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Ti板上に形成したナノ構造TiO2電極のCdSe量子ドット増感光電変換デバイスへの応用

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Academic year: 2021

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修 士 論 文 の 和 文 要 旨

研究科・専攻 大学院 電気通信学研究科 量子・物質工学専攻 博士前期課程 氏 名 任 智弘 学籍番号 0833033 論 文 題 目 Ti 板上に形成したナノ構造 TiO2電極のCdSe 量子ドット増感光電変換デバイ スへの応用 要 旨 [背景] 安価かつ高効率な次世代太陽電池の候補の一つとして、色素増感太陽電池の研究が盛んに行わ れている。色素増感太陽電池とは、透明導電性ガラス(FTO)基板の上にナノ粒子化させた TiO2粒 子を塗布した電極にRu 錯体系色素を吸着させた電極と電解質溶液、Pt 対極により構成される湿 式電池である。本研究では、従来のFTO 基板に代わり金属 Ti 板を基板として適用した。Ti 板を 使用することにより、FTO よりも高い伝導性と TiO2膜との親和性を期待したものである。また、 増感剤には、従来のRu 錯体系色素の代わりに CdSe 半導体量子ドットを適用した。半導体量子 ドットは、量子収率が 100%を超える可能性があるという利点があるために近年活発に研究がな されている。さらにTiO2膜を従来通りの方法でTiO2膜を形成した試料と、金属Ti 板上に化学的 にTiO2膜を形成した試料の2 種類の試料を作製し、その光電変換特性の比較を行った。 [試料作製] TiO2膜は以下の2 つの方法で作製した。一つは、平均粒径 15nm の TiO2粉末をペースト状に

調整し、Ti 板上に塗布して作製した試料(TiO2(1))。もう一つは、金属 Ti 板上で TiCl4メタノール

溶液を加水分解することで作製した試料(TiO2(2))。以上二つの試料に対して CdSe 量子ドットを 化学溶液成長法によって吸着させた。 [結果] 図1 に二つの電極の光電変換特性の結果を示す。 TiO2(1)方が TiO2(2)よりも短絡電流の値が 2 倍近く 大きいことが確認された。これは、TiO2(1)の方が TiO2(2)の試料よりも CdSe 量子ドットの吸着量が 多いことを示唆している。一方、短絡電流とは逆に 開放電圧値は、TiO2(2)の方が TiO2(1)の方が大きい ことが確認された。これは、化学的に TiO2膜を成 長させることによって、TiO2膜内または表面の欠陥 が減少し、電子の再結合割合が減少したためではな いかと示唆される。 0.0 0.1 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6 0 2 4 6 TiO2(1) TiO2(2) 電 流 (mA /cm 2 ) 電圧(V) 図1 作製した試料の光電変換特性

参照

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