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論 理 実 証 主 義 の 「哲 学 」 概 念 に 就 い て

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Academic year: 2021

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(1)

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墨 撃澗

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論 理 実 証 主 義 の 「哲 学 」 概 念 に 就 い て

44‑

Liii Z! 戸 好 武 "T r

achtuB,.

し が き

論 理 実 証 主 義 は あ ら ゆ る 伝 統 的 哲 学 を 批 判 し ' 殊 に 何 よ り も 先 づ 反 形 而 上 学 を 標 模 す る 。 物 理 的 世 界 の 認 識 に 於 て

科 学 と 競 い 科 学 を 越 こ る 「 超 科 学 」 た ら ‑ と す る 形 而 上 学 に 対 し て ' 彼 等 は 大 鉄 鎚 を 下 さ ‑ と し た 。 「 論 理 実 証 主 義

の 最 も 直 接 的 に 目 覚 ま し い 特 色 は ' そ の 偶 像 破 壊 ' 即 ち 形 而 上 学 者 の 壮 重 な 謎 に 対 す る そ の 簡 潔 で 明 ら か に 致 命 的 な 1 遣 り 方 で あ っ た 。 実 証 主 義 者 達 に 対 し 普 及 性 と 同 様 憎 悪 を も 招 い た の は 比 の 特 色 で あ っ た .〜 」 特 に 最 初 の 頃 ヴ ィ

ナ ㈲

・ ク ラ イ ス に は 「 攻 撃 的 ' 論 争 的 ' 改 宗 者 的 精 神 が 支 配 し て い た

」 だ が そ の 後 の 展 開 に 於 て ' 果 し て ' か

1

る 形

而 上 学 攻 撃 が ' 論 理 的 に 首 尾 一 貫 し て い る こ と が 立 証 さ れ た で あ ら ‑ か 。

本 小 論 は ' 論 理 実 証 主 義 の 原 型 と も 調 ふ べ き ヴ ィ ト ゲ ン シ ュ タ イ ン の 主 著 の 分 析 を 通 じ ' 又 そ れ に 対 す る カ ル ナ ッ

プ の 批 判 の 再 批 判 を 通 じ て ' 形 而 上 学 批 判 の 根 拠 を 吟 味 し ' そ れ に よ っ て 彼 等 の 偏 狭 な 絶 対 主 義 的 ' 独 占 的 「 哲 学 」

概 念 が ' 論 理 的 に 無 板 拠 で あ る こ と を 証 明 し よ ‑ と す る 。

Li

(2)

I,t.T

L:::チ

. ‑ :

,I.I.・p..・1;・・18・I

伝 統 的 立 場 の 哲 学 者 と 実 証 主 義 者 と の 間 に は 相 互 の 無 理 解 が あ る 。 数 学 や 物 理 学 で 訓 練 さ れ た 頭 脳 の 論 理 に は 時 と

し て 文 科 系 の 教 養 を ‑ け た 哲 学 者 に 理 解 し 難 い 処 が 在 る 。 又 使 い 馴 れ

ば ' 便 利 な 思 考 の 道 具 と も な る 記 号 論 理 も 相

互 理 解 の 障 碍 の 一 つ に な っ て い る 。 だ が 相 互 理 解 の な い 処 に 正 し い 批 判 の 在 り 得 ぬ こ と は 言 を 保 た な い 。

論 理 実 証 哲 学 も 分 析 哲 学 も 既 に ' 冷 静 な 批 判 に よ っ て ' 評 価 の 定 ま る べ き 時 期 に 達 し て い る 。 筆 者 は 記 号 論 理 と 実

証 主 義 と を 多 少 遍 歴 し た 上 で ' 結 庵 伝 統 的 立 場 に 立 ち ' 伝 統 的 手 法 を 以 て ' 論 理 実 証 主 義 を 出 来 る 限 り 内 在 的 に 批 判

し よ ‑ と し た 。

[ J ︺ ウ ィ ト ゲ ン シ ュ タ イ ン と ラ ッ セ ル

J

「 私 は ヴ ィ ト ゲ ン シ ュ タ イ ン に 対 す る 負 目 を ど ん な に 誇 張 し て も 過 ぎ る こ と は な い 」 と 言 ふ S ch li c k の 言

.

w it t・

g e n st e in の W ie n er

Kreis

の 思 想 運 動 の 形 成 に 対 す る 貢 献 の 重 大 さ を 暗 示 し て い る 。 比 の 運 動 の 首 領 と 目 さ れ る

カ ル ナ ッ プ も 「 私 の 見 解 は ヴ ィ ト ゲ ン シ ュ タ イ ン と l 殻 に l 致 し て い る が あ る 重 要 な 点 で 彼 の 見 解 を こ え て い る 」 4

と 述 べ て い る

然 ら ば 論 理 実 証 主 義 の 学 説 の 如 何 な る 部 分 が ヴ ィ ト ゲ ン h HA ダ イ ン ( 以 下

W

と 害 す ) に 負 ふ て い

る の で あ る か . G・ B er g m a n は 論 理 実 証 主 義 の 主 張 を ' ㈱ 因 果 性 と 帰 納 に 関 す る ヒ ュ

ム 的 見 解 ' ㈱ 論 理 学 的

真 理 と 数 学 的 真 理 と の ta ut ol 品 ic

alnature

㈹ 哲 学 は 論 理 的 分 析 ' 働 か

る 分 析 は 形 而 上 学 の 拒 否 に 導 く ' 以 上 四

点 に 要 約 し ' そ の 内 特 に 軸 と 00 と を 以 て

W

の 決 定 的 貢 献 に 帰 し ' 比 の .N

ewturn'

が 論 理 実 証 主 義 者 を そ れ 以 前 の ーLHt5

凡 て の 経 験 ,Hl 義 者 か ら 区 別 せ し め た ' と 説 い て い

斯 様 に 論 理 実 証 主 義 の 源 泉 と な っ た

W

の 主 著 は ' 謂 ふ ま で も な

く T ra cta tu s La g ic ? p h i los op hic us ]9

22)

で あ る

ラ ッ セ ル の 序 文 は 極 め て 有 名 で あ る が '

W

は 比 の 解 説 に 異 議 を 6 唱 へ た と 言 ふ こ と で あ 懲 抑 々 「 論 理 的 原 子 論 」 は 此 の

T

ra c ta tu

s

の 内 容 と ' 1 九 1 0 年 代 の 後 半 に 於 け る ラ ッ

ー 45

A . L・ t . ; ㌧

.rJLlrFは

(3)

' や? t ' ・ レ 〜 l J

セ ル の 哲 学 と を 併 称 す る 名 称 で あ る 。 ラ ッ セ

の T he P h i‑

6

0

phy

o f L og ic a l A to m ism ,19 18 を 以 て 、 「 論 理 と

I

知 識 」 の 編 者 は 、 Tg T 21 4 の 間 に W と 議 論 し た 思 想 の 発 展 の 「 最 良 の 記 録 J

ろ ‑ と 言 っ て い る 。 ラ ッ セ

自 身

46

が 比 の 講 義 を tT

he

M on is t一 に 掲 載 し た 際 ' 序 言 で 本 講 義 は 、 自 分 の 学 生 に し て 友 人 L u d w ig

Wittgens

te in 6 か ら 学 ん だ 思 想 の 説 明 だ と 述 べ て い る 、 と い ふ こ と で あ る ユ 7 ッ セ ル は 、 一 九 一 四 年 の 著 書 で も 、 序 言 で 「 私 の 友 人 nr.LHu

7L

・ グ ィ ・1 ゲ ン シ ュ タ イ ン 」 に 言 及 し 、 本 文 で 既 に

"I.

