〈論文〉日本人中国語学習者を対象とした語素教学法の現状と課題--語素の選別を考える
22
0
0
全文
(2) 教 養 ・外 国 語 教 育 セ ン ター 紀 要. 2.語. 素教 学 法. 2.1.語. 素(Morpheme)と. は. 「漢 字 は 、 『字 』 で あ り、 『語 』 で あ り、 と き に は 『語 素 』 に も な る 」。 な ぞ な ぞ の よ う だ が 、 例 え ば く 空 〉 とい う 漢 字 で 考 え て み よ う 。 〈 空 〉 は 字 で あ る と 同 時 に 、 「私 は 、 〈 空 〉 を 見 上 げ た 。」 の よ う に 、 意 味 を 持 ち 、 独 立 し て 使 う こ と の で き る 語 で あ る 。 こ れ は 、 漢 字 が 表 意 文 字 ま た は 表 語 文 字 と 言 わ れ る ゆ え ん で あ る 。 さ ら に 、 〈 空 〉 は 「空 港 」、 「青 空 」 な ど 、 語 を構 成 す る 役 割 で あ る 語 素 に も な る 。 朱 徳 煕(1982:9)で 的 有 意 又 的 浩 言 成 分"(最. 小 の 意 味 を持 つ 言 語 成 分)と. は 、 語 素 を"最. 小. 定 義 して い る。 漢 語 の 大 部 分 は、. 一 語 素 は 一 字 漢 語 の 関 係 に あ る 。 し か し、 例 え ば"蜘 蛛"(ク モ)の よ う に 、"蜘"と "蛛"に は 意 味 を 持 た ず 、"蜘 蛛"で よ う や く意 味 を 持 つ 単 位 と な る た め 、"蜘 蛛"が 一 つ の 語 素 と な る 。 こ の 他 に 、"可 示"(コ. ー ラ)、"巧 克 力"(チ. ョ コ レ ー ト)な. ど、一 つ の語 素. が 二 字 漢 語 以 上 と な る も の は い くつ か あ る が 、 朱 氏 も指 摘 す る よ う に 漢 語 に お い て こ の よ う な タ イ プ は わ ず か で あ る 。 そ こ で 、 本 研 究 に お い て も語 素 を 一 字 漢 語 と し て 定 義 す る こ と を 断 っ て お きた い 。. 2.2.語. 素教学法の基本理念. 昌文 隼(1999)は. 、《対 外 双 沼 教 学 浩 法 体 系研 究 》 〈 建 立 活 素 教 学 的杓 想 〉 にお い て 語 素. 教 学 法 とい う考 え を提 案 した。 昌氏 の 考 え る語 素 教 学 法 の基 本 理 念 を ま とめ る と、 従 来 の よ う に語 の 単 位 で 意 味 を提 示 、 指 導 す る だ け で は な く、 そ こ に含 まれ る語 素 の意 味 、 ま た は語 素 と語 の意 味 の構 造 や 関係 性 を提 示 、指 導 す る こ とで、 語 の習 得 が深 ま り、 ま た習 得 した語 素 が 核 とな り関連 す る語 を効 率 よ く習 得 で きる とい う もの で あ る。 以 下 、 ひ とつ の 提 示 方 法 を抜粋 す る。. 昌 文 隼(1999:85)の. 語 素 提 示 例(【. 】 は 筆 者 訳). 謙 虚(形)qianxU 謙(素)謙. 辻 、 不 自満 。 【遠 慮 して 譲 る 、 自 慢 し な い 。】. 虚(素)不. 自 以 力 是 、 不 自高 自大 。 【 高 慢 で な い 、 お ご り高 ぶ ら な い 。】. 卑(素)低. 下。 【 低 い】. 謙 虚(洞. 又)【 語 義 】=錯. 大)【 語 素 義(遠 廉 卑(洞. 杓 又(朕. 合 式)【 構 造 義(連. 合 式)】+活. 素 又(廉. 辻、不 自. 慮 し て 譲 る 、 横 柄 で な い)】. 又)【 語 義 】=錯. 看 得 根 低)【 語 素 義(遠. 杓 又(朕. 合 式)【 構 造 義(連. 合 式)】+浩. 慮 し て 譲 る 、 自分 を 低 く見 る)】. 一218一. 素 又(廉. 辻 、 把 自己.
(3) 語素教学法の現状 と課題 "廉 虚"と. い う語 の 意 味 だ け 教 え る の で は な く. 、 語 素"廉"、"卑"の. す る こ と で 、 語 素"謙"と"卑"を 微 、 卑 称"な. 意 味 を提 示 、 指 導. 核 に 、"廉 和 、 廉 辻 、 道 廉 、 自廉"、"自. 卑 、卑 下 、 卑. ど の 学 習 に も役 立 つ と い う考 え で あ る 。 さ ら に 、 呂 氏 は 中 国 語 学 習 者 に と っ. て 、 上 記 の 例 で 言 う と"廉. 虚"と"廉. 卑"の. 意 味 の 違 い や 使 い 分 け は 困難 で あ るが 、 語 素. の 意 味 を 知 る こ とで 理 解 に 繋 が りや す い と も指 摘 し て い る 。 こ の よ う に 、 語 素 教 学 法 に は 大 き く二 つ の ア プ ロ ー チ の 可 能 性 が あ る と 言 え る 。. 2.3.語. 素教学法研究の現状. 昌氏 の 考 え る語 素 教 学 法 は、 非 常 に興 味 深 い 内 容 で あ る が 、 〈 建 立浩素教学 的絢想〉 と い う題 目か ら もわ か る通 り構 想 段 階 で の 報 告 で あ る。 さ ら に これ 以 降 、 呂氏 は 語 素 教 学 法 につ い て大 き く進 展 した研 究 報 告 は され てい ない 。 また 、 他 の研 究 者 か ら も語 素教 学 法 に 関 してい くつ か研 究 され て きた が 、体 系 的 に教 授 法 と して確 立 した 研 究 は見 地 の 限 り存 在 しない 。 日本 国 内 で も、 同 様 の研 究 お よ び教 材 は現 段 階 で は少 な いが 、輿 水(2005)で. は. 日本 に お け る 中 国 語 語 彙 教 育 とい う立 場 か ら語 素 を指 導 す る重 要 性 を指 摘 して い る。 ま た、 荒 川(2002、2003、2009)の. 日中語 素 比 較 研 究 の視 点 は 、語 素教 学 法 を考 え る上 で 非. 常 に興 味 深 い 内容 で あ り、 語 彙 教 育 に語 素指 導 を取 り入 れ よ う とす る動 きは あ る。 今 日まで 言 語 学 の分 野 で、 漢 語 にお け る語 素 の重 要 性 は、 意 味 的、 構 造 的視 点 か ら多 く の研 究 者 に よ って研 究 され て きた。 そ して 、1990年 代 に入 り、 呂氏 の 〈 建 立 沼 素 教 学 的† 勾 想 〉 を皮 切 りに、 第 二 言 語 習 得 にお け る語 彙教 育 的 側 面 か ら語 素 教 学 法 とい う分 野 を確 立 し よ う とい う動 きが 起 こ った 。 しか し、 実 際 は 語 素 教 学 法 と呼 べ る段 階 まで 達 して お ら ず 、 これ まで の 言 語 学 的 ア プ ロー チ と大 差 の ない 状 態 で 、 今 後 更 な る研 究 が 求 め られ てい る。 語 素 指 導 法 に必 要 な条 件 は、 下 記5.1以. 3.日 3.1.語. 降 で 詳 し く考 え てい く。. 本 人 中 国 語 学 習 者 に み ら れ る 語 素 を 手 が か り と し た 語 意 推 測5 意推測. 一 般 的 な 成 人 の 母 語 話 者 は 何 万 も の 語 彙 量 が あ る と言 わ れ る が 、 そ れ で も な お 日 々 未 知 語 に 出 くわ し、 日 々 語 彙 を習 得 し て い る 。 先 日 、 イ ン タ ー ネ ッ トニ ュ ー ス で 「映 画. 『○ ○ 』. つ い に 撮 入 」 と い う見 出 しが あ っ た 。 こ の 文 か ら 、 「撮 入 」 と は 「ク ラ ン ク イ ン 」 と い う意 味 で あ る こ とは わか るが 、 普 段 は使 わ な い語 彙 で あ る。 ま た、 こ の見 出 しに 関連 リ ンクが 貼 ら れ て い て 、 そ こ に は 「映 画. 『○ ○ 』 無 事 撮 了 」 と い う 見 出 しが あ っ た 。 こ れ も、 「ク. ラ ン ク ア ウ ト」 の 意 味 で あ る こ と は わ か る 。 し か し、 よ く考 え る と こ れ ま で 一 度 も 「撮 入 」、 「撮 了 」 とい う 語 の 意 味 を 調 べ た 記 憶 は な い 。 な お 、 『広 辞 苑 』(第 六 版)に. 「撮 入 」、. 「撮 了 」 と い う 語 は 載 っ て い な か っ た 。 こ の よ う に 、 未 知 語 に 対 し て 様 々 な 手 が か り を. 一219一.
