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新 シル ク ロー ド形成 の本 格化 と中国 西部 大 開発

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新 シル ク ロー ド形成 の本 格化 と中国 西部 大 開発(浜)1

新 シ ル ク ロー ド形 成 の 本 格 化 と 中 国 西 部 大 開 発

勝 彦

12345

は じめ に

2001年 西安 シ ンポ ジ ウ ムの 意 義

新 亜 欧 ラ ン ドブ リ ッジ(新 シル ク ロー ド)形 成 へ の 道 の り

欧 州 ・コー カサ ス ・ア ジ ア輸 送 回 廊(TRACECA)‑EUの 戦 略 新 シ ル ク ロ ー ドの課 題 と要 請 され る 多 元 的 支 援 政 策

1は じめ に

西 安 で2001年10月 に 開 催 され た 「2001新 亜 欧 ラ ン ドブ リ ッジ(新 シ ル ク ロー ド)地 域 協 力 國 際 シ ンポ ジ ウ ム」 は 、新 シ ル ク ロ ー ド形 成 が 中 国 に お い て 本 格 化 しっ つ あ る事 を 示 す 画 期 的 会 議 で あ った 。

そ の特 色 と して は 、 中 国 中 央 政 府 に 「新 亜 欧 ラ ン ドブ リ ッジ'協調 グル ー プ 」 と い う権 威 機 構 が 設 置 され て 、 集 中 的 にす ば や い 対 応 が 可 能 に な った こ と 、 UNDPが こ の 事 業 に 本 格 的 に取 り組 ん で い る事 、 次 年 度 シ ンポ ジ ウ ム 開 催 に ウ ズ ベ キ ス タ ンが 手 を上 げ た よ う な 中 央 ア ジ ア 諸 国 の積 極 的 対 応 が あ る こ と 、 な どが あ げ られ る が 、 な ん と言 っ て も 、 中 国 で2000年 か ら実 施 に移 さ れ て い る西 部 大 開 発 戦 略 が 効 果 を表 して く る こ と が 最 も 重 要 で あ る。

西 部 大 開 発 戦 略 の 実 施 に よ って 、5か ら10年 の 間 に 中 国 西 部 地 域 で イ ン フ ラ建 設 が 大 い に進 み 、 連 雲 港 か ら西 安 を 経 て カ ザ フ ス タ ンに 至 る総 合 輸 送

(2)

ル ー トが 次 第 に 国 際 的 開 放 型 の 経 済 帯 に 発 展 して行 く見 とお しで あ る。 さ ら に西 安 か ら成 都 、 雲 南 を経 て東 南 ア ジ ア と結 ぶ シ ル ク ロ ー ド支 線 も形 成 され る こ と に な る。 こ う した 中 国 内 の イ ンフ ラ整 備 は 、 必 然 的 に 新 シル ク ロー ド の 国 外 で の 整 備 を 要 求 す る動 力 と な る。

そ こで 本 稿 で は 、 先 ず 西 安 シ ンポ ジ ウ ムで 示 され た 、 中 国 の新 シ ル ク ロー ド政 策 の 全 体 像 を頭 に入 れ た 上 で 、 西 部 開 発 に お け るイ ン フ ラ建 設 を概 観 す る。 さ らに新 シ ル ク ロー ド形 成 の これ ま で の経 緯 を 見 た 上 で 、 中 国 が エ ネ ル ギ ー の 國 際 依 存 度 を拡 大 す る戦 略 転 換 を 行 った1996年 以 降 の 中 国 の エ ネ ル ギ ー 協 力 に お け る カザ フ ス タ ン と ロ シ ア との 関 係 に つ い て見 る。 実 際 の プ ロ ジ ェ ク トの 実 行 は か な り遅 れ て い る も の の 、 中 国 の 「エ ネ ル ギ ー 外 交 」 は 、

「上 海5」 か ら 「上 海 協 力 組 織 」 へ の 発 展 に大 き く貢 献 し、 これ が 新 シ ル ク ロー ド推 進 に好 ま しい 國 際 環 境 を も た ら して い る点 が 重 要 で あ る 。

さ ら にEUが1993年 か ら推 進 して い る 欧 州 ・コー カ サ ス ・ア ジ ア輸 送 回 廊(TRACECA)に っ い て 、 ホ ー ム ペ ー ジ を 主 に概 観 を紹 介 した 。 ソ連 時 代 の北 向 け 集 中 輸 送 シ ス テ ム に対 して 西 へ の補 完 ル ー トを提 供 す る も の で 、 技 術i援助 と投 資 を触 媒 に國 際 金 融 機 構 の 参 与 や 民 間 資 本 投 資 を促 す そ の 手 法 は 、 わ が 国 の 多 元 的 「シ ル ク ロ ー ド外 交 」 に 示 唆 す る と こ ろが 大 き い。

わ が 国 も新 シ ル ク ロ ー ドの 整 備 にODA資 金 や ア ジ ア 開 発 銀 行 の 資 金 を 投 入 して い る が 、 系 統 的 で な く、 量 も充 分 と言 え な い 。 「シ ル ク ロ ー ド外 交 」 を一 段 と多 元 化 して新 シ ル ク ロー ド発 展 に要 す る膨 大 な資 金 需 要 に対 して 、 民 間 資 金 、 銀 行 資 金 、 政 府ODA等 を 、 必 要 で あ り 、 効 果 的 な ポ イ ン トに 投 入 す る よ う努 力 す べ き で あ る。

本 稿 で は 、 中 国 の 、基 本 政 策 に っ い て な るべ く具 体 的 に 紹 介 す る よ う努 力 し た 。 また 「新 亜 欧 ラ ン ドブ リ ッジ」 と 「新 シ ル ク ロー ド」 は 同義 語 と して 用 い て い る。

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新 シル ク ロー ド形成 の本 格化 と中 国西部 大開 発(浜)3

22001年 西 安 シ ン ポ ジ ウ ム の意 義

(1)西 安 シ ン ポ ジ ウム の 概 況 とそ の 特 色 1)概

西 安 で2001年10月10日 か ら11日 に か け て 開催 され た 「2001新 亜 欧 ラ ン ドブ リ ッジ(NewSilkRoad)地 域 協 力 国 際 シ ン ポ ジ ウ ム 」 は 、 終 了 に 当 た って 『西 安 宣 言 』 を 発 表 した 。

(1)

同 宣 言 の要 旨 に した が って 、 この 会 議 の概 況 を 見 て 行 き た い 。

シ ンポ ジ ウ ム は 中 華 人 民 共 和 国 対 外 貿 易 経 済 協 力 部 、 同 情 報 産 業 部 、 及 び 国 連 開 発 計 画 署(UNDP)が 共 同 で 主 催 した 。

会 議 に 出席 した 代 表 は 、 中 華 人 民 共 和 国 、 カ ザ フ ス タ ン共 和 国 、 キ ル ギ ス共 和 国 、 タ ジ キ ス タ ン共 和 国 、 トル ク メ ニ ス タ ン、 ウズ ベ キ ス タ ン共 和 国 、

グル ジ ア共 和 国 、 ロ シ ア 連 邦 、 イ タ リー 、 日本 、 韓 国 、 か ら参 加 し、 さ らに 会 議 に 参 加 した も の は 、 国連 開 発 計 画 署 、 国 連 プ ロ ジ ェク ト事 務 所 、 国連 欧 州 経 済 委 員 会 、 国 連 国 際 貿 易 セ ン タ ー 、EU、 お よ び そ の 他 の 国 際 組 織 、 NGO、 学 術 界 、 工 商 界 の 代 表 で あ った 。

今 回 の 会 議 は 、 全 体 の 代 表 が 参 加 す る メ イ ンテ ー マ 会 議 と 、 新 亜 欧 ラ ン ドブ リ ッジ 国際 協 調 メ カ ニ ズ ム ・フ ォー ラ ム 、 お よび 新 亜 欧 ラ ン ドブ リ ッジ 市 長 フ ォー ラ ム の 主 要 三 部 分 か ら構 成 され て い る。 前 述 の 各 国及 び 関 連 国 際 組 織 か ら来 た 代 表 は新 亜 欧 ラ ン ドブ リ ッジ 国 際 協 調 メ カ ニ ズ ム ・フ ォー ラ ム に 出 席 し、20余 人 の 中 国 及 び そ の 他 の 国 の都 市 の リー ダー は新 亜 欧 ラ ン ド