g ic a l A t. m is m " と 言 ふ 呼 称 を 用 い て い

但 し W の 方 は 比

名 称 S を 用 い て い な い

論 理 的 原 子 論 は 、 W と の 交 渉 以 前 に 既 に 大 著 P r i

n

c ip ia M a t he m a ti c a と 言 ふ 論 理 学 史 、

教 学 基 礎 論 史 上 の 金 字 塔 を 建 て 終 っ て い た ラ ッ セ ル と W と の 合 作 に か

る t と 言 ふ こ と も 出 来 よ う が 、 し か し そ れ

は 両 者 の 構 想 が 隅 々 ま で 一 致 し た と 言 ふ 事 で は な い 。 T ra ct a tu

s

と ラ ッ セ ル の 崇 義 と を 比 較 す る と t a c q u

aintance

の 理 論 、 記 述 理 論 及 存 在 理 論 の 如 き ラ ッ セ ル 独 特 の 理 論 が 一 方 に 在 る と 同 時 に 、 所 謂 in e ff a bili ty

th

es is ( 哲 学 の

命 題 は 言 語 表 現 が 出 来 ぬ と 言 ふ W の 有 名 な 主 張

後 述 ) の 如 き が 他 方 の 重 要 な 主 張 に な っ て い る 。 だ が 、 両 者 の 異 同

を 我 々 は 主 題 と し な い 。 「 哲 学 」 概 念 の 問 題 に 佳 苗 州を 合 せ て 両 者 を 検 討 し て 行 か う と 思 ふ 。

ゲ イ ゲ ン ン シ ュ タ イ ン の 「 哲 学 」 概 念

さ て 、 T ra c tat us は 極 め て 難 解 な ス タ イ

で 書 か れ て い る 。 難 解 さ は 、 一 つ に は 旧 い 用 語 ( 内 的 、 外 的 、 実 体 、

形 式 等 々 ) に 新 し い 思 想 を 盛 ら ‑ と す る 処 か ら も 来 る の で あ ら う 。 僅 か 九 〇 貢 余 り の 中 に 、 記 号 論 理 の 諸 原 理 、 知 識

論 、 物 理 学 の 原 理 、 ( 帰 納 法 の 理 論 等 ) 、 倫 理 学 、 そ し て 最 後 に d a s M y st is h e に ま で 説 き 及 ん で い る の で あ る 。

そ れ 故 T ra cta tu s は 単 に ( 記 号 ) 論 理 学 の 書 物 で は な く 、 伝 統 的 意 味 で の 哲 学 が 、 坂 扱 っ て 来 た 凡 て の 問 題 に か ゝ

は っ て い る 。 彼 は 序 言 に 次 の 様 に 書 い て い る 。 「 本 書 は 哲 学 的 諸 問 題 を 取 扱 ひ ' 私 の 信 じ る 処 で は 、 是 等 の 問 題 提 起

(4)

・ ヽ.J・Y l・ ■‑ ■Tl.・ /I.

は 我 々 の 言 語 の 論 理 の 誤 解 に 基 い て い る こ と を 示 し た 。 本 書 の 意 味 全 体 は 次 の 数 語 に 纏 め ら れ 得 る で あ ら ‑ 、 一 頃 に

言 語 表 言 さ れ る

と は 明 操 に 蓑 言 さ れ る 。 そ し て 、 そ れ に 就 い て 語 り 得 な い こ と に 関 し て は 黙 さ な く て は な ら ぬ 。 」

(S.2

0 彼 に 依 れ ば 、 ラ ッ セ ル の 功 績 は 、 命 題 の 見 か け の 論 理 的 形 式 は そ の 現 実 的 形 式 で な い こ と を 示 し た こ と で あ る

(4O

ll ) 比 の 思 想 は 論 理 実 証 主 義 の 通 念 と な っ た 。 上 記 序 言 の 文 章 は 、 最 後 の 貢 に 、 「 哲 学 の 正 し い 方 法 」 を 規 定 し

た 次 の 文 章 と 担 呼 応 す る 。 「 表 言 さ れ る こ と ' そ れ 故 自 然 科 学 の 命 題

そ れ 故 哲 学 と 少 し も 関 は り の な い こ と 以 外 の

何 も 表 言 せ ぬ こ と 、 そ れ か ら 他 の 人 が 何 か 形 而 上 学 的 な こ と を 言 は ‑ と し た 時 に は 何 時 で も ' 彼 の 命 題 中 の あ る 記 号

に 対 し て 彼 が 何 の 意 義 を も 与 へ て い な い こ と を 彼 に 指 摘 し て や る こ と 。 」

(6.53.

S .1 88 ) 言 語 表 言 の 可 能 な の は 自 然 科 / 学 の 命 題 の み で あ り ' 哲 学 的 命 題 は 似 而 非 命 題 で あ る 。 T ra c ta tu

s

の 全 命 題 は 勿 論 自 然 科 学 の そ れ で は な く '

学 及 至 哲 学 の 命 題 で あ る 。 そ こ で 、 (n e f fab it

itythesis

を 彼 は 彼 自 身 の 命 題 に も 適 用 し て 次 の 様 に 言 ふ 。 「 私 の 育

ふ 事 を 理 解 す る 者 は 私 の 命 題 を 通 じ ‑ そ れ ら に 基 い て ‑ そ れ ら を 登 り 越 え た 時 、 最 後 に そ れ ら を 無 意 味

unsin

n ig な

も の で あ る こ と を 認 識 す る 。 ( 彼 は そ れ を 使 っ て 登 っ て 了 っ た 後 で 謁 は

梯 子 を 坂 外 さ な く て は な ら ぬ 。 ) 彼 は 比 等

の 命 題 を 超 克 し な く て は な ら ぬ ' そ ‑ す る と 彼 は 世 界 を 正 し く 見 る 。 」 (6 .5 4) そ し て 最 後 に 彼 は 序 言 の 言 葉 を も ‑

1 度 練 返 す 。 「 そ れ に 就 い て 語 り 得 な い こ と に 関 し て は 黙 さ ね は な ら ぬ . 」

(7)・L

随 者 R am sa y は 、 比 の 表 現 を 1 層 厳 格 に し よ ‑ と し た 、 「 表 言 出 来 ぬ こ と は 表 言 出 来 な い 、 口 笛 で 吹 き 鳴 ら す こ と 糊 も 出 来 ぬ の だ 。 」

W は 、 T ra cta tu s は ' そ の 思 想 を 既 に 自 分 で 一 度 考 へ た こ と の あ る 老 だ け が 理 解 す る だ ろ ‑ t と 序 言 の 冒 頭 で 述

47 ‑

(5)

.A.1L>

]^..

,. r .V.‑V.

