第2部(研究発表2)「言語能力」と「社会文化能力」の総合教育を目指した韓国語授業の実践報告
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(2) 語学 教欝部 ジ ャー ナル. して 学 習 者 の 分 析 か ら行 っ て み た 。 特 に 、 第2言. 語 と して の 韓 国 語 と外 国 語 と して の 韓 国. 語 に は どの よ う な相 違 点 や 共 通 点 が 存 在 す る の か を ま と め る こ とに す る 。 ま ず 、 学 習 環 境 や 条 件 面 の 相 違 点 を挙 げ て み る 。 第2言 学 習 時 間 は 大 部 分 が 週20コ. マ(一. コ マ50分)、. 語 と しての韓 国語 教育 の場 合 、. つ ま り毎 週1,000分. の時 間が確 保 されてい. る2)。 ま た 、 こ の 他 に も教 室 の 外 に 一・ 歩 踏 み 出 した と して も周 囲 は 韓 国 語 が 使 用 さ れ て い る 環 境 に あ る。 反 面 、 外 国 語 と して の 韓 国 語 教 育 の 多 くの 場 合 が 学 習 時 間 は 週 に90分. で. あ り、 学 習 そ の も の も教 室 内 の み に 留 ま る で あ ろ う。 そ の 他 、 ク ラ ス の 人 数 や 教 材 及 び 授 業 中の使用 言語等 の違 いが挙 げ られる。 こ の よ う に大 き な違 い の み 目立 つ が 、 韓 国 内 で の 韓 国 語 教 育 の 経 験 上 、韓 国 語 の 学 習 動 機 に つ い て は 韓 国 に留 学 中 の 日 本 語 母 語 話 者 の 学 生 と 日本 で 韓 国 語 を 学 ん で い る学 生 に は 共 通 事 項 が あ る と考 え た 。 これ は 、 韓 国 に留 学 中 の 学 生 と は 言 え 、 韓 国 へ の留 学 前 に は何 ら か の き っ か け が あ っ て 韓 国 語 に 興 味 を持 っ て 学 び は じめ 、 そ の 延 長 線 上 で韓 国 に 留 学 に 来 て い る と考 え た た め で あ る。 そ こ で 、学 習 動 機 の 分 析 を 行 な っ た 調 査 結 果 を以 下 に提 示 す る。 対 象 は 慶 煕 大 学 校 国 際 教 育 院 の 韓 国 語 課 程 に て2005年. 度 と2006年. 前 期 担 当 ク ラ ス 韓 国 語 総 合1(2年. 生 以 上 含 む)の 学 生 く表2>で. 〈表1>学 一 一 一. 度 に 在 籍 した 学 生 〈 表1>、. 一 一. 一 一 一 一 一. 2005年. 度. 7名. 一 一 一 一 一統 一合的動 機 複 的動 機 一 一 一一 一合一. 一 一 一 100名. 一 一 一一一 一. 一一. 2006年 度 一 3名. ¶ 一一. 一. 107名 (01碧. <表1>か. あ る3)。. 一 一一. 〇名 . 度. 習動 機の 調査①(韓 国). 道具 的動 機. 計. 及 び2008年. 一. 一. 一 . 一. . 151名 一 一 一 2名. . T . 一. 一 一一 一 一 一 一一 一. 156名 重1・ ノ・}一 ヲト♀}-6}・Zこ司 呈:2007). ら・ 韓 国 内 で の 進 学 や 就 職 を 目 的 と して 、 つ ま り、 こ と ば を 道 具 と して 駆 使. す る 道 具 的 動 機 よ り、 韓 国 人 との 交 流 を 目的 に 、 ま た は韓 国 社 会 と 文 化 の 理 解 を 目 的 と し て学 習 を 始 め た ケ ー ス で あ る統 合 的 動 機 が 圧 倒 的 に 多 い こ とが 分 か る 。 ま た 、 交 流 目的 の 韓 国 語 学 習 か ら進 学 、 就 職 が 目的 の 韓 国 語 学 習 へ と変 化 した ケ ー ス で あ る 複 合 的 動 機 は ご く少 数 で あ る 。. 肇86.
