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A最終報告書表紙・目次

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高槻市学校工事施工

調 査 報 告 書

平成26年3月

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目次 1 はじめに ……… 1 2 施工不良の判明と施工中の耐震改修工事への対応 ……… 1 3 高槻市学校工事施工調査委員会の設置 (1)設置目的と検討事項 ……… 2 (2)施工中の工事契約について ……… 3 4 資料調査 (1)11棟に係る台帳等の調査 ……… 3 (2)当時の建築工事の状況と組織体制 ……… 4 (3)当時の工事監査の状況 ……… 4 5 安全性確認のための調査 (1)調査目的 ……… 5 (2)調査対象及び調査箇所 ……… 5 (3)調査手法 ……… 5 (4)調査結果及び結果に対する考察 ……… 6 6 事情聴取 (1)施工業者への事情聴取 ……… 7 (2)工事監理業者への事情聴取 ……… 7 (3)当時の市職員への事情聴取 ……… 8 7 法的責任の追及の可否 (1)施工業者に対する責任追及 ……… 8 (2)工事監理業者に対する責任追及 ……… 9 (3)当時の市職員に対する責任追及 ……… 10 (4)除斥期間の経過 ……… 10 8 業者に対する行政的措置の検討 ……… 11 9 対策工事及び安全確認調査に要した費用 ……… 11 10 市の業務の現状と今後 (1)業務の現状 ……… 12 (2)業務の更なる適正化に向けて ……… 13 11 むすび ……… 13 資料 資料1 高槻市学校工事施工調査委員会設置要綱 ………… 15 資料2 安全性確認のための調査及び結果 ……… 17 資料3 学校建設工事における施工不良に関わる経過 …… 27

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1 はじめに

高槻市では、高度経済成長期の昭和40年頃から人口が急増し、これに伴い昭和 40年から昭和55年までの16年間で小学校29校、中学校11校を新設しまし た。 一方、これらの学校校舎等は、昭和56年の建築基準法改正以前の耐震基準に基 づき建築されていることから、本市では耐震診断を実施し、その結果に応じて計画 的に耐震改修工事を行っています。 平成24年度までに、全ての小中学校の体育館と25棟の校舎の耐震化を終了し、 平成25年度からは平成27年度までの3か年で、小中学校全校で校舎耐震化を完 了することを目標にして工事を進めています。 平成25年度においては、42校45棟の校舎について耐震改修工事を行ってい ますが、その中で、一部の校舎において建築当時の施工不良が判明しました。 これに対し、本市は学校工事施工調査委員会を設置して、原因究明や責任の所在、 対応等について調査検討を重ねてきたところですが、この度、その結果を取りまと めましたので、ここに報告するものです。

2 施工不良の判明と施工中の耐震改修工事への対応

平成25年7月末、玉川小学校校舎耐震改修工事に伴い、階段踊り場部分の壁を 取り壊した際、壁の鉄筋数量が設計図面と異なっているとの報告を施工業者から受 け、市職員が現場で設計図面との不整合を確認しました。 そのため、施工中のほかの学校の階段踊り場部分の壁についても、設計図面との 整合を調査したところ、11校11棟(以下「本件11棟」という。)で同様の施工 不良が判明しました(表1のとおり)。 これを受け、本件11棟における施工中の耐震改修工事の進め方について検討す る中で、本市は、壁を取壊した状態のまま当該部分の工事を長期間中断することは、 授業への支障等を考慮すると何としても回避すべきであり、児童生徒に対して安全 安心な教育施設をいち早く整備することが最も重要であると考えました。この方針 の下、耐震改修設計を行った設計事務所と対策を協議し、また構造の専門家の意見 を伺った結果、次のとおり工事を進めることとしました。 ① 当該壁を構造上重要な「耐力壁」に作り替える4棟については、配筋の現状 に即して耐震診断値を見直した上で対応方法を決定する時間的余裕がないこ とから、当該壁を一旦取り壊し、設計図面どおりの壁に作り替える対策工事 を行った後、当初設計に基づく耐震改修工事を行う。 ② 当該壁を「耐力壁」としない残りの7棟については、特に対策工事は行わず、 耐震改修工事を進める。

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2 【表1】<学校ごとの施工不良内容と対策工事の有無> 学校名・棟 階段踊り場の壁配筋の状況 対策工事の必要性 大冠小学校・北棟 2 列が 1 列 なし 南大冠小学校・北棟 20cm 間隔が 30cm 間隔 有 桜台小学校・南棟 20cm 間隔が 25cm 間隔 なし 玉川小学校・北棟 20cm 間隔が 25cm 間隔・2 列が 1 列 有 北清水小学校・中南棟 20cm 間隔が 25cm 間隔・2 列が 1 列 有 津之江小学校・西棟 2 列が 1 列 有 奥坂小学校・中南棟 20cm 間隔が 25cm 間隔 なし 第八中学校・南棟 20cm 間隔が 25cm 間隔 なし 第十中学校・北東棟 2 列が 1 列 なし 城南中学校・中棟 15cm 間隔が 20cm 間隔 なし 如是中学校・南棟1(西) 20cm 間隔が 30cm 間隔 なし

3 高槻市学校工事施工調査委員会の設置

(1)設置目的と検討事項 本市では、前記のとおり、早急に必要な対策工事を実施し、耐震改修工事の早 期完成を図っていく一方で、本件施工不良について、取り組むべき課題等を明ら かにするとともに、その原因、対策等を調査検討するため、平成25年8月30 日に高槻市学校工事施工調査委員会(以下「調査委員会」という。)を設置しまし た(資料1「高槻市学校工事施工調査委員会設置要綱」参照)。 なお、調査検討を行うに当たり、第三者の立場から構造についての専門的な意 見を伺うため、一般財団法人日本建築総合試験所試験研究センターの構造部部長 にオブザーバーとしての参加をお願いしました。 調査委員会の主な調査検討事項は次のとおりです。 ○原因の究明 ・施工業者、工事監理業者からの事情聴取 ・関係する当時の市職員からの事情聴取 ・当時の工事監理体制、検査体制の調査 ・当時の公共建築工事の状況調査 ○安全性の確認 施工不良が判明した本件11棟の校舎について、調査対象、調査箇所数及び 調査方法を検討の上、早急に校舎全体の構造安全性を調査し確認する。 ○施工業者等の責任 ①施工業者等の責任 ・法的責任、社会的責任等の検討

