研究論文
台湾人の年代ごとの日本イメージと規定要因
―国民意識と日本関連情報との接触頻度に着目して―加賀美 常美代・黄 美蘭・小松 翠
key words ……… 台湾 国民意識 日本イメージ 年代間比較 日本関連情報との接触頻度 ……… 1 問題の所在と研究目的 台湾における 20 歳から 80 歳の 1,002 名を対象とした対日世論調査(公益財 団法人交流協会,2013)によると、最も好きな国を日本と回答した人は 43% で第 1 位である。日本に対して親しみを感じる 65%、親しみを感じない 15%という結果から見ても、台湾の人々は概して日本に好意的な感情を持っ ている。こうした台湾の人々の日本イメージは、どのような内容のものでい つ形成されるのであろうか。加賀美ら(2009)、加賀美(2013)は、2007 年に 台湾の小学生・中学生・高校生・大学生(475 名)を対象に 9 分割統合絵画法 による描画分析を行った。その結果、『観光』『大衆文化』『食文化』『伝統文化』 『生活環境』『日本の象徴』『先進国』など 14 のカテゴリーが見いだされ、中 立的イメージ 47.6%、肯定的イメージ 47%、否定的イメージ 3.6%となった。 また、日本イメージについては小学生からすでに肯定的な傾向が見られ、小 学生・中学生より高校生・大学生のほうが否定的な傾向が見られたと報告さ れている。さらに、日本イメージと関心度との関連要因について検討した、 同様の対象者の質問紙調査(加賀美,2013 など)の結果では、日本との積極 的接触と包括的日本文化、日本製品に関心を持つ人には、信頼性のイメージ を抱きやすい傾向が見られ、特に中学生の時期に肯定的イメージは形成され やすいことが示された。 このように肯定的な日本イメージを抱く理由としては、台湾における日本 の大衆文化の影響が考えられる。松下(2008)は、1990 年代後半から現在に 至るまで日本の大衆文化は台湾の特に若者たちのライフスタイルの中に根を下ろしており、「哈日族(ハーリーズー)」という親日イメージ現象が形成さ れたと述べている。林(2008)によると、台湾において日本に関する情報の 取得はマス・メディアに頼る部分が多く、台湾の大学生にとって情報量の多 い群が情報量の少ない群より日本人に対する「親和性」のイメージを持ちや すいという。守谷ら(2011)は 20 代、30 代を対象にインタビュー調査を行い、 その質的分析から、台湾では年少時から日本のテレビ番組視聴や日本製の文 具や電化製品の使用など、日本の大衆文化が身近にあり、家族、友人、親し い人々と日常的な話題とされ共有されていると述べている。このように、若 い世代を中心に肯定的な日本イメージが形成されていると考えられる。 しかし、否定的な側面も見いだすことができる。上述した交流協会の同調 査では、日本が信頼できる国と回答した人は 39%、信頼できない国と回答 した人は 15%である。信頼できると回答した群は、その理由として長い交 流の歴史、文化面の共通性、経済的な結びつき、地理的近さを挙げているが、 その一方、信頼できないと回答した群は、過去の歴史的経緯、経済面・技術 面での競争関係、文化面での警戒心、学校で教わった、実際に裏切られたこ とがある、親から教わったなどを挙げていた。中でも過去の歴史的経緯を理 由として挙げている割合は 80%以上を占めている。 これらの日本に対する台湾の人々の意識の背景には、日本をめぐる国際情 勢や歴史的経緯の影響が深く関係していると考えられる。台湾はかつて 50 年にわたる日本による統治を経験しており、戦後は大陸から台湾に渡ってき た国民党政府による反日政策・中国への同化政策がとられた時期もあるな ど、その歴史には日本・中国との関係が密接に関与している(李,2005 な ど)。また、過去において日本語が使用され、それぞれの時代における日本 語使用の意味付与がなされ現在に至っている(守谷ら,2009)。その変遷に 翻弄され、日本語を母語として教育を受けてきたいわゆる「日本語世代」の 人々は、日本の植民地支配、国民党政権による弾圧で自らの人生が二重に否 定されたことへの反動として、日本統治を肯定的に思い返す存在(岩渕, 2001)であるとも言われている。浅野(2010)は、日本統治下の台湾の人々 の生活向上に尽力し現在も高い評価を受けている日本人が存在するという。 例えばダム建設に尽力した八田與一は、馬英九前総統が慰霊祭に参列してい るほど、台湾の人々からその功績が熟知されている(浅野,2010)。一方、