ベ て

い る

が、

右 の

如 彼 の 「 き 哲 学

概 念 を

理 解

す る

為 に は

彼 の 「

命 題

論 を

知 ら

は な ら

ぬ。 は さ て' セ ル 命 題 ラ ッ

か 出 ら

発 て、 「 し

事 実

」 を は

命 題 を 其

若 は く

偽 た め の 「 予 ら る も と し 備

的 に

説 明

」 し

W

は 「 客 観 的 な

(伝統

意 味 で ) 「 世 界

か 出 ら

す る し 。

か 客 観 し 、

的 世

界 を

在 が 俵 に 直 観 る す ( 例 へ は ル の 体 能 与 直 観 る セ の フ 自 ッ

s e l b s t

g b e A a

u

e n

d

e n s c

hu

n

g

) と

言 ふ の で は な い。 セ ル に ラ ッ

於 て も

W 世 界 」 命 に 於 て 「 題 全 体 の 緊 密 併 行 も と な と が 想

定 さ

れ て い る と 。 言 ふ よ も り 世

界 の 成

素 に

命 題 の 成 素 が 対 応

す る

様 に、 命

題 を

構 成

す 或 は そ 様 理 想 的 命 る' の な 題 を 想 定 す の で あ そ れ 故 命 題 事 実 何 れ か 出 る る の ら と と 。 発

す る

か、 ほ そ

程 重

要 問 題 は 世 界 如 何 な で な い。 を に し て 把 握

す る

か、 と

か、 カ ン ト

的 に'

我 々 の

認 識 は 主 観 的 形 式 に 制 約 れ か れ 体 に 於 け 世 界 認 識 出 来 さ そ を な る ら 自 る ' い の で

は な

か 云 と

ふ 種

類 の

認 識 論

的 反

は そ こ

に は

存 な し

い。

彼 に

依 れ

ば、 「

認 議 論

は 心

学 の

哲 学 で あ る 。 ( 4 ・ 二

2

1 ) 」

そ こ

で、

「 複 合

( K a m

p e x e l

)

に 関 す ゆ あ ら る る 供 述 は そ 成 素 に 関 の

す 供 る

述 と 、

複 合 を 完 全 に 記 述 す 様 る な 命

題 に

解 さ

れ る 。

象 と

事 実

ラ ッ

セ ル

は、 関

係 の

項 を

ular

と P a r t i

cs

.

.

謂 W ) ふ、 れ に 相 当 す ほ 「 対 象 」 ( 物、 事 象 で そ の

(g,

eesdGntan T

Xl

t g ,Sache )

で あ る 。

「 対 象 は 単 純 e i f a c h n

, s i m

p l e

あ る 。

」 の

22.0)

み な ら

ず、 「

象 は 固

せ の、 る も

立 存

す の で あ る る も 。

(221.2

7

0702

) 恐 ら そ く の 意 味 で、

「 対 象 は 世

界 の

体 を な

」 言 ( 2

20

1 ) と

.

ふ。 に も

拘 ず ら

0 0

「 世

界 は

実 の

全 体

で あ っ

て、

物 の 全 体 で は い。 な

()

何 故 か。

其 の

理 由 を

何 度 す れ

ば、 「

命 題 の

み が

意 味 を

持 つ

(3.3)

が 故 で あ ら ‑ か。

然 ら

ば、

そ の

「 事 実

」 と

は 何 か。

「 事 実 は 事 態 の

Sachve

r l t h a 存

立 で あ る 、

(2)

「 事 態 は、

対 象 の 結 合 で あ る 。

(20

1

.

) 事 態 に

於 て

対 象 は、

鎖 の

環 の

様 に 互

ひ に

か り ゝ

合 て い 事 る

()

2.03

っ 。 態

‑ 48

(6)

.A..]1..I.,・.I.

I

p・.∵・.,・・.I

‑..IA ; I.I. I/∵..I

.J・J.;.

'.:I..「)7TS:I.・

・):」J.'川.i:̲・

:y・;T

J.

を 英 訳 で は a to m ic fa ct と 訳 し て い る . 原 子 は 物 で は な く て 、 「 事 実 」 な の で あ る . 事 態 の 存 立 ( 横 転 的 事 実 ) と

非 存 立 ( 消 極 的 事 実 ) と を 「 現 実 」 ( W ir

klichke

it ) と 謂 ひ

(2.06)

、 現 実 全 体 が 世 界 で あ る 。

(2.063)

さ て 、

題 」 へ 移 る に 先 立 っ て 、 W は 「 像 」 と 「 思 想 」 と い ふ 概 念 を 挿 入 す る 0

現 実 の 像

「 我 々 は 世 界 の 像 ( B itd ) を つ く る 」

(2

1) 「 像 は 現 実 の 模 型 (e in M o d el l) で あ る 」

(2

12 ) 像 の 要 素 が 対 象

に 対 応 し 、 比 の 対 応 関 係

(Zu

o r d n u

Ttg

) が 、 像 を 像 た ら し め る 「 模 像 的 関 係 」 (2 . 15 3) を な す 。 像 が 現 実 を 模 像 し 得

ん が 為 に 、 現 実 と 共 有 す べ き も の が 、 像 の 「 模 像 の 形 式 」 、 (F or m d e r

Abb

i

ldu亮,

fo rm of re p re se Ttt a ti

o・J)

(2.

17 ) で あ り 、 又 同 時 に 、 そ れ は 「 論 理 的 形 式 即 ち 現 実 の 形 式 で あ る 。」

(2.

18 ) ラ ッ セ ル は 、 彼 の

l.)

tr od u ct io

n

文 が 事 実 を 断 定 せ ん が 為 に は 、 文 の 構 造 と 事 実 の 構 造 と の 間 に 共 通 な 何 か

な く て は な ら ぬ 、 と い ふ 比 の 考 へ が 「 W

氏 の 理 論 の 最 も 基 本 的 な テ ー ゼ 」 だ ら ‑ 、 と 説 明 し て い る 。 (P ・8 ) 斯 様 に 模 像 の 形 式 が 「 論 理 的 形 式 」 な ら は 、 像

は 「 論 理 的 像 」 で あ る 。

(2

・1 81 ) 事 実 の 論 理 的 像 を 「 思 想 」 と 謂 ふ 。

(3)

像 の 真 偽 は 像 の 意 味 ( 「 像 の 表 出 す る (d ar ste lle n ) も の 」 )

(2.22

1) が 現 実 と 一 致 す る か 否 か に あ る

(2.222)

転 め て 素 朴 と も 見 え る 真 理 の 「 対 応 説 」

( c or re s p o n d e

TICet

h e o r y ) で あ る 。 像 の 真 偽 を 認 識 せ ん が 為 に は そ れ を 現 実 と 比 較 し な ‑ て は な ら ぬ 。

(2.223)

較 が い か に し て 可 能 か は 間 は れ ぬ . 異 な る 思 想 の 全 体 が 世 界 の 像 で あ る .

(302)

理 想 的 な 立 場 で 吉 ほ れ て い る こ と

が 解 る 。 さ て 、 思 想 の 、 感 性 的 に 知 覚 可 能 な 表 現 が 命 題 に 他 な ら な い 0 (3

2,3,

1) 思 想 を 表 現 す る 記 号 を 「 命 題 記 号

(Salzzeiche

n )

(3

・]

2)

と 謂 ふ 。 命 題 記 号 の 中 で 、 そ の 要 素 た る 単 語 が l 定 の 仕 方 で 相 互 に 関 係 し 合 ひ 、 そ れ ら は

49

思 想 の 「 対 象 」 に 対 応 す る 。

(312)

思 想 は 事 実 の 論 理 的 像 で あ り 、 命 題 記 号 は 思 想 の 感 覚 的 表 現 で あ る か ら 、

l

⁚y・ .rr Iで ..h y■ rT 'ト ..:. / .p・. ・1

.'・..,,:.I...LJ.,..F',7'・

(7)

‑ ‥ ‑ 7 / :

題 は 現 実 の 像 」 で あ り 、 「 模 型 」 で あ る 。

(4.0,402

1) 命 題 記 号 の 要 素 は 「 単 純 記 号 」 (e in

facheZe

ic

he

n ) で あ

り ' こ れ に よ っ て ' 命 題 は 「 完 全 に 分 析 さ れ 」 て い る 。 (

3.20

1) 命 題 に 於 け る '単 純 記 号 を 「 名 称 」 ( N am en ) と 謂 ふ

(3.202)

名 称 は 対 象 を 意 味 し (

bedeu

te n ) 、 対 象 が 名 称 の 意 義 ( B

edeutung

) で あ る 。

(3203)

「 名 称 」 は 「 定 義 」

に よ っ て そ れ 以 上 分 解 す る こ と は 出 来 な い 。 「 名 称 」 は 「 根 源 記 号 」 ( U r ze ic

he

n ) で あ る 。 W 及 ラ ッ セ ル に 於 て ほ

「 名 称 」 は 厳 格 に 規 定 さ れ た 独 特 の 意 味 を 有 し て い る 。 W に 於 て は 、 名 称 は 単 純 対 象 に 対 す る 記 号 で あ り 、 ラ ッ セ ル

で は ' p

artjcutars

に 対 す る .p

ro

p er n

ame.

