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ベトナムの投資環境 第25章 地域編① 北部 1 北部の概要 (1) 北部の特徴 ベトナム北部は 首都ハノイ 港湾都市ハイフォンが立地する紅河デルタ地域 中国国境の町 であるランソンやラオカイが立地する北部内陸 山間地域の 2 地域から成る 図表 25-2 日本企 業の投資は 日系工業団地が整備され

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ベトナムの投資環境

地域編①:北部

第25章

北部の概要

1.

北部の特徴 (1) ベトナム北部は、首都ハノイ、港湾都市ハイフォンが立地する紅河デルタ地域、中国国境の町 であるランソンやラオカイが立地する北部内陸・山間地域の 2 地域から成る(図表 25-2)。日本企 業の投資は、日系工業団地が整備されていることなどから、首都ハノイとハイフォンを中心に紅 河デルタ地域にほぼ集中している。 歴史的に北部地域への直接投資流入は、南部に比べて大きく出遅れてきた。その背景には、90 年代後半までハノイ近郊に工業団地が存在せず、外資系企業の進出地の確保が容易ではなかった ことや駐在員の生活面を含めたインフラが未整備だったことに加え、日本との関係でいえば、航 空便のアクセスが悪かったことなど要因として挙げられる。しかし、ハノイ近郊に商社等による 日系工業団地が整備されたほか、日本政府の援助等による道路網の拡張や港湾整備などの産業イ ンフラの改善が進み、現在では、投資環境は南部の水準に追いつきつつある。ベトナム政府によ る北部への政策的な投資誘致活動や、中国に近いという立地面での優位性が注目され、2001 年以 降、北部向け投資流入額が増加している。 北部の魅力は、ハノイから中国の広東省まで約 800km と距離的に近いことが挙げられる。中国 華南地域から部品調達を行う企業の進出だけでなく中国市場を狙うアンカー企業の進出に伴いそ の Tier 1、Tier 2 企業の進出も進み、部品産業の進出も活発である。ハイフォンも工業団地の設立 などの産業インフラ整備により、輸出加工企業(EPE:Export Processing Enterprise)にとってメリ ットある地域となっている。 以下、日系企業の投資が集中しているハノイおよびハイフォンを中心に、北部の投資環境につ いてみていく。図表 25-1 ではベトナム北部に進出した場合のメリットと留意点をまとめたので、 参考にされたい。 図表 25-1 ベトナム北部に進出した場合のメリットと留意点 (出所)各種資料より作成 メリット 留意点 中央政府との交渉を要する場合、立地面で優位。華 南経済圏も近く、製造業のサプライチェーンに有利 交通渋滞が常態化しており、インフラ面ではさらな る改善が望まれる ラックフェン港の開発や高速道路の開通により、生 産拠点としての魅力が増している 大規模工場の誘致により、大量採用による人材流出 が懸念される (ハノイ)レジデンスやスーパー、日本食店の増加 により、日本人の住みやすい環境が整ってきている (ハイフォン)税関の税収目標が高く、査察など手 間や手数料が増加

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第 25 章 地域編①:北部

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図表 25-2 北部の地域区分

(出所)MAPIO より作成

図表 25-3 北部の主要都市の概要

(注)GRDP:Gross regional domestic product、名目域内総生産 (出所)各市ウェブサイト等より作成 ハノイ市 (2) 中央直轄市であるハノイ市はベトナムの首都であり政治の中心地である。2015 年の人口は 721 万人でベトナム総人口の約 8%(構成比 7.7%)を占める。各国政府機関、国際機関のほか、多く の外資系企業の支店、事務所が所在している。2002 年にハノイ~成田間の直行便が就航したこと で日本からのアクセスが容易になった。日系企業では、キヤノン第 2、第 3 工場の稼働、ブラザ ー工業進出などにより、事務機器の生産拠点化が進んだ。また同時期に、ホンダやヤマハなど既 進出の二輪車メーカーによる生産拡大の動きも活発になった。 2008 年 8 月に発効した「2020 年に向けたハノイ首都圏拡大計画」に基づき、ハノイ市はそれま

中国

ラオス

タイ

カンボジア

Lai Chau ライチャウ Dien Bien ディエンビエン Son La ソンラ Lao Cai ラオカイ Ha Giang ハザン Cao Bang カオバン Lang Son ランソン Yen Bai イェンバイ Bac Kan バクカン Tuyen Quang トゥイェンクアン Thai Nguyen タイグエン Vinh Phuc ヴィンフック Hoa Binh ホアビン Phu Tho フートー Bac Giang バクザン Ha Noi ハノイ Bac Ninh バクニン Hung Yen フンイェン Quang Ninh クアンニン Hai Phong ハイフォン Thai Binh タイビン Nam Dinh ナムディン

Quang Binh

クアンビン

Quang Tri

クアンチ

Thua Thien-Hue Da Nang

ダナン

Quang Nam

クアンナム

Quang Ngai

クアンガイ

Kon Tum

コントゥム

Gia Lai

ザーライ

Binh Dinh

ビンディン

Phu Yen

フーイェン

Khanh Hoa

カインホア

Dak Lak

ダクラク

Ninh Thuan

ニントゥアン

Lam Dong

ラムドン

Binh Phuoc

ビンフック

Binh Thuan

ビントゥアン

Dong Nai

ドンナイ

Ba Ria-Vung Tau

バリアヴンタウ

Tay Ninh

タイニン

Kien Giang

キエンザン

An Giang

アンザン

Tra Vinh

チャヴィン

Soc Trang

ソックチャン

13

14

15

17

18

20

19

21

Hai Duong ハイズオン Ha Nam ハナム Ninh Binh ニンビン

16

Dac Nong

ダクノン

面積 3325km2 1,527km2 人口 721万人(2015年) 196万人(2015年) GRDP成長率 8.2%(2016年) 8.1%(2016年) 1人あたりGRDP 3,660ドル(2015年) N.A. 外国直接投資認可額 262億ドル(1988~2016年累計) 145億ドル(1988~2016年累計) 主要産業 縫製、農業、電子機器、二輪車、四輪 車など 北部沿海地方における工業・貿易・サー ビス・観光の中心地 ハノイ市 ハイフォン市 紅河デルタ地域 北部内陸・山岳地域

(3)

ベトナムの投資環境 で南西部に隣接していたハータイ省を含めた周辺の県や村を吸収し、それにより面積は 3 倍とな り、人口も倍増した。同計画は、2010 年に迎えた遷都 1,000 年を節目に、首都ハノイを政治・行 政のみならず国際的な経済・科学文化・教育の拠点とすることを目的として策定されたものであ り、交通インフラ、工業地区、住宅地区、観光地区など地域ごとに重点開発分野を設定している。 また、「2050 年を見据えた 2030 年までの首都ハノイ発展計画」は、工業化を推進し、ハノイ市を アジア諸国の首都や大都市に比肩する近代都市とすることを目標としている。

また、2016~2020 年の社会経済発展計画(Socio-Economic Development Plan)では、2020 年ま での名目域内総生産(Gross Regional Domestic Product:GRDP)の平均成長率を 8.5~9.0%に設定 し、特に製造業・建設業では 10~10.5%/年で成長することを目指している。産業の構成比では、 サービスセクターを 67~67.5%、製造業・建設業を 30~30.5%、農林水産業を 2.5~3.0%としつ つ、1 人あたり GRDP を 6,700~6,800 ドルまで向上させる計画となっている。 ハイフォン市 (3) ハノイ同様、中央直轄市の一つであるハイフォンは、ハノイの南東 102km に位置し、北部最大 の港を有する工業都市である。2015 年の人口は 196 万人であり紅河デルタ地域ではハノイ市につ ぐ大都市の位置づけにある。現在、輸出加工を目的としてベトナムに関心を寄せる企業から注目 を浴び、工業団地の開発が進められている。また、ハノイに通じる国道 5 号線に加え高速道路も 開通したことで、2 時間程度で両都市を移動できるようになったことに加え、カットビ空港が国 際空港化されるなど、交通インフラの整備も進み、利便性が増している。 2016 年 8 月に発表された北部の港湾計画では、2020 年までにハイフォン市を北部地域の国際港 として開発し、貨物取扱能力を年間 109~114 万トンにする計画がある。

外国直接投資受入状況

2.

