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第46回 三重歯科・口腔外科学会抄録The 46th Mie Meeting of Dentistry and Oral Surgery, Abstracts

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(1)

1.下顎に発生したランゲルハンス細胞組織

球症の

1

     市立伊勢総合病院 歯科口腔外科        小熊哲史,木下靖朗,森 悟

ランゲルハンス細胞組織球症(LCH)は,ラン ゲルハンス細胞が孤立性または全身性に増殖する,

まれな疾患である.今回われわれは,下顎に発生 したLCH1例を経験したので報告した.症例は 45歳,男性.左側下顎部の腫脹を主訴に,近在歯 科より紹介受診となった.画像所見から左側下顎 に広範囲な骨吸収像を認め,悪性腫瘍を疑い生検 を行った.H-E染色からLCHが疑われたが,典型 的でないため炎症性変化と診断された.下顎骨骨 髄炎の疑いとして口腔内より下顎骨掻爬術を施行 した.摘出標本のH-E染色では,組織球様細胞と 多 核 細 胞 の 集 簇 を 認 め, 免 疫 染 色 で はCD1aS-100に陽性であった.電子顕微鏡検査にてBirbeck 顆粒を認めたため,LCHの診断を得た.全身検索 では異常を認めず,下顎骨のみの単臓器病変で あった.経過観察中に同部から再発を認め,顎下 部より下顎骨掻爬術を施行したが再々発を認めた ため,放射線治療(20Gy)を施行した.その後右 側 下 顎 に もLCHの 発 生 を 認 め, 放 射 線 治 療

(18Gy)を施行した.放射線治療後は両側下顎に 再発は認めず,良好な結果を得ることができた.

2. 同 一 組 織 内 にdesmoplastic type

unicystic type

を認めた下顎エナメル上 皮腫の

1

   伊勢赤十字病院 歯科口腔外科

     安部瑞樹,岩本哲也,中村真之介,

     野村城二

【緒言】今回,肉眼的に明らかな嚢胞を認め組織 学的にdesmoplastic type DA)とunicystic type

UA)の並存を認めた下顎エナメル上皮腫のまれ な1例を経験したのでその概要を報告した.【症例 の概要】症例は80歳女性.下顎精査希望で当科受 診となった.初診時,右側下顎犬歯から小臼歯頬 側歯槽部に骨様硬の膨隆と圧痛があり,CT画像で 顎骨内に透過像と不透過像が混在する像と,その 下方に境界明瞭な嚢胞様透過像を認めた.局所麻 酔下に右下側切歯,犬歯抜歯術と切除術を行なっ た.病理組織学的には充実部と嚢胞部があり,一 部で両者が移行する所見があるが,悪性所見はな くUADAの併発と診断された.術後経過は良 好で現在経過観察中である.【まとめ】肉眼的に明 らかな嚢胞を併発したDAに関して過去の報告で は嚢胞形成がDAの退行性変化やmicro cystの増 大した結果とされている.本症例では嚢胞裏装上 皮に星芒状細胞を認め,周囲にDAに特徴的な線 維組織の増大もなく,退行性変化も認めないこと から,DAから派生した嚢胞ではなく,UAである と推察した.

46

回 三重歯科・口腔外科学会抄録

The 46th Mie Meeting of Dentistry and Oral Surgery, Abstracts

日 時:平成3012月8日 場 所:三重県口腔保健センター

(2)

3.今年7

月以降の済生会松阪総合病院にお ける口腔癌手術

   済生会松阪総合病院 歯科口腔外科      大倉正也,密田正喜仁,應谷昌隆,

     鈴木康昭,日浦美和,前川礼子,

     清水珠緒,松本みさき,浅野未来,

     鈴木のりか

今年,7月に前任の佐藤先生に代わり,済生会 松阪総合病院に赴任してから,10例の口腔癌に対 する手術と,2例のBSCを経験した.手術10例の 原発は舌癌7例,下顎歯肉癌2例,中咽頭癌1例で あった.舌癌の後発リンパ節転移に対して,3例 の根治的頸部廓清術変法(MRND)を施行した.

舌切除は部分切除術,半側切除術+MRND,半側 切除術+MRND+前腕皮弁再建である.頸部廓 清術は全例タイプIIIで,内頸静脈・副神経・胸鎖 乳突筋は温存しているので,肩回旋機能などは問 題が見られない.また,胸鎖乳突筋も支配神経温 存により萎縮を抑制している.また,頸神経ワナ,

鎖骨上神経なども温存に努めている.他の舌癌は 大阪大学において再発救済手術後の瘢痕拘縮形成 術である.下顎歯肉癌は肩甲骨皮弁による下顎骨 形成術で,もう1例は再建腹直筋皮弁による瘢痕 に対する形成手術を行った.中咽頭症例は,骨髄 異形成症候群で骨髄移植後,慢性GVHDが発症 し,その後右側上顎癌,左側舌癌,右側頬粘膜癌,

下口唇癌,上口唇癌,右側下顎歯肉癌が発症し,

それらを部分切除術で対応してきた.さらに,右側 中咽頭部にかかる癌が発生し,部分切除術を施行 したので報告した.今後も経過観察を継続するこ とを考えている.

