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労働問題研究の方法論をめぐって

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(1)-1 6 1学. 界 動. 向. 労働問題研 究の方法論 をめ ぐって 神 社会政策, 労働問題に 関す る研究 動向. 代. 和. 欣. 1 955) ・ 社会政策』 (. を,入門的に書け,とい うのが編集者から. 論争の総括 としては矢島悦太郎 「社会. の注文である.労働問題の諸領域について. 政策本質論」 ,社会政策学会編 『 産業合理. は, すでに 適切な研究動向の紹介が あ る. 化と労働問題』( 学会年報第 3薬,19 5 1 );. し,個別の領域に立ち入ると 「入門的に」. 戸塚秀夫. 「 『賃労働における封建性』 論」,. とい う注文から外れて しまうので,ここで. 『 経済セ ミナ・ -』 ( 1 9 60 ・5 );同 「社会政. は,最近の学界の一番 目立 った特徴である. 策本質論争の-回顧」, 同著 『イギ リス. 方法論争にかんする主な論点を紹介するこ. 1 966,未来社),補給 工場法成立史論』 (. とにしたい.. ( -) .. Ⅰ 社 会 政策 論 の研 究史. ところで,社会政策学者のあいだでは, 近年,再び社会政葦本質論が復活しつつあ. わが国では,労働問題の研究は,伝統的. る.「復活」 とい うのは, 必ず しも正確な. に社会政策学の枠内で行なわれて きた.工. 表現ではないが,隅谷三尊男 「社会政策論. 場法や社会保険立法など,労働保護法の本. の再構成」( 『経済評論』,1 9 6 5・1および同. 質 をめ ぐる論議がそれで,戦後,昭和2 4 年. 著 『 労働経済論』, 1 9 6 0, 日評) を喪機 と. 頃から数年間の労働問題研究の中心は,礼. して,大河内一男教授還暦記念論文紫第 Ⅰ. 会政策の本質 をめ ぐる論争であった. この. 集 『社会政策学の基本問題』 ( 1 9 6 6, 有斐. 論争の争点およびその意義については,す. 閣)のなかで多数の論者が社会政策論の再. でに多 くの紹介がなされてい るので,ここ. 構成 を論 じ,社会政策学会 も昨 1 9 6 7年春の. では,軍な参考文献をあげるにとどめてお く.. 大会で 「労働経済と社会政策」 を共通論題. 論争の主な当事者の代表作 として大河. 留学中で この大会には 出席 で きなか った. 内一男 『 社会政策の基本問題』 ( 19 40 ); 同 『社会政兼 ( 総論)』( 1 9 49,有斐閣);. にとりあげた ( 残念なが ら筆者はアメリカ が). 新たな論争は,い まだ全面的に開花 して. 故服部突太郎教授の著作集の うち第 5巻. はいないが卜いままでの ところその焦点は. 『国家独占資本主義社会政策論 19 66 , 栄 ㌔ 』( 来社); 同第 6巻 『 社会政策総論』( 1 967 );. 二つある・一つは,本質論争そのものの再 検討であ り,い ま一つは,それ と関連 しな. 枠本 英太 郎 『 社会政策諭の 根本問題』. が ら,より広 く労働問題研究の方法 を再検. ( 1 950,増補版1 9 5 3 );同 『 窮乏化法則 と. 討 しようとい うものである・軍点は後者に.

(2) -1 6 2-. 神 代 和 欣. 2 ). ある.. 通な もの として追求す る」 ような方法-の. この ような動向に曹 して,学界の なかに. 根本的疑問 を投げかけた もので あろ う.氏. はかっての不毛で不生産的な本質論争の再. のこの ような問題意識は,かっての社会改. 燃 を危倶す る空気 もあるが,他方では,昭. 発論争のなかで,氏原正治郎 「社会政策の. 和3 0年代における実証研究の欠陥や方法上. 社会理論のために」( 『 経評』, 1 9 49.1 2,. の限界 を再検討す るために不 可欠の手続 き. および同著 『日本労働問題研究』, 19 6 6,. と して, これ を歓迎す る空気 も強い.戸. 東大出版会) によって振起 された ものであ. 塚秀夫 「社会政策論の最近の動向-. その. 研究史上の位置について」, 『季刊労働法』. り,それ をイギ リス工場法成立史の研究 を 通 じて さらに明確化 した ものである.. ( 1 9 67 .1 2 )は, 後者の立場から, 最近の 「再. 戸塚教授のばあい, この第-の問題意識. 構成」論 を論評 した代表的な学界 レヴュー. はいわゆる 「原理的規定」 と 区別 され る 「 歴史的類型」論 を媒介 として, 必然的に. で ある.. ,「再構成」 静 を積極的に受. 戸塚教授は. けとめるべ き理由 として,二つの点 を指摘 す る.すなわ ち, 川 「骨 て確定 されたとす る社会政策論の基本的な枠艶 が,その後の 社会諸科学の成果にてら して」吟味 され な 2 )「 社会政策論の認識枠 ければならない.