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山口鉄男・鴨川 誠

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山口鉄男・鴨川 誠

(昭和48年9月29日受理)

Birds on the Tsushima Islands, Nagasaki Prefecture

Tetsuo YAMAGUCHI and Makoto KAMOGAWA

Abstract

Seventeen families of birds found in Tsushima Islands were listed with notes of their distribution, migratory season, habitat and ecology for each species.

ANATIDAE (18 Sp.), PHALACROCORACIDAE (3 Sp.), PELECANIDAE (1 Sp.),

HYDROBATIDAE (1 Sp.), PROCELLARIIDAE (2 Sp.), DIOMEDEIDAE (1 Sp.),

PODICIPIDAE (5 Sp.), GAVIIDAE (2 Sp.), COLUMBIDAE (3 Sp.),

SCOLOPACIAE (17 Sp.), CHARADRIIDAE (5 Sp.), GLAREOLIDAE (1 Sp.), LARIDAE (5 Sp.), ALCIDAE (3 Sp.), GRUIDAE (2 Sp.). RULLIDAE (3 Sp.), DHASIANIDAE (3 Sp.),

Dryocopus javensis (Horsfield), a wood-pecker native to Tsushima, has been completely extinct from there since the 1920's. The extinction process of this bird was studied in detail. The habitat and the flying, eating and nesting habits were also studied, based on the informations given by old villagers who were familiar with the bird life.

目次

ガンカモ科………24

ウ科………26

ガランチョウ科………27

ウミツバメ科………27

ミズナギドリ科………27

アホウドリ科………28

カイツブリ科………28

アビ科………29

ハト科………29

Ⅵキタタキ衰亡記………37

Ⅶ追記………39

Ⅶむすび………40

シギ科………30

チドリ科………32

ツバメチドリ科………33

カモメ科………33

ウミスズメ科………34

ツル科………35

クイナ科………35

キジ科………36

*長崎県立平戸猶興館高校津吉分校

(2)

Fam 33. ANATIDAEガンカモ科

142. Branta bernica orientalis Tougarinovコクガン

佐護友谷の塩田1962, I, 7: 3羽, 1964, XII, 14: 1羽,さらに椋梨で3羽を観察し た,耕起した乾田,湿田に飛来し採金する。本島には渡りの時期に旅烏として立ち寄り, 1週 間前後滞留するがその数は少ない。

143. Anser albifrons frontalis Bairdマガン

佐護, 1963, H, 3 : ♀捕獲(くちばし46m椛,翼長408mm,附庶68tm,尾長150mm,体重2345 の旅烏として飛来。 1963, n, i佐護地区の乾田,湿田及び麦畑に5羽,同月2日: 5羽, 採食中のマガンを観察。 3日には残念にも‑ンタ一にこの群れの1羽が捕獲されたにもかかわ

らず残りは下旬まで滞在した。翌年, 1, 15: 6羽の本種をみたが,この群れは23日まで本島 で過した。この種の渡来数は,きわめて少なくなったが,渡りの時期に精査すると他地区にも かなり渡来しているものと考える。

144. Anser fabalis serrirostris Swinheヒシクイ

佐護椋梨の湿田で1964, I, 3 : S,佐護の某氏捕獲(くちばし70m,翼長507m,附蹟96 mm,尾長145mm,体重25609)同地で1964, I, 3 : 3羽観察。同月15日まで滞在していた。

豊玉村曽の水田でも2羽観察。この烏は旅烏として渡りの季節に少数が渡来する。

145. Cygnus cygnus (Linn丘)オオハクチョウ

著者らは,この烏についてはまだ観察したことがない。清棲図鑑,小林図鑑等には,冬鳥と して対馬での記録がある。また津島紀事(1809)にも‑クチョウの記録がある。漁師たちの話 によると昔は,朝鮮海峡側でバクチョウの群れを目撃したという。九州では,福岡県,佐賀 良,佐賀郡大詫間,鹿児島県出水郡荒崎などに30年程前渡来した記録がある。阿比留嘉博は 1967, ll, 13‑12月上旬まで,三根村吉田の水田にこの烏が飛来し,滞在したことを観察し た。 (斉藤弘征が野鳥に報告)。また同氏等はこの吉田でヤイロチョウの繁殖も見ている(対馬 風土記)0

146. Anas crecca crecca Linn丘コガモ

上対馬町浜久須, 1963, I, 25:谷,岩佐教諭捕獲(くちばし37?M)翼長172mm,附疏33 m,尾長67mm,体重280」)全島各地の近海,入江にすみ夕暮れから陸地の水田,湿田,沼沢 地などで採食する。ほかのカモ類との混群で渡来することが多く,佐護の中山部落の水田に は,夜間数百羽飛来することがある。

147. Anas formosa Georglトモエガモ

佐護, 1963, M, 28:谷,豊田氏捕獲(くちばし36mm,翼長220mm,附航36mm,尾長96mm) 佐護では湊の神社付近,佐護川河口などにほ,夕暮れに飛来し,早朝には海の方に移動するの が普通である。猟師の話によれば全島各地で捕獲できるというが,その数は少ない。

148. Anas falcata Georgiヨシガモ

(3)

豊玉村曽湾1966,刃, 26: 8羽の一群が飛来し,干潟で採食するのを通日観察することが できた。また大漁湾のオオバ浦, 1967, IE, 21: 6羽の一群を確認した。また波静かな人気の 少ないこの付近には冬の昼間でも休息しているのをよく観察する。志多留の入江でも本種の一 群を確認した。

149. Anas platyrhynchos platyrhynchos Linn丘マガモ

佐護中山, 1961, HI, 28 :谷,某氏捕獲(くちばし63珊,翼長296mm,附政ASmnit尾長92mm) カモ類では最も普通で,各地の港湾,海洋上,人気のない湾,沖などで昼間を過し,夕暮れか ら陸地の水田,沼沢地などに来て採食する。また人が行かないような所では昼間も水田,沼沢 地で採食している。浅茅湾の各地の入江,舟志湾,大漁湾などでは大群で生活していることが

ある1963, 6月には,佐護椋梨の水田で越夏して営巣し, 8羽をふ化した。これは本島では 初めての繁殖記録である。

150. Anas poecilorhyncha zonorhyncha SwiNHOEカルガモ

佐護, 1962, I, ll, S,豊田氏捕獲(くちばし54mm,翼長290m,附疏50mm,尾長96mm) 冬鳥として全島各地の沿岸,港湾,水乱沼沢地などに群れをなして渡来する。カルガモはマ

ガモほど,人おじせず昼間でも水田や湿田で採食していることがしばしばある。 1964年には, 佐護の椋梨の永田に2番が越夏し, 6月には当地の休耕田で営巣し6羽をふ化した。本島では はじめての繁殖記録であろう。壱岐では,芦辺町の大石干拓で,毎年40番以上が繁殖してい る。

151. Anas acuta acuta Linn丘オナガガモ

佐護1964, I, 6 : 8,大石氏捕獲(くちばし53m,翼長280m,附疏43mm,尾長200mm) また佐護の八瀬平海岸付近,豊玉大漁湾の海上で休息しているのを観察したことがある。猟師 の話によると中山の水田に飛来し採企することがあるという。冬鳥として渡来するがその数は 少ない。