(4) 教 養 ・外 国 語 教 育 セ ン ター 紀 要. 使 っ て 意 味 を 推 測 す る 語 意 推 測 は 、 決 し て 珍 し い こ とで は な い 。 推 測 と は 一 見 語 彙 習 得 と は 相 反 す る よ う に 思 え る が 一 つ の 学 習 方 略 と言 え る 。 ネ ー シ ョ ン(2005:270)で ア イ テ ム の 直 接 的 勉 強 は 総 学 習 プ ロ グ ラ ム の25%以 う に 、 付 随 的 学 習(incidentallearning)6に. 3.2.語. は 、 「言 語. 上 を 占 め る こ と は な い 」 と指 摘 す る よ. よる習 得 の 割合 は大 きい。. 素 を 推 測 の 手 が か り と して. 学 習 者 は テ ク ス ト内 で 未 知 語 に 出 く わ し た 際 、 な に か し らの 手 が か り を 使 っ て 未 知 語 の 意 味 を 推 測 し よ う とす る 。 「語 素 」、 「品 詞 」、 「コ ロ ケ ー シ ョ ン 」、 「前 後 の 文 脈 」、 さ ら に は 「背 景 知 識 」 や(第. 二 言 語 習 得 で は)「 母 語 知 識 」 な ど、 手 が か り に は 様 々 な 要 因 が 考 え ら. れ 、 これ ら複 数 の 手 が か りを組 み 合 わせ て意 味 を推 測 して い る。 で は、 日本 人 中国 語 学 習 者 が 中 国 語 の 未 知 語 を推 測 す る 際 、 ど の よ う な 手 が か りを 使 っ て い る だ ろ う か 。 さ き ほ ど の 「撮 入 」 の 例 で あ る が 、 こ の 意 味 を 推 測 す る た め に 筆 者 も複 数 の 手 が か り を使 用 し た 。 ま ず 、 「映 画. 『○ ○ 』 つ い に 撮 入 」 とい う文 か ら 、 未 知 語 が 「映 画 に 関 す る 語 彙 」 で あ る. こ と が わ か る 。 ま た 、 「つ い に 」 とい う 言 葉 か ら お そ ら く動 詞 的 用 法 が く る だ ろ う と予 測 で き る 。 そ して 、 も う一 つ が 本 研 究 の ポ イ ン トと な る 「語 素 」 で あ る 。 「撮 入 」 の 語 素 「撮 」 と 「入 」 を 見 て 、 「撮 影 」 に 「入 る 」 か ら 「ク ラ ン ク イ ン 」 と い う 意 味 を 推 測 し た 。 「撮 了 」 も 同 様 に 、 「撮 影 」+「. 完 了or終. 了 」 か ら 「ク ラ ン ク ア ウ ト」 と 推 測 で き る 。 実 は こ. の よ う に、 語 素 が 推 測 の 重 要 な手 が か り とな るの は、 先 述 した よ う に表 意 文 字 で あ る漢 語 で は 重 要 な 手 が か り の 一 つ で あ る 。 語 素 を 手 が か り と した 推 測 は 、 日 本 人 は 母 語 の 語 彙 習 得 にお い て 身 に付 い た もので 、 あ る意 味 無 意 識 で行 っ て い る行 動 とい っ て もよい 。 この 語 素 を 手 が か り と し た 推 測 とい う方 略 は 、 中 国 語 学 習 時 に も見 ら れ る 。 しか し、 こ こ で 問 題 に な る の が 、 中 国 語 を 推 測 す る 際 に 日本 語 の 漢 字 知 識 が 関 与 す る と い う こ と で あ る 。 こ れ は 、 下 記4.実. 験 で 詳 し く考 え て い きた い 。. こ の よ う に 、 語 素 の 意 味 て が か り に 未 知 語 の 意 味 を 推 測 し よ う とす る 方 法 は 、 語 素 と語 の 結 び つ きが 強 い 漢 語 に と っ て 、 大 き な 手 が か り と な る こ とが あ る 。 ま た 、 推 測 に は 様 々 な 要 因 や 、 さ ら に は 母 語 知 識 も大 き く関 係 し て く る 。 こ の よ う に 、 語 素 教 学 法 と 語 意 推 測 は 大 き な 関 係 が あ る 。 語 意 推 測 の 問 題 は 、 語 素 教 学 法 研 究 に お い て あ ま り取 り上 げ られ て こ な か っ た が 、 軽 視 で き な い 重 要 な 問 題 で あ る と考 え る 。. 3.3.日. 中 同 形 語7と 日中非 同形 語 の認 識 、 推 測 の 手 が か りの違 い. 日本 人 は、 中国 語 の 二 字 漢 語 を推 測 す る際 、 日中同 形 語 と日中 非 同 形 語 で 推 測 の 手 が か りや 方 法 が 大 き く異 な る 。筆 者 が 担 当 す る一 年 次 の 中 国 語 ク ラス8で は、 毎 年 一 、 二 回 目 の授 業 時 に、 日中間 の 字 体 、 字 義 の 相 違 や 、 中国 語 にお け る外 来 語 の 扱 い 方 な どを学 ぶ た. 一220一.
