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── 本学に於ける展開とそれを支えるもの ──

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Academic year: 2021

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研究者と図書館

 最終回では、本学に於けるCEの具体的展開 について紹介する。先ずカリキュラムについ て紙幅の都合上GS学科のみを例にとり概観し た後、CEプログラムの具体的な内容を概観し、

斯様なプログラムに於いて成否を左右する実質 的な働きをしながらも外部からは理解されにく い事務職員の方々の努力に光を当てたい。

 前回紹介したCEの基本理念は一言ではグ ローバルシティズンシップ教育と総括し得る。

この点に本学のCEの大きな特色があるが、そ れが更に専門教育に接続している所に、もう一 つの特色がある。即ち、先ず1年秋から2年春に かけて、基礎となるグローバルシティズンシッ プ概念の理論的教育と、希望するプログラムに 応じた実践的準備教育が実施される。全CEプ ログラムは、以下で具体的に示されるように主 に2年秋に実施されるが、実施後は、その経験 を各担当教員の専門と結び付けた専門教育が行 われ、卒論としてその成果が公表されていく。

 CEプログラム全体は、一部例外を除き、夏 休みから12月にかけ大きく2つの時期に分けて 大凡4週間程度に亙って実施される。2019年度 に実施されたCEプログラムの行先と参加人数 を示す。GS学科については、マレーシア(9)、

シドニー(21)、ブリスベン(19)、トロント(17)、

京丹後(13)。GT学科については、マレーシア

(28)、メルボルン(17)、グアム(18)、ホーチ ミン(10)、越前市(8)、城崎温泉(15)、渋・

湯田中温泉(12)、京丹後(15)。

 内容に関しては、総じてGT学科のプログラ ムは地元企業との密着度が高く、より実践的性 格が強いと言える。これは、学科自体がより特 殊化され専門化された教育目標を掲げているが 故に、亦、教員もそうした意味での専門性が高 いが故に、必然的と言い得る。その点、より普 遍的な教育目標を掲げ、或る意味で多様な関心 に対して開かれた教育の実現を目指すGS学科 とは対照的である。その意味で、GS学科の受 入先が提供している多様な教育テーマを如何に

活かすかが、GS学科の今後の課題ともなるで あろう。

 その意味で、マレーシア科学大学での社会的 現実に対応した多様な実践的プログラムを如何 に活かすかは、本学にとって重要な課題となる 筈である。即ち、そのプログラムを、老人問題 や難民問題等に取組む、学生にとっては明るく 楽しい海外留学とは言えないが日本社会の将来 を見越した先駆的プログラムへと育てていくこ とが、本学のCEの将来的可能性を左右するこ とになると思われる。

 最後に、我々が忘れてはならないのは、斯様 なプログラムの基本構造を設計し、その実施可 能性を実際に現場に足を運んで確認し調整する という、縁の下の力持ち的な役割を果たしてい る職員の方々の存在と活躍である。教育理念を 語るのは教員の使命であるとしても、その実現 可能性を決するのは職員である。その活躍ぶり は準備段階に止まらない。プログラム実施に際 して発生する無数のトラブルに対処して、教育 理念の現実化に最大の貢献を為しているのは、

教員よりも寧ろ職員であるとさえ言い得る。

 実際、大学挙げての危機管理体制が功を奏 して、現時点では、重大な問題は発生していな い。然し、中小の問題は多発しているのであり、

その中には、対応を誤れば重大案件に発展しか ねないものも含まれている。斯様な事案に日々 臨機応変に対応する職員の活躍があって初め て、本学の歴史に於いて初めて大規模に海外を 中心に実施されるカリキュラムであるコミュニ ティ・エンゲージメントプログラムは、辛うじ て安全に実施され得ている、という事実は、こ のプログラムが本学の今後の競争力を維持する 上で重要な位置を占めるであろうことに鑑みれ ば、部署を別にする本学教職員全員も、心に刻 んでおくべきことである、と確信する。

 はやせ あきら

(前コミュニティ・エンゲージメントセンター長 哲学)

早瀬 明

── 本学に於ける展開とそれを支えるもの ──

コミュニティ・エンゲージメント ④

参照

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