で あ る 。

理 想 的 言 語

川■.l■nu9nlJ川u

論 理 的 に 完 全 な 言 語 ( 「 現 想 的 言 語 」 ) に 於 て ほ 、 各 々 の 単 純 な 対 象 に 対 し 一 つ の 単 語 が あ る だ け で 、 一 つ の 単 語

が 二 つ 以 上 の 対 象 を 意 味 し な い 。 逆 に 、 二 つ 以 上 の 単 語 が 一 つ の 対 象 を 意 味 し た り す る こ と は な い 。 「 複 合 」 は 単 語

の 結 合 に よ っ て 表 現 さ れ る ' か

る 言 語 は 完 全 に 分 析 的 で 、 事 実 の 論 理 的 構 造 を 一 見 し て 示 す で あ ら う 。 P ri n c ip i

a

㈹ M a th e m a ti c a に 於 て 提 示 さ れ た 言 語 は か

る 種 類 の 言 語 た ら ‑ と し た 。 」 今 眼 前 に 単 l の 物 を 見 て 、 「 是 は 赤 い 」

と 言 ふ 場 合 の ' 「 こ れ 」 ( こ の も の ) 或 は 「 あ れ 」 の 如 き 単 語 だ け が 、 論 理 学 的 意 味 で の 「 名 称 」 と し て 用 ひ ら れ て

い る 唯 一 の 単 語 で あ る 。 普 通 の 文 法 で 謂 ふ p ro p e r n am e に 入 れ ら れ る 「 ソ ク ラ テ ス 」 と か 「 ホ

」 の 如 き は 、

ラ ッ セ ル の 論 理 学 的 文 法 で は ' 実 は 「 名 称 」 で は な く て 「 記 述 」 で あ る 。 所 が ' 比 の 事 は 既 に ヘ ー ゲ ル が 、 「 精 神 現 的 象 学 」 で 説 い て い る が ' 「 こ れ 」 、 「 あ れ 」 は 寧 ろ 最 も 抽 象 的 な 一 般 的 名 称 で あ る 。 そ れ ら は 、 単 に ' 注 意 の 現 在 の 拘 ‑ = 対 象 に 対 す る 「 固 有 名 称 」 即 ち 「 何 も 意 味 し な い 固 有 名

称」、

ラ ッ セ ル は こ れ を e m p h a ti c p a rt ic u la r と 呼 ぶ 。

p ri n c ip ia M a th em a

tica

の 「 論 理 的 言 語 」 は か

る ・P a r ti c ul a r p

a

r ti c u ta rs . に は 執 心 を 持 た ず t

.general

一 50

i

守,.6 .7t

(8)

〜 ∫ 7 ㌧ 号

...T・> /. .● J ノ▼

㈹ ‑ 切 p a r

tiars、

に の み 関 心 を 有 す る が 故 に 、 そ こ に は ど ん な 「 名 称 」 も 現 ほ れ て

な い 。 W が 、 単 純 な 対 象 を 「 固 定 せ

る も の 」 と し て 「 世 界 の 実 体 」 と 呼 ん だ 様 に 、 ラ ッ セ ル も .P

articulars.

の 「 特 異 性 」 (p e c u lia ri ty ) を 「 実 体 に 属 的

I

す る の を 常 と し た 種 環 の 「 自 立 存 在 」 (s e lf ・

subs

ist

ence)

す る 」 点 に 見 出 す 。

愚 作 二 言 語 ・ 論 司

さ て 、 既 に 一 度 触 れ た 様 に 、 命 題 の み が 意 味 を 持 ち 、 命 題 の 連 関 に 於 て の み 、 「 名 称 」 が 「 意 義 」 を 持 つ 。

(・∽)

命 題 の 意 味 は 、 謂 ふ ま で も な く 、 命 題 が 、 現 実 若 し く は 事 実 の 像 で あ る 事 に 存 す る 。 W は 夙 に 、 「 事 実 」 と 言 ふ 概 念 0 0 の 外 に 「 事 勢 」 (

Sa

c

Ea

g e ) と い ふ 概 念 を 導 入 し て い る 。 「 思 想 は そ れ の 思 惟 す る 事 勢 の 可 能 性 を 含 ん で い る 。 」

(302)

( 英 訳 で Sta te o f a ff ai r s ) . 此 処 で 、 同 時 に 「 可 能 性 」 と い ふ 概 念 が 登 場 し 、 以 後 の 説 明 に 於 て 重 要 な 役

割 を 演 じ る 様 に な る . 「 思 惟 可 能 (d e n k

bar)

」 な も の は 論 理 的 に 可 能 で も あ る 。 (3 0 .2 ) 形 式 論 理 で は 肯 定 命 題 の

単 純 換 位 は 許 さ れ ず 、 限 量 換 位 し か 認 め ら れ な い が 、 此 の 場 合 、 論 理 的 な 「 可 能 的 」 と 「 思 惟 可 能 」 と は C o ・

ex

te

n

si v e

で あ る 。 我 々 は 非 論 理 的 な も の を 思 惟 す る こ と が 出 来 な い 、 で な け れ ば 、 非 論 理 的 に 思 惟 し な く て は な ら ぬ 。

()

の み な ら ず 、 更 に 、 論 理 に 矛 盾 す る も の を 言 語 で 表 出 す る (d ar s te ll en ) こ と は 、 空 間 の 法 則 に 矛 盾 す る 図 形 を 空 間

坐 標 に よ っ て 表 出 し 得 ぬ と 同 様 に 、 不 可 能 で あ る

.(3,032)

「 我 々 が 思 惟 し 得 な い も の は 表 言 す る こ と も 出 来 な い 」 (5 ・6 1) 従 っ て ' 思 惟 可 能 と 論 理 的 可 能 、 更 に 着 語 表 出 の 可 能 と は 限 界 を 等 し く す る O 但 し 思 惟 に は 限 界 を 引 け な い

1 何 故 な ら そ の 為 に は 、 「 比 の 限 界 の 両 側 を 思 惟 し 得 な く て は な ら ぬ 、 ( そ れ 故 思 惟 さ れ ぬ こ と を 思 惟 し 得 な く て ほ

な ら ぬ か ら 。 ) 払 っ て 臨 界 は 言 語 の 中 で の み 引 か れ 得 、 そ の 限 界 の 彼 方 に 存 す る も の は 単 に 無 意 味 (U n su in n ) で あ

ら ‑

.」(Vorwort

s.

2

6 ) 此 の 文 章 は 強 調 し 過 ぎ る こ と の 出 来 ぬ 位 重 要 で あ る . 思 惟 の 領 域 、 論 理 の 領 域 が こ れ

( , i ,良

一51

(9)

T I.′l . .l.'

