- 1 -
数学A 第3章 整数の性質
第1節 約数と倍数
1限目 P106~P108 約数と倍数 2限目 P109~P112 素因数分解
3限目 P113~P115 最大公約数・最小公倍数
4限目 P116~P118 互いに素,最大公約数・最小公倍数の性質 5限目 P119~P122 商と余り,余りによる整数の分類
6限目 P123~P125 研究,発展,補充問題
第2節 ユークリッドの互除法
1限目 P126~P129 ユークリッドの互除法 2限目 P130~P132 1次不定方程式(1)
3限目 P133~P134 1次不定方程式(2)
4限目 P135 補充問題
第3節 整数の性質の活用
1限目 P136~P139 分数と小数 2限目 P140~P142 n 進法 3限目 P143 補充問題 4限目 P144 章末問題A 5限目 P145 章末問題B
- 2 -
第3章 整数の性質(第1節) 練習問題 解答
練習1
(1)±1,±2,±3,±4,±6,±12
(2)6,12,18,24,30
練習2
(1)a,b は4の倍数であるから,整数k,l を用いて a=4k,b=4l と表せる。
このとき,a-b=4k-4l=4(k−l) であり,
k-l は整数であるから,a-b は4の倍数である。
(2)a,a+b は5の倍数であるから,整数k,l を用いて a=5k,a+b=5l と表せる。
このとき,b=(a+b)-a=5l-5k=5(l−k) であり,
l-k は整数であるから,b は5の倍数である。
練習3
(1) 2517 3の倍数 ○ 9の倍数 × (2+5+1+7=15)
(2) 73148 3の倍数 × 9の倍数 × (7+3+1+4+8=23)
(3)327465 3の倍数 ○ 9の倍数 ○ (3+2+7+4+6+5=27)
練習4
123□ が5の倍数であるから,□ は0 または5 であり,1230 は3の倍数で,1235 は 3の倍数ではないので,□ は0 である。
練習5
(1)144=122=2432
(2)180=1810=22325
(3)525=2521=3527
練習6
168=2337 であるから, 168n が自然数になるような最小の自然数n は,
n=237=42
練習7
(1)45=325 の正の約数は,3a5b(a=0,1,2 b=0,1)であるから,
1,3,5,9,15,45
(2)56=237 の正の約数は,2a7b(a=0,1,2,3 b=0,1)であるから,
1,2,4,7,8,14,28,56
(3)60=2235 の正の約数は,2a3b5c(a=0,1,2 b=0,1 c=0,1)であるから,
1,2,3,4,5,6,10,12,15,20,30,60
練習8
(1)75=352 の正の約数の個数は,(1+1)(2+1)=6個
(2)196=2272 の正の約数の個数は,(2+1)(2+1)=9個
(3)450=23252 の正の約数の個数は,(1+1)(2+1)(2+1)=18個
- 3 - 研究 練習1
(1)xy+4x−3y=15
x(y+4)−3(y+4)+12=15 (x−3)(y+4)=3 より,
(x−3, y+4)=(1,3),(3,1),(-1,-3),(-3,-1) (x, y)=(4,-1),(6,-3),(2,-7),(0,-5)
(2)xy−5x−y−1=0 xy−5x−y=1
x(y−5)−(y−5)−5=1 (x−1)(y−5)=6 より,
(x−1, y−5)=(1,6),(6,1),(-1,-6),(-6,-1),
(2,3),(3,2),(-2,-3),(-3,-2) (x, y)=(2,11),(7,6),(0,-1),(-5,4),
(3,8),(4,7),(-1,2),(-2,3)
練習9
24=233, 36=2232 であるから,
24と36の最大公約数は,223=12
練習10
9=32, 15=35 であるから,
9と15の最小公倍数は,325=45
練習11
(1)60=2235, 72=2332 であるから,
最大公約数は 223=12,最小公倍数は 23325=360
(2)280=2357,525=3527 であるから,
最大公約数は 57=35,最小公倍数は 233527=4200
練習12
28=227, 84=2237, 180=22325 であるから,
最大公約数は 22=4,最小公倍数は 223257=1260
練習13
18=232, 180=22325 であるから,
18との最小公倍数が180である正の整数は,223a5(a=0,1,2)より,
n=20,60,180
練習14
12=223 であるから,12と互いに素な12以下の自然数は,
1,5,7,11
- 4 - 練習15
a+1,a+2 は自然数m,n を用いて,a+1=5m,a+2=9n と表せる。よって,
a+11=(a+1)+10=5m+10=5(m+2)
a+11=(a+2)+9=9n+9=9(n+1) であり,
a+11 は5の倍数かつ9の倍数であるので,45の倍数である。
別解 a+1 は5の倍数であり,これに1を足して9の倍数になる最小の自然数は,a+1=35 より,
a=34 である。これに45ずつ足した数も条件を満たすので,k を0以上の整数として,
a=45k+34 とおける。このとき,
a+11=(45k+34)+11=45(k+1) より,a+11 は45の倍数である。
研究 練習1
2つの自然数a,b の最大公約数をg,最小公倍数をl とすると,
a=ga, b=gb とおいて,l=gab である。よって,