ベトナム北部全体では、1988 年~2015 年の累計で 6,759 件、847 億ドルの直接投資を受け入れ ている。北部地域ではハノイ市(262 億ドル、3,950 件)やハイフォン市(145 億ドル、565 件) を含む紅河デルタ地域への直接投資が多い。近年、物流インフラの整備や政府の支援もあり、周 辺地域への直接投資も増加している(図表 25-4)。 ハノイ市 (1) ハノイ市への直接投資は、港湾、道路などのインフラ整備が進展し始めた 2000 年頃から増加し 始めた。2001 年以降、キヤノン、TOTO などの日本企業進出に伴う大型投資がハノイで実施され ている。尚、2016 年のハノイ市への直接投資は、大型案件が重なったため、前年比で倍増してい る。例えば、韓国サムスン電子の研究開発拠点は総投資額が 3 億ドルに達し、2020 年に開所が予 定され、4,000 人の雇用を創出する計画となっている。一方で、大手企業を取引先とする部品メー カーやサービス業などの比較的小規模の進出も増加基調にある。このため、金額の増加以上に件 数の増加が顕著となっている。

(4)

第 25 章 地域編①:北部 ハイフォン市 (2) ハイフォン市は、ハイフォン港が北部の貿易拠点としての活用されていることから、輸出加工 型の製造業の投資案件が多い。今後、ハイフォン港よりも川下に位置するディンヴー港やラック フェン港などの大規模な港湾やその周辺の開発などが進むことから、ハイフォンへの直接投資は 引き続き増加するものと予想される。 ハイフォン市には 2016 年、韓国 LG 電子、LG ディスプレイが進出すると共に地場不動産大手 の Vingroup、Him Lam などが新規で事業を開始している。日系企業については同年までにブリヂ ストン、富士ゼロックス、JX 日鉱日石エネルギー(当時)、ニプロファーマ、日本通運など 130 社が進出している。 その他の省 (3) 北部地域の直接投資受入は、ハノイ市が突出しているが、近年バクニン省、ハイズオン省など ハノイ市の周辺省や北部内陸・山岳地域のタイグエン省においても海外企業が進出していること が注目される。 バクニン省は、サムスン電子、マイクロソフト、キヤノン電子、ペプシコなどの大手外資企業 による投資により、2010 年以降海外直接投資(FDI)が増加基調にある。例えば、サムスン電子 は 6 つの工場をベトナムに保有するが、うち 3 工場はバクニン省に立地し、今後も拡張が計画さ れている。 ハイズオン省には、主要な工業団地として VSIP ハイズオン工業団地が立地し、同工業団地には 香港の縫製品大手レジーナ・ミラクル・インターナショナルが大規模な縫製工場を構えている。 また、ブラザー工業が同省に工業用ミシン工場、プリンター生産工場を設立するなど、電子部品 メーカーの進出も続いている。 このように、北部への直接投資は、ハノイとハイフォンの 2 大都市から周辺部にも広がりを見 せてきている。

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ベトナムの投資環境 図表 25-4 北部の外国直接投資受入状況(1988~2016 年累計) (出所)計画投資省より作成 図表 25-5 主要省市の過去 3 年間の投資認可額 (出所)計画投資省より作成 262億ドル 3,950件 145億ドル 565件 125億ドル 928件 74億ドル 382件 73億ドル 121件 60億ドル 121件 0 50 100 150 200 250 300 ハノイ ハイフォン バクニン ハイズオン タイグエン クアンニン (億ドル) 0 5 10 15 20 25 30 35 ハイフォン ハノイ バクニン クアンニン ハイズオン タイグエン (億ドル) 2014 2015 2016

(6)

第 25 章 地域編①:北部

日系企業の動向

3.

直接投資流入の推移 (1) 日本からのベトナム向け直接投資の推移を概説すると、2001 年以降、特に北部向けが増加して いる。特に、2002~2005 年の期間では、件数では北部と南部は拮抗しているが、投資金額では北 部が南部を大きく上回った。 北部向け直接投資の特徴の一つとして大手企業による投資が多いことが挙げられる。個別案件 を例に挙げると、2001 年のキヤノン、住友ベークライト、デンソー、2002 年の TOTO、2003 年の パナソニック(南部には 1996 年に進出済み)などがある。さらに、2006 年にはブラザー工業、 2012 年にはブリヂストン、ニプロファーマ、富士ゼロックスが北部へ進出した。2016 年にはダイ キン工業がフンイェエン省に 100 億円の投資を決定するなど、引き続き大企業による大型の投資 案件が続いている。また、既進出の大手メーカーを取引先とする関連部品メーカーの進出も堅調 である。 北部進出企業のベトナム戦略(ベトナム拠点の位置付け) (2) 日系企業の北部進出は、ベトナム政府による政策的誘導も貢献しているが、2001 年以降は工業 団地の整備など、本格的に外資系企業の受け皿が整備されたことが最大の要因であると言える。 企業も「北部」と「南部」のそれぞれの投資環境を比較し、自社戦略に基づき北部を選択した企 業が多い。2004 年 12 月、2006 年 7 月、2011 年 1 月、2016 年 11 月にハノイ、ハイフォンにて実 施した現地ヒアリングを基に北部への進出背景を整理すると、①中国華南地方との分業を視野に 入れた、②割安な人件費を求めた、③大手メーカー(納入先)の近接地を選んだ、という 3 点に 集約される。また、②では、南部に進出した企業が第 2 工場建設など拡張計画を実施する際、南 部での労働力不足や高騰する土地代を考慮し、北部を選択するケースも出てきている。加えて、 この拡張計画に合わせて、その事業に関連する周辺企業が進出するケースも見受けられる。

主要工業団地

4.

北部では 1990 年後半以降、相次いで工業団地の開発が進められ、外資系企業による進出先の候 補が格段に増えた。代表的な日系工業団地としては、タンロン工業団地 I(住友商事系、ハノイ市)、 野村ハイフォン工業団地(野村證券グループ、ハイフォン市)などが挙げられる。尚、レンタル 工場施設を除き、上述の工業団地における入居可能なスペースは、現状、限られている。そのた め、新規進出あるいは生産増強等のために工場を増設する企業は、ハノイの北西に位置するヴィ ンフック省や、ハノイとカイラン港を結ぶ国道 18 号線が通過するバクニン省、国道 18 号線や国 道 5 号線(ハノイ~ハイフォン港)が通過するフンエン省やハイズオン省など、幹線道路沿いの 工業団地へ進出している。ハイフォン市にも三菱商事が間接出資する VSIP 工業団地や、深水港に 近接するディンヴー工業団地などが整備されている。例えば、2001 年にタンロン工業団地 I へ進 出したキヤノンは、第 2 工場をバクニン省のクエボ工業団地に、さらに第 3 工場を同省のティエ ンソン工業団地に進出するなど、周辺地域へ工場を拡張している。 日系工業団地の場合、工業団地内の道路、電力等のインフラをはじめ、投資申請にかかるサポ ートを含めたサービスが行き届いており、新規にベトナムへ進出する企業や中堅・中小企業には

(7)