. 彗

慧L写

̀

●l

1.. ̲1 Ifti

て 言

語 の

域 な る と O

0 0 0

題 の

意 味 問 題 に 戻 「 命 の ら う 。

題 の

味 は

事 態 存 立 非 存 立 可 能 性 一 致 l 敦 」 の の の 不 で あ

(.2

同 と と る

4)

と と 。 0 0 0

じ こ と を

次 の

様 に も

謂 ふ。 「 我 は 命 々

題 の 、

感 性 的 に 知 覚 可 能 記 号 ( 音 記 又 字 記 号 ) 可 能 的 事 勢 授 な 号 は 文 を な の る

(

影 ]'

ro

i n

P

e k t o ) て と し 利 用

す る 。

殻 影 方

法 は 命 題 意 味 思 惟 」 事 論 の で あ 或 は 又 「 命 題 は 勢 の 理 的 像 で る

(3

二 ) 。

あ る

(034).

題 の

解 と

「 名 称

」 の そ れ は 全 条 と く 件 異 に を す 命 題 は、 そ 成 素 た 名 る の る 。

称 (

単 純 記 号'

) を 理 解 す れ ば、

( そ の 命 題 に 以 前 に 1

度 も

接 し

た こ と

が て な も ‑ し 理

解 さ

れ る (

0

4

.22)

O 単 純 記

号 の

意 義 は'

れ そ

理 解

せ ん が

為 に は'

説 明 れ な て は な さ ら く ぬ。 「 の

(2640)

U r

ze

i c

he

n 意

義 は

解 明 に よ っ て

説 明 さ

得 る 。

(3263)

。 W 此 れ 上 説 は、 彼 知 識 論 基 づ 単 語 ( 例 へ は 「 赤 い 」 ) 意 義 理 解 は、 は 以 明 せ ぬ が、 ル で の に の の セ き ラ ッ 、

㈹ 1

象 の と

「 直 接 知

(etadircc q

a

nce

u a i n t ) ( 例 へ は、

「 赤 い 物

の と

) に

存 斯 て、 単 純 記 号 の 意 義 の 理

.

解 は、

理 学 と

世 界 の 接 触 点 で あ る と

繰 返 し

述 べ た

様 「 命 題 は 事 態 存 立 非 存 立 を 表 に、 の 出 と と す 」 る ( ≡ ) 。 命

題 の

偽 も '

先 に、

一 般

的 に、

「 像

真 偽 に つ い て 述 べ た

様 に' 「 対

応 説

」 が

板 ら

れ る ( 4 .

05,064062).

C f

.

兵 な る

命 題 全 体 の

が 自

然 科

学 全

体 で あ

る。

(4二).

び 哲 学 概 念

然 る

に、

「 哲 学 は 然 自 科 学 で は い。 ( 「 哲 学 な

」 言 ふ 語 は 然 自 と 科

学 の

上 又

は 下 に

す る

何 か を 意 味 す べ 然 く 自 '

52

(10)

. ' I..<t■軍 書・T「ヂこ

̀)+ \1 .・ 7、 .、

● ■ ヽ●

llI

科 学 と 改 ん で 存 す る 何 か を 意 味 し て は な ら な い ) . 」 (4 .1 11 ) 此 れ は 哲 学 に と っ て 決 定 的 な 文 章 で あ る 。 実 証 主 義 以

外 の い か な る 立 場 を と る 哲 学 者 も ' 比 の 主 張 を 、 否 寧 ろ 事 象 の 記 述 を 認 め な く て は な ら ぬ と 思 ふ 。 科 学 が そ の 認 識 を

与 へ る 分 野 ( 世 界 ) に 於 て 、 「 科 学 と 競 い 得 る 哲 学 商 標

(philosophicalbran

d o f k n o w l

edge)

の 知 識 は 在 り 得 な ㈹ い 」 の で あ る 。 い か な る 哲 学 的 立 場 も こ れ を 認 め た 上 で 樹 立 さ れ ね は な ら ぬ 。 筆 者 も 比 の 点 で は

W

に 同 意 す る 。 然 ら

ば 哲 学 は 、 科 学 と 異 な っ て 、 科 学 の 「 上 か 下 」 に 於 て 、 何 を 為 し 得 る で あ ら ‑ か 。 「 哲 学 の 目 的 は 思 想 の 論 理 的 明 噺

化 で あ る 。 哲 学 は 教 説 で は な く て 、 1 つ の 活 動 (T at ig

keit,actio

n ) で あ る 。 哲 学 的 著 作 は 本 質 的 に 解 明 ( E rt 5u te r

u h g e n el u c id a ti o

n)

か ら 成 る 。 哲 学 の 成 果 は 「 哲 学 的 命 題 」 で は な く て 、 命 題 が 明 諒 に な る こ と で あ る . 哲 学 は で

な け れ ば 、 謂 は ゞ 不 分 明 で 暖 味 な 思 想 を 明 詮 化 し 就 く 区 劃 す べ き で あ る 」 (4 .1 42 ) 論 理 実 証 主 義 の 「 哲 学 」 概 念 の 典

拠 と さ れ る に 充 分 価 す る 所 の ' こ れ 以 上 望 み 得 よ ‑ も な い 様 な 美 事 な 表 現 で あ る 。 所 で ' 命 題 の 明 噺 化 と 言 ふ 比 の 哲

学 の 課 題 は 、 「 命 題 の 見 か け の 論 理 的 形 式 は そ の 現 実 的 形 式 で な い 」 ( そ の こ と を 示 し た の が ラ ッ セ ル の 功 績 ) と 言

ふ 事 情 と 離 ち 難 く 結 び つ い て い る 。 「 一 切 の 哲 学 は 言 語 批 判 (S p ra c

hk

ri ti

k)

で あ る 。

(4.003

1) 「哲 学 者 達 の 大 抵 の \

間 と 命 題 と は 我 々 が 我 々 の 言 語 論 理 学 (S p ra ch Jog ik ) を 理 解 し な い 事 に 基 い て い る 。 」

(4.003)

右 の 様 に ' 哲 学 が 教 説 で な く て 、 言 語 批 判 、 又 は 命 題 の 明 噺 化 の 活 動 で あ る 、 と 言 ふ こ と は 、 し か し 「 誰 も 形 而 上 ㈹ 学 に 迷 ひ 込 ま ぬ 様 監 視 す る 一 種 の 知 的 警 察 官 と し て 行 動 す る

と 言 ふ 様 な 単 に 消 極 的 な 活 動 に 尽 き る も の で は な い 。

明 噺 化 す べ き 命 題 が 、 ど ‑ し て 、 拒 否 す べ き 形 而 上 学 の そ れ だ け で あ り 得 よ ‑ か 。 「 哲 学 は 自 然 科 学 の 争 論 の 余 地 あ

る 領 域 を 限 界 付 け る

.

」 (4 ・1 1

3)

そ れ だ け で は な い .

W

自 身 は 、 一 切 の 形 而 上 学 を 否 定 す る 様 な 謂 ひ 方 (6 .5 諾 出 )

す る が 、 彼 の 「 論 撃 の 葦 」 (4 ・1 12 1) は 1 慧 特 の 形 而 上 学 を 予 想 す る 。 あ る 等 を 否 ‑ る の は そ れ 自 身 一 種 の

5

哲 学 で あ る 。

(11)

Ef ・.:. .