(5) 語素教学法の現状 と課題. め に、 次 の よ う な中 国 語 の意 味 当 て ク イズ を お こ な っ て い る。 ち なみ に、 学 生 に は こ の 中 国 語 を 見 て 白 紙 で 出 さず に 何 で も良 い か ら意 味 を書 く よ う指 示 を し て い る 。 で は 、 あ る 学 生 の 答 え を例 に 解 説 し て い き た い 。 表2.日. 本 人 中 国語 学 習 者 の解 答 例. 問題. 解答. (a)"足. 球"(サ. ッ カ ー). ○ サ ッカ ー. (b)"日. 本"(日. 本). ○ 日本. (c)"睡. 覚"(寝. る). ×目が覚 め る. (d)"手. 表"(腕. 時 計). ×手 の ひ ら. (e)"愛. 人"(配. 偶 者). ×不 倫相 手. 周 知 の 通 り、 中 国 語 に は 、"日 本"「 日本(に う な 日 中 同 形 語 と、"足 球"「*足. ほ ん)」、"愛 人"「 愛 人(あ. 球 」、"睡 覚"「*睡. 覚 」、"手 表"「*手. い じ ん)」 の よ. 表 」 な どの 日中 非 同. 形 語 が 存 在 す る 。 ま た 、 日 中 同 形 語 に は 、"日 本"「 日 本 」 の よ う に 意 味 も 同 じ 「同 義 語 」 と、"愛 人"「 愛 人 」(中 国 語 で は 、 「配 偶 者 」 の 意 味)の. よ う に 、 日 中 で 意 味 が 異 な る 「異. 義 語 」 が 存 在 す る 。 さ て 、 上 記 の よ う な ク イ ズ を 行 っ た 後 、 こ の 学 生 に 「な ぜ こ の よ う な 答 え を 書 い た の か 」、 そ の 理 由 を尋 ね た と こ ろ 、 次 の よ う に 考 え た と言 う。. 表3.日 本 人 中 国語 学 習 者 の 推 測 過 程 例. 問題. 推測過程. 解答. (a)"足. 球"(サ. ッ カ ー). 「足 」 を使 う 「球 技 」. ○ サ ッカ ー. (b)"日. 本"(日. 本). 「日本 」. ○ 日本. (c)"睡. 覚"(寝. る). 「睡 眠 」 が 「覚 め る 」. ×目が覚 め る. (d)"手. 表"(腕. 時 計). 「手 」 の 「お も て 側 」. ×手 の ひ ら. (e)"愛. 人"(配. 偶 者). 「愛 人 」. ×不 倫 相 手. "足 球"は. 、 「足 を 使 う球 技?」. と語 素"足"と"球"の. 意 味 を 手 が か り に 、 しか も 日本. 語 の 知 識 を 使 っ て 推 測 し て い た 。 同 様 に 、 語 素 を 手 が か り に 推 測 し た の は 、"睡 覚"と "手 表"で あ る 。 こ れ らの 共 通 点 は 、 日 中 非 同 形 語 と い う こ と に な る 。 一 方 、"日 本"、"愛. 人"の. う に 、 日本 人 が 中 国 語"日. 日 中 同 形 語 は ど う だ ろ うか 。 こ の 学 生 の 答 え か ら も わ か る よ 本"、"愛. 人"と. い う語 を見 て 、 「「日』 の. 一221一. 『 人 』?」 、 「『 愛』す る.
(6) 教 養 ・外 国 語 教 育 セ ン ター 紀 要. 「人 』」 と頭 の 中 で 語 素 に 分 解 し て 考 え る だ ろ う か 。 日本 人 で あ れ ば 、"日 本"、"愛. 人"と. い う語 を み る と、 す ぐ に 日 本 語 の 「日 本 」、 「愛 人 」 と して 認 識 す る だ ろ う。 そ し て 、 上 記 の 学 生 の よ う に"日. 本"「 日 本 」 は 同 義 で あ る た め 正 解 と な る が 、"愛 人"「 愛 人 」 は 、 日. 中 間 で 意 味 が 異 な る た め 間 違 い に 繋 が っ た の で あ る 。 非 漢 字 圏 の 学 習 者 に と っ て は 、"足 球"、"睡. 覚"、"手. 表"、"日. 本"、"愛. 人"は. 、 全 て 「二 つ の 字 で 構 成 さ れ た 語 」 と して 認 識. す る だ け で あ っ て 、 非 漢 字 圏 の 学 習 者 を 対 象 と し た 語 素 教 学 法 の 場 合 は 、 こ れ ら全 て を 同 じ対 象 と して 扱 っ て もか ま わ な い 。 実 際 、 昌(1999)の. 場 合 、 対 象 者 は 対 外 漢 語 教 学 とい. う 位 置 づ け で あ っ て 、 日 中 同 形 語 と非 同 形 語 の 区 別 な く扱 っ て い る 。 し か し、 日本 人 に とって 日中同 形 語 を語 素 に分 解 して考 え る こ とは不 自然 な方 法 な の で あ る。 要 す る に 、 日 本 人 に と っ て 日 中 同 形 語 は 、 語 素 教 学 法 の 対 象 と な りに く い 。 ち な み に 、 日 中 同 形 語 に 関 して は 、 こ れ ま で の 日 中 同 形 語 研 究 で 行 わ れ て い る よ う に 、 語 の 単 位 で 日 本 語 の 意 味 と比 較 し な が ら理 解 す る の が 効 果 的 で あ ろ う。 で は 、 実 際 に 日 中 同 形 語 と非 同 形 語 は 日本 語 と 中 国 語 の 問 で ど の く らい 存 在 す る の だ ろ う か 。 こ の 判 断 は 対 象 とす る 辞 書 に よ っ て 異 な る が 、 今 回 は 下 記 の 辞 書 及 び 語 彙 リス トに 限 定 し て 調 査 した 。. 表4.本 研 究 にお け る 日中 同形 語 、 非 同 形 語 の 判 断基 準 、材 料. 設定. 辞 書 及 び語 彙 リス ト 中国 語. 日本 語. 〈双 活 水 平 洞 江 与 汲字 級大 鋼 〉 の二 字 漢 語. 初 ∼ 中級段 階 の. 甲 級551語. 目標 学 習 語 彙. 、 乙 級1376語. 、 計1927語. ・「 新 選 国語 辞 典 第 九 版 」(約9万. 日本語母語話者の 漢字知識. 語). 中 国語 の語 彙 は、 中国 語 初 級 か ら中級 学 習 者 を念 頭 にお い て 、<双 沼 水 平 洞 江 与 双 字 級 大 鋼 〉 甲、 乙 級 の 計1927語. を対 象 と した。 次 に 、 日本 語 の 範 囲 で あ るが 、 こ れ も辞 書 に. よ って 大 き く判 断 が 異 な る。 この よ うな 日中 同 形 語 問 題 を考 え る場 合 、 中型 、 また は大 型 辞 書 を使 用 す る のが 一 般 的 で あ るが 、今 回 は高 校 、 大 学 で の 学 習 者 とい う こ と を考 え て、 あ え て約9万 語 収 録 の 「 新 選 国語 辞 典. 第 九 版 』 を 日本 語 の判 断基 準 と した。 なお 、 本 研. 究 にお け る 日中 同 形 語 、 非 同 形 語 の 判 断 は全 て 『 新選国語辞典. 第 九 版 』 に従 い、 この 見. 出 しに収 録 さ れ て い ない 語 は、 全 て 日 中非 同形 語 と して判 断 した 。 結 果 、1927語 中1206 語(約63%)が. 日中 同 形 語 、721語(約37%)が. 日 中非 同形 語 と判 断 した 。 日本 人 を対 象. と した 語 意 推 測 、 また は語 素 教 学 法 を考 え る際 は、 原 則 と して 日中非 同形 語 が 対 象 とな る こ とは念 頭 に おい てお く必要 が あ る だ ろ う。. 一222一.