4.当科における薬剤関連顎骨壊死に対する

手術症例の検討

     松阪市民病院 歯科口腔外科        有川 翔,松山博道,中橋一裕

【緒言】近年,薬剤関連顎骨壊死(Medication- related osteonecrosis of the jaw:以下MRONJ)

に対する外科的療法の有効性についての報告が増

えており,stage2以上に外科的療法が推奨される ようになった.今回,当科におけるMRONJに対 する手術症例の検討を行ったので,その概要を報 告した.【対象】2016年8月から20188月までの 2年間に,当科にてMRONJと診断し,全身麻酔 下で手術を施行した6例を検討した.【結果】性別 は男2例,女4例で,平均年齢は78.3歳であった.

原疾患は骨粗鬆症が2例,骨転移が3例,多発性骨 髄腫が1例であった.使用薬剤はビスフォスフォ ネート製剤が2例とデノスマブが4例であった.投 与期間は4年未満が4例,4年以上が1例,不明が 1例であった.発症契機は抜歯が2例,根尖性歯周 炎が2例,義歯不適合が1例,明らかな原因不明が 1例 で あ っ た. 術 前 ス テ ー ジ はstage25例,

stage31例であり,6例の内5例に治癒がみられ た.【結論】stage2以上のMRONJに対しては,積 極的に外科的療法を検討していく必要があると考 えられた.

5.当院におけるニューキノロン系経口抗菌

薬の使用状況

 紀南病院組合立 紀南病院    歯科口腔外科1)

  抗菌薬適正使用支援チーム2)

    堀 晃二 1, 2),中島和孝2),根本保正2),     増田考祐2)

【目的】ニューキノロン系経口抗菌薬は,広域ス ペクトラムを有し,組織移行性も良く,有用性の高 い抗菌薬である.一方で,その濫用による選択圧 力によってほとんどの有効菌種において耐性化が 進んでいる.今回われわれは,当院におけるニュー キノロン系経口抗菌薬の使用状況を調査し適正使 用について評価を行ったので報告した.【方法】平 成3051日〜1031日までの6か月間,当院 全科において院内,院外処方されたニューキノロ ン系経口抗菌薬について後ろ向き調査を実施し,

投与量,期間,投与前の培養提出の有無,感受性 検査結果に基づいた投与の適切性について評価を 行った.【結果】ニューキノロン系経口抗菌薬は6 か月間で301例処方されており,そのうち外来患 者が209例,入院患者が92例であった.このうち,

(3)

適正使用と考えられた症例は,外来27例,入院15 例であった.【考察】ニューキノロン系抗菌薬は,

使いやすい抗菌薬であるだけに,臨床現場で濫用 されがちであり,さらなる耐性菌の増加が懸念さ れている.抗菌薬の新開発が少ない現在,既存の 抗菌薬の有効性を継続させるためにも,真に必要 な症例,状況を選んで適正に使用する必要がある.

6.統合失調症患者における歯科治療と歯科

保健活動

 南勢病院 歯科1)

 三重大学医学部 口腔・顎顔面外科学2)

   留奥 曜1, 2),小泉 岳1, 2),鈴木美佐1),    吉村由佳1),田川俊郎1, 2)

【緒言】統合失調症患者は極端な口腔の不潔や齲 蝕,歯周疾患の多発が問題とされる.今回,われ われは南勢病院歯科に受診する統合失調症患者に 対して歯科的介入を行ったことにより口腔内の改 善が得られた1例を報告した.【症例】45歳,男性.

統合失調症で当院精神科に入院中.身体拘束下で 動 揺 歯 を 自 己 抜 去, 精 査 加 療 依 頼 で 当 科 受 診.

【現症】身体拘束下,興奮状態で意思疎通は不良.

口腔衛生状態不良で全顎的な歯肉腫脹と動揺歯が 多数あった.抜去歯は計5本,抜歯窩からの出血 はないが,周囲歯肉に顕著な腫脹と発赤を認めた.

画像所見と歯周基本検査からは全顎的な歯周炎の 進行がみられた.【診断】自己抜歯および抜歯後感 染,全顎慢性辺縁性歯周炎.【処置および経過】抜 歯後感染に対して抗菌薬を投薬し改善した.身体 拘束解除後,歯周治療および口腔清掃指導を開始.

