要
介
護
老
人
の
在
宅
ケ ア を中
心
に福
祉
木
船
是
周
一 、 はじ
め
に 我 が 国 に 老 人 福 祉 法 が
制
定 さ れ て 二 十 五年
に な る 。 法 制 定 当 初 か ら す で に 、 近 い 将 来 人 口 の 高齢
化
が 予 測 さ れ て い た 。 そ の こ と は 、 昭 和 三 十 六 年 の 、 国 民皆
保 険 ・皆
年
金 の 制 度 確 立 と い う 社 会保
障
制 度 の 一 大改
革
で 明 ら か な と こ ろ で あ る 。 お り か ら の高
度 成 長 経 済 は 、 産 業構
造
の変
革 と 都 市 化 を 促 し 、 生 活様
式 の 変 化 と 家 族 の核
家
族 化 を お し す す め た 。す
な わ ち 、 我 が 国 の 特 徴 と も 言 え る 三 世 代 同 居 の 現実
を根
底
か ら 覆 し 、 ひ い て は 社 会的
弱
者
と も 言 う べ き 老 人 の 生 活 問 題 を も 惹 起 し た の で あ る 。 つ ま り 、 若 年 世 帯 の 核 家 族 化 は、 必 然 的 に ひ と り暮
ら し や 老 人 世帯
だ け の 状 態 を 産 み だ し た の で あ る 。 た し か に 皆 年 金 制 度 に み ら れ る よ う に 、 国 民年
金 の強
制 加 入 か ら や む な く 外 れ た 七 十 歳 以 上 の 老 人 に は、 老 齢 福 祉 年 金 の 支 給 が 開 始 さ れ た が 到底
生 活 を 支 え る も の で は な か っ た 。 ま し て や 疾 病 に 罹 っ た と い う こ と に な れ ば 、 経 済 的 ・ 心 理 的 に も 不 安 が つ き ま と う も の で あ る 。 老 人 を と り ま く 福 祉 問 題 は 輻 広 く 、 経 済 的 な 面 の み な ら ず、 保 健 ・ 医 療 ・ 福 祉 サ ー ビ ス の 分 野 に ま で 及 ぶ も の で あ り 、 高齢
化社
会 に お い て 、 従 来 の 低 所 得 者 対策
の 域 を で な か っ た 老 人 福 祉 政策
の 考 え 方 を 基 本 的 に改
め る 必 要 が あ り 、 と り わ け 、 ね たき
り老
人 や 痴 呆要 介 護 老 人 の 福 祉 一
47
一西 山 学 報 性 老 人 等 の 処
遇
の 在 り 方 を緊
急 課 題 と し て取
り 上 げ ね ぽ な ら な い と 考 え る の で あ る 。 こ れ ま で に も東
京都
を 初 め 、 数 多 く の 自 治 体 で の 老 人 医 療 無 料 化 に よ っ て 老 人 の受
療
率
が 高 ま っ た こ と を う け 、 政府
は 老 人保
健
医 療 の 新 た な 対 策 の 一 つ と し て 、 昭 和 四 十 八年
一 月 か ら 、 所 得制
限 は あ る も の の 、 七 十 歳 以 上 の 老 人 と 六 十 五 歳 以 上 の ね た き り 老 人 に 関 し て 医 療費
の 公 的負
担 ( い わ ゆ る 医 療 費 の無
料
化 ) を 導 入 し た 。 こ れ に よ っ て 老 人 の受
療
意識
が高
ま り 、 と き と し て 、 医 療機
関 は 老 人 の サ ロ ン の 場 と 化 し て い る と の皮
肉 も き か れ た ほ ど で あ っ た 。 そ う し た傾
向 は 老 人 を 薬 づ け に し 、政
府管
掌 の健
康
保 険 や 国 民健
康
保
健 財 政 に 少 な か ら ず 影 響 を 与 え た の も事
実 で あ る 。 そ の 上 、受
益 者 負担
が 国 際 的 に も 当 然 で あ る と の 政 府 見 解 か ら 、 老 人 医療
を抜
本 的 に 改革
す る 方 針 が 打 ち 出 さ れ て き た 。 こ れ が 、 昭和
五 十 七年
八 月制
定 さ れ 、 翌 五 十 八年
二 月 一 日 よ り 施 行 さ れ た 『 老 人保
健
法 』 で あ る 。 こ の 法 律 の理
念
は 、 自 助 と連
帯 の 精神
に 基 づ く も の で あ り 、 老 人 の 医療
に 要 す る費
用 を 公 平 に 負担
す る と 明 言 さ れ て い る こ と か ら 、 老 人 本 人 か ら も 費 用 の 一部
負 担 を強
い る こ と と な り 、 老 人 の 受療
抑制
に 一 役 買 う こ と と な っ た 。 こ の 政 府 見 解 は 、 来 る べ き 超高
齢 化 社会
を ヒ ス テ リ ヅ ク に 睨 ん だ 福 祉 財 政 の あ り 方 に端
を発
し た も の で 、 な お か つ 国 民 の 中流
意識
に 呼 応 し た も の と 言 え よ う 。 い ま 、 こ の 小論
で は 、 介 護 を要
す る ね たき
り 老 人 や 痴呆
性 老 人 に つ い て 、 保 健 . 医療
・ 福 祉 の 立 場 か ら在
宅 ケ ア に 焦 点 を当
て て 、 要 介 護 老 人 の福
祉 を ど の よ う に 捉 え た ら よ い の か 、 望 ま し い 要 介護
老 人 の 福 祉 の あ り方
等
を 考 え て み た い と 思 う Q 一 48 一二 、
要
介
護
老
入
の現
況
1
ね た
き
り 老 人人
は 誰 で も 生 き て い る か ぎ り 、 や が て 老 人 に な る 。 も っ と 極 論 す れ ぽ 、 「成
長 は 老 化 で あ る 」 と の 見方
も で き よ う が 、 老 人 間 題 を考
え る 場 合 、 老 人 福 祉 法 等 で は 適 用 年齢
を 六 十 五 歳 ( ね たき
り 等 老 衰 の激
し い 場 合 は 六 十 歳 か ら ) 以 上 と し て い る 。 言 う ま で も なく
、 老 人 の 多 く は 心身
共 に 老 化 が進
み 、有
病
率 な い し慢
性度
も 亠 口 同 く な る の が 自 然 で あ る 。 ( 表1
) な か ん ず く 、 ね たき
り 老 人 や 痴 呆 性 老 人 が 社 会 的 に と り あ げ ら れ 、 そ の取
り 組 み が 種 々 な 形 で な さ れ て い る 。 な か で も 、 ね た き り 老 人 は 、 在 宅 で は 十 分 な 介 護 が 受 け ら れ な い 場 合 、特
別
養
護
老 人 ホ ー ム へ の 収容
が で き る こ と に な っ て お り 、 在 宅 の 場 合 で も 老 人家
庭
奉 仕 員 ( ホ ー ム ヘ ル ペ ー ) の 派 遣 が受
け ら れ る こ と と な っ て い る 。 全 国 の ね た き り 老 人 は 、厚
生省
の推
計 で 、 昭和
五 十 九 年 の 六 十 歳 以 上 の 者 に つ い て は 、 五 十 四 万 三 千 人 で 、 こ の う ち 、 六 十 五 歳 以 上 が 四 十 九 万 五 千 人 と な っ て い る 。 五 十 六年
と 比 較 し て 、 六 十歳