152. Anas penelope Linn丘ヒドリガモ

本種については,著者らは,まだ観察してないが,堀川安市編,長崎県脊椎動物目録に対馬 の鳥として記録がある。

153. Anas clypeata Linn丘ハシビロガモ

佐護の井口浜, 1962, XII, 29,古,某氏捕獲(くちばし63mm,翼長248m,附駄33m,尾長 80m)対馬には佐須奈港の沖合,豊玉千尋藻の沖などで昼間は生活し,夕方には水田に飛来す

る。早朝の狩猟により守甫獲されることがある。冬鳥として渡来することがきわめて少ない。

154. Aix galericulata Linn丘オシドリ

冬鳥として渡来し,上対馬町の舟志湾,泉湾,上県町佐謹付近,千尋藻,対席海峡,浅茅湾 などの海洋上にきわめて稀に生息する。マガモ,カルガモとの混群を観察したこともある。オ

シドリは長崎県の県鳥に1965年に決定された。

(4)

155. Aythya fuligula (Linn丘)キンクロバジロ

冬鳥として豊玉村の曽湾,大漁湾などに渡来する。曽湾では,乙官中学校前の海に昼間もい て;岸辺近くで盛んに餌をあさったり,休息しているのを観察した。また伊奈の沖で群れを目 撃したことがある。

156. Aythya marila mariloides (Vigors)スズガモ

管, 1966, H, 18:令,某氏捕獲(くちばし45jm,翼長215mm,附蹟42mm,尾長56mm)冬鳥 として9月中旬に曽湾,大漁湾,峰村佐賀浦などに渡来する。曽湾では昼間2‑6羽の群れで いることが多いが,ときには, 30‑80羽の群れで飛来することもある。スズガモの潜水時間 香, 12月1日12時(快晴), io数回にわたり調査したが, 1回の平均時問は, 35秒であった。

猟師たちの話から推定して,おそらく全島各地の入り江,沿海にも分布するものと考えてい m

157. Histnonicus histrionicus pacificus Brooksシノリガモ

この烏については,著者らの観察記録はまだない。対馬での記録は,野鳥222号の日本産鳥 類目録にあるが,日本産鳥類目録Ⅳには末記載であることを故倉成栄吉氏は指摘している。長 崎県では,堀川安市編長崎県脊椎動物日録p. 15に有明海での記録がある。北九州には渡来記 録があるので,対馬にも渡来の可能性は多い。

158. Bucephala clangula clangula (Linn丘)ホオジロガモ

佐護, 1963,刃, 14:谷,原野氏捕獲(くちばし33mm,翼長220m,附疏33mm,尾長86mm) 冬鳥として上対馬町千浜,海票島付近,泉湾,佐護の鵜ノ瀬付近,大漁湾などに2‑8羽の小 群で生活することが多いが,時には26‑39羽の群れを観察したこともあった。猟師の話による

と,浅茅湾の入り江などに生息するという。

159. Mergus serrator serrator Linn丘ウミアイサ

冬鳥として佐護近海の洋上の荒海に生活することが多いが,稀には同地の湿田に飛来するほ か,曽捕乙官中学校付近の川口まで,小魚類などの餌を求めて飛来することがある。しかし群 れでいることはほとんどなく,単独か2‑3羽で生活することが多く,餌をさがし終ると砂地 にあがって休息することがある。渡来数は多くない。おそらく各地の入り江や海岸などにも生 息するものと思う。

Fam 34. PHALACROCORACIDAEウ科

160. Phalacrocorax carbo hanedae Kurodaカワウ(あめどり)

佐護川川口で1962, Xtt, 29日某氏が捕獲(くちばし60mm,翼長320mm,附疏58mm,尾長160 TM)対馬にはきわめて稀に渡来する烏であって,佐護の湊神社付近の川口で1962, M, 28: 15 羽を観察した。その後本種の確認は1回もない。対馬の東沿岸では,まったく確認していな い。

161. Phalacrocorax capillatus (Temminck & Schlegel)ウミウ(あめどり)

(5)

ウミウは,冬鳥として普通で,全島各地,例えば上対馬町海票島,佐護海岸の鵜ノ瀬,峰村 佐賀浦,豊玉村網島,‑大漁湾,観音岳,浅茅湾,美津島町紺青岳,厳原町豆殻浦,小茂田浜な どや沖合に多数生息する。また休息の場所は一定で,荒海の岩礁上や大洋に面した岩壁などに 群れて休むことがある。採餌のときには,単独の場合もあるが3‑10羽ほどで生活することが ある。本種の一部は本島で越夏するが繁殖についてはまだ確証がない。しかし地元の人たちの 話しによると繁殖しているところがあるという。

162. Phalacrocorax pelagicus Pallasヒメウ

上対馬町鰐浦, 1962, I, 13,漁師の網にかかり捕獲(くちばし53m,翼長260mm,附択46 mm,尾長141mm)同地でそれ以前, 1962, I, 3,荒海の岩礁上で休息している3羽を観察し た。たゞこの一地域に生息するだけで,他には資料がなく,その数もきわめて少ない。本島に は稀に冬鳥として渡来するのであろう。

Fam 35. PELECANIDAEガランチョウ科 163. Pelecanus roseus crispus Bruchガランチョウ

平山莱氏(1809)は津島紀事の土産考禽鳥類という項で,本種ではないかと思われるものを 対馬産の烏として報告している。本文に伽藍洞とある。辞書言海には鵜胡鼻とある,また「所 稀有地」と説明してあるので,この時代に稀に渡来したものと推察される。清棲図鑑Ⅲ及び小 林図鑑,宇田川図鑑などによると,本邦には迷鳥としてきわめて稀に渡来すると記載してあ

る。福岡県(1941)や鹿児島県(1919)に記録がある。

Fam 36 HYDROBATIDAEウミツバメ科

※164. 0ceanodroma monorhis monorhis (SwiNHOE)ヒメクロウミツバメ

厳原中学保管,厳原町産, 1951, V,捕獲,採集者不名,はく製標本(くちばし15m,翼長 114mm,附戯20m,尾長84mm)上記の記録があるが著者らは,まだ観察する機会を待てない,

しかし福岡県nlの島の属島である小屋島で黒木茂氏は1962, ¥1, 26,観察していることから 考えても,渡来する可能性は十分考えられる。

Fam 37. PROCELLARIIDAEミズナギドリ科

165. Pnffinus pacificus chlororhynchus LESSONオナガミズナギドリ

1962, I, 15,佐護海岸防波堤付近で先死体拾得(くちばし39mm,翼長300mm,附庶49mm, 尾長135m)本邦では,本州,烏島に飛来し,そのほか小笠原諸島,硫黄島などに繁殖に渡来 することが知られている。本島への死体漂着は南方から漂流してきたものであろうか。またこ の発死烏体を調べてみると,割合に新らしかったことから考えると,本島近くで死んだのでは なかろうか。拾得したところでは,本種の生息は観察してないが,目録には入れておくことに