ブ リ ッジ市 長 フ ォー ラ ム に参 加 した 。

今 回 の シ ンポ ジ ウ ム の趣 旨 は 、 国際 協 力 を強 化 して 、新 亜 欧 ラ ン ドブ リ ッ ジ地 区 の協 調 的 発 展 を促 進 す る事 で あ る。 参 加 代 表 は広 範 に情 報 と経 験 を交 流 した 。 そ の 中 に は 、UNDPの 新 亜 欧 ラ ン ドブ リ ッジ 地 区 の 地 域 協 力 と発 展 能 力 強 化 プ ロ ジ ェ ク ト、 国 連 の 中 央 ア ジ ア経 済 特 別 プ ロ ジ ェ ク ト、EUの

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CIS各 国援助 プ ロ ジ ェク ト、TRACECAプ ロジ ェク ト、お よび 上海協 力組 織 が 含 まれ て い る 。 会 議 は また 、 ア ジ ア 開 発 銀 行 、 欧 州 再 建 開 発 銀 行 、 UNIDO、WTOに 属す る国際 貿易 セ ンター、及 び その他 の 国際組 織 が 目下 進

め てい る活動 或 いは計 画 してい る活 動 に注 目した。

会 議 は また 、 この地 域 の運 輸通 信 イ ンフ ラに対す る要 求、 貿易 と投 資、

発展 の見通 しと発展 へ の障害 にっ い て実 質 的検 討 を行 った 。

会 議参 加 者 は また 、新 亜欧 ラ ン ドブ リ ッジ沿 線各 国 の問 の協調 メカニ ズ ム を打 ち立 て る ことにっ いて討 論 を行 った。会 議 は一種 の国際 的協 調 メ カニ ズ ムを打 ち立 て る必要性 と可能性 を提 起 した 。

出席 者 は次 の点 に留意 した。2001年5月 に北 京 で行 わ れ た亜 欧外 相 会 議 で合 意 した経 済技 術協 力 に関連す る協 議 、 上海 協力組織 の地 域 の安 定 を保 持 し経済 技術協 力 を発展 させ る ことに関す る協 議 、及 び国際組 織 の 中央 ア ジ

ア と中 国西部 へ の投 入 は、 いず れ も新亜 欧 ラ ン ドブ リ ッジの発 展 お よび この 地 区 の持続 性 のあ る協 調 的発展 環境 を創 造す る こと に貢献 した。

新 亜 欧 ラ ン ドブ リ ッジ地 域 の発 展能 力 の増 強 と、人 力資源 の開発 の重 要 性 は会 議 の賛 同を得 た。 この面 で 、会議 は 中国 中央 人 民政府 と西安市 政府 に 対 し、彼 らが 西安 に新亜 欧 ラ ン ドブ リ ッジ管理 人員 国際研修 セ ン ター を設 立

した ことを祝 った。

会議 に参 加 した 、政 府 、 国際組 織 、学 術 団体 、NGO、 工 商 界 、お よび 新 亜欧 ラ ン ドブ リッジ沿 線 の都市 は、定期 的 に関連 す る情報 と経 験 を交 換す るこ とが必要 で あ り、定期 的 にお互 い に学 ぶ ことが 必要 で あ る ことを認 識す るにいた った。

会議 は、座談 会 、 シ ンポ ジ ウムそ の他 の形式 の会 議 を定期 的 に行 う こと は、地域 内部 と地域 の問 の協商 協 力 を推 進す る有 効 な手段 で あ る と認 めた。

会議 は一致 して、参会 国 が順繰 りで こう した会議 を主催 す る ことは各方面 と もに有 利 で あ る と認 めた。 こ う した会議 を主催 す る国際組織 の代表 は 、参 会

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新 シル クロー ド形 成 の本格化 と中 国西部大 開発(浜)5

各 国 を招請 す るばか りで な く、そ の他 の代 表 も招 請す る。 ウズベ キ ス タ ン代 表 団 は、2002年 に次期 新 亜 欧 ラ ン ドブ リ ッジ地 域協 力 国際 シ ンポ ジ ウム を

主催す ることを 申 し出た 。

会 議 は 、新 亜 欧 ラ ン ドブ リッジ沿 線地 域 内部 と、地 域 間 の協 力 の効果 を 認 識す るにいた った。会 議 は 、環 境保 護 、文化 保 護 、及 び遺 産保 護 と新亜 欧 ラ ン ドブ リ ッジ沿線 各都 市 の経済 成長 とを結 びっ け るこ とが 必要 で あ ると提 起 した。会 議 は各都 市 の間 で情報 ネ ッ トを建 設す るよ う提 案 した。

また 、同会議 が ま とめ た 「市長 フ ォー ラムの覚 書」 に よれ ば、 同会議 には 沿線 各市 の市 長 とそ の代 理 、沿線 省 、 区 と都 市 の情報 化主 管部 門 の指 導者 と そ の代表 、外 国か らカザ フス タ ンの アルマ トイ市 副市 長 が参加 し、政府 情報

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産 業 部 代 表 、 研 究 機 構 代 表 、 企 業 界 代 表 が 出席 した 。 市 長 論 壇 の協 力 合 意 事 項 は 以下 の と お りで あ る。

「新 亜 欧 ラ ン ドブ リ ッジ市 長 フ ォー ラ ム 」 を 各 方 面 が 長 期 にわ た っ て 参 加 す る情 報 と経 験 交 流 の場 と して 発展 させ 、 参 加 各 方 面 が 自身 の条 件 に した

が って単 独 また は 連 合 して 主 催 す るQ

参 加 各 方 面 は そ れ ぞ れ 自己 の連 絡 官 を 指 名 す る 。

「新 亜 欧 ラ ン ドブ リ ッジ國 際 情 報 セ ン タ ー 」 の 作 用 を十 分 発 揮 させ る た め 、 新 亜 欧 ラ ン ドブ リ ッジ國 際 情 報 網(新 シル ク ロー ドネ ッ ト)を 連 合 して

=構築 す る。

都 市 の情 報 化 建 設 を進 め る重 点 。

新 亜 欧 ラ ン ドブ リ ッジ区 域 の発 展 と関 連 した 研 修 プ ロ ジ ェ ク トを 連 合 し て発 展 させ る 。

⑥UNDPと 中 国 新 亜 欧 ラ ン ドブ リ ッ ジ協 調 グ ル ー プ の 支 持 の 下 で 、 沿 線 各 国 の 関 連 地 域 に 「新 亜 欧 ラ ン ドブ リ ッジ(ニ ュー シ ル ク ロー ド)情 報 化 協 力委 員 会 」 を 設 立 す る。

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2)会 議 の 画 期 的 特 色

以 上 の会 議 文 書 、及 び 筆 者 の 参 加 の体 験 か ら、 今 回 の シ ンポ ジ ウ ム の 画 期 的 特 色 と して次 の 四 つ の点 を指 摘 す る こ と が 出来 る。

第 一 は 、 中 国 中 央 政 府 の 中 に 「新 亜 欧 ラ ン ドブ リ ッジ協 調 グル ー プ」 と い う高 級 指 導 グ ル ー プ が 設 置 され て 、 集 中 的 なす ば や い取 り組 み が 可 能 と な っ た 、 と い う点 が あ げ られ る。

2000年11月 、 国 務 院 の 批 准 を 得 て 、 対 外 貿 易 経 済 協 力 部 を コ ー デ イ ネ ー ター と し、 国 家 経 貿 委 、 国 家 発 展 計 画 委 、 外 交 部 、 科 学 技 術 部 、 財 政 部 等 が 共 同 で 、 「新 亜 欧 ラ ン ドブ リ ッジ協 調 グ ル ー プ」 を 設 置 した 。 対 外 経 貿 部 主 席 交 渉 代 表 で あ る龍 永 図 が 協 調 グ ル ー プ の 長 と な った 。

第 二 は 、UNDP(国 連 開 発 計 画 署)が 積 極 的 に 参 加 して 活 動 を 展 開 して い る事 で あ る。

協 調 グル ー プ と して は 対 外 貿 易 国際 協 力 部 が ほ か の 関 連 単 位 を 代 表 して 参 加 し、 情 報 産 業 部 、UNDP(国 連 開 発 計 画 署)と 共 同 で シ ンポ ジ ウ ム を主 催

し、 か っ 西 安 市 人 民 政 府 が 具 体 的 に実 施 を 請 け 負 う こ と に な った 。

主 催 単 位 の 一 員 と し て 、UNDPも ま た こ の シ ンポ ジ ウ ム を 「シ ル ク ロ ー

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ド地 域 開 発 プ ロ ジ ェ ク ト」 の2001年 度 活 動 計 画 の 重 点 活 動 と した の で あ る。

第 三 は 、 来 年 の シ ンポ ジ ウ ム 開 催 に ウ ズ ベ キ ス タ ンが 名 乗 りを あ げ た よ う に 、 中央 ア ジ ア の 参 加 が よ うや く本 格 的 に な りっ っ あ る点 で あ る。

