鹿児島大学教育学部と附属小学校の共同研究による
「複式学級の指導を語る会」の取り組み
著者
前田 晶子, 高谷 哲也, 廣瀬 真琴, 中野 晶仁, 藤
崎 智大, 池田 克則
雑誌名
鹿児島大学教育学部教育実践研究紀要
巻
24
ページ
371-376
別言語のタイトル
Multi-grade teaching workshops held by the
faculty of education and the affiliated
primary school in Kagoshima University
Bu〃etinoftheEducationalResearchandDevelopment,FacultyofEducationKagoshimaUniversity .
ロ
2015,Vbl24,371-376■鹿児 島大 学教 育学部 と附属 小学校 の 共同研 究 による 「
複 式学級
の指導 を語 る会」の取 り組み
前 田 晶 子[鹿 児島大学糖 学部附鰍 育鱗 念合センター]・高 谷 哲 也[鹿 児 島大 学 教 育 学 部(教 育 学)] 廣 瀬 真 琴[鹿 児 島大 学 教 育 学 部(教 育 学)]・ 中 野 晶 仁[鹿 児 島大 学教 育 学 部 附属 小 学校] 藤 崎 智 大[鹿 児 島大 学 教 育 学部 附 属 小学 校]・池 田 克 則[鹿 児 島大 学 教育 学 部 附属 小 学校] Multi-gradeteachingworkshopsheldbythefacultyofeducationandtheaffiliated primaryschoolinKagoshimaUniversity MAEDAAkiko・TAKATANITetsuya・HIROSEMakoto・NAKANOAkihito・FUJISAKITomohiro IKEDAKatsunori キ ー ワ ー ド:複 式 学 級 指 導 法 、 「複 式 学 級 の 指 導 を 語 る 会 」 、 複 式 学 級 の 良 さ1複
式学 級 指導 法 を探 究 す る場 の必 要性 と可能
性
鹿 児 島県 で は 、周 知 の とお り、複 式 学級 を有す
る 学校 は 、 小学 校 で 県 全体 の45%と
全 国第 一 位
の 高率 とな って い る。毎 年5月 に行 わ れ る鹿 児 島
大学 教 育学 部 附属 小 学校 の公 開研 究 会 に は、 初 め
て複 式 学級 を担 当 した教 員 を 中心 に、 多 くの参 観
者 が複 式教 育 の会 場 を訪 れ て いる 。 しか し、 複式
学級 の形態 は 、児 童 数1名 とい う極 小 規模 学 級 も
あ れ ば、学 年 が飛 ん で構 成 され る変 則 複式 学 級 も
あ り、 公 開研 究会 の 場 のみ で は複 式学 級指 導 法 に
つ いて の課 題 を十 分 に深 め られ な い とい う限 界が
あ る。 そ こで 、教 育 学部 と附属 小学 校 複式 部 の共
同研 究 と して 、 平成23年
度 よ り年2回 の 「
複 式
学級 の指導 を語 る会 」(以 下 「
語 る会」)を 実 施す
る こととな った ので ある 。
本 共 同研 究 は 、今 年 度 で4年
目を迎 えて い る 。
当初、複式部主任 か ら研究 計画が提案 された 際には、
「
語 る会 」 は 公 開研 究 会 を補完 す る とい う位 置 づ
け が強 か った が 、会 を重 ね る 中で 、参 加者 の 課題
や悩 み を共 有 す るだ けで な く、 「
複 式学 級 の 良 さ」
を 明確 にす る ことが 本会 の 目指 す と ころ とな って
い った。特 に、附属小学校 が平成25年 度 よ り新テー
マ 「
個 の確 立 を 目指 す 授 業 の 創 造」 を打 ち 立 て 、
能力像の再検討 を行 った際には、複式部 は 「
語 る会 」
に お ける討 議 の成 果 を踏 まえた 形 で 「
複式 学 級 に
お いて 求 め られ る子 どもの姿 」 に つ いて ま とめて