(. か らはなれて進め られて きた,その後の労 働問題研究 自体が どの ような限界 をひ きづ 1 ) ってい るか, とい う点につい ての反省」 を すべ きである,と. この うち,第-点は, 氏の他の論稿 における叙述か ら推 して, 「 初 期工場法 も, 労働 鮭合法 も, 最低 賃金法 ち,社会保険法 も,ひとしく社会政策 と し て把 え られ, ともに資本制社会一般 に共通 な社会政策の 『 本質』想 定のい わば例証 と して述べ られ る」 ような方法,つ ま り, 「 社 会政策の 『 本質』 な りその 『必然性』な り が,資本制社会一般に共通な もの と して, 一般的,抽象的に,あたかも純粋な原理的 規定 とし七展開 され うるかの ように把 えら. 「. 第二の問題意識につ らなるので ある.すな. ,「資本制社会一般 における原. わち, 氏は. 理的規定にて らして,歴史的現実が もつそ こか らの偏倍 を,直 ちに 『前近代的』 『 封 建的』 なるものと して把 え,その偏倍の根 拠 を,異質的社会構成体の原理-封建制に. 3 ). 求めるとい う方法」 を批判 し,次の ように 述べてい る. 「戦前から戦後 にかけて, 日本の多 くの 社会政策学者が イギ リスにおける労使関 係や 労働政策の 実態 に 関心 をよせ た と き明示的にか黙示的にかの差はあれ,彼 等 を導いていた問題意識 と方法に,いか なる意義 と限界があったかについて,わ れわれは既 に,研究史上著名な 『賃労働 における封建性』論 を批判的に回顧する なかで,若干の吟味 を加 えておいた.管 こで明 らかに した ように,必要な理論的 限定 を附す ることな しに.先進資本主義 国における事態 を 『 近代』の典型 として 想定 し,それ との対比 において 日本 にお. れた方法」,あるい は 『 社会政策の一般的 概念』 を資本制経済社会の各歴史段階に共. 2) 岡 「社会政策本質論 争の- 回顧」 ,『イギ リ ス工場法成立史静』( 1 9 6 6 ,未来社) ,pp: 5 2 ,5 5 -. 1)戸塚秀夫 「社 会政策 論の濠 近の動 向」 ,『季 刊労働法』( 1 9 6 7 . 1 2 ) ,p. 5 9 .. 6 . 3)同上,p.5 6 ..

(3) -1 6 3-. 労働間屠研究の方法論をめぐって ける 『前近代』な り 『 封建性』 な りを摘. 場合には,それ を,経済政策論 を媒介とし. 出してい く視角は, 日本の労働問題研究. て資本 ・賃労働関係の歴史的実存形態の究. に一定の制約 を与えて きたので あるが,. 明に適用 したのであるが,隅谷三番男教授. それは同時にまた,先進資本主義国自体. の場合には,同 じく資本論の抽象的原理的. の労使関係や労働政策についての研究に. 規定から直 ちに労働問題 を解 こうとす る傾. も,一定の制約 を与えずにはおかなかっ. 向 を批判 しなが ら,他方でいわゆる三段階. た.--今 日必要なことは,資本制社会. 論的方法 をも否定 し, む しろ マルクスの. における労使関係一般の原理的規定 とそ. 『経済学批判』のプランに則 して,資本,土. の歴史的類型 との連関 を明 らかに してい. 地所有,賃労働,国家,外国貿易,世界市. く観点にたって,資本制経済の生成,発. 場 とい う構成のなかで 5 ) を構想するのである.. 展,消滅の経過で生起 してい る複雑で多. ,「賃労働の理論」. 様な常使関係の態様 を整理 してい くこと. 関谷教授は,最初,その構想 を,かの社. である.先進資本主義国における特定の. 会政策 論争への 葬送の僻 として 発表 した. パタ-ンの労使関係 をいわば模範 として. が,その後 も 「労働市場論の構成」 ( 社会. 設定 し,それへの接近 を労使関係の 『 近. 0薬 ,『労働市場と賃金』, 政策学会年報第 1. 代化』 として推奨す るイデオロギーは,. 1961,および前掲 『 労働経済論』),前掲 「社. そうした作業 をとお して. 会政策論の再構成」 「労使関係論」( 講座. 的に克服 され うるであろう.」. 労働経済第 4巻 ,『日本の労使関係』,19 67,. ,は4 じめて理論 ). ,「資本制労使関係の 原理的規. 氏の場合. ,. ,. 同上講座第 1巻, 日評) 「労働経済論」 (. 定」は一応 『資本論』によって与え られて. 『日本の労働市場』,1 967) など一連の論稿. い ると考 えるのであるが,自由主義段階の. で 当初の構想 を補完 してい る.. イギ リスもあらゆる点において,この資本. 隅谷教授の賃労働の理論は,資本論の一. 主義批判の原理的規定か ら批判 され るので. 般的抽象的規定 と,具体的労働問題の研究. あって,決 して 「近代」の典型 と して美化. との問に横たわる間隙 を,制度派労働経済. されてはならないのである. この研究態度. 学の個別問題分析の成果 をも摂取 しつつ埋. は,最近の西洋経済史学における 「近代主. め ようとして構想 された もので あり,論理. 轟批判」の流れ とも相通ずるものであ り,. 的一貫性 よりは,社会政策本質論争の抽象. あとでふれるように,最近の組合論 あるい. 的スコラ的論議の泥沼か ら労働問題研 究を. は労働運動史研究に も大 きな影響 をお よば. 