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3 ・指名停止等の行政的措置の検討 ・施工業者名の公表 ・対策工事費等の経費の負担 ・現在施工中の工事契約の継続 ②高槻市の責任 ・当時の監理体制・検査体制の問題点 ・当時の工事監査の確認 (2)施工中の工事契約について 調査委員会の検討事項の一つに「現在施工中の工事契約の継続」があります。 これは、本件11棟のうち2棟について、当該校舎の建築工事を施工した業者と 今回耐震改修工事を施工している業者が同一であったことから、現契約の継続の 妥当性について検討するもので、早急な判断を必要としました。 そこで、調査委員会の設置後すぐに検討を行った結果、当初建築工事と改修工 事の業者が同一であるという事実は、受注者側の事情による契約違反や法令違反 等、工事請負契約書に規定する発注者の解除権行使の各事由に該当するものでは なく、また、現在施工中の工事内容及び施工体制には何ら問題がないため、契約 を解除する理由はないとの結論に至りました。

4 資料調査

(1) 11棟に係る台帳等の調査 「工事台帳」(建築課)及び「学校園施設台帳」(学務課)を確認したところ、 本件11棟の建築工事概要は次の表のとおりでした。 【表2】<11棟の建築工事概要> 学校名・棟 工期 施工業者 工事監理業務 大冠小学校・北棟 S39.9.25~S40.3.20 大昭工業㈱ 高槻市 南大冠小学校・北棟 S42.9.26~S43.3.31 大昭工業㈱ 高槻市 桜台小学校・南棟 S44.2.13~S44.8.30 ㈱辰村組 委託 玉川小学校・北棟 S48.11.1~S49.6.20 ㈱吉田工務店 設備のみ委託 北清水小学校・中南棟 S47.5.11~S47.10.31 海原・大末建設共同企業体 委託 津之江小学校・西棟 S47.11.13~S48.4.25 ㈱小阪工務店 設備のみ委託 奥坂小学校・中南棟 S51.2.19~S52.2.28 大昭工業㈱ 委託 第八中学校・南棟 S48.10.25~S49.7.31 ㈱吉田工務店 設備のみ委託 第十中学校・北東棟 S46.9.27~S47.5.31 ㈱水間組 委託 城南中学校・中棟 S49.10.21~S50.7.15 榎並間組共同企業体 委託 如是中学校・南棟1(西) S54.9.21~S55.5.31 岸・甲南共同企業体 高槻市 ※工事監理業務は、高槻市が行う場合と、高槻市が建築事務所に委託する場合がある。

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4 (2) 当時の建築工事の状況と組織体制 「1 はじめに」においても記載したとおり、本市では、昭和40年から昭和 50年代半ばにかけて、急増する人口に対応するため、40校の小中学校を新設 しましたが、学校校舎工事件数にすると、168件になります。また、これらの 学校建築工事と同時期に行った「その他の工事件数」及び高槻市の「工事担当職 員数」を年度別にまとめると次の表のとおりです。 【表3】<年度別工事件数等> 年度 学校校舎工事件数 学校校舎工事 合計件数 その他の 工事件数 工事件数 合計 工事担当 職員数 小学校 中学校 40 7 1 8 23 31 5 41 5 1 6 29 35 5 42 4(2) 2 6(2) 44 50 6 43 8(2) 3 11(2) 38 49 9 44 10(2) 4(1) 14(3) 37 51 8 45 14(3) 4(1) 18(4) 41 59 7 46 6 4(2) 10(2) 50 60 10 47 10(6) 3(1) 13(7) 49 62 15 48 9(2) 7(2) 16(4) 59 75 15 49 15(4) 2(1) 17(5) 54 71 19 50 8(5) 5(1) 13(6) 39 52 18 51 2(1) 2 4(1) 31 35 18 52 5(1) 0 5(1) 34 39 18 53 5 2 7 50 57 18 54 6(1) 5(2) 11(3) 51 62 20 55 3 6 9 43 52 16 合計 117(29) 51(11) 168(40) 672 840 ※学校校舎工事件数は、新増築合計件数で、( )内に新築工事件数を示す。 ※その他の工事件数は、学校における体育館新設、給食棟新設及び設備関連工事を含む。 ※昭和48年度に検査室が設置された。 (3) 当時の工事監査の状況 工事監査報告書を確認したところ、本件11棟のうち4棟について、監査委員 による工事監査が行われていることが分かりましたが、今回施工不良が判明した 階段踊り場部分の鉄筋数量に関する記述はありませんでした。

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5 安全性確認のための調査

(1) 調査目的 施工不良の判明を受け、本件11棟の他の部材において鉄筋間隔等を確認し、 校舎全体の構造安全性の検証を行うことを目的として調査を実施しました。 調査の実施に当たっては、調査対象とする部材、校舎ごとの調査箇所数(抽出 頻度)、調査手法等について、オブザーバーの意見を聴いて決定しました。 (2) 調査対象及び調査箇所 対象とする部材は、柱及び耐力壁としました。調査内容は、柱については主筋 の本数と鉄筋径並びに柱帯筋間隔を、耐力壁については鉄筋の配列と配筋間隔を 確認したものです。 各学校における調査は抽出調査とし、その調査箇所数は次の表のとおりです。 【表4】<学校ごとの調査箇所数> 学校名 棟 調査箇所数 (柱) 調査箇所数 (耐力壁) 大 冠 小 学 校 北棟 28 9 南 大 冠 小 学 校 北棟 41 16 桜 台 小 学 校 南棟 56 16 玉 川 小 学 校 北棟 28 12 北 清 水 小 学 校 中南棟 54 16 津 之 江 小 学 校 西棟 41 12 奥 坂 小 学 校 中南棟 46 16 第 八 中 学 校 南棟 32 12 第 十 中 学 校 北東棟 50 16 城 南 中 学 校 中棟 25 8 如 是 中 学 校 南棟1(西) 36 12 (3) 調査手法 柱の主筋本数、帯筋間隔及び耐力壁の鉄筋間隔の調査については、電磁波レー ダー法(注)を用いて行いました。また、鉄筋径の確認調査は、構造物の一部を取 り壊して、鉄筋を直接、目視・実測確認する手法で、1棟当たり柱1箇所を対象 に行いました。 (注)「電磁波レーダー法」とは、非破壊検査の一種で、アンテナから電磁波を放射し、コンク リートの中の電気的性質(誘電率)の異なる材質(鉄筋等)の境界面で電磁波が反射す る性質を利用してコンクリートの中の埋設物を探査する手法です。探査可能深度は、鉄 筋コンクリートの場合、約300mmまでとなります。

