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特集「ネットワークサービスと分散処理」の編集にあたって

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Academic year: 2021

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(1)情報処理学会論文誌. Vol.56 No.2 420 (Feb. 2015). 特集「ネットワークサービスと分散処理」の編集にあたって 小花 貞夫1,a) 1969 年にネットワークの祖といわれる ARPANET が出. この論文特集号では,主として情報処理学会「マルチメ. 現して 45 年が経過した今日,ネットワーク,特にインター. ディア通信と分散処理」研究会の主査,幹事,研究運営委. ネットの普及には目を見張るものがあります.少し前に. 員を中心に編集委員会を構成しました.特集号には 30 編. は,インターネットというと一部の人にしか理解されてい. の論文が投稿され,2014 年 3 月,5 月,7 月,9 月に開催さ. ませんでしたが,現在では,一般の人でもスマートフォン. れた編集会議において慎重な審議を経たうえで,14 編の論. でメール,プログや SNS などを無意識のうちに利用し,日. 文が採択されました(採択率 46.7%).採択された論文は,. 常会話でも「ネット」や「パケット」という用語を当たり前. 無線・モバイルネットワーク 3 編,P2P システム 4 編,ク. に使うようになり,人々の生活を基盤から支えるガス,水. ラウドコンピューティング 4 編,応用システム・サービス 3. 道,電気等と肩を並べる社会インフラとしての存在となっ. 編となっており,いずれの論文も将来のネットワークサー. てきました.何でも彼んでもネットワークにつながるとい. ビスの実現に必要な様々な研究課題に対する解決策が議論. うことを意味する IoT(Internet of Things)という用語も. されています.本特集が「ネットワークサービスと分散処. 出てきています.このように普及してきたネットワークで. 理」に関する研究分野の発展に貢献することを願います.. すが,その進化はとどまるところを知らず,ネットワーク. 最後に特集号の企画・編集,論文の査読・採択に尽力い. そのものの技術,また,ネットワークを介してコンピュー. ただいた幹事の吉廣卓哉氏をはじめ特集号編集委員会の編. タどうしが協力する(分散処理)技術,ならびに,ネット. 集委員の皆様に厚く御礼申し上げます.. ワークの新しいサービスを提供する技術などにおいて,さ らなる進化を続けています.取り分け,LTE などの高速 なセルラー網や Wi-Fi を始めとする無線によるモバイル通 信環境が整い,どこでも,また,移動中でもネットワーク を利用できるようになったことはネットワークの利用シー ンや接続する機器(およびデバイス)を飛躍的に拡大させ. 「ネットワークサービスと分散処理」特集号編集委員会. • 編集長 小花貞夫(電気通信大学). • 幹事 吉廣卓哉(和歌山大学). ました.また,ピアツーピア(P2P)通信などにより,従 来のクライアントサーバ型の情報流通から,ネットワーク. • 編集委員(五十音順). に接続された端末どうしが協力し合って効率的・経済的に. 新 吉高(日立製作所) ,安達直世(関西大学) ,稲村. 情報を流通させるという新しいネットワークの仕組みの提. 浩(NTT ドコモ) ,今井信太郎(岩手県立大学) ,勝本. 供が可能となっています.さらに,ハードウェアやソフト. 道哲(勝本総合研究所),加藤由花(東京女子大学),. ウェアなどのコンピュータ資源を必要に応じてネットワー. 金井 敦(法政大学) ,上坂大輔(KDDI 研究所) ,神崎. クを介して遠隔から利用できるクラウドコンピューティン. 映光(島根大学),木谷友哉(静岡大学),木原民雄. グにより,利用者が容易にシステムを構築したり,ビッグ. (昭和女子大学),清原良三(神奈川工科大学),後藤. データを利用したりすることが可能となってきています. このように進化を続けるネットワークに関して,今回の 特集号では, 「ネットワークサービスと分散処理」という. 真孝(東芝) ,後藤佑介(岡山大学) ,小西. 琢(NEC) ,. 斉藤裕樹(明治大学),笹井一人(東北大学),佐藤 文明(東邦大学) ,重野. 寛(慶應義塾大学) ,重安哲也. タイトルで論文誌特集号を計画し,既存の分散処理とネッ. (県立広島大学) ,柴田直樹(奈良先端科学技術大学院. トワークの研究分野にとどまらず,萌芽的な研究,アプリ. 大学) ,白石 陽(公立はこだて未来大学) ,田上敦士. ケーション分野での横断的な研究,新サービス提供のため. (KDDI 研究所),寺西裕一(NICT/大阪大学),中嶋. の技術研究,安心安全を担保する研究および新しい基盤技. 卓雄(東海大学) ,乃村能成(岡山大学) ,野呂正明(富. 術の研究について広く論文募集を行いました.. 士通研究所) ,廣森聡仁(大阪大学) ,藤田 茂(千葉. 1. 工業大学) ,峰野博史(静岡大学) ,山内利宏(岡山大. a). 電気通信大学大学院情報理工学研究科 Graduate School of Informatics and Engineering, The University of Electro-Communications, 1–5–1 Chofugaoka, Chofu, Tokyo 182–8585, Japan obana@cs.uec.ac.jp. c 2015 Information Processing Society of Japan . 学) ,山中仁昭(広島国際大学) ,山本眞也(山口東京 理科大学) ,横山和俊(高知工科大学) .. 420.

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