い る 。 この こ とか ら、 「
語 る会 」 が 単 な る 補完 的
な 位 置 付 け を 脱 し 、 県 下 複 式 学 級 の 現 状 を踏 ま え た 複 式 指 導 法 の 開 発 を 目指 す 場 と し て 発 展 して い る と評 価 で き る 。 さ ら に 、 「語 る 会 」 は 、 複 式 の デ メ リ ッ ト を 解 消 す る た め の 指 導 法 を 求 め る だ け で は な く 、 複 式 だ か ら こそ 学 び の 主 体 性 や 共 同 的 な 学 習 が 引 き 出 せ る と い う 「複 式 学 級 の 良 さ 」 を 具 体 的 な 授 業 の か た ち と して 共 有 す る場 と もな って い る 。 こ の点 は、 参 加 者 の ア ン ケ ー トか ら も 明 確 に な っ て い る が 、 教 師 自 身 の 複 式 に対 す る 認 識 の 転 換 が も た らす 指 導 法 改 善 へ の 影 響 は 大 き い も の と考 え る 。 以 下 で は 、 本 会 の 取 り組 み の概 要 と参 加 者 の 声 、 「語 る 会 」 の 成 果 と 今 後 の 課 題 に つ い て 報 告 す る 。 2「 複 式 学 級 の 指 導 を 語 る 会 」 の 概 要 過 去3年 間(計6回)に 渡 っ て 取 り組 ん で き た 当 会 の 概 要 を こ こ に ま と め る と共 に 、 各 会 で 出 さ れ た ア ン ケ ー ト結 果 を ま と め る。 2.1プ ロ グ ラ ム の 概 要 【第1回 複 式 学 級 の 指 導 を語 る 会 】 日時:平 成23年8月6日(土)13:00∼16:55 場 所:鹿 児 島 大 学 教 育 学 部 附 属 小 学 校 複 式 皿 組 日程: 13:00開 会 行 事 ヒ ヤ リ ン グ シ ー トの 記 入 13:15本 校 の 複 式 学 級 指 導 の 概 要 説 明 14:25授 業 研 究 会 、 ワ ー ク シ ョ ッ プ1(国 語 科 ガ イ ド学 習) 14:35授 業 研 究 会 、 ワ ー ク シ ョ ッ プH (算 数 科 ガ イ ド学 習) 15:55複 式 学 級 の指 導 に つ いて の ワ ー ク シ ョ ッ プ 皿(ヒ ヤ リ ン グ シ ー ト を も と に し た グ ル ー プ 討 議) 16:45閉 会 行 事 【第2回 複 式 学 級 の 指 導 を語 る 会 】 日時:平 成24年1月7日(土)13:00∼16:55 場 所:鹿 児 島 大 学 教 育 学 部 附 属 小 学 校 複 式 皿 組 日程: 13:00開 会 行 事 ・移 動 13:10自 己 紹 介 本 校 の 複 式 学 級 指 導 の 概 要 13:25ワ ー ク シ ョ ッ プ1(国 語 科 ガ イ ド学 習) 14:15ワ ー ク シ ョ ッ プII 各 人 の 悩 み ・課 題 を 基 に し た 座 談 会 15:55ワ ー ク シ ョ ッ プ 皿 ワ ー ク シ ョ ッ プHで の 話 題 を 基 に,ボ ス タ ー 作 りを 通 して 複 式 指 導 を考 え る 。 16:35閉 会 行 事 【第3回 複 式 学 級 の 指 導 を語 る 会 】 日時:平 成24年8月8日(水)13:00∼16:55 場 所:鹿 児 島 大 学 教 育 学 部 第2講 義 棟4階 講 義 室 日程: 12:40受 付 13:00開 会 行 事 13:10ワ ー ク シ ョ ッ プ1 模 擬 授 業(国 語 科:中 学 年)を 通 し た 授 業 改 善 の ポ イ ン ト 14:25探 究 活 動:『 気 付 き 』 が 授 業 を変 え る! ガ イ ド学 習 の 指 導 の ポ イ ン ト 14:55ワ ー ク シ ョ ッ プII 複 式 学 級 に お け る 学 習 指 導 や 学 級 経 営 に つ い て の 意 見 交 換 探 究 活 動:『 未 来 』 に つ い て 語 る 一 こ れ か ら複 式 の 子 ど も に 求 め られ る 力 と は 16:45閉 会 行 事 【第4回 複 式 学 級 の 指 導 を 語 る 会 】 趣 旨:複 式 学 級 の 指 導 に お け る 学 習 内 部 や 指 導 方 法 及 び 生 活 指 導 や 学 級 経 営 な ど,多 様 な 課 題 に対 し, 意 見 交 換 や グ ル ー プ 討 議 な ど を 通 し て,課 題 を 共 有 し た り課 題 解 決 の た め の 具 体 策 を考 え た りす る 。 