ベトナムの投資環境 心強い。現地企業や政府が運営する工業団地は、土地賃貸料は安いものの、日系工業団地と同じ レベルのインフラ、各種サポートを望むのは難しい点、留意する必要がある。 尚、世界各地に工場を有し、海外事業の経験豊かな大企業の中には、既存の工業団地に入居し ない企業もある。例えば、ヴィンフック省に工場を有するトヨタ自動車やホンダがそれに該当し、 立地メリットを優先し、自社で周辺インフラ整備を実施している。一般的には、手続き面で労力 を要し、かつ初期投資コストも伴う工業団地外への進出は様々な苦労が伴うことから、多くの日 本企業は日系工業団地に進出している。 近年では、中小企業のニーズに対応したレンタル工場も増加している。日系事業者の提供する レンタル工場も多く、上述のタンロン工業団地のレンタル工場など日本人スタッフによるサポー ト体制が構築されているところもある。 このように日系企業による北部進出は多様化しており、自社の投資金額の制約、納品先との距 離、輸出入の利便性等、様々な要素を考慮して最適の立地を選ぶことが大切である。そのほか、 改善が進む近隣諸国の物流事情や、活発化している北部での日系物流業者の動向、現在検討・計 画が進められている幹線道路や港湾、工業団地なども、進出先を決める際の考慮に入れることを 推奨する(図表 25-6)。 図表 25-6 北部の主要工業団地(地図) (出所)Google Map、各種資料より作成 ディンヴー 工業団地 タンロン2 工業団地 ノイバイ 工業団地 VSIPハイフォン 工業団地 野村ハイフォン 工業団地 チャンズエ 工業団地 VSIPハイズオン 工業団地 フックディエン 工業団地 工業団地ダイアン 国道5B 国道1A クエヴォ1 工業団地 イエンフォン 工業団地 フォーノイA 工業団地 ドンヴァン2 工業団地 ホアマック 工業団地 ホアラック ハイテクパーク タックタットコックオアイ 工業団地 ルオンソン 工業団地 タンロン 工業団地 クアンミン 工業団地 サイドンB 工業団地 ティエンソン 工業団地 VSIPバクニン 工業団地 バティエン2 工業団地 イェンビン 工業団地 クアンチャウ 工業団地 ビンスエン 工業団地 カイクアン 工業団地 ベトフン 工業団地 ドンマイ 工業団地 ドーソン 工業団地 ナムハノイ 工業団地 ハノイ ダイトゥ 工業団地 ハイズオン ハイフォン バクニン バクザン ホアビン フンイェン タンチュオン 工業団地 タイグエン ヴィンフック クアンニン 省市 工業団地 主要幹線道路 国道18 国道5 国道23 国道3 国道32 国道6 第4環状 国道1A 中国・南寧へ ホーチミンへ

(8)

第 25 章 地域編①:北部

投資申請・相談窓口

5.

進出を計画している企業は、省レベルの人民委員会計画投資局(DPI)あるいは輸出加工区・工 業団地管理委員会にて投資手続きを行う。ハノイ工業団地・輸出加工区管理委員会(HIZA)はハ ノイの工業団地に投資を希望する企業の事務手続きが迅速に行えるよう、ワンドアポリシー(= ワンストップサービスに相当)に基づき運営されている。工業団地の外に投資する企業はハノイ 市の DPI へ投資申請を行う(投資証明書の取得手続きや施行細則の内容は、第 11 章「許認可・進 出手続き」を参照)。また、日系工業団地では、日本人駐在員が進出企業の各種サポートを提供し ている。

インフラ

6.

港湾 (1) 北部の主要港はハイフォン港、カイラン港である。ハイフォン港は河川港であり航路水深は 5.5 ~7.2m と浅く、4 万トン級の船舶の入船が限度であるため、荷物は香港、高雄(台湾)、シンガポ ール等で積み替えが必要となる。ハイフォンの河口ではディンヴー港の整備が進み、コンテナ取 扱量が増加している。 また、ハイフォン港を補完する形で、2004 年にハイフォンの北東 30kmに位置する、ハロン湾 に面するカイラン港が開港した。しかし、アクセスが悪く輸送コスト高になることなどが原因で、 コンテナ取扱量は停滞している。日本郵船が月 1 便、カイラン港向けサービスを提供していたが、 2016 年 10 月から寄港地をハイフォン港に変更し、月 2 便の完成車海上輸送サービスを提供して いる。 現在、ハイフォン沖のラックフェン地区に日本の ODA により国際大深水港の建設が 2018 年 5 月施設供用開始を目標に進められている。水深は 14m で、5~10 万トンクラスの大型船の寄港が 可能になるため、欧米向けの直行路線就航が期待されている。尚、将来的にはハイフォン港を廃 止してディンヴー港とラックフェン港に機能を移転する計画がある。 空港 (2) 北部ではハノイ・ノイバイ空港が唯一の国際空港であったため、2016 年にハイフォン市のカッ トビ空港が国際空港化された。ノイバイ空港は、ハノイ市中心部から約 40km 北に位置し、車で 1 時間圏内にある。2017 年 2 月時点で、ホーチミンに比べると便数はやや少ないものの、ハノイと 東京の直行便が週 28 便、名古屋と大阪が同 7 便、福岡が同 4 便就航している。カットビ空港は、 国際線ではマカオ、バンコク、ソウルを結んでいる。 道路 (3) ハノイ市内の幹線道路はほぼ舗装されているが、地方都市あるいは都市間を結ぶ道路整備は遅 れている。ハノイ~ホーチミン間を走る国道 1 号線(約 1,800km)は、主要都市を通過する区間 を除き、多くが一車線のままである。また、老朽化した橋梁など未整備区間がまだ多く残されて いるため、ハノイ~ホーチミンの現在でも所要日数は約 3 日かかる。外国の ODA や ADB の支援

(9)

ベトナムの投資環境 により、優先度の高い箇所から高速道路の整備が進められている。2015 年 1 月には、ハノイ市街 地からノイバイ空港の間に位置するニャッタン橋が開通し、空港までのアクセスが大幅に改善し た。 ハノイからハイフォン港までの国道 5 号線(ハノイ~ハイフォン間は 102km)は日本政府の ODA により整備された道路であり、(2001 年完工)。所要時間は 2 時間~2 時間半である。2015 年 5 月 にハノイ市からハイフォン市ディンヴー港を結ぶ高速道路が開通したため、両都市間の所要時間 は 1 時間 30 分~2 時間程度と 30 分ほど短縮された。 ハノイ~バンコク間は、2006 年 12 月に第 2 メコン橋(ベトナム~ラオス間)が開通したこと で、従来のビエンチャン経由のルートから輸送距離が約 400km 短縮され、通関を含めて最短 3 日 で輸送可能となった。ただ、今のところベトナムのトラックはそのままタイに入国出来ないため、 荷物の積み替えが必要である(ラオスは入国可)。 鉄道 (4) ベトナム北部の鉄道網において最も重要な路線は、南部ホーチミン行き路線と中国行きの路線 である。また、最大の鉄道幹線は、中国国境(ランソン)~ハノイ~ホーチミンをつなぐ総延長 1,923km の南北統一鉄道線(うちハノイ~ホーチミンは 1,726km)である。この線はフランス植民 地時代に建設され 1935 年に全線開通している。しかし機関車、客車、貨車も老朽化しており、傷 んだ線路や、橋梁を通行する際に速度制限箇所が多数存在する。また、全線単線であり、ハノイ ~ホーチミン間は約 70 時間程度かかり、1 日 4 便と利便性は高くない。 中国へは、ハノイ~北京間をつなぐ直行便があり、週 2 便運行しているほか、雲南省との国境 をつなぐハノイ~ラオカイ線(296km)がある。中国は一般的に広軌であるが、ラオカイを抜け 中国側国境・河口から昆明までの鉄道はベトナムと同じ狭軌が採用されているので、直通運転が 可能となっている。 この他、近年、ハノイでは都市鉄道計画が進められている。1 号線、2 号線は日本の円借款によ り建設され、2A 号線は中国、3 号線はフランスの支援により建設が進められている。2A 号線は 2018 年に運行開始予定である。 電力 (5) 日系工業団地などでは、電力は 2 系統で供給され、定期的にメンテナンスも実施されている。 使用料金は時間帯によって異なる変動料金制である。ベトナムでは電力需給が年々ひっ迫する中、 かつては水不足により停電が頻発したことがあったが、2016 年時点では停電は年に 1~2 回ある かないか程度まで減少している。現地調査でハノイ市、ハイフォン市の工業団地入居企業からは、 「電力は比較的良いと感じている」との声を多く聞かれた。但し、一部には「電気ロスは気にな る」との意見もあった。計画停電は、一般的には電力会社もしくは工業団地管理会社経由で事前 に通知のあることがほとんどだが、時折瞬間停電などもあるようだ。このため、製造業では、瞬 停が発生しても影響がないよう自家発電設備を導入する企業もある。 他方、工業団地以外のインフラはあまり整備されておらず、停電も頻繁に発生するようだ。ま

(10)

