序章 計画のあらまし
1 計画の目的と位置づけ 1)計画策定の背景と目的 (1)背景 近年の急速な少子高齢化の進展、人口減少社会の到来を踏まえ、平成 18 年 6 月、現在 及び将来における国民の豊かな住生活を実現するため「住生活基本法」が制定され、同年 9 月には、住生活基本法に掲げられた基本理念や基本的施策を具体化し推進するための「住 生活基本計画(全国計画)」が策定されました。 その後、おおむね 5 年を経過したことから見直しが行われ、平成 23 年 3 月に、平成 23 年度~平成 32 年度を計画期間とするあらたな計画として改定されました。 また、平成 19 年 7 月に施行された「住宅確保要配慮者に対する賃貸住宅の供給の促進 に関する法律(通称:住宅セーフティネット法)」において、公営住宅は、低額所得者以 外に、高齢者、障がい者、子育て世帯等が安心して暮らせる住まいとして中核的な役割を 果たすことを位置づけました。 一方、住宅ストックに限らず、社会資本ストック全般に対するストック重視の方針とし て、財政制度等審議会「平成 20 年度予算の編成等に関する建議」(平成 19 年 11 月)に おいて、「社会資本ストックの長寿命化を図り、ライフサイクルコストの縮減につなげて いくため、点検の強化及び早期の管理・修繕により更新コストの削減を目指す長寿命化計 画の策定とこれに基づく予防保全的管理をあらゆる事業分野において進めていくべきで ある。」と建議されています。 安中市では、平成 24 年8月現在、32 団地、200 棟、1,111 戸の市営住宅等を管理して いますが、昭和 20 年代後半から 50 年代前半に建設された木造住宅や簡易耐火住宅は既に 耐用年数を経過しています。 そのため、国の住宅施策の転換に併せ、地域の実情に応じた計画的な建替えや用途廃止、 計画的な修繕・改善により長寿命化を図るべき住宅の判別など、新たな視点を盛り込んだ 効率的かつ効果的な事業計画に基づくストックマネジメントを実施し、更新コストの縮減 を目指すための中長期的な維持管理計画を定める「公営住宅長寿命化計画」の策定が急務 となっています。 (2)目的 本計画は、計画策定の背景を踏まえ、住宅施策に係る現状、課題を把握して住宅施策の 基本的な方向を検討し、安全で快適な住まいを長きにわたって確保するため、地域の住宅 需要に対応した、団地敷地の有効活用と良質な住宅ストック形成のための総合的な市営住 宅の活用方針を設定するとともに、これまでの対症療法型の維持管理から予防保全型の維 持管理への転換を図り、計画的な修繕及び耐久性の向上等を図る改善などの方針を示す修 繕・改善計画を定め、長期的な維持管理と長寿命化による更新コストの削減と事業量の平 準化を図ることを目的とします。2)計画の位置づけ 本計画は「安中市総合計画」を上位計画とし、市営住宅等の施策を展開するための指針と して位置づけられます。 また、市営住宅等のストックを総合的に活用するための方針及び市営住宅等の長寿命化を 図るための整備、改善等の方針を示すものであり、「公営住宅建替事業」、「公営住宅等スト ック総合改善事業」の整備計画として位置づけられます。 計画の位置づけ 計画対象範囲 修繕・改善計画 市営住宅等ストック活用計画 経常・計画修繕 公営住宅等ストック総合改善事業 個別改善 全面的改善 用途廃止 最適改善手法評価 建替事業の実施方針 建 替 維持管理 長寿命化に関する基本方針 市営住宅等維持管理計画 公営住宅建替事業 建替基本計画・設計 建替実施計画・設計 工 事
2 計画の概要
1)計画期間(目標年次) 本計画は、平成 25 年度(2013 年度)から平成 34 年度(2022 年度)までの 10 年間を計 画期間とします。なお、今後の社会経済情勢の変化及び施策効果に対する評価を踏まえ、必 要に応じて見直しを行います。 2)計画策定のフロー 本計画は、以下のフローに基づき策定しました。 計画策定のフロー 計画期間:平成25年度~平成34年度 → 目標年次:平成34年度 2 市営住宅等ストックの現状と課題 ○公営住宅管理状況 ・立地及び敷地規模、共同施設等 ○入居者意識調査 ○公営住宅ストックの課題 3 市営住宅等ストック活用計画 ○目標・整備水準 ○将来ストック数の設定 ○ストック活用手法の選定 ○ストック活用計画 ○建替事業の実施方針 4 市営住宅等維持管理計画 ○対象住戸のデータ整理及び劣化状 況の把握 ○維持管理の基本方針 ○修繕・改善事業の実施方針 ○修繕・改善計画 ○維持管理による効果 1 住宅ストック等の課題及び施 策の基本方針 ○住宅ストックの現状・課題 ・居住者・住宅ストック ・上位・関連計画 等 ○住宅施策の基本方針 計画の目的・位置づけ・概要等 第1回 庁内検討会議 第2回 庁内検討会議 H25.1.21~2.15 計画策定 H24.10.29 H24.12.26 パブリックコメント第1章 住宅ストック等の課題及び施策の基本方針
1 住宅ストック等の現状と課題