日時:平 成24年12月27日(木)13:00∼16:55 場 所:鹿 児 島 大 学 教 育 学 部 第2講 義 棟4階 講 義 室 日程: 13:00開 会 行 事 13:10ワ ー ク シ ョ ッ プ1 事 例 を 基 に し た 「か か わ る 」 た め の 指 導 ① 高 知 大 学 教 育 学 部 付 属 小 学 校 複 式 研 究 大 会 授 業 検 証(ビ デ オ 視 聴) ② 九 州 へ き 地 研 究 協 議 佐 賀 大 会 の 授 業 検 証(ビ デ オ 視 聴) 探 究 活 動:か か わ る た め に 必 要 な 教 師 の 手 立 て 15:05ワ ー ク シ ョ ッ プII 本 校 の 研 究 概 要 説 明 及 ぶ 事 例 紹 介 及 び 質 疑 応 答 15:55ワ ー ク シ ョ ッ プ 皿 各 人 の 悩 み,課 題 を 基 に し た 座 談 会 16:35閉 会 行 事 【第5回 複 式 学 級 の 指 導 を語 る 会 】 テ ー マ:複 式 学 級 の 「よ さ」 を 問 い 直 す 趣 旨:意 見 交 換 や グ ル ー プ 討 議 な ど を 通 し て,複 式 学 級 の よ さ に つ い て,そ の 特 性 を も と に 考 え を 深 め た り、 複 式 学 級 の 指 導 に お け る 学 習 内 容 や 指 導 方 法 及 び 生 活 指 導 や 学 級 経 営 な ど の 課 題 を 共 有 しな が ら課 題 解 決 の た め の 具 体 策 を考 え た りす る 。 日時:平 成25年8月19日(月)13:00∼16:55 場 所:鹿 児 島 大 学 教 育 学 部 附 属 小 学 校 複 式 教 室 日程: 13:00開 会 行 事 13:10ワ ー ク シ ョ ッ プ1 複 式 学 級 の 「よ さ 」 を 問 い 直 す 13:50ワ ー ク シ ョ ッ プH 複 式 学 級 の 「よ さ」 を 生 か し た ガ イ ド 学 習 の ポ イ ン ト 14:40ワ ー ク シ ョ ッ プ 皿
模 擬 授 業(国 語 科)を 通 し た グ ル ー プ 討 議 16:00ワ ー ク シ ョ ッ プIV 複 式 学 級 に お け る 学 習 指 導 や 学 級 経 営 に つ い て の 意 見 交 換 16:45閉 会 行 事 【第6回 複 式 学 級 の 指 導 を語 る 会 】 趣 旨:複 式 学 級 の 指 導 に お け る 学 習 内 容 や 指 導 方 法 に対 し 、 意 見 交 換 や グ ル ー プ 討 議 な ど を 通 して, 課 題 を 共 有 し た り問 題 解 決 の た め の 具 体 策 を考 え た りす る 。 日時:平 成25年12月27日(金)13:00∼16:55 場 所:鹿 児 島 大 学 教 育 学 部 附 属 小 学 校 複 式 教 室 日程: 13:00開 会 行 事 13:10ワ ー ク シ ョ ッ プ1 複 式 学 年 別 指 導 の 授 業 づ く り の ポ イ ン ト紹 介 14:00ワ ー ク シ ョ ッ プII 複 式 学 級 別 指 導 の 進 め 方 の ポ イ ン ト紹 介 14:55ワ ー ク シ ョ ッ プ 皿 グル ー プ ワー ク に よ る 授 業 づ く り 16:40閉 会 行 事 第1回 で は 、 附 属 小 学 校 複 式 部 に お け る 国 語 と 算 数 の ガ イ ド学 習 に つ い て 呈 示 し、 後 半 で は ヒ ヤ リ ン グ シ ー トを も と に 参 加 者 が 悩 み を 交 流 し合 う 場 を 設 定 し て い る 。 