これ は 、2001年6月 に発 足 した 中央 ア ジ ア5力 国 と 中 国 、 ロ シ ア を構 成 員 とす る 「上 海 協 力 機 構 」 に お い て 、 経 済 協 力 方 面 の 活 動 が 強 化 され つ つ あ

る 点 を反 映 して い る 。

第 四 は 、 シ ンポ ジ ウ ム各 文 書 に 見 られ る よ う に 、 活 動 が 具 体 的 に 取 り上 げ られ て お り、 全 体 的 に 実 際 面 が 重 視 され て い る。 これ は 本 稿 で 詳 細 に 見 て行 くよ う に 、 中 国 で 西 部 大 開 発 戦 略 が 実 行 に移 され て い る結 果 、 イ ンフ ラ投 資 が 本 格 化 して 、 中 国部 分 の 新 シ ル ク ロ ー ドの 着 実 な発 展 が 現 実 化 しは じめ た

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新 シル クロー ド形成 の本格化 と中 国西 部大 開発(浜)7

こ と を反 映 して い る。

同 会 議 は 、 日本 の 日本 商 工 会 議 所 、 日中 経 済 協 会 、 日本GIF研 究 財 団 が 協 賛 して お り、 日本 大 使 館 代 表 、経 済 界 と学 界 の専 門 家10人 が 参 加 した 。

(2)中 国の新 シル ク ロー ド発展戦 略 と政 策

次 に、現段 階 にお いて 中国政府 が どの よう な新 シル ク ロー ド発展 の戦 略 と 政 策 を遂行 しよう と して い るのか 、本節 で は 国家 計 画発展 委員 会 の報告 を中

くの

心 に大 ま か に そ の概 観 を 要 約 す る。

1)背 景 と意 義

い わ ゆ る亜 欧 ラ ン ドブ リ ッジ は 、太 平 洋 西 海 岸 の 中 国東 部 港 湾 群 か ら、 西 に 向 か っ て大 西 洋 の 港 湾 群 に 連 綿 と続 く、 そ の 他 の 陸 路 交 通 幹 線 を 兼 ね る鉄 道 を 主 と した ベ ル トで あ り、 ア ジ ア と欧 州 を 結 び っ け る総 合 交 通 運 輸 ル ー ト で あ る。

経 済 の グ ロー バ ル 化 、 地 域 化 、 集 団 化 の趨 勢 の 中 で 、 正 確 な戦 略 指 導 の も と に各 国 人 民 が共 同 で努 力 す れ ば 、 両 大 洲 を 連 結 す る政 治 、 経 済 、 科 学 技 術 、 文 化 の 回 廊 へ と発 展 す る で あ ろ う。

2)新 亜 欧 ラ ン ドブ リ ッジ の 発 展 の チ ャ ン ス を正 確 に 認 識 し把 握 す る 必 要 が あ る。

資 本 の 流 動 と イ ン タ ー ネ ッ ト技 術 を 主 た る特 徴 とす る 「バ ー チ ャル 経 済 」 な どの 変 化 が 現 れ て い るが 、 「実 体 経 済 」 こ そ 経 済 発 展 の 主 体 で あ り、 総 合 交 通 運 輸 体 系 を基 礎 とす る新 亜 欧 ラ ン ドブ リ ッジ は 、 ア ジ ア と ヨー ロ ッパ の 実 体 経 済 の発 展 に特 に重 要 な地 位 と働 き を 持 って い る。 そ して 、 これ を通 じ て始 め て 両 大 陸 間 の政 治 、 文 化 、 安 全 な どの 面 に お け る相 互 協 力 が 促 進 さ れ る。21世 紀 の シ ンボ ル プ ロ ジ ェ ク トと い え る。

2.1)経 済 の グ ロー バ ル 化 と地 域 経 済 集 団 化 の加 速 の 趨 勢 は亜 欧 ラ ン ドブ リ ッジ の 沿 線 国 家 と地 区 の 双 方 向 開 放 と共 同発 展 を 促 進 して い る。

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これ は 亜 欧25力 国 首 脳 会 議 の 設 立 と 「上 海 協 力 組 織 」 設 立 、 中 国 の 近 づ くWTO加 盟 な どの 事 例 に 現 れ て い る。

2.2)イ ン ター ネ ッ トを 基 礎 と した 情 報 経 済 の 迅 速 な発 展 と高 科 学 技 術 産 業 化 の加 速 の趨 勢 は新 亜 欧 ラ ン ドブ リ ッジ の 開 発 と建 設 に一 段 と広 い展 望 を も た ら して い る。

2.3)中 国が 西 部 大 開 発 戦 略 を 全 面 的 に実 施 して い る 事 は 、 新 亜 欧 ラ ン ド ブ リ ッジ の 中 国部 分 経 済 帯 の形 成 と発 展 に最 も重 要 な政 策 環 境 と投 資 環 境 を 提 供 して い る。

西 部 大 開 発 の 中 で 、 新 亜 欧 ラ ン ドブ リ ッジ経 済 帯 建 設 の 加 速 は重 要 な 内 容 と任 務 と な って お り、 全 西 北 地 区 が ラ ン ドブ リ ッジ の 直 接 的 照 射 区 と な っ て い る。 ラ ン ドブ リ ッジ の沿 線 大 中 都 市 は 、 伝 統 的 な政 治 、 経 済 、 文 化 の 中 心 で あ る の み な らず 、 國 際 市 場 と 国 内 市 場 へ の 窓 口で あ り、 ラ ン ドブ リ ッジ 区 域 経 済 発 展 の 照 射 源 、 推 進 力 な の で あ る。

3)新 亜 欧 ラ ン ドブ リ ッジ の 発 展 に は 依 然 と して 多 くの 困 難 が 存 在 して お り、 関 係 国 家 と地 区 が 共 同 して努 力 し、 これ を 緩 和 す る必 要 が あ る。

新 亜 欧 ラ ン ドブ リ ッ ジ は 、 概 念 の 提 起 か ら行 動 へ と展 開 して す で に10年 近 くに な るが 、 そ の 果 た す べ き 作 用 と 国 際 的 期 待 と較 べ れ ば 多 くの 問 題 が 存 在 して い る とい え る。

3.1)相 互 信 頼 、 密 接 協 力 、 高 効 率 機能 の協 調 メ カ ニ ズ ム と政 策 の ソ フ ト 環 境 が ま だ な い 。

た と え ば 鉄 道 の 費 用 収 集 と 国境 通 過 の時 間 等 の 問 題 で 協 調 に 欠 け 、 荷 主 の 積 極 性 に影 響 して い る。

3.2)中 国 ラ ン ドブ リ ッジ沿 線 経 済 帯 の 産 業 構 造 の 同 一 構 造 現 象 が は な は だ し く、 製 品 交i換の 補 完 性 が 低 く、 相 互 の経 済 取 引 協 力 に影 響 して い る。

3.3)ラ ン ドブ リ ッジ 沿 線 経 済 の発 展 を 支 え る イ ン フ ラ が 不 足 し相 互 の 組 み 合 わ せ も悪 く、 物 流 、 人 流 、 資 金 、技 術 の 流 れ 等 の 大 規 模 な流 動 に 影 響 を

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新 シル クロー ド形成 の本 格化 と中国西部 大 開発(浜)9

与 え て い る。

3.4)中 国 の ラ ン ドブ リ ッジ 沿 線 西 部 地 区 は 貧 困 人 口が 多 く、 生 態 環 境 が 脆 弱 で 、 発 展 が 制 約 を 受 け て い る。

4)新 亜 欧 ラ ン ドブ リ ッジ の 発 展 に は 、 新 しい 考 え 方 、 新 しい メ カ ニ ズ ム 、 新 しい 方 法 が 必 須 で あ る。

新 亜 欧 ラ ン ドブ リ ッジ経 済 帯 発 展 の 総 目標 は 以 下 の 通 り。

10‑20年 あ る い は さ らに 長 い 時 間 に わ た る 開 発 と建 設 で 、 新 亜 欧 ラ ン ド ブ リ ッジ 経 済 帯 を 強 大 な経 済 実 力 を 持 つ 中 国 の 国 家 一 級 の 実 力 を持 っ 経 済 枢 軸 に建 設 し、 さ らに ア ジ ア 欧 州 両 大 陸 を結 び っ け る 回 廊 に建 設 す る。

そ の た め に は 古 い体 制 や モ デ ル で は だ め で 、 新 しい 考 え 方 を運 用 し、 新 し い 方 法 を創 造 し、 新 体 制 を 打 ち 立 て な け れ ば な らな い 。