初診から約1年後,口腔清掃状態および歯周炎は 改善した.【考察】統合失調症患者はコントロール 下では健常者と変わることなく対応し,問題なく 歯科治療が行える.しかし,患者の中には対応が 困難な者がいる.口腔衛生状態が不良になりやす い本疾患の患者には定期的な歯科受診による治療 および保健指導が必要と考えられる.

7.乳児の化膿性耳下腺炎の1

    市立四日市病院 歯科口腔外科       服部晴吉,石井 興,藤井 仁,

      水谷晃乃介,村上 綾,小牧完二

【緒言】化膿性耳下腺炎とは,Stenon管からの 逆行感染等を原因とした感染症である.今回われ われは,乳児の化膿性耳下腺炎の1例を経験したた め報告した.【症例】生後50日男児.出生歴:特記 事項なし.【現病歴】右頬部腫脹,授乳量低下を認 め,当院小児科を受診.口腔内より排膿を認めた ため,歯性感染症の精査依頼にて当科紹介となっ た.【初診時所見】体温;38.1℃,耳下腺部から頬 部にかけて発赤,腫脹があり,右Stenon管開口部 より排膿を認めた.検査所見:WBC;33020/ul,

CRP;1.38mg/dl.【経過】右化膿性耳下腺炎の診 断のもと,CEZの投与を開始し,耳下腺部圧迫に よるドレナージを施行した.第5病日に膿汁より MRSAS.mitisS.milleriが同定されたが,臨床 的にも軽快傾向であったため,抗菌剤の変更は行 わなかった.第10病日に退院となった.退院後は 炎症の再燃なく経過良好である.乳児の免疫,感 染経路,MRSAの保菌経路等について若干の文献 的考察を加えて報告した.

8

.知覚異常を生じた下顎骨骨折の

1

    国立病院機構 三重中央医療センター      歯科口腔外科

       柳瀬成章,加藤英治,乾眞登可

知覚異常を伴う下顎骨関節突起骨折では,顔面 神経麻痺や皮膚瘢痕を生じる可能性があるが,経 皮的な外科療法を検討すべき場合がある.今回,

下唇,オトガイ部,下顎臼歯部に知覚異常を生じ た関節突起基部を含む下顎枝部骨折に対して外科 療法を行ったところ短期間で知覚異常が改善した 1例を経験したので報告した.症例:43歳女性,主 訴:左下顎のしびれ,咬みにくさ.既往歴,家族 歴:特記事項なし.現病歴:初診4日前に意識喪 失発作にて転倒し左下顎を強打,咬みにくさを訴 え初診となった.所見:左頬部の腫脹,開口障害,

(4)

左下唇,オトガイ部の知覚異常を認めた.咬合は 左側臼歯の早期接触がみられた.CT上,下顎枝部 骨折がみられ下顎孔付近で骨片が偏位し下歯槽神 経の障害が推察された.診断:左側下顎骨下顎枝 部骨折.処置および経過:口外法で観血的整復固 定術を行い術後7日目までの顎間固定の後,開口 訓練を開始した.術直後より知覚異常は軽減,6 か月後には消失し審美障害は容認できるもので あった.下顎骨骨折に合併する知覚麻痺は軽視さ れる傾向だが,長期に遺残する可能性があるため,

口外法での手術療法も含め,最良の治療法を検討 することが重要である.

9.当科で作製している頭頸部放射線治療時

の口腔内装置の工夫

    三重大学医学部 口腔・顎顔面外科学       岩中義幸,矢野聖敏,稲垣俊弘,

      加納慶子,奥村健哉

頭頸部放射線治療時の口腔内装置は周辺の正常 組織への被曝を軽減させるために有用な方法の1 つである.今回われわれは,患者からの意見,放 射線科医の意見をもとに口腔内装置の改良を行っ たのでその概要を紹介した.従来の装置の問題点 として,患者からは装置が大きく装着しづらい,口 呼吸するスペースがないので息苦しいといった意 見があった.放射線科医からは咬合挙上量の増大,

装着時の舌の状態の視認,やわらかい素材での作 製,患者自身で楽に着脱できるようにしてほしい という意見があった.また多数歯欠損,無歯顎に は対応できないといった問題点もあった.これら の問題点を改善するために①装置を上下顎にわけ る,②下顎の装置には透明な素材で舌を圧迫でき る工夫を行う,③上顎の装置の咬合面を厚くする,

④素材は軟性のマウスガードを使用する,⑤適合・

ブロックアウトの量を見直す,⑥多数歯欠損,無 歯顎にはデンチャータイプのものを作製する,と いった改良を行った.今回の改良により装置の取 り扱いや装着感などの改善や無歯顎などへの適応 も拡大することができた.今後も患者や放射線科 医の意見を聞きさらに改善していきたい.