第2回 も 同 様 の 構 成 に な っ て い る が 、 グ ル ー プ 討 議 で は 模 造 紙 に 課 題 を 整 理 し て ポ ス タ ー を作 成 す る作 業 を 行 っ て い る 。 2年 目 と な る 平 成24年 度 は 、 附 属 小 学 校 の 新 しい研 究 テ ー マ 設 定 に 向 け た模 索 期 と重 な って い る。 そ こ で 、 第3回 で は 、 「『未 来 』 に つ い て 語 る 一 こ れ か ら複 式 の 子 ど も に 求 め ら れ る 力 と は 」 と い う 探 求 活 動 が 行 わ れ て い る 。 そ の 概 要 は 表1に ま と め た が 、 こ の 結 果 、 「語 る 会 」 の 活 動 が 次 年 度 の
公 開 研 究 会 の 計 画 に活 か さ れ る こ と に な っ た の で あ る 。 さ ら に 、 第4回 で は 、 附 属 小 学 校 複 式 部 の 教 員 が 視 察 を 行 っ た 高 知 県 と 佐 賀 県 の 複 式 学 級 の 公 開 授 業 の 様 子 に つ いて 、 映 像 を交 え て 紹 介 して い る 。 黒 板 の 配 置 な ど 、 基 本 的 な 教 室 レ イ ア ウ ト も 鹿 児 島 と は 異 な る 地 域 が あ り、 鹿 児 島 の 典 型 的 な 複 式 学 級 の イ メ ー ジ を 見 直 す き っ か け と な っ た 。 こ の よ う に 、2年 目 は 視 野 を 広 げ 、 未 来 指 向 型 の ワ ー ク シ ョ ッ プ を 実 施 し た と い え る 。 続 く3年 目 は 、 第5回 で 改 め て 「複 式 の 良 さ 」 と は 何 か を 考 え な が ら 、 そ の 良 さ を 活 か す 具 体 的 な 授 業 の 提 案 が 行 わ れ て い る 。 そ して 、 第6回 で は 、 参 加 者 が ワ ー ク シ ョ ッ プ に お い て 実 際 に 授 業 づ く り に取 り組 む 共 同作 業 を行 っ て い る 。 こ こか ら、 「語 る 会 」 は 、 悩 み を 共 有 す る場 か ら 、 複 式 の 良 さ を 活 か し た 授 業 づ く り の 場 へ と シ フ トし て き て い る と い え よ う。 2.2ア ン ケ ー トの 結 果 次 に 、 参 加 者 の ア ン ケ ー トの 結 果 を ま と め る 。 ま ず 、 参 加 者 の 概 要 で あ る が 、 表2に 示 した よ う に 離 島 を含 めて 広 い地 域 に 渡 っ て い る こ とが わ か る 。 中 に は 、 複 数 回 に わ た っ て 参 加 し て い る 参 加 者 も い る 。 次 に、 第1回 と第2回 の ア ンケ ー ト結 果 を み る と 、 複 式 学 級 の 担 当 者 が 集 ま っ て 交 流 で き た こ と の 意 義 が 大 き い と い う こ とが 分 か る 。 加 え て 、 ガ イ ド 学 習 な ど の 方 法 を た だ 型 どお り に行 う の で は な く 、 学 校 や 子 ど も の 現 状 に 合 わ せ て 独 自 に 作 り上 げ た い と い っ た 「複 式 学 級 指 導 法 の 自校 化 」 へ の 期 待 も み られ た 。 さ ら に 、 第2回 の ア ン ケ ー トで は 、 「複 式 の 良 さ」 を 再 認 識 し た こ と の 意 義 が 多 く 上 が っ て い る 。 そ して 、 学 校 全 体 と して 複 式 学 級 の 良 さ を 活 か す 実 践 に取 り組 み た い と い う展 望 が 語 ら れ て い る 。 【第1回 複式 学級 の指 導 を語る 会 ・ア ンケ ー ト結 果】 1こ の会 を通 じて 役 に立 った こ と ・算 数 の模擬 授業 が大 変参 考 にな った 。 ・複 式学 級 の授業 の流 し方 が分 か り参考 にな った。 ・練 り上げ る段 階の活 動 が参考 になっ た。 ・学 年 別指 導 で の教師 介 入 のタ イ ミン グの ヒ ン トを得 た。 ・共 通 の課題 が多 く解決 に向けて の ヒン トを もらった 。 ・同 じ悩 み を持 ち独 自に 工夫 して解 決 を 図 って い る こ とが分 か り意欲 が沸 い てき た。 ・複式 には 自分 が抱 えて い る課 題以 外 に も っ と多 くの 課 題 があ り先 生方 の取 り組 む姿 に勇気 づ け られ た 。 ・複 式 の よさ を生か した授 業作 りの大 切 さがわ か った。 2今 後学校で考え ていきた いこと/実 践 した いこと ・ガイ ド学習 の実 践 ・定着 をはか る。 ・自校化 した ガイ ド学習 の手 引 きを作成 してい きた い。 ・ガイ ドとフ ォロア との協 力体 制 を築 いて いき たい 。 ・授 業 を組 み立 て る上 で の導 入 ・まとめ の工 夫 を した い。 ・多 様な 考 え方 をも とに高 め合 う観 点 を明確 に した い。 ・子 ども同士 の話 し合 い伝 え合 い につ いて考 え たい 。 ・子 ど もが 「学校 が 楽 しい」 「授 業が 楽 しい」 と言 っ て くれ るよ うな 学校 ・学 級 の活 動 ・授 業づ く りを し たい 。 ・個 性 や人 間 関係 を打 破 す るた めの 取組 を考 え て いき たい 。 ・社 会 や理 科 の指 導法 や校 内で の協 力体 制 を見 直 した い。 ・校 内 の設営 や備 品 の整備 を進 め たい 。 ・一 人学 級 の指導 の工 夫 につ いて考 え たい。 ・近 くの学 校 との協 力体 制や 指導 計 画づ く りを行 いた い。 ・研 究授 業 の共 同参観 を行 い たい 。 ・教 材研 究 の効 率 化 のた め にテー タ の共 有化 を図 りた い。 3こ の会 に 対す る意見 ・要 望な ど
・模擬 授 業 を受 け る ことで 日ごろ子 どもが どんな 思考 作業 を した り学 習 問題 か らま とめ る段 階 ま での 問で どんな喜 び を 味わ った りす るのか を感 じる こ とがで きた 。 ・初 めて 複式 担任 をす る こと にな った と き何 を して い いか 分 か らず大 変 な思 い を した。 教 えて くれ る人が 近 くに ない こ ともプ レ ッシャー だ った。 ・県全 体 の複 式 学級 の現 状 につ いて 話 し合 う場 が あ る ことは とて も指 導に役 にたつ。 今後 も継続 してほ しい。 ・この会 を定期 的 にや って ほ しい。 ・普段 感 じて い る こ とや 疑 問 を多 くの 先生 方 と話 す こ とが で きた よか った。 ・学習 指 導 だけ で はな く生徒 指 導 の話 もで き てよ か っ た。 ・他校 の授 業 の実践 も聞きた い。 ・2学年 分教 材研究 を効 率 的 に行 う方 法 を知 りた い。 【第2回 複 式 学級 の指 導を語 る会 ・ア ンケー ト結果 】 1こ の 会 を通 じて役 に立 った こ と ・複式 学級 の よさ を改 めて知 る こ とが で きた。 ・少 人数 学級 は メ リ ッ トが た くさ ん ある とい う こ とを 知 る ことがで きた 。 ・初 めて 参加 したが 、他 校 の先 生 の実 践や 模擬 授 業な ど とて も勉 強 にな った 。 「教 材 研 究 が大 変 だ が 、デ メ リッ トで はな い」 とい う言葉 に元 気 を も らっ た。 ・第1回 で学 ん だ こ とも含 めて 、ガイ ド学習の進め方 や授 業 の流 し方な ど指 導方 法が 役 に立 った。 ・複式 学習 につ いて、 細か な配 慮な どが参 考 にな った。 各学 校 の悩み な どを共 有で きて よか った 。 ・学習 環境 の充 実が 大切 だ と改 めて感 じた 。 