1)居住者の状況 (1)人口・総世帯 ①人口 ・人口は、平成 22 年で 61,077 人となっており、平成 7 年以降減少傾向にあります。 ②総世帯 ・総世帯数は、平成 22 年で 22,184 世帯となっており、増加傾向となっています。 ③世帯当たり人員 ・世帯当たり人員は、平成 22 年で 2.75 人となっており、平成 7 年以降減少しています。 *総世帯 = 一般世帯+施設等の世帯 *一般世帯:住居と生計を共にしている人々の集まり又は一戸を構えて住んでいる単身者。 *施設等の世帯:病院等の入院者や社会施設等の入居者等。 人口・世帯数の推移 (国勢調査) 64,853 64,893 63,179 61,077 20,214 21,422 21,907 22,184 3.21 3.03 2.88 2.75 2.00 2.20 2.40 2.60 2.80 3.00 3.20 3.40 0 10,000 20,000 30,000 40,000 50,000 60,000 70,000 平成7年 平成12年 平成17年 平成22年 (世帯人員) (人口・世帯) 人口 世帯 世帯人員(2)地域別人口・世帯数 ・安中、松井田ともに人口は減少傾向にありますが、平成 7 年から平成 22 年までの 15 年間 の減少率でみると、安中は 2.0%であるのに対し、松井田は 16.0%であり、松井田の人口減 少が顕著となっています。 ・地域別世帯数では、安中は増加傾向にあり、松井田は平成 12 年をピークに減少傾向とな っています。平成 7 年から平成 22 年までの 15 年間でみると、安中は 13.4%の増加、松井 田は 0.1%の減少となっています。 地域別人口の推移 (国勢調査) 地域別世帯数の推移 (国勢調査) 47,079 47,665 46,911 46,154 17,774 17,228 16,268 14,923 0 10,000 20,000 30,000 40,000 50,000 60,000 平成7年 平成12年 平成17年 平成22年 (人) 安中 松井田 14,711 15,707 16,229 16,687 5,503 5,715 5,678 5,497 0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000 14,000 16,000 18,000 平成7年 平成12年 平成17年 平成22年 (世帯) 安中 松井田
(3)年齢構成 ・年少人口(0~14 歳)は年々減少し、平成 22 年では 7,578 人となっており、人口割合は平 成 12 年の 14.8%から平成 22 年の 12.4%に減少しています。 ・老年人口(65 歳以上)は年々増加し、平成 22 年では 16,859 人となっており、人口割合は 平成 12 年の 21.4%から平成 22 年の 27.6%に増加しています。 ・群馬県全体と比較すると、年少人口の割合が低く、老年人口の割合が高くなっています。 年齢3階層別構成比の推移 (国勢調査) (4)世帯人員 ・1 人世帯、2 人世帯の割合が増加傾向となっており、3 人以上の世帯は減少傾向となってい ます。 ・2 人世帯以下の世帯の合計は 51.3%であり、小規模世帯の割合は県全体(53.9%)よりも やや低くなっています。 人員別世帯数割合の推移 (国勢調査) 14.8% 13.5% 12.4% 13.7% 63.8% 61.9% 59.9% 62.3% 23.4% 27.6% 24.6% 21.4% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 平成12年 平成17年 平成22年 平成22年 (群馬県) 年少人口 生産年齢人口 老年人口 16.0% 17.7% 20.2% 26.2% 27.3% 29.4% 31.1% 27.7% 21.3% 21.6% 21.1% 19.9% 19.8% 18.8% 17.3% 16.4% 15.6% 12.4% 10.3% 9.8% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 平成12年 平成17年 平成22年 平成22年 (群馬県) 1人世帯 2人世帯 3人世帯 4人世帯 5人以上世帯
(5)高齢者世帯 ・高齢者世帯(65 歳以上の親族がいる世帯)は、平成 22 年で 10,913 世帯、高齢単身世帯(65 歳以上)2,269 世帯、高齢夫婦世帯(夫 65 歳以上、妻 60 歳以上)3,011 世帯であり、平 成 12 年からの推移をみるとといずれも増加傾向にあります。 ・高齢者世帯が全世帯に占める割合は平成 22 年で 49.2%で、群馬県全体の 40.7%と比較す ると高い割合となっています。 高齢者世帯数の推移 (国勢調査) 高齢者世帯割合の推移 (国勢調査) 7.0% 8.4% 10.2% 8.3% 10.7% 12.6% 13.6% 10.6% 26.1% 25.4% 25.4% 21.8% 0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0% 60.0% 平成12年 平成17年 平成22年 平成22年 (群馬県) 高齢単身者世帯 高齢夫婦世帯 高齢者世帯(単身・夫婦のみを除く) 9,357 10,172 10,913 1,490 1,848 2,269 2,285 2,767 3,011 0 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000 平成12年 平成17年 平成22年 (世帯) 高齢者世帯 高齢単身者世帯 高齢夫婦世帯