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6 (4) 調査結果及び結果に対する考察 調査結果の概要は、次のとおりです(各学校の調査結果は、資料2「安全性確 認のための調査及び結果」参照)。 ① 柱について 柱における主筋の径及び本数については、調査機器の特性や壁の取り付き 具合などにより、部分的に調査ができなかった箇所を除き、全て設計図面ど おりであることを確認しました。 柱帯筋間隔については、設計図面との相違が見られたものの、その数値が 日本建築学会の「鉄筋コンクリート造配筋指針」による柱帯筋の配筋精度の 許容値である所定間隔の20%以内であることから、設計図面に対してはお おむね許容値以内でした。 なお、津之江小学校4階のみ、柱帯筋間隔の実測値の平均が許容値をわず かに超えたことから、耐震改修設計を行った設計事務所に、一部の柱の帯筋 間隔を実測値に合わせて耐震診断値の見直しを委託したところ、所要の耐震 性能を有することを確認しました。 ② 耐力壁について 耐力壁においては、鉄筋の配列(2列であるか1列であるか)については、 全て設計図面どおりであることを確認しました。 耐力壁の鉄筋間隔については、設計図面との相違が見られましたが、その 数値は前述の「鉄筋コンクリート造配筋指針」による規定以内であることか ら、設計図面に対してはおおむね許容値以内でした。 なお、玉川小学校4階のみ、鉄筋間隔の実測値の平均が許容値をわずかに 超えたことから、耐震改修設計を行った設計事務所に、一部の耐力壁の鉄筋 間隔を実測値に合わせて耐震診断値の見直しを委託したところ、所要の耐震 性能を有することを確認しました。 これらの調査結果に対する考察においても、オブザーバーから安全性に問題はな いと考えて差し支えない旨の意見をいただいています。 以上のことから、本件11棟については、現在行っている耐震改修工事によって、 満足される耐震診断値が得られるため、学校校舎の構造安全性は確保できるものと 考えています。

6 事情聴取

原因究明調査のひとつとして、本件11棟の当初建築工事の施工業者、工事監理 業者及び当時の市職員に対し、それぞれ事情聴取を実施しました。 概要は次のとおりです。

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7 (1) 施工業者への事情聴取 平成25年10月10日、施工業者8者(廃業した業者を除く。)のうち、市外 業者5者と市内業者2者に対し事情聴取を実施しました。さらに、同月21日に、 残りの市外業者1者について、事情聴取を実施しました。 ① 対象となる学校校舎の建設を行った事実について 一部の業者からは、「施工実績台帳等により確認ができた」との回答が得られ たが、大半は「確認できる資料がない」との回答であった。また、社員への聞 き取り調査を試みた業者もあったが、「施工当時から在職している社員は現在 ほとんどいない」、あるいは「退職者についても不明、高齢、死亡等により調 査は困難」な業者が多かった。 ② 当時の施工体制について 「確認できない」「不明である」という回答が大半であった。一方、「現場代 理人、技術者等を配置していたことまでは分かるが、資格・経験等を考慮して いたかまでは不明である」ところが多かった。また、その中で下請業者につい て尋ねたところ、「記録が残っており業者を特定できるが、現在は廃業してい る」と回答した業者が2者あった。さらに、工事材料等の調達方法については、 「確認できない」との回答が多かったが、「現場で調達していた」と回答した 業者も2者あった。 ③ 管理体制について ほとんどの業者に当時の記録がないので不明であった。特に鉄筋について加 工されたものが納入されていたのか、現場で加工していたのかについては、「当 時は現場加工が多かったようである」との回答があった。また配筋検査の状況 についても、「当時の状況は不明である」と回答する業者が多かったが、「階ご とにコンクリート打設前に市職員による検査があった」と回答する業者があっ た。 ④ 施工不良の原因についてどう考えるか 全ての業者が「分からない」と回答したが、一方で、推測の範囲としながら も「何らかの設計変更があったのではないか」「図面の見間違いがあったので はないか」との回答もあった。 ⑤ 今後の対応について 市外業者は「調査には協力するが、具体的な提案については持ち帰って検討 し判断したい」との回答であった。市内業者は「既に文書で提出しているとお り、全面的に協力し高槻市の決定に従いたい」との意思表示があった。 (2) 工事監理業者への事情聴取 平成25年10月31日、工事監理業者のうち、設備工事のみを委託した業者、 当時の名称・所在地以外の手掛かりがなく追跡不可能であった業者及び廃業した 業者を除く2者に対し事情聴取を実施しました。