2今 後 学校 で考 えて い きた いこ と/実 践 した い こと ・前年 度 まで の 学習 を掲 示 し、 学習 の参 考 に して い く 事例 が 大変 興 味深 か った 。小 学校 で も活 用 で きな い か検 討 して いきた い。 ・よ り具体 的な活 動 の道筋 を立 てる ことを心掛 けた い。 ・学校 全 体で 共通 して行 う必要 が あ る ことを少 しずっ で も実践 して きた い。 ・教育 課 程 の編 成 の工夫 につ いて早 速職 員 会儀 で 提案 した い。 ・ガ イ ド学習 の練 り上 げの視 点 な ど3学 期 に 生か して い きた い。 ・子 どもの作 品 を新 聞 に投 稿 した い と思 う(子 ども の 自信 につ なが りそ う)。 続 い て 、2年 目第4回 の ア ン ケ ー ト結 果 で は 、 他 県 の 事 例 を 通 し て 反 省 的 に 自 ら の 実 践 を 振 り返 る こ と が で き た とい う意 見 や 、 子 ど も の学 び を 「関 わ り」 や 「対 話 」 と い う 観 点 か ら再 検 討 で き た と い う記 述 も み られ る 。 複 式 学 級 の 良 さ を 少 人 数 ・ 異 年 齢 集 団 と い っ た 環 境 レ ベ ル で と ら え る だ け で は な く 、 そ う い っ た 環 境 が 学 習 過 程 に お い て ど の よ う に 良 さ が 発 揮 さ れ て い る か と い う 踏 み 込 ん だ 考 察 に シ フ ト して い る こ と が 窺 え る 。 【第4回 複 式学級 の 指導 を語 る会 ・アンケ ー ト結 果 】 1こ の会 を通 じて 役 に立 った こ と ・他 県 の複式 学級 指導 の様 子 を知 る ことが でき た。 ・他 県 の実践 か ら、自分 を振 り返る良い機会 となった。 ・「関 わ り」 につ いて 、多様な考え方を学ぶ機会 になっ た。 ・「関 わ り」 に つ いて 「教材 ・自分 ・他 者 」 の観 点 か ら考 え る ことが で き、対 話 の視 点 を深 め る こ とが で きた 。 ・「関 わ り」 を意 識 して 自分 の 授 業 を振 り返 る こ とが でき た。 ・新 た な視点 か ら授業 に つい て考 える こ とが で きた 。 ・体 育 の取 り組 みは興 味深 か った 。 ・国語 の授業 で拡 大教 材 の用 い方 が参考 にな った。 ・他 校 の実態 を聞 きなが ら多 様な支 援 の仕方 を学 べた 。 2今 後学 校 で考 えて いき たい こ と/実 践 した い こ と ・複 式 教育 の特 性 を活 か した 「人間 形成 」 に取 り組 み たい 。 ・縦 割 りの 良 さを もっ と活 か して いき たい と思 った 。 ・「複式 だか らこそ で きる学習」 に取 り組んで いきた い。 ・集 団 の在 り方 によ って個 が 活か され る とい う視 点 が 興 味深 か った。 ・コ ミュニ ケ ー シ ョン能 力 を高 め るため の工 夫 を した い。 ・体 育 の実 践 を見 て 、意 図 を持 った 異学 年 の関 わ りの 場 の設 定 につ いて考 え たい と思 った 。 ・各教 科 の特性 につ いて 学ぶ ことで よ り効果 的 な指 導 に繋 がる こ とを実感 した。 最 後 に 、 第6回 の ア ン ケ ー ト結 果 の 概 要 を 挙 げ て お き た い 。 こ こで 注 目 さ れ る の は 、 ワ ー ク シ ョ ッ プ を 通 して 、 複 式 学 級 だ け で な く単 式 学 級 で も 活 用 さ れ る べ き 指 導 の 基 本 や 普 遍 的 な 価 値 に つ い て 学 べ た と の 言 及 が み られ た 点 で あ る 。 こ こ か ら、 複 式 学 級 指 導 法 に対 し て 視 野 の 広 が りが み られ る よ う に な っ た こ と が わ か る 。 