(6)所有関係 ①全世帯 ・全世帯の住宅の所有関係は、平成 22 年で持ち家率が 83.8%、公的借家が 5.6%、民営 借家が 9.1%で、持ち家は微増であり、公的借家は平成 17 年をピークに減少しています。 ・群馬県全体と比較すると、持ち家の割合が高く、民営借家の割合が低くなっています。 住宅所有関係別世帯比率の推移 (国勢調査) ※公的借家:公営、都市機構・公社の借家の合計(雇用促進住宅含む) 給与住宅:社宅,公務員住宅等会社,団体,官公庁などが所有又は管理して,その職員を職務の都 合上又は給与の一部として居住させている住宅(会社又は雇主が借りている一般の住宅 にその従業員が住んでいる場合を含む)。家賃の支払の有無を問わない。 ②高齢者世帯 ・高齢者世帯は、平成 22 年で持ち家率が 93.3%、公的借家が 3.1%、民営借家が 3.0%で、 持ち家、民営借家ともにほぼ横ばい傾向にあります。 ・群馬県全体と比較すると、持ち家の割合が高く、民営借家の割合が低くなっています。 住宅種類別世帯割合の推移(高齢者世帯) (国勢調査) 83.3% 83.5% 83.8% 70.7% 6.0% 6.4% 5.6% 4.4% 8.5% 8.3% 9.1% 22.1% 1.7% 1.2% 1.1% 2.0% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 平成12年 平成17年 平成22年 平成22年 (群馬県) 持ち家 公的借家 民営借家 給与住宅 94.1% 93.8% 93.3% 89.7% 2.4% 3.1% 3.1% 3.1% 2.9% 2.8% 3.0% 6.4% 0.2% 0.1% 0.1% 0.2% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 平成12年 平成17年 平成22年 平成22年 (群馬県) 持ち家 公的借家 民営借家 給与住宅
2)住宅の状況 (1)住宅総数・空き家 ①住宅総数 ・平成 20 年の住宅総数は 25,650 戸であり、そのうち居住世帯のある住宅が 21,630 戸 (84.3%)です。居住世帯のある住宅の比率は群馬県数値とほぼ同水準となっています。 ②空家状況 ・空家は 3,550 戸で空家率は 13.8%となっており、群馬県全体の 14.4%と比較するとやや 低くなっています。 ・空家の内訳をみると、その他の住宅が 67.9%で最も高くなっています。賃貸用住宅は 18.6%であり、660 戸が空家となっています。 ・全借家 2,790 戸(平成 20 年土地統計調査)に占める賃貸用住宅の空家率は、23.7%と なっています。 住宅数 住宅総数 (戸) 居住世帯あり (戸) 居住世帯なし(戸) 空家 その他 安中市 25,650 21,630 3,550 470 100.0% 84.3% 13.8% 1.8% 群馬県 855,800 725,300 123,100 7,400 100.0% 84.8% 14.4% 0.9% (平成 20 年 住宅・土地統計調査) ※その他は一時現在者のみ及び建築中 一時現在者のみ:昼間だけ使用しているとか、何人かの人が交代で寝泊まりしているなど、そこに普 段居住しているものが一人もいない住宅 空家内訳(安中市) 空家総数 二次的住宅 賃貸用住宅 売却用住宅 その他住宅 戸 数 3,550 410 660 80 2,410 構成比 100.0% 11.5% 18.6% 2.3% 67.9% (平成 20 年 住宅・土地統計調査) ※二次的住宅:週末や休暇時に避暑・避寒・保養などの目的で使用される住宅で普段は人が住んでい ない住宅及び普段住んでいる住宅とは別に、残業で遅くなったときに寝泊まりするな どたまに寝泊まりしている人がいる住宅 ※その他住宅:転勤・入院などのため居住世帯が長期にわたって不在の住宅や建て替えなどのために 取り壊すことになっている住宅等
(2)住宅の建て方 ・安中市は持ち家のほとんどが一戸建となっています。また、借家では 61.5%が共同住宅 となっています。 ・群馬県全体と比較すると、一戸建の持ち家の割合が高く、借家の共同住宅の割合が低く なっています。 建て方割合 (平成 20 年住宅・土地統計調査) ※その他(工場や事務所などの一部が住宅となっている場合は除く。 (3)住宅の構造 ・安中市の持ち家は 95.8%が木造となっており、県との比較でも高い割合となっています。 ・借家は非木造がやや木造を上回っていますが、県との比較では木造の比率が高くなって います。 構造割合 (平成 20 年住宅・土地統計調査) 95.8% 47.7% 93.7% 40.0% 4.2% 52.3% 6.1% 59.5% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 持ち家 借家 持ち家 借家 木造 非木造 99.9% 29.1% 97.8% 22.0% 0.0% 9.4% 0.3% 6.6% 0.1% 61.5% 1.7% 71.3% 0.1% 0.0% 0.2% 0.1% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 持ち家 借家 持ち家 借家 一戸建 長屋建 共同住宅 その他 【安中市】 【群馬県】 【安中市】 【群馬県】