国民党政権下では汚職や軍人や警官の不正、伝染病の再発、ハイパーインフ レ、高失業率などの問題により社会が混乱し、政府高官の差別的発言も相次 いだ(菅野,2005;浅野,2010)ため、中国への反発が起こったという。こ のことから、台湾の人々の日本に対する認識は中国の統治との比較において 肯定的なものになっている可能性がある(加賀美,2013)。しかしながら、 1945 年から数十年の間は国民党政権下において中国への帰属意識や中国語 を浸透させるために、漢民族至上主義、中国史中心の歴史教育、抗日戦争の 反日教育などの中国化教育がとられた結果(林,2009)、日本に対して不信 感を抱いている可能性もある。こうした台湾の歩んできた歴史的経緯を見る と、親日、反日では割り切れない如何ともしがたさという複雑な感情を持つ と蔡(2006)は指摘する。つまり、台湾の人々の日本への感情は好意的側面 を持っているものの、不信感も拭いきれない複合的なものであるといえる。 台湾の人々が持つ日本イメージに影響を及ぼす要因として、台湾の国民意 識を検討する必要がある。Tajfel&Turner(1986)によると、明確な肯定的 自己観を確立したいために、人々は内集団と外集団を明確に区別し、外集団 よりも内集団のほうが優れているとし、外集団に否定的な認知をする傾向が あることが確認されている。このような結果から日本イメージ形成には、台 湾の人々の社会的アイデンティティも関連があると考えられる。石井ら (2014)は、自分の国に向けられる「愛国心」と外国に向けられる「排外意識」 から構成されるナショナリズム意識が対日意識とどのような関連があるかに ついて検討した。その結果、外国製品に対する拒否意識が高い者や日本の歴 史認識に批判的である者ほど日本への好意度が低いことを示している。ま た、向井(2007)では、自尊心の低い人は定住外国人の増加に対する好意的 な態度が弱く、外国人が近隣に住むことへの抵抗感や自分の子どもが外国人 と結婚することへの抵抗感が強いことが示されている。そのため、本研究で は台湾に居住する人々を対象に台湾の国民意識と日本イメージを明確にした 上で、それらは年代ごとにどのように異なるか、さらに、国民意識が日本イ メージとどのように関連するかについて検討することを目的とする。研究課 題は、台湾の人々の 1)国民意識はどのようなものか、2)日本イメージはど のようなものか、3)国民意識と日本イメージは年代別(20 代から 50 代まで) にどのように異なるのか、4)国民意識・属性・日本関連情報との接触頻度
と日本イメージの関連はどのようなものか、である。 台湾の国民意識と日本イメージとの関連を検討することは、異文化間教育 としても重要である。日本に在籍する台湾出身の留学生数は第 5 位を占める (日本学生支援機構,2014)ことから、大学キャンパスで日本人学生や他国 の留学生との接触機会も頻繁である。また、台湾の社会・歴史的事情や国民 意識、留学前の日本への認識を理解することで、異文化接触で起こる葛藤の 原因を探り、解決に向けた相互理解を促進させる点でも教育的意義がある。 2 調査方法及び調査手続き 2.1 調査時期及び対象者 2013 年 11 月から 12 月にかけて、インターネット Web による質問紙調査 を年代ごとに実施した。その結果、台湾に居住する、20 代 213 名、30 代 106 名、40 代 104 名、50 代 102 名、合計 525 名(男性 267 名、女性 258 名)の回答 が得られた。対象者の居住地区は新北市 124 名、台北市 103 名、高雄市 81 名、 台中市 75 名、台南市 42 名、その他地域 100 名で、地域的な偏りはほとんど 見られなかった。 2.2 調査手続きと分析方法 質問紙の内容は国民意識と日本イメージ、属性及び日本関連情報との接触 頻度などである。国民意識については唐沢(1994,2001)の「国民意識尺度日 本語版」を参考に 18 項目作成し、「反対」から「賛成」までの 5 段階評定とし た。日本イメージについては加賀美ら(2011)で使用した形容詞 19 項目のほ かに、東日本大震災などの社会的環境的事情に関する新たな項目(21 項目) を加えて 40 項目とし、「非常に当てはまる」から「全く当てはまらない」の 5 段階評定とした。属性は性別、年齢、学歴などで、日本関連情報との接触 頻度は、①家族や親戚と日本のことについて話す頻度、②周りの友だちと日 本のことについて話す頻度、③インターネットや新聞の日本に関する記事を 見る頻度、④テレビの日本に関するニュース番組を見る頻度を聞いた。質問 紙は日本語で作成したものを台湾語に翻訳し、さらに等価性を高めるために 台湾語から日本語に翻訳するバックトランスレーションを行った。収集され たデータは統計的手法で分析を行った。
3 結果と考察 3.1 台湾の国民意識に関する結果と考察 3.1.1 台湾の国民意識に関する因子分析の結果 台湾の国民意識について因子分析を行った。因子分析では、主因子法を採 用し、プロマックス回転を行った。因子負荷が低い項目(.40 以下)や複数 の因子にまたがって高い項目を削除した結果、4 因子が抽出された(表 1)。 第Ⅰ因子は「私は台湾という国が好きだ」などの 4 項目からなり、『台湾人 としての自尊心』と命名した。第Ⅱ因子は、「アジアの将来を決定する上で、 台湾は最大の発言権を持つべきである」などの 4 項目からなり、『国際社会 における台湾の優越性の主張』と命名した。第Ⅲ因子は「台湾は外国から学 ぶことが多い」などの 3 項目からなり、『外国に対する開放性』と命名した。 第Ⅳ因子は「他国の貧困の緩和は彼らの自身の問題であって、私たちとは無 関係である」などの 2 項目からなり、『外国に対する低自己関与性』と命名し た。 