以 上 で 七 万 一 千 人、 六 十 五 歳 以 上 で 五 万 七 千 人増
加 し て い る 。 ( 昭 和 一 〇 〇 年 ご ろ に は 、 六 十 五歳
以 上 の ね た き り 老 人 は 、 一 六 五 万 人 に な る も の と 予 測 さ れ て い る 。 ) ( 表2
) 昭 和 五 十 九 年 に お け る 、 六 十 五歳
以 上 の ね た き り 老 人 ( ね たき
り 六 か 月 以 上 ) の い る 世 帯数
は 、 三 十 六 万 二 千 世帯
で 、 こ れ を 世帯
構 成 別 で み る と 、 三 世 代 世 帯 が 十 九 万 六 千世
帯
で 、 過半
数 の 五 十 四 、 二%
と な っ て い る 。 ね た き り 老 人 の 介 護 の種
類ξ
い て み る と 、天
逧
六 + 五 、 七%
、表
服
の着
脱 」 六士
%
、扉
俚
五 + 四 、 一%
の 順 に な っ て い る 。 (表
3
) . 要 介 護 老 人 の 福 祉 一49
一表
1
有 病 率 の 推 移 (人口千対) 昭 和45
年50
5560
総 数 男 女 0 歳1
〜4
5
〜 1415
〜 2425
〜34
35
〜44
45
〜54
55
〜64
65 〜 7475
歳 以 上93
.689
.597
.587
,975 .250
.533 .256
.886
.2126
.6200
.8257
,0249 .5 109 .9103 ,0116
.596
.5129 .670
.140 ,464 .085
.5129
.3195
.5312 ,6328 .1
110 .4102 .6117
.877
.989 .556 .030 .243 .474 ,3121
.8229
.9336 .0437
.3
145
.2131 .6158
.382 .185
.566
.637 .255 .783 .5154 .6287 .9481
.5567
.8
西 山 学 報 資料 ;厚生省統計情報部 「国民健康 調査」 繰 越傷病 件数 (注 ) 有病 率 (人 口千対 )= ×1,000 世 帯 人 員繰越 傷病 件数と は , 調査 期 間 中
2
日 目か ら3
日 目に繰 り越し た傷 病件 数で ある。 表2
ね た きり老人 数, 痴呆 性老 人 数の将 来推計 経済企 画 庁総合 計 画 局編 「活 力 あ る高 齢 社 会 を 目 ざ して」より 区分 年次 ねた きり老人 痴 呆 性 老 人 昭 和56
年 実 (千 ノ警
1
指 数 520540100100 昭 和65
年 実 (千驚
1
指 数 7307900
ハ 04411 昭 和75
年 実 (千ノ警
1
指 数1
,020
196
1
・130
[
209 昭和 100 年 実 (千ノ警
1
指 数 1, 6501 ,920317356 (備考 )L
ねた き り老人数は, 厚生省 「厚生 行政基礎 調 査」, 「社 会 福祉 施設調 査」に, 痴 呆性 老人 数は東京 都 「老人 の生活実 態及 び健康に関す る調 査 (昭和55
年 )」に基づ き, 厚生省人口問題研 究所の 「将来 人口推 計」 中位 推計に従 っ て作 成し た。 2. ね たきり老 人数, 痴 呆性 老人 数とも65
歳以 上で あ る。3
. ね た きり老 人数は, 在宅, 入院, 施設の総 数で ある。 一50
一表
3
年齢 階級 ・ね たき りの期間 別にみ た介護の種 類別ね たき り者 数の割 合 (%) (重複回答 ) 体 位 交 換 事 屋 内移動1
食 排 便30
.721 ,734 .633 ,38 .070 ,623 .514 ,729 .632 ,425 .535 ,033
,525 . 536 ,3 Q り88
FDO4 & 駄 20 。 幺 幺 324 41 Ω ∪ リ ア ら むa1
。 & q α α 43 」 「 427 33,921
.741 .832
.124
.037 .846
.435 .350
.6
4
,134 .442 .3 47.135
.051
.44
.734 .442 .9 47.037
.351
.445 .220 .082 .437 .630
,242 .949 .541
.452 .650
.741 ,554
.1 衣 服 の 着 脱 51.937 .958 .145 .216 ,088 .239 ,827
.948 .055 ,243 .659 ,656
,242 .961
,0 入 浴 ね たきり 者 数 年 齢 階 級 ね たきり期間 55.638 .562 ,950
.024 ,088 .242 ,526
.453 .659 ,244 .564 .460
,545 .665
,7 000 000 0, 位a
α 軌a
101010101010100 .0100
. 100,0100 .0100
,0100
.0 100.0100
.0100
.0 満 上 満 上 満 上 満 上 満 上 未 以 未 以 未 以 未 以 未 以 数 月 月 歳 月 月 歳 月 月 上 月 月 ) 上 月 月 か か 17 か か59
か か 以 か か 掲 以 か か66
〜66
〜 66 歳 66 再 歳 66 総 618
60
(65
(情 報資料集より) 要 介 護 老 人 の 福 祉 ね た き り 老 人 の 介護
者 に つ い て み る と 、 介 護 者 の 性 別 で は 、 八 十 八 、 八%
が 女 で あ る 。 介 護 者 の 続 柄 別 で は 、 同 居 の 場 合 、 子 の 配 偶 者 ・ 三 十 四 、 四%
、配
偶
者 ・ 三 十 一 、 五 % 、 子 ・ 十 四%
、 父 母 ・○
、 一%
、 そ の他
・ 二 、 五 %、 別 居 の 場 合 、 親 族 ・ 五 、 一 % 、 非 親族
・ 十 二、 四 % の 順 に な っ て い る 。 ( 図1
・表
4
) ね たき
り老
人 の 状 況 で も わ か る よ う に 、年
を追
っ て 増 加 し て い く こ と が は っ ぎ り し て い る今
日 、 ま た 、 介 護 状 況 に お い て も 、 三 世 代世
帯
が過
半 数 を 占 め て い る こ と 、 介 護 者 に お い て は 、 八 十%
以 上 が 同 居 親 族 で あ る こ と か ら、 福祉
サ ー ビ ス の 拡充
が 望 ま れ る と こ ろ で あ る 。2
痴
呆
性 老 人 一方
、 痴 呆 性 老 人 に つ い て み る と 、 出 現 状 況 は 、 昭和
五 十 九年
で は 、 五 十 六 万 人 で 、 昭 和 一 〇 〇 年 に は 、 一 九 二 万 人 と推
計 さ れ て い る 。 ( 表2
) 痴 呆 性老
人
と は 、 脳 の 器質
的 障 害 に よ り 痴 呆 ( い っ た ん獲
得 さ れ た知
能
が持
続 的 に低
下す
る こ と ) を 示 し て い る 老 人 を 意 味 す る 。 痴 呆 を そ の 原 因 面 か ら み る と 、 脳 出 血 に よ る 脳 の 血 管 障害
の 結 果 生 ず る 脳 血管
性 痴 呆 、 及 び ア ル ツ ハ イ マ ー 病 ( 脳 萎 縮 型 痴 呆 ) な 一51
一ねた きり老 人の介護者 の 続 柄別構 成 割 合 図