した。

(6)

166. Puffinus leucomelas leucomelas (Temminck)オオミズナギドリ

豊玉村大漁湾の沖合でイカつり漁船上に飛来し1966, V, 15,築城氏捕獲(くちばし50mm, 翼長330m,附疏43mm,尾長134m)測定後放鳥。本島にはとくに東海岸の各地の近海対馬海峡 などに生息する。夏季には豊玉村東海岸の長崎鼻沖合,また佐護の沖合などで単独または, 5

‑8羽の小群で生活しているのを観察することがある。個体数は多くはないが普通に観察でき る。本島近くの福岡県沖の島および平戸島南部の阿値賀烏などでは繁殖しているが本島での繁 殖記録はない。最近長崎県の男女群島で木種の繁殖が確認された。冬期にも観察されることか

ら考えると本島付近に留る個体があるように思われる。

Fam 38. Diomedeidaeアホウドリ科 167. Diomedea albatrus Pallasアポウドリ

日本鳥類目録, Ⅳに記載されている。清棲図鑑に1885, VI, 5に対馬での記録がある。また その頃は,朝鮮海峡などにも飛来していたらしい。しかし現在はまったく生息観察の資料はな い。勿論著者らも観察する機会を得ていない。

Fam 39. PODICIPIDAEカイツブリ科

168. Podiceps cristata cristata (Linn丘)カンムリカイツブリ

佐須奈, 1963, I, 4,原野氏捕獲(くちばし41mm,翼長186mm,附蹟65mm)著者も同地の 入り江,海岸近くの海上で生活している2羽を目撃したことがある。また豊玉村曽浦(1966) などに冬鳥として渡来したことがある,曽浦では乙宮中学校庭付近の川にはで採餌に飛来す る。しかしその個体数はきわめて少ない。

169. Podiceps griseigema holbollii Reinhardtアカエリカイツブリ

この烏は冬鳥として上対馬町千浜,佐護,豊玉村大漁湾,浅茅湾の小さい入り江や川[コ付近 に渡来し,令♀2羽で生活することが多い。このほかの土地にも生息するものと考えるが確か な資料がない。対馬における本種の渡来数はきわめて少ない。豊玉村曽浦でスズガモ,キンク

ロ‑ジロなどの群れの中に混棲しているのを見たこともある0

170. Podiceps auritus (Linn丘)ミミカイツブリ

冬鳥として渡来し,佐護の佐護川河口付近に生息する4羽を1962, I, 2に観察した。また 上対馬町大浦,泉湾および三根湾などにも谷♀で生活しているのを見たことがある。このほか

の土地では,まったく観察したことがない。本島にはきわめて稀に渡来するものと考える。

171. Podiceps caspicus caspicus Hablizl ‑ジロカイツブリ

佐護川1962, I, 2 : 8某氏捕獲O測定(くちばし23mm,翼長130mm,附蹟40mm,尾長32 mm)対馬には冬鳥として豊玉村大漁湾の海上などに渡来し,単独,または,谷♀で生活するこ

とが多いO前程より本種の方がずっと渡来数も多い。

(7)

172. Podiceps ruficollis poggei REICHENOWカイツブリ(方言こがも)

上県町佐護海岸の鵜ノ瀬付近で1962, W, 26,磯遊びに行った木下藤子が捕獲した。測定 (くちばし21tm,翼長103mm,附蹟36mm,尾長35mm)対馬では全島各地に留鳥としてきわめて 普通の烏である。夏季はとくに入り江や港湾などの海上で多く生活するが,冬は佐護川,仁田 川,三根および厳原町佐須川などで生活しているのを観察できる。豊玉村曽浦や曽川川口で は,スズガモ,キンクロ‑ジロなどと混群でいることもあるが,単独か2羽で生活しているこ とが多い。対馬では留池がないので海や川で観察するのみである。刃I, 1快晴, 12時50分か ら,潜水時間を調査したことがあるが,その結果は1回の潜水時間が10‑38秒であった。本島 における繁殖記録はまだない。

Fam 40. GAVIIDAEアビ科

173. Gavia arctica viridigularis (Dwight)オオ‑ム

佐護, 1964, XL 26:谷へい死烏を生徒が拾得してきたC測定(喋峰70mm,翼長320m,射 蹟80mm,尾長62mm)対馬には冬鳥として佐護川川口に,荒波の時は数羽の群れで飛来すること が多い。普通は海岸沖合で生活するようである。この鳥に関する資料は,ただこれだけで,そ のほかの土地では全く機会を待てない。

174. Gavia stellata (Pontoppidan)アビ(あめどり)

佐護の海岸,鵜ノ瀬付近, 1964, m, 16,春日亀氏捕獲(噴峰53mm,翼長290mm,附蹟74mm, 尾長50mm)この測定したアビは胸部から腹部にかけて,また下屋筒や翼までコールタールが羽 毛に付着していた。そのためか飛堀力が非常に弱くなっていた。対馬では冬鳥として各地の海 湾や外洋上に単独,または2‑4羽で生活する。土地の人たちにとっては,割合にみじかな烏 で, 「あめどり」としてよく知られているCこの烏が「あめ」という小魚を追ってくるからだ

という。

Fam 41 COLUMBIDAEハト科

175. Colvmba janthina janthina Temminckカラスハト(うしぼと)

この烏は留鳥で,上県町佐護の井口部落付近の常緑広葉樹林,御岳山麓の落葉,常緑広葉樹 林帯から,針葉樹の茂る山頂付近にいたるまで広く生息するほか,厳原町浅藻の神崎付近にも 生息していたことがある。しかしここは最近伐採されたため生活に通しなくなった。そのため 伐採の際には数10羽の群れが飛び立ったという話がある。キジバトなどより生息数はずっと少

なく,稀にみるほどである。御岳中腹西側では繁殖した例がある。

176. Streptopelia orientalis orientalis (Lathan)キジバト(やまばと)

ごく普通の留鳥である。全島各地の山地,平地の常緑広葉樹林,農耕地などに生息する,冬

は田畑や林縁, lll道,川原などに群れで採食しているのをよく観察する。夏の問山地で生活し

ていたものが,冬には村落,農耕地什近で生活するようになるので個体数が目立って多くな

(8)

る。このほか,一部秋ごろから渡来するのもあるのではないかと考えているが,その資料は全 くない。各地の神社境内などのようによく茂った森で繁殖している。

177. Sphenurus sieboldii sieboldii (TEMMINCK)アオハト

佐護, 1962,肌16:谷某氏捕獲,測定(嘆峰19mm,翼長186mm,附択26mm,尾長130mm)対 馬には夏鳥として上県町七本松山,御岳などの落莫,常緑樹林や針葉樹との混交林などにいる がその数はきわめて少ない。 1965, V29‑VI, 1の問,東京の蒲谷鶴彦氏に同伴した際も勧岳 で確認した。毎年6月頃,御岳中腹付近および上記の土地で鳴き声を聞くことがある。また前 述のように12月に採集例があることから考えると本島で越冬している個体があるのではないか と推察している。

