4.指導にあたって
この題材は、新聞紙という身近にある材料をもとにした造形遊びである。子ども達は手や体 全体の感覚などを働かせて、思いついたことを意のままにつくることを楽しむ。はじめに手が けたことが変わっていき、その変わる楽しさを味わうようなところもある。本題材では、その 過程を楽しむとともに、自分なりの表し方を見付けたり、新たなよさや面白さなどをつくり出 したりすることが大切である。
材料の新聞紙は、十分集めておく。また、教室の床の上で活動するなど、広い場所も確保し たい。接着は、のりやセロハンテープを使うが、指導者は、ホチキスも用意する。新聞紙を触 ったり、丸めたり、裂いたりしながら材料の感じに気付いた子ども達は、新聞紙で体を覆う、
テープ状にしてつなげる、くしゃくしゃにしてボールのように丸めて転がすなど、さまざまな 活動を楽しむことができる。何をどうすればよいのかわからず、手が止まってしまう子どもに は、共感に満ちた言葉を投げかけたり、友達の活動の様子を鑑賞するよう助言したりする。一 人で活動する子もいれば、途中から友達と一緒につくり出す子もいる。どちらも認めるように したい。
思いのままに造形遊びを楽しんだ子は、自分が活動したことや、感じたことを振り返って話 したり、友達の話を聞いたりすることも楽しむ。そこでワークシートには思いに合わせて変化 していった活動の様子を簡単にまとめる。また、製作途中の鑑賞は、互いの活動のよさに気付 いたり、よい情報交換の場になったりするので、その話し合いの機会もつくるようにする。
製作後も活動の全体を振り返り、気付いたことや感じたことなどを書くようにする。
この題材での基本重要語彙 ちぎる まるめる ひきさく つなぐ おる のばす
この題材で重視した言語活動
○ 先生や友達の話を聞いて、発想を広げたり、イメージを ふくらませたりする。
○ 作品を製作する過程で、色や形と対話したり、自分のイ メージと語り合ったりする。
○ 自分の造形表現を振り返り、工夫したことや苦労したことを 話したり書いたりする。
○ 形や色、表し方の面白さ、材料の感じなどに気付き、伝え合 う。
1年 図画工作科実践事例
1.題 材 「しんぶんし わーい!」
(開隆堂出版 第1・2学年上「おおきなかみで げんきいっぱい」関連)
2.指導時期
2月3.目 標
○ 新聞紙を破いたり、裂いたり、丸めたりするなど、体全体を働かせ て思いのままにつくることを楽しむ。○ 感じたことを話したり、友達の話を聞いたりするなどして、表し方 の面白さ、材料の感じなどに気付く。
5.学習指導計画(全2時間)
次 学習活動 主な発問と子どもの意識の流れ 指導上の留意点
第 一 次
10 分
1.新聞紙をもとに 想像を広げて、
どんな活動がで きるか考える。
○体全体を働かせて活 動できるように、場 の設定をする。
○さまざまな活動がで きるように、十分な 量の新聞紙を用意す る。
★評価の観点 新聞紙を使って、楽 しく活動することに興 味や関心をもつ。
第 二 次
1 時 間 20 分
2.自分らしい表し 方を考えて、思 いのままにつく ることを楽し む。
・新聞紙を破いた り、裂いたり、
丸めたりして、
自分らしい表し 方で思いのまま につくることを 楽しむ。
・友達の表し方に ついて、互いに 鑑賞し合い、気 付いたことを発 表する。
○体全体を働かせて、
つなげたり、組み合 わせたり身に付けた りしながら楽しく活 動 で き る よ う に す る。
○さまざまな操作を繰 り返したり、試みた りしながら活動する よう助言する。
○製作途中で鑑賞する 機会をつくり、情報 交換の場とする。
★評価の観点
新聞紙のよさを生か し、体全体を働かせ ながら、思いのまま につくることを楽しむ ことができる。
・この裂いた新聞紙をどんどんつなげてい こう。
・くしゃくしゃに丸めた新聞紙を高く積ん でいこう。
・細かくちぎって、その中にもぐりこむぞ。
・私はきれいなひらひらドレス をつくって、おしゃれしよ う。
・かっこいい冠や剣をつくって、強そうな 人に変身するぞ。
・剣の形になるよう、うまく折りまげてい るな。
・脚のつけ方を工夫しているよ。
・破っても、くしゃくしゃに してもいいんだね。
・床の上いっぱいに広げたいなあ。
・この柱からあの柱までつなげることもでき るかな。
・かっこいいぼうしを つくろうかな。
・新聞紙を使ってどんなことができる でしょう。
第 三 次
10 分
3.互いに鑑賞し合 う。
・活動の様子や、
気付いたこと、
感じたことを、
書いて話した り、友達の話を 聞いたりして、
互いに鑑賞し合 う。
○鑑賞の観点を示す。
・形 ・アイデア ・活動の様子
○友達の作品を比べ て、よいところ、工 夫しているところな どに着目し、気付い たことを発表できる ようにする。
★評価の観点
自分や友達の活動の よさや楽しさを感じ取 ることができる。
ワークシート①
「しんぶんし わ ーい!」
・友達はこんなことをしていたのか。
面白いなあ。
・新聞紙でこんなに楽しいことができる なんて、びっくりしました。
・新聞紙でいろいろなことをした ね。つくったものを思い出して、
短いメモにまとめて書きましょ う。
・楽しかったことや苦労したこと、
工夫したことを、文章にして書き ましょう。
【図-1年 ワークシート①】
重視した言語活動
「自分の造形表現を振り返り、気付い たことを文章に書く」
○ワークシートは活動後、短時間で書 けるものにする。
○造形遊びは、子どもの思いにそって 次々と活動が変わっていくので、こ こには、したことを順序にそってメ モで書くようにする。
ワークシート活用のポイント
重視した言語活動
「自分の造形表現を振り返り、気付い たことを文章に書く」
○活動全体を振り返って、自分が苦労 したり、工夫したりしたことなど、
みんなに知らせたいことを短い文章 で書く。
○これを発表し合ったり、教室に掲示 したりするとよい交流になる。
こんな ことを したよ!
まるめて ボールを つくった。
やぶって ほこりたたきを つくった。
おりたたんで バッグを つくった。
やぶって つないで レールを つくった。
「 し ん ぶ ん し わ ー い
!
」 で
、 た の し か っ た こ と や
、 み つ け た こ と な ど を か き ま し ょ う
。
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しんぶんし わーい!
1ねん くみ なまえ( )
おうちを つくったとき、み んなが あつまってくれて、
はやく できて よかったで す。