(3) 魑O繍O. 習動機 の調 査②(日 本) 14名. 韓 国 に関心 が あるか ら. 一一 一一. 目本 か ら近 い 国 で 行 く機 会 が あ る と思 っ た か ら 一一. 一一. 鑑璽 ①. <表2>学. 9名. 冨. 見 て い た韓 国 ドラマ の セ リ フが 気 に な っ た か ら 日本 語 と似 て い る と 聞 い た か ら. 他 の言語 に比べ て学一びやす そ うだか 一一 一 一一 一 一ら 韓 国 人の友人 がい るか ら. 一一. 一一. 一 一 一 一. 8名. 一一一 一一 一一一 一 一 5名 3名 一 一 一 2名 5名. 特になし. 計. また 、 〈 表2>の. 46名. 場 合 は 韓 国 語 と い う言 語 そ の もの に対 す る 関 心 よ り、 韓 国 に 関 連 した. こ とに 関 心 が あ る こ と が 分 か り 、韓 国 で の 調 査 と傾 向 が 類 似 して い る こ とが 分 か る 。 従 っ て 、 学 習 動 機 に お い て 共 通 項 を 見 出 し、 こ れ を ヒ ン トに 文 化 事 項 を言 語 の 授 業 に組 み込 んで展 開す るこ とに至 った。但 し、共通 シ ラバ スに基づ いて進 度 を進 めな ければ な ら な い た め 、 言 語 の 学 習 を進 め な が ら取 り入 れ て い く こ と が 前 提 と な る 。. 3.言 3.1言. 語 と文化 の教育 語学習 と文化 学習 の関係. 上 記 学 習 動 機 の 内 容 に よ り、 韓 国 語 学 習 者 に は 言 語 そ の もの に 対 す る興 味 よ り も 、 文 化 的 な 内 容 に 関 連 した こ と か ら韓 国 語 の 学 習 を始 め た(或. い は 、 選 択 し た)と. 考 え ら れ る。. そ の た め 、 言 語 の 学 習 の み で 授 業 を進 め て い くこ と は 学 習 途 中 で 興 味 を 失 っ て し ま う こ と も考 え られ 、文 化 の 学 習 も取 り入 れ な が ら授 業 を 進 め て い く こ と が 望 ま しい と考 え られ る 。 しか し、 言 語 の学 習 に 文 化 の 学 習 を取 り入 れ る 時 、 そ れ ぞ れ どの 程 度 取 り入 れ て い くか を 考 え な け れ ば な ら い 。 言 語 の 学 習 と 文 化 の 学 習 の 関 係 に つ い て 、 藤 原(2004)で. は次の よ. う に提 示 して い る 。. ① 文化社 会事情. 〉. 言語教 育. ② 文化社 会事情. く. 言語教 育. ③ 文化社 会事情=言. 語 教育. ④ 文化社 会事情 と言語 教育 を分 け る. 「 言 語能 力」 と 「 社会 文化 能 力」 の統 合教 育 を 目指 した韓 国語 授業 の実践 報告187.
(4) 語学 教育 部ジ ャーナ ル. そ して 、 そ れ ぞ れ の 関 係 を 次 の よ う に 説 明 す る 。 ① 言 語 教 育 は 文 化 社 会 事 情 教 育 の 一・ 部 で あ る 、 あ る い は 文 化 や 社 会 に つ い て の学 習 が 先 に あ っ て そ の 後 に 言 語 教 育 が あ る とす る 。 ② コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ン能 力 養 成 を外 国 語 教 育 に お け る第 一 の 教 授 目標 と して い る た め 、 文 化 社 会 の 学 習 は コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ン を 実 現 す る た め の 手 段 と して 副 次 的 な 取 扱 いを受 ける。 ③ 外 国 人 が そ の 言 語 を母 語 と す る 人 と接 す る接 触 場 而 で は 、 母 語 話 者 同 士 の コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ン場 面 と は 異 な っ た 特 徴 を も っ て い る と い う認 識 に基 づ き 、 目標 文 化 と学 習 者 の 母 文 化 との 同 異 を 知 覚 し、 異 な っ た 価 値 観 に 対 す る感 受 性 の 養 成 を 外 国 語 教 育 の 重 要 な柱 と考 え る 。 ④ 言 語 教 育 と文 化 教 育 を 分 け て 扱 う。. こ の 分 類 に よ る と 、 今 回 取 り組 ん で き た授 業 は ② に 該 当 す る と考 え ら れ る 。 しか し、 文 化 と一 言 で 言 っ て も 内 容 が 多 岐 に 渡 り、 何 を ど の 程 度 扱 う か と い う こ と も また 検 討 が 必 要 に な っ て く る。 しか し、 学 習 上 の 限 られ た 条 件 を 考 慮 す る と、 学 習 者 に と っ て 身 近 な話 題 で あ る こ とが 望 ま しい と考 え ら れ 、 こ こで は 日常 生 活 、 特 に 衣 食 住 や 年 中行 事 、 大 学 生 活 を対 象 と して い く,、 ところ で、 これ まで韓 国文化 が授業 の 中で どの ように扱 われ てい るのか 、教材 の一部 を 見 て み る と 、 ど れ も文 化 を コ ラ ム と して 扱 っ て い る と言 え る(添. 付 資 料 ① 、 ② 参 照)。 こ. こで は 初 級 レベ ル の 教 科 書 で あ る た め 媒 介 語 が 使 わ れ て い る 。 こ れ も一 つ の 方 法 と考 え ら れ るが 、 言 語 の 学 習 と 関 連 付 け て 学 ぶ た め に は 話 題 提 供 と して の域 を 出 て 、 さ ら に 工 夫 が 必 要 に な っ て く る と思 わ れ る4)。. 3.2「. 言語能 力」 と 「 社会 文化 能力」 の統合 教育. 授 業 中 に扱 う文 化 を 日常 生 活 、特 に衣 食 住 や 年 中 行 事 、 大 学 生 活 と した 場 合 、 こ れ ら を 言 語 の 学 習 と ど の よ う に 結 び 付 け る べ きか 。 こ こ で は ネ ウ ス トプ ニ ー(1995)に. あ る 「言. 語 能力」 と 「 社 会 文 化 能 力 」 に 焦 点 を 当 て て み る。 「言 語 能 力 」 とは 、 語 彙 、 文 法 、 音 韻 、 文 字 等 の 言 語 構 造 を 使 い こ な す 能 力 で あ り、 「社 会 文 化 能 力 」 と は 日常 生 活の 行 動 、 経 済 、 政 治 、 思 想 行 動 な ど を 指 す と し て い る。 「社 会 文 化 能 力 」 に つ い て 具 体 例 を 挙 げ て み る 。 バ ス に 乗 る 時 の 行 動 を 考 え て み る と 、. 潅88.
(5) 〇 一〇 蒙ρ ①. ど の 行 動 か ら始 め る で あ ろ う か 。 ま ず は路 線 図 や 料 金 を確 か め る 、 さ ら に 前 払 い か 後 払 い か 、 降 りるべ き停 留 所 の 確 認 をす る 等 が 挙 げ ら れ る で あ ろ う。 韓 国(主. に、 ソ ウ ル)で. は バ ス の 停 留 所 の ス ペ ー ス が 広 く、 そ こ に何 台 も の バ ス が 繋. が っ て 到 着 した らそ の 場 で 乗 降 を始 め る。 そ の た め 、 停 留 所 の 目印 の 下 で 乗 ろ う と思 っ て も、 バ ス を 目掛 け て 走 っ て い か な い と乗 りそ こ な っ て し ま う こ とが 起 こ り う る。 この よ う な こ と を避 け る た め に も、 この 知 識 は 知 っ て お か な け れ ば な ら な い 。 