「 解放」 す る刺激 を与えた点において, 高 6 ) く評価 された.すなわち,その功績は次の. してい る. 資本論が,資本 ・賃労働関係の分析の基 礎理静 を捉供 してい ることは,近代経済学 的 アプローチ との関連 を 問わない と すれ ば,異論のない ところで ある.戸塚教授の 4)戸塚 「イギリス産業革命期における労働政 ,pp. 3 5 5 6 .および明 策の転回」 ,同上 『 工場按』 , 3 3 / 3・4・5・6合併号 ( 1 9 6 5 . 5 ) . 大『 政経論叢』. 5)隅谷三者男 「 賃労働の理論について- 労 ,23 /1〔 1 9 働経済給の構想」( 東大 『 経済学翰集』 5 4 〕および前掲 『 労働経済論』 ) ,同 「 労働間艦の 研究はこれでいいのか」 ,酒屋 『 社会学血第 6巻, 月報 3( 1 9 5 7 ,東大出版会) . 6〕ただし,樺本教授はこのような評価に轟向 から皮相している.「 社会政策の政治経済学 『 社会政策諭の再構成』は果して必要か」( 前掲大.

(4) -1 6 4-. 神 代 和 欣. 過程にいたるまでの労働力再生産の全過程. に接近す る上向的な段階における理論なの 1 2 ) で ある」 と主張 され る.. 杏,労働問題 プロパーの研究対象 として明. ここには,二つの問題がある.一つは,. 示 したこと,言いかえれば,労働保護立法. 宇野弘蔵教授のいわゆる段階論,あるいは. 二点にある・ (1) 労働市場 から労働者の生括. のみ を研究対象 とす ることの否定, ( 2) 賃労. マル クスの 『 経済学批判』 プランの未完部. 働の具体的存在形態 を,歴史的に解明する. 分は, どこまで 経済理論 として 展開 可能. 賃労働史への関心 を刺激 したこと.. か, とい う問露である. たとえば,宇野教. 「資本の瑠論」とは別管に 「賃労働の理. 授は,つ ぎの ように述べておられる.. 論」を考えることについては, プラン問題. 「原理論に対す る経済学の特殊研究は,. の解釈 として,つ とに異論が示 されていた 7 ) が,最近の論争では,む しろ 「労働問題の. のであるが,それは先ず資本主義の発展. --程々なる分野に分かれて行なわれ る. 研究に必要な論理な り,方法 とい うものは 8 ) 経済学によって与えられ る」 として,独自. の段階に応 じて, しか もその発展段階 を. の 「賃労働の理論」の存在を否定する氏原. いはそうい う国 を中心 とす る国際関係 と. 世界史的に代表する国々において,ある. 教授 と正面か ら対立 してい る. この場合,. して解明されなければならない. それは. 氏原教授は, 「経済学の方法 とは 経済学原 9 ) 理論 と経済学の段階論である」 と明言 して. しか し直ちにそうい う国の個別的事情 を 現状分析 として解明す るわけではない.. おられ る・兵藤釧教授 も 「資本の理論」と. 資本主義の世界史的な発展段階 を特徴づ. 「 賃労働の理論 」 とを分けることに 批判的 1 0 ) で ある.これ らの批判に対 して,隅谷教授. ける規定 を与えるもの としての解明であ る.段階論は,勿論,その各分野におけ. は, 「経済学は与え られた労働問題 を, あ. る研究が綜合 されて, そしてまたそこで. るいは. 『 労働問題の諸範噂』 を個 々に,. は法律学的研究や政治学的研究からも協. 経済学の原理論で分析 し,説明することは. 力を得て始めて完成す るもの とい って も. で きて も,労働諸問題自体 を体系化 し,綻 1 1 ) -的に説明する論理は生れてこない」と反. よいであろう.所謂国家論に して もこう い う段階論 として始めて具体化するもの. 批判 しておられ る. そして, 「『資本の 理. ではないかと考えられ る.--・ 政策論は. 論』 と 『 賃労働の理論』の二元論は,実は. ∫ --直ちに段階論 をつ くすわけではない 1 3 ) が,その基礎規定 をなすわけである. 」. 並列 した二元論ではな く, 『 賃労働の理論』 は 『 資本の理論』 を前蛭 としたより現実的 河 内還暦 論文集 , Ⅰ ) .. 7)井村尊代 子 「『経済学 批判』 プランの 『賃 ,『経 済評 論 』 ,1 9 5 2.2. 労 働』 について 」 8)氏原正治 郎 「社 会政策 研究」,『文献 研究 日. 1 9 6 6 ,綜合労 働研 究 所),p.2 . 本 の労 働 問題 』(. 9)同上 ,p.4 . 1 0 )兵藤釧 「労 働問箆研 究 と主体性 静」,前掲 大 河 内遊贋論文 集 ,第 Ⅰ集 ,p.1 80 . 3 0 2 -3. l l )隅 礼 前 掲論文 「労 働 経済論」,pp.. 宇野教授の段階論規定に射 して労働問題 の経済学 を考える氏原教授は,この点 をつ ぎの ように説明す る. 「--今 日,労働問題の経済学 を主張す ることは,同時に労働問題の経済学では とけない もの をはっきりさせ,経済学で 1 2 )同上,pp .316-7, 1 3 )宇野弘蔵 『経 済政策 静』,第 1 0 版 ( 1 9 5 4 ,臥 26 . 文 堂),p..

