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「寝たきり」 の要因の一つとして 「閉じこもり」

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Academic year: 2021

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「寝たきり」 の要因の一つとして 「閉じこもり」

が注目され, その予防策が急がれている。 「閉じ こもり」 高齢者は日常生活の行動範囲の縮小によ る体力や身体活動量の低下から, 最終的に 「寝た きり」 に移行すると考えられている。 しかし,

「閉じこもり」 高齢者の体力や日常の身体活動量 についての客観的な指標による大規模な実証的研 究はなされていない。 そこで, 本研究では, 「閉 じこもり」 を外出頻度から評価し, 「閉じこもり」

および 「非閉じこもり」 高齢者の体力と日常の身 体活動量を測定し, 「閉じこもり」 と体力および 身体活動量との関連を明らかにすることを目的と した。

年8月 日現在, 鹿児島県曽於郡O町に在 住する 歳以上の男女 名 (入院・施設入所 者や要介護度の認定者Ⅱ〜Ⅴ) を除く) を対象と した悉皆調査実施した結果, 「閉じこもり」 と判 定された 名の中から 名 (男性 名 女性 名), 「非閉じこもり」 と判定された 名の中

から 名 (男性 名 女性 名) を抽出した。 体 力測定は握力, 膝伸展力, 脚伸展パワー, 開眼片 足立ち, ステッピング, 長座位体前屈および 歩行テストの7項目について実施した。 日常の身 体活動状況は加速度計 ( , スズケン社 製) を用いて評価し, 歩数と身体活動強度別時間 を測定した。 なお, 本研究では病気や障害などの 理由により一人で外出できない者を除き, 週1回 未満ほとんど外出しない者を 「閉じこもり」 と定 義した。

「閉じこもり群」 と 「非閉じこもり群」 の身体 的特徴 (年齢, 性別, 身長, 体重, 体脂肪率) を 比較した結果, 年齢にのみ有意な差が認められた ( < )。 歩数 (年齢補正後の平均値) は, 男 性において 「閉じこもり群」 が少ない傾向にあり, 女性においてはほぼ同水準であった。 一方, 身体 活動を低強度 (およそ 未満) と中等度強 度以上 (およそ 以上) の2つに分け, 「閉 じこもり群」 と 「非閉じこもり群」 の身体活動強 度別時間を比較した。 その結果, 「閉じこもり群」

は低強度の活動時間が多く, 中等度強度以上の活

− −

恒吉玲代

, 涌井佐和子

**

, 永山 寛

, 前田 明

***

井上尚武

***

, 荻田 太

***

, 濱岡隆文

***

, 吉武 裕

***

「閉じこもり」 高齢者, 身体活動量, 体力

鹿屋体育大学大学院体育学研究科

**北海道教育大学岩見沢校

***鹿屋体育大学

(2)

動時間が少ない傾向がみられた。 握力, ステッピ ング, 脚伸展力の年齢補正後の平均値は 「非閉じ こもり群」 より 「閉じこもり群」 が男女ともに低 い傾向にあったが, いずれも両群間で有意な差は 認められなかった。 また, 「閉じこもり群」 は

「非閉じこもり群」 と比較して, 男女ともに最大 歩行速度 (年齢補正値) が遅く ( < ), 脚伸 展パワー (年齢補正値) が有意に低かった ( < )。 本研究における 「閉じこもり」 高齢者の 日常の身体活動および体力の特徴として, 中等強 度以上の活動時間が少なく, 下肢筋機能の指標と されている歩行速度や脚伸展パワーが低いことが 示唆された。 「閉じこもり」 高齢者の体力や日常 の身体活動の特徴を明らかにするために大規模な 調査が必要と考えられる。

鹿屋体育大学学術研究紀要 第 号,

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参照

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