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8 ① 対象となる学校校舎の工事監理を行った事実について 1者は「契約書が残っており確認できた」と回答したが、もう1者について は「資料が一切なく確認できない」との回答であった。 ② 当時の監理体制について 2者とも「当時の状況は不明である」との回答であった。 ③ 施工不良の原因等について 工事監理業者として不良が発見できなかった原因について尋ねたところ、1 者は「図面の読み間違いや思い込みがあったのではないか」と回答したが、も う1者は「分からない」と回答した。 ④ 今後の対応について 両者とも「調査については協力していく」との回答があった。 (3) 当時の市職員への事情聴取 平成25年11月7日、本件11棟の建築当時、市職員として在籍し、検査業 務、監理業務等を含め工事担当者として十分な職務経験を有していたと考えられ る3名に対し事情聴取を実施しました。 ① 当時の状況について 昭和40年から昭和50年代半ばの状況について尋ねたところ、「当時は人 口急増期で毎年多くの学校建設に追われ、少ない職員体制の中、多くの校舎棟 を新築、増築していく必要があった」「4月開校に向けて、相当短い工期設定 の工事もあったと記憶する」等の回答があった。 ② 検査業務等について 建築担当課による現場検査について尋ねたところ、「主要な構造物である柱 や梁については、十分な検査等を行ってきた」と回答する一方、「雑壁と言わ れる階段壁部分などについては、コンクリートの打設などスケジュールの点で 全数を検査したかと問われると全てを見ることができたとは言えないかもし れない」との回答もあった。また、当時現場協議の中で設計内容の変更を行っ たことがあるか、との問いに対し、「構造体に関わるような部分について現場 担当者の判断で変更することはなかった」との回答があった。

7 法的責任の追及の可否

今回判明した施工不良によって、本市では、対策工事費用、調査費用を支出する ことになりました。そこで、これらの費用について、当初の建築工事の施工業者、 工事監理業者及び当時の市職員の法的責任を追及し損害賠償請求をできるかを検討 しました。 (1)施工業者に対する責任追及 ① 瑕疵(かし)担保責任(民法第634条以下)

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9 「瑕疵」とは、一般的に、通常有しているべき性能・品質を欠く状態と解さ れているが、工事請負契約においては、当事者間の契約内容に反する工事をし たことについても「瑕疵」に含まれると解される(最高裁平成15年10月 10日判決)。当該判例によると、本件各施工不良は、いずれも契約内容に反 するものであるから「瑕疵」に該当すると考えられる。 しかしながら、民法は瑕疵担保責任に存続期間を設けており、建物について は、原則として引渡しから5年間と規定されている(当事者間の契約でこれと 異なる存続期間を定めた場合は、その期間が瑕疵担保責任の存続期間となる。)。 本件において、残存している当時の契約書(大冠小学校新築工事に関する請 負契約書)によると、この瑕疵担保責任の存続期間については、引渡日より1 年間とされている。そして、同時期に契約された他の学校校舎の建築工事請負 契約も、瑕疵担保責任の存続期間について、建物ごとに異なる期間を定める合 理的な理由もなかったと推測されることから、その存続期間は引渡日より1年 間とされていたと考えられる。 本件においては、いずれも引渡日より既にその期間を経過しており、瑕疵担 保責任を追及するのは困難と判断する。 ② 不法行為責任(民法第709条) 最高裁平成19年7月6日判決(以下「最高裁平成19年判例」という。)に よると、「建築された建物に建物としての基本的な安全性を損なう瑕疵」があ り、これによって財産が侵害された場合は、生じた損害について、不法行為責 任を追及することができる。 本件において判明した施工不良は、いずれも各建物の耐震性や安全性に大き な影響を与えるものではない。本件11棟のうち4棟において対策工事を実施 したのは、施工不良部分を耐力壁とする耐震改修工事を進めるに当たり、設計 図面に現状を合致させるべきであると判断したからである。このように、対策 工事を実施した4棟についても、当時の構造に関する基準等に照らして、当該 施工不良自体が建物の基本的な安全性や耐震性に影響を与えるようなもので はなかった。 以上より、本件において発覚したいずれの施工不良も、最高裁平成19年判 例にいう「建物としての基本的な安全性を損なう瑕疵」には当たらないと考え られるので、各施工業者に対し、不法行為責任を追及するのは困難と判断する。 (2) 工事監理業者に対する責任追及 ① 債務不履行責任 本市は、本件11棟のうち5棟の建築工事に関し、監理業務を工事監理業者 に委託しており、各工事監理業者は、その契約上の債務として、工事がその設 計図書のとおりに実施されているかを確認する義務を負っていたと考えられ る。そして、結果として、本件各学校校舎には施工不良があったのであるから、 各工事監理業者は、「債務の本旨に従った履行」(民法第415条)を怠ったと

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10 考えることができる。 したがって、各工事監理業者に対する債務不履行に基づく損害賠償請求権は 成立し得ると考える。 もっとも、債務不履行に基づく損害賠償請求権の消滅時効期間は10年とさ れており(民法第167条第1項)、その起算点は本来の債務の履行を請求し 得る時からその進行を開始するものと解されている。本件においては、本来の 債務の履行を請求し得る時、すなわち契約成立時から既に10年以上経過して いる。 以上より、各工事監理業者に対する債務不履行責任の追及は困難と判断する。 ② 不法行為責任 最高裁平成19年判例の事案は、施工業者のみならず工事監理業者の不法行 為責任も問われた事案であり、最高裁は同判決において、工事監理業者も施工 業者と同様に責任を負う旨の判断をしている。 もっとも、本件における施工不良は、上記のとおり「建物としての基本的な 安全性を損なう瑕疵」には当たらないと考えられるので、施工業者と同様、各 工事監理業者に対し、不法行為責任を追及するのは困難と判断する。 (3)当時の市職員に対する責任追及 本件各工事に関しては、当時の市職員がその職務として工事監理業務に携わっ ていたが、当時の市職員に対しては、施工業者や工事監理業者のように瑕疵担保 責任や債務不履行責任といった契約責任を問うことはできない。 そこで、不法行為責任について検討することになるが、当時の市職員から事情 聴取やその他調査を行うも、責任を追及するに足りる当時の事実関係は判明せず、 これ以上の検討は困難である。 したがって、当時の市職員に対し、法的責任を追及することは困難と判断する。 (4)除斥期間の経過(不法行為に基づく損害賠償請求) 上記のとおり、施工業者、工事監理業者及び当時の市職員に対し、不法行為に 基づく損害賠償請求をすることは困難である。仮に、請求権が発生するとしても、 20年の除斥期間の経過によって、既に権利は消滅しているため(民法第724 条)、いずれにしても損害賠償請求は不可能である。 以上のことから、各当事者に対し法的責任を追及し損害賠償請求をすることは困 難であると判断しました。