(4)住宅の建築時期 ・耐震設計基準が改正された昭和 56 年以前に建築され、耐震性に不安の残る住宅は、持 家で 37.5%、借家で 30.4%となっています。 ・県数値と比較すると、持ち家については県数値(38.1%)とほぼ同水準ですが、借家に ついては比率が上回っています。 建築時期割合 (平成 20 年住宅・土地統計調査) (5)住宅の規模 ・持ち家の一戸建の 1 住宅当たり延べ面積は 132.66 ㎡であり、県の数値(132.99 ㎡)と ほぼ同水準となっています。 ・借家については、共同住宅の 1 住宅当たり延べ面積が 51.43 ㎡で、県の数値(42.68 ㎡) を上回っています。 1住宅当たり延べ面積 (平成 20 年住宅・土地統計調査) 132.66 67.38 132.90 66.12 0.00 40.48 112.64 46.10 83.00 51.43 69.66 42.68 0.00 50.00 100.00 150.00 持ち家 借家 持ち家 借家 (m2/住宅) 一戸建 長屋建 共同住宅 18.6% 10.5% 18.0% 8.8% 18.9% 19.9% 20.1% 15.7% 20.5% 26.1% 20.4% 22.5% 27.0% 29.7% 24.5% 29.4% 14.9% 13.8% 17.0% 23.5% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 持ち家 借家 持ち家 借家 S45以前 S46~55 S56~H2 H3~12 H13~20.9 【安中市】 【群馬県】 【安中市】 【群馬県】
(6)住宅の高齢者設備 ①設置状況 ・高齢者のための設備が 1 つ以上ある住宅は、持ち家で 63.9%、借家で 28.7%であり、 借家では県の数値を上回っています。 ・設備の内容としては、持ち家、借家のいずれも手すりが最も多くなっています。 高齢者のための設備状況 (平成 20 年住宅・土地統計調査) ②工事状況 ・高齢者のための工事を実施した世帯は約 1 割に留まっています。 ・工事の内訳では、「トイレの工事」が最も多く、以下、「階段や廊下の手すりの設置」 「浴室の工事」の順となっています。 高齢者等のための工事状況(持ち家) (平成 20 年住宅・土地統計調査) 83.0% 66.3% 84.7% 52.1% 48.1% 22.5% 50.2% 30.8% 31.5% 33.8% 31.4% 27.5% 34.4% 56.3% 38.4% 45.2% 18.3% 13.8% 18.8% 16.1% 0.0% 50.0% 100.0% 150.0% 200.0% 250.0% 持ち家 借家 持ち家 借家 手すりがある またぎやすい高さの浴槽 廊下などが車いすで通行可能な幅 段差のない屋内 道路から玄関まで車いすで通行可能 63.9% 28.7% 64.3% 25.2% 36.1% 71.0% 35.7% 74.8% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 持ち家 借家 持ち家 借家 設備がある 設備はない 【安中市】 【群馬県】 【安中市】 【群馬県】 9.5% 9.2% 90.5% 90.8% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 安中市 群馬県 工事をした 工事をしていない 42.9% 41.5% 16.0% 18.3% 37.7% 39.6% 44.0% 48.5% 17.1% 16.6% 0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0% 100.0% 120.0% 140.0% 160.0% 180.0% 安中市 群馬県 階段や廊下の手すりの設置 屋内の段差の解消 浴室の工事 トイレの工事 その他