3.1.2 台湾の国民意識に関する分散分析の結果と考察 台湾の国民意識に関して、各因子の平均値を算出し、年代ごとに対象者群 間で比較をするために、一元配置分散分析を行い、その後 Tukey 法による 多重比較を行った(表 2,図 1)。 その結果、まず、『台湾人としての自尊心』は年代による有意差が見られ た(F(3,521)=5.955,p<.01)。20 代の平均値が低く 40 代、50 代との間に有 意差が見られ、台湾への所属感は 40 代と 50 代が 20 代よりも高い傾向があっ た。向井(2007)は台湾において年齢が高い人ほど自国への愛着が強いと述 べており、自国への愛着が台湾人としての自尊心につながった可能性があ る。ただし、一般に年齢を経るとともに成熟、安定化、老化のため意識が保 守化する傾向にあるという三宅(1985)の指摘もあることから、この結果に ついては今後さらなる検討が必要である。次に、『国際社会における台湾の 優越性の主張』において、年代による有意差が見られた(F(3,521)=10.807, p<.001)。20 代が最も低く、年代が上がるとともに高くなる傾向があった。 これについては、1972~1987 年は台湾社会において重点的に国家開発が行 われた時期であり、台湾人としてのアイデンティティの意識が徐々に形成さ
れた(林,2009)といえる。つまり、対象者の 40 代、50 代はこの時代の経験 者でありその当時の社会の影響を多く受けたため、台湾が国際社会において 優越な立場にいるとの認識が強いと推測される。また、『外国に対する開放 性』は年代による有意差があった(F(3,521)=3.360,p<.05)。20 代の平均値 表 1 台湾の国民意識に関する因子分析結果 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ 第Ⅰ因子 台湾人としての自尊心(α=.875) 私は台湾という国が好きだ .896 -.100 .098 -.022 生まれ変わるとしたら、また台湾人に生まれたい .831 -.002 -.067 .006 私は台湾人であることを誇りに思う .789 .018 .074 -.012 台湾の治安の良さから考えて、他の国には住みた くない .652 .110 -.088 -.002 第Ⅱ因子 国際社会における台湾の優越性の主張 (α=.817) アジアの将来を決定する上で、台湾は最大の発言 権を持つべきである -.113 .851 .003 .018 台湾が驚異的な成長を遂げたのは、国民の優秀性 による .104 .667 .022 -.052 台湾の経済力を考えれば、国連や国際議会におけ る台湾の発言権はもっと大きくあるべきだ -.010 .618 .107 -.096 台湾人は世界で最も優れた民族のひとつである .233 .613 -.051 .112 第Ⅲ因子 外国に対する開放性(α=.724) 台湾は諸外国から学ぶことが多い .044 .041 .703 -.029 外来文化を積極的に取り入れることは台湾にとっ てプラスになる -.053 .040 .699 .038 もっと台湾人は外国人に対して、いろいろな部分 で門戸を解放すべきである .019 -.017 .637 .041 第Ⅳ因子 外国に対する低自己関与性(α=.677) 台湾のスポーツ界に活躍する外国人勢は排除すべ きだ .066 .068 -.111 .746 他国の貧困の緩和は彼ら自身の問題であって、私 たちとは無関係である -.080 -.077 .141 .718 因子相関行列 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ ― .634 .420 -.190 Ⅱ ― .489 -.155 Ⅲ ― -.464 Ⅳ ―
が最も低く 50 代との間に有意差があり、全体的に平均値が最も高い因子で あった。台湾は 1987 年から欧米や日本から外来文化を導入し新たな台湾文 化を形成させたため(林,2009)、台湾は外国から学んで多くのものを外国 から受容すべきだという意識が全体的に強いと考えられる。最後に、『外国 に対する低自己関与性』においては、年代による有意差がなく全体的に平均 値が最も低い傾向にあった。項目の内容から見ると、自己関与度が比較的に 低い項目であるため、自分の生活とはあまり関係がないスポーツ界の外国人 選手に対して、また、他国の貧困に対して台湾が積極的に関与する必要はな いと考えているためではないかと推測される。 表 2 台湾の国民意識に関する年代別分散分析結果 20 代 30 代 40 代 50 代 F 値 多重比較 N=213 N=106 N=104 N=102 台湾人としての自尊心 3.478 (0.824)(0.812)3.734 (0.910)3.770 (0.986) 5.955**3.875 20 代<40 代 * 20 代<50 代 ** 国際社会における 台湾の優越性の主張 (0.713)3.441 (0.810)3.684 (0.801)3.784 (0.899) 10.807***3.946 20 代<30 代 * 20 代<40 代 ** 20 代<50 代 *** 外国に対する開放性 (0.663)3.966 (0.755)4.076 (0.752)4.090 (0.652) 3.360*4.229 20 代<50 代 * 外国に対する 低自己関与性 (0.855)2.394 (0.878)2.491 (0.834)2.428 (0.947) 0.356n.s.2.382 数値は平均値(標準偏差) ***p<.001 **p<.01 *p<.05 図 1 台湾の国民意識に関する年代別分散分析のグラフ