(5) -1 6 5-. 労働問題研兜の方法論 をめ ぐって. とけるもの ととけない ものの関係 をはっ. 隅谷三尊男 『日本石炭産業分析』 ( 1 9 6 8,. きりさせることである.--今 日,労働. 岩波)である.戸塚氏の工場法研究は,イ. 問題の経済学 を主張することは,労働問. ギ リス工場法にかんするかぎり,本質論争. 題の研究において,経済学では,非常に. において捷起 された諸問題に,一応紡者を. 限定 された条件の もとでの問題 しか捉え. つけたものといって よい. そこでは,岸本. られない, こうい う自己限定 をす ること. 教授によって再現 された社会政策の 「政治. にな らざるを えない, このことは 同 時. 論」が批判されるばか りでな く (もっとも. に,我々の最終の研究の 目標が資本主義 ●● ●● 社会の研究であって,資本主義経済の研. 工場法の成立過程での労働運動や世論の圧 力の意義は大河内理論におけるネガティブ. 究ではない とい うことであるな らば,級. な評価とは比較にな らぬほど高い評価を与. 済現象と法現象,政治現象 とのかかわ り. え られているが), その 「経済理論」もま. あい を当然問題に しなければな らない と 1 4 ) い う主張になる. 」. た批判 される. 工場法は かっての ごと く. 宇野教授や 氏原教授の 解釈に したが え. ,「労働保護立法」としての地位 さえ い ちじるしく低め られて, 「資本の集中 ・. ば, 『経済学批判』 プランの土地所有, 質 労働,国家等々は,必ず しも経済学の構想. 「 社会改発の原基形態」 としての地位 を逐. われ. だけではない ことになる.この点について. 集積,資本制生産の法則の貫徹 をむ しろ促 1 6 ) 進 させる国家的強制に他ならない」 ものと. は,ヰ 西洋教授 も,国家論は狭義の経済学 1 5 ) とは 「根本的に異なるもの」とい う解釈を. して把撞 され る.. 示 している. これ らの抽象的方法論議は,それがかっ ての社会政策本質論争の不毛 さに陥入 らぬ ためには,実証的研究 をともなわなければ ならない.その意味で,わた しは二つの労 作に注 目してい る. 一つは, 前掲の 戸 塚 『イギ リス工場法成立史論』 であ り, 他は 1 4 )氏原,前掲,pp. 4 -5 . 1 5 )中西洋 『社会政策の経済理論』の遺 した. 「. もの」,前掲大河内還暦論文集,第 Ⅰ集,はつ どの. ● 他方,隅谷教授の著作は,徳川中期から 明治中期にかけての石炭産業におけるマニ -の発展 および資本制生産の 展開の 過 程 を,土地所有 ・鉱山所有 との対抗関係のな かで描いた産業史であり,賃労働史 はその 一部として扱われているにす ぎない. しか し, 内容的には, 競争, 土地所有, 賃労 働,国家,国際貿易,世界市場等を念質に おいた 「賃労働の理論」の具体化とも見 ら れ るものである・ しかも,氏は,その 「は. ように膏 う.「t --"国家論"ともい うべ き学問は,. しが き」のなかでいわゆる三段階諭 とは異. ---すでに狭義の "経済学"のそれ とは根本的に. なる 「産業史, 現状分析, 分析理論. 異なるもので なければならない .・ -- 『国家論』. 独 自の方法 をほのめか してい る.その具体. は,---歴史的成定 をうけたもの としての具体的 な 近代人が 主体 としてまず与え られ る 実態的歴. 」と いう. 的内容は必ず しも明瞭ではないが,維新ブ. 史過程 として分析され るのである.--『賃労働』 の全面的な研究なるもの も,実はかか る方綾的体. ル ジョワ革命説-の挑戦 とともに,労旗派. 系をとる "国家論日の うちに 〔 労資関係の歴史的. は,たんに 「日本の賃労働のなかか ら数多. 的方法論-の批判に富んでい る.この割 勿. 展開過程の分析 を基軸として〕その本来の位置 を 見出すべ きだ ったのである」( p. 1 6 3 ) .. 1 6 )戸塚 『工場汝』.p. 3 5 3 ..

