携帯電話向けサイト構築方法の提案
小林 宏至 田口 雅人 藤岡 秀樹
日立ソフトウェアエンジニアリング(株)
1. 序論
}
|
)
,
,
,
{(
:
)
(
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|
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,
,
,
{(
:
)
(
)
(
)
(
:
)
(
P
p
w
t
p
p
p
LP
P
p
w
t
p
p
p
LP
p
LP
p
LP
p
LP
s s d d∈
=
∈
=
∪
=
インターネットに接続可能な携帯電話の普及に伴い、 携帯電話が企業の業務に活用されつつある。企業は携帯 電話を持つ従業員に対し、ポータルサイトを通して様々 なサービス(ニュースや在庫確認などの情報提供、旅費 清算、勤休管理など)を提供している(B to E)。この 様な企業のポータルサイトでは、従業員の役職や業務に 合わせて、提供しているサービスに複雑なアクセス権が 設定されている。2.2 サイト構築手順
特定のユーザ(以下、UserA とする)に対して、既 存のサイト
W
からパーソナライズされた携帯電話向けサ イトW
を構築する手順を説明する。ここで述べる方法は 厳密解を与えるものではなく、近似解を与えるものであ る。 o p 携帯電話は、画面が小さく、入力手段も制限されて いることから、コンテンツの表示能力及び操作性がディ スクトップ PC よりも劣る。そのため携帯電話向けサイ トは、従業員が容易に要求するサービスにアクセスでき るように高度にパーソナライズされている必要がある。 Step1 アクセス権の設定 最初にW
のページを、 と とに分類し、UserA が利用できるサービスを提供する に対して UserA に アクセス権を設定する。UserA にアクセス権がある を o pL pD D p D p D p とする。 本論文では、アクセス制限がある既存のサイトから ユーザ(従業員)に合わせた携帯電話向けサイトを構築 する方法を提案する。2. パーソナライゼーション
既存サイトからパーソナライズされた携帯電話向け サイトを構築する方法について説明する。ここでいう既 存サイトとは、アクセス制限のあるサイトを指し、携帯 電話向けに作成されたサイトでも PC 向けに作成された サイトでもよい。結果的に得られる携帯電話向けサイト は、ユーザにとって必要なリンクが適切な数だけ表示さ れているメニュー形式のページから構成される。 Step2 不要なリンクの削除W
には UserA にアクセス権がない へのリンクが 含まれているため、UserA が必要なサービスへアクセス するのを困難にしている。そこで o pD D p に至らない不要なリ ンクを削除する必要がある。このような不要なリンクを 発見するために、pHからすべてのpDへの最短経路を計 算する。どの最短経路上にもないリンクが不要なリンク に相当する。2.1 サイトの定義
サイト W を以下のように定義する。W はページp の集合Pとリンクlの集合Lから構成される。ページp は、他のページへのリンクを目的としたリンクページ (ホームページ を含む)と、サービスを提供するデ ー タ ペ ー ジ の 2 種 類 が あ る 。 リ ン クlは 組 として表現する。ここで はリンク元の ページ、 はリンク先のページ、tはハイパーテキスト、 wは重みを意味する。重みwは次節で詳しく述べる。 L p H p D p)
,
,
,
(
p
sp
dt
w
dp
sp
pHからpDへの最短経路の計算には、リンクの重み wを用いて、Dijkstra のアルゴリズムを使用した。ここ でwはそのリンクが最短経路への含まれ易さを意味し、 デフォルト値は1で値が小さいほど含まれ易くなる。重 みwは、例えば以下のような場合に設定する。 (1) FRAMEW
が PC 向けのサイトの場合、通常 FRAME のペー ジ が 含 ま れ て い る 。 し か し 携 帯 電 話 の ブ ラ ウ ザ は FRAME に対応していない。そこで携帯電話向けのコン テンツに変換する場合 FRAME のページを、このページ 内に表示する複数のページの一つで代表させる場合があ る。このとき、FRAME のページからその代表させるペ ージへのリンクのwを0にし、それ以外の FRAME ペー ジからのリンクのwを無限大にする。 o}
,
|
)
,
,
,
{(
:
}
|
{
:
:
P
p
p
w
t
p
p
L
W
p
p
P
L
P
W
d s d s∈
=
∈
=
∪
=
特にリンク元あるいはリンク先のページがpである リンクの集合をそれぞれ
LP
( p
)
、LP
( p
)
とする。また両 方あわせたものをLP
( p
)
とする。 (2) 過剰なショートカットW
が PC 向けのサイトの場合、一ページに多くのシ ョートカットを含んでいる。しかし携帯電話向けサイト の場合、これら全てを表示するのは過剰である。そこで これらのショートカットのwを無限大にして、ショート カットが最短経路に含まれないようにする。 oReconstructing a Web Site for Cellular Phones
Atsushi Kobayashi, Masato Taguchi and Hideki Fujioka Hitachi Software Engineering Co.,Ltd.