3.2 台湾の日本イメージに関する結果と考察 3.2.1 台湾の日本イメージに関する因子分析の結果 台湾の日本イメージについて因子分析を行った。因子分析では、国民意識 同様に主因子法を採用し、プロマックス回転を行った。因子負荷が低い項目 (.40 以下)や複数の因子にまたがって高い項目を削除した結果、6 因子が抽 出された(表 3)。 第Ⅰ因子は、「明るい」などの7項目からなり、『親和的開放性』と命名した。 第Ⅱ因子は、「科学技術が進んでいる」などの 7 項目からなり、『集団主義的 先進性』と命名した。第Ⅲ因子は、「理解しにくい」などの3項目からなり、『攻 撃性』と命名した。第Ⅳ因子は、「形式にこだわる」などの3項目からなり、『自 己表現の抑制』と命名した。第Ⅴ因子は、「地震が多い」などの 2 項目からな り、『頻発する自然災害』と命名した。第Ⅵ因子は、「決断力がある」などの 3 項目からなり、『独自性重視』と命名した。 3.2.2 台湾の日本イメージに関する分散分析の結果と考察 台湾の日本イメージに関して、各因子の平均値を算出し、年代ごとに対象 者群間で比較をするために一元配置分散分析を行い、その後 Tukey 法によ る多重比較を行った。その結果を表 4 と図 2 に示す。 まず、『親和的開放性』において、年代による有意差があり(F(3,521)= 6.980,p<.001)、20 代が最も高く、40 代が最も低い傾向が見られた。石井ら (2014)は台湾においては若者(20 代)が日本に対して最も好意的であると述 べており、本研究においても若い年代のほうが日本人は親和的で自由だと 思っている傾向が見られた。また、張(2002)によると、日台国交断絶後の 台湾の義務教育は徹底的な反日教育であったとしており、本研究の 40 代は その時期に学校教育を受けたため、どの年代よりも日本に対する肯定的イ メージが低いと推測される。次に、『集団主義的先進性』においては、年代 による有意差がなく全体的に平均値が最も高い傾向が見られた。交流協会の 調査(2013)でも対象者の過半数が日本は経済力、技術力が高い国と認識し ていることから、この因子は台湾の人々が年代を問わずに高く評価している と推測される。また、『攻撃性』においては、年代による有意差があり (F(3,521)=13.011,p<.001)、年代が上がるとともに高くなる傾向で、20 代 と 30 代、40 代、50 代との間に有意差が見られた。松下(2008)によると、
表 3 台湾の日本イメージに関する因子分析結果 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅴ Ⅵ 第Ⅰ因子 親和的開放性(α=.880) 明るい .871 -.151 .040 .018 .069 .027 あたたかい .777 -.008 .170 -.069 -.050 -.034 親しみやすい .760 .021 -.047 -.021 .067 -.108 自由だ .735 -.054 .008 .078 .078 .098 親切だ .630 .267 -.095 .074 -.059 -.049 柔軟性がある .518 .043 -.006 -.104 .001 .237 正直だ .492 .265 -.079 .057 -.108 -.011 第Ⅱ因子 集団主義的先進性(α=.843) 科学技術が進んでいる .002 .780 .092 -.157 .063 -.049 先進的だ .006 .723 .071 -.095 .021 .059 集団の結束力が強い .038 .646 .153 -.145 .059 .001 伝統を重視する -.011 .603 -.036 .037 .029 .020 治安が良い .139 .592 -.123 .098 -.052 -.022 環境意識が高い .162 .562 -.050 .077 -.017 -.018 忍耐強い -.178 .513 -.073 .168 -.021 .205 第Ⅲ因子 攻撃性(α=.748) 理解しにくい .076 .079 .757 .107 -.101 -.117 攻撃的だ .086 -.215 .733 .002 .043 .199 権威主義的だ -.137 .264 .593 .081 -.002 -.030 第Ⅳ因子 自己表現の抑制(α=.765) 形式にこだわる .054 -.097 .028 .880 .026 -.001 本音を言わない .007 -.013 .152 .697 .009 -.080 ストレスが多い -.157 .311 -.016 .422 .053 .115 第Ⅴ因子 頻発する自然災害(α=.845) 地震が多い -.020 .098 -.069 -.002 .929 -.058 自然災害が多い .084 -.022 .013 .061 .749 .034 第Ⅵ因子 独自性重視(α=.728) 決断力がある .105 .105 -.054 -.010 -.055 .697 個性的だ .149 .094 -.021 .018 -.049 .576 自己主張が強い -.076 .091 .168 -.051 .075 .549 因子相関行列 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅴ Ⅵ Ⅰ ― .427 -.199 -.114 .087 .429 Ⅱ ― .041 .443 .328 .601 Ⅲ ― .303 .292 .304 Ⅳ ― .327 .298 Ⅴ ― .323 Ⅵ ―
日本統治時代に日本の教育を受けて、日本人と生活をした世代である「多桑 世代」と、90 年代の後半から始まった日本のライフスタイルに夢中になって いる「哈日族」との間の中年層の世代は、反日的だと述べている。その時期 に生まれ育った世代は、戦後の中国国民党による反日教育のため、親の「多 桑世代」とは異なり、日本文化もほとんど知らず、日本に対して否定的な感 情を持つとしている。つまり、本研究の 40 代、50 代はその時期の年代に相 図 2 台湾の日本イメージに関する年代別分散分析のグラフ 表 4 台湾の日本イメージに関する年代別分散分析結果 20 代 30 代 40 代 50 代 F 値 多重比較 N=213 N=106 N=104 N=102 親和的開放性 (0.637)3.531 (0.648)3.288 (0.641)3.223 (0.712) 6.980***3.492 20 代>30 代 * 20 代>40 代 ** 40 代<50 代 * 集団主義的先進性 (0.538)4.089 (0.555)4.070 (0.515)4.074 (0.559) 0.579n.s.4.157 攻撃性 (0.722)3.081 (0.700)3.399 (0.734)3.497 (0.760) 13.011***3.533 20 代<30 代 ** 20 代<40 代 *** 20 代<50 代 *** 自己表現の抑制 (0.707)3.720 (0.684)3.887 (0.698)3.878 (0.655) 2.510n.s.3.703 頻発する 自然災害 (0.781)3.737 (0.713)3.925 (0.677)4.101 (0.813) 9.359***4.152 20 代<40 代 *** 20 代<50 代 *** 独自性重視 (0.673)3.745 (0.639)3.748 (0.731)3.699 (0.596) 2.310n.s.3.922 数値は平均値(標準偏差) ***p<.001 **p<.01 *p<.05
当するため、反日的な学校教育の影響により、日本は攻撃的だと認識してい ることが推測される。『自己表現の抑制』においては、年代による有意差が なかった。李(2006)によると、台湾で放送されている日本恋愛ドラマでは、 職場で働く人物描写や実際の風景を巧みに織り交ぜることで、説得力のある リアルさを形成し、台湾の視聴者は日本の恋愛ドラマが表現した生活容態や 「日本」イメージを、「現実の日本」だと信じ込んでいくとしている。つまり、 本研究の対象者は、テレビ番組やドラマなどを媒介して、現実的に表現され ている日本と接触することができ、日本人の人間関係やコミュニケーション の仕方を理解しているため、日本人が本音を言わないことや日本はストレス が多い社会であると認識していると考えられる。さらに、『頻発する自然災 害』においては、年代による有意差があり(F(3,521)=9.359,p<.001)、20 代が最も低く、50 代が最も高く、20 代と 40 代、50 代の間に有意差が見られ た。これについては、対日世論調査(交流協会,2013)によると、特に 40 歳 以上の回答者の 9 割近くが日本の自然環境に最も魅力を感じているとしてお り、本研究の 40 代以上の対象者も日本の自然環境に関心が高いゆえに、日 本の地震などの自然災害に対して敏感であることが考えられる。また、50 代は 2011 年の東日本大震災だけでなく、1995 年の阪神淡路大震災も記憶に 残っているために、自然災害により強い印象を持っているのではないかと推 測される。最後に、『独自性重視』においては、年代による有意差が認めら れなかった。この因子は「日本人は決断力がある」「個性的である」などの内 容であるが、上述したとおり、テレビ番組やドラマ視聴を媒介に日本社会や 日本人の人間関係に関する情報を得ているため、年代に共通した日本人像と なった可能性があると考えられる。 3.3 台湾の国民意識と日本イメージの重回帰分析の結果と考察 台湾の国民意識と属性が日本イメージに及ぼす影響を調べるため、国民意 識と属性、日本関連情報との接触頻度を独立変数、日本イメージを従属変数 とする、強制投入法による重回帰分析を行った(表 5)。 その結果、まず、『親和的開放性』には、『台湾人としての自尊心』『外国に 対する低自己関与性』「周りの友だちと日本のことについて話す頻度」「テレ ビの日本に関するニュース番組を見る頻度」が正の影響、「年齢」が負の影響