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8 業者に対する行政的措置の検討

次に、本件11棟の建築工事に関わった業者に対する行政的措置の可能性につい て検討しました。 本市では、業者の行為等が法令違反や入札妨害、契約違反等に該当すると認めた とき、当該業者に対する一般競争入札への参加停止及び指名競争入札に係る指名停 止を適正に行うため、高槻市建設工事請負業者指名停止基準(以下「指名停止基準」 という。)を定め、上記措置を行う場合の措置要件の外、指名停止に至らない事由に 関する措置として文書又は口頭での警告又は注意喚起について規定しています。 また、指名停止基準の運用要領において、措置要件に該当する日から1年以上を 経過した事案については、指名停止等を行わないと定めています。 このことから、発生から既に30年以上経過している今回の事案については、指 名停止の措置等を行うことはできません。 次に、この規定のただし書において、「事実等が極めて悪質又は重大であると認め られる事案については、この限りではない」と定めていますので、この点について 検討しました。 本市は、資料調査や業者等への事情聴取を行いましたが、資料がほとんど残って おらず、また年数の経過により、当時の事実関係の解明には至りませんでした。そ のため、本件が発生した原因、理由等も不明であり、施工業者等の悪質性の有無に ついては判断できません。したがって、本件施工不良が、「極めて悪質であると認め られる事案」に該当しないと考えます。 また、本件11棟の施工不良箇所は、建築当時、構造上重要な耐力壁ではなく、 現時点における校舎全体の安全性確認調査においても、構造安全性には問題がない ことを確認していることから、本件施工不良が直ちに児童生徒等の生命身体財産等 に危害を及ぼすものではありません。施工業者の行為等についても、「7 法的責任 の追求の可否」の項で記載したとおり、契約内容に反するものではありますが、不 法行為に該当するものではありません。このように、本件施工不良は、その内容か ら「重大であると認められる事案」に該当しないと考えます。 以上のことから、各業者に対し指名停止基準に基づき、指名停止等の措置を行う ことは困難であると判断しました。

9 対策工事及び安全確認調査に要した費用

本市では、本件11棟のうち4棟については耐震改修工事を進めるに当たって対 策工事を実施しました。また、本件11棟の校舎全体の安全性を確認するため柱や 耐力壁に係る鉄筋の調査を行い、その結果、5棟については耐震診断値の見直しを 実施しました。 これらに要した費用は、対策工事費用が2,363万5,000円、調査費用が 462万6,300円、総額2,826万1,300円でした。学校ごとの内訳は、次

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12 の表のとおりです。 【表5】<学校ごとの費用内訳> (単位:円) 学校名・棟 対策工事費用 調査費用 合 計 大 冠 小 学 校・北棟 - 570,100 570,100 南大冠小学校・北棟 6,878,000 295,900 7,173,900 桜 台 小 学 校・南棟 - 570,100 570,100 玉 川 小 学 校・北棟 6,192,000 570,100 6,762,100 北清水小学校・中南棟 4,702,000 295,900 4,997,900 津之江小学校・西棟 5,863,000 570,100 6,433,100 奥 坂 小 学 校・中南棟 - 570,100 570,100 第 八 中 学 校・南棟 - 295,900 295,900 第 十 中 学 校・北東棟 - 295,900 295,900 城 南 中 学 校・中棟 - 295,900 295,900 如 是 中 学 校・南棟1(西) - 295,900 295,900 合 計 23,635,000 4,625,900 28,260,900 ※100 円未満の端数を切り捨てているため、この表の合計と総額は一致しない。 これらの費用について、施工から相当年月が経過している現時点においては、業 者に損害賠償請求をするのが困難であることは、既に記載したとおりです(「7 法 的責任の追及の可否」参照)。 しかしながら、本市は、当初設計図面どおりの施工がなされていれば必要のない これらの費用を、法的責任を問えないことを以って、すべて市の負担とすることは できないと考えました。 そこで、調査委員会において検討した結果、工事監理業者については主体的に施 工不良を招いたとは考えにくいことから除外し、工事の施工主体である施工業者に 対して、調査や対策工事に要した費用への協力を要請することとしました。 10

市の業務の現状と今後

(1)業務の現状 今回の事案について、資料調査や関係者への事情聴取等からは事実関係や原因 の解明には至りませんでしたが、今後、同様の事態を発生させないために、本市 の現在の業務体制と文書保存について検証しました。 工事監理については、工事担当課が工事の進捗に合わせて必要な時期に、現場 において適切に施工状況の確認を行い品質の確保に努めています。 具体的には、配筋については、柱及び壁は型枠組立て前に、梁及びスラブはコ ンクリート打設前に、それぞれ本数、径、間隔、長さ、組立て状況などの確認を 行っています。

(15)

13 また、検査所管課における検査については、完成時に行っており、配筋など中 間の工程については写真によって確認しています。 次に、建築工事に関する文書の保存等については、高槻市文書取扱規程に則り、 主に「工事施工図等で比較的重要なもの」に該当すると判断して保存年限を10 年とし、工事施工中は工事担当課が保管し、工事が完結した時点ですべての文書 を施設所管課が引継ぎます。 施設所管課においては、それぞれの文書の保存年限に従って、適切に保存・廃 棄を行っています。 (2)業務の更なる適正化に向けて 本市は、現在の工事監理体制や検査体制においては、同様の施工不良の発生は 防止できるものと考えていますが、万一問題が発生した場合にも、十分な原因究 明と適切な対応を可能とするような体制を整えておくことの重要性を、今回、改 めて確認しました。 工事関連文書の保存については、今後建築物を更に適正に維持管理していく上 でも、現行の保存年限や保存場所を、改めて見直すことが必要であると考えます。 公共工事は、公金を投じて実施するものであり、その計画段階から、設計、発 注、施工、完成に至るまで、細心の注意をもって適切に業務を遂行していかなけ ればなりません。公共工事の発注者として管理監督する立場にある本市は、より 適切な施工監理を図るため、工事関連業務に携わる全職員に対し、文書により注 意を促し、さらに、施工業者に対しても、本市発注の建設工事の品質確保のため 万全を期すことを要請します。