1
西 山 学 報 表4
ね た きり者と の続 柄別にみた 介護 者の性 別 構成 割合1
総 数1
男女 腮
雛
蠶
88
.887
.687
.382 .180 .599
.083
.680
,092 .196
.7
11
.212
,412
.717
.919 .51
.016
.420
.07 .93
,3
100
.0100
.OlOO
.0100 .0100
.0100
.0100
.0100 .0100 .OlOO .0
族 居 者 者 母 他 居 族 偶 数偶 子 配
の
親 の 親 同 配 子 父 そ 別 非 総 ど 原 因 不 明 の 脳 の
変
性 に よ り 脳 に萎
縮
が 認 め ら れ る 老 年 痴 呆 等 が あ る が 、 ぽ の未
だ 解 明 さ れ て い な い事
項
も甚
だ 多 い 。 (厚
生 白 書 六 十 一年
版 ) こ れ ら の 痴 呆 性 の 老 人 の 多 く は在
宅 で 家 族 に よ り 介 護 さ れ て い る が 、痴
呆 性 の 老 人 を抱
え る 家 族 の身
体的
、精
神 的 負 担 や 不安
感 が 大 き な 問 題 と な っ て い る 。 ま た 、 「在
宅 痴 呆 性 老 人 の 介護
実態
調 査 」 ( 六 十 一 年 七 月 、 全 国 社 会 福 祉 協議
会 及 び 全 国 民 生委
員
児
童委
員協
議 会 ) に よ れ ば 痴 呆 性 老 人 を か か え る家
族 の 八 割 が何
ら か の 在 宅 サ ー ビ ス を 必 要 と し て い な が ら 、 既 存 の サ ー ビ ス を 利 用 し て い な い 者 が 五 割 を 超 え る な ど 介護
家 族 へ の 支援
体制
は 必 ず し も 十 分 と は い え な い 現 状 に あ る 。( 前 掲 書 五 三 頁 ) 痴 呆 性 老 人 の
特
性 に は 、 自分
の 過 去 を 忘 れ て し ま っ た り 、 自 分 や 家 族 の 名 前、住
所
な ど 思 い 出 せ な い こ と も あ る 。在
宅 看 護 で は 、 で き る だ け 、 身 近 に い て危
険 な 状 態 に陥
ら な い よ う 注 意 を要
す る 。 外 出 の と き な ど に は 、 常 に 衣服
に 住 所 ・ 名前
・電
話
番
号 ・ 血 液型
な ど 縫 い付
け て お く 配慮
が 必 要 であ
る 。 田 舎 な ど で は 、 一 人 で 山 林 に 迷 い 込 ん で 自 宅 へ 帰 れ な い 老 人 も 多 い 。三
、在
宅
福
祉
サ ー ビ ス1
、 【 ね た き り 老人
・ 心身
の 弱 っ た老
人
に 対 す る サ ー ビ ス 】 一 52 一在 宅 ね た き り 老 人 に 対 し て の 福 祉 サ ー ビ ス に は 、 家
庭
奉 仕 員 の 派 遣 制 度、 日 常 生 活 用 具 の 給付
ま た は貸
与 、 在宅
機 能 回 復 訓 練 、 訪 問 健 康 診 査 、 シ ョ ー ト ス テ ィ 、 デ イ サ ー ビ ス 等 公 的 な 制 度 と 、 そ れ に ボ ラ ン テ ィ ア に よ る ヘ ル プ 活 動等
を挙
げ る こ と が で き る 。 家庭
奉 仕 員 は 、 一 般 に ホ ー ム ヘ ル パ ー と 呼 ば れ 、 文 字 通 り ね たき
り 老 人 や 要 介 護 者 の 家庭
を 訪 問 し て 、 日常
生 活 の 手 助 け を す る 任 務 で あ る 。 こ の 制 度 は、 我 が 国 で は 昭 和 三 十 五年
か ら 労 働 省 指導
の も と に 、 企業
内
ホ ー ム ヘ ル プ ・ サ ー ビ ス と し て 始 め ら れ た も の で 、 老 人 福 祉 の 分 野 で 行 わ れ た の は、 昭 和 三 十 八年
の 老 人 福 祉 法 制 定 以 降 の こ と で あ り ( 長 野 県 で は 、 昭 和 三 十 一年
に 始 め ら れ て い る ) 、 原 則 と し て 、 週 二 回 、 一 回 半 日 程 度 の サ ー ビ ス で あ る 。 こ の サ ー ビ ス は 、 昭 和 五 十 七 年 十 月 以 前 は、 所 得 税 非 課 税 世 帯 を対
象
に し て い た が 、 昭 和 五 十 七年
十 月 以 降 か ら 派 遣対
象 を 全 世 帯 に 拡 大 し た た め 、受
益 者 負 担 の 原 則 を導
入 し 、 負 担 基 準額
を 一 時間
五 八 〇 円 ( 五 十 七 年 十 月 以 降 ) と し た 。 所得
税 三 万 未 満 の 世 帯 は 負 担率
五 〇 % 、 三 万 以 上 は 一 〇 〇%
、 非 課 税 世 帯 は 従 来 通 り無
料 で あ る 。 家 庭奉
仕 員 の 設置
状 況 は 、 五 十 六年
ニ ニ 、 三 二 〇 人 ( 人 口 十 万 対 比 一 一 、 三 ) 五 十 七年
一 六 、 六 一 八人
( 一 四 ) 六 十 一年
二 三 、 五 五 五 人 ( 一 九 、 五 ) ( 図2
) ヘ ル プ の 活動
内容
は 、食
事
の 世 話 、 衣 類 の 洗 濯 、 家 の 掃 除 、 生 活 必需
品 の 買 い 物 、 通 院 の 手伝
い等
の 日 常 生 活 の 行 う も の で あ る 。日 常 生 活 用 具 の
給
付 ま た は貸
与 は 、低
所得
者 世帯
に か ぎ り 行 わ れ る 事 業 で 、給
付 品 目 ( レ ン タ ル ) は特
殊寝
台、 マ ヅ ト レ ス 、 エ ア パ ッ ト 、 便 座 (便
器 ) 、 浴 槽 、 湯沸
か し 器 、 特 殊 尿 器 、 火 災 警 報 器 、自
動消
火 器 、 入 浴 担 架 、 体 位変
換
器 、 老 人 用 電 話 な ど で あ る 。 要 介 護 老 人 の 福 祉 一 53 一西 山 学 報 (19 .5)
23
.555
図2
家庭奉仕員の設置状 況 老人の ぼ か,身体障害者,心身障害者(児)を 含む (千 入)241
(11.3) ( −23
22 21 20 19 18 17 16 15 14 13 12 61 年 度 60 59 58 57 56 55 54 53 ( )内数字 人口10 万対 比厚 生 省社 会局調べ 憤 料よ り作成)
在 宅 機
能
回復
訓 練 は 、 脳卒
中 の 回 復 期 な ど で 機 能 回復
訓 練 を受
け る 必 要 が あ る の に 、 何 ら か の 理 由 で 専門
の 病 院 や 診療
所 等 で リ ハ ビ リ テ ー シ ョ ソ ・ サ ! ビ ス を 受 け ら れ な い 人 の た め の事
業
で あ り 、 特 別 養護
老 人 ホ ー ム と 老 人福
祉 セ ン タ ー を 利 用 し て 実 施 さ れ て い る 。 訪 問 健 康 診 査 は 、 ね た き り 老 人 で 普 段 医 師 に か か っ て い な い 人 に は 年 一 回 訪 問健
康
診 査 が 行 わ れ る よ う に な っ て い る 。ね た き り 老 人 短
期
保護
事業
( シ ョ ー ト ス テ ィ )昭 和 五 十 三
年
か ら新