4.1)線 で 点 を 貫 き 、 点 で 面 を動 か し、 中 国 ラ ン ドブ リ ッジ 経 済 帯 の 秩 序 あ る協 調 発 展 を推 進 す る。

そ して 若 干 の 当 地 の 特 色 を持 ち 、 相 互 に補 完 的 な経 済 区 域 を 形 成 す る。 黄 潅 海 経 済 区 、 中 原 経 済 区 、 関 中 経 済 区 、 黄 河 上 流 経 済 区 、 天 山北 嶺 経 済 区等 。

4.2)立 体 化 交 通 通 信 体 系 の 建 設 と完 備 を しっか りや り、 ラ ン ドブ リ ッジ 経 済 帯 の 総 合 発 展 を 支 え る基 礎 条 件 を 強 化 す る。

4.3)各 地 区 の 比 較 優 勢 を発 揮 し、 次 第 に合 理 的 分 業 を 基 礎 と した ラ ン ド ブ リ ッジ経 済 帯 産 業 体 系 を 形 成 す る。

4.4)大 い に 開 放 型 経 済 を 発 展 させ 、 国 内外 市 場 に お け る競 争 優 勢 を育 て る。

4.5)終 始 、 持 続 可 能 な発 展 戦 略 を ラ ン ドブ リ ッジ経 済 帯 開 発 の 重 要 な地 位 に置 く。

5)資 源 の 市 場 に よ る配 置 を 基 礎 に 、 政 府 の マ ク ロ指 導 の 働 き を完 備 す る。

6)新 亜 欧 ラ ン ドブ リ ッジ の発 展 の 長 期 展 望

(10)

新 亜 欧 ラ ン ドブ リ ッジ(中 国部 分)発 展 の総 目標 は 次 の とお り。

交 通 運 輸 イ ンフ ラ建 設 を加 速 し、 強 大 な総 合 輸 送 能 力 を持 つ 国 内 國 際 運 輸 ル ー トを形 成 す る 。 沿 線 地 区 の優 勢 資 源 の 開 発 利 用 と保 護iを強 化 し、 い くっ か の 国 内外 に重 要 な影 響 を持 っ 特 色 産 業 帯 と生 産 加 工 基 地 を建 設 し形 成 す る 。 沿 線 の 一 群 の 中 心 都 市 総 合 発 展 へ の 支 持 と育 成 を加 速 し、 次 第 に全 ラ ン ドブ

リ ッジ地 区 の対 外 開 放 と経 済 の 加 速 的 成 長 を支 え る窓 口及 び核 心 とす る。 沿 線 の他 の 国 家 と地 区 との 間 の 経 済 連 合 及 び 科 学 技 術 教 育 文 化 交 流 と協 力 を 強 め 、i新亜 欧 ラ ン ドブ リ ッジ 沿 線 地 区全 体 を ア ジ ア と欧 州 大 陸 と を結 ぶ も う一一 つ の 国 際 的 、 開 放 型 の総 合 経 済 帯 に建 設 す る よ う推 進 す る 。

6.1)ラ ン ドブ リ ッジ 中 国 区域 が 國 際 協 力 を 展 開す る 国別 目標 と主 要 任 務 6.1.1)日 本 及 び韓 国 と の 協 力

6.1.2)中 央 ア ジ ア地 区 国 家 と の協 力

中 国:カ シ ュ ガ ル ー キ ル ギ ス:オ シ ー ウ ズ ベ キ ス タ ン:ア ンデ イ ジ ャ ン の 間 の 鉄 道 建 設 を積 極 的 に推 進 す る こ と 、 中 国 と カ ザ フ ス タ ンの1995年 議 の 実 行 に よ り連 雲 港 を カ ザ フ ス タ ンの太 平 洋 へ の 出 口 とす る事 、 等 が 含 ま れ る。

6.1.3)ロ シ ア 及 びEUと の協 力

6.2)沿 線 省 区 の経 済 発 展 の 目標 及 び 主 要 任 務 。 6.3)沿 線 地 区 の イ ン フ ラ建 設 の 目標 及 び 主 要 任 務 6.3.1)鉄 道 建 設

2005年 ま で に連 雲 港 か ら ア ラ 山 口 ま で の 全 線 の 複 線 化 と 電 気 化 を 基 本 的 に実 現 す る こ とが 含 ま れ る。 西 安 一 安 康 一 成 都 鉄 道 の 開 通 で ラ ン ドブ リ ッ ジ の 東 南 ア ジ ア と の結 合 が 課 題 と な って くる。

6.3.2)道 路 建 設

2005年 ま で に 青 島 一 日照 一 連 雲 港 沿 海 ハ イ ウ ェイ が 建 設 さ れ る。

6.3.3)港 湾 、 空 港 、 パ イ プ ラ イ ン、 お よ び 税 関 の建 設 。

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新 シル ク ロー ド形 成 の本格 化 と中 国西部 大 開発(浜)11

青 島、 日照 、連 雲港 の三大港 湾 の建設 が優 先 され る。

6.3.4)生 態保 全 と建設 及 び水利 建設 6.4)沿 線産業 発展 の 目標及 び主 要任 務

7)新 亜欧 ラ ン ドブ リ ッジ発展 の政策保 証措 置 7.1)沿 線省 区 の協 調 メ カニ ズム の建 設 と完備

黄河 沿経 済協 力 区、 朧海 蘭 新経 済 促 進会 等 の組織 と完 備 。 沿線11省 区 が ラ ン ドブ リ ッジ省 区首 長連 席 会 議制 度 を創 設 す る事 を支 持す る。「新 亜 欧 ラ ン ドブ リッジ(中 国部 分)区 域 経済 協 力章程 」 の制 定 に よ り地 方 政府 の活 動 を規 制 し規範 化す る。

7.2)新 た な対 内対外 開放政 策措 置 の研究 と実 施 に力を入 れ る。

7.3)体 制 革新 の力 に よ り、企業 、政 府 、社会 仲 介 の3者 の協 調 と連動 効 果 を高め る。

7.4)國 際貨 物輸送 の組織 的協調 を強化 し、不 断 に国 内外 の輸 送貨 物 を拡 大す る。

「ラ ン ドブ リ ッジ輸 送 に関す る政 府 間協 定」 の締結 、新 亜 欧 ラ ン ドブ リ ッ ジ鉄道 輸送0体 化組 織 の形 成 が課題 とされ てい る。

7.5)人 力 資源 の開発 を早 め 、各種 の要 素資 源 の合理 的流 動 を促進 す る。

7.6)沿 線 国家 と地 区間 の政 治 、経 済 、科 学 技術協 力 と交 流 を全面 的 に推 進 す る。

引 き続 きア ジア瞭州会 議 を最高 形式 とす るア ジア欧 州協 力新 メ カニ ズ ムの 形 成 と発展 を推 進 し、「ア ジア欧州協 力枠 組 み」「ア ジア欧 州貿易 便 宜行 動計 画」及 び 「アジア欧州投 資促 進行動 計画 」 を基礎 に、既存 の アジア欧州基金 、 ア ジア欧 州展望 グルー プ、 ア ジア欧 州環境 技術 セ ンター、 ア ジア欧 州会 議信 託 基金 の積 極 的作用 を発 揮 させ る ことが課 題 とされ る。

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(3)西 部大 開発 戦略 の実施 と大規模 な イン フラ建設 の進行 1)西 部 大 開発戦 略 の実施

中 国の党 、 国家 、軍 の指 導 者 と して 、江沢 民 は1999年6月17日 に西 安 で

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西部 大 開発戦 略 を初 め て公 式 に発表 した。

江沢 民 の西部 大 開発 戦 略 の 提 唱 は 、党 の方 針 と して、1999年9月 の 中共 15期4中 総会 決議 の 中で 、「国家 は西部 大 開発 戦略 を実 施 しなけれ ば な らな

い」 と決 定 され た。 政府 は11月 の 中央 経 済工 作会 議 で 、2000年 の経 済 活 動 の具 体 的配置 と して、そ の5番 目にお い て 「時機 をっ か んで西部 地 区大 開発 実施 に着 手す る」 事 を決 めた。

2000年 に入 る と、 新 た に設 置 され た 国務 院 西部地 区 開発 指 導 グル ー プが 1月 に西 部地 区 開発会 議 を開 き、朱鋸 基 首相 は各 部 門各地 方が 思想 と行 動 を この中央 の重 大 な決 策 に一致 させ 、機 を失す る ことな く西 部地 区大 開発 を推 進 す るよ う要 求 した。

この会議 では 当面 と今後 の方針 を決 めたが 、 それ は次 の5項 目で あ った。

① イ ンフラ建 設 を早 め る。 ② 生態 環境 の保 護 と建 設 を着実 に強化す る。

③ 産 業 構造 を積極 的 に調 整 す る。 特 色 あ る経 済 優 勢産 業 を育成 。 ④ 科 学 技術 と教 育 を発展 させ 、 人材養 成 を早 め る。 ⑤ 改 革 開放 度 を拡 大す る。