を及ぼすことがわかった。つまり、台湾人としての自尊心を持ち、台湾と他 国の貧困問題などは自分とは無関係だと認識し、周りの友人と日本のことを 頻繁に話題にし、日本のニュース報道を頻繁に見聞きし、年齢が低い人は、 日本社会が親しみやすい、自由だと認識している傾向が見られた。これにつ いては、高自尊心の人は低自尊心の人に比べ自信があり、外国への好意的・ 受容的態度が強いと考えられる(向井,2007)ため、台湾人としての自尊心 が高い人は日本に好意的イメージを持ちやすいと考えられる。また、台湾は 外国に対して低自己関与であることを日本と比較し、日本は台湾より相対的 に親和的で自由だと認識していることが推測できる。この背景には台湾マ ス・メディアの日本に好意的な報道も一因として考えられる(林,2008)。 次に、『集団主義的先進性』には、『外国に対する開放性』「家族や親戚と日 本のことについて話す頻度」「周りの友だちと日本のことについて話す頻度」 「テレビの日本に関するニュース番組を見る頻度」が正の影響を及ぼしてい た。台湾は外国から学び外来文化を積極的に摂取することが有益だと認識 表 5 台湾の国民意識・属性・日本関連情報との接触頻度と日本イメージの重回帰分析 結果 日本イメージ 親和的 開放性 集団 主義的 先進性 攻撃性 自己 表現の 抑制 頻発する 自然災害 独自性 重視 国民意識 台湾人としての自尊心 .117* .001 .012 -.037 -.054 .034 国際社会における台湾の優越 性の主張 .022 -.044 .108 -.017 .097 .081 外国に対する開放性 .067 .286*** .038 .200*** .197*** .159** 外国に対する低自己関与性 .102* -.058 .066 -.029 -.058 .076 属性 年齢 -.132** -.013 .216*** .010 .174*** .009 日本関連 情報との 接触頻度 家族や親戚と日本のことにつ いて話す頻度 .038 .149** .085 .070 .102 .122* 周りの友だちと日本のことに ついて話す頻度 .120* .116* .028 .066 .064 .096 インターネットや新聞の日本 に関する記事を見る頻度 -.013 -.015 -.028 .134* -.063 .005 テレビの日本に関するニュー ス番組を見る頻度 .165** .147* -.092 -.097 .060 .091 R2 .111*** .223*** .088*** .072*** .144*** .131*** 数値は標準偏回帰係数 ***p<.001 **p<.01 *p<.05
し、家族や親戚、周りの友人と日本のことを頻繁に話題にし、日本のニュー ス報道を頻繁に見聞きする人は、日本が先進的で科学技術が進んでおり、集 団の結束力が強いと認識していることが示唆された。台湾が外来文化を重視 する背景には、日本の先進的な技術に憧れている可能性がある(松下, 2008)。また、台湾が日本に対して抱いている「経済力・技術力が高い国」と いうイメージは、交流協会の 2008 年から 2013 年までの調査でも毎回上位 2 位(7 割以上)を占めていることからもうかがえる。 『攻撃性』には、「年齢」が正の影響を及ぼしており、年齢が高い人は日本 が攻撃的だと認識していることが示された。上述した分散分析からも同様の 結果が見られたように、本研究の年齢の高い対象者は日台国交断絶後の反日 的な学校教育の影響があると考えられる(張,2002)。また、交流協会(2013) の調査においても日本が「信頼できない」と回答した、20 歳から 39 歳までの 対象者はわずか 5%であったのに対し、40 歳以上の対象者は 20%を超えてお り、その理由を過去の歴史的経緯にあると回答していることからも理解でき る。 また、『自己表現の抑制』には、『外国に対する開放性』「インターネットや 新聞の日本に関するニュース番組を見る頻度」が正の影響を及ぼしていた。 台湾は外国から学び外来文化を積極的に受容することは台湾にとって重要で あると思っており、インターネットや新聞で日本のニュースをよく見る人 は、日本人が本音を言わず日本社会はストレスが多いというように、日本人 の人間関係にまで熟知していることが示された。 さらに、『頻発する自然災害』には、『外国に対する開放性』「年齢」が正の 影響を及ぼしており、台湾は外国から学び外来文化を積極的に摂取すること が有益だと認識し、年齢が高い人は日本が地震などの自然災害が多いと認識 していることが示唆された。上述したとおり、この対象者は外国に関心を持 ち外国から積極的に情報収集をしており、過去の日本の災害についても熟知 し教訓として意識しているためではないかと考えられる。 最後に、『独自性重視』には、『外国に対する開放性』「家族や親戚と日本の ことについて話す頻度」が正の影響を及ぼしていた。台湾は外国から学び外 来文化を積極的に摂取することが有益だと認識し、家族や親戚、周りの友人 と頻繁に日本について話題にする人は、日本人の独自性を認識している傾向