Fam 42. SCOLOPACIDAEシギ科

178. LObipes lobatus (Linn丘)アカエリヒレアシシギ

佐護, 1962, ¥1, 30: ♀採集,測定(塀峰20mm,翼長106mm,附庶20m,尾長52mm,体重38 のこのほか数個体が‑い死体として発見された。本島には旅烏として佐護川の川原,川H, 農耕地などに飛来する。 1962, W, 29, 73羽が川原付近に群れていたが,その後3‑8羽の小 群になり分散したっ1963, K, 4にも4羽を観察した。その他の地ではまだ見ていないが,坐

息環境からみて仁田,三根では記録がでるものと思う。

179. Tringa ocrophus Linn丘クサシギ

本島には旅烏として初夏と秋季の渡りの途中に飛来するものと思われる1964, V, 4, 3 羽が, 1962, K, 1, 3羽, 1963, K, 5, 4羽が佐護川の川原に飛来した。豊玉村曽浜の川

口付近で1965, W, 7羽を観察した。水辺や砂礫地等に降りて採食するが,時には農耕 地,湿田に飛来することもあり, 2‑4羽で生活することが多い。また仁田,三根,仁位,難 知などの水辺に飛来しているのを車窓から目撃した,渡来数は多くないが,珍らしい種でもな

い。壱岐では冬季に観察できたが本島では冬の観察記録はない。

180. Tringa glareola Linn丘タカブシギ

旅烏として佐護川の川原,川口付近,海岸近くの湿再等に, 1962, V, 19:13羽, '63, K, 4 : 3羽, '64, K, 15: 6羽を見た。また豊玉村曽の海岸近くの水田などにも飛来する, 1‑

2週間滞留したのち渡去するようである。秋季の渡り,春季の渡り(1891, IV)の記録もあ る。渡来数は多くない。

181. Tringa incana brevipes (Viellot)キアシシギ

旅烏として佐護, '62, V, 19:3羽, '63, V, 6: 6羽, '64, V, 13: 2羽等が渡来し佐

護川の川口,川原,水田等の水辺付近で採食するのをよく観察する。また三根村の川原,川「1

にも飛来する。古い記録では1885, V, 1920, X等があり,秋季の渡りにも飛来することがわ

かる。本島には長期間は滞留せず,渡来数は少ないL。

(9)

182. Tringa hypoleucos Linn丘イソシギ

佐護'64, 21含採集,測定(噴峰25mm,翼長111mm,蹄鉄23flJ!7l,尾長58mm,体重58 g)留鳥として全島各地の海岸の岩礁地帯,川原,川口,砂浜等の水辺付近に周年生息する。

かなりの個体数の増減が見られることから1部には渡りがあるように思うが,ほとんどが越冬 しているようであるから,留鳥として取扱うこととした。

183. Tringa erythropus (Palla)ツルシギ

本島では旅烏である。上県町佐護, 1963, VII, 18I S採集,測定(喫峰62m,翼長158tm, 附疏58mm,尾長70rom,体重200の上県町佐護1963, M, 14 : 6羽,また豊玉村曽の沼沢地や 川原,川口などに生息するがその数は少ない1891, Mの記録もある。本島には春と秋の渡り の途中飛来するものと考える。

184. Tringa nebularia (Gvnnerus)アオアシシギ

佐護, 1961, X, 15:採集,測定(礫峰53m,翼長186mm,附践65mm,尾長76珊)本島には 旅烏として春秋の渡りの時期に佐護川の川原,川口その付近の水田などに渡来する。 '61, X, 15:8羽, '62, X, 5:2羽, '63, V, 6:4羽, '64, W,26:2羽を同地で観察した。上 県町仁田川の川原,樫滝付近にも飛来することがある。

185. Xenus cinereus (G缶LDENSTÅDT)ソリアシシギ

上対馬町河内, '64, X, 18:谷採集,測定(嘆峰43m,翼長136mm,附酷30mm,尾長53mm, 体重110の本島‑は旅烏として渡来し,佐護川の川原やその周辺の水田,湿田等に生息する。

1963, V, 6 : 2羽, 1964, V, 3 : 2羽を同地で観察した。春秋の渡りの途中立寄るものと 考えられる。

186. Arenaria interpres interpres (LINN丘)キョウジョウシギ

本島には旅烏として渡来する。 '61‑'62の4‑5月および10月に佐護川の川原や湿田,海岸 の岩礁地帯で採食しているのを観察したがいずれも良くは留まらなかった。

187. Numenius arquata orientalis BrellMダイシャクシギ

佐護の塩田の湿田で, 1964, K, 1 : 3捕獲,測定(塀蜂132ot,翼長3100TB,附蹟80m,尾 長116mm)本島には旅烏として秋季の渡りに立ち寄るものと思われるO佐護川の川原に'63, K, 3 :13羽飛来。その付近の湿日で採食するのを観察したが, 2週間程滞留L波去した。調 査を進めると,まだ他の地区でも記録がでるものと思う。

188. Numemus madagascariensis (Linn丘)ホウロクシギ

横島として佐護吊の用頃,川口,永臥畑地に'62, V, 1 : 5羽, '63, VI, 30: 3羽, '64, K, 30, 2羽渡来した他,豊玉村哲,千尋藻道側の水田及び沼沢地で'65, IV, 10: 1羽が採 食中を観察した。また清棲図鑑によるど7i, m,の記録があるので,春の渡りの途中立ち寄

るものと思われる,本島に生息する期間はかなり長くて3ケ月程滞留する。

189. Numenius phaeopus variegatus (Scopoli)チュウシヤクシギ

(10)

佐護, 1964, K, 4 :採集,測定(喋峰90m,翼長258m,附疏62mm,尾長IOObdb)本島へは 旅烏として渡来'62, W,27:1羽, '63, K, 1‑4:3羽, '64, IV, 7:1羽,佐護川の 川原,川口付近で採食しているのを観察したこともある。春と秋に渡来するが個体数は多くな い。

190. Calidris tenuirostris (Horsfield)オバシギ'62, K,某氏採集,測定(喋峰45mm,翼長 190m,附疏36mm,尾長70mm,体重1800)旅烏で,春季は, '64, IV, 26: 1羽を佐護川の川 原で観察した。その後同じ個体と思われるのが, 1週間程その付近で朝夕採食しているのを観 察し続けた。

191. Scolopax rusticola rusticola LINN丘ヤマシギ

本島では留鳥か旅烏。佐護の平地及び山地の雑木林,低木林,スギ林等に生息する,佐護で の観察記録は次の通りである。

1961:I, 23:1羽, IV:5:3羽'62, YE, 5:1羽'63, ¥i,29:2羽その他,またこ のほか,全島の各地の山森や,川原,林緑にも生息する。両地の小川沿でも観察することがあ る。

192. Galinago solitaria japonica (BONAPARTE)アオシギ

上対馬町泉1963, HI, 28:採集測定(噴峰71mm,翼長165mm,附蹟36mi,尾長72m)本島 には冬鳥として渡来し,佐護の平地の清流付近および山地の小川沿い,その付近の雑木林の問 等に生息する。

