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高等学校「簿記」における学習指導の工夫:―情報機器の活用を中心に―

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Academic year: 2021

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(1)高等学校r簿記」に1おける学習指導の工夫    _情報機器の活用を中心に_ 専 攻   教育実践高度化専攻 コース 授業実践リーダーコース. 学籍番号       P09033B. 氏 名       水谷達也 1.問題の所在. ②情報機器の活用による簿記の授業の改善.  兵庫県の県立高等学校教育改革において、高校. ③自主学習用の教材の作成と評価. 再編と特色ある学校づくりが行われている。その. 3.簿記の授業に関連する実態の把握. 中で、これまで商業高校で行われていた商業科目.  簿記の授業に関連する実態の把握では、簿記の. の簿記も総合学科や普通科の高等学校においても. 実施状況や簿記の授業を履修している生徒の実態、. 行われるようになってきた。その一方で、商業科. 簿記の授業を行ううえでの課題などを聞き取りや. 目を中心に学んでいる商業高校の生徒でも、簿記. アンケートにより調査し、問題の所在で挙げた点. の内容を授業内だけでは理解できない場合がある。. とともに改善方法を探る。. 授業時間内で内容を理解できない生徒をなるべく. 3.1簿記の実施状況. 少なくするために机間指導を行ったり授業で解く.  ウェブサイトの閲覧および電話での聞き取りを. 問題数や解説の時間を多く確保しようとしてもそ. 行っ走結果、平成22年4月時点で、兵庫県内の学. のための時間が足りないのが実状である。. 校264校うち77校で簿記の授業が実施されてい.  また、放課後や家庭で自主学習を行う際、授業. ることが確認できた。. で購入した問題集や授業中に配布されたプリント. 3.2生徒へのアンケート. をすべて解いても内容を習得できない場合がある。.  兵庫県内の簿記の授業を受けている生徒3校. そのような場合に生徒がもっと問題を解きたいと. 689名に生徒の実態と授業や教材に関する二一ズ. 思った時、教師に頼んで準備をしてもらうことに. を把握する目的からアンケートを行った。大部分. なるが、家庭に帰宅している場合には問題をもら. の質問項目は選択肢を指定するものであるが、一. うことができないし学校にいても教師が会議など. 部自由記述である。簿記の内容を授業時間のみで. で不在の場合にはすぐにもらうことができない。. 習得できるか聞いたところ、65%の生徒が習得で. 勉強をしたい時にすぐにできない場合や学校で頼. きない場合(習得でき李い場合がある十習得でき. むことができてもすぐにもらうことができないと. ない場合が多い)があると回答していた。また、. いうことをなくすために生徒が自分で準備をでき、. 授業時間内で内容を習得できない原因を聞いたと. 繰り返し使用することのできる教材の作成が必要. ころ説明が理解できない(243人)、作業手順が. であると考えた。. 理解できない(149人)、時間が足りない(112.  以上の問題を情報機器の活用により改善できる. 人)という回答が多かった。教材については問題. のではないかと考えた。. として挙げられていたのは1度解答したら終わっ. 2.研究の目的と方法. てしまう(310人)という再利用についてや持ち.  本研究では、情報機器の活用による簿記の授業. 運びの手軽さや解説の詳しさなどの問題点が挙げ. の改善を目的としている。具体的には、次の3点. られていた。また、勉強したい単元を重点的に勉. に焦点をあてて研究を行った。. 強できる教材や用語集などの教材が欲しいという. ①簿記の授業に関連する実態の把握. 意見があった。. 一64一.

(2) 3.3教員への聞き取り. 欄式の資料の事前配布による活動の追加、③書画.  商業の教員7名へ生徒の実態や簿記の授業を行. カメラと同様の教師の活動を実際に見せる方法と. ううえでの課題について聞一き取りを行った。生徒. してタブレットPCを活用した授業を行った。実. の実態については、授業時間内に内容習得は困難. 施後のアンケートでは、首の痛みについて挙げた. であるという点を全員が挙げており、その理由と. 生徒はいなくなった。見えにくいという生徒につ. して、繰り返しが足りないという意見や生徒の計. いては、ディスプレイに関してはフォントサイズ. 算能力が原因と挙げていた。授業を行ううえでの. を上げたため文字が小さくて見.えにくいという生. 課題は、問題を多く解答させたいという点や板書. 徒は減ったものの、プロジェクターで投影したも. が手間、作表問題に時間がかかるという点を聞き. のが薄くて見えにくいという生徒が現れた。「より. 取りを行った教員全員が挙げていた。また、時間. 集中して聞くことができた」については、5段階. はもう少しあったほうが良いものの、検定を受験. で3.21だった平均値が3.97に上昇しt検定の結. させる関係で今の時間でしか授業を行うことがで. 果1%水準で有意という結果がでた。タブレット. きないという理由も挙がった。. PCの活用については、書画カメラと同じアンケー. 4.情報機器を活用した授業. トを実施したところ同じ様な数値になった。. 4.1情報機器を活用した授業の効果. 5.自主学習用の教材の作成と評価.  簿記の授業を担当している教員に情報機器を活.  繰り返し使える教材として仕訳の問題文が変化. 用して授業を行ってもらい、情報機器を活用した. する教材を表計算ソフトを用いて作成した。問題. 場合と活用しない場合の比較アンケートを行った。. は定型部分に金額や店名、処理条件の一部をいく. 情報機器の活用方法はディスプレイとプレゼンテ. つかの条件から選択し当てはめるようにした。作. ーションソフトによる仕訳問題の解説とディスプ. 成した教材を商業の教員3名に自主学習やテスト. レイと書画カメラを用いた帳簿作成問題である。. の作成、繰り返し使えるかという点について評価. アンケートの結果、簿記の授業でも情報機器を活. をしてもら・った。結果は、汎用性を高める、同じ. 用して授業を行った場合の生徒の評価が高かった。. 解答になる問題を複数用意する、使用手順やレイ. プレゼンテーションソフトでは、絵や図が活用さ. アウトなど生徒がわかりやすく簡単に使用できる. れたり動きがあることにより普段の授業に比べて. ようにするなどの改善は必要であるが、アンケー. 内容を理解がしやすい要因と思われた。書画カメ. ト項目a r自主学習や課題に使えるか」や項目C. ラは、作業を実際に見ることができる点や生徒と. 「テストの作成に活用できるか」において好意的. 同じ教材を用いて教師が問題を解くため、教師と. な評価を得た。. 自分の比較ができることで指示が明確化され、作. 6.まとめ. 業手順が理解しやすいという意見につなかったと.  実態把握の結果、授業内での内容習得は生徒、. 思われる。. 教員ともに難しいという見解を示していた。繰り. 4.2情報機器を活用した授業の改善. 返しや内容理解のため機器の活用は有効であるが、.  情報機器を活用した授業のアンケート結果およ. 時間の確認や用語の記入などの活動を伴うことが. び授業見学を踏まえ改善授業を行い事後アンケー. 必要であることがわかった。自主学習用の教材に. トを行った。具体的な改善点は①事前アンケート. ついてはレイアウトなどの改善が必要だが、活用. において多く挙げられていた首の痛みと見えにく. の可能性が示唆された。. い生徒の削減のためにディスプレイの他にプロジ.  今後、今回判明した点について来年度から改善. ェクターによる黒板への投影と資料の事前配布、. を行っていきたい。. ②事前アンケートのプレゼンテーションソフトの.       修学指導教員 増澤康男 溝邊和成. 活用に関する項目で数値が低かったrより集中し.       指導教員   永田智子. て聞くことができた」の値を向上させるために空. 一65川.

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参照

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