た に実
施 さ れ た 国 の補
助
事
業 で あ る 。 こ れ は 介護
者 が 病 気 や そ の 他 の 理 由 で 一 時 的 に ね た き り 老 人 の 介護
が で き な か っ た と き に 行 わ れ る援
助 で 、 六 十 年度
か ら 特 別 養護
老 人 ホ ー ム に 専 用 居室
を 整 備 す る と と 54 一図
3
ショートステ イ事業, デ イ サービス事業の年次推移 鮒
−ooo (千人 ) 50 00
0
要 介 護 老 入 の 福 祉53
54
55
56 57 (年 度 ) 厚生省 社会 局調べ 人員, (資 半斗よ り作成 ) 58 59 60 か所数は予 算上の数字 61 も に 、介
護
疲 れ に よ る休
養 等 の 私 的 理 由 も 保 護 要 件 に 加 え 、 対象
人員
の 拡 大 を 図 っ て い る 。 お お む ね 一 週 間 程 度 老 人 ホ ー ム で 預 か る サ ー ビ ス で あ る 。 こ の シ ョ ー ト ス テ ィ事
業
の対
象
人員
の 推 移 を み る と 、創
設 の 五 十 三 年 で は 三 、 八〇
〇
人 、 五 十 五年
二 五 、〇
二 九 人 、 六 十 一年
に は 三 七 、 三 四 六 人 と 増 加 の → 途 を 辿 っ て い る 。 ( 図3
) デ イ サ ー ビ ス 事 業 身体
的 な障
害
が あ る た め 日 常 生 活 を営
む の に 支 障 の あ る 老 人 を 、 デ イ サ ー ビ ス 施 設 ( 特 別養
護
老
人 ホ ー ム 等 一55
一西 山 学 報 に 併 設 ) に 通 所 さ せ 、
身
体 的 機 能 の維
持
・ 向 上 の 訓 練等
を 通 じ自
主 的 生 活 を よ り 可能
に さ せ る と と も に 、 家 族 の 心 身 の 労 苦 の 軽 減 を 図 る た め の 事 業 で 、昭
和 五 十 四年
か ら 国庫
補助
が 始 ま っ た 。 こ の サ ー ビ ス の中
身
は 、 日 常 動 作 訓 練、 健康
チ ェ ッ ク 、 入 浴 、食
事 等 であ
り 、 昭 和 六 十 一年
度
に お い て は 、 地域
の実
情
に 即 し て実
施
で き る よ う に 、 二 一 〇 か 所 に 拡 大 さ れ た ( 六 十 年 度 九 六 か 所 ) 。 ( 図3
)そ の 他 の サ ー ビ ス 以 上 の サ ー ビ ス の ほ か 、 自
治
体
独 自 の事
業 と し て 、 一 入浴
サ ー ビ ス 」 、 「 理髪
サ ー ビ ス 」 、 冖, 給 食 サ ー ビ ス 」 、 「 手 当 の 支 給 」 、 「在
宅
看 護 」 、 「家
政 婦 の 派 遣 」 、 「 ふ と ん乾
燥
サ ー ビ ス 」 等 があ
る 。2
、 【 痴 呆 性 老 人 に 対 す る サ ー ビ ス 】 痴 呆 性 老 人 の芋
ビ歪
し イ 、 は 、国
の叢
レ ベ ル で檗
だ 確 立 。 て い な い が 、 ひ と り葺
し や 老 人 夫 婦 世軈
で 、 身 体 的 ・ 精 神 的 な 要 介護
状 態 の 場合
に 、 ね た き り老
人 に 準 じ て サ ー ビ ス が行
わ れ て い る と い う の が 実 情 で あ る 。 問題
行 動 を 伴 う 在 宅痴
呆 性 老 人 の 場合
、 果 た し て ど の よ う な処
遇 が な さ れ る の か 、 暗 中 模索
の 状 態 と 言 っ て も 過 言 で は な い 。 自治
体行
政 レ ベ ル で は 、東
京 都 を は じ め多
く の自
治 体 は福
祉 サ ー ビ ス を お こ な っ て い る 。 年 々増
え 続 け る ね たぎ
り や 痴 呆 に 対 し て 、 事後
的 な 側 面 だ け で 対 応 す る ば か り で な く 、専
門
的
な領
域 か ら 、 ね た き り や痴
呆 に な ら な い よ う な 予 防対
策 を 取 る 必要
に 迫 ら れ て い る の で あ る 。軽
症 の 段 階 で 、 ニ ー ズ を 満 た し て い く 努 力 を 、 国 や 自治
体 と し て 具 体 化す
る と と も に 、 ボ ラ ン タ リ ー ・ ア ク シ ョ ン と し て の 社 会 的役
割 、 す な わ ち 、 地 域 住 民 の発
露 た る 互助
精
神
の 、 そ し て 老後
の 社 会参
加 と し て の シ ル バ ー の マ ン パ ワ ー に 期 待 を す る も の で あ る 。3
、 【 訪 問看
護
】 在 宅 で の ね たき
り の 場 合、 同居
家
族 の 介 護 に も 限界
が あ る 。 こ う し た 形 で の ね た き り 老 人 に 対 し て 、 「 訪 問看
護
」 と い う新
し い 取 り 組 み が な さ れ る よ う に な っ た 。 京 都 市 の堀
川 病 院 で は 、昭
和 五 十 二 年 に は す で に こ の 「 訪 問 看 一 56 一護
」 が な さ れ て い る 。 医師
と看
護 婦 そ れ に ひ と り暮
ら し や 老 人 夫婦
だ け の 場 合 に は 、 担 当 の 家 庭奉
仕
員
と の 連 携 で 行 わ れ て い る と い う 。 こ の 堀 川 方 式 は 、老
人 の 病 院 ベ ッ ド の 占 拠 と い う 緊 急事
態 か ら 訪 問看
護 が ス タ ー ト し た も の で あ る が 、 コ ミ ュ ニ テ ィ ・ ケ ア と し て の 立 場 か ら 訪 問 看 護 を 始 め た 自 治体
も 出 て き て い る 。 主 な と こ ろ で は 、 青 森 市 、栃
木 県 国 分 寺 町 、東
京
都
杉
並 区、新
宿
区 、 東 村 山 市 、東
大 和市
、 三鷹
市 、 小 平 市 、 福 生 市、横
浜市
、 大 阪 池 田 注 市 な ど が あ る 。 四 、施
設
サ ー ビ ス特 別
養
護
老 人 ホ ー ム 老 人 福 祉 法 に よ る 施 設 で 、 い わ ゆ る ね た き り や そ れ に近
い よ う な 心 身 に 著 し い障
害
が あ る た め 、 日 常 生 活 上常
に 他 人 の 介 助 を 必 要 と す る老
人 で 、 居 宅 で は適
切 な 介 助 を 受 け る こ と が 困 難 な 者 を 対 象 と す る 老 人 ホ ー ム で あ る 。 所 得 の 低 い 人 は 無 料 も し く は ご く 低 額 な負
担
で 利 用 で き る 。 利 用 料 は 受 益 者 の 負 担能
力 に 応 じ て 支払
、 兄 ば よ い こ と に な っ て い る 。特
別 養護
老 人 ホ ー ム は最
近 毎 年 百 か 所 く ら い ず つ 増 設 さ れ て お り 、 そ の た め 地 域 に よ っ て は か な り楽
に 入 居 で ぎ る よ う に な っ た と こ ろ も あ る が、 全 国 的 に は ま だ ま だ 不 足 し て お り 、 今後
の 人 口 老 齢 化 の 進 行 の こ と を 考 え る と 、 少 な く と も 現 在 の 三 〜 四 倍 く ら い の数