(7)住宅の耐震改修化 ・昭和 56 年以前に建設され、耐震性に不安が残る住宅のうち、住宅の耐震改修工事を行 った持ち家は、5.9%であり、県数値をやや下回っています。 ・耐震工事の内訳をみると、「基礎の補強」が 56.1%で最も多く、以下、「筋かいの設置」 「金具による補強」の順になっています。 ・「壁の新設・補強」の比率が県数値に比べて大幅に低くなっています。 住宅の耐震改修を行った割合(持ち家) (平成 20 年住宅・土地統計調査) 住宅の耐震改修工事を行った持ち家の内容別内訳 (平成 20 年住宅・土地統計調査) 5.9% 7.1% 0.0% 2.0% 4.0% 6.0% 8.0% 10.0% 安中市 群馬県 4.9% 48.8% 56.1% 43.9% 9.8% 32.1% 42.3% 48.2% 40.9% 15.3% 0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0% 60.0% 壁の新設・補強 筋かいの設置 基礎の補強 金具による補強 その他 安中市 群馬県
(8)住宅の省エネルギー ・省エネ設備の中で、最も多かったのは「すべての窓に二重サッシ又は複層ガラスの窓が ある」であり、次いで「太陽熱を利用した温水機器等がある」の順となっています。 ・「太陽熱を利用した温水機器等がある」では県の数値を上回っていますが、それ以外は いずれも県数値を下回っています。 省エネルギー設備等のある住宅割合(持ち家) (平成 20 年住宅・土地統計調査) 13.5% 2.0% 14.3% 13.3% 12.1% 2.2% 16.4% 14.0% 0.0% 5.0% 10.0% 15.0% 20.0% 太陽熱を利用した温水機器等がある 太陽光を利用した発電機器がある すべての窓に二重サッシ 又は複層ガラスの窓がある 一部の窓に二重サッシ 又は複層ガラスの窓がある 安中市 群馬県
(9)居住面積水準 ①最低居住面積水準 ・世帯人員に応じて、健康で文化的な住生活を営む基礎として必要不可欠な住宅の面積に 関する最低居住面積水準未満の割合をみると、給与住宅の 24.0%が最も多く、次いで民 営借家の 10.3%、公営借家の 7.9%となっています。 ・給与住宅の水準未満の比率が県数値を上回っています。 最低居住面積水準の状況 (平成 20 年住宅・土地統計調査) ②誘導居住面積水準 ・世帯人員に応じて、豊かな住生活の実現の前提として多様なライフスタイルに対応する ために必要と考えられる住宅の面積に関する誘導居住面積水準未満の割合をみると、最 も高いのは民営借家の 69.7%であり、次いで公営の借家の 69.3%となっています。 ・公営の借家の水準未満の割合が県数値を上回っています。 誘導居住面積水準の状況 (平成 20 年住宅・土地統計調査) 77.7% 30.7% 0.0% 31.0% 36.0% 76.0% 34.5% 33.3% 26.4% 31.9% 22.3% 69.3% 0.0% 69.7% 64.0% 24.0% 65.8% 66.7% 73.7% 68.1% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 持ち家 公営の借家 機構・公社の借家 民営借家 給与住宅 持ち家 公営の借家 機構・公社の借家 民営借家 給与住宅 水準以上 水準未満 99.5% 92.1% 0.0% 89.7% 76.0% 99.7% 93.0% 66.7% 87.6% 83.3% 0.5% 7.9% 0.0% 10.3% 24.0% 0.3% 7.0% 33.3% 12.4% 16.7% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 持ち家 公営の借家 機構・公社の借家 民営借家 給与住宅 持ち家 公営の借家 機構・公社の借家 民営借家 給与住宅 水準以上 水準未満 【群馬県】 【安中市】 【群馬県】 【安中市】
3)市営住宅等 (1)県営住宅 県営住宅は、原市第一団地、原市第二団地、下磯部団地、二軒在家、遠丸の5団地であ り、41 棟、366 戸があります。なお、遠丸の 19 棟 116 戸は募集停止となっております。 (2)市営住宅 市営住宅等は、公営住宅、小集落改良住宅、簡易住宅があり、合計で 32 団地、200 棟、 1,111 戸です。 ①公営住宅 ・公営住宅は、公営住宅法に基づいて、住宅に困窮する低所得者向けに昭和28年~平成 16年に建設した賃貸住宅で、29団地、196棟、1,099戸あります。 ②小集落改良住宅 ・小集落改良住宅は、住宅地区改良法及び小集落地区改良事業制度要綱に基づいて、歴 史的社会的理由により生活環境等の安定向上が阻害されている地域における不良住宅 の集合する小集落地区の環境の整備改善を図ことを目的として建設した賃貸住宅で、1 団地、2棟、10戸あります。 ③簡易住宅 ・簡易住宅は、市単独事業で建設した賃貸住宅で、2 団地、2 棟、2 戸あります。 県営住宅の概要 平成 25 年 3 月 31 日現在 種別 名称 地域 棟数 戸数 建設年度 構造階数 備考 公営 原市第一 安中 5 88 H6~8 耐 4 原市第ニ 安中 5 54 S58~60 耐 3 下磯部 安中 3 60 H10・12・14 耐 4 二軒在家 松井田 9 48 S62~H3 耐 3,木 2 遠丸団地 安中 8 56 S44~49 簡 2 募集停止 県営住宅計 41 306
