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ガンマ線センサとしての機能を果たす 同時ドープ光ファイバ

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Academic year: 2021

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2011.11 Laser Focus World Japan

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feature

 さほど知られていないガラスの性質 の一つに、ガンマ線センサとしての機 能がある。ガンマ線は非常に活性なた め、ガラス内に色中心または点状の欠 陥を形成する。ガラスの光透過率を監 視すれば、そのガラスがどの程度ガン マ線を受けたかを直接決定することが できる。ガラスの線量に比例する損傷 量とその結果としての透過率の低下 は、ガラスのタイプだけでなくガラス 中のドーパントにも依存する。  ガラスは放射線検出器として利用で きるため、核廃棄物保管場所や原子炉 などの危険な放射線エリアを持つ施設 にとってその潜在的価値は大きい。施 設内に張り巡らされた光ファイバの形 式にすれば、ガラスはその透過率の監 視によって、容易に検知可能な遠隔分 散型放射線センサとしての機能を果た す。そのための課題は、比較的に低い 放射線線量を定量できるまでに感度を 高めることだ。  リン(P)ドープシリカ(SiO2)ファイバ は高線量率での医用放射線線量計とし ての利用に向けて研究されてきたが、 最近は、1.0rad/h以下の低い線量率で のより一般的な用途向けにも研究され るようになった(1)、(2)。しかし、ある 時間周期内の全線量の測定に使用する 時には、これらのファイバは強い線量 率依存性を示す。言い換えれば、同一 の全放射線量を受け取った2つのファ イバは、その線量を受け取った時間の 長さが異なると、異なる結果を出すこ とになる。特に安全性関連の用途では、 線量率へのこの強い依存性は容認され ない。

SIMMプロファイル

 インドの科学・産業研究協議会のセ ントラルガラス・セラミック研究所(Cen-tral Glass & Ceramic Re search Insti-tute)と、防御研究所(Defence Labo-ra to ry)の研究チームは、酸化ゲルマ ニウム(GeO2)と五酸化リン(P2O5)を 同時ドープしたシリカファイバを使って 実験を行っている。このドーピング組 み合わせは線量率依存性を低下させ、

新型ファイバ

ジョン・ウォレス リンとゲルマニウムを同時ドープしたステップインデックス型マルチモード光 ファイバはガンマ線の線量に対する優れたセンサである。線量率依存性が低 いため核施設の監視用としても潜在的に有用である。

ガンマ線センサとしての機能を果たす

同時ドープ光ファイバ

全吸収線量〔rad〕 誘起損失 〔dB/m〕 12 10 8 6 4 2 0 0.12 0.10 0.08 0.06 0.04 0.02 0.00 10 rad/h 25 rad/h 50 rad/h 75 rad/h 100 rad/h 25 rad/h 50 rad/h 75 rad/h 100 rad/h 10 rad/h 100 rad/h (A) (B) (C) 図1 吸収線量の関数として の放射線応答を3タイプのス テップインデックス型マルチ モード(SIMM)ファイバコア、 つまり GeO2と P2O5の同時 ドープ(A);P2O5ドープ(B); GeO2 ドープ(C)について比 較した。同時ドープファイバ コアは、放射線量に対する感 度の増加と線量率に対する感 度の低下を同時に示した。

(2)

放射線量に対する線形応答と核施設で 利用するに十分な高い感度を有する(4)  このファイバはステップインデック ス型マルチモード(SIMM)屈折率分布 を持つ。実験用に、研究チームは3種 類の異なるタイプのファイバを作製し た。第1はP2O5ドープコア(16mol%) を持ち、第2はGeO2ドープコア(10mol %)を持ち、第3はGeO2とP2O5を同時 ア コ た し ) % l o m 6 と % l o m 6 1 ( プ ー ド に を持つ。  ファイバプリフォームを作るために、 様々なドープ混合物(スート層形状)を、 外径14mm、内径11mmの純粋シリカチ ューブの内側に改良化学蒸着(MCVD) によって堆積した。単一波長オンライン IRパイロメータを使って、1500∼1550 ℃に保持された堆積温度を監視した。 線引き後、コア径は単一ドープファイ バが50μmで、同時ドープファイバは 42μmであった。  試験セットアップにおいて、4m長 の試験ファイバを直径2.5cmの円筒に 巻きつけた。8時間にわたり±0.1%の 出力安定性を維持する100Wの石英ハ ロゲンランプからの光を試験ファイバ に結合させた。ファイバの出力端で、 波長応答範囲400∼1100nmのシリコ ン光検出器を使用して透過測定を実施 した。この円筒をコバルト60放射源の 近くに配置し、その距離を変えること によって線量率を変えた。試験では10、 25、50、75、および100rad/hの値を使 用し、全線量は100rad以下とした(ち なみに、日本の事故を起こした福島原子 力発電所で緊急作業員が受けた最大線 量は20rad台であり、作業者がプラント 内に滞在した時間は短時間であった)。

線量率に対する低い感度

 ファイバの放射線誘起損失を波長の 関数として試験した。実験では誘起損 失と感度が特に高いという理由で2種 類の波長、505nmと560nmが選択され た。100radの全ガンマ線量では、同時 ドープファイバの放射線感受率は505 nmの波長で0.69∼0.97dB/mであった。 2つの最も関連性が高いファイバ(同時 ドープとPドープファイバ)の線形性を 10∼100rad/hの線量率で測定し、両 ファイバとも高い線形応答を示した (図1)。さらに、同時ドープファイバの 全放射線量に対する感度はPドープフ ァイバの約2倍大きく、一方、同時ド ープファイバの線量率依存性はPドー プファイバのそれの約半分であった。 この組み合わせは、同時ドープファイ バの相対的な線量率感度が約3分の1 の低さであることを意味している。  研究チームによって検査されたもう 1つの性質はファイバの回復、言い換 えれば、最終放射線量に達した後の、 蓄積された吸収の緩やかな減少である (図2)。減少量は全線量に達してから 最高1時間後でさえ低かった。  研究チームは、GeO2が存在すると リン酸素正孔中心(POHC:放射線によ って形成された安定と準安定状態の欠 陥中心)の形成率が制御され、その結 果として線量率感度が低下するという 仮説を立てた。

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時間〔s〕 誘起損失 〔dB/m〕 4000 3000 2000 1000 0 0.70 0.60 0.50 0.40 0.30 0.20 0.10 0.00 10 rad/h 25 rad/h 50 rad/h 75 rad/h 100 rad/h 図2 全放射線量を受けたあ と、SIMM GeO 2と P2O5の 同時ドープファイバの回復(時 間経過にともなう吸収の減 少 )は、10 ∼ 100rad/h の 全線量範囲においてほんの少 量だった。 参考文献 (1) P .Liue tal ,.Can .J .Phys ,.78 ,89(2000).

(2) E. Regnie et al., IEEE Trans. Nucl. Sci.,

. ) 7 0 0 2 ( 5 1 1 1 , 4 5

(3) M.C. Paul et al., J. Non -Cryst. Solids,

. ) 9 0 0 2 ( 6 9 4 1 , 5 5 3

(4) Sudipta Ghosh et al., Appl. Opt., 50, 25,

. ) 1 1 0 2 r e b m e t p e S ( 0 8 E

LFWJ

参照

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