(6) -i 6 6-. 神. 代 和. 1 7 ) くの 『 封建的』なるもの を掃出 した」賃労. 欣. 働における封建制論の再現として片づける. 関係諸制度の制度的 ・数量的因果連関につ いての ミクロの理論 を欠かすことがで きな. わけにはいかない.たとえば,石炭鉱業に. いはずである.この二大理論 ( 秤)のほか. おける王有刺は,経済学原理論の範噂では な く,す ぐれて土地所有の歴史的諸形態に. に,なにか統一的な理論があるとは思えな 1 8 ) い.あるとすれば,それは歴史観あるいは. 属する問題である.歴史的には,絶対王制. 世界観であろう.. 期の所有関係であることがはっきりしてい. 筆者は,最近の方法論争が,3 0 年代にお. る.それに対応する資本 ・賃労働関係の典. ,「官府直営炭坑 と囚人労働」 が. ける実証主義-の批判 として捷起 された意. 型 として. 義 をそれ 自体 としてほ高 く評匪するが,他. 現われ る.そこには,1 9世紀におけるイギ. 方,経験科学としての労働問題研究の発展. リスの間接雇用や二重雇用制と,わが国の. にとっては,「大理論」 だけでは不十分な. 納屋制度,飯場制度との類似性を指摘する. のであり 「中状況」や 「小状況」を解 く. だけでは済まない問題がひそんでい る.. ための 「作業技術論」が必要であるとの捷 1 9 ) 言を支持する.今 日われわれに必要なこと. 方法論をめ ぐる隅谷 ・氏原論争について. ,. のい ま一つの疑問は,隅谷教授が 「労働問. 0 年代の実証研究に よって発見 された は,3. 題自体 を体系化 し, 統一的に 説明する論. 諸事実あるいは誇因果連関についての知識. 理」 を,原理静 とは別個の もの として固執. を 「大理論」によって否定することではな. される点に係わっている.労働問題の研究. く,両者の統合をはかることである.. 対象を 「 社会牧策」以外の韓領域にまで拡 大すべ きことや,賃労働あるいは資本 ・賃 労働関係の歴史的諸形態 を究明すべ きであ るとい うことについては,もはや異論 を唱 えるものはあるまい.問題は,む しろ,そ の さいに労働市場,賃金,労働取合,労働. Ⅰ Ⅰ 労働組合 論 ・労働 運動 史 の潮 流 戸塚教授は,前述の ように,先進資本主 義国の労使関係のパタ-ンを模範とし,そ れへの接近を 「近代化」 として推奨するイ. 立法,社会保障など,それぞれの制度に固. 1 8 )この点で,フェル ブス ・ブラウンの労働経. 有の制度的因果連関,あるいは数量的因果. 済学の体系についての説明は 示唆的である.「 経. 関係を,どこまで把遮 しているかとい う点 にある.つまり,経済理論の適用 さるべ き 対象自体の論理構造を明確につかんで おく ことが必要なのである.一方において賃労 働 と経済政策や国家 との関係究明が強調 さ れ る場合,他方では対象 その もの制度的 ・. 済学者が労働の分析に適用す る用具は,経済学の 他の分野にもちこむ もの と同 じである.それ らは 微視的 および巨視的経済理静,ならびに制度 と畳 に関す る琴稗された情報か ら成 っている」( E. H. Phel ps Br o wn,TheEc ono mi c so f Lab o r , Yal eUni v. ,1 9 6 2 .3r ded. ,1 9 6 4 ,p. 3 ) . 1 9 )山口潜一郎 「戦後労働法学の反省- ある 第三世代 と方法」 ,『日本労働協会雑誌』,No .1 0 0. ). 数量的因果連関が より明確に把撞 されてい. ( 1 9 6 7 .7.「--方法論 とは 『大理静』のことで. なければならない.資本論をマグロの理論. あ り それ以外に 方鎮静 とよぼ るべ きものは ない. 体系とすれば,国家,世界市場,資本主轟. のか・ ・ -・ 」( p. 3 2) .・ ・ ・ ・ . ・ 『 大理静』のみで解 ける. 体制論など-進む過程の中間段階に,労使. のは 『大状況』だけで あるが,現実の諸問題には. 1 7 )戸塚,蹄拘 「封建性論」 ,p, 7 8 .. 「. む しろず っと抽象 レベルの低い 『中』ない し 『 小 状況』に属す るものが多い・ ・ -」( pp. 3 5 16 ) ..