だ が 以 上 の 「 哲 学

概 念 は い ま だ 単 に 論 証 な き 主 張 に 過 ぎ な い 。 何 故 哲 学 の 成 果 が 「 命 題 」 で あ り 得 な い か ' 所 謂

「 蓑 言 不 能 テ ー ゼ 」 ( (

ne

ff

abititythesi

s) の 理 由 は 何 か 、 先 づ 比 の 事 を 尋 ね な く て は な ら ぬ 。

lneffability

彼 は 「 衷 言 」 (

sage

n ) さ れ る も の と 単 に 「 示 さ れ る 」 (

Neigen

も の と を 鋭 ‑ 区 別 す る 。 既 述 の 如 く ' 「像 」 が

現 実 を 模 優 し 得 ん が 為 に 共 有 す べ き も の ' そ れ は 像 の 「 模 像 の 形 式 」 で あ り ' 同 時 に そ れ は 「 論 理 的 形 式 」 即 ち 、

現 実 の 形 式 」 で あ る 0 命 題 は 現 実 の 論 理 的 像 と し て ' 現 実 全 体 を 「 表 出 」

(dar

s te ll en ) し 得 ん が 為 に は 「 論 理 的 形

式 」 を 共 有 し な く て は な ら ぬ 。 し か し ' 一 般 に 、 像 に つ い て 言 へ は ' 像 は そ の 「 模 像 の 形 式 」 を 「 模 像 す る 」 こ と は

出 来 な い 、 た ゞ 「 呈 示 す る 」 (

a

uf w eis

en

) す る の み で あ る 。

(2

]7

2)

命 題 も 像 で あ る か ら 事 情 は 全 く 同 じ で あ る 。

「 論 理 的 形 式 」 を 表 出 す る こ と は 出 来 な い ' 何 故 な ら ' こ れ を 蓑 出 し 得 ん が 為 に は 「 我 々 は 命 題 と 共 に 論 理 学 の 外 に 0 0 0 0 即 ち 世 界 の 外 に 外 に 身 を 置 か な く て は な ら ぬ 」 か ら で あ る 。 (4 .1

2)

「 論 理 的 形 式 」 は ' 「 論 理 的 ( 数 学 的 ) 多 様 性

」 で あ る 。 数 学 的 多 様 性 そ の も の は 模 像 さ れ 得 な い 、 何 故 な ら 「 模 像 の 際 そ の 多 様 性 の 外 に 出 る こ と が 出 来 な い o 」

か ら 。 (4 ・

04

7) 論 理 的 形 式 は 命 題 の 中 で 「 反 映 さ れ る 」

(sichspie

gel n ) の み で あ る 。 「 言 語 の 中 で 反 映 さ れ る も の

を 言 語 は 表 出 し 得 な い 。 言 語 の 中 に 表 現 さ れ る も の を 我 々 は 言 語 を 通 し て 表 現 す る こ と は 出 来 な い 。 命 題 は 現 実 の 論

理 的 形 式 を 示 す O (

2:eigen)

そ れ を 呈 示 す る 。 (au

fw

eis en ) 」 (4 .1 21 ) 「 示 さ れ 得 る も の は 表 言 さ れ 得 な い . 」 (4 ・1

2

1

2)

以 上 に 於 て '

ze

ig

en,a

u fw e i

sen,

s

p

ie g e ln 等 は 同 じ 事 柄 を 、 da

r

st e lle

n,sage

n も 同 じ 事 柄 を 意 味 し て い る

こ と が 解 る 。

鹸 論

(12)

TヽTtJtft:p/,.‑.I

さ て ' 命 題 が ' 現 実 を 模 像 し 得 る 可 能 性 は 、 そ の 要 素 た る 記 号 が 対 象 を 代 表 す る こ と に 基 い て い る

(4.0312)

形 而 上

学 的 な 何 か を 言 は う と す る 場 合 に は 、 用 い ら れ る 記 号 に 「 意 義 」 が 与 へ ら れ 得 な い ' 故 に 形 而 上 学 的 命 題 は 偽 で は な

く て 「 無 意 味 」 ( u n si n n ig ) な の で あ る 。 (4 ・0 0

3)

是 に よ っ て 見 れ ば ' W の 形 而 上 学 否 定 の 思 想 は 経 験 内 に 与 へ ら れ

得 な い 対 象 は 認 識 し 得 な い ' と 言 ふ 経 験 論 ' そ れ は 又 同 時 は カ ン ト 認 識 論 に 基 づ い て い る 。 論 理 実 証 主 義 が 「 英 吉 利 胸 経 験 論 の 現 代 的 ‰ 」 だ と 言 は れ る 所 以 で あ る 。 W が ラ ッ セ ″ の 「 直 悪 に よ る 認

」 の 思 想 に 共 鳴 し て い た か 否 か は '

T

ra ct a tu

s

に 関 す る 限 り ' 不 明 で あ る が ' 現 実 を 規 定 し 得 な い 論 理 学 の 考 察 だ け で は 形 而 上 学 否 定 の テ ー ゼ を

論 証 す る こ と は 出 来 な い 。 そ の 意 味 で も ' 論 理 学 は 自 己 充 足 的 で は あ り 得 な い の で あ る 。

京 平 な 宇 宙

所 で 、 命 題 の み が 意 味 を 持 つ が ' 意 味 は 命 題 の 中 に 含 ま れ て い な い 。 そ の 理 由 は 「 投 影 」 ( 「 命 題

意 味 の 思 惟 」

) に 属 す る 一 切 が 命 題 に 属 す る が ' 「 投 影 さ れ た も の 」 ( 即 ち 「 事 勢 」 ) は そ れ に 属 さ な い ' 被 投 影 体 の 可 能 性 が 属

す る の み だ か ら で あ る 。 命 題 の 中 に は 意 味 の 可 能 性 ' 即 意 味 の 形 式 は 含 ま れ て い る が ' そ の 内 容 は 含 ま れ て い な い 。

(3.

13 ) と 言 ふ 事 は ' 換 言 す れ ば 、 像 も ' 従 っ て 命 題 も 一 つ の 事 実 (2 .7 4 7 ・

3.

14 ) で あ る が ' そ れ ら の 中 に は ' そ れ

ら が 投 影 し よ ‑ と す る ( フ ッ サ

ル の 、 志 向 す る ' と 言 ひ 換 へ ら れ よ ‑ ) 事 実 は 含 ま れ て い な い ' と 言 ふ 事 に 過 ぎ な

い の で あ っ て ' 比 の 様 に 言 ひ 換 へ れ は ' こ れ は 寧 ろ 当 然 の 事 で あ ら う

因 み に ' W は 命 題 と 事 実 と を ' 伝 統 的 な 主 観

と 客 観 の 対 立 関 係 と し て 考 へ な い 。 「 然 々 だ と 信 じ る 」 と 言 ふ 様 な .b e )ie f、 の 入 っ て 来 る 命 題 す ら 命 題 と 命 題 ' 事 実

と 事 実 と の 関 係 と し て 解 し ょ ‑ と す る . (c f 5 ・5 4

1)

こ れ が ラ ッ セ ル と 見 解 を 異 に す る 重 要 な 点 の 一 つ で あ る . 彼 に

よ れ ば ' こ の こ と は 心 と か 主 観 と か 言 ほ れ て い る も の は e in U n d in g で あ る こ と を 示 し て い る 。 (5 .

542

1) 「 思 惟 し 表

5 5

(13)

'L '絆J

す 主 る

観 は 存 い。 な し

」 ( 5 ・ 6 3 )

総 て、 じ

論 理 実

証 主 義 は 主

観 や 自

我 に

対 て し

越 な

置 と

味 を と

与 へ の を る 妹

ふ 傾 が あ デ ル の , , に 対 て を 以 て 向 る カ

C0

i t o し e s d

k

t

en

ト 。 。 < 一 .