(7) 語素教学法の現状 と課題. 4.日. 本 人 中国 語 初 級 学 習 者 の. 4.1.調. 「語 意 推 測 」 方 略 を 探 る. 表3の. 査 目的 、 方法 例 を も う一 度 見 て ほ しい 。. 表3.日 本 人 中 国語 学 習 者 の 推 測 過 程 例. 問題. 推測過程. 解答. (a)"足. 球"(サ. ッ カ ー). 「足 」 を使 う 「 球技」. ○ サ ッカ ー. (b)"日. 本"(日. 本). 「日本 」. ○ 日本. (c)"睡. 覚"(寝. る). 「睡 眠 」 が 「覚 め る 」. ×目が覚 め る. (d)"手. 表"(腕. 時 計). 「手 」 の 「お も て 側 」. ×手 の ひ ら. (e)"愛. 人"(配. 偶 者). 「愛 人 」. ×不 倫 相 手. 上 記 の よう な語 素 を手 が か りと した 推 測 は、 語 の構造 や 日中の 意 味 か らあ る程 度 学 習 者 の取 る推 測 は予 測 で きる。 しか し、 実 際 に学 生 の 答 え を見 て い る と しば しば想 定外 の 推 測 過 程 や答 え を 目にす る こ とが あ る。 この よ う に、 生 の 学 生 の 視 点 か ら考 え る と少 し違 っ た 問 題 点 が 見 えて くる こ とが あ る。 指 導 側 は 、 学 生 全 て の事 例 を把 握 す る こ と は で き ない が 、 で き る だ け 多 くの 問 題 と特 徴 を把 握 す る こ とで 、 語 素 教 学 法 の ヒ ン トに な る と考 え る。 そ こで 、2012年4月. に下 記 の 条 件 を満 た す155名. を対 象 に未 知 語 の 推 測 調 査 をお こ. な った 。. 1.中. 国 語 を第二 外 国語 と して履 修 す る大 学 生9. 2.中. 国 語学 習歴 な し(4月. 3.日. 本 語母 語 話 者. に調 査). 4.調 査 対 象 語 彙 が 未知 語 で あ る者. また 、今 回 は初 級 段 階 の学 習 語 彙 か ら以下 の23語 を対 象 に調 査 を行 っ た。. 調 査 対 象 語 彙23語 足 球 、操 場 、 留 念 、 年 級 、 睡 覚 、 生 日、 医 生 、 面 包 、 午 坂 、 火 牟 、 手 表 、 美 国 、 随 机 、 屯 脳 、 限 制 、 負 責 、 介 招 、 熟 狗 、 汽 牟 、 手 紙 、 辛 拉OK、. 七 尤珠 、意 大 利. 被 験 者 に は これ ら語 を み て意 味 を推 測 し、 答 え の み を解 答 す る よ う指 示 した。 ま た、 被. 一223一.
(8) 教 養 ・外 国 語 教 育 セ ン ター 紀 要. 験 者 に は、事 前 に以 下 の点 に注 意 す る よ う口頭 で 指 示 した 。. 1.全. て ま だ 学 習 し て い な い 中 国 語 で あ る(わ. か ら な くて 当 然). 2.漢. 字 を見 て 何 か し らの 答 え を書 く. 3.時. 間 切 れ の 場 合 を 除 き、 で き る か ぎ り 白 紙 で 出 さ な い. 4.も. し中 国語 の意 味 を知 って い る場 合 、 問 題 番 号 に○ をつ け る. で きる だ け未 記 入 を さ け る ため 、 途 中机 問 巡 視 し、 未 記 入 者 に は何 か し らの解 答 を書 く よ う指 示 を して い た が 、 そ れ で も解 答 が 出 て こ ない 場 合 は 「未 記 入 」 と して カ ウ ン トし た。 また 、 今 回 の 調 査 目的か ら、 日中の 字 体 差 は考 え な い もの とす る。 そ の た め、 日中 間 で 字 体 差 が 大 き く、 同形 と認 識 で きない 可 能 性 の あ る字 に関 して は、 問 題 用 紙 に 日本 漢 字 の字 体 を 「. 」 で提 示 した。(例)"操 場"「 操 場 」、"睡 覚"「 睡覚 」、 な ど。. 本 調 査 の 目的 は、 日本 人 初 級 学 習 者 の 推 測 行 動 、 及 び語 素 ま た は 日本 語 母 語 知 識 を手 が か りと した 推 測 方 略 の 傾 向 を把 握 す る こ と にあ る。 な お 、今 回 の調 査 は文 脈 の 中 で 未 知 語 を提 示 す る ので は な く、 あ えて 語 彙 の み で 提 示 した。 理 由 は、 語 彙 だ け を提 示 す る こ とで 極 力 語 素 以 外 の 手 が か りの干 渉 を防 ぐた め で あ る。 今 回 の調 査 及 び分 析 方 法 で あ るが 、 本 来 詳 細 に学 生 の推 測 過 程 を考 察 す る に は、 例 え ば 頭 の 中 の推 測 過 程 を全 て 文字 に起 こす 方 法 か 、 も し くは被 験 者 に イ ンタ ビ ュ ー調 査 に よっ て推 測 過 程 をそ の ま ま口 に 出 して も らう方 法 な どが あ る。 阿部(2004)で. は、20名 程 度 の. 学 習 者 を対 象 に、 答 え だ けで な く頭 の 中で 考 えて い る推 測 過 程 を被 験 者 にそ の ま ま書 か せ る とい う方 法 で 調 査 を した。 しか し、 こ う した 方 法 に よる調 査 に は事 前 に被 験 者 に対 して 十 分 な説 明が 必 要 で あ り、 も し説 明 が 不 十 分 で あ る と望 ま しい 結 果 が 出 ない とい う危 険 が あ る ため 、 被 験 者 の 数 も限 られ て くる。一 方 、今 回 の調 査 方 法 で は、被 験 者 の 解 答 結 果 か ら推 測 過 程 を独 自 に調 査 す る た め、 被 験 者 が どの よ うな手 が か りを使 って 推 測 したか を詳 し く探 る こ とは で き ない 。 しか し、被 験 者 へ の 負 担 は少 な く、 且 つ 思 い つ い た答 え を その ま ま解 答 で きる とい う利 点 もあ る。 そ こで 、今 回 の 調 査 目的 か ら考 え て、 量 的 研 究 に よ る 調 査 方 法 を採 用 した。. 4.2.調. 査結果. 今 回 は 紙 幅 の 関 係 上 、 実 験 語 彙 の 中 か ら本 研 究 の 対 象 と な る 日 中 非 同 形 語 の 二 字 漢 語 か ら"足. 球 、 生 日、 医 生 、 睡 覚 、 操 場 、 留 念"に. 一224一. 絞 って 考 察 して み た い。.