そ して 、 言 語 の 学 習 と結 び 付 け る の で あ れ ば 、 「バ ス に乗 る 」 と い う表 現 の み を 学 ぶ だ け で は な く、 か つ 韓 国 の バ ス の 乗 車 方 法 に つ い て も話 や 画 像 等 を通 じて授 業 で 扱 っ て い く こ とが 可 能 で あ る と考 え る。 も ち ろ ん 、 この よ う な 紹 介 す る 時 に は 、 個 人 的 な 体 験 談 で 終 わ っ て し ま っ た り、 ス テ レ オ タ イ プ な 情 報 の 提 供 に な らな い よ う注 意 が 必 要 で あ ろ う。 この よ う に 、 言 語 の 教 育 を し な が ら も、 文 化 も 、 特 に社 会 文 化 能 力 を 身 に付 け る こ と に よ り、 い ず れ何 ら か の 形 で 韓 国 へ 行 っ た り、 韓 国 語 母 語 話 者 と 出 会 う こ とが あ っ た と して も言 語 と 文 化 の 知 識 や 能 力 を持 っ て 接 す れ ば 相 手 の 理 解 に も繋 が る で あ ろ う と 考 え ら れ る。. 4.授. 業実 践内容. 2008年. 度 に担 当 した授 業 は7科. 下 、 総 合)1・2及. 目、5種. 類 で あ る 。 本 稿 で は こ の う ち 、 韓 国 語 総 合(以. び 韓 国 語 コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ン(以 下 、 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン)1・2の. 授 業 で 行 な っ た 内 容 を ま と め る こ とに す る 。 そ れ ぞ れ の 授 業 で の 教 育 目標 と教 育 内 容 は シ ラ バ ス の 内 容 を 参 照 す る と次 の よ う に な る。 総 合 で は 基 礎 的 な 語 彙 と文 法 の 学 習 を 通 じて 、韓 国 語 に よ る 簡 単 な や り と りが で き る よ う に な る こ と を 目標 に 、 文 字 の 導 入 か ら始 ま り、 初 級 レベ ル 前 半 部 分 を扱 う。 こ の 際 、 口頭 で の 反 復 練 習 を 中心 に基 礎 的 な 会 話 を 学 ぶ 。 ま た 、 コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ンで は 総 合 で 習 っ た 用 言 の 基 本 的 な 活 用 を 確 認 し、 様 々 な 活 用 の タ イ プ と多 様 な 表 現 を 学 び 、 初 級 後 半 レベ ル を 扱 っ て い く こ と に な っ て い る 。 こ れ ら の 内 容 は 新 出 学 習 項 目に 該 当 す る 韓 国 語 の 表 現 を 学 ん で い くの だ が 、 こ の 表 現 ま た は該 当 課 の 話 題 に 合 っ た 文 化 事 項 を 関 連 付 け て い く と次 の よ う に な る 。. 「 言 語能 力」 と 「 社会 文化 能 力」 の統 合教 育 を 目指 した韓 国語 授業 の実 践報 告. 欝9.
(6) 語学 教欝 灘ジ 翻iナ ル. <表3>学 科目. 習 内容 と文化事 項の 関連. 学習 内容. 総 合1 〃. 総合2. 文化事 項. ハ ングルの読 み書 き. 街 中 の ハ ン グ ル探 し ・ …. ①. 「∼ で す ・で す か 」 の 丁寧 な表現. 自 己 紹 介. ②. 漢数字 、時 を表す こ とば. 年 中行 事 の 比 較. ・・・ …. ③. ・ ・ ・ ・ ・ ・ …. 用 言 の 「で す ・ま す 」 形. 大学 生の生 活 ・ ・・・ …. ④. コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン1. 用言 の尊敬形. 敬語 の使 われ方 の比較 …. ⑤. コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン2. 丁寧 な依頼 の表現 、 許可 の表現. 