第 25 章 地域編①:北部 た、工業団地外の場合には予告無しの停電もあり、自家発電設備を設置していない工場はそのた びに操業を停止せざるを得なくなると聞く。また、電力不足時は工業団地への電力が優先供給さ れることから周辺の住宅地では停電が頻発する。 ガス (6) 現地調査時に熱処理のためにガスを利用する工場でヒアリングを実施したところ、現時点でガ ス供給には特に問題はないとのことだった。実際、現地では社員食堂などでガスを利用する企業 がある程度で、熱源としてガスを利用する企業は少ない。尚、ベトナムでは都市ガスは整備され ておらず、基本的にはプロパンガスが利用されている。 水道 (7) 現地調査では、工業団地内の給水に係る問題は特に聞かれなかった。工業団地外では予告無し に断水することがあるようである。排水については、無機物などは自社内で処理し、工業団地の 集中処理設備にて有機物を処理、排出する必要がある。ベトナムは環境問題を厳しく取り締まっ ており、工業団地管理委員会が月 1 回の排水サンプル提出や抜き打ちの検査などを実施している。 生活面では、日本人が居住する高級サービスアパートでは断水はないものの、ローカルスタッ フの居住エリアでは頻繁に断水があるとのこと。 交通 (8) ハノイ市内ではバイクが交通手段の中心である。交通ルールが整備順守されておらず、接触程 度の事故は頻繁に起きる。交通渋滞の緩和策の一環として、ハノイ市中心部では日中、トラック など大型車両の通行規制を導入している。また、混雑する交差点の立体化も進められている。ハ ノイ市内と市近郊の交通事情は悪く、道幅も狭いため、トレーラーの通行が困難な箇所も多い。 また、工業団地付近でも車幅分のみ舗装され、路側帯は土のままという箇所も多々見受けられる。 最近では、都市鉄道敷設工事により交通規制が行われるため、一時的に渋滞が悪化する場合があ る。 ハイフォンでは、現地調査において、バス網の未整備を指摘する声が聞かれた。市内のバス網 は整備されているが、工業団地が立地するエリアはバス交通自体が存在しないため社員がバイク 通勤せざるを得ず、そのため交通事故に遭うことが多いという。港湾に近くの工業団地では大型 トラックの交通が頻繁であり、バイク通勤に危険を伴うことから、自社で通勤バスを用意してい る会社もある。 通信 (9) ベトナムでは携帯電話は普及しており、利用料金も非常に安い。ポストペイド方式の場合、月 額基本料金は 300 円程度、1 分あたりの国内通話料は 5 円程度である。プリペイド方式の場合は、 SIM カードを購入する。通話料はポストペイド方式と同程度で、データパッケージは 1.6GB あた

(11)

ベトナムの投資環境 り 400 円弱から用意されており、街中のコンビニエンスストアから商店などいたる所で販売され ている。 また、無料 Wi-Fi サービスを提供する飲食店等が多く、パスワードを入力すると比較的速い速 度でのインターネット通信が利用できる。

労働事情

7.

労働者の確保 (1) 現地調査では、現状、ワーカークラスの調達が難しいとの声はあまり聞かれなかった。但し、 即戦力となる中間管理職、日本語を話すエンジニア、外資等での勤務経験のある人材の確保は容 易ではないとの意見であった。最近では、外資企業の大規模工場の設立により、引き抜き等、せ っかく育てた人材が流出することもしばしばあるとのことである。また、裾野産業の未成熟さが 人材不足に拍車をかけ、多くの企業では新卒から人材を育てるという長期的な姿勢が必要とされ ている。大学からのインターン生の受け入れや、寄付講座や奨学金を用意し、大学から定期的に 人材を確保するなど工夫をしている企業もある。ちなみに、製造業の場合、ワーカーは工場周辺、 スタッフは市内から通勤していることが多い。 2007 年 1 月、ベトナム最大手の IT 企業、FPT コーポレーションによって、ハノイに FPT 大学 が創設された。同大学は、学生に日本語と IT を教え、日本語が出来るソフト技術者の養成を目指 していることから、現地日系企業も注目している。2016 年には、ハノイ国家大学の参加大学とし て日越両政府により日越大学が設立された。現在は修士課程のみ開講され、4 年制大学の開学時 期は未定である。9 月の入学式では、企業管理、環境工学、公共政策などの 6 コースに 70 人が入 学しており、ベトナムの発展と日越関係を担う人材として期待されている。なお、ハイフォンに も、ベトナム海洋大学、ハイフォン薬科大学、ハイフォン大学など多くの大学が立地している。 図表 25-7 ハノイ市に立地する主要大学

(出所)“Ranking Web of World Universities”、各大学ウェブサイトより作成

求人方法については、ワーカークラスでは、工業団地の正門や自社工場前の掲示板に募集要項 を張り出して募集するほか、工業団地管理委員会の人材紹介センターに依頼することも可能であ 学校名 特徴 ベトナム国家大学 ハノイ校 全日制(4年)ハノイ大学として知られ、自然科学、人文社会科学、工学、教育学部を擁する。在校生 約3万人 ハノイ工科大学 全日制(5年)、在校生約2万6千人。機械、情報、電子・通信工学部等。設計は、3DのCADを使用。日 本語センター(1994年設立。40~50名/2クラス) ベトナム国家農業大学 全日制、在校生約38,000人。農学科、動植物科など14学部。農業系大学ではベトナムで最も古い (1956年設立) ハノイ貿易大学 全日制(4年半)、在校生約7,000人。日本語専攻140人/学年。基礎日本語2年間で2級程度。4年間 1,200時間で検定1級に近い程度 ハノイ国民経済大学 全日制(4年)、在校生約4万5千人。経済学、経営学、会計学、金融論が中心で、卒業生は共産党、政 府・官公庁、民間企業に多く輩出

(12)

第 25 章 地域編①:北部 る。新聞・ラジオやウェブサイトなどのメディアを通じて募集する企業もある。また、ワーカー 間の口コミを通じた募集も有効とされる。スタッフレベル、エンジニア等については、新聞広告、 インターネット、掲示板への貼り出し等で募集する。尚、現地調査では、工業団地内のネットワ ークを考慮し、同じ団地内からは採用(引き抜き)はせず、他の日系企業から応募があった際は その企業に確認を入れる、という声も聞かれた。 離職率は企業によって差がある。給料が比較的高く福利厚生の良い企業の定着率が高い。基本 的に、ベトナムではワーカーは給料が高い方に流れていく。退職理由は、多くの場合、家庭の事 情(病気、誰が子供の面倒を見るか)、留学、通勤困難などである。 労働管理 (2) かつての北部地域は、過去、資本主義に基づく経済基盤を持った経験がない地域であり、農村 出身で会社勤めの経験のない労働者が多かった。そこで進出企業は、工場労働の経験がない従業 員に対して、まず仕事に対する考え方や意識などから教育する必要があった。しかし、若い労働 者層では労働に対するこのような意識は薄れつつあるようである。 ベトナムにおけるストライキの原因は、賃上げ問題か食堂の質であることが多い。会社勤めの 経験が浅い社員が会社側の対応、方針を理解する前に思いつきでストライキを行うケースも多く、 組織だったものではないとのことである。工業団地内で発生するストライキは他の入居企業に飛 び火することもある。このような労働争議等の問題が起こった場合、工業団地内に進出している 企業であれば、工業団地管理委員会などが社員と経営者の間に入って対応する場合もある。 組合活動についてもベトナム人の理解は十分でなく、現地ヒアリングでは、実態は親睦会イベ ント活動のようなものと捉えられているとの意見を聞いた。四半期に 1 回は労使協議会を行って いる企業や、良好な労使関係を構築するために組合本来の在り方まで教えている企業もある。 コミュニケーション (3) ベトナム人労働者とのコミュニケーションは、言語の壁だけでなく、言葉が通じてもこちらの 伝えたいことを正確に理解出来ないという問題もあり、容易ではない。問題ひとつひとつについ て、理解できたか相手に確認することが必要となる。 ワーカークラスの社内語はベトナム語で、事務所スタッフは英語、ベトナム語、日本語を併用 するなど、社内言語については各社様々に対応している。英語が出来る事務職員、エンジニアの 採用は比較的容易であるが、日本語が出来る人材の採用は容易ではないため、採用した後で日本 語を教えている日系企業もある。ベトナム人は勉強熱心で語学習得能力は高く、日本語の習得も 早いと聞く。 現地調査では、ベトナム人の性格の特徴として、あまり意見を言わず、自分から主体的に提案 することは少なく、3~5 人のグループにすると互いをかばい合って更に何も言わなくなる傾向が ある、と指摘する声が少なからず聞かれた。何か聞き出したい場合は、紙に書かせるなどの工夫 が必要となる。 ベトナム人は、社内旅行、運動会などのイベントを非常に好み、現地調査では「まるで 30 年前

(13)