11 むすび

高槻市では、平成27年度までに小中学校全校で校舎耐震化を完了することを目 標にして現在耐震改修工事を進めています。その中で階段踊り場部分の壁の鉄筋数 量が設計図面と異なるという本件施工不良が判明しました。 これらの校舎は、建築当時の基準においては、建物として求められる基本的な性 能や構造安全性は有していたと認められます。そして、現時点においても本件11 棟の構造安全性に問題はありませんでした。 しかしながら、児童生徒が長時間過ごし、何より安全であるべき学校校舎におい て施工不良が判明したことで関係者に多大なご心配をおかけし、また、耐震改修工 事の遅れにより学校運営にも少なからず影響がありました。その他対応に要した費 用等を勘案すると、その影響は大変大きなものであったと言わざるを得ません。 本市としてはこれらの事実を重く受け止め、今後は、公共工事をより一層確実か つ円滑に履行するため、各業務の適正な遂行に向けて万全の体制で取り組んでまい ります。 以上、最終報告とします。

(16)

資料1 15 高槻市学校工事施工調査委員会設置要綱 (設置) 第1条 学校の耐震改修工事の適正な実施に向けて、過去に行った学校工事の 施工不良(以下「施工不良」という。)を調査し、その対策を検討するため、 高槻市学校工事施工調査委員会(以下「委員会」という。)を設置する。 (所掌事務) 第2条 委員会の所掌事務は、次のとおりとする。 (1) 施工不良を調査し、その原因、課題等を検討すること。 (2) 施工不良の存する建物の安全性を調査し、その対策を検討すること。 (3) 施工不良の存する建物の施工業者に対する措置を検討すること。 (4) 関係各部との調整、その他施工不良に関すること。 (組織) 第3条 委員会は、別表第1に掲げる者をもって組織する。 2 委員会に委員長及び副委員長を置き、委員長は政策財政部を所管する副市 長を、副委員長は、他の副市長をもって充てる。 (委員長及び副委員長) 第4条 委員長は、会務を総理し、会議の議長となる。 2 副委員長は、委員長を補佐し、委員長に事故があるとき又は委員長が欠け たときは、その職務を代理する。 (幹事会) 第5条 第2条に規定する所掌事務について検討し、調整させるため、委員会 に幹事会を置く。 2 幹事会は、別表第2に掲げる者(以下「幹事」という。)をもって組織す る。 3 幹事会に幹事長及び副幹事長を置き、幹事の互選によりこれを定める。 4 幹事長は、必要に応じて会議を招集し、その議長となる。 5 副幹事長は、幹事長を補佐し、幹事長に事故あるとき又は幹事長が欠けた ときはその職務を代理する。 (専門部会) 第6条 委員長が必要と認めるときは、特定の課題について検討させるため、 委員会に専門部会を置くことができる。 2 専門部会は、委員長が指名する関係職員をもって組織する。

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16 (関係者等からの意見の聴取) 第7条 委員会又は幹事会の会議において必要があると認めるときは、関係者 、関係職員又は学識経験を有する者等の第三者の出席を求め、説明又は意見 を聴くことができる。 (庶務) 第8条 委員会の庶務は、政策財政部契約検査課において処理する。 (委任) 第9条 この要綱に定めるもののほか、委員会の運営に関し必要な事項は、委 員長が定める。 附 則 この要綱は、平成25年8月30日から施行する。 別表第1(第3条関係) 職名 副市長 技監 政策財政部長 総務部長 都市創造部長 教育委員会事務局教育管理部長 別表第2(第5条関係) 部名 職名 政策財政部 部長代理 契約検査課長 契約検査課主幹 総務部 部長代理 法務課長 都市創造部 部長代理 建築課長 教育委員会事務局教育管理部 部長代理 学務課長

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資料2 17 安全性確認のための調査及び結果 (1) 使用機器について 今回の調査に使用した機器は、日本無線㈱の「ハンディサーチNJJ-105」(以下「調 査機器」という。)である。調査機器の仕様は次のとおりである。 項目 機能・性能 探査方式 電磁波レーダ方式 探査対象物 鉄筋、塩ビ管、空洞等 かぶり厚さ 5~300mm 水 平 方 向 分 解 能(ピ ッチ) 深度75mm 未満にある探査対象物:75mm 以上 深度75mm 以上にある探査対象物:深度以上の間隔 ※標準コンクリートでの実測値 (深度75mm 及び 175mm 時に鉄筋間隔 40mm の鉄筋を 判別可能) 最大探査距離 15m 画像処理 探査時:リアルタイム自動表面波処理、リアルタイムマニ ュアル減算処理、リアルタイムユーザー表面波処理 非探査時:固定表面波処理、ユーザー表面波処理、減算処 理、マニュアル表面波処理、平均波処理、ピーク処 理、原画再生処理 最大操作速度 約40cm/s 速度超過ブザーあり 連続使用時間 約1.5 時間(バッテリパック満充電時) 寸法・質量 約149(W)×147(H)×216(D)mm・約 1.2kg (2) 電磁波レーダ探査の原理 調査機器から電磁波が放射されると、誘電率の異なる材質の境界で電磁波が反射 される。調査機器の前輪には距離計が組み込まれており操作距離を測定することが 可能である。

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18 調査機器は、埋設物の直上位置だけでなく、それよりも手前から反射波を送受 信しているため、装置が埋設物に近づいてから離れるまでの距離差により、各位 置で反射波形が発生する時間が異なり、埋設物の位置が山型で表示される。 2 調査結果 (1) 各学校調査結果 各学校において調査を行った結果は以下のとおりである。 柱主筋の本数については調査可能な箇所については設計図面どおりであった。柱主 筋の径、柱帯筋及び耐力壁鉄筋の間隔については次の表のとおりである。ただし、調 査した柱帯筋及び耐力壁鉄筋の間隔の値については、その階で調査した実測値の平均 値である。 鉄筋 送信波 受診波 電磁波 伝搬時間 境界面 コンクリート表面 コンクリート 鉄筋 送信波 受信波 探査操作方向 深さ 電 波 が 戻 っ て く る 時 間 を 深 さに換算