(7) -1 6 7-. 労働問題研究の方法論 をめ ぐって. デオロギーを,強 く批判 していた. これ と. 本主義か らの労倣阻合の離脱, その反体制. 同趣旨の反省が,労働取合 ・労働運動史の. への移行」の可能性 をもつ もの とし ,体. 研究か らも捷起 されてい る.高橋菟嘉 「一. 制内在的な完全雇周政策 と対置 される・氏. て 2 0 ). 九世紀 イギリス賃労働 と世界市場の問題領. は,また別の姶文で も,労働取合の社会的. 域-. イギ リス賃労働史研究の 一つの 視. 費任や 「国家的資任」が言々される現代資. 角ふ 『一橋論叢』,55 ノ3( 1 966 .3) および. 本主義の もとでは,労使関係の研究におい. その統簾 と見 られる 「イギリス労働絶食主. てはとくに,研究者 自身の価傍観,つ まり. 義の経済理論」,『山中篤太郎博士退官記念. 「 変化の方向を 模索する立場」 に立つか,. 論文集』( 1 968,有斐閣);栗田健 「 労働取. それ とも体制-の 「定着の方向 を模索. 合諭の領域と課題」, 『日本労働協会雑誌』,. るかとい う 「イデオロギーとしての対立」. No .1 00 ( 196 7・7 );安川悦子 「労働運動. を内包さぜるをえない状況を,強調す る・. と階級意識 -. 」 す 2 1 ). イギ リス労働史研究の 旋. 安川論文は,これ らの 日本の研究史 とは. 回」 ,『 思想』,No.520(1 9 67 .1 0) などが. 部分的に しかつなが っていないが,論点そ. その代表的な ものである.. の ものは,イギリスの新左翼労働史家の研. 昭和30年代には,それ以前の政治追随主 義的労働問題研究 (?)や社会政兼学的研. 究動向を 克明にフ ォロー することに よっ. 究方法に代 って, 日本の労使関係,労働取. 安J f l 教授は, 一般に, 従来の研究が 「イ. 合などについて実証研究が進むと同時に,. ギ リス労働者階級に近代の象徴 をみ ること. て,栗田民 らの問題意識 と直結 してい る・. ,. 外国の賃労働史,労働組合運動史の研究 も. によって,それを日本の資本主義がかかえ. 進んだ.多数の研究のなかで,あえて栗田. ていた前近代性を批判す る有効な武器 と」. 1 963,未来 健 『イギリス労働組合史論』 (. して理想化 し, 他面,「現実の近代的で典. 礼),徳永重艮 『イギ リス賃労働史の研究』. 型的なイギリス労働者階級は,体制内に定. ( 1 9 6 7,法政大出版局)の二着 をあげたい・. 着 した, したがってプロレタリアー トとし. いずれ も, ウ ェッブ夫妻の 『 産業 民主 制. ての 自覚 を喪失 した労働者であったという. 論』を方法的な一つの基礎とし,またいず. 事実」を 「 無視」す るとい う欠陥をもって. れ も機械工取合に焦点 を合わせてい る.徳. いたことを,鋭 く指摘 している.. 2 2). 永教授は, いわゆる 段階論の 方法に よっ. 栗田,徳永,安川教授 らの場合,問題態. て,帝国主義段階における賃労働史の経済. 織は研究主体の価値観,イデオロギーと研. 学的展開を意図 してい るのに対・ して,栗田. 究対象 とを直接対置する形で表明されてい. 教授は,1 9世紀中葉の職能別取合の構造 と. る.それに対 して,高橋教授の場合は,19. 機能を克明に分析 したのち,それが1 9世紀. 世紀イギ リス労働組合の体制容認的体質の. 末の新取合主務 との対決のなかで変革 をよ. 経済理論的解明とい う形に,問題を客観化. ぎな くされ,世紀の転換期の産業別協約体. してい る.その姿勢 において,また分析の. 刺-の編成替えを経て,国有化運動に発展. 克明さと方法意識の強烈 さ,鮮明さにおい. してゆ く ・ 労働運動の歴史的発展. と くにそ. の イデオロギー的意薬 を重視 してい る.す なわも,労働取合の産業国有化政策が 「資. 2 0 )栗 田 『イギ リス労働取 合史静』 ,pp. 2 9 7 8. ,p. 4 1 . 2 1 )同 「労働組合静の慣域 と課題」 2 2 )安 川,p. 9 9 ..

