Title
DS-2-2 心理要因を考慮した津波災害避難シミュレーション(
本文(Fulltext) )
Author(s)
近田, 洋輔; 原山, 美知子
Citation
[電子情報通信学会総合大会講演論文集] vol.[2013] no.[1]
p.[S−36]-[S−37]
Issue Date
2013-03-05
Rights
copyright 2013 IEICE
Version
出版社版 (publisher version) postprint
URL
http://hdl.handle.net/20.500.12099/53387
※この資料の著作権は、各資料の著者・学協会・出版社等に帰属します。
Institute of Electronics, Information, and Communication Engineers
NII-Electronic Library Service
工nstltute of Electronlcs
厂
工nf 。rmatl 。n厂
and C。 unlcatlon Englneers2013
年
電子
情 報
通
信学会総合大会
DS
−
2
−
2
心 理
要 因
を
考
慮
し
た
津
波 災
害
避 難
シ
ミ
ュレ
ー
シ
ョン
Evacuation
Simulation
from
a
’
「
sunami
Considering
PsychOIOgical
Behaviors
近田 洋
輔
Yousuke
Chikada
原山
美
知子Michiko
Harayama岐 阜
大学
工
学 部
人
間 情 報
シス テムエ学
科Department of Human and information
Systems
,
Facuity efEngincering
,
Gifu
University
1 ,
ま え が き
災 害
列島
と 呼 ば れる こ とも多
い我
が 国は,
自然 災害
によ っ て多 く
の被 害
を受
けてき
た.
と く に2011
年
3
月11
日に発
生 し た東
日本 大震 災
は記 憶
に新
し く,
その中
でも津 波
に よる人 的 被 害 が甚 大
である.
これ を受
けて,
政 府
や自治 体
は 堤防
の増
強 等, ハー
ド面 での対策
を 主 に 講 じ ている,
し か し, 犠 牲者
の中 に は適
切 な 避 難 行 動 をとるこ と が できな
か っ た例 も多
く,
被 災者 達
の心
理状 態
に着
目したソフト面
での対策 も
必 要 であ
る.
近 年
で は避 難 者
の心
理状 態
や 入間
関係
を考慮
し た避 難
シ ミュ レー
シ ョ ン の研 究 も盛
ん に行
われ
て いる [
1
]
.
し か し,
現 実
の避 難 行動 を 充 分
に再 現
でき
て い る と はいえず
,
不 適 切 な避 難
を是
正す
る しくみ も考 慮
さ れていない.
本 研 究 で は
,
東 日本 大 震 災の被
災 地 で あ る宮 城
県名
取市
閑 上(
ゆりあ げ ) 地区 の被 害
事 例 を 参 考モ デル とし,
マ ル チエー
ジr.
ン トシ ミュ
レー
シ ョ ンに よ り 心 理状
態 を 考 慮 し た避 難 者
の行 動
を再 現
する.
ま た,
心 理状
態の中
でも 各 避難
者の家
族に関 する心理状 態 と行 動に着目 し,
これによる 避 難へ の 悪影 響
を 是正する避 難 ナ ビゲー
シ ョ ン シ ステ ム の 有効
性 を検
証 す る.
3
.
避 難 ナ ビ
ゲー
シ
ョ ンシ ス
テ
ム
本 研 究
では,
避難 ナ
ビゲ
ー
シ ョ ン システ ムに よっ て,
こ れ らの心 理状
態 を抑
制し,
適 切 な 避 難 行 動へ誘
導 す るこ と が できる と考
え て い る.
こ こ で は こ の シス テム の概 要
を 示す
.
(
1
)システム の構 成
本システムは各 避 難 者 が 所 持 する
携
帯 端 末 と適
所 に 設置
さ れ た情 報
サー
バー
に よっ て構 成 され る.
携 帯 端 末 に は,
歩 行 速 度 な どの避 難 者の身 体 情 報 やGPS
位 置,
自宅 位 置
,
家
族 構成
な どのデ
ー
タ を 保管 さ
れて いる,
他方
,
情
報 サー
バー
は,
現在
の地 図情
報 や,
携
帯 端 末か ら送
られて きた各 避
難 者
の現在
地情
報 を 保管
・
管
理 し,
必要に応
じ て端 末側
に提 供 す
る.
被 災 時
に は,
携 帯 端 末
は端 末
内
とサ
ー
バー
のデ
ー
タか ら状 況
を把握
し避 難 者
に各指
示 を 与 える.