市営住宅等の概要 種別 団地名 敷地面積 (㎡) 棟数 戸数 建設年度 構造階数 備考 公営 地尻団地 2,534 5 5 S28 木1 内出団地 1,554 4 4 S37 木1 植松団地 1,305 4 5 S28 木1 芸の宮団地 2,336 2 28 H3 耐 3・耐 4 下の堀団地 1,142 6 7 S30 木1 川原町団地 1,287 6 7 S31 木1 上町南団地 1,886 6 6 S31 木1 走落団地 1,454 6 6 S33 木1 小丸田団地 1,606 9 9 S33 木1 芝原西団地 1,821 3 6 S34 木1 田尻団地 1,982 5 7 S34 木1 原市団地 32,111 10 234 H7~15 耐 4・耐 5 雲雀団地 5,676 16 25 S42~56 木1簡1 遠丸団地 32,422 24 114 S44~49 簡 1,2 秋間団地 8,846 6 96 S50~52 耐 4 並木団地 19,592 10 132 S53~58 耐 2・耐 4 藤山団地 8,914 4 64 S57~58 耐 4 米山団地 12,367 5 80 S60~H1 耐 4 西北谷戸団地 1,069 4 8 S34 木 1 新田南団地 2,668 7 9 S34 木1 諏訪前団地 15,069 24 76 S37~48 木1簡 1 渡戸団地 3,629 8 16 S43~44 木1簡 1 東光寺団地 4,241 6 22 S49 簡 1 細野原団地 1,268 1 3 S49 簡 1 平団地 5,201 3 13 S51~53 簡 1 平第 2 団地 1,570 2 4 H1 木 2 川久保団地 3,540 2 8 S56~57 簡 2 朝日団地 6,608 4 48 S59~62 耐 3 塚越団地 5,328 4 57 H8~11 耐 3・耐 4 公営計(29 団地) 196 1,099 小集落改 良住宅 山崎団地 1,847 2 10 S50 簡 2 小集落改良住宅計(1団地) 2 10 簡易住宅 東町住宅 448 1 1 S38 木 1 内出住宅 350 1 1 S38 木 1 簡易住宅計(2 団地) 2 2 市営住宅等合計(32 団地) 200 1,111 0 0 ※木:木造 簡:簡易耐火構造(コンクリー組立式) 耐:耐火構造(鉄筋コンクリート造) 平成 25 年 3 月 31 日現在
4)上位計画・関連計画 群馬県住宅マスタープラン(群馬県住生活基本計画)(平成 23 年度) 計画期間 平成 23 年度~平成 32 年度 施 策 実 施 に 向 け た基本方針 1.部局間及び市町村等との役割の見直し、連携の強化 2.県民参加、NPO・ボランティア団体等との協働 3.既存ストックの有効活用 4.県民への情報提供の拡充 基本目標1 安全で安心な住まい・まちづくり 県民の住まいに対する不安を解消し、また、住まいの安全性の確保や災害発生時の早急な対応策を 整備し、県民の誰もが安全で安心して暮らすことができる「ぐんま」を目指します。 【基本的な施策】(アンダーラインは主要な施策) (1)耐震診断・耐震改修等防災対策の促進 (2)住宅相談・住情報提供の拡充 (3)住宅の防犯対策の推進 【成果指標】 ○住宅の耐震化率 平成 22 年度: 74.8 % → 平成 32 年度:90 % ○被災建築物応急危険度判定士数 平成 22 年度: 1,383 人→ 平成 32 年度:2,000 人 ○情報提供(相談)件数 平成 22 年度: 876 件→ 平成 32 年度:2,000 件 基本目標2 豊かでゆとりある住まいづくり 県民一人ひとりが「群馬県に生まれてよかった」、「群馬県で育ってよかった」、そしてこれからも 「群馬県に住み続けたい」と実感できる社会を実現するために、これからの群馬県を担う子ども達が のびのびと暮らすことができ、お年寄りや障がいを抱えた方々がこころ豊かに暮らすことができる 「ぐんま」を目指します。 【基本的な施策】(アンダーラインは主要な施策) (1)セーフティネットの構築 (2)少子高齢化対策の推進 (3)人にやさしい住まいづくりの支援 (4)環境にやさしい暮らしの実現 (5)住教育の推進 (6)良質な住宅ストックの形成 (7)住宅を大切に使う社会の実現 【成果指標】 ○公営住宅の供給目標戸数 当初 5 年間 10,000 戸、10 年間 20,000 戸 ○最低居住面積水準未満率 平成 20 年: 2.7 % → 早期に解消 ○子育て世帯の誘導居住面積水準達成率 平成 20 年: 47.1 % → 平成 32 年:64 % ○高齢者のいる住宅のバリアフリー化率 平成 20 年: 35.8 % → 平成 32 年:75 % ○高齢者人口に対する高齢者向け住宅の割合 平成 22 年: 1.4 % → 平成 32 年:3~5 % ○共同住宅共用部分のユニバーサルデザイン化率 平成 20 年: 4.8 % → 平成 32 年:18 % ○住宅の一定の省エネルギー対策率 平成 20 年: 23.8 % → 平成 32 年:46 % ○住宅リフォーム実施率 平成 16~20 年平均:3.7 % → 平成 32 年:6 % ○滅失住宅の平均築後年数 平成 20 年: 24.5 年 → 平成 32 年:約 40 年 ○新築住宅性能表示の実施率 平成 21 年度: 13.4% → 平成 32 年度:50 %