(8) -1 6 8-. 神 代 和 歌. て,この労作は群を抜いてい る・. され,1 9世紀末に旧敵合主義に対 して新艇. 高橋教授は,すでに 「イギ リス労働取合. 合主義を擁護 した 「彼 らの労働取合研究に. 運動史の若干の論点ト ) , ( ニ) 」, 『フェビアン. おける問題設定のあ り方, したがって紡泉. 研究』,1 6 /3および1 6 /6( 1 965)において,. としての彼 らの労働亀倉論が,自由貿易を. タ-ナ-の研究に依拠 しなが ら機械工を1 9. 前渡として, したがって,イギ リスの世界. 世紀中葉の イギリス労働取合の典型 とする. 市場-の関係を前提 とした上で,これ と矛. 見解 を批判 し,締工のオープン ・ユニオン. 盾な く存立する限 りでの,否む しろ,その. の意義を強調 して ウェッブの方法的限界を 指摘 された. その後 さらに歩を進め て,. 関係を維持 ・発展するものとしての,労働 2 4 ) 範合を考えるものである」( 原文傍点つき). 「 19世紀イギ リスの国際労働移動- 『賃労. と,そのイデオロギー的限界 を明らかにす. 働 と世界市場』 の一領域」, 園学院大 『政. る・ この ウェッブ夫妻の視角を越えて,19. 経論叢』, 1 4/2( 1 9 6 5 .1 2 )では イギリス. 世紀中葉 イギ リスの 「自由貿易の 帝国 主. 労働取合の体制化 を問罵 とし, レーニンや. 義」体制下における世界市場独 占と労働鼠. イギ リス労働史家の 「労働貴族論」が,な. 合運動との関係を明 らかにするため,氏は. お説明不足であることを指摘 した. さきに. 分析 を国内視野に狭隆化する旧幣を避け,. 掲げた 「・ ・ ・ -世界市場の問題領域」なる論. 労働貴族 と独 占的超過利潤との内的連関を. 文は, その論 旨を さらに 進めたもので あ る.. 解明する・すなわち,超過利潤が現実に高 賃金と結合 してい く結節点を,労働市場の. 高橋教授は,まず,19 5 0 年代末以降イギ. 状態, つまり1 9世紀における総計 1, 1 0 0 万. リスで現われてきたフェルブス ・ブラウン. 人にのぼる人 口の海外流 出に もとめる. し. タ-ナ-,ぺ リングらの所得政策を喪機と. か も人 口流出の主要因はイギ リス自体の海. する取合静の 再検討の 動 きを吟味 したの. 外投資による海外での労働需要であった.. ち,ホブスポームら新左罪の問題意識を受. 次の結論は,イギ リス労働組合主義批判 と. けとめて. して,またウェッブ批判 として,まことに. の ように社会変革 としてではな く,む しろ. 鮮烈である.. ,「これ らの新研究は, 問題をこ. 現経済社会の危機克服 ・維持のための労働. 「--1 9世紀イギ リスは,世界における. 鼠合の変革 として設定す ることにより,壁. 工業独 占を基礎 とする,資本 ・労働 ・商. 界市場その ものを分析の視野からはず し,. 晶に関する 自由移動 を通 して, 一方 で. それによってイギ リス労働運動史 ( 賃労働. は,対外投資によって創出された海外で. 史)に対するオ-プンシステム的接近,す. の労働需要に対 して自己の相対的過剰人. なわちイギ リス労働運動 ( 賃労働)が世界. 口を流出させると共に,他方では,この. 市場に規定 されて展開 して来たその基本的. 対外投資に支え られた商晶輸出の拡大-. 性格 と構造を解明する視点を欠落 させてい. 輸出産業の伸長によって労働雇用 を増大. 23). る」 と批判す る.この批判は, さらにウェ ッブ夫妻の組合論にまで さかのぼって検討 2 3 )高橋 「一九世紀 イギ リス賃労働 と世界市場 の間題額域」 ,p.4 4 2.. して行った.そ して,この過程は,イギ リス賃労働にとっては,一方では,全体 としての労働市場での供給過剰を解消す 24 )同上,p.4 4 6 ..

(9) -1 6 9-. 労働問題研究の方法論をめ ぐって. ると共に,他方では,相対的に発展が遅. て,労働取合の変質を迫っている ものであ. れ且つ労働取合鼠織の困難な農業などの. るが,そもそも,今 日までのイギ リス労働. 不熟練職種 を相対的に締小させ,近代的. 組合のあり方を社会的 に許容 し得 た枠凍泊. 工場制度 を展開 し且つ労働取合鍛織 も発. 体が,国際経済-国民経済-労働亀倉 とい. 展 しつ つ あった 鉄鋼 ・機械 ・造船 ・石. う構造 をもつ ものであった.--・ そしてい. 炭 ・織物の 諸産業 を拡大 させ る もので. まや,イギ リスの国民経済の国際経済への. あった・ それゆえに,一九世紀 イギ リス. 関係,すなわち,枠鼠 -体制 自体 が危機に. 労働取合にとっては,従 って又 ,S.&B.. 直画 した時, 本来, 体制内阻織 として生成 ・. ウェッブにとって も,かかる自由貿易体. 展開 してきた労働敵合は,一定の制約 ・変 2 7 ) 質 を要請されてい る」 ,と指摘 している.つ. 制及び その下で 展開 しつつ あった イギ リス資本主義 との真剣な対立は,意識の. まり,いまやイギ リス労働運動は, 「 依然,. 