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佐用町昆虫館に託されたヒラズゲンセイ

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Academic year: 2021

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きべりはむし,38 (1),2015.

佐用町昆虫館に託されたヒラズゲンセイ

三木 進 北上を続けるヒラズゲンセイCissites cephalotesが,

2014 年以降,佐用町昆虫館 ( 以下,昆虫館 ) に,3 カ 所から計 4 頭持ち込まれている.その内の 3 頭は赤穂 市と佐用町産で,これらは倉敷市立自然史博物館などの データから見ると,岡山県側から分布を広げてきたもの と推察されるが,兵庫県南東部から西への拡大は,どこ まで進んでいるのかなど,興味は尽きない.今後も昆虫 館で情報を蓄積したい.

1 ♂ 赤穂市木生谷,28. VI. 2014,小島たかこ

1 ♂ 神戸市垂水区天ノ下 9,くがの公園,2015 年 6 月下旬,大 西蒼生 ( 垂水小 2 年 )

2 ♂ 佐用町須安,樫本家車庫 10. VII. 2015,樫本雅己発見,樫本 美紗採集

佐用町の場所は,現場を調査された野村智範氏によ ると,岡山県との県境に近く,ヒラズゲンセイがはっ ていたのは木造の車庫で,物置や納屋にも使われており,

普段からクマバチが巣をつくり,盛んに飛び回っている という.

持ち込まれた 2 頭の内,1 頭は,野村氏の要請で紙 製の標本ケースに入れて,樫本氏にお渡しした(写真).

他の 3 頭は,寄贈者の希望により,2016 年春から 昆虫館に展示し,広く情報を集めるために役立てたい.

(Susumu MIKI 兵庫県明石市)

ハイイロハガタヨトウをハチ北高原で採集

阪上 洸多 ハイイロハガタヨトウMeganephria cinerea ( ヤガ科 モクメキリガ亜科 ) は,国内では本州および九州で局地 的に分布しており,兵庫県での採集記録は波賀町での 1 例のみが知られていた ( 高島,2001).今回,ハチ北高 原で本種を複数個体採集したので報告する.

6exs, 兵庫県美方郡香美町村岡区大笹ハチ北高原 Alt 800m, 7. XI. 

2015, 灯火採集

本種の寄主植物はハルニレとオヒョウが知られてい る ( 岸田,2011).寄主植物の分布が限定されているた め本種の分布も局地的だと考えられる.

末筆ながら本稿を校正していただいた杉浦真治准教 授 ( 神戸大学 ) にお礼申し上げます.

○参考文献

岸田泰則 ( 編 ), 2011. 日本産蛾類標準図鑑 II, 学研 高島昭 , 2001. 兵庫県のセダカモクメ亜科 , きべりはむ

し , 29(1):34-49

(Kôta SAKAGAMI 神戸大学農学部)

写真 ハイイロハガタヨトウ ( 開帳 41.4mm).

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