置 き

へ の る

が 通 例 で あ

比 の

点 で

実 証 主

義 は

論 に 物

近 付

い て

い る 。

だ が、 我 を 形 而 上 学 的 に 実 体 化 す の は 不 当 あ て で 自 る も っ 、 現 実 の を W i e 理 解

す る の

は 自

我 の

働 で あ き っ て、

「 石 は

黙 て し

何 も

言 ひ

得 な い

の で あ る 以

上、 自

我 を

恭 く

対 象

化 し

て、

観 客 と

観 を と

押 な べ て 同 し 一 平 面 に な て 了 ふ の は、 ら し 事 象 そ の の の 最 重 も も

要 な

部 分 を

歪 め の る と も 言 は な て く は な な ら い。

「 実 証 主 義

者 の

宇 宙 は 届 平 で あ る

」 と

評 さ

れ る

所 以 で あ ら う 。 W 於 ( 観 ) い、 人 間 身 体 心 に て は' 我 主 は、 人 間 で は な の で 自 も 、 理

学 の

坂 扱 ふ 心 て、 で な 「 も く 世 界 限 界 」 彼 は れ を 「 哲 学 的 我 」 の で あ る こ 自 、 若 は 「 形 而 く 上 学 的 主 観

」 呼 ん で と

る。(5632

.,

5 . 6 4 1 ) 我 は 「 延 長 点 」 過 ぬ 彼 の 「 独 在 な に の で き ぎ 、 論 」 は 「 純 粋 な 実 在

論 」 と

一 致 す る ( . 6 4 ) 5 .

命 題 の 論 理 的 構 造

‑ 一 度 命 題 意 味 戻 既 述 の に の 理 で 意 味 は 命 題 の に 含 れ て い い ら 由 中 な ‑ ま 。 。

W

様 は 事 を 叉 別 に 表 現 す そ の る。

0 0

命 題

は そ の

意 味 を 示 す 命 題 真 在

は で あ 時' 事 の 様 ( ) を 示 す そ る

ltho

g w i e e 山 c h v e

raw

t h n s s t a n り s s

h

i d

0 0

し て 命

題 は、 事 が

然 在 ( ) す 命 る こ を 表 言 」 を 使 ひ 分 け て、 題 と a

ei

L る ( .

22

と と d

sssschsoverh

l t 4

0)

i e d a

s

w

s.

は 現 実 の 像 が ( で あ る そ て そ の が 命 題 意 味 他 が ) 命 題 意 味 容 命 題 れ の に な い の の 内 は の 中 に 含 て い な い し こ と ら な ま こ と を 言 は た の で あ と も る ‑ し 。

題 に

於 て 名

称 は 対 象 代 表 す

(

性 を 命 題 の 可 能 は そ に 基 た。 )

)

(

の .' , て い 「 対 象 を 私 は 命 名 (

3.22)

こ と l e n e n

n

, 。

O O

O

OO

O

得 の る

み で あ 私 は 対 象 に

得 み 対 象 す る

の で、 を 表

(

) す る 明 る

p

は 出 来 い。

a

る と な

uSSreChe

n こ ・ ・ ‑ ・ ・ 。 命 題 は' 物 が い

か に

在 る

か を

言 し

得 の る

み で、 物 が 何 か 蓑 言 す で あ を は 出 来 い. 」 対 象 を 命 名 る る こ な と

(3221)

‑56‑

(14)

膠.; ・'. '・ ●■I It.〟a・・上.●

:

. . ・ :

:...・'t.L:.I'.'。'

'..・= <.

;

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..'・・:I..'

:I..}.+..J ...:rT j j・T..,...V ・

..I"I.・・・

.‑I.. ・7 ..I

:7,.7[17‑..I,..

r ・

す る と は 「 固 有 名 称 」 を 附 す る こ と 、 「 こ れ 」 と 呼 ぶ こ と で あ る 。 対 象 に つ い て 語 る と は 固 有 名 称 を 主 語 に し て 迷 走

す る こ と 、 即 ち 命 題 を 構 成 す る こ と で あ る 。 「 命 題 の 連 関 に 於 て の み 名 称 は 意 義 を 持 つ 。 」

(3・3)

ラ ッ セ ル の 様 に 胸 名 称 の 理 解 は 直 接 知 に 基 づ く と 考 へ れ ば 、 名 称 の 理 解 は 命 題 形 式 の s

ug

ge sti o n を 持 た な

' こ と に な ら ‑ が 、 直 接

知 は 言 語 表 現 以 前 の 、 謂 は ゞ 「 感 得 」 の 段 階 で あ ろ ‑ か ら ' 記 号 で 表 現 す れ ば そ れ も 命 題 の 形 を と ら ざ る を 得 な い 。 0 0 0 0 命 題 は 常 に 対 象 に つ い て 語 り 、 直 接 目 的 格 で は 、 命 名 し 得 る の み で あ る 。 ‑ こ れ は 我 々 の 言 語 の 論 理 的 構 造 な の で あ

る 。 実 体 概 念 に 関 す る 古 代 以 来 の 論 理 学 的 及 存 在 論 的 な 仮 象 的 議 論 は 言 語 の 論 理 的 構 造 の 無 理 解 に 基 い て い る 、 と 言 鯛 ふ の が 論 理 実 証 主 義 が 口 を 揃 へ て 指 摘 す る 処 で あ る 。 ロ ッ ク の 実 体 概 念 の 批 判 も 実 証 主 義 的 批 判 の

materia‑

O d e

o f

s

p e e c

h

だ と 言 ひ 得 る で あ ら ‑

0

000(Y

物 の w ie を 語 り 得 る の み で ' w

as

を 語 り 得 な い 、 と 言 ふ の も 、 勿 論 不 可 知 論 の テ ー ゼ で は な く て 、 物 「

0 」 し か 語 り 得 ず 、 物 「 を 表 明 す る 」 こ と は 出 来 ぬ と 言 ふ 言 語 論 理 学 の テ

ゼ と 解 す べ き で あ ろ ‑ が 、 そ れ は 同 時 に 伝

統 的 存 在 論 の 「 本 質 」 論 議 を 否 定 す る こ と に も な る 。

形 式 的 概 念

「 対 象 」 と 言 ふ 概 念 は 、 ス コ ラ の 超 越 概 念 と 同 様 に 、 7 ‑ ス ト テ レ ス や カ ン ト の 意 味 で の 範 曝 を も 超 え る 普 遍 概 念

で あ る 。 W は そ れ を 「 仮 象 概 念 」 と 呼 ぶ 。 か

る 「 普 遍 語 」 を 正 し く 用 ひ る 場 合 に は 、 記 号 化 す る と 可 変 名 称 に よ っ

て 表 現 さ れ る 、 「 可 変 名 称

X

は 対 象 と い ふ 仮 象 概 念 の 本 来 的 記 号 で あ る 。 」 (4 .1 27

2)

カ ル ナ ッ プ は 此 の 部 分 を 引 い て ゝ

普 変 語 は 形 式 的 ( 即 ち 文 章 法 的 sy n ta ct ic a ‑) 概 念 を 記 し 、 記 号 言 語 で は 変 項 へ 翻 訳 さ れ る ' と 言 ふ 正 し い 見 解 だ と % 註 し て い

。 そ れ 故 「 本 が 在 る 」 と 同 じ 仕 方 で 「 対 象 ( 檀 ) が 在 る 」 と 言 ふ と 「 無 意 味 な 仮 象 命 題 」 に な る 。 同 じ 事

t. ..A ..・・■ .)∵ 、y J.r ;'・ .1,. tt「、 、〃Ltへ .'l kLJ. <., 賢 臣 訂指 qL賀 野G ド難字 ■熊

.iI.L11,.17i、・L..I.P̲t't.