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19 学校名 調査箇所 調査階 設計値 実測値(平均値) 大冠小学校 柱主筋径 φ19 φ19 柱帯筋間隔 3 階 @240 @243 2 階 @240 @238 1 階 @240 @243 耐力壁鉄筋間隔 3 階 W18 タテ筋 ヨコ筋 W15 タテ筋 ヨコ筋 @200 @300 @300 @300 @189 @298 @304 @296 2 階 W18 タテ筋 ヨコ筋 @200 @300 @192 @296 1 階 W18 タテ筋 ヨコ筋 @200 @300 @199 @294 南 大 冠 小 学 校 柱主筋径 φ19 φ19 柱帯筋間隔 4 階 @250 @240 3 階 @250 @249 2 階 @250 @240 1 階 @250 @246 耐力壁鉄筋間隔 4 階 W18 タテ筋 ヨコ筋 W15 タテ筋 ヨコ筋 @200 @300 @300 @300 @218 @309 @289 @298 3 階 W18 タテ筋 ヨコ筋 W15 タテ筋 ヨコ筋 @200 @300 @300 @300 @205 @296 @246 @283 2 階 W18 タテ筋 ヨコ筋 W15 タテ筋 ヨコ筋 @200 @300 @300 @300 @218 @289 @259 @274 1 階 W18 タテ筋 ヨコ筋 W15 タテ筋 ヨコ筋 @200 @300 @300 @300 @195 @286 @214 @298 桜台小学校 柱主筋径 φ19 φ19 柱帯筋間隔 4 階 @280 @284 3 階 @280 @282

(21)

20 2 階 @280 @280 1 階 @280 @270 耐力壁鉄筋間隔 4 階 W18 タテ筋 ヨコ筋 W15 タテ筋 ヨコ筋 @200 @300 @300 @300 @233 @288 @297 @299 3 階 W18 タテ筋 ヨコ筋 @200 @300 @230 @280 2 階 W18 タテ筋 ヨコ筋 W15 タテ筋 ヨコ筋 @200 @300 @300 @300 @207 @289 @247 @244 1 階 W18 タテ筋 ヨコ筋 W15 タテ筋 ヨコ筋 @200 @300 @300 @300 @198 @303 @285 @296 玉川小学校 柱主筋径 D22 D22 柱帯筋間隔 4 階 @100 @116 3 階 @100 @107 2 階 @100 @102 1 階 @100 @98 耐力壁鉄筋間隔 4 階 W18 タテ筋 ヨコ筋 W15 タテ筋 ヨコ筋 @200 @200 @150 @150 @201 @253 @152 @147 3 階 W20 タテ筋 ヨコ筋 W18 タテ筋 ヨコ筋 W15 タテ筋 ヨコ筋 @200 @200 @200 @200 @150 @150 @212 @228 @203 @201 @126 @140 2 階 W20 タテ筋 ヨコ筋 W18 タテ筋 ヨコ筋 W15 タテ筋 ヨコ筋 @200 @200 @200 @200 @150 @150 @194 @196 @197 @206 @149 @144

(22)

21 1 階 W20 タテ筋 ヨコ筋 W18 タテ筋 ヨコ筋 @200 @200 @200 @200 @191 @200 @198 @204 北 清 水 小 学 校 柱主筋径 D19 D19 柱帯筋間隔 4 階 @100 @104 3 階 @100 @102 2 階 @100 @98 1 階 @100 @100 耐力壁鉄筋間隔 4 階 W18 タテ筋 ヨコ筋 W15 タテ筋 ヨコ筋 @200 @250 @200 @300 @197 @236 @200 @236 3 階 W18 タテ筋 ヨコ筋 @200 @250 @206 @241 2 階 W18 タテ筋 ヨコ筋 W15 タテ筋 ヨコ筋 @200 @250 @200 @300 @210 @247 @210 @252 1 階 W18 タテ筋 ヨコ筋 W15 タテ筋 ヨコ筋 @200 @250 @200 @300 @197 @240 @200 @238 津 之 江 小 学 校 柱主筋径 D22 D22 柱帯筋間隔 4 階 @100 @121 3 階 @100 @107 2 階 @100 @103 1 階 @100 @99 耐力壁鉄筋間隔 4 階 W15 タテ筋 ヨコ筋 @200 @200 @202 @231 3 階 W18 タテ筋 ヨコ筋 W15 タテ筋 ヨコ筋 @200 @200 @200 @200 @197 @188 @196 @222 2 階 W18 タテ筋 ヨコ筋 @200 @200 @186 @182 1 階 W18 タテ筋 @200 @195

(23)

22 ヨコ筋 @200 @193 奥坂小学校 柱主筋径 D19 D19 柱帯筋間隔 4 階 @100 @101 3 階 @100 @99 2 階 @100 @100 1 階 @100 @99 耐力壁鉄筋間隔 4 階 W18 タテ筋 ヨコ筋 W15 タテ筋 ヨコ筋 @200 @200 @150 @150 @198 @185 @164 @164 3 階 W18 タテ筋 ヨコ筋 W15 タテ筋 ヨコ筋 @200 @200 @150 @150 @193 @209 @149 @153 2 階 W18 タテ筋 ヨコ筋 W15 タテ筋 ヨコ筋 @200 @200 @150 @150 @196 @191 @146 @149 1 階 W18 タテ筋 ヨコ筋 W15 タテ筋 ヨコ筋 @200 @200 @150 @150 @193 @196 @144 @144 第八中学校 柱主筋径 D22 D22 柱帯筋間隔 4 階 @100 @103 3 階 @100 @103 2 階 @100 @107 1 階 @100 @108 耐力壁鉄筋間隔 4 階 W15 タテ筋 ヨコ筋 W15 タテ筋 ヨコ筋 @200 @200 @150 @150 @209 @211 @149 @151 3 階 W18 タテ筋 ヨコ筋 W15 タテ筋 ヨコ筋 W15 タテ筋 ヨコ筋 @200 @200 @200 @200 @150 @150 @228 @229 @198 @194 @149 @149

(24)