が見られた。本調査の自由記述からは、日本人に対し「想像力が豊かであり、 思いもよらないものを常に作っている」「アイディアがある」などの回答が見 られたように、台湾も外来文化を重視し、日本人の独自性や個性的な一面を 学ぶべきだと認識しているのではないかと考えられる。また、家族との日本 に関する話題は表面的なものだけでなく、より個人的で詳細な印象を含むた め、日本イメージにおいてもより独自で内面的な面が浮き彫りにされたので はないかと考えられる。 4 まとめと総合的考察 本研究は台湾の 20 代から 50 代の国民意識と日本イメージの年代別の違い を明らかにし、その後、日本イメージに台湾の人々の国民意識と属性、日本 関連情報との接触頻度がどのように関連するかを検討した。その結果、第一 に、台湾の国民意識として『台湾人としての自尊心』『国際社会における台湾 の優越性の主張』『外国に対する開放性』『外国に対する低自己関与性』の 4 因子が見いだされた。年代別分析では、『台湾人としての自尊心』は 20 代よ り 40 代、50 代のほうが高い傾向があった。また、『国際社会における台湾の 優越性の主張』も 20 代よりそれ以降の年代のほうが高かった。さらに、『外 国に対する開放性』は 50 代が 20 代よりも台湾は外国から学ぶべきものが多 いと認識している様子がうかがえた。 第二に、日本イメージに関する因子分析の結果、『親和的開放性』『集団主 義的先進性』『攻撃性』『自己表現の抑制』『頻発する自然災害』『独自性重視』 の 6 因子が抽出された。年代別分析では、『親和的開放性』において 20 代が 最も高く 40 代が最も低かった。『攻撃性』においては 20 代とそれ以降の年代 との間に有意差が見られ、年代の高いほうが日本に攻撃的な認識を持つこと が示された。『頻発する自然災害』においては 20 代と 40 代、50 代の間に有 意差があり、年代の高いほうが自然災害の頻度が高いと認識していた。 第三に、国民意識と属性及び日本関連情報との接触頻度と日本イメージの 関連については、全ての日本イメージの因子に何らかの要因が関連している ことがわかった。特に、国民意識の『外国に対する開放性』は、『集団主義的 先進性』『自己表現の抑制』『頻発する自然災害』『独自性重視』の日本イメー ジに共通して影響を与えていた。外国に対する開放性は、台湾は外国から学
び受容すべきだという認識であるが、こうした外来文化を積極的に摂取しよ うとする場合、日本に関心を持ち、様々な情報源から日本の情報に積極的に 接触していることが考えられる。そのため、日本の製品、先進技術や日本人 のコミュニケーション形式やその問題、自然環境、日本人の個人的な事柄な ど、多様で詳細な知識を獲得して日本理解を深め、日本イメージを形成して いるのではないかと推測できる。 また、「日本関連情報との接触頻度」が高い人は、家族や親戚、周りの友 だちと日本のことを頻繁に話題にし、インターネットやテレビなどで日本の 情報に頻繁に接触するため、『親和的開放性』と『集団主義的先進性』の日本 イメージを持ちやすいことが明らかとなった。守谷ら(2011)は、台湾にお ける日本イメージ形成には自身の日本への態度だけではなく、友人や家族成 員の対日態度が密接に関わっていると述べているが、本研究においても友人 や家族、メディアを介して日本と間接的接触をしていることで、肯定的な日 本イメージが形成されていたものと考えられる。これは、集団間接触におい て直接的な接触がなくても内集団成員に外集団に所属する友人がいることを 「知ること」、両者が友好的に接触する様子を「見聞きすること」が集団間関 係に肯定的な影響を及ぼす(Wrightetal.,1997 など)という研究を支持して いるといえる。 さらに、年齢が高い場合、日本は『親和的開放性』が低く『攻撃的』で『頻 発する自然災害』のイメージを持ちやすいという傾向が見られた。本対象者 の年齢の高い人は、日本統治下にあった世代の人から戦争体験を聞く機会が 多かったり、学校教育で学んだ歴史教科書による内容の影響があったりする 可能性も高いため、それをよく知らない 20 代の対象者より日本人は攻撃的 だと認識しやすいのではないかと推測できる(張,2002;何,2004 など)。 このように、先行研究のとおり歴史への認識の高さは日本が攻撃的だという 否定的イメージにつながっていくことが本研究からも支持されたと考えられ る。一方、上述の守谷ら(2011)では、大衆文化の享受が日本イメージ形成 に関わる要素であることが示されているが、本研究でも 20 代は日本の大衆 文化の摂取に積極的であり、より現代的な日本文化に魅力を感じていること からも日本への好意度が高かった可能性がある。 最後に、台湾の国民意識の『国際社会における台湾の優越性の主張』は、