(9) 語素教学法の現状 と課題. 4.2.1."足 表5."足. 球"「 サ ッ カ ー 」 球"「 サ ッ カ ー 」 の 解 答 結 果(有. 効 解 答 数152名/無. 効 解 答 ・未 記 入 数3名). サ ッ カー. 145. 肉球. 4. 足の裏. 1. 指. 1. かか と. 1. 無 効 解 答 ・未記 入. 3. "足 球"は. 有 効 解 答152名. 中145名. が 正 し い 「サ. ッカ ー」 とい う意 味 を推 測 で きた。 日. 本 語 に は 「*足 球 」 とい う語 は 存 在 し な い が 、 語 素"足"と"球"は す る 。 正 しい 意 味 に 推 測 で き た 者 は 、"足 球"を 「足 を使 っ た 「球(球. と も に 日本 語 に存 在. 頭 の 中 で 語 素"足"と"球"に. わ け て、. 技)」 か ら、 「サ ッ カ ー 」 と推 測 し た 可 能 性 が 高 い 。 ま た 、 間 違 っ た. 推 測 と し て 「肉 球 」 と答 え た 者 が4名. 、 「足 の 裏 」、 「指 」、 「か か と 」 が そ れ ぞ れ1名. ずつ. い た 。 「肉 球 」、 「足 の 裏 」、 「指 」、 「か か と 」 と い う答 え だ け を 見 る と 意 味 が 大 き く異 な る が 、 お そ ら く ど れ も 「足 」 と 「球 」 と い う 語 素 の 意 味 を 手 が か り に 推 測 し た と 考 え ら れ る 。 予 想 で は 、 も う 少 し答 え が 分 散 す る と 考 え て い た が 、 こ の よ う に 、 「足 」 と 「球 」 と い う語 素 以 外 の 手 が か りが な い 状 態 で 、 大 半 が 「サ ッ カ ー 」 とい う 意 味 を 想 像 し た の も注 目す べ き結 果 で あ る 。. 4.2.2."生. 日"「 誕 生 日」. 表6."生. 日"「 誕 生 日」 の 解 答 結 果(有. 誕生 日. 130. 生年月 日. 11. 太陽. 1. 朝日. 1. その他. 11. 無 効 解 答 ・未記 入. 1. "生 日"「 誕 生 日 」 は. 、 有 効 解 答154名. 「生 年 月 日 」 と答 え た 者 が11名. 効 解 答 数154名/無. 中130名. 効 解 答 ・未 記 入 数1名). が 正 しい 意 味 へ と推 測 で き た。 ま た、. い た が 、"生"と"日"か. ら 「生 年 月 日」 と推 測 して もお. か し く は な い 。 こ れ は 、 日本 人 が 間 違 い や す い 答 え と 考 え て 良 い 。 他 に も 、 「太 陽 」、 「朝 日」 と 答 え た 者 は 、"日"を. 「sun」 の 意 味 で 推 測 し た 結 果 、 間 違 っ た 推 測 に 繋 が っ た と考. え られ る 。. 一225一.
(10) 教 養 ・外 国 語 教 育 セ ン ター 紀 要. 4.2.3."医 表7."医. 生"「 医 者 」 生"「 医 者 」 の 解 答 結 果(有. 効 解 答 数146名/無. 効 解 答 ・未 記 入 数9名). 医者、医師. 109. 医大生. 20. 病院. 5. 医大. 2. 医療. 1. 医者の息子. 1. 医者の人生. 1. 患者. 1. その他. 6. 無 効 解 答 ・未 記入. 9. "医 生"に. つ いては. 、 正 しい 意 味 の 「医 者 、 医 師 」 と推 測 し た も の は109名. し、 「医 大 生 」 と い う 解 答 が20名. お り、"生"を. い た 。 しか. 「学 生 」 の 「生 」 と 認 識 し た 結 果 で あ ろ. う 。 日本 人 に と っ て 「∼ 生 」 は 、 「学 生 」 の 意 味 で イ メ ー ジ さ れ や す い とい う特 徴 が あ る の か も しれ な い 。 な お 、"生"「. 生 」 と い う 字 は 、 読 み ・意 味 項 目が 多 く、 推 測 に は 注 意 の. い る語 素 で あ る 。 ち な み に、 『 常 用 漢 字 表10』 に は 、 音 読 み は 「セ イ 、 シ ョ ウ 」、 訓 読 み は 「い き る 、 い か す 、 い け る 、 う ま れ る 、 う む 、 お う 、 は え る 、 は や す 、 き 、 な ま 」 の 音 訓 12の 読 み が あ り、 『常 用 漢 字 表 』 内 で 最 も音 訓 読 み が 多 い 字 で あ る 。 意 味 の 面 で も、 「生 死 」、 「生 活 」、 「生 産 、 派 生 」、 「生 徒 、 学 生 」、 「生 食 、 生 野 菜 」 な ど多 義 に わ た る 。. 4.2.4.`睡 表8."睡. 覚"「 寝 る 」 覚"「 寝 る 」 の 解 答 結 果(有. 睡眠、 寝 る、寝 る こ と 目覚 め 、 目覚 め る、 目が 覚 め る. 68. 12. 効 解 答 数141名/無. 夢 目覚 ま し 、 目覚 ま し 時 計. 効 解 答 ・未 記 入 数14名). 17. 起 きる、起 床. 14. 9. 眠たい、眠い. 5. 眠気. 5. 睡魔. 2. 爆睡. 2. 味覚. 1. その他. 15. 無 効 解 答 ・未記 入. 14. こ の 語 の ポ イ ン トは"覚"に. あ る 。 日 本 語 の 「覚 」 に は 、 大 き く次 の3つ. の意味 が あ. る。 ① 「お ぼ え る」 ②. 「さ め る 」 ③. 「感 覚(味. 覚 、 聴 覚 、 視 覚 、 な ど)」. こ の よ う に 、 多 義 語 の 場 合 に は 当 然 個 人 に よ っ て 推 測 が 異 な り、 結 果 答 え も大 き く散 け る の が 特 徴 で あ る 。 し か も、 ポ イ ン トは 中 国 語 の"覚"が 点 で あ る 。 で は 、 日 本 人 は"覚"「. どれ に も当 て は ま らな い とい う. 覚 」 と い う字 を 見 る と ど の 意 味 項 目が 頭 に 浮 か び 、 さ. 一226一.
(11) 語素教学法の現状 と課題. ら に 「睡 」 と組 み 合 わ せ て 語 の 意 味 を 推 測 し て い る の だ ろ う か 。 結 果 を み る と 、 「睡 眠 、 寝 る 、 寝 る こ と 」 と、 正 し い 意 味 に ア ク セ ス で き た 者 は68名. い た 。 しか し、 こ れ は 非 常. に 奇 妙 な こ と で あ る 。 日本 語 で 「睡 」 と 「覚 」 の 上 記 の ど の 意 味 項 目 で 推 測 し て も、 「寝 る 」 と い う 結 果 に は 繋 が ら な い 。 そ こ で 、 数 名 に 実 験 後 推 測 過 程 を 尋 ね た と こ ろ 、 「睡 」 の 字 だ け で 「寝 る 」 と答 え た とい う。 全 員 が 同 様 の 推 測 を し た と は 断 定 で き な い が 、 こ の よ う な ど ち ら か 一 方 の 語 素 の み を 手 が か りに 推 測 す る と い う行 動 は 他 の 語 で も 見 ら れ た 。 こ れ も、 一 つ の 学 習 方 略 と して 把 握 す る 必 要 が あ る だ ろ う。 一 方 、 「睡 眠 、 寝 る 、 寝 る こ と」12名. 、 「起 き る 、 起 床 」14名. 、 「眠 た い 、 眠 い 」5名 、 こ れ ら は 、"覚"「 覚 」 を 「さ め. る 」 と い う 意 味 で 認 識 し、 「睡 眠 」 が 「覚 め る 」 と推 測 した と考 え ら れ る 。 ま た 、 ③ 「感 覚(味. 覚 、 聴 覚 、 視 覚 、 な ど)」 の 意 味 考 え た と 予 測 で き る 「味 覚 」 と い う 答 え も1名. い. た。. 4.2.5.``操 表9."操. 場"「 グ ラ ウ ン ド」 」 易"「 グ ラ ウ ン ド」 の 解 答 結 果(有. 効 解 答 数124/無. 効 解 答 ・未 記 入 数31). グ ラ ウ ン ド、 運 動 場. 16. 体育館. 11. 体 操 、体 操 場. 10. 操 縦 、操 縦 席. 9. 操作. 8. あ げ もの 、 天 ぷ ら. 5. 工場. 4. 運転席. 4. そ の他. 57. 無 効 解 答 ・未 記 入. 31. "操 」 勿"(「 グ ラ ウ ン ド. 、 運 動 場 」 の 意 味)は. こ こ で は 、"操"「 操 」 が 問 題 と な る 。 日本 語. 、 正 しい 意 味 で 推 測 で き た 者 が 少 な か っ た 。 「操 」 の 意 味 を 『新 選 国 語 辞 典 』 で 見 て み る. と次 の よ う に あ る 。 ① 「あ や つ る 、 う こ か す 」:操 業 、 操 作 、 操 縦 、 体 操 、 な ど ② 「み さ お 、 心 を し っ か り と た もつ 」:操 行 、 操 守 、 節 操 、 貞 操 、 な ど 結 果 を み る と、 日本 人 は 「体 操 」 か 「操 る 、 操 作 、 操 縦 」 の ど ち らか が 浮 か び や す い こ とが 伺 え る 。 「体 操 」 で 推 測 し た 場 合 、 「体 操 」 の 「場 所 」 か ら 「グ ラ ウ ン ド、 運 動 場 」 も し く は 「体 育 館 」 と な る 。 一 方 、 「操 る 、 操 作 」 で 推 測 し た 場 合 、 「操 る 、 操 作 す る 」+ 「場 所 」 か ら 「操 縦 席 、 運 転 席 」 と い う 推 測 に 繋 が っ て い る 。 さ ら に 、 こ こ で の 特 徴 は 、 解 答 結 果 か ら わ か る よ う に 答 え が 広 く分 か れ た と い う 点 も注 目 す べ き で あ る 。 「そ の 他 」 と は 、 解 答 数 が1つ. の もの で あ る が こ こ で は57あ. な 語 と 考 え ら れ 、 注 意 が 必 要 で あ ろ う。. 一227一. っ た。 答 えが 分 散 す る語 は推 測 が 困 難.