【第6回 複 式学級 の 指導 を語 る会 ア ンケー ト結 果】 ・他 校 との交 流が で きて情 報交 換 の場 とな った 。 ・教 材分 析 ・め あて の大切 さを学 んだ 。 ・教 科 を学ぶ ことの大 切 さ を知 った。 ・複 式 学級 の授 業 で はな く、 授業 の 基本 を改 め て見 直 す ことが でき た。 ・単 な る複 式指 導 法で は な く、国語の教材研究 という 感 じだっ た。 ・「学 び を深め る学 び方 」が参 考 にな った 。 ・複 式学 級 の難 し さとや りが い を感 じた。 ・「め あて 」の 設定 の仕 方 を学ん だ ・話 し合 い の大切 さを知 った。 ・次 の学 期 に活用 で きる授 業 であ った 。 ・学 校 に持 ち帰 って他 の職 員 に も伝 え たい。
・ガ イ ドの育 成 は、 話型 で はな く、教 師 のモデ ル が大 切 だ と学 んだ 。 3複 式 学 級 の 良 さ を 活 か した 指 導 法 に 向 け て 以 上 に 述 べ た よ う に 、 「語 る 会 」 は 、 ガ イ ド学 習 や わ た りの タ イ ミ ン グ な ど狭 い 意 味 で の 複 式 指 導 を 解 説 す る 場 で は な く 、 複 式 学 級 の 良 さ を活 か し な が ら 、 広 く学 習 観 や 子 ど も の 能 力 像 を 論 議 す る 場 と し て 回 を重 ね て き て い る 。 ま た 、 参 加 者 の 個 別 の 悩 み を 交 流 す る 段 階 か ら 、 学 校 や 地 域 レ ベ ル で 小 規 模 校 の 良 さ を 高 め て い く 組 織 的 な 取 り組 み の 必 要 性 が 語 ら れ る よ う に な っ た 点 も 注 目 さ れ る 。 こ の こ と は 、 少 子 化 に よ る 統 廃 合 や 一 貫 校 化 が 進 ん で い る 中 で 、 未 来 の 学 校 像 を 考 え る 上 で も重 要 な 議 論 で あ る と い え る 。 複 式 学 級 の 良 さ を活 か し た 授 業 づ く り は 、 数 の 論 理 が 先 行 し て い る 現 在 の 学 校 再 編 の 動 向 に 対 す る 問 題 提 起 と も な る だ ろ う。 複 式 学 級 で 教 え る と い う こ と は 、 教 員 に と っ て は そ の 指 導 力 が 問 わ れ る こ と を 意 味 す る 。 し か し 、 そ こで 問 わ れ る 指 導 力 は 、 本 来 は 通 常 の 学 級 に お い て も 同 様 に 求 め ら れ る 本 質 的 な も の が 、 よ り顕 著 に 現 れ て い る と い う側 面 を も っ て い る 。 そ れ ゆ え に 、 教 員 に と っ て も貴 重 な 成 長 の 機 会 で あ る と と も に 、 大 き な や り が い を得 る 機 会 で あ る と い え よ う1。 付 記 「複 式 学 級 の 指 導 を 語 る 会 」 は 、 平 成23年 度 当 時 の 附 属 小 学 校 複 式 研 究 室 主 任 の 石 川 雅 仁 教 諭 、 及 び 宮 崎 憲 一 郎 教 諭 、 當 房 省 吾 教 諭 と 教 育 学 部 教 員 に よ っ て 計 画 さ れ ス タ ー トし た も の で あ る こ と を 付 して お き た い 。 1AssociationfortheDevelopmentofEducationinAfrica (ADEA)(2005)、ResourceMaterialsノ 加Multi-Grade Teachingに は、複 式 学級 を受 け持 つ教 員 のた め の具体 的 な研 修 資料 が集 め られ て い ると 同時 に、 複式 学級 の 良 さ や教 師 に とって の や りが い につ いて述 べ られ てお り、そ の 内容 は 「語 る会 」 で の議 論 と多 く重 な る もの で あ り、 参考 にな る。