基本目標3 地域特性に応じた住まい・まちづくり 住みよい暮らしには住みよい地域が必要不可欠です。そして「住宅」は個人の私的生活の場である だけでなく、豊かな地域社会を構成する上で重要な要素です。 このため、地域の伝統や文化、住まい方を継承しながら、人々がそこに住み続け、生活を営み、地 域社会を発展させることができる「ぐんま」を目指します。 【基本的な施策】(アンダーラインは主要な施策) (1)まちなか居住再生の支援 (2)地域の空き家等の利活用推進 (3)良好な家なみ・まちなみの形成支援 (4)県産木材等の利活用促進 【成果指標】 ○中心市街地の世帯数 平成 22 年度: 27,899 世帯→ 平成 32 年度 30,700 世帯 (前橋市、高崎市、伊勢崎市及び太田市の中心市街地の世帯数の合計)
安中市総合計画(平成 20 年3月) 計画期間 平成 20 年度~平成 29 年度 まちづくりの理念 ・健康で、安全・安心のまちをつくる ・歴史・文化を継承し、自然と共生する活力あるまちをつくる ・交流と協働によるやすらぎのあるまちをつくる 将来像 ○豊かな自然と歴史に包まれて ひとが輝くやすらぎのまち 住宅対策 (後期基本計画) 【施策展開の方向】 1.住宅の安全対策 ・老朽化した市営住宅については、入居者が継続して居住できる生活 環境の確保を図るため、補修工事、修繕などを施して住居を提供し ます。 ・民間木造住宅についても耐震診断及び改修工事を支援し、耐震改修 を促進します。 2.空き住宅と用地の有効活用 ・取り壊した市営住宅用地については、一定の面積が集約確保された 段階で、持ち家の取得促進のため、宅地分譲などにより有効活用を 推進します。 ・増加傾向にある民間空き家住宅の活用や住み替えを支援します。 ・空き家、空き地の発生に伴う環境悪化を防止するため、地域と連携 しながら住みよいまちづくりを進めていきます。 3.市営住宅の計画的な改善 ・安中市市営住宅長寿命化計画にもとづき、入居者の住み替え時期な どを考慮しながら、バリアフリー化※をはじめとする改善を行い、 住環境の向上と長寿命化を図ります。 ・住戸の集約化などにより発生する土地については、周辺の土地利用 計画との整合を図りながらその活用方法を研究していきます。
5) 住宅施策の課題 (1)居住者からみた課題 ①人口減少・少子高齢化への対応 ・平成 12 年以降、総人口は減少に転じ、安中市は群馬県全体と比較しても、年少人口 の割合が低く、老年人口の割合が高くなっています。そのため、市民が市内で安心し て生活し続けることができる住宅施策が必要です。 ②世帯数の増加及び世帯の小規模化への対応 ・1 人世帯、2 人世帯の割合が増加しており、平成 22 年では約半数となっています。そ のため、世帯増加と小規模世帯に対応した住宅施策が必要です。 ③高齢者世帯の増加への対応 ・高齢者世帯(65 歳以上の親族がいる世帯)が全世帯に占める割合は平成 22 年で 49.2% に達しており、群馬県全体の 40.6%と比較すると高い割合となっています。 ・特に高齢単身世帯の増加が著しいため、高齢者が安心して住み続けることができる住 宅施策が必要です。 (2)住宅からみた課題 ①空家の活用 ・住宅総数の 13.8%に相当する 3,550 戸が空家となっています。また、二次的住宅(別 荘等)、賃貸用住宅、売却用住宅以外の住宅(その他住宅)が 2,410 戸で、空家戸数 の 67.9%を占めていることから、住宅としての有効活用や防犯・防災面からの対応が 求められています。 ②住宅バリアフリー化の促進 ・高齢者のための設備がある住宅は、持ち家では 6 割以上となっていますが、借家では 3 割以下となっています。また、高齢者のための工事を実施した世帯は 1 割にとどま っており、高齢者でも安心して暮らせるバリアフリー住宅の促進が求められています。 ③住宅耐震性確保 ・昭和 56 年の新耐震基準施行以前に建設された住宅は、持ち家で約4割、借家で約 3 割となっています。また、昭和 56 年以前に建設された住宅のうち耐震改修工事を行 った持ち家は 6%程度となっています。そのため、安全・安心して暮らせる住宅性能 の向上に向けた既存住宅の耐震性確保が課題となっています。
④省エネルギー住宅の普及促進 ・二重サッシ又は複層ガラスの窓の導入及び太陽熱を利用した温水機器については 13% ~14%程度、太陽光を利用した発電機器については 2%程度にとどまっており、低炭 素社会の実現に向けて、住宅における省エネルギー設備の普及を進めていくことが必 要となっています。 ⑤住宅の居住水準の向上 ・最低居住面積水準を満たしていない住宅は、持ち家では 0.5%と低くなっているもの の、公営借家で 7.9%、民営借家では 10.3%、給与住宅では 24.0%となっており、世 帯規模に応じた住宅面積確保が課題となっています。 ⑥市営住宅の老朽化への対応 ・市営住宅は 32 団地、200 棟、1,111 戸ありますが、昭和 20 年代から 50 年代に建てら れた住宅は老朽化が進んでいることから、適切な運営管理が求められています。 ⑦中心市街地の人口定着 ・中心市街地における人口密度は減少傾向となっており、中心市街地の活性化を図るう えで定住人口の増加が課題となっています。 ⑧衛生的な住環境確保 ・安中市の下水道処理人口普及率は平成 23 年度末で 27.5%であり、群馬県全体の 50.0% を下回っています。そのため、下水道の普及による衛生的な住環境の確保が課題とな っています。