10.右下顎臼歯部に見られた癒合歯の1

    三重大学医学部 口腔・顎顔面外科学       森裕美子,佐竹真実,池田貴哉,

      若林宏紀,朽名智彦,黒原一人

【緒言】癒合歯は,歯の形成期において複数歯が 癒合したものである.そのほとんどが前歯部で発 生し,臼歯部では少ないとされている.今回,智 歯と第四大臼歯の癒合歯の1例を経験したので,

その概要を報告した.【症例の概要】患者は34歳 女性で,当科初診2か月程前より右下顎智歯周囲 歯肉の炎症を認め,近歯科医院で抗菌薬を処方さ れ症状は改善したが抜歯目的に三重大学医学部附 属病院歯科口腔外科を紹介された.口腔内におい ては,右側第二大臼歯の遠心に半埋伏の状態で智 歯の歯冠を認めた.パノラマX線写真では,右下 顎智歯とそれに接して遠心に過剰歯と思われる歯 牙様不透過像が認められ,下顎管上壁と根尖が接 していた.CBCTでは右側下顎臼歯部に歯髄腔様 の透過像を内部に持つ歯牙様不透過像を認めた.

右下顎智歯と第四大臼歯の癒合歯と診断し,全身 麻酔下で抜歯術を施行した.術後は創部の治癒経 過は良好で感染所見や知覚異常も認めなかった.

【結語】今回我々は,下顎智歯と第四大臼歯の癒合 歯の1例を経験したので,その概要に若干の文献 的考察を加えて報告した.

11.リグロス

とエムドゲイン

を用いた歯

周組織再生療法を実施した

1

症例

       医療法人 尚志会 林歯科医院        林 尚史

【緒言】20169月に本邦初の歯周組織再生材

「リグロス」が承認発売され現在国内で使用され つつある.エムドゲイン1998年の国内での承 認以来20年以上が経過して国内外で広く使用され ている.今回同一症例の別部位でリグロスとエ ムドゲインを用いた歯周組織再生療法を行った 症例を経験したので報告する.【症例】67歳男性.

46の脱離を主訴に来院した.心疾患で抗凝固剤服 用中.【診査・検査所見】平均PPD 5.1mm1-3

(5)

5.4 4-6 82.7 711.9%.BOP(+)69%,PCR 61.6%.46は保存不可能で抜歯,すべて天然歯で う蝕はない.【診断】広汎型重度慢性歯周炎.【治 療経過】歯周基本治療終了後,平均PPD3.4mm,

1-3 84%,4-6 13.6%,72.5%,BOP(+)17.9%,

PCR21.3%に改善したので初診より9か月後に43

〜45にエムドゲインを用いた歯周組織再生療法 を行った.またさらに11か月経過後に22にリ グロスを用いた歯周組織再生療法を行った.3か 月後,平均PPD2.5mm1-3mm100%,BOP(+)

17.9% PCR16.3%と安定したためSPTに移行し た.【まとめ】今回の症例では,エムドゲインを 用いた4345もリグロスを用いた22もエックス 線写真上で良好な不透過性の亢進がみられ両者に 差異は認められなかった.まだ経過が短いので今 後も慎重にSPTを行い経過観察をしていきたい.

12.歯を蛍光標識できるマウスを用いた歯

の前駆細胞の単離の試み

    三重大学大学院医学系研究科       基礎医学講座 幹細胞発生学分野        磯野加奈,彦坂茉里,山崎英俊

歯の発生は上皮細胞と間葉細胞との相互作用によ り進む.歯の上皮細胞はアメロジェニン(Amelx)を 発現するエナメル芽細胞に,一方で歯の間葉細胞,特 に神経堤細胞はDentin sialophoshoprotein(Dspp)

を発現する象牙芽細胞に分化する.我々はエナメル 芽細胞や象牙芽細胞を蛍光を指標に同定,単離す る目的でAmelx及びDsppの遺伝子座に赤色或は 緑色蛍光蛋白遺伝子を挿入した胚性幹細胞株を作 製した.これらの胚性幹細胞株を用いて遺伝子組 換えマウスを作製し,赤色或は緑色蛍光蛋白の発 現によりエナメル芽細胞或は象牙芽細胞が適切に 標 識 さ れ た こ と を 確 認 し た. 胎 生14日 歯 胚 の Amelx 及びDsppを発現していない未熟な蛍光陰 性の象牙芽細胞の前駆細胞やエナメル芽細胞の前 駆細胞を含む細胞を用いて,蛍光陽性の象牙芽細 胞やエナメル芽細胞が誘導されることを歯の器官 培養にて明らかにした. Dspp-GFP/GFPマウス では歯のDspp 蛋白が欠損しているが,胎生13日 のDspp-GFP/GFPマウス歯胚細胞と正常歯胚細

胞を混合培養することで回復できることがわかっ た.胎仔歯胚にはエナメル質や象牙質を産生でき る機能的な前駆細胞が存在することがわかった.