最大公約数が15,最小公倍数が180 であるとき,g=15,l=15ab=180 より,
b
a =12( a, bは互いに素な自然数で,a<b)であるから,
( a,b)=(1,12),(3,4) よって,
(a,b)=(15,180),(45,60)
練習16
(1)28=64+4 であるから,
28を6で割ったときの商は4,余りは4
(2)-20=3(−7)+1 であるから,
-20を3で割ったときの商は-7,余りは1
練習17
a=7(−4)+6=-22
練習18
a,b は整数k,l を用いて,a=5k+3,b=5l+4 と表せる。よって,
(1)a+b=(5k+3)+(5l+4)=5(k+l+1)+2 より,
a+b を5で割った余りは2
(2)2a+3b=2(5k+3)+3(5l+4)=5(2k+3l+3)+3 より,
a
2 +3b を5で割った余りは3
(3)ab=(5k+3)(5l+4)=5(5kl+4k+3l+2)+2 より,
ab を5で割った余りは2
(4)a2+b2=(5k+3)2+(5l+4)2=(25k2+30k+9)+(25l2+40l+16) =5(5k 2+6k+5l2+8l+5) より,
a2+b2 を5で割った余りは0
練習19
連続する2つの偶数は,整数k を用いて,2k,2(k+1) と表せる。よって,
4k2+4(k+1)2−4=4k2 +4(k2 +2k)=8k2+8k=8k(k+1) であり,k(k+1) は偶数で あるから,4k2 +4(k+1)2−4 は16の倍数である。
- 5 - 練習20
n2が4で割り切れないとき,n は整数k を用いて,n=4k+1,または n=4k+3 と表せる。
・n=4k+1 のとき,
n2=(4k+1)2=16k2 +8k+1=4(4k2 +2k)+1 より,
n2を4で割った余りは1である。
・n=4k+3 のとき,
n2=(4k+3)2=16k2+24k+9=4(4k2 +6k+2)+1 より,
n2を4で割った余りは1である。
第3章 整数の性質(第1節) 補充問題 解答
1.
(1)a,b は整数k,l を用いて,a=3k,b=3l と表せる。よって,
2a+b=6k+3l=3(2k+l) より,
a
2 +b は3の倍数である。
(2)a,b は整数k,l を用いて,a=3k,b=3l と表せる。よって,
2
2 ab b
a + + =9k2+9kl+9l2=9(k2+kl+l2) より,
2
2 ab b
a + + は9の倍数である。
2.
(1)下2桁が4の倍数 (2)下3桁が8の倍数
第3章 整数の性質(第2節) 練習問題 解答
練習21
(1)629,259 (2)841,377
629=259×2+111 841=377×2+87 259=111×2+37 377=87×4+29 111=37×3 87=29×3
よって,最大公約数は 37 よって,最大公約数は 29
(3)1463,304
1463=304×4+247
304=247×1+57
247=57×4+19
57=19×3
よって,最大公約数は 19
練習22
(1)26x+11y=1
26=11×2+4 1=4-3=4-(11-4×2)
11=4×2+3 =-11+4×3=-11+(26-11×2)×3 4=3×1+1 =26×3-11×7
ここから逆に, よって,x=3,y=-7
- 6 -
(2)26x+11y=5
(1)より,x=15,y=-35
練習23
(1)4x+7y=1
x=2,y=-1 はこの不定方程式の1組の解であるから,すべての解は,
x=7k+2,y=−4k−1 (k は整数)
(2)5x−7y=1
x=3,y=2 はこの不定方程式の1組の解であるから,すべての解は,
x=7k+3,y=5k+2 (k は整数)
練習24
43x+32y=4
43x+32y=1 の解を1組求めると,
43=32×1+11 32=11×2+10
11=10×1+1 であるから,逆に,
1=11-10=11-(32-11×2)=-32+11×3
=-32+(43-32)×3=43×3-32×4 より,
x=3,y=-4
よって,もとの不定方程式の1組の解は,x=12,y=-16 であるから,すべての解は,
x=32k+12,y=−43k−16 (k は整数)
練習25
求める自然数をn とすると,n は整数x,y を用いて,
n=17x+7, n=12y+10 と表せるので,
7
17x+ =12y+10 とおくと,
y x 12
17 − =3
17x−12y=1 の解を1組求めると,
17=12×1+5 12=5×2+2
5=2×2+1 であるから,逆に,
1=5-2×2=5-(12-5×2)×2=-12×2+5×5
=-12×2+(17-12)×5=17×5-12×7 より,
x=5,y=7
よって,もとの不定方程式の1組の解は,x=15,y=21 であるから,すべての解は,
x=12k+15,y=17k+21 (k は整数)
よって,n=17x+7=17(12k+15)+7=204k+262 (k は整数)であるから,
4桁の最小のn は,k=4 のとき,n=1078
別解 求める自然数をn とすると,n-7は17の倍数,n-10は12の倍数であり,
17の倍数のうち,それから3を引いて12の倍数になる最小のものは,n-7=51 より,n=58 である。これに12×17=204ずつ足した数も条件を満たすので,k を0以上の整数として,n=204k+58 とおける。このとき,
4桁の最小のn は,k=5 のとき,n=1078
- 7 -
第3章 整数の性質(第2節) 補充問題 解答
3.