が将
来
必 要 に な る も の と 考 え ら れ て い る 。特
に東
京 、 大 坂 な ど大
都 市 地 域 で の 特 別 養護
老 人 ホ ー ム の 不 足 は 現 在 非常
に 深 刻 で あ る 。養
護
老 人 ホ ー ム 心 身 が お と ろ え 、 独 立 し た 生 活 が 困 難 に な っ た ひ と り暮
ら し 老 人 や 老 人 美 婦 、あ
る い は 家 族 は あ る が 何 ら か の 理 要 介 護 老 人 の 福 祉 一 57 一西 山 学 報 由 で 同
居
し て そ の 世 話 を 受 け る こ と が 困 難 な 老 人 で あ っ て 、 軽費
老 人 ホ ー ム や有
料 老 人 ホ ー ム に 入 居 す る だ け の 経済
的能
力
の な い 人 た ち の た め の 老 人 ホ ー ム で あ り 、 一 般 的 に い っ て 希 望 者 は そ れ ほ ど 長 期 に待
た ず に 入 居 で き る 。軽
費 老 人 ホ ー ム 軽費
老
人 ホ ー ム は 、 養 護 老 人 ホ ー ム の 対 象 老 と 同 じ よ う な 状 況 に あ る 人 で 、 経 済 的 に あ る 程 度 の 利 用 料 を 負 担 し う る人
の た め の 老 人 ホ ー ム で あ る 。 た だ し 所 得 の 上 限 が き め ら れ て お り、 そ れ 以 上 の 収 入 の あ る 人 は 利 用 で き な い 。軽
費
老
人 ホ ー ム に はA
、B
二 つ の 型 が あ る 。A
型 は 給食
つ き で 、B
型 は 自 分 で食
事 を作
る の が 原 則 で あ る 。軽
費 老人
ホ ー ム は 数 が ま だ 少 な い 。 農 村部
で は 利 用希
望
者
が少
な い の で 入 居 し や す い が 、 大 都 市 地 域 で は 利 用希
望 者 が 非常
に多
く 入 居 す る ま で に は か な り な が く 待 た な け れ ば な ら な い 。将
来
年 金受
給 者 が ふ え て く れ ば 、 老 人 ホ ー ム の 入居
希
望 者 に も 当 然 年 金 を 持 つ 人 が ふ え て く る の で 、 軽費
老 人 ホ ー ム は 今 後 急 速 に充
実す
る 必 要 が あ る 。有 料 老 人 ホ ー ム こ の 施 設 は 老 人 福
祉
施 設 で は な い の で 公 的援
助
は な い が 、 そ の た め 運 営 は 各 ホ ー ム が ほ ぼ自
由 に 行 い 得 る の で 、 入 居資
格 、 利 用 料 そ の 他 マ チ マ チ で あ る 。 →般
的
に い っ て 利 用 料 は か な り 高 く 、 平 均的
な 老 人 が 利 用 す る の は 困 難 で あ る と い っ て よ い で あ ろ う 。 ホ ー ム の 数 も今
の と こ ろ ま だ 少 な い 。 利 用 料 が 相 当 の高
額
で あ る に も か か わ ら ず 都 市 地 域 で は 入 居希
望者
が 多 く 、 そ の た め 立 地条
件
の よ い と こ ろ 、利
用 料 が 比 較 的 低 廉 の と こ ろ は 、 希 望 し ても
入 居す
る ま で に は 相当
長 い 期 間 待 た な け れ ば な ら な い の が 実 情 で あ る 。 一 58 一五 、
保
健
・医
療
・福
祉
サ ー ビ ス の新
構
想
在 宅 で あ れ 施 設 であ
れ 、 要 介 護 老 人 の福
祉 サ ー ビ ス は 、 二 ー ズ に応
え る に は ま だ 程 遠 い 。 加 え て 、 コ 、 、 、 ユ ニ テ ィ を含
め た活
力 あ る取
り 組 み が 市 町村
単 位 で 行 う に し て も 財源
に ば ら つ き が あ り 、 大都
市 あ る い は 財 源 に ゆ と り の あ る 市 町村
で な け れ ば 具 体 化 が 難 し い 。 従来
、 在 宅 介護
へ の 後方
施 設 と し て そ の サ ー ビ ス は 、「 生
活
の 場 」 と し て の 老 人 施 設、「 治
療
の 場 」 と し て の 医療
施 設 と い う 形 で 体 系 づ け ら れ て き た 。 こ う し た な か で 、年
々増
え 続 け る ね た き り 老 人 の 現 況 で も わ か る よ う に 、質
・量
と も に ニ ー ズ に 応 じ ら れ な い状
態 で あ る 。 な か で も老
人 に対
す る 医療
費
や 福 祉 関 係 予算
の増
大 に よ る 危 機 感 か ら 、 昭 和 五 十 八 年 二 月 一 日 よ り 施 行 さ れ た 老 人 保健
法
の 具 体 化 の 一 つ で あ る 「 中 間 施 設 」構
想 が 打 ち 出 さ れ て き た 。 『最
近 の 要 介護
老 人 の ケ ア を め ぐ る 議 論 は 、厚
生 省 に お い て 開催
し た 「 中 間 施設
に 関 す る 懇 談会
」 の 報 告 ( 六 十年
八月
) に お い て も 示 さ れ て い る よ う に 、 在 宅 福 祉 サ ー ビ ス の 拠点
と し て の 在 宅型
施
設 、 及 び 医療
と 福祉
の機
能
を併
せ持
つ新
し い 施 設体
系 の 創 設 と い う 新 た な 方向
』 と 厚 生 省 の 見解
を 発 表 し て い る 。( 図
4
) 『 そ し て 、 既 設 の特
別養
護 老 人 ホ ー ム や養
護
老人
ホ ー ム等
の 整備
に あ た っ て は 、 入 所 老 人 の た め の 施 設 本来
の機
能 の ほ か 地 域 の在
宅老
人 も 利 用 で き る よ う 、 ア 曜 施 設 の 適 正 配 置 、 イ 。 「 収 容 の 場 」 か ら 「 生 活 の場
」 へ の脱
皮 、 ウ ゜ 地 域 に 開 放 さ れ た 施 設 づ く り に 重 点 を 置 き、特
に 新 設 施 設 の 整備
に当
た っ て は 、 施 設 機 能 の 地域
開 放 の た め 、 デ イ サ ー ビ ス の併
設 等 を 推進
す べ き で あ る と し て い る 。 国 は 、 老 人保
健
法
の 一 部 改 正 に よ っ て 、 新 し い 老人
保護
施
設
を創
設 し た 。現
行 の施
設 体 系 で は 、医
療
ニ ー ド と 生 要 介 護 老 人 の 福 祉 一 59 一図
4
老 人保健 施設 (中間 施 設 )の位 置付け 西 山 学 報 宅]
[
在 所]
匸
入 在 宅 要 介 護 老 人 家庭へ 老人 病 院 ● 慢 性期の治 療 一般 病 院 ■急性期の治療 家 庭へ 老 人 保 健 施 設 ● 通 所サービス (機 能 訓練等) ノ ! ’ 丶 ! 丶 ! 丶 ノ 丶 ノ 丶 ●医療 サービス (手厚い看 護,介 護,機 能 訓 練, その他必要な医 療サービス) ●日常 生 活サービス 脳 卒中 発 病 医 療 (治療) ノ ヘ ノ へ / \ 中 間 特 別 養 護 老人 ホーム ● ショ ート ステ イ ● 常時の介護と 生 活 サービス 祉 詞 福 价 (61年版厚 生 自書よ り) 活 ニ ー ド を併