13.口腔内所属リンパ節での免疫活性化場

を形成する細胞の検出の試み

    三重大学大学院医学系研究科       基礎医学講座 幹細胞発生学分野        彦坂茉里,磯野加奈,山崎英俊

Follicular dendritic cellsFDCs)はリンパ節 の胚中心に局在する非造血系細胞(CD45陰性)

FDC-M1CD35を 発 現 し 抗 原 抗 体 複 合 体

(Immune complex,IC)を保持して,提示された B細胞は活性化する.口腔内所属の頸部リンパ節 や顎下リンパ節などのFDCは口腔内の抗原をB細 胞へ提示し活性化させるのに寄与することが示唆 されるが,他組織のリンパ節のFDCと同様にIC を保持するのか詳細にはわかっていない.そこで,

本研究ではマウスを用いてこれらFDCの検出を試 みた.凍結切片で胚中心にFDC-M1CD35共陽 性細胞の局在を確認し,フローサイトメトリーに おいてもCD45陰性区画でCD35陽性細胞を検出 した.蛍光ラベルしたICをリンパ節の細胞に結合 させると,全細胞のうちCD45陰性でICの保持細

胞が約2%検出された.ICは様々な細胞の受容体

に結合するため,現在FDC-M1等のマーカーと共 染色を行いCD45陰性のIC保持細胞がFDCか検 討している.このモデル系が上手く機能すれば口 腔所属リンパ節のFDCが粘膜免疫に寄与するメカ ニズムの解明に役立つかもしれない.

14.本校の多職種連携教育(IPE)の取り

組み

  ユマニテク医療福祉大学校 歯科衛生学科       北川順子,水谷雅子,後藤澄代,

      妻木絵美,山口梨沙,笹間滋代 医療の高度化・複雑化に伴い質の高い医療を現 実化するためチーム医療が推進されており,医療

(6)

職の養成機関でも多職種連携教育が重要となって いる.そこで2017年度より開始した本校での取り 組みを報告した.【対象と時期】本校5学科(理学 療法学科4年制,作業療法学科4年制,鍼灸学科3 年制,歯科衛生学科3年制,介護福祉学科2年制)

最終学年の10月,2017年度102名および2018年度 110名を対象とした.【結果】学習者のRIPLS日本 語版調査用紙における事前事後の変化では,両年 とも有意に増加したのはチームワークとコラボレー ションの項目であり,有意に低下したのは2017年 の専門性に関する項目であった(t検定).2018年 の専門性とIPの機会に関する項目では有意差は見 られなかった.【考察】これらの結果は,学生が本 IPEでは自分の専門職の役割が理解できず,学習 に繋がらないと感じたということであり,経験さ せるだけでは効果はでないという準備した教員側 の未熟さを現すこととなった.IPEは低学年から 段階的に実施し,専門職として自信を持って他職 種へ論理的に説明できる能力を身に付ける教育の 再構築が必要である.

15.歯科衛生士教育における口腔機能評価

(アセスメント)への取り組み

 三重県立公衆衛生学院 歯科衛生学科    川喜田麻由,エィガン直美,岡村哲子,

   髙木千宏,下村真理,前田尚子

【目的】口腔機能低下を焦点に,口腔機能評価

(アセスメント)について,学生への教育内容や評 価時に考慮すべき点などについて考察,検討した ので報告した.【対象】本学2年生30名.【調査方 法】咀嚼能力検査(GC社製 咀嚼能力検査システ ム:グルコセンサー)と咀嚼能率スコア法(UHA 味覚糖社製グミ)を実施後,質問紙調査を行った.

【結果および考察】両検査において,学生の約半数 が基準値以下という結果であった.原因として,

矯正治療経験,顎関節症症状の有無,学生自身の 食生活習慣などが関連していると考えられた.検 査前後で食べ方噛み方に意識の変化が見られない

者が40%おり,歯科衛生士学生であっても,生活

習慣の行動変容が難しいと思われた.また,検査 過程において,検査法を難しく感じる者もおり,口

腔機能が低下している高齢者への使用の際には,

適切な検査方法の指示や観察など注意が必要と思 われた.【結語】歯科衛生士は,患者が発する口腔 機能低下のサインを早期発見し,適切な評価と個 別性を重視した指導により,その支援をする役割 が求められている.今後もあらゆる情報を多面的 に捉えられる観察眼が養える歯科衛生士教育に取 り組んでいきたい.