旅行 での会 話表現 ・・ …. ⑥. 〃. 各 学 期 に15回. あ る授 業 の う ち 、 全 て の 学 習 内 容 を 文 化 事 項 と 関 連 させ る こ とが で き れ. ば い い の だ が 、 時 間 的 な 制 約 か ら一 部 しか 扱 え な い 。 文 化 事 項 ① か ら⑥ と学 習 内 容 の 関 連 は次 の 通 りで あ る 。 ① で は ハ ン グ ル の 読 み 書 き の学 習 を 行 う が 、 単 調 な 反 復 練 習 の 繰 り返 しに な りが ち で あ る。 そ の た め 、 宿 題 と し て 、 駅 な ど の 公 共 施 設 に 表 示 され て い る ハ ン グ ル を 探 して くる よ う指 示 を与 え る 。 次 の 授 業 で 発 表 を させ な が ら発 音 の確 認 を 行 うが 、 同 時 に こ れ らの 単 語 を知 っ て い れ ば 反 対 に 、 旅 行 者 と して 韓 国 を訪 問 す る時 に 役 に 立 つ こ と も確 認 す る 。 ② は 「∼ で す ・で す か 」 の 丁 寧 な表 現 を学 び な が ら 自己 紹 介 を 行 うが 、 韓 国 の学 生 が 自 己 紹 介 の 時 に は 、 本 人 の 専 攻 、 家 族 構 成 、居 住 地 や 故 郷 も よ く言 う こ と を説 明 し、 こ れ ま で の 自 己 紹 介 の 方 法 と の 違 い を認 識 す る。 そ して 、 相 手 に よ っ て は初 対 面 に も関 わ ら ず 、 年 齢 や 家 族 の 職 業 等 、 細 か い 情 報 を求 め られ る場 合 が あ る こ と も紹 介 し、 そ れ に対 す る 意 見 を 聞 くこ とが で き る。 ③ の 数 字 関 連 の 学 習 内 容 で は 日付 の 表 現 を扱 い 、 日韓 の 祝 祭 日の 違 い を は じ め と した 年 中行 事 へ の 違 い へ と 結 び付 け る 。 こ れ は 、④ の 「で す ・ま す 形 」 を導 入 しな が ら大 学 生 活 の 比 較 に も 繋 げ る こ とが で き る。 一 例 と して 、 新 学 期 の 始 ま り月(韓. 国 で は3月 始 ま り). や 長 期 休 暇 の 始 ま りと終 わ り とそ の 過 ご し方 の 違 い につ い て扱 う こ とが で き る。 ⑤ で は相 対 敬 語 と絶 対 敬 語 の 違 い に つ い て の 説 明 を 通 じて 、 様 々 な 人 間 関 係 を 設 定 し な が ら シ ミュ レー シ ョ ン を 行 い 、日韓 の 敬 語 の 使 用 方 法 に つ い て の 理 解 をす る こ とが で きる 。 そ し て 、 ⑥ で は 韓 国 語 の 学 習 を始 め て 約2年. とな る段 階 で あ り、 様 々 な用 言 の 活 用 を 学. ん だ状 態 で あ る 。 そ こ で 、 実 際 に 旅 行 へ 行 く場 而 を設 定 し、 ど の よ う な 状 況 で 使 用 で き る か を 考 え させ 、 ま た 、 こ れ ま で の 学 習 内 容 で も 多 くの 表 現 が で き る こ と を 再 度 確 認 す る 。 こ れ らの 活 動 と共 に 、日韓 の 食 事 作 法 の 違 い や 交 通 事 情 の 紹 介 、更 に は 現 地 の 人 との コ ミュ. 遷90.