2 住宅施策の基本方針 1)基本理念及び目標 安中市総合計画では、市の将来像を
「豊かな自然と歴史に包まれて ひとが輝くやすらぎのまち」
とし、次の 5 つの基本目標を設定しています。 基本目標1:うるおいに包まれ安全・安心に暮らせるまちづくり 基本目標2:いつまでも健康に暮らせるまちづくり 基本目標3:生涯を通じていきがいを持って暮らせるまちづくり 基本目標4:にぎわいと活力のあるまちづくり 基本目標5:効率的な行財政運営と市民との協働によるまちづくり 安中市は、緑豊かな山々や水辺などの自然資源、古くから交通の要衝として栄えた中山道の 宿場町の面影を残す街並みや歴史・文化資源など、数多くの地域資源に恵まれています。 市民がこれからもずっと住み続けたいと感じることができる安中市としていくためには、こ れらの地域資源に配慮しながら、住み慣れた地域で、安全・安心して暮らせる住まい・住環境 づくりが必要です。 また、人口減少・少子高齢化社会の到来や、環境負荷の低い持続可能な社会の構築という社 会潮流を踏まえ、既存の住宅ストックを長持ちさせ、住宅を家族や世代を超えた資産として活 用していくことが必要です。 これらのことを踏まえ、本市が目指す住まいづくりの理念と目標を次のように設定します。 【理 念】 快適でやすらぎのある生活を営むことができる住まいづくり 【目 標】 1.安全で快適な住まいづくり 2.誰もが安心して暮らせる住まいづくり 3.地域の特性に配慮した住まいづくり2)住宅の基本的施策 目標1 安全で快適な住まいづくり (1)安全に暮らせる住宅づくり ・耐震診断及び改修工事の支援、防犯・防火性能の高い住宅の普及・啓発、住宅のバリアフ リー化の普及促進などにより、住まいの耐震性、耐久性、安全性などを確保し、快適で質 の高い住まいづくりの実現に努めます。 (2)住み続けられる住まいの供給 ・良質な住宅ストックの形成を図るため、長期優良住宅の普及促進、市営住宅の改善と民間 住宅のリフォーム支援など、快適で末永く利用できる住まいづくりに努めます。 (3)環境に配慮した住宅の普及促進 ・省エネルギー等の環境に配慮した住宅の普及・啓発により、市民が率先して行う効率的な エネルギー利用を促す住まいづくりを支援します。 目標2 誰もが安心して暮らせる住まいづくり (1)ニーズに応じた市営住宅の供給と適正な管理・運営 ・入居者意識や需要に対応した市営住宅の管理・運営や、入居者の高齢化や世帯規模に対応 した事業の推進、市営住宅への公平で適正な入居の推進、住宅困窮者に対する市営住宅の 優先的な活用など、地域的、社会的なニーズに応じた市営住宅の供給と、適正な管理・運 営に努めます。 (2)住宅セーフティネットの構築 ・低額所得者、被災者、高齢者、障がい者など、住宅確保に特に配慮を要する者(住宅確保 要配慮者)が円滑に入居できるよう、民間賃貸住宅への入居支援と住宅確保を図ります。 また、既設市営住宅(公営住宅)、借上型市営住宅(公営住宅)及び主な住宅確保要配慮 者向け住宅(家賃補助型)の公的賃貸住宅等を住宅確保要配慮者世帯対応住宅として位置 づけ、既存市営住宅ストックの有効活用と既存民間賃貸住宅を活用した住宅の供給を図る ことにより「住宅セーフティネット」の構築を目指します。 (3)高齢社会に対応した住宅・住環境づくり ・高齢化社会の進行を踏まえ、住宅のバリアフリー化の促進や、ユニバーサルデザインの導 入による住宅や公共空間の整備促進など、誰もが使いやすく健康的に暮らせる住宅・住環 境づくりに努めます。
目標3 地域の特性に配慮した住まいづくり (1)街なか居住の促進と安全な住環境づくり ・市街地の郊外化の進行により、街なかには空地や空家が増加しています。そのため、街な か居住推進のため、中心市街地への市営住宅の移転建替えを検討します。 また、地域との連携により、住み替えの促進等により空地や空家の有効活用を図り、防 災・防犯の面でも安全な住環境の形成を図ります。また、空家活用方策のとして「群馬県 空き家活用・住みかえ支援事業」を推進するとともに、「民間住宅活用型住宅セーフティ ネット整備推進事業」等の普及啓発に努めます。 (2)住宅市街地における良好な住環境づくり ・住宅系用途地域を中心とした住宅市街地では、地域住民にとって交流の場となる身近な公 園・緑地の配置や、地域資源を活かした美しい街並みの形成などにより、良好な住環境づ くりに努めます。 (3)集落地域における居住の促進と居住環境の維持・向上 ・買い物や通院等の生活支援サービス環境の維持や、下水道整備等による衛生環境の向上、 公共交通機関の利便性確保等により、集落地における居住環境の維持・向上に努めます。