(12) 教 養 ・外 国 語 教 育 セ ン ター 紀 要. 4.2.6."留 表10."留. 念"「 記 念 に 残 す 」 念"「 記 念 に 残 す 」 の 解 答 結 果(有. 効 解 答 数122名/無. 効 解 答 ・未 記 入 数33名). 留年. 67. 我慢. 6. 思い出. 6. 残念. 4. 注意. 3. 後悔. 3. 留学. 3. 留守. 2. その他. 18. 無 効 解 答 ・未 記入. 33. こ の"留. 念"(「 記 念 を 残 す 」 の 意 味)は. 、 想 定 外 の 興 味 深 い 結 果 と な っ た 。"留"「. 留」. は 、 結 果 か ら も多 く は 「と ど め る 」 と い う 意 味 で 理 解 し て い る こ とが わ か る 。 注 目す べ き ポ イ ン トは 、"念"「 念 」 で あ る 。 「念 」 は 日 本 語 で 考 え る と、 「念 じ る 」 か 「記 念 」 の 二 つ の 意 味 が 思 い 浮 か ぶ だ ろ う。 実 際 、 こ の"留. 念"の. 意 味 は 「記 念 」 とい う 意 味 が 浮 か べ ば. 正 しい 意 味 に 繋 が る 可 能 性 が 高 くな る が 、 逆 に 「念 じ る 」 とい う 意 味 が 浮 か ぶ と正 しい 意 味 へ の ア ク セ ス は 困 難 と な る 。 実 験 前 の 予 想 で は 、 「念 じ る 」 と い う 意 味 が 浮 か び 、 「記 念 」 の 「念 」 と考 え る 者 は 少 な い の で は な い か と考 え て い た 。 結 果 、 予 想 通 り 「記 念 」 と 考 え た 者 は 、 「思 い 出 」 の6名 問 題 は 、122名. 中67名. で あ る と考 え られ る 。. が 「留 年 」 と答 え た 結 果 で あ る 。 こ れ は 漢 字 の 意 味 で は な く、 音. 「り ゅ う ね ん 」 を 推 測 の 手 掛 か り と し た と考 え て 良 い 。 推 測 の 手 が か り は 漢 字(語 意 味 が 強 い と考 え て い た が 、 こ の よ う に 音(同. 音)に. 素)の. よ って 意 味 を推 測 す る場 合 もあ る こ. とが わ か っ た 。 こ の よ う に 、 実 際 に 調 査 す る こ と で 想 定 外 の 学 習 方 略 も見 え て く る 。. 4.3.調. 査 の ま とめ:語 彙 指 導 へ の 応 用. 学 習 者 の 間違 いや 問題 の傾 向 は、 語 構 造 や 日中 間 にお け る意 味 の差 異 の分 析 か ら、 あ る 程 度 予 測 は た て られ る。 しか し、 実 際 に この よ う に学 習 者 の 生 の 答 え を見 て 、 結 果 か ら少 し深 く過 程 を考 え る こ とで 、 これ まで 見 えて こ なか った 問 題 点 が 浮 き彫 りに な る。 語 素 教 学 法 研 究 に は、 特 に こ の後 者 の視 点 は重 要 な 要素 とな る と考 え る。 今 回 は、 い くつ か の 語 に限 定 して調 査 を行 っ たが 、 今 後 も可 能 な 限 り一 語 で も多 く生 の 学 習 者 の 問 題 点 を把 握 し てい く必要 が あ る と考 えて い る。 なお 、 今 回 は実 験 終 了 後 、 語 彙 指 導 の一 環 と して 日中間 の 字 体 、 字 義 の 差 異 や 外 来 語 に つ い ての 指 導 をお こ な った 。被 験 者 に は、 今 回の 調 査 の 意 図 を被 験 者 に説 明 し、 同日 寺に語 素 を手 が か り と した 推 測 方 略 の問 題 に も触 れ た。 日本 人 は、 母 語 の 語 彙 習 得 にお い て も語 素 を手 が か り と した 語 意 推 測 とい う方 法 は頻 繁 に使 用 して お り、 日本 人 に とって は半 ば無 意 識 的 に使 っ て い る学 習 方 略 と言 っ て も良 い 。 そ の ため 、 語 素 と語 の 関 係 性 を重 視 してい. 一228一.
(13) 語素教学法の現状 と課題. る 被 験 者 は 少 な か っ た 。 こ れ は 、 荒 川 氏 の 指 摘 と も関 係 し て く る 。. 「"扮照"が. パ ス ポ ー トで あ る こ と は 誰 で も知 っ て い る 。 しか し、 こ れ が な ぜ パ ス ポ ー. トに な る の か 。"扮"が. 「保 護 す る 」 と い う の は わ か る 。 で は"照"と. は な にか 。 す. ぐ に ピ ン ト こ な い の は 、 こ の 字 の 意 味 が 日 本 の 「照 」 に な い か ら だ 。(以 下 、 省 略)」 (荒 川2009:41)よ. り引 用. 通 常 、 新 出 単 語 で は 、 『"扮照"(名)「. パ ス ポ ー ト」』 と 提 示 し、 学 習 者 は"扮. 照"が. 「パ ス ポ ー ト」 だ と覚 え る 。 学 生 の 中 で よ ほ ど研 究 熱 心 な 学 生 は 、 上 記 の よ う に 「"扮照" の"照"の. 意 味 は?」 、 「な ぜ"扮"と"照"で. 『パ ス ポ ー ト』 の 意 味 に な る の か?」. と考. え る か も しれ な い が 、 そ の よ う な 学 生 は ご く稀 で あ る 。 今 回 の よ う に 、 語 素 教 学 法 の 前 段 階 と して 、 学 習 者 に 語 素 を 手 が か り と した 推 測 方 略 の 問 題 を 考 え さ せ る の も重 要 で あ る と 考 え る。. 5.日. 本 人 中国 語 学 習 者 を対 象 と した語 素 教 学 法 を考 え る. 5.1.語. 素 教 学 法 で必 要 な条 件 と要 素. 漢 語 語 素 研 究 は、 語 構 造 的要 因 、意 味 的要 因 な ど、 こ れ まで 様 々 な角 度 か ら研 究 が 行 わ れ て きたが 、 語 素 教 学 法 で は こ う した研 究 成 果 を元 に、 さ らに次 の よう な問 題 を想 定 した 問 題 解 決 が 必 要 で あ る と考 え る。. 1.語. 素 、語 彙 の選 別. 2.提. 示 時期. 3.提. 示 方法. 4.指. 導方法. こ れ らを総 合 的 に考 え る こ とが 語 素 教 学 法 に必 要 な要 素 で あ り、 どの 要 素 が 欠 け て も効 果 的 な語 素 教 学 法 は望 め な い。 今 回 は紙 幅 の 関係 上 、 こ れ らの問 題 の 中で 「語 素 、 語 彙 の 選 別:何 を教 え るか 」 に絞 り、 い くつ か の 問 題 点 を少 し掘 り下 げ て考 え てみ たい 。 常 用 さ れ る語 素 が3000近. くあ る 中 で、 全 て の 語 素 を教 え る こ とは不 可 能 で あ る 。 しか も、 冒 頭. か ら度 々述 べ て い るが 、 これ が 語 彙 教 育 とな る とさ らに時 間 の 制 限が あ り、 どの 語 素 を教 え るか を選 別 す る こ とが 語 素 教 学 法 研 究 にお い て重 要 な要 素 とな る。 これ まで の 語 素 教 学 法 研 究 で は、 語 素 ま た は語 の 選 別 の 問題 は 非 常 に曖 昧 で 詳 し く考 察 され て い ない 。 特 に、 日本 人 学 習 者 に 限定 した考 察 は少 な く、 本 研 究 で 詳 し く考 え て い きた い。 そ もそ も、 語 素. 一229一.