せ持
つ 要 介 護 老 人 の増
加 に 十 分 に 対 応 し き れ な い と い う こ と で 、 症状
が安
定 し 、病
院
で の 入 院治
療 よ り も 看 護 や 介 護 を 必要
と す る 要 介 護 老 人 に 対 し 、 そ の 心身
の 状 況 に ふ さ わ し い 医療
サ ー ビ ス ( 手 厚 い 看 護 、 介 護 、機
能 訓 練 そ の 他 必 要 な 医療
サ ー ビ ス ) 老 人 の 生 活 の実
態 に 即 し た 日 常 生 活 サ ー ビ ス を 提 供 す る 施 設 と し て 構 想 さ れ て お り 、 言 わ ぽ 、 病 院 と特
別 養 護老
人 ホ ー ム の 両 者 の 機 能 を併
せ 持 っ た も の で あ る 。 ま た 、 退 院 し て も す ぐ に は 家 庭 に 帰 れ な い 老 人 に 対 し 、機
能 訓練
サ ー ビ ス 等 を 提 供 す る こ と に よ り 、 地 域 や家
庭 で の 生 活 を 可 能 と す る こ と も 目 的 と し て い る 。 老 人保
護
施 設 に お け る 医 療 サ ー ビ ス に つ い て は 、 老 人 保健
制
度 か ら 給 付 を 行 う こ と と し 、食
事
や 個 人 の 選 択 に 係 る サ ー ビ ス に つ い て は 、 利 用者
負 担 と す る こ と と し て い る 。 こ の よ う な在
宅 ケ ア の 拠 点 と し て の 老 人保
健
施 設 は 、 要 介 護 者本
人 あ る い は 介 護 家 族 に と っ て は 、 一60
一提
供
さ れ る サ ー ビ ス が 、 ニ ー ド に 的確
に応
え る も の で あ り 、 必要
な とき
に 迅 速 に 提供
さ れ 、 個 々人
の状
況 に応
じ た き め 細 か な も の で あ る こ と が 望 ま し く 、 ま た 、 こ れ ら の要
素 を 備 え た高
質
の サ ー ビ ス を 提 供 で き る 人的
. 社 会 的資
源 が 、 手 の届
く と こ ろ に 存在
す る こ と が 望 ま し い 。 こ の よ う な観
点 か ら 、 住 民 に と っ て 一番
身 近 で そ の ニ ー ド の 把 握 も 容 易 で あ る 市 町 村 が 中 心 と な っ て で き る 限 り 注 サ ー ビ ス を総
合
的 に 提 供 で き る よ う な体
制
づ く り 』 と厚
生 省 は指
摘 し て い る 。 】 方 、 中間
施
設 を 考 え る会
は 、 望 ま し い中
間 施 設 を次
の よ う に 構… 想 し て い る 。 現 在 の 病 院 と特
別 養護
老人
ホ ー ム の機
能
を併
せ 持 っ た 老 人 保健
施 設 い わ ゆ る 〔 中 間 施 設 〕 に つ い て 、社
会 保障
制
度
審
議 会 が建
議
し た 内 容 は 、 ね た き り 老 人 ま た は そ れ に 近 い 人 た ち の 「 収 容 施設
」 で あ り 、 望 ま し い 〔 中 間 施 設 〕 と は、 ね た き り を 出 さ な い た め の 「 利 用 施 設 」 と し て 、 老 年 の自
立 に 向 け て 機能
す る も の で あ り た い と 。 ( 中 間 施 設 に つ い て意
見 書 ∴ 九 八 五 年 二 月 二 十 七 日 ・ 中 間 施 設 を考
え る会
・ シ リ ー ズ 〕 億 人 の 老後
情 報
資
料
集ω
二 二 頁 ) 中 間 施 設 の
あ
り 方 に つ い て 、 樋 口恵
子 ・袖
井 孝 子 ・中
村
雪 江各
氏 は 次 の よ う な構
想 を 発表
し て お ら れ る の で 紹 介 し て み た い 。 〔中
間
施
設
〕 のあ
り方
一 61 一1
目 的急 性 期 を す ぎ て
集
中的
な 治 療 を 必 要 と し な い患
者 に 対 し て 、 リ ハ ビ リ 、 生活
訓 練 、 情 報 提供
な ど を 行 い 、庭
へ の復
帰 を 容 易 に す る こ と 。在 宅 の
患
者
が 可 能 な か ぎ り 家庭
生活
が 維持
で き る よ う 、患
者 及 び そ の 家 族 へ援
助
を 与 、 兄 る こ と 。 要 介 護 老 人 の 福 祉家
西 山 学 報 施
設
ケ ア へ の 移 行 を 容 易 に す る た め に 、 身 体 的 、 精 神 的 機能
の チ ェ ッ ク 、 生活
訓 練、 情 報提
供
な ど を 行 う こ とな ど で あ る 。 こ う し た 機 能 を 備 え た 中 間 施 設 で あ る べ ぎ で
あ
る 。 可能
な か ぎ り家
庭 で 、 地域
内
で 生 活 が 維 持 で き る こ と を 第 一 に し た い 。 施 設 ケ ア と 在宅
ケ ア の橋
わ た し と し て の あ る い は 在宅
ケ ア と 施 設 ケ ア 維持
強 化 の 中間
施 設 は 長期
的
な 収 容 施 設 で な く あ く ま で 短期
的 一 時 的 な 通 過 施 設 であ
り 地 域 住 民 が 気 軽 に 利 用 で き る 施 設 で な け れ ば な ら な い 。 そ の た め に は 短 期 的 な 入 所 を可
能 に す る 後方
施 設 (病
院
・特
別養
護
老 人 ホ ー ム ) に 併 設 さ れ る中
間施
設 が 住 民 十 万当
た り 一 施 設 程 度 を 目安
に 設置
さ れ る こ と が 望 ま し い 。 更 に 在 宅 患者
が 通 所 に よ っ て 諸 サ ー ビ ス を 利 用 で き る 公 ・民
の 施 設 リ ハ ビ リ 用 の 温 水 プ ー ル や 風 呂 な ど を 備 え た施
設 の 新 規 開 設 や 既 存 施 設 の 活 用 等 も 望 ま れ る 。 既 存 施 設 と し て は 保 健 所 、保
健 セ ン タ ー 、老
人 福祉
セ ン タ ー そ の他
利
用度
の 低 く な っ た 施 設 ( 保 育 所 ・ 幼 稚 園 ・ 学 校 等 ) の活
用
が 考 え ら れ 、 少 な く と も 一 学校
区 ( 小 学 校 区 ) に 一 か所
こ う し た 施 設 が 設 け ら れ る よ う 望 ま れ る 。2
提 供 さ れ る サ ー ビ ス 心 身 に障
害
のあ
る高
齢 者 の 身 体 機 能 と精
神 機 能 の 維 持 改 善 と 仲 間 づ く り お よ び 家 族 が支
え る た め に は 次 の よ う な 内 容 の サ ー ビ ス が 必 要 で あ る 。 イ。 リ ハ ビ リ風 呂 の 利 用 を 含 む 理 学
療
法 (PT
) お よ び 作 業 療 法 (OT
) 、 言 語療
法 (ST
) な ど ホ ニ ハ ロ温 水 プ ー ル 、 生 活 指 導 、 相 談
等
家 族 へ の 介護
指 導 と 援 助 入 浴 給 食 一62
一へ . 各 種 レ ク ト. 各 種 相 談 チ.