'61, K, 15:15羽, '62, X, 4 : 2羽,観察した。春の渡去時季に観察できないことから 考えると,木島では渡りの途中のもので旅烏であるかも知れない。

193. Gallinago gallinago (Linn丘)タシギ

旅烏か冬鳥?として渡来し,佐護の湿田,永乱佐護川蝉等に生息する,今日までの観察記 録は'63, X, 3 : 3羽'64, XI, 23! 5羽である。春季の観察例は全くないO渡来数も少な

くしかも分布が局地的であるのは調査が不充分だからと考えている。

194. Gallinago megala Swinhoeチュウジシギ

旅烏として渡来し,佐護の平地の水乱沼沢地,佐護川の水辺などで, '61, VI, 3 : 3羽, '62, K, 25:27羽を観察した。初夏と秋季に渡り,その途中で1‑2週間滞留するものと恩 われる。

Fam 43. CHARADRIIDAEチドリ科

195. Charadrius mongolus stegmanni Stresemannメダイチドリ

佐護湊, 1963, XS‑い死体,測定(噴峰18mm,翼長140mm,附疏33tto,尾長58mの旅烏と して渡来し,佐護川の川原,川口,海岸の砂浜等で採会している本種を, '62, IV, 23: 4羽,

'63, X, 5 : 2羽を観察した,また同地に1‑2週間いて佐護の千俵蒔下の海岸の浅瀬岩礁

地帯などに移り水辺で盛んに採食していることがある。

(11)

196. Charadrius dubius curonicus Gmelinコチドリ

夏鳥,または旅烏として渡来,佐護川,仁田川等の川原,川口,その付近の永田,湿田等で 生活する。早春の渡りは'65, n, 6 : 6羽,ホオジロ‑クセキレイとの混群で飛来すること が多いが,この群れはⅢ月からⅣ月頃までは,上県町の千俵蒔下の海岸の浅瀬,波打ぎわで採 会していることがあるが,何時の間にかここから姿を消してしまう。その後渡来した個体は 当地の砂浜で繁殖していることは,賀古正夫も1962年に確認している。繁殖地:上県町佐護

(1963, 8, 17:確認)。

197. Vanellus vanellus (Linn丘)タゲリ

冬鳥として渡来し,佐護椋梨の耕起した水田(1965, I, 31: 2羽)や麦畑,などで採会し ていたのを1週間程観察することができた。かなりの個体数が各地に渡来するものと推定され

る。

198. Microsarcops cinereus (Blxth)ケリ

夏鳥として渡来し,豊玉村曽の水田,沼沢地, '65, W, 19: 1羽上県町目保呂, V, 3 : 1 羽(豊玉村糸瀬付近, '66, V, 3 : 1羽)山地の谷川,川原等にいて,単独で採食している ことが多い,警戒心が強く近寄るとすぐ飛び立ってしまう。渡来数は多くない。

199. Haematopus ostralegns osculans SwiNHOEミヤコドリ

佐護海岸の波打ちぎわで, 1963, Xff, 29 : 1羽拾得,測定(喋蜂105mm,翼長275mm,附蹟58 mm,尾長は不明,体重) (但し海水にぬれたまま)本島には旅烏として渡来し'62, X,

3 : 15羽,その他が佐護川の川原,川口,佐護のさりえの海岸砂礫地,岩礁地帯等にきて採食 しているのを観察した。九州本土,本州で渡来数が非常に少くなった現在,対馬に渡来する個 体数が他の地よりも多い原因は果して何であろうか。渡りの途中であることは確かであるが, 地理的な条件が原因であろうか。

Fam 44. GLAREOLIDAEツバメチドリ科

200. Glareola pratincola maldivarum Forsterツバメチドリ

壱岐,対馬,沖の島の鳥類目録, (九州野鳥通巻第17号, p. 35)のシギの一種(種不明)に ついて倉成栄吉氏に御教示を願った。倉成氏からの私信(貴兄の対馬産の不明シギについて, 高野伸二氏からツバメチドリの幼鳥であろうといってきました,空中捕虫は本種以外のシギで

はみたことがないし,この種の幼鳥にいちばん似ているのは,クサシギだと書いた人がありま す)。早速,三大図鑑によって観察当時の記録を思い出し乍ら調べた結果は相違ないように思

うが,なお今後の調査が必要であろう;豊玉村曽,曽川川口付近で2羽'65年6月13日頃から 数日間観察した。

Fam 45. LARIDAEカモメ科

201. Rissa tridactyla pollicans Ridgwayミツユビカモメ

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豊玉村千尋藻'66, I, 6 : ♀へい死烏,測定(噴峰40mm,翼長330mm,附庶35m,尾長140 mm,体重980^,但し塩水にぬれたまま)。冬鳥として全島各地の漁港付近その沖合等に渡来す

る。風波が高い時には佐護川の川口に他のカモメ類と混群で飛来することがある。豊玉村曽 捕,千尋藻,大漁湾にも渡来する。

202. Larus argentatus vegae Palm丘Nセグロカモメ

冬鳥として渡来し,全島各地の漁港,その沖合等にウミネコ,カモメ等と混群で生息する。

イカ漁の時期には,イカの内臓を海に拾てるため,餌を拾いに大群で集るカモメ類の中に,数 羽の本種を観察できる程度であり,ウミネコ,カモメ等より渡来数は少ない。

203. Larus schistisagus Stejnegerオオセグロカモメ

豊玉村千尋藻, 1966, XII, 29 :へい死鳥, (乾燥していた)測定, (噴峰150mm,翼長360mm, 附既61m,尾長150πm)O冬鳥で,全島各地の漁港湾,その沖合,岩礁,川口,漁場等に生息す

る,豊玉村曽浦,大漁湾,浅茅湾では真珠の筏に数百の群れで止ったり,岩礁に止ったりして 休息する本種を観察することがある。また'64, 5, 6年には本島での越夏の状況を観察する

ことができた。

204. Larus canus kamtschatschensis (Bonaparte)カモメ

全島の漁港および海洋上に秋から春まで生活している。

205. Larus crassirostris Vieillotウミネコ

豊玉村千尋藻1967, I, 5, ♀採集,測定(墳峰54mm,翼長385mm,肘鉄60mm,尾長150tm) 冬鳥,または留鳥として全島各地の漁港湾,その沖合,風波が高い時には,入江の海上,岩礁 上等で休息するのを観察する,本島に渡来するカモメ類の中でも最も多いのは本種で,次がカ

モメで数百羽の混群を構成する,特にイカの漁期にはその内職を求めて,ニヤーオ,ニヤ‑オ と鳴き乍ら群がり採食する。また最近は本島で越夏する個体があるが,繁殖の確認はない。

206. Larus ridibundus sibiricus Buturlinユリカモメ

千尋藻1967, 1, 5 ‑い死体測定(喋峰41mm,翼長320mm,附疏50mm,尾長120mm)冬鳥 として前種等との混群で渡来し,豊玉村千尋藻,哲,峰村佐賀等の漁港に生息するが個体数は 少ない,また美津島町の鴨居瀬の港にも飛来する。