この5項 目は 、3月 の全 国人 民代表 大会 政府 活 動報告 の内容 と一致 してお り、 西部 大開発 政 策 の、基本 的枠組 と な った。

3月 には 国務 院西部 開発 指導小 組が正 式 に任 命 され た。朱鋸 基首相 が組長 、 温 家 宝副 首相 が副 組長 、 曽培 炎 国家発 展 計画委 員会 主任 が弁 公室 主任 とい う ハ イ レベ ル な もので あ った。 同弁 公 室 は 、2000年 の活 動 方針 と して、 年 末

まで に西部 開 発 の全体 計画 を完成 す る事 、西部 開発促 進 の政 策 を制 定す る事 を挙 げたQ

10月 の中共15期5中 総会 は 「第10次5力 年 計 画 に関す る提案 」 を まとめ 、 西部 開 発政 策 が 具体 化 され た。 ここで は、 西部 大 開発戦 略 は 、5か ら10年

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新 シル ク ロー ド形 成 の本格化 と中 国西 部大 開発(浜)13

で基礎 を 固め 、20年 の建 設 を2回 重 ね て50年 を要 す る長 期 の建 国方針 にか かわ る課 題 で あ る事 が 強 調 され た 。 この提 案 に基 づ い て2001年3月 に は全 国人 民代 表 大 会 に政府 か ら 「10次5力 年 計 画要 綱 」 が 提案 され 、採 択 され た。

これ と並行 して 、2000年10月 には 、「国務 院 の西 部大 開発 実 施 にお け る 若 干 の政策 措置 に関す る通知 」 が 出 され た。年 末 まで に細則 または実 施 意見 が っ け られ て2001年 か ら実施 され る事 に な った◎

西部 大 開発戦 略 は、生 態環 境 の回復 ・建 設 と経済 発展 を両立 させ よう とす るもので あ って、従 来 の よ うな輸 出主導 の東部 沿海 地 区 の開発戦 略 とは大 き く異 な って い る。 当面 、「西 部 の 中 の東 部 」 で あ る西安 、成都 、重慶 等 を除 い ては 目に見 えた発 展 は望 めず 、 イ ンフ ラ建設 の効 果 が現れ て西部全 体 が発 展 を見せ るの は5〜10年 後 の事 に なる。

しか し、 中国が 西部 大 開発 戦略 に取 り組み始 めた ことそれ 自体 のア ナ ウ ン ス効果 に よ って、東 西 の格差 の拡 大 防止 、 民族 問題 の緩 和 、 国境 防衛 の強化 とい った 諸課題 に対 す る短期 的効 果 は十 分 に期 待 で き るので あ る。

2)先 行 す る イ ンフ ラ建設

① イ ンフラ建 設 の始動

1999年6月 に江 沢 民総 書記 が 西 部大 開発 戦 略 を打 ち出 してか ら、 中 国政 府 はイ ンフラ建 設 の必 要性 と緊 急性 を認 め 、 イ ンフ ラ建設 方案 を重 ね て検討 して きた。 イ ンフ ラ建 設は生態環境 の整備 とともに西部地域 開発の よいス ター

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トを切 るた め に不 可 欠 な も の と して位 置 付 け られ て い る。

2000年 の イ ン フ ラ 建 設 は 政 府 主 導 の 下 で 展 開 さ れ た 。 と くに 西 部 の 天 然 ガ ス お よ び 電 力 を 東 部 に送 る事 業 や 空 港 ・道 路 ・鉄 道 の 建 設 が 今 後 か な り速 い テ ンポ で 進 め られ る とみ られ る。

2000年 に 政 府 は 、 交 通 、 通 信 、 電 力 網 、 都 市 イ ン フ ラ等 の 重 点 プ ロ ジ ェ

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ク トに 力 を 入 れ 、 「西 部 の 天 然 ガ ス を 東 部 に 輸 送 す る 事 業 」(西 気 東 輸)と

「西 部 の 電 力 を東 部 に送 る事 業 」(西 電 東 送)を 進 め る こ と を決 定 し、10大 プ ロ ジ ェ ク トを 実 施 す る と発 表 した 。

2000年 に始 動 した 政 府 の10大 プ ロ ジ ェク トの 主 な 内 容 は 次 の通 りで あ る。

① 西 安 一 南 京 鉄 道 の う ち西 安 一 合 肥 の 区 間 。 全 長955km。 投 資 総 額232 億3000万 元 。

② 重 慶 一 懐 化 鉄 道 。 全 長 約640km。 投 資 総 額182億3000万 元 。

③ 国 道 主 幹 線 お よ び 国 家 レベ ル 貧 困 県 の 道 路 を 含 む 西 部 自動 車 道 路 の 建 設 。 政 府 が 建 設 す る全 長3万5000kmの 国道 主 幹 線 の う ち 、 約1万7000km

は 西 部 地 域 に位 置 して い る。

④ 西 部 地 域 の 空 港 の 建 設 。2000年 に 威 陽 国 際 空 港 の 建 設 を 開 始 し、 成 都 双 流 空 港 、 昆 明巫 家 煽 空 港 、 西 安 威 陽 空 港 、 蘭 州 中 川 空 港 、 ウ ル ム チ 空 港 を 改 造 ・建 設 し、航 空 ネ ッ トワー ク を形 成 す る。

⑤ 重 慶 市 高 架 鉄 道 の 建 設(較 場 ロ ー 新 山村 線 の 第1期 工 事)。 第1期 工 事 の全 長 は13.5km。 投 資 総 額32億5800万 元 。

⑥ 柴 達 木 盆 地 渋 北 一 西 寧 一 蘭 州 を 結 ぶ 天 然 ガ ス ・パ イ プ ラ イ ン。 全 長 953km。 パ イ プ ラ イ ン輸 送 能 力 は 年 問20億 ㎡ 。 この プ ロ ジ ェ ク トは2001年

9月 末 に 竣 工 した 。

⑦ 四 川 紫 坪 鋪 と寧 夏 黄 河 沙 披 頭 の 水 利 タ ー ミナ ル の建 設 。 紫 坪 鋪 水 利 タ ー ミナ ル ・プ ロ ジ ェ ク トの 投 資 総 額 は 約62億 元 、 ダ ム の 貯 水 能 力 は11億 ㎡ 、 発 電 所 の 発 電 能 力 は76万kW。 黄 河 沙 披 頭 水 利 タ ー ミナ ル ・プ ロ ジ ェ ク ト の 投 資 総 額 は 約13億 元 、 ダ ム の 貯 水 能 力 は2600万 ㎡ 。 完 成 後 、 年 間 の 発 電 力 は7億kWhに 達 す る。

⑧ 中 西 部 の 休 耕 造 林(草)、 生 態 建 設 と 育 種 プ ロ ジ ェ ク ト。2000年 か ら 13の 省 ・自治 区 で 、 休 耕 造 林(草)の 実 験 テ ス ト(試 点)を 実 行 す る。 ま た 水 土 流 失 の 深 刻 な地 域 お よ び 生 態 環 境 破 壊 が 進 ん だ 地 域 で 、 生 態 総 合 管 理 プ

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新 シル クロー ド形成 の本 格化 と中国西部 大 開発(浜)15

ロ ジ ェク トを実 行 す る。

⑨ 青 海 カ リ肥 料 プ ロ ジ ェ ク ト。 こ の プ ロ ジ ェ ク トが 完 成 す れ ば 塩 湖 資 源 の総 合 利 用 が 可 能 に な り、 青 海 地 域 の経 済 発 展 を促 進 で き る。

⑩ 西 部 地 域 の 大 学 イ ン フ ラ施 設 の 建 設 。 政 府 は 、 国 債 発 行 に よ って 得 た 資 金 を 西 部 地 域 の大 学 教 育 、 実 験 用 イ ン フ ラ施 設 の建 設 や 大 学 関 連 サ ー ビス の社 会 化 改 革 プ ロ ジ ェク トに重 点 的 に投 入 す る。

始 動 した10大 プ ロ ジ ェ ク トの う ち 、1項 目を 除 き 、 そ の 他 のす べ て の 項 目は イ ンフ ラ建 設 プ ロ ジ ェク トで あ る。

追 加12重 点 プ ロ ジ ェク ト

2001年5月 に 中 国 政 府 は 、前 年 着 工 の10大 建 設 プ ロ ジ ェク トに加 え て 、 さ らに12の 重 点 プ ロ ジ ェ ク トの 着 工 を 決 め た 。 総 所 要 投 資 は3000億 元 で あ る。 こ の 中 に は 、 青 海 チ ベ ッ ト鉄 道 建 設 、 「西 気 東 輸 」 の 新 彊 か ら長 江 デ ル タ まで の パ イ プ ラ イ ンの 建 設 、 い くっ か の 水 利 施 設 と発 電 所 建 設 等 が 含 まれ