(14) 教 養 ・外 国 語 教 育 セ ン ター 紀 要. の選 別 を考 え る際 、 通 常 で あ れ ば教 え るべ き語 素 ま た は語 に重 点 を置 か れ が ち で あ るが 、 語 素 教 学 に 向 か な い語 素 また は語 を考 え る こ と も重 要 な語 素 の選 別 と言 え る。 そ こで 、 今 回 は特 に これ まで あ ま り指 摘 され なか った 後 者 の 視 点 か ら、 以 下3つ の 方 法 で 「語 素 、 語 彙 の 選 別 」 の 問題 点 を指 摘 した い 。. 5.2.日. 中 同 形 語 素11の 問 題. 日本 人 中 国 語 学 習 者 を 対 象 と した 語 素 教 学 法 を 考 え る 際 、 日 中 非 同 形 語 が 対 象 の 条 件 と な る こ と は 上 記3.3説. 明 し た 通 りで あ る が 、 こ の 日 中 非 同 形 語 を さ ら に 深 く見 て い く と二. 字 漢 語 に 含 ま れ る 第 一 語 素 及 び 第 二 語 素 が 日 中 同 形 で あ る か に よ っ て 、 大 き く4つ. のタイ. プ に わ け る こ とが で き る 。 な お 、 こ こ で は"生 日"を 例 に す る と 、"生"を 「第 一 語 素 」、 "日"を 「第 二 語 素 」 とす る 。 で は、 各 タ イ プの特 徴 及 び 問題 点 を考 えて み た い 。. 表ll.日 タイプ. 中 同 形 語 素 の タ イ プ(日. 512語(71%). B. 83語(12%). を 対 象). 特徴. 二 字 漢 語 数(%)12. A. 中 非 同 形 語721語. 例. 第 一 、 二 語 素 と も 日中同 形. 生 日、 足 球 、 感 到 、 留 念. 第 一 語 素 は 日中 同形 牛 妬 、小 姐 、恐 伯 、号 偶. 第 二 語 素 は 日中非 同形 C. 93語(13%). 第 一 語 素 は 日中非 同形 哩 酒 、 本 果 、 倣 客 、 ヌ艮巨. 第 二 語 素 は 日中 同形 D. 33語(5%). 第 一 、二 語 素 と も 日中非 同 形. ま ず 、 第 一 、 第 二 語 素 と も 日本 語 に 存 在 す るAタ 字 漢 語"生. 日"「*生. 拉 坂 、 翅 膀 、 月各腎 、 夢 卜. イ プ は 、 例 え ば"生. 日"の. よ うに、 二. 日 」 と し て は 日本 語 に 存 在 し な い 、 い わ ゆ る 日 中 非 同 形 語 彙 で あ る. が 、 語 素 の 単 位 で 見 る と、"生"「. 生 」、"日"「. 日」 と も に 日本 語 に 存 在 す る 。 こ の タ イ プ. に 属 す る 日 中 非 同 形 語 は 、 上 記 の よ う に 語 素 の 意 味 が 手 が か り と な る もの で 、 全 体 の71% を 占め る。 次 に 、 第 一 語 素 、 ま た は 第 二 語 素 の ど ち らか 一 つ は 日本 語 で 使 わ れ な い 日 中 非 同 形 の 語 素 が 含 ま れ るBま た はCタ イ プ で あ る が 、 例 え ば"牛 妨"で 見 る と、 二 字 漢 語"牛 妨"は "生 日"同 様 、 日 中 非 同 形 語 と な る 。 そ こ で 、 語 素 に"牛"と"妨"で 見 た 場 合 、"牛"は 日本 語. 「牛 」 と い う 字 が 存 在 す る が 、"効"と. る と、 当 然 推 測 の 手 が か り は"牛"だ. い う 字 に は 日本 語 で は 使 わ れ な い 。 そ う な. け に な る とい う こ と で あ る 。 二 字 漢 語 の 構 造 か ら考. え る と 、 ど ち ら か 一 つ の 語 素 の 手 が か り だ け で は 正 しい 意 味 に 繋 が る 可 能 性 は 低 くな る と. 一230一.
