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高齢者の胃ろう造設決定プロセスにおいて看護師が重要と捉える情報 ~ 急性期病院の退院支援を中心として ~

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Academic year: 2021

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修 士 論 文 要 旨

看護研究科 看護学専攻 広域看護学分野 公衆衛生看護学領域 学籍番号214606 氏 名 松井美貴 論文題目 高齢者の胃ろう造設決定プロセスにおいて看護師が重要と捉える情報 ~急性期病院の退院支援を中心として~ キーワード 高齢者 家族 胃ろう造設 退院支援 急性期病院 【目的】 急性期病院における高齢者の胃ろう造設は、脳血管疾患等に付随する摂食・嚥下障害等で、短期間に家族 が代理決定をしている現状がある。しかし看護師の支援内容は十分に明らかにされていない。本研究では、 高齢者の胃ろう造設決定プロセスにおいて看護師が重要と捉える情報を明らかにすることを目的とした。 【方法】 研究は一次調査から三次調査までの3 段階で実施した。一次調査では、専門看護師 4 名(老人看護 3 名 と在宅看護1 名)に半構成的インタビューを行った。逐語録を質的に分析し高齢者の胃ろう造設決定プロセ スにおいて重要としている情報項目を抽出し、情報項目、中項目、大項目に分類した。二次、三次調査では、 研究目的に関連する専門看護師を対象に、一次調査で抽出した情報項目に対して、5 段階のリカートスケー ル(5:非常に重要、4:重要、3:どちらでもない、2:それほど重要でない、1:重要でない)で尋ね るデルファイ法を2 ラウンド実施し、合意基準を設け、重要度の合意を得た。また、二次調査において、中 項目の順位づけを行った。 【結果】 二次調査の対象は、99 名の専門看護師であり、三次調査はそのうちの 63 名であった。分析の結果 63 項 目が合意基準に達した。【高齢者のニーズを確認するための情報項目】として、[高齢者が経口摂取できな くなった理由を確認するための情報項目]14 項目、[高齢者の意思で決定する能力を確認するための情報項 目]4 項目、[高齢者が望む暮らしにかなった治療法かを確認するための情報項目]12 項目の計 30 項目で構成 された。【家族のニーズを確認するための情報項目】として、[家族の全体像を確認するための情報項目]14 項目、[家族が高齢者の意思を代弁できるのかを確認するための情報項目]9 項目の計 23 項目で構成された。 【地域の資源を確認するための情報項目】として、 [高齢者が望む暮らしを支えるための社会資源を確認す る情報項目]9 項目で構成された。【システムの機能を確認するための情報項目】として、[決定支援の評価 を確認するための情報項目]3 項目で構成された。 中項目の順位づけにおいては、【高齢者のニーズを確認するための情報項目】では、[高齢者が経口摂取 できなくなった理由を確認するための情報項目]が第 1 選択、【家族のニーズを確認するための情報】では、 [家族の全体像を確認するための情報項目]と[高齢者の意思を代弁できるかを確認するための情報項目]の どちらも優先順位の第 1 選択となった。 【考察】 高齢者の胃ろう造設決定プロセスにおいて【高齢者のニーズを確認するための情報項目】が30 項目と情 報項目総数の約半数であった。例えば、神経難病の胃ろう造設は、本人の意思能力が明確であることから、 その意思を何度も確認し決定する。しかし、高齢者の胃ろう造設は、“家族に迷惑をかけたくない”といっ た高齢者の意思決定の特徴や判断能力および心身機能の低下を把握しながら、その意思を推測し決定のため の支援をまず検討することが重要と考える。

参照

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