日本イメージの『攻撃性』と関連がなかったことに言及する。これは台湾に おいては上述した社会的アイデンティティ理論とは関連が見られなかったこ とを示す。一方、韓国で実施した同様の年代別調査では、30 歳以降の年代 で国家的優越性を持つ人は、日本に対して攻撃性イメージを持つという結果 となった(加賀美ら,2015)。韓国には自国に向けられる「愛国心」と外国に 向けられる「排外意識」から構成されるナショナリズム意識(石井ら,2014) が対日意識と関連があったのにもかかわらず、台湾では関連が見られなかっ た。これは台湾人のナショナル・アイデンティティが重層的であり、複数の アイデンティティが拮抗して存在していることが考えられる。菅野(2005) は、台湾人には日本統治への抵抗として形成された「漢民族」としての出自 に依拠するアイデンティティ、国民党政権下の文化政策やマス・メディアに よって構築された中国人アイデンティティ、1980 年代の民主化以降、台湾 の独自性確立を目指す台湾人アイデンティティなど重層的なアイデンティ ティが存在し、今後どのような変容を見せていくのかは未知数であると指摘 している。したがって、韓国とは国民意識の性質そのものが異なることが背 景にあるのではないかと考えられる。 以上の結果から、台湾の若年層が日本留学をする場合、来日前の日本イ メージが好意的なため、日本人との交流や人間関係に過度な期待を抱き、来 日後に葛藤や不満が生じることが考えられる。そのため、来日後に日本への 肯定的ステレオタイプを現実的な交流を通して修正することを促すととも に、留学先の関係者も台湾の人々の複雑なアイデンティティや社会的事情、 対日意識についてより深く理解をすることが必要とされる。特に、大学キャ ンパスの留学生と日本人学生の交流においては、期待と現実のずれから葛藤 が起きやすいため、台湾の学生に対しては自己理解・他者理解を深めること を促す一方で、日本や他国の学生に対しては台湾の社会や人々に関心を持ち 理解を促進する相互交流プログラムの開発と実践が必要であろう。これらの 教育的介入が異文化間教育としての実践的意義であると考える。 本研究はインターネット調査で対象者に偏りがある可能性があるため、過 度な一般化は避けたい。今後は、さらにインタビューなどの質的調査を通し て詳細な分析・検討を行う必要がある。加えて、自由記述や他の関連変数を 付加し総合的な視点から多角的に分析を行いたい。
〈付記〉 本研究は 2012 年度 –2015 年度科学研究費補助金(研究課題番号 24520569)「東日本大震 災後のアジア諸国の日本イメージと関連要因の研究」(研究代表者:加賀美常美代)の助成 金を受けて実施された。 〈引用文献〉 浅野和生(2010)『台湾の歴史と日台関係―古代から馬英九政権まで―』早稲田出版. 石井健一・小針 進・渡邉 聡(2014)「韓国と台湾における「日本」イメージの比較―国 家ブランディング調査から―」『東亜』562(2014 年 4 月号),80–93. 岩渕功一(2001)『トランスナショナル・ジャパン―アジアをつなぐポピュラー文化―』岩 波書店. 加賀美常美代・朴エスター・岡村佳代・小松 翠(2015)「韓国人の年代ごとの日本イメー ジとその関連要因―国民意識と日本への関心を中心に―」『日語日文學研究』(韓國日 語日文學會)94(2),95–124. 加賀美常美代・堀切友紀子・守谷智美・楊 孟勲(2011)「台湾における学生の日本イメー ジ形成―日本への関心度と知識との関連から―」『台灣日本語文學報』30, 345–368. 加賀美常美代・守谷智美・楊 孟勳・堀切友紀子(2009)「台湾の小学生・中学生・高校 生・大学生の日本イメージの形成―9 分割統合絵画法による分析―」『台灣日本語文學 報』26, 285–308. 加賀美常美代(2013)『アジア諸国の子ども・若者は日本をどのように見ているか―韓国・ 台湾における歴史・文化・生活に見る日本イメージ―』明石書店. 唐沢 穣(1994)「日本人の国民意識の構造とその影響」『日本社会心理学会第 35 回大会発 表論文集』246–247. 唐沢 穣(2001)「国民意識尺度」吉田富二雄(編)『心理測定尺度集 Ⅱ―人間と社会のつな がりをとらえる「対人関係・価値観」―』サイエンス社,237–241. 何 思慎(2004)「戰後台灣的日本觀與日本硏究」『兩岸國際政治學學術討論會論文集』61– 64. 公益財団法人交流協会(2013)『2012 年度台湾における対日世論調査』公益財団法人交流協 会, http://www.koryu.or.jp/taipei/ez3_contents.nsf/04/52F6843250D2FB0E492576E F00256445/$FILE/detail-japanese.pdf(2015 年 8 月 14 日閲覧) 蔡 錦堂(2006)「日本統治時代と国民党統治時代に跨って生きた台湾人の日本観」五十嵐 真子・三尾裕子編『戦後台湾における〈日本〉』風響社,19–60. 菅野敦志(2005)「台湾におけるアイデンティティ問題の系譜」『早稲田大学大学院アジア 太平洋研究科論集』10, 101–115.
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