∴■

(15)

電 、,.I JT L■ 1

が 「 複 合 」 ' 「 事 象 」 、 「 函 数 」 ' 「 数 」 等 に も あ て は ま る 。 (4 1]

272)

「 形 式 的 概 念 の 存 在 に 関 す る 間 ひ は 無 意 味 で

あ る 。 」 (4 .1 27 4) こ れ ら は 凡 て 「 形 式 的 概 念 」 で あ っ て 、 「 本 来 的 概 念 」 と 混 同 し て は な ら な い 。 (4 .1

26)

「 形 式 的

概 念 」 と は 「 論 理 的 」 概 念 ( 論 理 学 が 主 と し て 研 究 対 象 と す る と 言 ふ 意 味 で ) で あ っ て 、 「 記 号 言 語 」 に 於 て は 常 に

「 変 項 」 で 表 現 さ れ る . 本 来 的 概 念 と は 所 謂 種 ' 類 の 概 念 で ' 特 定 種 操 の 物 や 性 質 を 意 味 し 、 記 号 化 さ れ る 際 に は 「 0 常 項 」 (K o n st a n t) と な る 。 但 し ' 既 述 の 如 く ' 直 接 第 四 格 で 物 「 を 表 明 す る 」 こ と は 言 語 の 構 造 上 不 可 能 な の で

通 常 の 文 法 で 名 詞 に 分 類 さ れ る 概 念 も 形 容 詞 と 同 様 函 数 で 表 現 さ れ る 0 ( 形 式 的 概 念 は 函 数 に よ っ て 表 現 さ れ な い 、

4,L26)

「 対 象 」 を 命 名 す る 「 固 有 名 称 」 ( 論 理 的 文 法 に 於 け る ) は A l g um en

t・Variablex

で 表 現 さ れ る こ と は 既

に 述 べ た 。 あ ら ゆ る 変 項 は 形 式 的 概 念 の 記 号 で あ る . (4 ,1

276)

‑5 8

論 理 的 常 項 、 論 理 的 形 式

プ ‑ ン キ ピ ア ・ マ テ マ テ ィ カ の ' 同 時 に 又 W の ( 但 し 前 者 の 凡 て を 無 修 正 に 受 継 ぐ わ け で は な い が ) 理 想 的 記 号 言

語 は ' 対 象 ( 物 ) と 性 質 ( 及 関 係 ) を 代 表 す る 所 の 所 謂 「 記 述 的 記 号 」 と 「 論 理 的 記 号 」 と か ら 成 る 。 i

mpticc

a t

ion,

o r.

a

n d 及 否 定 等 の 記 号 ' 存 在 記 号 や

generali2ia

tio n の 記 号 等 が 後 者 で あ る . こ れ ら は 「 論 理 的 常 項 」

(10gisch

e

K o n

st

aT] te n ) と 呼 ば れ る 。 績 説 せ る 如 く ' 命 題 の 可 能 性 は 記 号 に よ っ て 対 象 を 代 表 す る と 云 ふ 原 理 に 基 い て い る 。

し か し , 論 理 的 常 項 は ( 物 を ) 代 表 し な い 。 こ れ が

.蒜k.E,

」 (4 .0

3

2)

だ と W は 明 言 す る

(‑

) と 言 ふ 記

早 ( 否 定 記 号 ) に は 現 実 に 於 て 何 も 対 応 し な い 。 (4 .0 63 ) .o r. や im p lic a ti o n の 記 号 は 「 論 理 的 仮 象 関 係 」 で あ る ㈱ ‑ 川 (5 .4 61 ) 実 在 界 に

.o

r. と 呼 ば れ る 対 象 を 探 し て は な ら

同 様 に ' 夫 々 真 偽 を 意 味 す る

.

W と .F と 云 ふ 記 号 の

(16)

A i 、 ̲ : . て I t

複 合 に 対 応 す べ き 対 象 も そ の 複 合 も 存 在 し な い 。 「 論 理 的 対 象 」 は 存 在 し な い ' (4 .4 4 1) と 言 ふ 意 味 の 一 つ は 此 処 に

あ る 。 然 ら ば 変 項 や 論 理 的 常 項 の み か ら 成 る 論 理 的 命 題 は 何 を 表 言 す る の で あ ら ‑ か 。

任 意 の 命 題 の 一 つ の 成 素 を 変 項 に か へ る と ' 可 変 的 命 題 が 生 じ ' そ の 価 た る 諸 命 題 の 集 合 が あ る 。 だ が ' 比 の 集 合

は ' ま だ 、 か の 命 題 の 諸 部 分 を 以 て 我 々 が 何 を 思 念 す る

(me

in e n ) か に 依 存 す る 。 所 が ' 命 題 の 成 素 た る 凡 て の 記

号 を 変 項 に か へ た 場 合 の 集 合 は ' 記 号 の 意 義 に 関 す る 坂 定 め に 依 存 せ ず 、 た ゞ 命 題 の 本 性 に の み 依 存 す る ' 命 題 の 本

性 は 論 理 的 形 式 論 理 的 原 像 ( 10 ,,1 ・ U rb ild ) に 対 応 す る 。

(3.3

一5 )

例 へ は S o cr at es t o v es P la to . と 言 ふ 日 常 言 語 の 命 題 の 要 素 記 号 全 部 を 変 項 に か へ れ ば '

.XRY

' と 言 ふ 記 号 言 語

の 命 題 を 得 る 。 こ の 論 理 的 命 題 は 前 者 の 形 式 で あ る 。 伝 統 的 形 式 論 理 学 の 暖 味 な 「 形 式 」 概 念 は こ れ に よ っ て 明 確 に 餌 I f T

J

な る 。 論 理 学 的 命 題 は 形 式 に 関 す る 命 題 だ と 言 ひ 得 る

y

タ ク

記 号 言 語 は 「 論 理 的 文 法 」 ' 「 論 理 的

に 属 す る .

(3.325)

「 記 号 は そ の 論 理 1 文 章 法 的 使 用 と 一 緒 に な っ

て 始 め て 論 理 的 形 式 を 規 定 す る 。 」

(3327)

既 述 の 如 く ' 命 題 は 現 実 の 論 理 的 像 た る べ く 、 現 実 と 「 模 像 の 形 式 」 を 共 有 し ' そ れ は 又 同 時 に 「 論 理 的 形 式 」 即 ㈱ ち 「 現 実 の 形 式 」 で あ っ た 。 此 処 に は ' 「 観 念 の 秩 序 と 結 合 と は 物 の 秩 序 と 結 合 と 同 一 で あ る

と 言 ふ ス ピ ノ ザ の 着

想 と 相 通 じ る も の が あ る 。 像 も 命 題 も W に 於 て は 事 実 で あ る か ら ' 命 題 と 現 実 と の 関 係 は 、 観 念 と 物 と の 関 係 で は な 0 0 く ' 事 実 と 事 実 と の 関 係 で あ る 。 勿 論 こ

で も 現 実 は 命 題 と 言 ふ 事 実 の 対 象 で あ っ て 、 模 像 す る 事 実 と さ れ る 事 実 ' % 投 影 す る も の と さ れ る も の と の 関 係 が あ る の で は あ る が ' ラ ッ セ ル の 所 謂 「 命 題 的 動 詞 」

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erb.e.

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に よ っ て 支 配 さ れ る 命 題 に つ い て さ へ ' W は 次 の 様 に 述 べ て い る

「 こ ゝ で は 三 の 事 実 と 一

5‑

の 対 藤 と の 対 応 関 係

(Zuord

n u n g ) を 問 題 と し て い る の で は な く 事 実 の 対 象 の 対 応 関 係 に よ る 事 実 の 対 応 関 係 を 問 題

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参照

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