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て い る。

② エ ネ ル ギ ー 大 動 脈 の建 設(西 気 東 輸)

「西 気 東 輸 」 は 「西 部 の 天 然 ガ ス を 東 部 に 輸 送 す る事 業 」 と い う意 味 と し て 使 わ れ 、 第9次5ヵ 年 計 画 期(1995‑2000年)に 初 め て 使 用 さ れ た 新 し い 言 葉 で あ る。

エ ネ ル ギ ー 大 動 脈 の 建 設 の 実 施 は 、2000年2月 に 正 式 に 決 定 さ れ た 。 こ の 天 然 ガ ス ・パ イ プ ラ イ ンは 、 タ リム の 輪 南 油 田 か らL甘 粛 一 寧 夏 一 陳 西 一 山 西 一 河 南 一 安 徽 一 江 蘇 を 経 て終 点 の 上 海 に 到 る。 幹 線 パ イ プ ラ

イ ンの 直 径 は1.118mで あ り、9つ の省 ・市 を 経 由 し、 砂 漠 、 黄 土 高 原 と 江 南 河 川 網 を 通 過 し、 全 長 は4167kmに 達 す る。

パ イ プ ラ イ ン完 成 後 、 初 期 の 年 間 供 給 量 は120億 ㎡ 、10年 後 の 最 終 年 間 供 給 量 は200億 ㎡ に達 す る 見 込 み 。

エ ネ ル ギ ー 大 動 脈 の建 設 規 模 は 三 峡 ダ ム に次 ぐ大 型 プ ロ ジ ェ ク トだ が 、 静

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態 投 資 規 模 は 三 峡 ダ ム を 上 回 り1200億 元 に 達 す る。1200億 元 の う ち 油 田 ・ ガ ス 田 開 発 投 資 は200億 元 、 幹 線 パ イ プ ラ イ ン投 資 は400億 元 、 川 下 へ の 投 資 は600億 元 と な る。 これ らの 投 資 は機 械 、 冶 金 、 化 学 工 業 、 建 材 業 を直 接 に牽 引 し、 もた らす 経 済 効 果 が か な り大 き い 。

③ 「西 部 の 電 力 を 東 部 に送 る事 業 」(西 電 東 送)

計 画 で は 、 第10次5ヶ 年 計 画 期(2001‑2005年)、 広 東 に1000万kWを 送 電 し、 西 部 地 域 で 新 規 稼 動 す る電 力 プ ロ ジ ェ ク トを2920万kWに 引 き 上

げ 、 全 国 電 力 プ ロ ジ ェ ク トの 着 工 規 模 の37.4%を 占め る よ う にす る。2005 年 に 西 部 地 域 の 総 発 電 容 量 は9817万kWに 達 し、 全 国 の26.9%を 占 め る も

の と 見 込 ま れ て い る。

政 府 案 の 「西 電 東 送 」 プ ロ ジ ェク トは 、 主 と して 貴 州 、 雲 南 、 広 西 、 内 モ ン ゴル 等 の 電 力 資 源 を広 東 と京 津 塘 地 区 に送 る も の で あ る。 こ の プ ロ ジ ェ ク トの 完 成 に よ っ て北 、 中 、 南 の3つ の送 電 ル ー トが 形 成 され る。 北 部 ル ー ト は 内 モ ン ゴル や 陳 西 等 の地 域 か ら華 北 電 力 網 に送 電 す る。 中 部 ル ー トは 四 川 等 の 地 域 か ら華 中 、華 東 電 力 網 に送 電 し、 南 部 ル ー トは 雲 南 、 貴 州 、 広 西 等 の 地 域 か ら華 南 に送 電す る。

④ 主 な交 通 建 設 空 港 建 設

政 府 は2000年 か ら50億 元 を投 資 し、 成 都 を 中 心 と し、 ウ ル ム チ 、 昆 明 、 思 茅 、 西 安 を か な め とす る20の 空 港 を整 備 ・建 設 す る。 そ の う ち 改 築 す る 空 港 は 、 成 都 、 昆 明 、 思 茅 、 ウ ル ム チ 、威 陽 、 格 爾 木 、 敦 煙 、 濾 州 、 北 海 、 且 末 、 新 規 建 設 す る空 港 は 四 川 の 広 元 、綿 陽 、墓 枝 花 、 九 塞 溝 、 万 州 、 貴 州 の銅 仁 、 雲 南 の 臨 槍 、 甘 粛 の 中 川 、 新 彊 の 阿 勒 泰 、 庫 車 で あ る。

道 路 建 設

交 通 省 の 計 画 で は2010年 まで 西 部 地 域 で1万2600kmの 国道 幹 線 道 路 の 建 設 を速 め 、 す で に建 設 中 の プ ロ ジ ェ ク トを除 き 、今 後 新 た に3900kmを

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新 シル クロー ド形成 の本格 化 と中国西部 大開 発(浜)17

設 す る。 また1万5000kmに 上 る省 、 自治 区 級 の 道 路 の う ち 、 建 設 中 の プ ロ ジ ェ ク トを 除 き 、 約1万kmに っ い て 着 工 す る 。 す べ て の 郷 村 に 通 じる道 路 を建 設 す れ ば 西 部 の 道 路 建 設 は 約35万kmに な る と され る 。

交 通 省 は 道 路 建 設 の 重 点 を 次 の よ う に提 案 して い る。2010年 ま で に ① 甘 粛 蘭 州 一 雲 南 磨 慈 口岸 、 ② 内 モ ン ゴル 包 頭 一 広 西 北 海 、 ③ 新 彊 阿 勒 泰 一 紅 其 拉 甫 口岸 、 ④ 寧 夏 銀 川 一 湖 北 武 漢 、 ⑤ 陳 西 西 安 一 安 徽 合 肥 、 ⑥ 湖 南 長 沙 一 重 慶 、 ⑦ 青 海 西 寧 一 新 彊 庫 爾 勒 、 ⑧ 四 川 成 都 一 チ ベ ッ ト彰 木 口岸 の8つ の道 路 を 建 設 す る。

8っ の 道 路 の 全 長 は 約1万5000km、 投 資 総 額 は300余 億 元 に達 す る 。 2000年 初 現 在 、2700余kmが 完 成 し、1900余kmが 建 設 中 。2001年12月 は 、 成 都 一 重 慶 一 貴 陽 一 南 寧 一 北 海(防 城)の 西 南 出 海 高 速 道 路 が 開 通

した 。 鉄 道 建 設

第10次5ヵ 年 計 画 期 、 西 部 地 域 で は鉄 道 建 設 項 目は28件 、投 資 額 は1000 億 元 に 上 り、 同 期 間 の 大 中 型 基 本 建 設 投 資 の40%を 占め る。 計 画 で は 新 線

は2600km、 在 来 線 の 複 線 化 は1300km、 在 来 線 の 電 気 化 は500kmと な る。

完 成 す れ ば2005年 に 西 部 鉄 道 規 模 は1万8000kmに 達 す る と見 込 まれ て い る 。

鉄 道 省 が 確 定 した 建 設 重 点 は 、 ① 東 西 部 を 連 絡 す る幹 線 鉄 道 の 建 設 。 主 と して 宝 蘭(宝 鶏 一 蘭 州)線 お よ び 株 六(株 洲 一 六 盤)線 の 複 線 化(後 は2001年12月 全 線 開 通 した)、 寧 西(南 京 一 西 安)線 、 遂 楡 懐(遂 寧 一 重 慶 一 懐 化)線 の建 設 で あ る。 ② 西 部 の 省 、 自治 区 間 の 鉄 道 建 設 。 主 に 内 昆 (内 江 一 昆 明)線 、 神 延(神 木 一 延 安)線 、 チ ベ ッ ト線 の 建 設 で あ る。 こ の ほ か 在 来 線 の 改 造 も実 施 す る。 ま た チ ベ ッ ト線 に つ い て ① 青iiiチ ベ ッ ト、 ② 甘 粛 一 チ ベ ッ ト、 ③ 雲 南 一 チ ベ ッ ト、 ④ 四 川 一 チ ベ ッ トの4つ 方 案 が 検 討 され た 。 建 設 コ ス トの安 い 青 海 一 チ ベ ッ ト案 は 国 務 院 に認 可 さ

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れ 、2001年6月 に は青 海 チ ベ ッ ト鉄 道 建 設 指 揮 部 が 設 立 され 、 ラ サ と ゴ ル ム ドで 着 工 式 が 行 わ れ た 。