Fam 46. ALCIDAEウミスズメ科

207. Synthliboramphus antiquus (Gmelin)ウミスズメ

佐護湊1963, I, 29 ‑い死体26羽拾得。 1個体の測定(噴峰17mm,翼長150mm,附疏29

那,尾長43mm,体重250の留鳥または冬鳥として佐護の沿岸,伊奈の入江,仁Ⅲの浦等に渡

来する他,各地の入り江,湾等に生息する50‑80羽から,時には数百羽以上の大群を観察す

ることがある,佐護で26羽拾得した個体はすべて胸,月如肇から下尾筒までタールが付着してい

た。

(13)

208. Synthliboramphus wumizusume (Temminck)カンムリウミスズメ

冬鳥として渡来し,佐須奈港上対馬町泉湾,峰村佐賀港等各地の港湾及びその付近,入り江 などに小群で生息する,しかし前種より渡来数は少ない。

209. Cerorhinca monocerata (PallAS)ウトウ

冬鳥として渡来,佐護の鵜ノ瀬付近で1963, E, 3 : 1羽観察,同地防波堤付近で1964, n, 14 : 3羽観察したがその他の地では見たことがない。また1891, m月の渡来記録がある。

Fam 47. GRUIDAEツル科

210. Grus monacha Tmminckeナベヅル

ナベヅルは九州では鹿児島県の出水市に渡来するが,シベリア方面との往復の途中ここに立 ai*ォ

渡来時の記録(佐護の友谷)

'62, X, 20, 7時40分佐護上空を南南東へ4羽。

X, 25, 5時20分南南東‑2羽(マナゾルかナベヅルかは確認できなかった) 渡来時の記録(同上)

'62, I, 21, 18時15分ナベヅル39羽± (マナゾルとの混群)到着。

翌I, 22,朝7時20分休んでいた水田から一斉に舞い上り,数回旋回したのち,北西方向 へ飛んで行った。

'62, I, 24, 23時,鳴きながら到着,ナベヅルに少数のマナゾルの30羽±の混群,翌25日 早朝渡去。

'63, I, 14, 18時20分ナベヅル35羽±の一群が<形で鳴きながら飛来,翌15日6時30分 飛び去る,3

'63, M, 5, 20時50分ナベヅル39±,マナヅル1羽飛来,翌早朝に飛び去る。

'64, IE, 15, 18時30分ナベヅル2羽飛来,翌朝7時30分飛び去る。

211. Grus vipio Pallasマナヅル

本島には,旅烏として前程と混ってやってくる。 1963, n, 25: 2羽が20時頃飛来し, 27日 8時まで佐護椋梨の湿田ですごした後飛び去った。

Fam 48. RALLIDAEクイナ科

212. Rallus aquaticus indicus Blythクイナ

対馬には冬鳥として渡来し,上県町佐護,厳原町中茂田,豊玉村曽,仁位などの水口,その 周辺,湿乱沼沢地などに単独でいることが多い。島内各地に渡来すると恩われるが,その数 は少ない。

213. Porzana fusca erythrothorax (Temminck & Schlegel)ヒクイナ

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佐護, 1962, VI, 26 : Sへい死体採集,測定(喋峰24mm,翼長120m,附疏35mm,尾長53mm, 体重110の本島には夏鳥として渡来し全島各地の水田及びその周辺の草むら,湿地,沼沢 地等に単独または2‑4羽の小群で生活することが多い。また1966, X[, 30: 1羽を,厳原町 浅藻の竜良山山麓の水辺の草むらで採食中のものをNHK,自然と共にの取材班と同時に観 察した。本島での冬の観察は,はじめてであったが越冬するものであろう。

214. Gallinula chloropus indica Blythバン

本島には夏鳥として渡来し,佐護の椋梨の水田に生息する他,先知,小茂臥久根田舎,股 豆瀬,久田,上対馬町大浦などの水田,用言′召沢地等で観察することができる。 2‑4羽で生 活することが多い。多くはないがまた珍らしい種でもない。

Fam 49.PHASIANIDAEキジ科

215. Coturnix coturnix japonica Temminck & Schlegelウズラ

佐護友谷の水田1962,刃, 18: ♀採集,測定(喋峰13mm,翼長98mm,附疏28mm,尾長42 mm,体重110の

冬鳥または留鳥として佐謹,上対馬町河内等に生息する。冬季は水ffl,麦畑の溝で生活する ことがある。 2回ほど畑の草むらで繁殖しているのを確認した。

216. Bambusicola thoracica thoracica (Temminck)コジュケイ

佐護1964, I, 5 :寺両氏捕獲,測定(喋峰19mm,翼長130mm,肘鉄40mm,尾長98m)留 鳥として佐護の千俵蒔山,ゴウジ岳山麓やその周辺で,鳴き声を聞くことがある。近年放鳥さ れたものであるが,その数は少なく繁殖状態はあまりよくない,厳原方面ではかなり鳴き声を 聞くことがある。次に,対馬でのコジュケイの放鳥記録(対馬猟友会で実施)をあげる。

1956 1 0番 20番 20番 1960I20番 10番 10番 20番 20番

場所 放Gii町人皿

巌原町対馬高松真山付近 厳原町林業持導所付近 同上

厳原町林業指導所付近 豊玉村

美津島町

上県町佐謹干俵蒔山 厳原町林業指導所付近

コジュケイがオジロワに捕えられるところ を,佐護の千俵蒔山(1964)で,目撃したこ とがあるが,猛禽類の多い対馬では,このた めかなり増殖が抑制されているのではなかろ うか。

217. Phasianus colchicus karpowi BUTURLINコウライキジ

佐護, 1963, M, 28: S採集,測定(噴峰35mm,翼長250mm,附疏70mm,尾長593mm,体重

1050の留鳥として全島各地の平地の落莫,常緑広莫林,農耕地及びその林縁,山地の落莫広

葉樹林を好んで生息する。冬季は,単独,または2羽ぐらいでいることが多い。ときによって

は, 2‑5羽ふ化後の幼鳥をつれてまわることがある。津島紀事によると1750年ごろ朝鮮か

(15)

ら輸入して,対馬の最北,鰐浦の海粟島に放鳥した記録がある,これ以来,繁殖して現在のよ うに全島に分布するにいたった。

Ⅲキクタキ衰亡記

1809出版の津島紀事はキタタキの特微や生息について記録している。古老によれば明治の初 頃は対馬全域の各地に生息していたという。 1879 (明治12)英人Tristramが日本の烏として 初めて学界に紹介。

1887 (明治20) Taczanowskiが朝鮮産のキタタキを報告。

1891 (明治24)披江元吉・土日兎四造(東大)が,動物学雑誌に生息環境,習性を報告, 1891 ′′ホルスト対馬でキクタキを採集。

1896 (明治29)頃から,標本用として高価に売れたため,本土から狩猟家が入ってきて,佐 護付近を中心としてキタタキの濫獲が行われた。 (地元の人は全く捕獲していないという)