(
2
)
目的
地 までの最 短 経 路
の表
示携 帯 端 末
は現 在 地情 報 や 地 図情 報
から
,
現在
の 目的地
ま
での最 短 経 路 を 示す
.
目的地
が避 難 所
であ
る場 合
,
津
波
到達 まで の時 間 を考 慮
し て,
到着
可能かつ最
も安 全 性 が高
い と考
え られ る避難 所
ま での経 路
を 表 示 す る.
2 .
避 難 者
の心 理
モデ
ル避 難
シ ミュ レー
シ ョ ンに用
いる避 難 者
の心 理要 因
とそれ に起因 す
る行 動
を表
わ し た 心 理モ デル を 与 え る.
これ を表
1に示 す、
表 1 シ ミュ
レー
シ ョ ンに 用い る 心 理モデル 心理要 因 勝 起 す る行動 対応す るパラメ → 正常 性 避 難しようとしない 危険
認知度
同調 性 周 囲の人々と同 じ行 動 をとる 同 調 抵 抗 度 愛他 性 お年寄 りを救 助 する 愛 他 性 度 家 族 性 家 族 を 捜 しに 行 く,
合 流 す る 家族愛情 度こ こで,
「正 常 性」 と は 事 態 を
楽
観 視 し よ う と す る正常
性バ イ アスを 指 す.
「同 調 性」 心 理 要 因に よ り危機
へ
の恐怖
・
不安
に よ り他 者
へ の同調
・
追 従 傾 向
が高
ま る.
同様
に,
「愛 他 性
」 で は援 助
が求
め られ
て い る ことに気付
く と,
援
助
行 動 が喚
起 さ れる,
以上は基 本 的 な 心 理 要 因であ る が,
本
研 究では,
家
族の各員
に 対 す る 心 配 に よ り 同 行意
識 が 喚起 す
る要 因
と して 「家 族
性 」 をモデルに 含 め る.
東
日本
大 震 災の調
査によ れ ば,
これ らに起 因 する心 理 状 態によっ て避難
行 動 が 阻 害 され,
避 難 が 間 に 合 わ ない こ と が 多い と報 告 さ れている,
(3) 被 災 時の 心 理 状 態 を 考慮
し た 行 動 指 示心 理 状
態
が 誘起 す
る行 動
に よっ て,
適
切な避 難 行 動
が妨 げ
ら れ る こ とを抑制 す
る.
例
とし て は,
正常
性によっ て避 難
を開始
しない場 合
や 避難 経 路
を 無視
した場 合
は携
帯端 末
が警 報
を発
す る な ど で あ る,
ま た,
家
族 性 に よ る 行 動 を 抑 え る た め に,
家 族の安 否 情 報 を 提 供し,
避 難 先 を な るべ く家
族 間で同一
化でき る よ うに 目的
地 設定
の調 整 を 行 う.
4 .
津 波 災 害
の
避 難
シ
ミュ レー
シ
ョン本 稿
では,
心理 状 態 を考 慮
した被 災者
の行 動
の再 現
,
およ び避 難
ナビゲ
ー
シ ョ ン シス テム を導
入 し た場 合
の効 果
を分 析 す
るた め に,
避難
シ ミュ レー
ショ ンを 行 う.
今 回 は,
各
避難
者
をエー
ジ
ェ ン ト と し,
宮 城 県名 取 市
閖上 地
区の街
路 図 を 参考
とした 仮想
マ ップ上を 動 くエー
ジェ ン トベー
ス シ ミュ レー
シ ョ ンを自作
し た.
また,
宮城
県名
取市
閖 上地
区の人口約
5600
人
に対
し,
総
工一
ジェ ン ト数
100
人
で シ ミュ
レー
シ ョ ンす
る,
避 難 者
工一
ジr.
ン ト とし て は,
成
人 男 性,
成 人 女 性,
子ど も
,
お年 寄
り(
一
人
で は避 難
できな
い)
の4
種 類
を 用意
した,
各
工一
ジェ
ン トには 表1
に 示 す よ うに 心 理 状 態へ の移行
しや す
さ を4
つ の パ ラ メー
タで与 えている.
シ ミュ レー
ン ヨン では
,
各
工一
ジェ ントは
これ ら
の値 に応
じ て確 率
2013
/
3
/
19
〜22
岐阜 市
S−36
(
情 報
・
シ ス テム講 演 論 文 集
1
)
Copyright
◎
20131EICE
N工 工一
Electronlc LlbraryInstitute of Electronics, Information, and Communication Engineers
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