ベトナムの投資環境 の日本のようである」との意見も聞かれた。社内イベントは特に家族の参加を可能とすると参加 率高くなるとのこと。このようなイベントと通じて企業への忠誠心を養い、離職率を低くしよう と努力している企業が多い。 雇用契約(残業時間、有給休暇、退職、転職) (4) ベトナム人は一般的に残業を好む傾向にある。労働契約については 3 ヵ月の試用期間を設けて いる会社が多い。法律により、2 回目の更新から永久採用となり、永久採用の場合、解雇が容易 ではないこと、労働コストの上昇につながることなどから、企業の中には一旦契約を解消し、再 雇用という手続きをとるところもある。ベトナムは社会主義国であるため労働法も労働者寄りで あるため、①証拠があり、②就業規則に違反していることが分かり、③本人もその事実を認めて いること、等が揃わないと、解雇は非常に困難である。法律上は 3 回警告で解雇は可能であるが、 反対に労働者から訴えられるケースもあるため、就業規則に解雇となるケースを規定し、警告に ついても毎回労働者のサインをもらいその事実を確認するなどの対応が必要である。 事務スタッフ、エンジニアを日本で研修させる場合、事前に「研修に参加後の退職(一定期間 内)については、研修費を返金する」という契約を締結しても、実際に効果を発揮するのは限定 的であり、契約違反で研修費を返金した事例は稀であるようだ。退職に際しては、法律上は退職 日の 45 日前に雇用主宛てに報告することと定められているが、実際には事後(決定後)報告とな る。また、すでに転職先を決めてしまっているケースが多いため、慰留は不可能である。 労働者に対する評価 (5) ベトナム人は進出企業から一般的に、まじめで優秀、勤勉、手先が器用と評価されており、実 際、上司に指示されたことは一生懸命に頑張る者が多い。但し、自分で課題を見つけることは得 意ではなく、自ら改善することも苦手であることから、日本人が細かく確認し、指示を出す必要 がある。 ベトナム人は仲間意識が強く、人を批判せず、年長者の言うことを良く聞く特徴があり、同世 代の従業員からリーダーを選ぶことは難しい。上をみて仕事をするというよりは、横をみて低い 方に合わせる傾向がみられるため、リーダー格になりうる人材が少ないとの見方もある。ベトナ ム人同士は非常に仲が良いが、その一方で、仕事になると部署ごとの横の連携は悪く、チーム内 部の連携も弱い。更に、自分の知見を後任や周囲に引き継ぎをしない傾向があり、このため、後 継者が育たないケースもあると聞く。進出企業の中には「ベトナム人は出世意欲が低く、中国人 と比較するとやや物足りないとの印象を受ける」といった声も聞かれた。 ベトナム人は権限を持つと「周りから報酬をもってくる」ことが当然に思う傾向にあり、日系 企業においても購買担当者が業者と癒着してリベートを取っていたり、備品の納入数量を発注量 より少なく注文し差額を着服したりするケースは珍しくない。 また、ベトナム男性と女性を比較すると、概してベトナム人女性の方が勤勉で手先が器用など の理由で好まれる。ちなみに日系企業ではベトナム人女性の採用比率が圧倒的に多いが、多くの 日系企業がベトナム人男性労働者を、二日酔いで休む、サッカーの日に休む、けんかをする、単 調な仕事を嫌うなどの理由で採用を避けているためである。日系企業ではベトナム人男性労働者

(14)

第 25 章 地域編①:北部 の多くは力仕事、あるいは単純作業とならない工程に従事させているようだ。 尚、ベトナム人の衛生感覚は日本人と大きく異なる。現地調査では、掃除を教えるのも一苦労 との声を聞いた。 賃金水準 (6) 2017 年 1 月に施行された法定最低賃金(月額)に基づき、北部では①ハノイ市とハイフォン市 の各区が 375 万ドン(約 166 ドル)、②①以外のハノイ市とハイフォン市が 332 万ドン(約 147 ド ル)、③ハイズン省、バクニン省、クアンニン省の一部地域が 290 万ドン(約 128 ドル)、④その 他の地域が 258 万ドン(約 114 ドル)の四段階に区分される。 日系企業の高卒ワーカーの賃金は一般的に、法定最低賃金に、交通費、食事手当(現物支給の 場合あり)、リーダー手当、日本語手当(一定水準に達したワーカーに対して)、皆勤手当、住居 手当てなど各種手当てを付加したものだが、その支給状況は企業によって様々である。 日系企業ネットワークがある工業団地では、人件費や福利厚生は大きな関心事項であることか ら、日系企業間で月に 1 回など定期的に情報交換が行われているようだ。

市場として見た北部

8.

ハノイ市の 1 人あたり GRDP は 2,980 ドルであり、自動車等の耐久消費材の購入が増える 3,000 ドル水準に迫るなど消費市場としての魅力が高まってきている。越僑送金が多い南部に対し、公 務員の副業が認められているベトナムでは、北部には副収入を持つ官僚が多く、購買力は額面所 得以上に高いとされる。 また、年間を通してテト(旧正月)時は消費量が増える。近年、ベトナムにおいても高級品を 志向する購買層が増え、白物家電の販売も伸びている。二輪車は引き続き好調な売れ行きを示し ており、2007 年以降は自動車の販売台数も増加傾向にある。 ちなみに北部は南部と比べると四季があることから、気候の影響を考慮したマーケティングが 必要となる。

生活環境

9.

ハノイ (1) ハノイの生活環境は、ここ数年で飛躍的に改善した。但し、現地の駐在者からは、湿度が高く 暑いため、むしろ南部のホーチミンの方が過ごしやすいといった声や、娯楽が乏しいなど一部不 満も聞かれた。治安は良いが、街灯が少ない歩道もあるので夜間外出時は注意を怠らないように する必要がある。そのほか、衛生面、交通事故などの問題がある。また、首都といっても、街中 では英語が通じないことも多い。 駐在員は、サービスアパートに住むケースが多い。家賃は、月 600~5,000 ドル程度まで様々で ある。日系事業者が施工、運営するサービスアパートメントや、24 時間セキュリティシステムを

(15)

ベトナムの投資環境

完備した物件も多い。

ハノイでは、2015 年 11 月にイオンが開業した。その他、ユニマート(旧・西友)や、韓国の Lotte Mart、タイ資本の Big C と Metro、地場 Vinmart などのスーパーマーケットがある。地場系の FIVIMART および Citimart はイオンと提携しており、イオンの PB 商品「トップバリュ」を購入で きる。日系コンビニエンスストアは出店していないが、地場の Shop&Go や Vinmart、個人経営の 商店が多くある。また、有機野菜や安心・安全野菜などを取り扱う事業者がおり、日系の宅配サ ービスも利用可能となっている。日本食レストランは、ハノイでも 10 年前には 10 軒程度しかな かったが、2009 年には数十軒程度に急増し、2016 年時点では 200 軒に上ると言われる。特に、日 本食レストランは日本国大使館が立地する Kim Ma エリアに多い。また、各国料理のレストラン もあり、ホーチミンほどではないが食生活におけるバラエティに富んできている。 娯楽はゴルフ、テニス、ソフトボール、カラオケなどが楽しめる。ハノイ近辺にゴルフ場は 7 ~8 ヵ所ほどあり、週末のビジター料金は 10,000~15,000 円程度である。 ハノイには日本人学校があり、小学部と中学部が設置されている。また、英語教育を基本とす るインターナショナルスクールも複数立地する。医療機関では、ハノイ市内には在留邦人を含め 外国人が利用する外資系医療機関が複数あるが、緊急搬送を必要とする場合は、日本かシンガポ ールの病院に搬送されるようだ。 ハイフォン (2) ハイフォンは人口規模が小さい分、ハノイに比較すると治安も良い。現地では、駐在員が一人 でタクシーに乗っても問題はないとの声が聞かれた。 駐在員の住まいとしては、サンフラワービレッジやハイフォンタワー(いずれも韓国系)、サマ セット(シンガポール系)などのサービスアパートメントがあり、いずれも家賃は月 1,100~2,000 ドル程度。ハノイと比べると安価であるものの、施設面では劣るため、ホテル住まいをする駐在 員もいる。尚、日系事業者によるホテル・サービスアパートメントを含む複合施設の建設も進め られている。 また、ハイフォン勤務者の家族帯同は少ない。通学の都合で帯同家族はハノイに居住し、駐在 員のみハイフォンに単身赴任するケースが多い。道路インフラの改善によりハノイからの通勤も 片道1時間半程度で可能になってきたが、日々の長距離移動や安全面を考慮し、ハイフォンに居 住するのが一般的のようだ。 スーパーマーケットは地場の Co.opMart や、Metro、Big C などがある。その他、マレーシア系 百貨店パークソンがある TD プラザや VincomCenter などでも買い物が可能。前述のハノイ市の日 系食品宅配サービスは、ハイフォンエリアでも週 1 回の配送が可能である。日本食レストランは 10 店舗程度ある。 娯楽はゴルフ、サッカー、ソフトボール、テニス、カラオケなどが楽しめる。サービスアパー トメントに隣接するゴルフ場では、プレーフィーが入居者で約 5,000 円、ビジターで 10,000 円超 の設定となっている。家族帯同のハイフォン単身赴任者からは、週末ハノイに足を運び、家族と 共にイオンでの買い物をしたり和食を食べたりすることが娯楽という意見もある。また、カット ビ空港が近いため、ホーチミンや国内のリゾート地だけでなく海外旅行もしやすい。