外 に おかれ るものであった, と思 わ れ 2 5 ) . る」. 体制内的性格を持続 して, 自らの範織 ・機 能 をさらに体制に順応 させ る方向で変質 し. 氏は,これ と同 じ問題意識を 「イギ リス. てい くか,体制内的性格を脱皮す ることに. 労働亀倉主義の経済理論」においてさらに. よって,体制・ --変更 とい う新 しい歴史的. 進め,ウェッブの労働配合主義の経済理論. 役割 を主導的に果たしてい くか, その岐路 2 8 ) に立ってい る」 とい うのである.. の源泉をたずねてい る.そこでは,古典派 1 ) アレンターノ,( 2) プラッ 批判に始 ま り, (. シーおよびマ-シャル,とい う二つの流れ. 以上は,社会政策諭の再構成をめぐって. がウェッブにおいて統合 される過程が追跡. 捷起 された労働問題研究の方法的反省に関. されてい る・氏は,ここで も,イギ リス帝. する最近の主な論調で ある・ もちろん,こ. 国の衰退 と所得政策 と-の対決 とい う現代. れ以外にも,研究史 として捕捉さるべ き労. イギ リス労働運動の危機を,歴史研究の根. 作は多い・ さしあた り,これ らの新たな潮. 本的動機として受けとめている.所得政策. 流が, 日本の実態研究 ( 現状分析)にい か. を扱 った氏の別の論稿 「国民経済 と労働亀. なる影響 を及ぼ して きたかが,重要な論点. 所得政策 をめ ぐって」 , 講座労働経. の一つである.賃労働の特殊 日本型や,イ. 済 3 『日本の労働取合』 (1967, 日評)で. ギ リス典型の近代化論 に称する批判は,そ. は,前述の19牡紀における特殊 イギ リス的. れ自体,正 当であるとして も,と もすれば. 令-. な賃労働 と世界市場 との関連が,今 日では. 日本の労使関係の特殊性を,あるいはそれ. すでに崩れ去 り 「海外投資, 自由な資本. を追究する意義その ものを,軽視する風潮. 翰地は,む しろイギ リスの国際収支の危機 2 6 ) を深めてい る重大な要因」に転化 した事情. を生みやすい.この点で,兵藤教授が, 「日 本資本主義 と労使関係」 , 辞座 労働経済 4. が分析され,かかる危機-の対応 策 として. 『日本の労使関係 』(1967) のなかで隅谷教. 採用 された 「現在の所得政策は,国際経済. 授の労働市場論の変遷にふれ. - 国民経済 - 労働亀倉の 論理構造 をもっ. の近代性,その根拠 としての資本苛碑の作. ,. 25 )同上 ,p.4 5 7 . ,p. 2 9 1 . 2 6 )高橋 「国民経済 と労働組合」. ,「労使 関係. 2 7 )同上,pp. 2 95 6 . 2 9 6. 2 8 )同上,p..

(10) -1 7 0-. 神. 代 和 欣. 用が強訴 され るに従 って,次第 にわが国の. バー工業労働調査の方法 について」, 名 大. 労使関係の 特殊性が 見失われ る 方向に あ 2 9 ) る」 と指蹄 してい るのは注 目され る. もっ. 『経済科学』, 1 5 /4( 1 96 8.3) からも批判 が捷起 されてい ることに注 目しておこ う.. とも,氏は, この場合, 日本の特殊性 を,. その他,労働問題の広汎な分野について. 先行す る社会構成体 との関連においてでは. の研究動向については, と りあえず,労働. ,. な く 「帝国主義段階」 裁定 との関連にお. 問題文献研究会編 『文献研究 日本の労働問. い て把 えるのであるが.. 題』 ( 1 9 6 6 )を参照 されたい. 賃金, 労働. われわれは,また, 日本的特殊性 をめ ぐ. 市場,団体交渉 と争議な ど個々の特殊 テー. る論争のなかで,段階論的視点からの批判. マについてはその後 もきわめて重要な研究. にこたえつつ,昭和 3 0 年代後半期における 3 0 ) 批判の 「行 きす ぎ」 を 指摘す る 藤田 君雄. 働運動史 についてみて も,日本,アメリカ,. 「合理化 と労使関係」 ( 同上講座 ,4) に注. ドイツ等について,方法的 にみて重要 な研. 目してお く必要があろう. 日本的特殊性を. 究が数多 くある. また,社会保障の分野で. が多い し, ここにと りあげた労働絶食,労. 独 占段階の段階的典型性-般に解消す る傾. は,社会保障研究所編 『戦後の社会保障』,. 向に対 しては, ヴェ∼バーの工場調査の方. 全二巻 ( 1 9 6 8 ,至誠堂)や 『日本労働協会. 法論に絡めて,政審雄 「マ ッグス ・ヴェー. 雑誌』の特集号 「転換期の社会保障」 ,同. 2 9 )兵藤,p . 5 8 .. 2 8 . 3 0 )藤 田,p.. 許 ,No .1 1 0( 1 9 6 8 .5)な どを手がか りと す るのが よいで あろ う..

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参照

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