痴
呆 症 状 を 持 つ 人 の 安 全 確 保 リ. 利 用 者 の 送 迎 確保
サ ー ビ ス の 形態
と し て はデ イ ケ ア 、 デ イ ホ ス ピ タ ル
ナ イ ト ケ ア シ ョ ー ト ス テ イ ( 一 週 間 〜 十 日 ) セ ミ ロ ン グ ス テ イ ( 一 か 月 〜 数 か 月 ) 中 間 施 設 を 拠 点 と し た 入 浴 、
給
食
、訪
問 看護
、訪
問 リ ハ ビ リ 、 ホ ー ム ヘ ル プ ・ サ ー ビ ス (HHS
) 、 各 種 相 談3
運 営 上 の問
題 点経 費 心 身 の 機 能
維
持 回 復 に 関 連 す る サ ー ビ ス に つ い て でき
る だ け 社 会保
険 で カ. バ ー 。 医 療 行 為 を 越 え る も の に つ い て は 行 政 側 か ら の援
助
が 必 要 で あ る 。 利 用 者 側 が そ の 支 払 い能
力
に 応 じ て 一 定 程 度 の 負 担 は 避 け ら れ な い で あ ろ う 。費
用負
担 は 単 に 福 祉 行 政 の し わ よ せ で な く 、 利 用 者 と し て の権
利意
識
を 高 め 、 中 間 施 設 に 主体
的 に か か わ る 契 機 と な る も の で あ る 。 中 間 施 設的
事
業 へ の 補 助 金 は あ わ せ て 数億
円程
度
の 僅 少 額 で あ る 。 こ の補
助
金 の 緊急
的 増額
を 望 む も の で あ る 。 マ ン パ ワ ー 要 介 護 老 人 の 福 祉 一 63 一西
山 学 報 中 間 施 設 サ ー ビ ス を
充
実
さ せ る た め に は 、 医 師 、 看 護 婦 、PT
、OT
、HH
、事
務 職員
、 送 迎 の た あ の 運 転 手 、 ボ ラ ソ テ ィ ア な ど 多数
の マ ン パ ワ ー を 必 要 と す る 。 こ う し た 人材
を い か に 確 保 し 、教
育 訓練
す る か 大 き な 課 題 であ
る 。有
資格
者 で あ り な が ら 有 効 に活
用 し て い な い 人 の発
掘 や 、 人 材 の 育 成 、 再 訓 練 を 積 極 的 に行
わ な け れ ば な ら な い 。定
年
後
の男
性 の 力 も 大 い に活
か さ れ る べ き で あ ろ う 。 必 要 な マ ソ パ ワ ー を す べ て フ ル タ イ ム職
員
で充
足 す る こ と は 不 可能
に 近 い か ら パ ー ト タ イ ム 、 フ レ ッ ク ス タ イ ム 、 ワ ー ク シ ェ ア リ ン グ な ど柔
軟
な 就 業形
態
を考
・ 兄 る 必 要 が あ る 。 短期
間 就業
者 に 対 し て は 、 身 分 保障
、 一 定 の 賃 金 保障
を 行 い安
価 な使
い捨
て 労働
力 に し な い な ど の 配慮
が 必 要 で あ る 。ト ラ ン ス ポ ー テ ー シ ョ ン ( 送 迎 ) 送 迎 の
確
保 が 重 要 で あ る 。 国 、 自 治体
の 援 助 は も ち ろ ん ボ ラ ン テ ィ ア あ る い は 利 用 者 相 互 の助
け合
い に よ っ て 送 迎 を 確実
な も の に し な け れ ば な ら な い 。住
民
参 加、 住 民 管 理 の 原 則 中 間施
設 は 地 域 住 民 が い つ で も 気軽
に 利 用 で き る 施 設 で な け れ ば な ら な い 。 し た が っ て 設 立 や運
営
計 画 の 立 案 及 び 実 際 の運
営 に 当 た っ て 常 に 住 民 の 意 思 が 反 映 さ れ 、 行 政 や 一 部 の 専 門 家 の 意 見 の み が 先 行 し な い こ と が 不 可 欠 で あ る 。 そ の た め に は 設 立 委 員会
や運
営委
員
会 に 必 ず 住 民 代 表 ( 利 用 者 、 家 族 、 ボ ラ ン テ ィ ァ な ど ) を 加 、 兄 る こ と を 原 則 と し 、 住 民 の 、 住 民 に よ る 、 住 民 の た め の 中 間 施 設 と し て っ く ら れ 運 営 し な け れ ば な ら な い 。 し か も そ の 対 策 に は 多額
の費
用 と か な り の 時 間 を要
す る こ と を 考 え な け れ ば こ の 緊 急 課題
と し て 優 先 的 に と り あ げ る べ き 社会
的 責 務 は い ま や極
め て 重 大 で あ る 。 ま た今
後
の 老 人 福 祉 対策
は単
に 低 所得
者 に 限 ら れ る こ と な く ニ ー ズ を 有 す る す べ て の 老 人 を対
象
と す べ き で あ る か ら そ の た め に は 従 来 と か く 低 所 得者
対策
の 域 を 老 人福
祉政
策
の 考 え 方 を 基 本 的 に改
一64
一め る 必 要 が あ る 。 も ち ろ ん、 こ の よ う な 認 識 は す べ て の 老 人 に 、 サ ー ビ ス を
無
料 で提
供
す る こ と や 子 供 の親
に 対 す る扶
養
義務
を 免 除 す る こ と ま で意
味
す る も の で は な く、 能 力 に応
じ た 経 済 的 負 担 が 求 め ら れ て い る こ と に は 変 わ り が な い 。 ( 前 掲書
、 二 四 、 二 五 頁 ) 六 、終
末
期
ケ ァ老
人 問 題 の 最後
に 登 場 す る の が 、 終 末 期 を 迎 え た 老 人 を ど の よ う に 処 遇 す る か と い う 問題
で あ る 。 こ の こ と に 関 し て は 、 宗 教 的 な 立 場 か ら は 、 そ れ ぞ れ の 宗 教宗
派 の 教 義 や 信仰
に 基 づ い て実
践 さ れ つ つあ
る が 、 福 祉 的 な 立 場 か ら は ア プ ロ ー チ さ れ て い な い よ う で あ る 。 天 寿 全 う型
の 老 人 や 末期
癌 患 者等
の 終 末 ケ ア は 、物
々 し い病
院
の 一 室 で は な く 、 出 来得
る な ら ぽ 家 族 と と も に 過 ごす
家
庭
な い し は 家 庭 に 準 ず る 施 設 ( 例 え ば 、 ホ ス ピ ス 等 ) で行
わ れ る こ と が 望 ま し い と 思 わ れ る 。 医 学 の 進 歩 は あ ざ ま し く、 重 患 者 の強
化 シ ス テ ム 、 た と え ば ー ・C
・U
等 の近
代 設 備 を 持 っ た 病 院 が い く ら で も あ る 。 そ う し た 延命
施術
は 人 格尊
重 の 上 か ら 言 っ て も ( 宗 教 的 な 立 場 で の 考 え方
か も 知 れ な い が ) な ん と も痛
ま し い 。痛
み の 激 し い末
期
癌 の患
者 に は 麻酔
や モ ル ヒ ネ を与
え る こ と も 必 要 で あ ろ う 。 在 宅 の 場合
で も 、 プ ロ ソ プ ト ン カ ク テ ル を 与 え る こ と や 座薬
の 注 入 に よ っ て 痛 み を和
ら げ る こ と が で き る とき
い て い る 。 本人
の 要 望 で な い か ぎ り 静 か に 余 命 を 過 ご せ る よ う に 、 特 別 の 配慮
が 必 要 で あ る 。 と こ ろ で 、 ア メ リ カ のC
・ カ ー ル ・ ペ グ ル ス は そ の 著 『 ア メ リ カ の 老 人 医療
』 の な か で も 、 終 末 期 ヶ ア に つ い て 、 次 の よ う に 記 し て い る 。 ( 岡 本祐
三 訳 、 勁 草 書房
刊
) 『 米 国 で は 、 こ れ ま で 死 を 迎 え よ う と す る 人 々 は 医 療 施 設 で 死 ん で ゆ く の が普