(16)

第 25 章 地域編①:北部

ハイフォンにはインターナショナルスクールが 1 校あるが、現在、邦人向けの学校はない。 ハイフォン市内にも外国人の利用できる病院が複数ある。国立総合病院(Viet Tiep General Hospital)と地場の私立総合病院(Hong Phuc Hospital)に加え、2014 年にはグリーン国際病院(産 婦人科、小児科など 12 科)、2015 年にはハイフォン国際総合病院が開業している。2017 年には、 ビングループのハイフォン Vinmec 国際総合病院が開業する予定である。但し、現地調査では、小 児科はハノイの病院にかかる必要があるとの意見も聞かれた(図表 25-8、25-9)。 図表 25-8 ハノイ、ハイフォンの学校 (出所)各校ウェブサイト等より作成 図表 25-9 ハノイ、ハイフォンの主な医療機関 学校名、URL 場所 対象 ハノイ日本人学校

(The Japanese School of Hanoi) URL:http://www.jshanoi.com/

Ham Nghi St., My Dinh 2, Tu Liem,

Hanoi 小学生及び中学生

United Nations International School Hanoi (UNIS)

URL:http://www.unishanoi.org/

Lac Long Quan Road, Phu Thuong

Ward, Tay Ho District, Hanoi 幼稚園、小・中・高等部

Hanoi International School URL:http://www.hisvietnam.com/

48 Lieu Giai Street, Ba Dinh District,

Hanoi 幼稚園、小・中・高等部 British International Scool Hanoi

URL:http://www.bishanoi.com/en

Hoa Lan Road, Vinhomes

Riverside, Long Bien District, Hanoi 幼稚園、小・中・高等部 Concordia International School Hanoi

URL:http://concordiahanoi.org/

Van Tri Golf Compound Kim No,

Dong Anh, Hanoi 幼稚園、小・中・高等部

QSI International School of Haiphong URL:https://www.qsi.org/vietnam/hph/

Me Linh Quarter, Km2 Pham Van Dong Road, Anh Dung Commune, Duong Kinh District,Haiphong

幼稚園、小・中・高等部

病院名、URL 診察科目 住所 電話番号

ハノイ・フレンチ・ホスピタル (Hanoi French Hospital) URL:http://www.hfh.com.vn/ フランス資本による私立総合病院 日本人スタッフ:カスタマーサービス2名 総合診療科、内科、外科、小児 科、産婦人科、皮膚科、耳鼻咽 喉科、眼科、整形外科、脳神経 外科、泌尿器科、形成外科、精 神科、リウマチ科、歯科など20 専門診療科

1 Phuong Mai Str., Dong Da District, Hanoi, Vietnam

024-3577-1100  日 本語専用デスク024-3576-0508

Vinmec International Hospital (ビンメック国際総合病院) URL:https://vinmec.com/eng/ 日本語対応:日本語で対応可能なベトナ ム人スタッフ2名 総合診療科,内科専門科,外科専門 科,整形外科,脳神経外科,小児科, 腫瘍科,産婦人科,皮膚科など概ね 全科

458 Minh Khai Street, Hai Ba Trung District, Hanoi

024-3974-3556 日本語直通090-214-445

救急外来 024-3974-4333

(17)

ベトナムの投資環境 (注) 市外局番は、ハノイ市で 2017 年 6 月 17 日より 4⇒24、ハイフォン市で 2017 年 4 月 15 日より 31⇒225 に変更になった (出所)外務省「世界の医療事情 ベトナム」http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/asia/viet.html 等より作成 ファミリーメディカルプラクティ ス、ハノイ

(Family Medical Practice Hanoi) URL: http://www.vietnammedicalpractice.com/ 日本人スタッフ:医師1名、看護師1名、 スタッフ2名 総合診療科、内科、小児科、産 婦人科(分娩施設はないがフレ ンチホスピタルと連携)、臨床 心理(心療内科)、理学療法、 歯科、専門科(外科、耳鼻咽喉 科、眼科、整形外科、皮膚科、 泌尿器科) 298 I Kim Ma Str., Ba Dinh District, Hanoi 024-3843-0748(24時 間) 日本語専用デスク028-3822-1919 インターナショナルSOS・ハノイク リニック

(International SOS Hanoi Clinic) URL: http://www.internationalsos.co.jp/clinic/vie tnam.html 日本人スタッフ1名 総合診療科、小児科、産婦人 科、皮膚科、耳鼻咽喉科、眼 科、外科、整形外科、泌尿器 科、放射線科、精神科、呼吸器 科、消化器科、歯科、整体、カ ウンセリング

51 Xuan Dieu, Tay Ho District, Hanoi 024-3934-0666(24時 間) Hクリニック・チュンホア(H Clinic Trung Hoa) URL:http://jp.hfh.com.vn/h-clinic-trung-hoa.html 日本人スタッフ:常駐はないが、日本語 可のベトナム人医師1名 総合診療科、内科、小児科、産 婦人科、外科、歯科など (フレンチホスピタル分院)

24T1 Bldg., Hoang Dao Thuy

Str., Cau Giay District, Hanoi 024-6251-2835

さくらクリニック(医科・歯科) URL:http://sakurahanoi.com/ 日本語対応:日本人医師1名(木・土以 外)、日本人歯科医師1名、日本人看護 師、日本人歯科衛生士常駐 一般内科、小児科など、各種健 康診断・歯科一般治療、審美歯 科など

49/612 Lac Lon Quan St.Tay Ho District,Hanoi 024-3718-1000(日本 語) 東京インターナショナルクリニック URL: http://tokyo-clinic.tokyo/ja/ 日本語対応:日本人医師1名、日本人ス タッフ常駐 内科

10F,Hanoi Tourist Building,18 Ly Thuong Kiet Str,Hoan Kiem District,Hanoi 024-3661-1919 ハイフォン総合病院(Viet Tiep General Hospital) URL:http://viettiephospital.vn/ 外国人専用外来、入院棟あり 内科、神経内科、外科、心臓外 科、整形外科、形成外科、脳神 経外科、皮膚科、泌尿器科、眼 科、放射線科、麻酔科、歯科な ど

No.1 Nha Thuong Street, Haiphong City, Vietnam

84-225-845185、 846214

グリーン国際病院

(Green International Hospital) URL:http://benhviengreen.com/

産婦人科、小児科など12科

No. 738 Nguyen Van Linh Str, Niem Nghia, Le Chan, Hai Phong

02253-786-555 (救急)02253786 -333

ハイフォン国際総合病院

(BENH VIEN DA KHOA QUOC TE HAI PHONG)

URL:http://hih.vn/

総合病院(内科、東洋医学、産 婦人科、小児科、整形外科、外 科、内視鏡、MRI、CT)

124 Nguyen Duc Canh Street,

(18)

第 25 章 地域編①:北部

主要工業団地

10.