16.本学学生が中学生に行った歯科保健指導

   伊勢保健衛生専門学校 歯科衛生学科      島田裕子,岡 伸恵,田中可奈子,

     松本由美,前田香代子,中西康弘

口腔保健管理の授業の一環として中学生を対象 に実施している歯科保健指導の1年後の口腔に関 する変化についてアンケート調査を行い,以下の 結果を得た.【対象および方法】対象は,伊勢市内 某公立中学校1年生80名で,歯科保健指導1年後 の歯肉の状態,ブラッシング行動などの変化につ いてアンケート調査を行った.【結果】1.ブラッシ ング時の出血の有無については,1年次に出血あ りの生徒43.7%だったのが,2年次は12.5%となり,

31.2%減少した.2.歯肉の発赤の有無については,

1年次発赤ありの生徒は23.0%だったが,2年次で は5.5%となり,17.5%減少した.3.就寝前のブ ラッシング習慣については,毎日寝る前に磨いて いる生徒が1年次79.3%から2年次88.8%と9.5%

増加した.以上より,1年次の早い時期に歯科保 健指導を行うことにより,口腔内の意識の向上や 正しいブラッシング方法を身につけ,習慣づける きっかけとなったと考えられる.

(7)

17.専門的口腔機能管理の介入により化学

放射線併用療法が完遂できた右側下顎歯 肉癌の

1

   松阪市民病院 歯科口腔外科

     川合杏奈,中西香織,澁谷早紀,

     世古口美季,松田咲希,奥野芹奈,

     仲田美樹,川合幸代,宮崎くみ子,

     有川 翔,松山博道,中橋一裕

【緒言】近年,高齢者に頭頸部癌治療を行う場面 が増加している.化学放射線療法(以下CRT)は 口腔関連の有害事象のリスクが高いため,口腔支 持療法が重要である.今回右側下顎歯肉癌患者へ の専門的口腔機能管理の介入により治療を完遂で きた症例を経験したので報告した.【症例】80歳 代,男性.【主訴】右側下顎歯肉の疼痛,違和感.

【現病歴】近医にて右側下顎臼歯部を抜歯,その後 同部に疼痛を伴う歯肉腫脹を認め,当科を紹介受 診となった.【処置および経過】各種検査にて右側 下顎歯肉癌(T2N2bM0)と診断,入院下でCRT を開始した.同時に専門的口腔機能管理を開始し,

口腔粘膜炎出現時には含嗽剤や軟膏による保湿を 行い,セルフケアの確立を目指し,指導を繰り返 し行った.味覚障害については,亜鉛製剤の処方,

管理栄養士の介入を行い,栄養状態の維持に努め た.治療開始から51日目,治療完遂され退院と なった.【結語】高齢者の頭頸部癌治療は,口腔粘 膜炎や誤嚥性肺炎などの口腔関連有害事象のリス クが高い.可及的早期の介入や,より積極的な口 腔支持療法を行うことで,治療完遂につながると 考えられた.

18.チェディアック・東症候群の造血幹細

胞移植における周術期口腔管理経験

    三重大学医学部 口腔・顎顔面外科学       林 美歩,佐竹真実,小泉 岳,

      滝川 享,中村友亮,伊藤 希,

      濵田 志,清水香澄

【緒言】チェディアック・東症候群は,常染色体 劣勢遺伝形式をとるまれな先天性疾患であり日本

歯周病学会による歯周病分類システムでは歯周炎 を随伴する遺伝疾患に挙げられている.今回われ われは,本疾患患者の造血幹細胞移植における周 術期口腔管理を経験したのでその概要を報告した.

【症例】患者:18歳女性.現病歴:2年6か月前に チェディアック・東症候群と診断され,三重大学 医学部附属病院小児科にて造血幹細胞移植予定と なり周術期口腔管理目的に同歯科口腔外科初診.

【口腔内所見】全顎的に歯肉腫脹,発赤,プロービ ングによる歯肉出血を認め,歯周ポケットの深さ は5-6mm,動揺度はI度であった.【処置および経 過】移植7週間前から歯科衛生士が口腔ケアと清 掃指導を行いO’Learyのプラークコントロールレ コード(PCR)は80%から移植直前までに58%に 改善した.移植後6日目にGrade3(CTCAE v4.0)

の粘膜炎に対して局所麻酔薬含有含嗽剤で対策を 行い,20日目にはGrade1に改善した.移植7週間 後のPCR50.8%で,歯肉炎の改善がみられた.

【考察】本疾患の発生は非常にまれであり口腔管理 に関する報告がほとんどないことから,今後報告,

検討を重ねていくことが重要である.

19.メインテナンス受診患者の年代別比較

検討

   医療法人 すずき歯科

     福山汐李,大峯早貴,松村伊万里,

     内田真央,林 朱音,滝本記子,

     松本恭子,鈴木晶博

【目的】高齢化に伴い,人口構成が変化していく 中,開業医を受診する患者動向も変化している.