1899 (明治32)地元の田代繁次郎は8 1羽と巣穴および中の卵を目撃。

1904 (明治37)大石友作は御岳でSを採集。

1920 (大正9)黒田長礼は下県郡を,寺岡は叡岳,目保呂での生息状況を調査した上,同国 有林内で谷♀ 1番を採集したC

1923 (大正12)この調査によって机后をキクタキ生息地として,国の天然記念物に指定。

1925 (大正14)地元の滝本清太郎は佐護の千年塚の杉林の谷間で'8 2羽を目撃O 1934 (昭和9)内田清之助は勧岳で2日間調査したが,発見できなかった。

1937 (昭和12)原野馬之助は御岳の北部方面でSと巣穴,さらにその中にタマムシのはねな どを見た。

1941 (昭和16)滝本清太郎は香ノ木両で,また大石友r封ま御岳で鳴き声,木をつゝく音を閏 いたというが,事実であればこれが最後の記録であろう。

1961 (ll/摘]36)鴨川は佐護中に赴任し,同校生物部の生徒8人と共に, 4口問御岳にキャン プして入念に調査したが,キタタキは見なかった。

1962 (昭和37) 6月に吉川需(天然記念物課)白石邦彦(林試鳥獣課)賀古正夫(県林務) 梅田倫平の諸氏,地元の阿比留嘉博,鴨川誠等の調査団が,御岳を中心に日保呂,白岳,竜良 両などに数日間の調査を行ったが,確認はできなかった。

1963,対馬郷土館保存の雄剥製標本を県天然記念物に指定した。

他に寺岡採集の1番が山階鳥類研究所に所蔵されているという。鹿児島市の県立博物館に雌 1個体を所蔵‑清棲幸保は対馬産(1915採) 1昌を所蔵ハ

1965 (昭和40)鴨川はキタタキ過去帳を発表。

・′吉川は1962の調査結果を発表(学鐙9月号)

鴨川は'61年以来勧岳に73回登山し調査したし,島内各地も回ったが,キクタキは現在では

絶滅していると認めざるをえない。

(16)

キタタキの生態と生息地ヰタタキ生息地の中心であった佐護の古老たち12名に,本種につ いて見たまま,聞いたままを思い出していただき,その生態と分布についてまとめてみた,こ れら諸氏は幼い頃からキタタキの姿や鳴き声,また営巣まで見てきている人たちであるが,彼 等の観察は必ずしも科学的であったとは云えない点もあるが,生きた姿を見ることができなく なった現在では,まとめておく必要を感じたので記すことにした。

キタタキの生息環境村落付近の山地から深山にいたるまで,かなり広い地域の常緑,落葉 広葉樹林及び針葉樹林に生息していた。しかし本種が好んだ環境は,針真樹, (スギ,モミ, マツ)の繁茂する森林で,特に谷間及び尾根の鞍部で薄暗いところであったという。

習性キタタキは非繁殖期には群れをなさず,雄鳥の単独行動がよく見られたという,それ とは反対に雌鳥を目撃した人は12名中,田代繁次郎氏(1901)だけである。清棲図鑑(1965) によると昼間は薄暗い葉かげや樹洞にひそみ,早暁とたそがれ時に盛んに活動すると述べてあ るが,先の人達は森林伐採の時や,お盆にシキミを仏壇や墓に供えるため取りに行ってよく出 通ったという。

飛拘ツシマコゲラの飛糊に似ていた。移動の際は尾根から尾根‑と谷間(現在の井目部落 をはさんで)を越していた,しかし山頂からIlj頂へと長距離を飛期するのは1回も見なかった とのことである。

鳴き声鳴き声は,現在北海道に生息するクマゲラの録音を開いていただいたら,これだ, これだ,先生どうしてこのキタタキの鳴き声を録音したのかと言われた。話しによると正って いた樹木を離れる時には,必ずといってよいほど鳴き声を発していた,その声はかん高く,次 の谷までもひびいていた。

食性生木より,むしろ枯木をつついて虫を食べていた,木をつつく音は谷間にこだました という。また繁殖中巣穴を見た田代氏は,その中にタマムシの羽根があったという。またこの 頃のこの人たちは,キタタキを目撃したら「キタタキは生木百本,枯木千本つついて虫がいた

らとって食べよう」このようなことをいっていたという。

繁殖繁殖中のキタタキを見たのは田代氏だけである。同氏らは建築用材として,スギ,モ ミの伐採をしたとき,そのスギ林で一番大きいスギの木の地上約207札に,巣穴を発見した。原 野氏はモミを切り倒したら,その樹幹に4か所に巣穴があったという。その人ききは巣穴入り 口の直径15‑20cm,深さ25‑30cmあったと推定した。田代氏の見た巣穴には4個の卵があった が,木を切り倒した時に穴からよくも卵が出なかったものと感心したという。卵の形や大きさ は共に,オオコノ‑ズクの卵に似ていたそうで,その時期は6月中旬か7月のなかばだったと いう。

生息地本種の生息地は津島紀事(1809)によると,この頃既に生息個体数は少なかったと

記載してあるoしかし諸氏の話しによると,明治のはじめ頃には島の全域の,部落に近い両や

深山に生息していたというo佐護地区では,友谷部落近くのゴージ岳の杉林,井口,天狗Lh,

佐護中学付近の杉林で繁殖していた。 (このなかの杉がいまも神社境内に残っている)この樹

(17)

にも飛来していたというスギの調査をはじめたが,大きくて測定は手におえなかった。また深 山,千年塚,勧岳及びその北部,香ノ木山,目保呂,太田隈,中LLIなどにも生息していたとい う。明治の中頃から次第に生息地もせばまり,御岳,冒保呂などのように深山にだけ生息する ようになってきて,その後は東に生息地が狭まったので,国の天然記念物に指定されたのであ る。

この烏を絶滅に追いやったものは,次のようなことではないかと考えられる。

1.明治中頃から学校,博物館などに標本としての需要があり,高価に売れたので,本土か ら捕獲人が入りこんで乱獲した。これが最も致命的なものであろう。

2.指定の時期が余りにも遅過ぎた。指定のための調査の際,寺岡氏が採集した1番は,も う最後の生き残りに近いものではなかったろうか。

3.指定区域が余りにもせま過ぎた。 1谷には1番しか住まぬとまで云われたこの烏にとっ ては御岳だけでは狭あいに過ぎた。当時の人々は隣接した目保呂でも,よく鳴声や木をつ つく音を聞いたというが(浦田政雄),ここが除外され,国有林の大伐採が行われた。多 数の人夫が入りこんで小屋が立ちならび,その子供達のために小学校の分校まで設置され たというから,その伐採は相当大規模なものであったろう。かくて営巣に使われた多数の 大木が,切り倒されてしまったことが,この烏を絶滅に追い込む大きな原因をなしている