北部の主要な工業団地の概要を省毎にまとめると、以下となる。 【紅河デルタ】 No. 工業団地名 住所 総開発面積 1 バックチュオンティン工業団 地

Bac Thuong Tin Industrial

Park n.a. 112 ha

2 ドンアイン工業団地 Dong Anh Industrial Park Xuan Non Communes, Dong

Anh Dist 470 ha

3 バイオテクノロジー工業団地 Hanoi Biological Technology

Park (Habotech) Tu Liem District 200 ha

4 ハノイダイトゥ工業団地 Ha Noi - Dai Tu Industrial Park

Long Bien District, Ha Noi

City 40 ha

5 ホアラックハイテクパーク Hoa Lac Hi-Tech Park 29, Lang Hoa Lac Highway,

Thach That Dist,, Hanoi 1,568 ha

6 ナムタンロン工業団地 Nam Thang Long Industrial

Park n.a. 261 ha

7 ノイバイ工業団地 Noi Bai Industrial Park Quang Tien Village, Soc Son

District, Ha Noi 100 ha

8 クアンミン工業団地 Quang Minh Industrial Park Me Linh District, Ha Noi City 344 ha

9 フーギア工業団地 Phu Nghia Industrial Park

Km25, Nation Roadway 6, Phu Nghia, Chuong My, Ha Noi

670 ha

10 サイドンA工業団地 Sai Dong A Industrial Park The Sai Dong zone, Gia Lam

District, Hanoi 420 ha

11 サイドンB工業団地 Sai Dong B Industrial Park The Sai Dong zone, Gia Lam

District, Hanoi 97 ha

12 ソックソン工業団地 Soc Son Industrial Park n.a. 55 ha

13 タックタット・クオックオア イ工業団地

Thach That - Quoc Oai Industrial Park

Thach That District, Ha Noi

City 155 ha

14 タンロン工業団地Ⅰ Thang Long Industrial Park Thang Long Industrial park,

Dong Anh District, Hanoi 302 ha ハノイ市

(19)

ベトナムの投資環境

No. 工業団地名 住所 総開発面積

15 バーティエン工業団地 Ba Thien Industrial Park Binh Xuyen District, Vinh

Phuc Province 308 ha

16 バーティエン工業団地2 Ba Thien Industrial Park 2 Ba Thien 2 IP, Binh Xuyen

District, Vinh Phuc Province 308 ha

17 ビンスエン工業団地 Binh Xuyen Industrial Park

Huong Canh Village, Binh Xuyen District, Vinh Phuc Province

982 ha

18 ビンスエンⅡ工業団地 Binh Xuyen II Industrial Park Binh Xuyen District, Vinh

Phuc Province 485 ha

19 ビンスエンⅢ工業団地

Binh Xuyen Ⅲ Industrial Park (Southern Binh Xuyen Industrial Park)

Binh Xuyen District, Vinh

Phuc Province 304 ha

20 チャンフン工業団地 Chan Hung Industrial Park

Chan Hung Township, Vinh Tuong District, Vinh Phuc Province

131 ha

21 カイクアン工業団地 Khai Quang Industrial Park Khai Quang Ward, Vinh Yen

City, Vinh Phuc Province 262 ha

22 キムホア工業団地 Kim Hoa Industrial Park

Kim Hoa Village, Me Linh District, Ha Noi City - Phuc Thang Ward, Phuc Yen District, Vinh Phuc Province

264 ha

No. 工業団地名 住所 総開発面積

1 ダイドン・ホアンソン工業団 地

Dai Dong - Hoan Son Industrial Park

Dai Dong Village, Tien Du

District, Bac Ninh Province 600 ha

2 ドーチダイキム工業団地 Do Thi Dai Kim Industrial Park

Dai Phuc ward, Bac Ninh city,

Bac Ninh province 508 ha

3 ザービン工業団地 Gia Binh Industrial Park n.a. 300 ha

4 ハナカ工業団地 Hanaka Industrial Park Dong Nguyen ward, Tu Son,

Bac Ninh province 74 ha

5 ナムソン・ハップリン工業団 地

Nam Son - Hap Linh Industrial Park

Tien Du District, Que Vo

District, Bac Ninh Province 800 ha

6 クエヴォⅠ工業団地 Que Vo I Industrial Park Que Vo District, Bac Ninh

Province 640 ha

7 クエヴォⅡ工業団地 Que Vo Ⅱ Industrial Park Km 18, Nation Road 18,

Ngoc Xa, Que Vo, Bac Ninh 570 ha ヴィンフック省

(20)

第 25 章 地域編①:北部

No. 工業団地名 住所 総開発面積

8 クエヴォⅢ工業団地 Que Vo Ⅲ Industrial Park n.a. 593 ha

9 トゥアンタイン1工業団地 Thuan Thanh 1 Industrial

Park n.a. 200 ha

10 トゥアンタインⅡ工業団地 Thuan Thanh II Industrial Park

Thuan Thanh District, Bac

Ninh Province 250 ha

11 トゥアンタインⅢ工業団地 Thuan Thanh III Industrial Park

Thanh Khuong Commune, Thuan Thanh district, Bac Ninh Province

368 ha

12 ティエンソン工業団地 Tien Son Industrial Park Hoan Son Town, Tien Du

District, Bac Ninh Province 410 ha

13 トゥソン工業団地 Tu Son Industrial Park Dai Phuc ward, Bac Ninh city,

Bac Ninh province 300 ha

14 VSIPバクニン工業団地 VSIP Bac Ninh Industrial Park

No. 1, Huu Nghi Road, VSIP Bac Ninh, Tu Son, Bac Ninh Province, Vietnam

240 ha

15 イエンフォンI工業団地 Yen Phong I Industrial Park Yen Phong District, Bac Ninh

Province 750 ha

16 イエンフォンⅡ工業団地 Yen Phong Ⅱ Industrial Park Yen Phong District, Bac Ninh

Province 479 ha

No. 工業団地名 住所 総開発面積

1 カイラン工業団地 Cai Lan Industrial Park Gieng Day Ward, Ha Long

City, Quang Ninh Province 278ha

2 ドンマイ工業団地 Dong Mai Industrial Park Dong Mai Ward, Quang Yen

District, Quang Ninh Province 200ha

3 ハイイエン工業団地 Hai Yen Industrial Park Mong Cai City, Quang Ninh

Province 183 ha

4 モンカイ国境経済特区 Mong Cai Bordergate Economic Zone

The Mong Cai EZ’s includes the entire Mong Cai city and 9 communes and tow ns of Hai Ha districts

121 ha

5 バンドン経済区 Van Don Economic Zone Doan Ket commune、Quang

Ninh city 217 ha

6 ベトフン工業団地 Viet Hung Industrial Park

Viet hung commune, Ha Long city, Quang Ninh province

301 ha クアンニン省

(21)

ベトナムの投資環境

No. 工業団地名 住所 総開発面積

1 コンホア工業団地 Cong Hoa Industrial Park Cong Hoa ward, Chi Linh,

Hai Duong province 700 ha

2 ダイアン工業団地 Dai An Industrial Park

Km51, Nation Roadway 5, Tu Minh Ward, Hai Duong City, Hai Duong Province

648ha

3 キムタイン工業団地 Kim Thanh Industrial Park

Thuong Vu, Tuan Hung and Co Dung Commune, Kim Thanh District, Hai Duong

165 ha

4 ライカック工業団地 Lai Cach Industrial Park Lai Cach Town, Cam Giang

District, Hai Duong Province 191 ha

5 ライブ工業団地 Lai Vu Industrial Park Lai Vu Village, Kim Thanh

District, Hai Duong Province 213 ha

6 カムディエン・ルオンディエ ン工業団地

Cam Dien – Luong Dien

industrial park 75 Au Co - Tay Ho - Ha Noi 184 ha

7 ナムサック工業団地 Nam Sach Industrial Park Ai Quoc village, Nam Sach

District, Hai Duong Province 63 ha

8 フックディエン工業団地 Phuc Dien Industrial Park Cam Giang District, Hai

Duong Province 170 ha

9 タンチュオン工業団地 Tan Truong Industrial Park Cam Giang District, Hai

Duong Province 240 ha

No. 工業団地名 住所 総開発面積

1 ディンヴー・カットハイ経済 区

Dinh Vu – Cat Hai Economic

Zone Hai Phong City 21,640 ha

2 ディンヴー工業団地 Dinh Vu Industrial Park Dong Hai 2 Ward, Hai An

District, Hai Phong City 1,463 ha

3 ドソン工業団地 Do Son Industrial Park Ngoc Xuyen Ward, Do Son

District, Hai Phong City 150 ha

4 ナムカウキエン工業団地 Nam Cau Kien Industrial Park

Kien Bai, Thuy Nguyen

District, Hai Phong City 263 ha

5 野村ハイフォン工業団地 Nomura Industrial Park An Duong District, Hai Phong

City 153 ha

6 チャンズェ工業団地 Trang Due Industrial Park

Km29, National Highway 10, Le Loi commune, An Duong district, Hai Phong City

600 ha ハイズオン省

(22)