今回,我々は各年代間の口腔内健康状態と全身的 な状態について,CPIを中心に検討したので報告 した.【対象及び方法】メインテナンス治療が主訴 の来院患者186例を対象に患者自身による記入方 式でのアンケート調査と来院時の口腔内及びCPI 数値を比較検討した.【結果】残存歯数は男女とも に40歳代と60,70歳代に,歯周ポケットは50歳 代と70歳代に有意差を認めた.歯肉出血は男性 60歳代で有意に低値を示し40,50歳代と有意差を 認めた.しかし,女性では各年代間に有意差はな かった.BMIと歯周ポケット,BMIと歯肉出血に

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強い正の相関関係がみられた.【考察】今回の調査 結果から,BMICPIは相関しており,肥満傾向 は歯周病悪化の1つの因子と考えられた.今後,

同一患者群の長期経過観察を基に,加齢による変 化を検討する予定である.【結語】患者の長期管理 には衛生士の技術向上による患者満足度から受診 行動につながるよう努力が必要である.

20.当院での多職種連携による口腔機能管

理の現状

  伊勢赤十字病院 歯科口腔外科     荒木弘子,角谷紀美,市川葉月,

    山本奈津美,奥田萌映,中村真之介,

    野村城二

【緒言】当院では20155月より新体制となり,

多職種連携を軸に口腔ケア活動を展開してきた.

今回,現在の体制や状況,今後の課題について検 討し報告した.【結果】201520162017年度の全 身 麻 酔 手 術 の 歯 科 介 入 率 は そ れ ぞ れ39.2%,

48.0%,66.6%,化学療法患者の介入率は19.5%,

34.8%,40.1%と年々増加傾向にあった.周術期等 の口腔ケア受診患者数は最近3か月で4497人,1 週間の平均介入数は保険算定患者300.5人,病棟 ラウンド24.0人,化学療法室21.5人であった.他 職種とのチームラウンドは嚥下サポートチーム,癌 サポートチーム,口腔ケアチーム,NSTサポート チームで活動しており,また,血液内科や耳鼻科 病棟カンファレンスに参加している.口腔ケアの 啓発活動は,糖尿病教室や癌患者と家族の学習 会・交流会,職員研修などで口腔ケアやアセスメ ントの講義や実技実習を行っている.【まとめ】今 後はさらに病棟看護師や病棟薬剤師に働きかけ,

特に化学療法患者への歯科介入の増加を図り,さ らに,病棟看護師へのアセスメント勉強会の回数 を増加させて口腔機能管理の質の向上に努めたい.

21.三重中央医療センターにおける口腔ケ

アの取り組み(第

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報)

 国立病院機構 三重中央医療センター    歯科口腔外科

    福山結香,鋤崎文子,高橋香織,

    前田 愛,中野たまき,坪井貴世美,

    伊藤愛珠,柳瀬成章

今 回, 当 院 で の 口 腔 ケ ア の 状 況 を 報 告 し た.

20124月から20183月までの6年間に,院内他 科より紹介された1748例を対象に,紹介患者数の 推移,紹介元診療科,紹介理由,行った処置につ いて検討した.月あたりの患者数は2013年には10 人以下だったが,2018年には月平均で40人を越え 増加傾向であった.紹介元診療科は外科,呼吸器 外科,呼吸器内科の順に多く,この3診療科で70%

を占め,紹介理由は全身麻酔手術前の口腔管理が 最も多く,全体の60%を占めていた.全身麻酔前 の周術期口腔機能管理について,紹介元診療科は 外科,心臓血管外科,泌尿器科,脳神経外科の順 で多く,2014から2017年度の介入割合は12.3%か ら19.6%と微増で低い水準に留まっていた.行った 処置は1700例以上のほぼすべての症例で保清が行 われ,口腔健康管理に関連した処置のおよそ半分 を占めていた.次いで,歯石除去等の歯周治療,抜 歯等の外科処置,補綴関連処置,う蝕・修復治療,

暫間固定の順で頻度が高くなっていた.

22.口腔ケア:病院退院時の地域との連携

  済生会松阪総合病院 

   口腔ケアセンター 歯科口腔外科      松本みさき,日浦美和,前川礼子,

     清水珠緒, 浅野未来,鈴木のりか,

     鈴木康昭,密田正喜仁,應谷昌隆,

     大倉正也

当院では脳神経内科疾患などの入院患者に対し,

歯科衛生士が専門的口腔ケアを行っている.しか し,患者が転院・退院後に必ず口腔ケアが継続さ れているわけではないため,転院・退院後も途切 れることなく専門的口腔ケアが継続できるシステ

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ムを構築することが課題にあった.そこで,当院 から地域へ口腔ケアの継続が可能になるよう医療 ソーシャルワーカーの協力のもと201712月に退 院前カンファレンスに当院歯科衛生士が参加する ことを開始した.また口腔ケア介入患者の転院日 を把握できていなかったため,転院決定に合わせ 病棟看護師より連絡を頂くことで口腔ケア退院時 サマリーを発信することにつながった.これらのこ とより,入院中に行っていた口腔ケアの内容や退 院後の口腔ケアの継続の必要性を医療関係者に伝 えることができるようになった.今回,これまでに 退院前カンファレンスに参加した中の1症例と口腔 ケア退院時サマリーを発信することで退院後,口 腔ケアを継続できた中の1症例の詳細を報告した.