23 2 階 W15 タテ筋 ヨコ筋 W15 タテ筋 ヨコ筋 @200 @200 @150 @150 @196 @197 @149 @148 1 階 W18 タテ筋 ヨコ筋 W15 タテ筋 ヨコ筋 W15 タテ筋 ヨコ筋 @200 @200 @200 @200 @150 @150 @217 @212 @216 @211 @149 @148 第十中学校 柱主筋径 D25 D25 柱帯筋間隔 4 階 @100 @100 3 階 @100 @100 2 階 @100 @99 1 階 @100 @101 耐力壁鉄筋間隔 4 階 W18 タテ筋 ヨコ筋 W15 タテ筋 ヨコ筋 @250 @250 @200 @200 @244 @256 @195 @195 3 階 W18 タテ筋 ヨコ筋 W15 タテ筋 ヨコ筋 @250 @250 @200 @200 @245 @248 @195 @179 2 階 W18 タテ筋 ヨコ筋 W15 タテ筋 ヨコ筋 @250 @250 @200 @200 @233 @237 @204 @220 1 階 W18 タテ筋 ヨコ筋 @250 @250 @241 @235 城南中学校 柱主筋径 D25 D25 柱帯筋間隔 4 階 @100 @113 3 階 @100 @111 2 階 @100 @111 1 階 @100 @107 耐力壁鉄筋間隔 4 階 W18 タテ筋 ヨコ筋 @200 @200 @210 @212 3 階 W18 タテ筋 @200 @226

(25)

24 ヨコ筋 @200 @228 2 階 W18 タテ筋 ヨコ筋 @200 @200 @220 @226 1 階 W18 タテ筋 ヨコ筋 @200 @200 @205 @227 如是中学校 柱主筋径 D22 D22 柱帯筋間隔 4 階 @100 @100 3 階 @100 @99 2 階 @100 @102 1 階 @100 @100 耐力壁鉄筋間隔 4 階 W18 タテ筋 ヨコ筋 W15 タテ筋 ヨコ筋 @200 @200 @150 @150 @198 @198 @147 @151 3 階 W18 タテ筋 ヨコ筋 W15 タテ筋 ヨコ筋 @200 @200 @150 @150 @196 @199 @143 @144 2 階 W18 タテ筋 ヨコ筋 @200 @200 @198 @202 1 階 W18 タテ筋 ヨコ筋 @200 @200 @196 @198 (用語の解説) W18:壁の厚さ。W は Wall(壁)の頭文字。壁の厚さ 18cm を示す。 φ19:丸鋼(鉄筋)の呼び名。直径が 19mm の鉄筋のこと。 D22:異形鉄筋の呼び名。直径が 22mm の鉄筋のこと。異形鉄筋とはコンクリートの 付着力を増すために、リブが付いているもの。 @100:鉄筋と鉄筋の間隔が 100mm(=10cm)であるということ。@とは鉄筋の間隔を示 す。数字の単位は mm。

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25 柱主筋:柱の中に垂直方向に入っている鉄筋のことで、主に柱が曲がろうとする際の 引張り力に抵抗する。 帯筋:柱の主筋を囲むような形で帯状に配する鉄筋のことで、主に柱の粘り強さに影 響する。 タテ筋、ヨコ筋:耐力壁内にある鉄筋のこと。タテ筋は垂直方向に配置されており ヨコ筋は水平方向に配置されている。 主筋 帯筋 柱の断面図 梁 タテ筋 ヨコ筋 耐力壁の立面図 柱 柱

(27)

資料3 27 学校工事における施工不良に関わる経過 平成25年 7 月 25 日 7 月 26 日 8 月 26 日 8 月 30 日 9 月 6 日 9 月 13 日 9 月 17 日 9 月 18 日 9 月 18 日 9 月 24 日 9 月 25 日 9 月 27 日 10 月 8 日 10 月 9 日 10 月 10 日 10 月 22 日 10 月 23 日 10 月 31 日 11 月 7 日 11 月 26 日 12 月 17 日 玉川小学校校舎耐震改修工事施工業者から階段壁において鉄筋数量と 設計図面に不整合があるとの報告を受ける。 玉川小学校の現場を市職員が確認する。 最終的に校舎11棟において同様の施工不良が判明する。 第1回高槻市学校工事施工調査委員会開催 (1)高槻市学校工事施工調査委員会について (2)委員会の委員並びに委員長及び副委員長について (3)幹事会及びその幹事について (4)事務局の設置について (5)今後のスケジュールについて 市議会9月本会議第1日 校舎耐震工事変更契約案件質疑 文教市民委員会協議会 施工不良について説明 第2回高槻市学校工事施工調査委員会開催 (1)現在施工中の工事契約のあり方について 第1回幹事会開催 正副幹事長選任についてなど 文教市民委員会協議会委員が津之江小学校視察 安全性確認のための調査契約締結(鉄筋探査契約) 市議会9月本会議第3日 校舎耐震工事変更契約追加案件質疑 第2回幹事会開催 今後の調査の進め方についてなど 第3回幹事会開催 施工業者への事情聴取についてなど 第3回高槻市学校工事施工調査委員会開催 (1)施工業者への事情聴取について 施工業者への事情聴取 第4回幹事会開催 日程の確認等についてなど 第4回幹事会開催(続き) 日程の確認等についてなど 工事監理業者への事情聴取 当時の市職員への事情聴取 第4回高槻市学校工事施工調査委員会開催 (1)安全性確認のための調査の結果について ①結果報告 ②オブザーバーからの意見聴取 (2)中間報告(案)について 第5回高槻市学校工事施工調査委員会開催 (1)費用負担の在り方について (2)最終報告に向けた検討課題について

(28)

28 平成26年 1 月 8 日 1 月 14 日 1 月 17 日 1 月 30 日 2 月 12 日 第6回高槻市学校工事施工調査委員会開催 (1)最終報告について 第5回幹事会開催 最終報告について 第7回高槻市学校工事施工調査委員会開催 (1)最終報告について 第6回幹事会開催 最終報告について 第8回高槻市学校工事施工調査委員会開催 (1)最終報告(案)について

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