第 25 章 地域編①:北部

No. 工業団地名 住所 総開発面積

7 VISPハイフォン工業団地 VSIP Hai Phong Industrial Park

VSIP Hai Phong Township, Industrial & Service Park, Thuy Nguyen District, Dinh Vu-Cat Hai Economic Zone, Hai Phong City

500 ha

No. 工業団地名 住所 総開発面積

1 ミンドゥック工業団地 Minh Duc Industrial Park My Hao District, Hung Yen

Province 200 ha

2 フォーノイA工業団地 Pho Noi A Industrial Park

Giai Pham Commune, Yen My District, Hung Yen Province

390 ha

3 フォーノイ繊維工業団地

Pho Noi Textile and Garment Industrial Park (Det may Pho Noi B Industrial Park)

Yen My and My Hao district,

Hung Yen province 122 ha

4 デットマイフォーノイB工業 団地

Det may Pho Noi B Industrial Park

Pho Noi B Textile and Garment Industrial Park, Yen My district, Hung Yen

122 ha

5 第二タンロン工業団地 Thang Long 2 Industrial Park Yen My District, Hung Yen

Province, Vietnam 219 ha

No. 工業団地名 住所 総開発面積

1 カウギン工業団地 Cau Nghin Industrial Park

An Thanh Ward and An Bai Ward, Quynh Phu District, Thai Binh Province

214 ha

2 ザーレ工業団地 Gia Le Industrial Park Dong Hung District and Thai

Binh City, Thai Binh Province 85 ha

3 フックカイン工業団地 Phuc Khanh Industrial Park Phuc Khanh ward, Thai Binh

city, Thai Binh province 130 ha

4 ソンチャ工業団地 Song Tra Industrial Park Tan Binh Ward, Thai Binh

City, Thai Binh Province 200 ha

5 ティエンハイ工業団地 Tien Hai Industrial Park Tien Hai District, Thai Binh

Province 251 ha

6 タイビン沿海経済区

Thai Binh coastal Economic Zone (Ven bien Thai Binh Economic Zone)

n.a. n.a.

No. 工業団地名 住所 総開発面積

1 チャウソン工業団地 Chau Son Industrial Park Chau Son Village, Phu Ly

city, Ha Nam Province 170 ha

2 ドンバンII工業団地 Dong Van II Industrial Park Duy Tien District, Ha Nam

Province 264 ha フンイェン省

タイビン省

(23)

ベトナムの投資環境

No. 工業団地名 住所 総開発面積

3 ホアマック工業団地 Hoa Mac Industrial Park

Nation Roadway 38, Hoa Mac Town, Duy Tien District, Ha Nam Province

200 ha

No. 工業団地名 住所 総開発面積

1 バオミン工業団地 Bao Minh Industrial Park

Lien Minh, Lien Bao & Kim Thai commune, Vu Ban district, Nam Dinh Province

155 ha

2 ホアサー工業団地 Hoa Xa Industrial Park

Loc Hoa Commnune, Nam Dinh City, Nam Dinh Province

300 ha

3 ミチュン工業団地 My Trung Industrial Park

Km102+180, National Route 10, Loc La Ward, My Loc District, Nam Dinh City, Nam Dinh Province

150 ha

4 ニンコ経済区 Ninh Co Economic Zone n.a. n.a.

No. 工業団地名 住所 総開発面積

1 ザンカウ工業団地 Gian Khau Industrial Park Gia Vien District, Ninh Binh

Province 262 ha

2 カインク―工業団地 Khanh Cu Industrial Park Yen Khanh district, Ninh Binh

province 170 ha

3 カインフー工業団地 Khanh Phu Industrial Park Yen Khanh District, Ninh

Binh Province 350 ha

4 キムソン経済区 Kim Son Economic Zone n.a. n.a.

5 フックソン工業団地 Phuc Son Industrial Park Ninh Binh City, Ninh Binh

Province 142 ha

6 タムディエップⅠ工業団地 Tam Diep I Industrial Park Tam Diep district, Ninh Binh

province 357 ha ナムディン省

(24)

第 25 章 地域編①:北部

【北部内陸・山間地域】

No. 工業団地名 住所 総開発面積

1 タインビン工業団地 Thanh Binh Industrial Park

Thanh Binh Commune, Cho Moi District, Bac Kan Province

153 ha

No. 工業団地名 住所 総開発面積

1 アンティン工業団地 An Thinh Industrial Cluster

Phuc Thinh commune, Chiem Hoa district, Phuc Thinh, Tuyen Quang Province

76 ha

2 ロンビンアン工業団地 Long Binh An Industrial Park

Doi Can Commune, Tuyen Quang City, Tuyen Quang Province

170 ha

3 ソンナム工業団地 Son Nam Industrial Cluster Son Nam, Son Duong, Tuyen

Quang Province 90 ha

No. 工業団地名 住所 総開発面積

1 バックズエンハイ工業団地 Bac Duyen Hai Industrial Park

Lao Cai Border Gate Economic Zone, Pho Moi ward, Lao Cai

830 ha

2 ドンフォーモイ工業団地 Dong Pho Moi Industrial Park

Lao Cai Border Gate Economic Zone, Pho Moi ward, Lao Cai

100 ha

3 タンローン工業団地 Tang Loong Industrial Park

Gia Phu commune, Phu Nhuan commune and Tang Loong town, Bao Thang district, Lao Cai Province

1,100 ha

No. 工業団地名 住所 総開発面積

1 アウラウ工業団地 Au Lau Industrial Park Au Lau Commune, Yen Bai

City, Yen Bai Province 120 ha

2 ミンクアン工業団地 Minh Quan Industrial Park Minh Quan Commune, Tran

Yen District, Yen Bai Province 112 ha

3 南方工業団地 Phia Nam Industrial Park (Southern Industrial Park)

Van Tien Ward, Yen Bai City,

Yen Bai Province 458 ha

No. 工業団地名 住所 総開発面積

1 イエンビン工業団地 Yen Binh Industrial Park

Yen Binh Group, Pho Yen District, Thai Nguyen Province 693 ha タイグエン省 トゥイエンクアン省 バクカン省 ラオカイ省 イェンバイ省

(25)

ベトナムの投資環境

No. 工業団地名 住所 総開発面積

1 ディンチャム工業団地 Dinh Tram Industrial Park Viet Yen district, Bac Giang

province 127 ha

2 クアンチャウ工業団地 Quang Chau Industrial Park

Quang Chau commune, Viet Yen district, Bac Giang province

426 ha

3 ヴァンチュン工業団地 Van Trung Industrial Park

Van Trung Commune, Viet Yen District, Bac Giang Province

350 ha

No. 工業団地名 住所 総開発面積

1 フーニン工業団地 Phu Ninh Industrial Park

Tu Da Commune, An Dao Commune, Phu Ninh District, Phu Tho Province

100 ha

2 トゥイヴァン工業団地 Thuy Van Industrial Park Thuy Van Commune, Viet Tri

city, Phu Tho Province 306 ha

3 チュンハー工業団地 Trung Ha Industrial Park

Hong Ha Commune, Tam Nong District & Xuan Loc Commune, Thanh Thuy District, Phu Tho Province

200 ha

No. 工業団地名 住所 総開発面積

1 ボーチャイソンダ―工業団地(ダー川東岸工業団地)

Bo Trai Song Da Industrial Park (Left Bank of Da River Industrial Park)

Huu Nghi Ward, Hoa Binh

City, Hoa Binh Province 86 ha

2 ラックティン工業団地 Lac Thinh Industrial Park

Lac Thinh Ward - Yen Lac Ward, Ham Tram, Yen Thuy District, Hoa Binh Province

220 ha

3 ルオンソン工業団地 Luong Son Industrial Park Km36, Nation Road 6, Hoa

Son, Luong Son, Hoa Binh 231 ha

4 モンホア工業団地 Mong Hoa Industrial Park

Mong Hoa Commune, Ky Son District, Hoa Binh Province

236 ha

5 南ルオンソン工業団地 Nam Luong Son n.a. 200 ha フートー省

バクザン省

図表  25-3    北部の主要都市の概要

参照

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