206 (42) 氏名(生年月日’) 本 籍
学位の種類
学位授与の番号 学位授与の日付 学位授与の要件学位論文題目
論文審査委員
ク ドウ リツ律
博士(医学) 乙第1289号平成4年7月17日
学位規則第4条第2項該当(博士の学位論文提出者)
出生前後のウサギ気管粘膜における線毛の出現および線毛運動について一高
速度ビデオ,マイクロフォトオッシレーション法および電子顕微鏡による研 究一 (主査)教授 金野 公郎 (副査)教授 新田 澄郎,今井 康晴論 文 内 容 の 要 旨
目的 ウサギの気管粘膜において線毛は胎生期のどの時期 に出現し,いかなる形で分布してくるか,又線毛運動 や線毛相互の協調運動はいついかなる形で開始される のかを明らかにすることを本研究の目的とした. 対象および方法 妊娠22~29日のウサギの胎仔と生後2日,9日の仔 を用いた.気管の線毛細胞の発生を走査型及び透過型 電顕にて観察し,線毛運動に関しては高速度ビデオ, マイクロフォトオッシレーション法を用いて観察し た. 結果 線毛は胎生24日目に出現し,29日目には気道壁の約 30%,出生9日目には約47%を占めるに至った,線毛 運動は線毛の発生と同時期,すなわち胎生24日に開始 し,運動周波数は胎生24~29日目で13~16ヘルツで在 胎日数による差は認めなかった.成熟した長さを持つ 線毛には線毛運動の協調性が認められたが,短い新生 線毛運動には相互間の協調性は認められなかった. 考察 従来胎生期における線毛の出現時期に関して一定の 見解が得られておらず,一方線毛運動の開始時期に関 しても新生線毛には動きがないとの報告もあり,未だ 一定の見解は得られておらない.本研究においては, 発生直後より線毛運動が開始されることが確認され, 同時に運動の協調性についても一定の見解が得られ た. 結論 ウサギ胎仔の気管の線毛細胞は胎生24日に出現し, 同時期に線毛運動が開始することが確認された.さら に短い線毛には協調運動は認められず方向性に関して も一定の規則性が認められなかった.一方線毛細胞の 発現密度は部位によるぽらっきはあるものの胎生日が 進むにつれ漸増し胎生29日目には気管壁の約30%,出 生9日目には約47%に達した. 一840一207