ことは否めないと思う。

追記もれたもの,脱稿後発見されたものを追記する。

Fam 14.SYLVIIDAEウグイス科

58. Regulus regulus (Linn丘)キクイタダキ(まつめじろ)

冬鳥として全島各地の平地の松林,杉林から山地に至るまで,かなり広く生息する。針葉樹 に好んで飛来する。冬季間は群れで生活することが多い。

Fam 4 FRINGILLIDAEアトリ科 Loxia curvirostra japonica Ridgwayイスカ

イスカについての本島での観察例はなかったが'67, X, 15,豊玉村千尋藻の原田氏が, 対馬の最北端三つ島から約25Km離れた沖合の朝鮮海峡で,イカ漁をしていたところ, 23時頃船 首(500W照明をつけていた)の上空を,烏の大群が対馬方向に向って通過した。その中の1 羽が船首に止ったので捕獲した。この報を受けて調べたらイスカと確認できた。測定(墳峰19 wn,翼長100mm,射疏20mサi,尾長60m)この日は風のない上天気で,多くの烏たちが対馬に向

けて渡ったという。同日にマヒワも捕えている。

このことは渡りのコ‑スを知る貴重な資料となろう。また本島でイスカを見ることが出来な かったのは,一時休息して九州方面に渡ってしまうためではないかと考える。

ROSTRATULIDAEタマシギ科

Rostralula benghalensis (LINN丘)タマシギ

(18)

森岡弘之, 1969, 7, 16,仁位の水田で1羽を観察した。この烏は普通の烏とは反対に, 早 が美しく,抱卵,育すうはSがやる奇習がある。

FRINGILLIDAEアトリ科

Zonotrichia alricapilla (Gmelin)キガシラシトド

官本忠之1962, 4, 3,小茂田でキガシラシトド? 2羽,アトリ1羽を観察した。(17で 著者等はアトリは見ていない旨を記した)。

PODICIPITIDAEカイツブリ科

Podiceps caspicus Harliziハジロカイツブリ?

宮本忠之1963, 4, 2,豆殴 GAVIIDAEアビ科

Gavia arctica Linn丘オオバム?

官本忠之, 1963, 4, 2,豆殴

CHARADRIIDAEチドリ科

Charadrius alexandrinus Linn丘シロチドリ8, 早

宮本忠之1963, 4, 5,豆殴 PRUNELLIDAEイワヒバリ科

Prunella montanella (PALLAS)ヤマヒバリ

鴨川がティ‑デ氏を案内して,対馬の烏を調べた時, 1973, I, 6,小茂田でヤマヒバリ2 羽を観察した。

MOTACILLIDAEセキレイ科

Dendronanthus indicus (Gmelin)イワミセキレイ

加古正夫1972, 5, 17,峰村木坂の海神神社境内の松の木にとまり,ギーコギーコと鳴き ながら,尾を桟に振る独特の動作を繰り返していた。

Arudea purpuresムラサキサギ(サギ科)長谷川博73, 10,豆般

Ⅳ結び

対馬の鳥類は現在までの記録では, 21日49科217種である。 (他に追加種) その中で留鳥は21#,渡り鳥77#,現在では観察できないもの2%である。

本島での鳥類相で特徴的なものは,普通冬鳥として渡来する鳥類が越夏していることであ る。例えばミヤマガラス(1965),ミヤマホオジロ(1955‑1957),シロ‑ラ(1962‑ '67)マ ミチャジナイ(1961‑ '67),マガモ(1963)カルガモ(1964),ウミウ(1961‑'67),ウミネ コ(1961‑ '67),ピンズイ(1962),その中でマガモ,カルガモ,ミヤマホオジロ,シロバ

ラ,マミチャジナイなどは本島で越夏するとともに繁殖もした。

次に特徴的なことは,ワシ,タカ目の渡来数が豊かなことである。なお今後,精査すること によって海鳥類の種数は増加するであろうと考える。

木島における鳥獣保護地は, 1966年現在,佐護休猟区1,188/ia,伊奈休猟区1,270/ja,琴休猟

(19)

区1,864/ia,御岳鳥獣保護区149/ia,三根休猟区1,856/ia,高膚山鳥獣保護区306/ia,が下島にあ り更に上島では,竹薮休猟区674/ia,大船越休猟区l,560fto,上見坂鳥獣保護区320/ja,佐須鳥 獣保護区1,160/uz,有明鳥獣保護区1,162/iaがある。対馬の総面積709.26誠に対し13,265haが鳥 獣保護地となっている。

本報告を発表するまでに御協力をいただいた上県及び豊玉村の方々並びに佐護校及び乙官校 生徒諸君をはじめ,同僚の方々に厚く感謝の意を表する。

Ⅴ主要参考文献

1.宇田川竜男:原色鳥類検素図鑑, 1964 2.柿田周造:長崎近郊の野鳥1961

3.同上:対馬の調査から,九州野鳥,通巻11号 4.蒲谷鶴彦:対馬,御岳の烏簸, 1965

5.賀古正夫:キタタキ調査随行記,九州野鳥,通巻6号, 1962 6.鴨川誠:対馬野鳥目録,九州野鳥,通巻17号, 1965 7.同上:対馬産キクタキ過去帳,佐護中学校理科室, 1965

8.同上:対馬でブッポウソウ繁殖,採集と飼育, Vol. 26. No. 3. 1964 9.同上:対馬のキタタキ,採集と飼育, Vol. 25. No. 5. 1963 10.同上:ツルの渡来コ‑スを遂に確認,九州野鳥通巻, 15号, 1964 ll.同上:対馬御岳の鷺たち撮影記,九州野鳥,通巻19号, 1965

12.同上:マミチャジナイとシロ‑ラは対馬に留鳥,対馬風土記,創刊号, 1965 13.鴨川誠:御岳を中心として(対馬)野鳥通巻, 237号, 1966

14.同上:対馬鳥類生態写真集(I春から夏の烏) ,採集と飼育へ投稿中 15.同上:対馬野鳥日録追加,九州野鳥,通巻, 21号, 1966

16.同上:対馬産エンジャク目,対馬風土記,第3号, 1967 17.同上:ミヤマホオジロの繁殖確認,野鳥, 1968 18,清棲幸保:日本鳥類大図鑑IHIE, 1965

19.黒田長薦:天然記念物調査報告動物の部1920 20.小林桂助:原色日本鳥類図鑑, 1956

21.斉藤弘征:峰村吉田のヤイロチョウ対馬風土記6号1971 22.同上:ツシマにきたオオ‑クチョウ1970,野鳥285号

23.蓮尾嘉彪:角烏の鳥類,山口県の自然,第15号,山口県立山口博物館, 1966 24.平山斐:津島紀事(土産考禽鳥類) , 1809

25.堀川安市福:長崎県脊椎動物目録, 1963

26.山口鉄男:壱岐,対馬の動物(鳥類)壱岐,対馬自然公園学術調査報告書, 1965 27.吉川需:キタタキのゆくえ,学鐙Vol.61.No. 9. 1965

28.日本鳥類学会編:日本鳥類目録(改訂四版) 1958 29.森岡弘之:対馬の鳥類,国立科学博物館報第3号1970 30.内田清之助:天然記念物,鳥類篇, 1960

31.同上:私の自然史,良, 1971

(20)

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15ミヤマホオジロの幼鳥 16コチドリ

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17アカショウビ'/ 18チュウダイサギとアマサギ

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23スズガモ 24クロサギ

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