3新 亜 欧 ラ ン ドブ リ ッ ジ(新 シ ル ク ロ ー ド)形 成 へ の 道 の り

(1)新 シ ル ク ロ ー ド鉄 道 連 結 以 来 の 進 展 1)進

新 彊 自治 区 と ソ連 の あ い だ で 鉄 道 を 連 結 す る事 業 は1954年10月 に 合 意 さ れ 、 中 ソ関 係 が 良好 な時 代 は推 進 さ れ 、 ソ連 側 は1959年 に 国 境 の ドル ジバ ま で 開 通 させ て い た が 、1960年 代 に入 って 中 ソ関 係 が 悪 化 して 中 国側 の ウ ル ム チ か ら西 の 北 彊 鉄 道 の 建 設 が 中 断 さ れ た 。1985年 に北 彊 鉄 道 の 建 設 が 再 開 され 、1990年9月12日 に中 国側 の 阿 拉 山 口 と ソ連 の ドル ジバ の 線 路 が 結 合 さ れ 、92年6月 か らは 正 式 に 中 国 と ソ連 崩 壊 後 の カ ザ フ ス タ ン共 和 国

    

と の 間 で 鉄 道 に よ る國 際 連 絡 運 輸 が 開 始 され た 。

1994年4月 李 鵬 総 理 が 、 ウ ズ ベ キ ス タ ン 、 トル ク メ ニ ス タ ン、 キ ル ギ ス タ ン、 カ ザ フ ス タ ン を訪 問 、 「共 に 現 代 の シ ル ク ロ ー ドを 建 設 し、 ア ジ ア 欧

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州 の文 化 交 流 を 拡 大 しよ う」 と い う戦 略 的 主 張 を 行 った 。

1994年9月 ア ジ ア 欧 州 光 ケ ー ブ ル 中 国 部 分 が 完 成 した 。 そ の後 、1998年 10月 に は 上 海 か ら フ ラ ン ク フ ル トに 至 る20余 力 国 を 経 由す る 、27000キ

の 「ア ジ ア 欧 州 陸 地 光 ケ ー ブ ル シ ス テ ム 」 が 開 通 した 。

1996年3月 、 タ イ の バ ン コ クで 第1回 ア ジ ア 欧 州 首 脳 会 議 が 開 催 され 、 李 鵬 総 理 は ラ ン ドブ リ ッジ を開 発 利 用 し、 現 代 の シ ル ク ロー ドを建 設 しよ う 、

との 提 唱 を行 った 。

1996年5月 、 トル ク メ ニ ス タ ン と イ ラ ン の 国 境165キ ロの 鉄 道 が 正 式 開 通 し、 トル コを経 て ヨー ロ ッパ に 至 る新 亜 欧 ラ ン ドブ リ ッジ南 路 線 が 開通 し

た 事 に な った 。

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新 シル ク ロー ド形成 の本 格化 と中国西部 大 開発(浜)19

新 亜 欧 ラ ン ドブ リツジ(新 シル ク ロー ド)形 成 略年 表

1954年10月 中 国 と ソ 連 、 国 境 で 鉄 道 を 連 結 す る工 事 開 始 に 合 意 1960年 中 ソ 関 係 の 悪 化 で 中 国 は 北 彊 鉄 道 建 設 を 中 止 、1985年 工 事 再 開 1990年9月12日 、 中 国 阿 拉 山 口 と ソ 連 の ドル ジ バ で 鉄 道 が 連 結 1992年6月 中 国 と カ ザ フ ス タ ン の 間 で 、 國 際 連 絡 運 輸 開 始

1993年5月 ブ リ ュ ッ セ ル でEU、 中 央 ア ジ ア5力 国 、 コ ー カ サ ス3力 国 が 「欧 州 ・ コ ー カ サ ス ・ア ジ ア 輸 送 回 廊(TRACECA)」 事 業 を 発 足

1994年4月 李 鵬 首 相 、 ウズ ベ キ ス タ ン、 トル ク メ ニ ス タ ン 、 キ ル ギ ス タ ン 、 カ ザ フ ズ タ ン を 訪 問 、 「現 代 の シ ル ク ロ ー ド」 提 唱

10月 北 京 で7力 国 鉄 道(交 通)部 長 会 議 開 催 。1995年 に 阿 拉 山 口 と ドル ジバ 國 際 通 運 に 関 す る協 定 に調 印

1996年4月 上 海 で 、 中 国 、ZJシ ア 、 カ ザ フ ス タ ン 、 キ ル ギ ス 、 タ ジ キ ス タ ン5力 国 協 議 機 構 「上 海5」 形 成

5月 トル ク メ ニ ス タ ン とイ ラ ン の 国 境 で 鉄 道 が 連 結 し、 トル コ経 由 の シ ル ク ロ ー ド鉄 道 線 が 開 通

5月7日 か ら9日 北 京 で 「新 亜 欧 ラ ン ドブ リ ッ ジ 地 域 経 済 発 展 國 際 シ ン ポ ジ ウ ム 」 開 催

1997年1月UNDPの 支 持 の も と に連 雲 港 に 「新 亜 欧 ラ ン ドブ リ ッ ジ 國 際 情 報 セ ン タ ー 」 設 立

9月 中 国 と カ ザ フ ス タ ン が 総 額95億 ドル に 上 る 包 括 的 石 油 開 発 契 約 に 調 印 12月 モ ス ク ワ で イ ル ク ー ツ ク 天 然 ガ ス 田 開 発 に 関 す る5力 国 会 議 開 催 、

中 国 、 モ ン ゴ ル 、 日本 、 韓 国 が 参 加

1998年9月 バ ク ー で 「TRACECA,,歴 史 的 シ ル ク ロ ー ド復 興 会 議 」 開 催 。32力 国 、12の 國 際 機 構 代 表 が 参 加 、rTRACECA発 展 の た め の 國 際 輸 送 に 関 す る 相 互 基 本 合 意 」 及 び 付 属 文 書 を採 択 。

10月 上 海 か ら フ ラ ン ク フ ル トに 至 る2万7000キ ロの 「ア ジ ア 欧 州 陸 地 光 ケ ー ブ ル シ ス テ ム 」 が 開 通

1999年6月17日 江 沢 民 総 書 記 が 「西 部 大 開 発 戦 略 」 を正 式 提 起

2000年11月 中 国 政 府 の 部 、 委 員 会 が 共 同 で 、 「新 亜 欧 ラ ン ドブ リ ッ ジ 協 調 グ ル ー プ

」 を 設 置 、 対 外 経 貿 部 主 席 交 渉 代 表 の 龍 永 図 が グ ル ー プ長 に 就 任 2001年6月 「上 海5」 が ウ ズ ベ キ ス タ ン を加 え て 、 「上 海 協 力 組 織 」 に 発 展

10月10日 か ら11日 「2001新 亜 欧 ラ ン ドブ リ ッ ジ(新 シ ル クmド)地 域 協 力 國 際 シ ンポ ジ ウ ム 」 開 催 。 『西 安 宣 言 』 を採 択

筆者作成

1996年5月7日 か ら9日 、 初 の 「新 亜 欧 大 陸 橋 区 域 経 済 発 展 國 際 シ ン ポ ジ ウム」 が北 京 で 開催 され 、会 議 は 「主席 声 明」 を可決 し、「亜 欧経 済 開発 フ ォー ラ ム」 設 立 を提 案 した 。

1999年8月25日 、 キ ル ギ ス 共 和 国 の 首 都 ビ シ ュ ケ ク で 開 催 の 、 中 、 ロ 、

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カザ フ ス タ ン、 キ ル ギ ス 、 タ ジ キ ス タ ンの5力 国 国 家 元 首 会 議 で 、 江 沢 民 国 家 主 席 は 、地 区経 済 協 力 と発 展 を 推 進 し、 古 い 「シ ル ク ロ ー ド」 復 興 を 推 進 す る 事 を 訴 え 、 「上 海5」 の 活 動 に お い て経 済 協 力 に 重 点 が お か れ る よ う に

な って き た 。

2)実 績 と 問題 点

中 国 と カザ フ ス タ ン間 の鉄 道 輸 送 と通 関 、 コ ンテ ナ ー輸 送 等 の管 理 の為 に 、 1991年 に 国 家 計 画 委 員 会 等7部 と委 員 会 は 、 「亜 欧 大 陸 橋 國 際 コ ンテ ナ ー 国 境 運 輸 管 理 に 関 す る試 行 弁 法 」 を公 布 、1992年 に は 、 海 関 総 署 が 「税 関 国 境 貨 物 監 督 管 理 方 法 」 を制 定 、 中 国 と カ ザ フ ス タ ンは 、 「中 力両 国 の 国境 通