(7) の 綱麹 灘璽 ㈱. ニ ケ ー シ ョ ンの 仕 方 等 に つ い て の 話 題 に も拡 大 す る こ とが で き る 。 しか し、 言 語 の 学 習 が 優 先 で あ る た め 、 文 字 の 練 習 や 練 習 問 題 に 多 くの 時 間 を割 か ざ る を得 な い 場 合 もあ る た め 、 ⑥ に つ い て は 学 習 者 へ の 一 方 的 な説 明 で 終 わ っ て し ま っ た ケ ー ス もあ る。 そ の 中 で も機 械 的 な 反 復 練 習 の 合 間 、 も し くは 学 習 の ま とめ の 段 階 で こ れ ら の 内 容 を 取 り入 れ る こ と に よ り、そ れ ま で 無 関 心 で あ っ た 学 習 者 も反 応 を 見 せ る よ う に な り、 興味 を引 き出す上 では一 定の効 果が あ った ように思 われ る。. 4.お. わ り に 一今 後 の 課 題. 韓 国 か ら 日本 で の 教 育 現 場 に 身 を移 し、 初 年 度 を終 え る こ とが で き た。 韓 国 で の 経 験 を 日本 で の 韓 国語 教 育 に生 か す つ も りで 臨 ん だ が 、 今 後 残 さ れ た 課 題 は多 くあ る と考 え る。 まず 、 文 化 要 素 を取 り入 れ る こ と に よ り、 学 習 動 機 を高 め る こ と が で きた か 、 或 い は 授 業 へ の積 極 的 な参 加 に結 び付 い た か を検 証 す る 方 法 が 欠 け て い る 点 が あ る 。 こ れ は文 化 要 素 が 単 調 な紹 介 で 終 わ っ て し ま っ た 部 分 も あ り、 言 語 学 習 と の 更 な る 結 び つ き を強 め る必 要 もある。 ま た 、 時 間 的 な 制 約 が あ る も の の 、 言 語 学 習 に 文 化 の 扱 い に繋 が りが 見 られ な い の も事 実 で あ る 。特 に 、「社 会 文 化 能 力 」に 関 連 させ て しま う と限 定 さ れ て し ま う場 合 もあ り、今 後 、 言 語 学 習 と の 結 び つ き を 前 提 に 文 化 項 目の 選 定 や 配 列 を再 検 討 して い か な け れ ば な らな い だろ う。 そ して 、 評 価 を どの よ う に す る か の 問 題 もあ る 。 文 化 に つ い て 知 識 の み を問 うべ きな の か 、 更 に 踏 み 込 ん で 文 化 の 捉 え 方 の 違 い に つ い て の 考 え を 問 うべ き か 、 検 討 の 余 地 は 十 分 に あ る 。 こ れ らの 改 善 点 を今 後 の授 業 に 反 映 させ 、 言 語 と 文 化 の 理 解 が 両 立 で き る よ う な 授 業 を 目指 して い き た い 。. 注 1)呈. 磐昇(2005)で. は韓 国 文化 の 教 育 内容 につ い て 、教 育 の供 給 者側 か ら一方 的 に韓 国 の伝. 統 文化 を中心 に 選 ばれ てい るこ と に疑 問 を呈 し、今 後 は学 習者 の ニ ー ズ分析 を行 ない 、幅 広 く文化 教育 の 内容 選定 に取 り組 まなけ れば な らな い と して い る。 2)韓. 国で の韓 国語教 育 機 関 は大 部分 が 大学 の 付 属施 設 と して 設置 され 、 ここ での教 育 時 間 は ほ ぼ同 じ時 間 を確 保 して い る。一 学期 は10週 間で 、年 に4学 期 開講 され る。. 3)韓. 国 で の学 生 の 分 析 は留 学 前 に作 成 して提 出 され た修 学 計 画 書 の 「韓 国 語 学 習 を始 め た きっか けにつ い て」 の内容 を分析 した もので あ る(○ レ習司 ・亙 升 斗 叶ム 司呈:2007)。 また、 口本 で の学生 につい て は2008年 度 の前 期授 業 開始 時 に行 なっ た調査 に よ る もの であ る,,. 「 言語 能力 」 と 「 社 会 文化 能力 」 の統合 教 育を 目指 した 韓 国語授 業の 実践 報告. 穏1.