30x+17y=5
30x+17y=1 の解を1組求めると,
30=17×1+13 17=13×1+4
13=4×3+1 であるから,逆に,
1=13-4×3=13-(17-13)×3=-17×3+13×4
=-17×3+(30-17)×4=30×4-17×7 より,
x=4,y=-7
よって,もとの不定方程式の1組の解は,x=20,y=-35
4.
33x−19y=2
33x−19y=1 の解を1組求めると,
33=19×1+14 19=14×1+5 14=5×2+4
5=4×1+1 であるから,逆に,
1=5-4=5-(14-5×2)=-14+5×3
=-14+(19-14)×3=19×3-14×4
=19×3-(33-19)×4=-33×4+19×7 より,
x=-4,y=-7
よって,もとの不定方程式の1組の解は,x=-8,y=-14 であるから,すべての解は,
x=19k−8,y=33k−14 (k は整数)
第3章 整数の性質(第3節) 練習問題 解答
練習26
(1)10
9 =0.9 (2)
8
1=0.125 (3)
6
7=1.16 (4)
33
74=2.24
練習27
13
9 =0.692307 であるから,100=6×16+4 より,小数第100位の数字は3
練習28 有限小数は
4 7,
40 9 ,
125 1
練習29
(1)100100(2)=251+221=32+4=36
(2)2012(3)=332+311+302=54+3+2=59
(3)1421(5)=531+524+512+501=125+100+10+1=236
(4)106(7)=721+706=49+6=55
- 8 - 練習30
(1) (2) (3)
45=101101(2) 55=110111(2) 100=10201(3)
練習31
0.8125=
10000 8125 =
16 13=
16 1 4 8+ +
=
16 1 4 1 2
1+ + =0.1101(2)
第3章 整数の性質(第3節) 補充問題 解答
5.
(1) (2)111010(2)=25+24+23+21
=32+16+8+2=58
58=2011(3) 98=142(7)
6.
a=1011(2)=23+21+20=8+2+1=11
b=211(3)=322+311+301=18+3+1=22 より,
a+b=33=25+5+3=521+511+503=113(5)
第3章 整数の性質 章末問題 解答
1.
(1)140=2257 であるから, 140n が自然数になるような最小の自然数n は,
n=57=35
(1)60=2235 であるから,
n
60 が自然数になるような最小の自然数n は,
n=35=15 2.
360=23325,1800=233252 であるから,360との最小公倍数が1800である 自然数は,2a3b52(a=0,1,2,3 b=0,1,2)であるから,全部で12個
3.
360と525の最大公約数を求める。
360=23325,525=2521=3527 であるから,最大公約数は15 よって,a=15
2)45 2)22 … 1 2)11 … 0 2) 5 … 1 2) 2 … 1 1 … 0
2)55 2)27 … 1 2)13 … 1 2) 6 … 1 2) 3 … 0 1 … 1
3)100 3) 33 … 1 3) 11 … 0 3) 3 … 2 1 … 0
8)98 8)12 … 2
1 … 4
3)58 3)19 … 1 3) 6 … 1 3) 2 … 0
- 9 - 4.
nを3で割ったときの余りにより分類する。kを整数として,
・n=3kのとき,
n(n2+2)=3k(9k2+2) より,3の倍数である。
・n=3k+1のとき,
n(n2+2)=(3k+1){(3k+1)2+2}=(3k+1)(9k2 +6k+3) より,3の倍数である。
・n=3k+2のとき,
n(n2+2)=(3k+2){(3k+2)2+2}=(3k+2)(9k2+12k+6) より,3の倍数である。
5.
