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食育論

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Academic year: 2021

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食育論

海外のヘルスプロモーション事例 香川雅春

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この講義で理解すること

• ヘルスプロモーションとその重要性につい

て理解する

• ヘルスプロモーションとしての食育について

考える

• 海外の様々なヘルスプロモーションの事例

から、効果的な手法について学ぶ

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ヘルスプロモーションとは

• 世界保健機関(WHO)が提唱 • ヘルスプロモーションとは、人々が自らの健康を さらにうまくコントロールし、改善していけるように なるプロセス(WHO、1986 オタワ憲章) • 健康:病気でないとか弱っていないということで はなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的 にも、全てが満たされた状態であること(WHO、 1948)⇒毎日の生活資源であって人生の目的で はない • ヘルスプロモーション:健康的なライフスタイルを 超えて幸せ(Wellbeing)にまで及ぶ

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ヘルスプロモーションロゴ

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ヘルスプロモーション

の基本戦略

1. 三つの基本戦略

– 可能にする – 推進・支援する – 調停・調整する

2. 五つのアクション

– 保健政策の制定 – 支援環境整備 – 地域活動強化 – 個人スキルの開発 – 医療の再設定 学校現場における教 育も含まれる ・子ども・教員・保護 者に対する知識提供 ⇒センターとして保健 室の役割が重要

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病気予防のための3ステージ

対象 目標 1次予防 健康人 健康的な生活の維持と指導によ る疾病予防 1)健康管理・健康教育 2)特異的予防 2次予防 軽病者 早期発見による早期治療の開始 3次予防 重病者 症状の軽減、致死の予防、再発 防止 1)悪化予防(能力低下防止) 2)リハビリテーション 一次予防が介護費・医療費削減の鍵

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行動変容のステージ

• ヘルスプロモー ションは行動変容 を促すプロセス • 情報提供・教育・ カウンセリング・グ ループワークなど の支援が必要 • 目的達成・個人で 状態を維持・継続 できるようになる まで続く http://www.igaku-shoin.co.jp/contents/picture/paper/nwsppr/n2010dir/n2886dir/n2886gif/n2886_14.gif

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食育とは

• 食育は、食に関する適切な判断力を養い、生涯 にわたって健全な食生活を実現することにより、 国民の心身の健康の増進と豊かな人間形成に 資することを旨として、行われなければならない (食育基本法第二条) • 生きる上での基本であって、知育、徳育及び体 育の基礎となるべきもの

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メッセージを伝える方法

• 科学的根拠に基づいた情報であるべき • 専門用語を並べるだけでOK? • 対象としている集団に伝えたいメッセージが伝 えられなければ失敗 例: – 判りやすさ – インパクト

– 覚えやすさ⇒「Take Home Message」は?

• 効果的な伝え方は使用する媒体・集団の年齢・ 性別・文化的背景・知識レベルで異なる

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http://www.tjk.gr.jp/kenkan/200903/img/img01.gif

給食との

関連付けも

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フードピラミッドは食文化を反映する

シンガポール、2009

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マレーシア

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オーストラリアの食生活指針(2013)

1. 健康な体重を達成・維持し、活発であり、必要なエネルギーのた めに栄養豊富な食物と飲み物を選びましょう 2. 次の五つの食品群から、幅広い栄養豊富な食物を毎日楽しみま しょう: – 異なる色と豆類を含む沢山の野菜 – 果物 – パンやシリアル、米やパスタ、麺やキノアなどの主に全粒や食 物繊維を多く含む穀類 – 肉類、鶏肉、魚、卵、豆腐、ナッツ類や豆類 – 主に低脂肪の牛乳、ヨーグルト、チーズやその代替品 – 沢山の水 3. 飽和脂肪酸、塩分、砂糖とアルコールの摂取を控えましょう 4. 授乳を推進しましょう 5. 準備や安全な保管など、自分の食べ物に気を配りましょう

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シンプルなメッセージ

-野菜と果物の摂取-

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オーストラリアの健康食品規格

• The Heart Foundation Tick • 次の食品に対して許可が 与えられる – 飽和脂肪酸やナトリウム、カ ロリー量が低い – カルシウム、食物繊維やた んぱく質が多く含まれている – 全粒穀類、オートミール、赤 肉、卵、果物を豊富に使った 食品など • 幅広い食品に対してプログ ラムが行われている http://www.abc.net.au/news/image/2909024-3x2-940x627.jpg http://i1.ytimg.com/i/ZphaWiCl8oyErXe_J2iuig/mq1.jpg?v=9ed1d3

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Healthy School

Canteen Project

学内で健康的な

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USが発表した新しい食事ガイドライン

Choose My Plate (2011年6月- )

適切なカロリー

摂取

摂取量を増やす

べき食品

摂取量を減らす

べき食品

http://www.choosemyplate.gov/

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学校朝食プログラム

• 1966年から開始(1975年から正式実施) • 2011年に1210万人の子どもたちがプログラムを 受けている • アメリカ人のための食事ガイドラインが基準 – 最新の基準に沿って徐々に変更 • 参加している学校はアメリカ合衆国農務省から 補助を受けられる – 基準に沿った食事の提供 – 無料もしくは低価格での食事の提供