く の

過 コ ンテ ナ ー 輸 送 に 関 す る協 議 」 に調 印 した 。

最 初 は 阿 拉 山 口通 過 貨 物 の量 は 多 くな く、1991年 に は18.3万 トン、1994 年 に は51.75万 トンで あ った 。 コ ンテ ナ ー輸 送 は1992年12月1日 に 試 運 転 が 行 わ れ 、93年 と94年 に は 合 計111TEUを 運 ん だ 。

1994年10月 に北 京 で 関 係7力 国鉄 道(交 通)部 長 会 議 が 開 か れ 、1995年 に7力 国 の専 門 家 が 阿 拉 山 ロ ー ドル ジバ 國 際 通 路 に 関 す る協 定 に調 印 し、

貨 物 輸 送 量 と コ ン テ ナ ー 通 過 量 が 大 幅 に 増 加 す る よ う に な った 。1995 年 に は貨 物 通 過 量 は117.46万 トン、 コ ンテ ナ ー 輸 送 量 は257TEUに 達 し、

1996年 に は貨 物 通 過 量 は200万 トン、 コ ン テ ナ ー一輸 送 量 は1.2万TEUに し、1997年 に は3万TEUと な り、 以 来3万TEUの 水 準 が 続 い て い る。

現 在 、 コ ンテ ナー 輸 送 は ウズ ベ キ シ タ ンと カザ フス タ ン止 ま りで 、 ヨー ロ ッ パ 向 け輸 送 は 未 だ 展 開 され て い な い。

ラ ン ドブ リ ッジ輸 送 が 、 伸 び て い る と は い え 、 ア ジ ア 欧 州 間 の貿 易 量 に較 べ れ ば 、 中 国 ・カ ザ フ ス タ ン間 の ラ ン ドブ リ ッジ輸 送 は そ の役 割 を充 分 に 発 揮 してい る とは 言 え な い。 専 門 家 の 分 析 で は 以 下 の 四 つ の 問 題 点 が 存 在 す る。

第 一 に陸 路 価 格 が 海 運 に 較 べ て 高 す ぎ る と い う 問題 が あ る。 中 国 の港 か ら 欧 州 の港 ま で 、 陸 路 で は1TEUが3500ド ル 前 後 で あ る が 、 海 路 で は 競 争 激

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新 シル ク ロー ド形 成 の本格 化 と中 国西部 大 開発(浜)21

烈 で 、1200前 後 で 約3分 の1で あ る。

第 二 に輸 送 時 間 が か か りす ぎ る 。 本 来 陸 路 の方 が 時 間 が か か ら な い は ず だ が 、 現 実 に は コ ンテ ナ 専 用 で な い 列 車 で は 連 雲 港 か ら ロ ッテ ル ダ ム ま で40

日以 上 か か り、 コ ン テ ナ 専 用 列 車 で も30日 以 上 を 要 す る。 海 路 で は 、 平 均 25日 を要 す るだ け で あ る。

第 三 に通 関 イ ン フ ラ が条 件 が 悪 く、 手 続 が 煩 項 で 、 費 用 が 高 く、 滞 留 時 間 が 長 い 。 中 国 一 カザ フ ス タ ン、 ポ ー ラ ン ドー 白 ロ シ ア の 国 境 で 積 み 替 え が 必 要 で あ る。

第 四 に輸 送 情 報 が 順 調 で な い 。1991年 に 中 国 政 府 が 東 の 港 湾 か ら阿 拉 山 口 ま で の大 き な駅 に積 荷 情 報 追 跡 シ ス テ ム を設 置 した が 、 ま だ 役 割 を 発 揮 し て い な い。

第 五 に ロ シ ア の シ ベ リア鉄 道 との競 争 が 激 烈 で あ る。 シベ リア ラ ン ドブ リ ッ ジ の大 部 分 は ロ シ ア の 中 に あ り、値 段 を さ げ て 、 管 理 も簡 素 化 して お り、 輸 送 量 は ピー ク時 で は 年 に10万TEUに 達 し、 現 在 で も5万TEU前 後 を維 持

して い る。

(2)96年 新 亜 欧 ラ ン ドブ リ ッジ地 域 経 済 発 展 國 際 シ ンポ ジ ウ ム の 開 催 1996年5月7日 か ら9日 ま で 、 国 家 計 画 委 員 会 、 国 家 科 学 技 術 委 員 会 、 対 外 経 済 貿 易 部 が 共 同 で 北 京 で 開 催 した シ ンポ ジ ウ ム の テ ー マ は 、 「21世 紀 に 向 か う新 ユ ー ラ シ ア ラ ン ドブ リ ッジ沿 線 地 域 の 発 展 と協 力 」 で 、 こ の シ ン ポ ジ ウ ム に は 、 ラ ン ドブ リ ッジ沿 線 諸 国 、 国 際 機 構 、 民 間 組 織 、 学 術 団体 、

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お よ び 、 中 国 の沿 線 各 省 ・市 ・地 区 の 代 表460余 人 が 参 加 した 。

8日 午 後 、 李 鵬 総 理 は 出席 者 代 表 と会 見 、 会 見 に は 宋 健 ・国務 委 員 兼 国 家 科 学 技 術 委 員 会 主 任 、 リン ク ・ベ ラル ー シ 副 首 相 、金 永 健 国 連 事 務 次 長 の ほ か 、 関 係 國 際 機 構 の代 表 が 出席 した 。

シ ンポ ジ ウ ム は9日 に閉 幕 し、 「議 長 声 明」 を 採 択 し、 中 国 新 亜 欧 ラ ン ド

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ブ リ ッジ促 進 会 、欧 州 中 国 ビジネ ス協 力 セ ン ター な どの 「亜 欧 経 済 開発 フ ォー ラ ム」 設 立 に 関 す る提 案 が 採 択 され た 。

この シ ン ポ ジ ウ ム は 、 連 雲 港 、 日照 港 な どの 中 国 の 「東 方 の橋 頭 量 」 か ら ラ ン ドブ リ ッジ に よ り中 央 ア ジ ア を経 て ヨー ロ ッパ の 西 の 橋 頭 墾 に結 ぶ と い う構 想 の 実 現 を 目指 した も の で あ り、90年 代 を通 じて こ う した 努 力 が 続 い た 。

1991年4月 に は 、 国 務 院 生 産 委 員 会 が 連 雲 港 を 新 亜 欧 ラ ン ドブ リ ッジ の 東 方 橋 頭 墜 と名 づ け た 。95年7月 に は 日照 港 も東 方 橋 頭 墾 と名 づ け られ た 。

1997年1月 、UNDPの 支 持 の下 に連 雲 港 に 「新 亜 欧 ラ ン ドブ リ ッジ 國 際 情 報 セ ン タ ー 」 が 設 立 され た 。98年6月 に は 「新 亜 欧 ラ ン ドブ リ ッジ 國 際 情 報 網 理 事 会 」 が 設 置 され た 。2001年1月 に は 連 雲 港 で 『大 陸 橋 』 と い う 雑 誌 が 発 刊 され た 。

(3)國 際 エ ネ ル ギ ー プ ロ ジ ェク トと 國 際 協 調 枠 組 の 形 成

1990年 代 後 半 に は 、 中 国 で の エ ネ ル ギ ー 需 給 が 逼 迫 して 海 外 エ ネ ル ギ ー 導 入 の方 針 が 決 定 され た 。 この 方 針 に した が って 中 国 は カ ザ フ ス タ ンの 石 油 生 産 に参 入 す る事 に な り、 ま た ロ シ ア の 天 然 ガス と石 油 の 輸 入 パ イ プ ラ イ ン 建 設 交 渉 が 本 格 化 した 。

1990年 代 後 半 の 新 シ ル ク ロ ー ド発 展 の 背 景 に は 、 中 国 と カザ フ ス タ ン、

ロシ ア と の エ ネ ル ギ ー 協 力 が 「上 海5」 強 化 に っ なが り、 「上 海5」 ,が 更 な る地 域 間 経 済 協 力 強 化 に っ な が る と い う連 鎖 が 生 じて き た と い う事 情 が あ る の で あ る。 以 下 や や 詳 細 に これ らの 動 き を取 り上 げ る。

1)カ ザ フ ス タ ン との エ ネ ル ギ ー 協 力

中 国 で は 、1996年3月 に第9次5力 年 計 画 と2010へ の 展 望 計 画 で エ ネ ル ギ ー 供 給 国 際 化 戦 略 が採 用 され た 。 こ の戦 略 の具 体 化 と して 、1997年 に 入 っ て 中 国 は カ ザ フ ス タ ンと の 石 油 開 発 とパ イ プ ラ イ ン建 設 に 関 す る契 約 を 次 々

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