494-17=477,2243-17=2226,3197-17=3180 の最大公約数を 求めればよい。
477=3253,2226=23753,3180=223553 であるから,
最大公約数は 353=159
6.
(1)33x−14y=1 の解を1組求めると,
33=14×2+5 14=5×2+4
5=4×1+1 であるから,逆に,
1=5-4=5-(14-5×2)=-14+5×3
=-14+(33-14×2)×3=33×3-14×7 より,
x=3,y=7
よって,すべての解は,x=14k+3,y=33k+7 (k は整数)
(2)30x+11y=2
30x+11y=1 の解を1組求めると,
30=11×2+8 11=8×1+3 8=3×2+2
3=2×1+1 であるから,逆に,
1=3-2=3-(8-3×2)=-8+3×3
=-8+(11-8)×3=11×3-8×4
=11×3-(30-11×2)×4=-30×4+11×11 より,x=-4,y=11
もとの不定方程式の1組の解は,x=-8,y=22 であるから
すべての解は,x=11k−8,y=−30k+22 (k は整数)
7.
求める自然数をn とすると,n は整数x,y を用いて,
n=7x+3, n=5y+2 と表せるので,
3
7x+ =5y+2 とおくと,
x y 7
5 − =1 であり,この方程式の1組の解は,x=2,y=3 であるから,
すべての整数解は,x=5k+2,y=7k+3 (k は整数)と表せる。
よって,n=7x+3=7(5k+2)+3=35k+17 (k は整数)であるから,
n を35で割った余りは,17
- 10 -
別解 求める自然数をn とすると,n-3は7の倍数,n-2は5の倍数であり,7の倍数のうち,
それに1を足して5の倍数になる最小のものは,n-3=14 より,n=17 である。
これに35ずつ足した数も条件を満たすので,n=35k+17(kは0以上の整数)とおける。
よって,n を35で割った余りは,17
8.
(1)20212(3)=342+322+311+302=162+18+3+2=185 185=125+25×2+5×2=531+522+512+500=1220(5)
(2)0.011(2)= 8 1 4
1+ =0.25+0.125=0.375 ( 8 1 4 1+ =
8 3=
1000
375 =0.375 でもよい。)
(3)0.4375=
10000 4375 =
16 7 =
16 1 2 4+ +
= 16 1 8 1 4
1+ + =0.0111(2)
9.
(1)1から100までの100個の自然数の中に,5の倍数は20個あり,そのうち4個は
25の倍数であるから,Nの中の素因数5の個数は,20+4=24個
(2)1から100までの100個の自然数の中に,偶数は50個,4の倍数は25個,8の
倍数は12個,16の倍数は6個,32の倍数は3個,64の倍数は1個あるから,
Nの中の素因数2の個数は,50+25+12+6+3+1=97個
よって,(1)と合わせるとNの中の因数10の個数は24個であるから,
Nの末尾には0が24個連続して並ぶ。
10.
条件を満たす自然数は,2432=144,2234=324,2452=400 の3個
11.
(B)b,cの最大公約数は30,最小公倍数は420 であるから,
b=30b,c=30c(b<c)とおくと,30bc=420 より,bc=14 ・b=1,c=14 のとき,b=30,c=420
・b=2,c=7 のとき,b=60,c=210
(C)a,bの最大公約数が6,最小公倍数が180 のとき,
a=6a,b=6b(a<b)とおくと,6ab=180 より,ab=30 (B)より,b≧5 であるから,
・a=3,b=10 のとき,a=18,b=60,c=210
(C)a,bの最大公約数が12,最小公倍数が180 のとき,
a=12a,b=12b(a<b)とおくと,12ab=180 より,ab=15 (B)より,b≧5 であるから,
・a=3,b=5 のとき,a=36,b=60,c=210
12.
aを自然数とするとき,a,a+1の最大公約数が1であることを示す。
s,t,G を自然数とする。 a=sG,a+1=tG(s,t は互いに素)とおくと,
G はaとa+1 の最大公約数である。ここで,(a+1)-a=(t−s)G=1 であり,
s,t は自然数で, t-s>0 であるから,G=1
よって,aとa+1 の最大公約数が1であるから,aとa+1 は互いに素である。