3−15
以上から得られた最短経路に含まれるリンクの集合 をLmin(pD)、ページの集合をPmin(pD)とする。これをす べ て の
p
Dに つ い て 計 算 し 、 す べ て のp
Dに 対 す る ) ( min pD L 、Pmin(pD) pL
の和を、それぞれ携帯電話向けサイ トW
pのリンク集合 、ページ集合P
pとする。U
U
o D o D p W D p W p D pL
p
P
P
p
L
∈ ∈=
=
min(
)
,
min(
)
Step3 ページの統合 Step2で得られたW
は、不要なリンクが削除されて いるために、一ページに表示するリンク数が調節されて おらず、リンク数が1個か2個しかない無駄なページが 存在する。このようなページは、結果としてユーザの操 作回数を増加させる。そこで類似度の高いページ同士を 統合し、一ページに表示するリンク数を調整する。以下、 ページ間の類似度の判定およびページ統合方法について 説明する。ただし、これらの操作は に対してのみ行う。 p L p (1) 類似度判定 2 つのページ に対する内容の類似度を、その ページへのリンクとそのページからのリンクから判断す る。ページ のリンク集合 において、要素 を も う 一 方 の ペ ー ジ に 置 き 換 え た リ ン ク 集 合 を とする。ただし、以降リンクの重みwは使 用しないのでリンクの組から削除する。 b ap
p
,
ap
bp
)
ap
)
(
p
bLP
p
b(
p
bLP
a
)}
(
|
)
,
,
{(
:
)
(
)}
(
|
)
,
,
{(
:
)
(
)
(
)
(
:
)
(
b s a s a b b d d a a b a b a b a bp
LP
p
t
p
p
p
p
LP
p
LP
p
t
p
p
p
p
LP
p
p
LP
p
p
LP
p
p
LP
∈
=
∈
=
∪
=
a
a
a
a
a
こ の と き 間 の 類 似 度 を 表 す 距 離 d を 、 と のリンク数の少ない方を、 と の共通のリンク数で割ったものとして定義 す る 。 こ こ で ペ ー ジ の 総 リ ン ク 数 は の 組 数 b ap
p
,
)
bp
)
(
p
aLP
(
p
bLP
a
(
LP
)
ap
)
(
p
aLP
)
p
p
LP
(
)
(
p
LP
であたえられる。この距離をすべてのページ間に ついて計算する。)
(
)
(
)
)
(
,
)
(
min(
:
a b a b ap
p
LP
p
LP
p
LP
p
LP
d
a
∩
=
(2) ページ統合 (1)で求めた距離 d の最小となるページ同士を統合する。 統合したページを としたとき、Wに対して以下の操作 を行う。 cp
)
(
)
(
)
(
)
(
}
{
}
,
{
c b c a b a c b ap
p
LP
p
p
LP
p
LP
p
LP
L
L
p
p
p
P
P
a
a
∪
∪
−
−
=
∪
−
=
(1)と(2)の操作をすべての に対しそのpに表 示するリンク数 pW
p
∈
|
)
( p
LP
|
が設定された範囲に収まるまで 繰返す。その後pを集合LP
(
p
)
のすべての要素を表示す るメニュー形式の携帯電話向けページとして定義しなお す。3. 関連研究
アクセスしてきたユーザや機器の属性に合せてコン テンツを変化させる従来の技術(コンテンツアダプテーシ ョン)には主に2種類存在する。 (1) ページに対するアダプテーション ページのインターフェイスを変更する技術である。 この技術には、内容とプレゼンテーションとロジックと を分けてページを XML で記述することによりアダプテ ーションを行う UIML[1]等や、既存コンテンツの構成要 素に対して重要度や役割を RDF で記述することによりア ダプテーションを行う Annotation[2]がある。 (2) サイトに対するアダプテーション サイトのリンク構造を変更しユーザを特定のコンテ ンツにナビゲートする技術である。この技術には、特定 ユーザのアクセスログを解析し、ユーザが頻繁に利用す るページへナビゲートするためにリンクの追加や削除を 行う PROTEUS[3]や、アクセスログからユーザをクラス タリングして、リクエストの多いページへのショートカ ットを追加する MINPATH[3]がある。 本研究の方法は、従来のサイトに対するアダプテー ションでは扱えないアクセス権が設定されたサイトを対 象とし、サイト全体から不要なリンクを削除し、ページ 内のリンクを決めている点で、ページ単位の制御しかで きないページに対するアダプテーションよりも、パーソ ナライゼーションに関してより大きな効果が期待できる。4. 結論
本論文では、アクセス権が設定された既存サイトか らパーソナライズされた携帯電話向けサイトを構築する 方法を提案した。本方法は、ホームページからアクセス 権のあるページまでの最短経路を求めて不要リンクを削 除し、さらに類似度の高いページ同士を統合しページ内 のリンク数を適切なものにしたことにより、ユーザの容 易なサービスへのアクセスを可能にした。参考文献
[1] Marc Abrams et.al : “UIML: An Appliance-Independent XML User Interface Language”, Proceedings of the 8th World Wide Web Conference (1999)
[2] Masahiro Hori et.al:Annotation of Web Content for Transcoding:W3C Note (July 1999):URL= http://www.w3.org/TR/annot/
[3] Corin R. Anderson: A Machine Learning Approach to Web Personalization. Ph.D. thesis. University of Washington, Department of Computer Science and Engineering. (2002)