4.指導にあたって
子ども達は、第1学年で、2や5ずつまとめて数える方法や、10のまとまりで数える 方法を学習している。前単元では、同数累加の場面において、「もとにする量のいくつ分で 考える」というかけ算の意味を学習した。
2の段と5の段については、2とびや5とびで数えて九九の答えを見つけた。(同数累加)
また、3の段においては、同数累加の方法とともに「乗数が1増えると、積は、被乗数分 増える」という乗法の性質に気付かせ、3の段の九九を構成した。4の段においては、乗 法の性質をつかって、4の段の九九を構成してきた。
本単元では、倍概念の理解を図るとともに、乗法の意味を拡充していく。
6の段では、乗法の性質をつかって6の段の九九を構成するとともに、交換の法則に気 付かせるようにする。7の段では、乗法の性質と交換の法則を活用して、7の段の九九を 構成していけるようにする。8の段、9の段の構成にあたっては、乗法の性質と交換の法 則を活用して、子ども達が自ら8の段、9の段の九九を構成していけるようにすることが 大切になる。
なお、九九を構成する際には、これまでの考え方(乗法の性質)を想起しながら、交換 の法則に気付くようにする。その際、具体的な操作と関連付けながら、考え方を説明でき るように、算数的活動を必ず取り入れる。また、今まで学習してきた内容や方法で活用で きるものはないか、似た考え方はないか想起させ、絵や図で表しながら説明する活動を重 視する。その際、考えの根拠が言えるように留意する。
その際、考えの根拠が言えるように留意する。
この単元での基本重要語彙 かける数 かけられる数 ばい なんばい
この単元で重視した言語活動 ○ 具体物や図を用いて乗法の意味を理解し、かけ算九 九の構成を通して、乗法の性質やきまりを説明する。
2年 算数科実践事例
1.単 元 かけ算(2) (日本文教出版 下)
2.指導時期 10月下旬~11月下旬
3.目 標 ○ 倍の意味を理解し、何倍の大きさを式で表すことができる。
○ かけ算に関して成り立つ性質を理解し、それをもとに6、7、8、
9、1の段の九九を構成しようとする。
○ 6、7、8、9、1の段の九九を知り、正しく唱えることができる。
○ 九九の有用性を知り、活用することができる。
5.学習指導計画(全19時間)
時 学習活動 指導上の留意点
1 時 間
倍の意味
①学習課題をつかむ。
②テープをもとに操作活動を通して2つ分、3つ分の長さを 見付ける。
③「2つ分、3つ分」を「2倍、3倍」と言い表すことを知 る。
④生活場面の中から、かけ算が成り立つ場面を式に表し、答 えを求める。
3 時 間
6の段の九九の構成
6の段の九九の唱え 方
6の段の九九の適用
①2~5の段の九九の作り方をもとに、6の段の九九の作り 方を考えるという学習課題をつかむ。
②6の段の九九を構成するための見通しをもつ。
③見通しにしたがって、九九の構成の仕方を考える。
④6の段の九九の構成の仕方を発表する。
⑤6の段のかけ算の性質を考え、まとめる。
①6の段の答えを九九の表に書き入れる。
②九九の表を見て、答えが同じかけ算があることに気付く。
③6の段の唱え方を知る。
④6の段の九九のカードを作って、練習する。
①6の段の九九の適用問題をする。
何倍の大きさを式で表そう。
ワークシート①
「 6 の だ ん の 九九〔1〕」
ワークシート②
「 6 の だ ん の 九九〔2〕」
前に習った方法で考えてみたら いいのかな。
6×2は、2×6と答えが同じになっ ているよ。そんなのは、他にもあるの かな。
6の段の九九の答えの作り方を考えよう。
3 時 間
7の段の九九の構成
7の段の九九の唱え 方
7の段の九九の適用
①学習課題をつかむ。
同じように7の段を作ることができるね。
②7の段の九九を構成するための見通しをもつ。
③見通しにしたがって、九九の構成の仕方を考える。
④7の段の九九の構成の仕方を発表する。
⑤7の段のかけ算の性質を考え、まとめる。
①7の段の答えを九九の表に書き入れる。
②九九の表を見て、答えが同じかけ算があることに気付く。
③7の段の唱え方を知る。
④7の段の九九のカードを作って、練習する。
①7の段の九九の適用問題をする。
②7の段の九九を使う問題作りをする。
3 時 間
8の段の九九の構成
8の段の九九の唱え 方
8の段の九九の適用
①学習課題をつかむ。
8の段の九九も簡単に作れるよ。
②既習事項を活用して8の段の九九を構成する。
③8の段の答えを九九の表に書き入れる。
①8の段の九九の唱え方を知る。
②8の段の九九のカードを作って練習する。
①8の段の九九の適用問題をする。
②8の段の九九を使う問題作りをする。
ワークシート④
「 7 の だ ん の 九九〔2〕」 ワークシート③
「 7 の だ ん の 九九〔1〕」
7の段の九九の答えの作り方を考えよう。
8の段の九九の答えの作り方を工夫しよう。
9の段の九九の構成
9の段の九九の唱え 方
9の段の九九の適用
①学習課題をつかむ。
9の段の九九も簡単に作れるよ。
②既習事項を活用して9の段の九九を構成する。
③9の段の答えを九九の表に書き入れる。
①9の段の九九の唱え方を知る。
②9の段の九九のカードを作って練習する。
①9の段の九九の適用問題をする。
②9の段の九九を使う問題作りをする。
3 時 間
1の段の九九の構成
1の段の九九の唱え 方
