別紙1
論 文 審 査 の 要 旨
報告番号 甲・○乙 第 3054 号 氏 名 田中絵里子
論文審査担当者
主査 後閑武彦 教授 副査 青木 淳 教授
副査 瀧本雅文 教授
(論文審査の要旨)
低電圧撮像による造影 CT は造影効果を増強するが、画質低下を補うために、従来法で は被ばくの増加が必要であった。今回我々は、近年開発された逐次近似法でのノイズ低減 を用い、造影剤量と被曝線量の両者を低減した 100kVp での低電圧 CT を施行した。この撮 像法において肝臓の画質と造影効果を検討した。対象は悪性腫瘍転移検索のために 12 か 月以内に2回の CT を撮像した 23 名である。通常プロトコルは、100ml/body の造影剤を使 用し 120kVp で撮像、逐次近似法を使用した。低電圧プロトコルは、1.6ml/kg の造影剤を 使用、100kVp で撮像、強い逐次近似法を使用した。被ばく線量、造影効果、画質を計測し、
視覚的評価を行った。低電圧プロトコルは通常プロトコルに比較し , 平均造影剤投与量は 減少、被ばく線量は有意に低下した。肝実質の造影効果は有意に高く、画質に有意な違い はなかった。100kVp の低電圧撮像にて造影剤量減量と造影効果上昇が得られ、逐次近似法 にて画質の低下なく、被ばく線量の低減も可能であった。
本論文は臨床上有用であり、また新しい知見を得ており、学位授与に値すると判定した。
論文題名:Reduction of iodine load and radiation exposure in liver CT images with 100kVp CT with adaptive statistical iterative reconstruction technique in routine CT examination (100kVp 撮像と逐次近似構成による造影 CT でのヨ-ド使用量の低減と 被ばく低減に関する市中病院での試み)
掲載雑誌名:
Japanese Journal of Diagnostic Imaging 34 巻 2 号 143-152 2016 年
(主査が記載、500字以内)