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最近のアメリカでのニュース

• Government announces

new standards for snack

foods not part of regular

school meals

(USA Today 2013年6月27日) • 2014-2015シーズンから、学 校環境内でお菓子の自動販 売機やスナックバーなどの販 売を禁止(「スマートスナック・ イン・スクール」競合食品に対 する栄養基準)

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最近のアメリカでのニュース

• 基準の基本的な条件 – スナックやサイドディッシュとして200 kcal以内、学校給 食に含まれない前菜として350 kcal以内であること – 脂質、飽和脂肪酸、砂糖に対する基準を満たしている こと。トランス脂肪酸を含んでいないこと。低脂肪チー ズやナッツに対しては条件を免除されることも – 果物、野菜、乳製品、たんぱく質を含む食品や全粒穀 物を豊富に使っている食品もしくは少なくとも1/4カップ 相当の果物や野菜を使っている食品 – 制度開始後2年はカルシウム、カリウム、ビタミンDや 食物繊維を10%以上含む食品も競合食品とみなす

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海外の子どもに対する運動指針

• US(6-17歳):学童期と青年期の子どもは毎日60分 以上の運動を行うべき – 激しい運動も週3回含めるべき • オーストラリア • 5-12歳までと12-18歳までで分けて指針が存在 • どちらのグループに対しても – 毎日最低60分の比較的激しい、もしくは激しい運動が 望ましい – 比較的激しい運動にはきびきびとした歩行や自転車 などが含まれる – さらに激しい運動にはフットボールやネットボールなど 呼吸が乱れるようなスポーツや、ランニング、水泳、バ レエのような活動が含まれる。 – 12-18歳の子供に対しては健康のため、週に3・4日は 最低20分間の激しい運動が好ましいとしている

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オーストラリアの運動指針(子供)

• 5-12歳の子供に対して: – 子供は楽しいと感じ、また個 人の関心や技術にあう様々 な運動に参加する機会が与 えられるべき – ゲームやTV、インターネット などを1日2時間以上、特に 日中は使うべきではない • 12-18歳の子供に対して: – できる限り様々な種類の運 動をして楽しみつつ新しい 技術を身につける機会を持 つことが大切 – できる限り運動をするように 努力する事が望ましい

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肥満に関する最近のニュース

• サモア航空、体重などに基づく運賃制度を導入 世 界初(AFP BBNews 2013年4月7日) • 南太平洋の島国サモアのサモア航空(Air Samoa) が昨年11月、乗客の体重と荷物の重さ、飛行距離 に基づいて運賃を決める制度を導入していたことが、 このほど明らかになった。

• 世界保健機関(World Health Organization、WHO)が 2007年に出した報告によると、サモアの都市部では 肥満率が75%にも上る。ラングトン氏は、体重に基 づく世界初の運賃制度の導入は、人々が肥満につ いてよりよく理解する上で役に立ったと話している。

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肥満に関する最近のニュース

• Call for junk food ban in hospitals:Academy of Medical Royal Colleges condemn NHS for

inadvertently fuelling obesity crisis(The Guardian 2013年6月27日)

• イギリスの22万人の医師からなるThe Academy of Medical Royal Collegesが、病院でチョコレート やポテトチップスなどのお菓子やジャンクフード の自動販売機を撤去するようNHS(イギリスの国 民医療サービス事業)に要請した

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未成年のアルコール・喫煙

http://www.stop-underagedrinking.com/participate/images/use_sample01.gif

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基本的におとなしめのメッセージ

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http://blog-imgs-38.fc2.com/g/u/a/guatemarapta/2010122413040237d.jpg http://livedoor.4.blogimg.jp/cleanair/imgs/a/a/aa9c0276.gif http://news.nakanakanaka.com/images/nitowo.jpg

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海外のアルコール・

喫煙予防

http://static.blisstree.com/files/2006/06/Aus%20Warning%20Full.jpg http://www.mansemedical.com.au/wp-content/uploads/2011/04/quitsmokingwarning.jpg

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海外でのボディ・イメージ

教育の状況

• 2006年:マドリッドのファッショ ンショーにやせ過ぎモデルの 参加禁止が決定 – 2007年にフランス、イタリア、 アメリカ、イギリスのファッ ション業界の代表が会議 • オーストラリアでは2009年に健 全なボディ・イメージを持てる 環境整備を提言 http://ukcatalogue.oup.com/product/9780199572915.do?keyword=childhood+obesity+prevention&sortby=bestMatches#

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イザベル・カーロ

• 165cm、24kg(BMI=8.8kg/m2) • やせ過ぎの危険性を伝えた • フジテレビ系番組ベストハウス123にも出演(2010年12 月22日放送) • 2010年11月17日 急性呼吸不全で死亡(享年28歳)

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VOGUE Health Initiative

• ファッション雑誌VOGUEが日本を含む世界19カ国で 2012年5月に同時発表 • 16歳未満のモデル・摂食障害にみえるモデルを起 用しない方針 http://images.vogue.it/Storage/Assets/Crops/38017/10/36976/healthinitiative_784x0.jpg http://vogue.blogimg.jp/fashion/imgs/2/2/22875bc3.jpg

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スウェーデン発の良い傾向

• スウェーデンでより現 実的な体型を持つマ ネキンが登場 • ブランドH&Mで数年前 から実施 http://irorio.jp/sousuke/20130326/51715/

参照

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