九九の活用
①既習事項を活用して1の段の九九を構成する。
②1の段の答えを九九の表に書き入れる。
①1の段の九九の唱え方を知る。
②1の段の九九のカードを作って練習する。
①九九を活用したビンゴゲームをする。
②数字カードを使ったゲームをして、九九を練習する。
1 時 間
学習の定着を図る。 ①練習問題を行う。
②学習状況の評価をする。
9の段の九九の答えの作り方を工夫しよう。
1の段の九九の答えの作り方を工夫しよう。
【算-2年 ワークシート①】
【算-2年 ワークシート②】
重視した言語活動
「具体物や図を用いて乗法の意味を 理解し、かけ算九九の構成を通して、
乗法の性質やきまりを説明する。」
○図を見ながら、倍概念についての理 解を図り、かけ算の性質を使って 6×5までの答えをみつける(かけ る数が1増えると、答えが6増え る)。
図を見ながら、6×9までの答えを考える。
九九の表を見て、6×2と2×6、6×3と 3×6など、6の段とほかの段の答えが同じに なっていることに気付かせる。
ここに6の段の九九を記入する。
ワークシート活用のポイント
☆ 6のだんの こたえを 九九の ひょうに かきいれましょう。
× 1 2 3 4 5 6 7 8 9 2 2 4 6 8 10 12 14 16 18 3 3 6 9 12 15 18 21 24 27 4 4 8 12 16 20 24 28 32 36 5 5 10 15 20 25 30 35 40 45 6 6 12 18 24 30 36 42 48 54
☆ 上の ひょうを 見て 気が ついた ことを かきましょう。
3のだんは、かけるかずが 1ふえると、こたえは、
3つずつ ふえていきます。
6のだんは、かけるかずが 1ふえると、こたえは、
6つずつ ふえていきます。
かけ算(2) 6のだんの 九九〔2〕
2ねん くみ なまえ( )
3のだんと 6のだんを くらべて みましょう もんだい <6のだんの 九九を つくりましょう。>
しきを かきましょう。
(6の 1 ばい)6× =
(6の ばい)6× =
(6の ばい)6× =
(6の ばい)6× =
(6の ばい)6× =
☆ 6×5の 長さに いろを ぬりましょう。
☆ 6×1から 6×5までの こたえの つくりかたを かんがえましょう。
☆ 6×6から 6×9までの 九九の こたえの つくりかたを かんがえましょう。
しきを かきましょう。
6×6=
6×7=
6×8=
6×9=
◎ かんがえかたを せつめいしましょう。
かけ算(2) 6のだんの 九九〔1〕
2ねん くみ なまえ( )
6の2ばいは、6が 2つぶんのことだから、12になります。
3ばいは、3つぶんだから、12に6をたして18になります。
6×4は、18に6をたします。6×5は、24に6をたします。
かけるかずが 1ふえると、こたえは、6ふえます。
6×5=30だから、6×6=36、6×7=42、6×8=48 になります。
6cm
1 6 2 1
2 3 2 1 8 8 4 2
4 5 4 3 0 0 3
4 5 6cm 6cm 6cm
6cm 6cm
2
【算-2年 ワークシート③】
【算-2年 ワークシート④】
ここに7の段の九九を記入する。
九九の表から、かける数が1増えると、
答えが7増えること(乗法の性質)、7×
3と3×7は同じ答えであること(交換の 法則)をおさえる。
図を見ながら、乗法の性質と交換の法則 を使って7×5までの答えを見つける。
・かける数が1増えると、答えが7増える。
・7×3と3×7は同じ答えである。
もんだい <7のだんの 九九を つくりましょう。>
☆ 7×1から 7×5までの こたえの つくりかたを かんがえましょう。
7×1=
7×2=
7×3=
7×4=
7×5=
☆ 7×6から 7×9までを つくりましょう。
35+ 7 =42 7×6=
42+ =49 7×7=
49+ =56 7×8=
56+ =63 7×9=
☆ 7のだんの 九九の つくりかたを せつめいしましょう。
かけ算(2) 7のだんの 九九〔1〕
2ねん くみ なまえ( )
7 14 21 28 35
7 7
49 56 63 42
かけるかずが、1ふえると こたえは、7ふえます。
7×5=35だから、7×6=42、7×7=49、
7×8=56、7×9=63 となります。
こたえは いくつずつ ふえるかな。
7
☆ 7のだんの こたえを 九九の ひょうに かきいれましょう。
☆ 上の ひょうを 見て 気が ついた ことを かきましょう。
× 1 2 3 4 5 6 7 8 9 2 2 4 6 8 10 12 14 16 18 3 3 6 9 12 15 18 21 24 27 4 4 8 12 16 20 24 28 32 36 5 5 10 15 20 25 30 35 40 45 6 6 12 18 24 30 36 42 48 54 7 7 14 21 28 35 42 49 56 63
2のだんの 2×4 のこたえと、3のだんの 3×4 のこたえを たすと 20になります。
2と3を たした 5のだんの 5×4は、20で 2のだんと 3のだんを たした こたえと おなじ です。
かけ算(2) 7のだんの 九九〔2〕
2ねん くみ なまえ( )
2つの だんの 九九を た してみると・・・・
こたえを たてや よこに みると・・・・