通 で あ っ た 。 し か し 近年
に な っ て 要 介 護 老 人 の 福 祉 一西 山 学 報 終 末 期 を 迎 え た 人
達
を 、 家 庭 あ る い は 家 庭 的雰
囲 気 の あ る 施 設 で 、 最後
の 時 を 家 族 と と も に 快適
に過
ご さ ぜ る べ き で は な い か と い う 主 張 が 盛 ん に な っ て き た … … 』 ( 前 掲 書 、 二 四 三 頁 ) 『 … … 終末
期患
者
と そ の 家 族 の 、 多 岐 に わ た り し か も特
別 な 要 望 に応
え る 試 み … ( 中 略 ) そ の 一 つ が 、 ホ ス ピ ス と い う概
念 の中
で 、 終 末 期 患 者 と そ の 家 族 を ト ー タ ル に ケ ア し よ う と す る も の で あ る 。 こ の ホ ス ピ ス と い う 概 念 は 、英
国 の 二 つ の施
設
に お い て 先 駆 的 に 始 め ら れ 、 確 立 さ れ た も の で あ る 。 ソ ソ ダ ー ス は − … ・ ( 中略
) ホ ス ピ ス の 究 極 の 目 標 は、 「 個性
的
な 死 」 と 「 苦痛
か ら の 解 放 」 を実
現 す る こ と に あ る 。 … … 』 ( 前 掲書
、 二 五 三 頁 ) 七 、 おわ
り
に 我 が 国 の 人 口 の
高
齢
化 が 思 わ ぬ速
さ で 進 行 し て い る様
は 今 さ ら 言 を 要 し な い 。 戦後
の ベ ビ ー . ブ ー ム の 団 塊 は あ と 二 十 五 年 も す れ ば老
人 の 仲 間 入 り を す る の で あ る 。 厚 生省
や 経 済 企 画庁
が 調 査 し た 資 料 に よ っ て も う か が 、 兄 る よ う に 、 老 齢 国 日本
が約
束 さ れ て い る 。 早 晩 明 確 な展
望 を 、 国 民 の コ ソ セ ソ サ ス を 裏 打 ち に し て 、 生 き が い の あ る 老後
の 青 写 真 を 公表
す べ ぎ で は な い か 。 シ ル バ ー 層 の社
会
参加
が 嘔 わ れ て 久 し い が 、 若年
層 と 老年
層 と の 高齢
化 社 会 に 相 応 し い 調 和 を描
い た 社 会構
造 の 変 革 を 進 め て い く 段 階 に 来 て い る も の と 思 わ れ る 。 総 理 府 が 昭 和 六 十 一 年 に 調 査 し た 結 果 に よ れ ぽ 、〔
年
を と っ て か ら 自分
の 資 産 を ど う使
う か 〕 に つ い て 「 自 分 の た め 」 が 六 十 四 、 四%
で 、「 で き る だ け 子 供 に 残 す 」 の 十 八 、 七 % を 大 き く 上 回 っ た 。 子 孫 に 美 田 を 残 す と い う 考 え 方 は 過 去 の も の に な り つ つ あ る よ う で あ る 。 老
後
に 不安
を 感 じ て い る 人 も 半 数 近 く で 、 〔 不安
の 内 容 〕 も 「健
康
」 が 七 十 四 % 、「 介
護
」 十 八 、 九 % と な っ て い る 。( 日 本 経 済
新
聞 六 十 一年
六 月 十 六 日 ) さ ら に 、 昭和
五 十 七 年 九 月 二 十 一 日 付 け の 京 都新
聞 は 、「 高 齢 者 を
考
え る 」 ( 世 論 調 査 ) の な か で 、 老 人 医療
の 一66
一有 料
化
に つ い て の 調 査 結 果 を 次 の よ う に 発 表 し た 。 こ れ に よ る と 、「 有 料 化 は 当 然 で あ る 」 と の 回
答
で 、 二 十 歳代
の 三 八 ・ 四%
に た い し て 、 六 十 歳 以 上 は 四 三 ・ 七%
と 上 ま わ っ て い た こ と で あ る 。 こ う し た結
果 が 出 て き た背
景 に は 、薬
づ け に 対 す る 反発
、負
担 が多
少増
え て も今
程 度 の 社会
保障
水 準 に す べ き で あ る と の 現実
を 見据
え た 老年
層 の 意 識 の 表 れ で あ り 、 老後
を 間 近 か に 迎 え る 人 た ち の 老後
の過
ご し 方 を 見 る 思 い が す る 。 要 介護
老 人 の た め の施
設 ケ ア は 、 た だ 単 に そ の 処 遇 内 容 だ け を 改 善 す る だ け で は 十 分 で あ る と は 言 え な い 。 施 設 職 員 の 生活
保 障 や 健康
保
障
の 問 題 と も 絡 み 合 わ せ で 据 え る 必 要 が あ る 。 ま た 、PT
・OT
・HH
の 拡充
等 早 急 に行
わ れ な け れ ぽ な ら な い 。 在 宅 ケ ア の 利 用 施 設 と し て 十 分 機 能 す る よ う な 施 設 づ く り を 進 め て ゆ く べ き で あ る 。 コ 、 ミ ュ ニ テ ィ ・ ケ ア 構 想 に つ い て も 、 ノ ー マ ラ イ ゼ ー シ ョ ン を 重 視 し て 、 在 宅 ケ ア と 施 設 ケ ア の 理 想 的 な 調 和 ( ネ ッ ト ワ ー ク ) の な か で 考 え る こ と が 重要
であ
る 。 特 に こ れ か ら は シ ル バi
・ マ ン パ ワ ー や ボ ラ γ テ ィ ア の 活 用 を 期 待 す る 。 そ し て 、 生 き が い に 満 ち た 老 後 を 、 現 在 の 老 人 も 、 こ れ か ら の 老 人 も 求 め て ゆ け る よ う に 切 に 望 む も の で あ る 。 以 上 一67
一 注 厚 生 白 書 ( 六 一 年 版 ) 五 一 頁 に は、 東 京 都 福 祉 局 の 「 老 人 の 生 活 実 態 及 び 健 康 に 関 す る 調 査 」 ( 五 五 年 ) を 紹 介 し 、 脳 血 管 性 痴 呆 三 六、 四 %、 老 年 痴 呆 】 二 、 六 %、 そ の 他 鑑 別 不 能 な も の 五 一 、 ○ % と あ げ て い る 。 特 別 養 護 老 人 ホ : ム へ の 入 所 措 置 は 比 較 的 処 遇 し や す い 痴 呆 性 老 人 を 中 心 に 、 次 い で、 特 例 許 可 老 入 病 院 に 委 ね ら れ る 場 合 が 多 い が 、 実 数 は わ ず か で あ る と い う 。 訪 問 看 護 は 専 門 的 な 知 識、 技 術 並 び に 経 験 を 必 要 と す る 。 こ の た め に 、 ホ ー ム ヘ ル パ ー の 職 務 内 容 か ら 言 っ て も 、 こ の 種 の 役 割 を 分 担 で き な い 。 し か し 、 現 在 の ヘ ル プ 活 動 の な か で 例 え ぽ 、 カ テ ー テ ル の 交 換 を 要 求 さ れ た 場 合 な ど 、 見 て 見 ぬ ふ り が で き る か ど う か。 こ う し た こ と か ら 、 ヘ ル プ の サ ー ビ ス 内 容 の な か で 介 護 と 看 護 と の 境 界 を 明 確 に さ れ に く 要 介 護 老 人 の 福 祉西 山 学 報 い 面 が 当 然 出 て く る の で 、 看 護 サ ー ビ ス の 分 野 を 担 当 す る 看 護 婦 や 保 健 婦 等 の 有 資 格 者 を 派 遣 す る 必 要 が あ る 。 ニ テ ィ が 進 め て ゆ く 場 合 で の 訪 問 看 護 は 、 マ ン パ ワ ー の 役 割 が 重 要 で あ る 。 厚 生 白 書 ( 六 一 年 版 ) 五 一 、 五 二 頁 ( 取 意 ) コ ミ ュ 【 参 考 文 献 】 「 高 齢 化 と 自 治 体 福 祉 施 策 」 佐 藤 進 編 同 文 館 「 老 人 福 祉 ・ 家 族 福 祉 」 ( 社 会 福 祉 体 系