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.三重大学医学部附属病院歯科口腔外科 における院内口腔ケアの現状〜第二報〜

    三重大学医学部 口腔・顎顔面外科学       濵田 志,林 美歩,伊藤 希,

      佐竹貴仁,加藤千明,清水香澄

【目的】周術期口腔ケアの重要性が広く認識され るようになったことにより,医科からの口腔ケア 依頼は,ますます増加している傾向にある.そこ で,三重大学医学部附属病院での院内口腔ケアの 最新の状況を調査,検討したため報告した.【対 象】2015年4月から2018年9月までに周術期口腔 ケア依頼にて院内他科より紹介された患者2761例.

【方法】診療録をもとに,年齢・性別・紹介元診療 科 ・1か月間の平均紹介患者数・口腔ケア初診患者 数の推移を調査した.【結果】年齢分布は6070 歳代が最も多く,男性の患者が多かった.紹介患 者数の多い診療科は,脳神経外科,消化管外科の 順であった.1か月間の平均紹介患者数が最も増 加したのは脳神経外科で,調査期間の前半と後半 で比較すると1.5倍に増加していた.口腔ケア初診 患者数は,2015年4月〜9月と20184月〜9月を 比較すると,1.5倍に増加していた.【結論】当院 での院内口腔ケア対象患者は,年々増加傾向にあ る.今後も歯科衛生士が専門的口腔清掃を行うこ とで 医療の質の向上とともに経済的にも貢献して いることをアピールしていきたい.

24.三重病院における口腔ケアの現状と取

り組みについて

   国立病院機構 三重病院 歯科口腔外科        北村朋美,乙部華代,松村佳彦

【緒言】口腔ケアの必要性が注目されるなか,病 院歯科として外来・入院のみならず,病院の特色 を生かした地域活動への取り組みも大きな課題で ある.今回,三重病院における口腔ケアの現状と 取り組みについて報告した.【概要】三重病院は総 合成育医療機関で,子供から高齢者までの医療を 提供し,県内唯一の小児救急医療拠点病院として 24時間体制で小児救急医療を担っている.病床数 は260床であり,そのうち小児病棟60床,重症心 身障害児者病棟が50床設置され,さらに神経難病 や重症呼吸器疾患など,気管切開による呼吸器装 着患者も多く,専門性の高い口腔ケアが要求され る.専門性の高い口腔ケアは歯科医師1名と歯科 衛生士2名で行い,日々の口腔ケアは各病棟看護 師で行うため,定期的講義と実習を行うことで口 腔ケアの均一性を測るよう努めた.地域活動とし ては,三重病院が主催する子供向けイベントや病 院開放の催しにあわせ相談室を開催した.また,

平成29年度より同敷地内に三重県子ども心身発達 医療センターが開設され,口腔ケアの講演および実 演を行った.【まとめ】多数の小児有病者や呼吸器 使用患者などの口腔ケアに対応するとともに,定 期的イベントを開催し,口腔ケアの地域啓蒙活動 を行った.

25.エピシル

口腔用液の併用が疼痛緩和に

与える効果

   松阪市民病院 歯科口腔外科

     仲田美樹,宮崎くみ子,澁谷早紀,

     川合杏奈,世古口美季,松田咲希,

     奥野芹奈,川合幸代,中西香織,

     有川 翔,松山博道,中橋一裕

【緒言】癌治療時の化学療法や放射線療法を行う 際に生じる口腔粘膜炎で,局所管理ハイドロゲル 創傷被覆・保護材(商品名:エピシル口腔用液)

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を併用した症例について報告した.【対象】平成 305月から10月に周術期口腔機能管理を行い,

エピシル口腔用液を使用した患者7名.男性2名,

女性5名,年齢は58歳から82歳.平均年齢73.3歳.

【結果】エピシル口腔用液を使用した患者の疼痛 は緩和された.【考察】接触痛を緩和することで食 事摂取量を減少させることもなく,栄養状態を良 好に保つことができ,会話によるコミュニケーショ ンも良好に図ることができた.粘膜炎がグレード 1からグレード2の時期に使用することでより疼痛 緩和に効果が認められた.【課題】エピシル口腔 用液使用にあたっては,細菌も同時に皮膜で覆っ てしまい,感染のリスクが増加する可能性がある ため,十分な口腔内の衛生管理を行う必要性が求 められている.【結語】癌化学療法・放射線療法に おこる粘膜炎についてエピシル口腔用液を併用 することで,口腔内の疼痛緩和の効果が認められ た.

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