(8) 語学 教育 部ジ ャ⋮ナ ル. 4)こ. れ まで韓 国語 の授 業 の実 践 報告 が 多 くな され てい る が、 李煕 卿(2005)の. よ うに言 語 の. 授業 の 中 に文化 の学 習 を積 極 的 に取 り入 れた報 告 は数 少 ない。. 参考 文献 李 煕 卿(2005),"言. 語 と 文 化 を 統 合 す る 韓 国 語 教 育 方 法",言 語 文 化 研 究,Vol.24-2.. 藤 原 三 枝 子(2004),"外 へ 一" ,板. 国 語 教 育 に お け る 文 化 社 会 学 習 一 知 識 伝 達 型 か ら学 習 プ ロ セ ス 重 視 型. 山 眞 由 美 他(編)「. 学 習 者 中 心 の 外 国 語 教 育 を め ざ して. 流 通 科 学 大 学 ドイ ツ 語. 教 授 法 ワ ー ク シ ョ ッ プ 論 文 集 』,三 修 社. J.V.ネ ウ ス トプ ニ ー(1995),「. 新 しい 日本 語 教 育 の た め に 』,大 修 館 書 店.. 01碧 司 ・朴 升 斗 叶 ム 司 呈(2007) 赴7怪. 唱 子",碧. ,"望. 薯 剋 叫 含 スト暑 ♀撞}量. 号 σ1皿 号 コ}碧 喫 皿 スη 川 魁 含 ♀1. 呈 脅 昇(2005),"尋. 司 司 糾 丑 ・月7㍗叫 号 刈困 旦 司 叫 赴 望 昇 刈 丑 昇 層 王 ス1苦 肚 王 ス橿. 号 σ1叫 含 スト暑. 剛 甘 皇 呈 苛 ゼ 呈 糾 皿 号91川. 呈{}愚. 磐",重}号 σ1皿 葺 刈16. {2互.. 添付資料②. 添イ 寸資*斗① 食堂 響轡 囲. 蔑働 鯉. 遷 垂耀擢鍛 る.鵜o{撃 臓 顔儲 勲. 蓉碧脚. . 製警 鱗 腰備`翻. 慧.恥δ細. 3聯{鱈 暑 嵩3撫. 瞳al㎞ 憾} ..、剤A}鱒. 鋤 慰. .巻 雛. 想欝 轡. 鵠oo㎞. 轍. 欝 鰍 鍛4コ. 1糞K{1甑.w卜 w壕t暮誓軸rt勧. 。恕1. pi{版in騒. 鯵o◎ い. 臓n耐th¢. ¢範 蕉 瓢 盛n葱. 想(笥bb㎏. 董o&戯. ¢m寵{}P虻kuジ. 亀 厩. 勤¢rwll翫 表r5拠. 紬 罐 凶dk訓r$,蕪. 篤漁 菖or¢ho轡. 、量pyour⑪wn.A1.鱒.y`}u曲 畠1{重6塒h紛v重}崩. 欝愈晦 髄磁 愈o}. 餓d磁. 蘭 曲 峰d砲. 酌 峯搬 員鵜. 駅,. 憲 童ck篤.b¢f噸 魍. 徹)案1¢ 紬v◎ 董軸¢ 絶bl婁. 飢 漁9鍵ndp鵬. ヒ融 聾婁u鷲. 重購 鱒臨. 改 ⊃wn.. 轡縄 ジ ゐ'㌧. 論 ヂ. リ. ・'銭 射 醒 蜷.1. M嘘. 闘dri1遺k藍n葱罎葦c{錫bCr1は 塗 瑠{謬㎞. さwi塵lpo賦 【伽. 曲o腿 塵dho旧 面 ¢ 凱 置Pwi由 電w¢》h縞nds,w翁 A食 ¢rwa面s・you臨 ㎞ 鳳量dp(麗r血 巳 箪殉騒◎r敵 maki璽 繊n年 重h齪you巳 直 穂 竃woh庶 泣s.⑪㎜ 蕊瓶蹴 菖d轍"ve『銭㎜ 》k稔inf臥期鑑{,賃 曳 蒙h必¢ld鵡 篇.. 趨 麟 瞭ご 叢 簸携 樽軒 磯 ノ レ パ. 馳5ゴ. ξご織 叛 ・姦 ・ 獲. 鷹 鞠. {鞭 罰で 露 塗 拳◎ 獅1.7フ. ン ・と:お 機窟. ・慧 織 費 う弱 ス ニ ブ …ン 隷 ご麟 と 遇 ・ …. 籔ヤ ま轟 か螺 を 働 べ 善 騰 鳳 ㌧燦1.、 『}'プそし㌔爵、 斑 鐡 嫁 無 い も:獅(愚 2{襲 才二 ・ ∼・や 夢い 無 灘 だ'⊃・な,:二こ も 籔 り ,お 嬬蹴 毎 竃 で潔 考 …嚇 憩 が. 羨ノ 、 浅3:艦(£唇 野つ呂物. .笹. ^〆. 紳w. 隔 喪 霧 亀3魑. ヤザー:..,為. 脚鰯. 苺 瀞 ピ.鞠.61ノ:w'き ・ 酬.歪. ・',輩. 臨禽. 『重}号(>1室 骨1』. 丁 串 塗!気.,. (召号 層 ほ か 、 碧司 州 叫 皿{喪}早 『み ん な で 学 ぶ 韓 国 語. 文法 編』. (金 眞 ほ か 、 朝 日出 版 社 、2008年. 潅92. ・. 獲二 構 琢 指 た'ぎ 、こ・y:一 …ニ メ1._羅 し鴨ド ζ 轟ハ.,蔦. う1こ1襯 ナず 隔..一 ξ 慰 慰今. ,激. 聴"囎r三Yく嚇. ¢瞼 驚 儀}lvingiし 嘘 ㎏{舘 塵d㎏ 瓢、裾a融 猟 織 匿h孟 認3、ym聾. 、p.48). 、2002年. 、p73).
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