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1. 膵癌細胞株におけるgalectin-3 knockdownによる転移・浸潤の抑制(第17回群馬遺伝子診療研究会)

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Academic year: 2021

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第17回群馬遺伝子診療研究会

日 時:平成 21年 1月 27日 (火) 18:00∼ 会 場:群馬大学医学部 刀城会館 当番世話人:桑野 博行(群馬大院・医・ 病態 合外科学) 代表世話人:森 昌朋(群馬大院・医・ 病態制御内科学) 1.膵癌細胞株における galectin-3 knockdownによる 転移・浸潤の抑制 小林 力,志村 龍男,新木 一郎 矢島 俊樹,和田 渉,堤 荘一 鈴木 秀樹,桑野 博行 (群馬大院・医・病態 合外科学) 【背 景】 膵癌は予後不良の疾患で発見時には切除不能 のことが多く, 進行例に対しては抗癌剤を中心とした集 学的治療が行われているが, 治療に抵抗性であり新規治 療法の開発が必要とされている. 【目 的】 本研究で は, β-galactoside binding proteinの一つであり, 細胞の

増殖, 接着, 化, アポトーシスに関わるとの報告がある

galectin-3に注目し,膵癌 cell lineを用いて,galectin-3が 癌の浸潤, 増殖のどの部 に, どのような signalを介し て関与して行くのかを解析することで, 新たな治療の標 的になり得るか検討する. 【対象及び方法】 膵癌細胞 株として MIA-PaCa-2, PanC-1, AsPC-1を 用した. RNAiを用にて galectin-3の発現を一過性に抑制した細 胞株を作製し,Western blot法で確認し,抑制効率の最も 良かった PanC-1にて,MTT assay,wound healing assay, migration assay, invasion assayを行い, 増殖能, 運動能, 浸潤能の変化を解析した. 【結 果】 galectin-3発現抑 制株において, 増殖能の変化は認めないが, 運動, 浸潤能 では有意な低下を認めた. 細胞運動, 浸潤に関わる因子 を RT-PCR にて網羅的にて解析したところ, 抑制株で の IL-8の 低 下 が 認 め ら れ, ELISA に て medium中 の IL-8の低下も確認された. IL-8の中和抗体を用いた阻 害実験では濃度依存性の浸潤能の低下が認められた. 【 察】 膵癌細胞株において, galectin-3が IL-8の

泌を介して運動, 浸潤能に影響していることが確認され た. 今後は, galectin-3が IL-8産生するための signalの 解析, stable cell line作製 in vivo実験など なる検討を 行う予定である. 2.9歳時偶然の肝機能障害にて診断された Wilson病 に成長ホルモン 泌不全性低身長症を合併した一女児 例 小和瀬貴律,溝口 剛,石毛 崇 荒川 浩一 (群馬大院・医・小児科学) 今回我々は, 9 歳時に偶然の肝機能障害から診断され た Wilson病に成長ホルモン 泌不全性低身長症を合併 した一女児例を経験したので報告する. Wilson病は, ATP7B遺伝子の異常により生じる疾患であり, 本症例 の遺伝子解析では,ATP7B遺伝子変異 (R778L)を heter-ozygoteに有していた. 確定診断後, 塩酸トリエンチン, 硫酸亜 , 低銅食にて加療した. 身長に関しては, 7歳時 には−1.0 SD 付近であったが,11歳時に−2.9 SD となっ たため, 低身長および Wilson病の状態評価の精査目的 にて当科に入院した.入院時身長 130.1cm (−2.9 SD),体 重 21.9kg (−2.5 SD),Tanner stageは B 1,PH 1であった. 精査の結果, 肝障害はごく軽度で尿細管機能障害も認め ず, 成長障害の原因とは えにくいという評価であった. 一方, 骨年齢は 6歳 3ヶ月と遅 し, IGF-I は 119.7ng/ ml, 2種類の成長ホルモン 泌負荷試験で GH 頂値の低 値を示した. 下垂体 MRI では明らかな構造異常を認め なかった. 成長ホルモン 泌不全性低身長症と診断し, 成長ホルモン投与を開始した. その後の身長増加は良好 で, 成長ホルモン投与終了時 (15歳 5ヶ月時) の身長は 153.2 cm (−1.08SD) と著明に改善した.検索し得た範囲 では, Wilson病と成長ホルモン 泌不全性低身長症の合 併例は非常に稀と えられ, 成長ホルモン投与期間中の Wilson 病の悪化もなく報告に値する貴重な症例と え られた. 207 Kitakanto Med J 2009;59:207∼208

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