(15) 語素教学法の現状 と課題. 同 時 に 、 間 違 っ た 推 測 に 繋 が る 危 険 性 が 高 く な る 。BとCタ 全 体 の25%(Bタ. イ プ12%、Cタ. イ プ13%)を. イ プ に該 当 す る二 字 漢 語 は、. 占め る。. 最 後 に 、 第 一 、 第 二 語 素 と も 日 中 非 同 形 のDタ イ プ で あ る が 、"拉 坂"の よ う に"拉"、 "坂"と も に 日本 語 で 使 わ れ な い 語 素 の 場 合 、 日本 語 の 知 識 で は 二 字 漢 語 だ け で な く語 素 か らの 手 が か り も全 く な い 状 態 で あ る 。 偏 労 か ら の 手 が か り を 考 え な い も の とす れ ば 、 こ れ ら は 非 漢 字 圏 の 学 習 者 と 同 様 の 状 態 で あ る 。 こ の タ イ プ の 語 は 、 日本 人 に と っ て 推 測 の 出 来 な い 語 素 と し て 、 予 め 把 握 し て お く必 要 が あ る だ ろ う。 こ のDタ 721語. 中 わ ず か33語. イ プ は 全 体 の13%で. 、. で あ った 。 こ れ らは ま とめ て提 示 、 指 導 、 学 習 が可 能 な数 で あ ろ う。. こ の よ う に 、 日本 人 を対 象 と し た 語 意 推 測 や 語 素 教 学 法 を 考 え る 際 、 日 中 同 形 語 素 の 問 題 も考 慮 す べ きで あ る 。 特 に 全 体 の 約3割. を 占 め るB、C、Dタ. イ プ に 関 して 、予 め 指 導. 側 は 把 握 し て お く こ と は 重 要 で あ る 。 こ れ ら の 指 導 法 に 関 して も、 直 接 二 字 漢 語 と し て 教 え る の か 、 ま た は 新 た な提 示 方 法 や 指 導 法 を 考 え る の か 、 今 後 検 討 の 必 要 が あ る 。. 5.3.使. 用頻度の問題. 次 に 、 使 用 頻 度 の 視 点 か ら考 え て み た い 。 ど の 語 素 を教 え る か 、 と い う問 題 を 考 え る に あ た り、 語 素 の 使 用 頻 度 は 重 要 な 判 断 基 準 の 一 つ と な る と考 え る 。 ま ず 、 二 字 漢 語 に 含 ま れ る 語 素 数 の 問 題 を 考 え て み た い 。 例 え ば3000の. 二 字 漢 語 に は 、 語 素 は そ の 倍 の6000で. あ る 。 こ れ だ け を み る と、 語 素 を 学 習 す る こ と は 倍 の 時 間 が か か る 計 算 に な る 。 しか し、 こ の 数 字 は 延 べ 数 で あ っ て 同 じ語 素 が 重 複 して い る も の も あ る 。 で は 、 同 じ語 素 を ま とめ て1と. カ ウ ン ト した 場 合 の 、 い わ ゆ る 語 素 の 異 な り数 は どれ く ら い に な る だ ろ う か 。 今 回 、. 既 存 す る 中 国 語 の 語 彙 リ ス ト 《双 沼 水 平 洞 江 与 双 字 級 大 鋼 》 の 二 字 漢 語6415語13を に 語 素 の 異 な り数 を 調 査 し た 。 そ の 結 果 、6415語 異 な り数 は2427で. で 語 素 の 延 べ 数 は 倍 の12830で. 対象 あ るが 、. あ っ た 。 こ の 結 果 は 、 言 い 換 え る と一 つ の 語 素 が 複 数 の 語 で 使 わ れ て. い る もの が あ る と い う こ と で あ る 。 こ の よ う に 、 語 素 に は 二 字 漢 語 の 中 で 何 度 も 出 現 す る もの もあ れ ば 、 た っ た 一 つ の 二 字 漢 語 に で し か 使 わ れ な い も の も あ る 。 も ち ろ ん 、 一 概 に 使 用 頻 度 の多 い 語 素 が 重 要 で 、使 用 頻 度 の低 い語 素 は重 要 で は な い とは言 い切 れ な い。 し か し、 冒 頭 か ら述 べ て い る 「効 率 よ く語 彙 量 を 増 や す 」 と い う面 か ら考 え る と、 や は り語 素 の 使 用 頻 度 は 重 要 な 要 素 と な る 。 ま た 、 少 な く と も 指 導 側 は こ の 問 題 は 把 握 し て お く必 要 が あ る。 で は、 使 用 頻 度 が 高 い 語 素 は ど の よ う な もの か 具 体 的 に み て い きた い 。今 回 は 、 《双 沼 水 平 洞 江 級 大 鋼 》 の 二 字 漢 語6415語. を対 象 に調 査 す るが 、 二 字 漢 語 の 場 合 、 第. 一 語 素 ま た は 第 二 語 素 の ど ち ら で 出 現 す る か 、 と い う 問 題 も重 要 に な っ て く る 。 そ こ で 、 今 回 は 第 一 語 素 と 第 二 語 素 そ れ ぞ れ の 位 置 で の 使 用 頻 度 を 調 査 した 。. 一231一.
(16) 教 養 ・外 国 語 教 育 セ ン ター 紀 要. 5.3.1.第. 一 語 素 に お け る 語 素 の 使 用 頻 度14 表13.第. 一 語 素 で の 使 用 回 数 及 び 該 当 語 素 数15. 使用回数. 該当語素数. 1回. 796(42%) 962(51%). 2∼9回. 104(6%). 10∼19回. 15(1%). 20∼29回. 6(0%). 30回 以 上. 二 字 漢 語6415語 6415語. 中 、 第 一 語 素 に お け る 異 な り語 素 数 は1883字. 中 わ ず か1語. に しか 使 用 さ れ な い 語 素 は796字. 表14.使. 第一語素. で 、 全 体 の 約4割. を 占め る 。. 用 頻 度 の 高 い 第 一語 素. 二字漢語例. 使用回数. 不. 56回. 不錯 不但 不久 不如 不同 不要 不用. 大. 43回. 大概 大家 大声 大学 大夫 大街 大量. 一. 39回. 一般 一点 一定 一共 一会 一快 一起. 公. 31回. 公安 公布 公民 公頃 公式 公用 公扱. 分. 31回. 分布 分割 分工 分解 分寓 分裂 分泌. 升. 30回. 升 亦 升 除 升 劫 升 友 升坂 升 口 升 幕. 人. 29回. 人家 人同 人力 人群 人士 人体 人心. 出. 29回. 出差 出序 出 劫 出坊 出境 出面 出名. 上. 28回. 上扱 上居 上 上交 上遊 上室 上任. 友. 28回. 友焼 友生 友現 友展 友表 友出 友迭. 一 方 、 第 一 語 素 に お い て 使 用 頻 度 が 最 も 高 い 語 素 は"不"で 次 い で 、"大"の43語. で あ っ た。 こ の 中 で、. 、"一"の39語. と続 く。. 一232一. 、56語. に使 用 され てい た。.
(17) 語素教学法の現状 と課題. 5.3.2.. 第 二 語素 に お け る語 素 の 使 用頻 度 表15.第 二 語 素 で の 使 用 回 数 及 び該 当語 素 数. 使用回数. 該当語素数. 1回. 737(43%) 848(49%). 2∼9回 10∼19回. 99(6%). 20∼29回. 24(1%) 9(1%). 30回 以 上. 続 い て 、 第 二 語 素 で 同 様 に 調 査 した 結 果 、 異 な り語 素 数 は1717字 1語 に しか 使 用 さ れ な い 語 素 は737字. で 、 全 体 の 約4割. で 、6415語. 中わずか. を占 め る。. 表16.使 用 頻 度 の 高 い 第 二語 素. 二字漢語例. 第二語素. 使用回数. 子. 131. 杯子 本子 几子 核子 校子 橘子 桔子. 人. 46. 愛人 別人 夫人 工人 病人 大人 故人. 力. 44. 努力 夙力 精力 能力 用力 有力 吃力. 心. 40. 点心 美心 安心 担 心 放心 決心 耐心. 劫. 37. 激劫 生劫 推劫 行劫 自劫 変劫 凋劫. 訣. 36. 口訣 里来 眉来 前訣 拳来 外美 指美. 行. 34. 遊行 旅行 根行 不行 挙行 実行 送行. 面. 33. 方面 児面 北面 表面 地面 奈面 対面. 定. 30. 決定 一定 否定 規 定 堅 定 肯定 碗定. 用. 29. 不用 利用 使用 采用 費用 没用 耐用. 会. 29. 机会 社会 晩会 宴会 一会 大会 工会. 汽. 29. 客代 室代 天代 力代 煤代 暖代 脾代. 表16か. ら も わ か る よ う に 、 第 二 語 素 の 使 用 頻 度 上 位 に は 、"子"、"共"、"面"、. な ど、. 接 尾 辞 的 用 法 で 用 い ら れ る 語 素 が 多 く見 ら れ る 。 第 二 語 素 で 最 も 多 く使 わ れ る 語 素 は 、 "子"で131語 に 出 現 して い る 。. 一233一.
(18) 教 養 ・外 国 語 教 育 セ ン ター 紀 要. 5.3.3.第. 一 語 素 及 び 第 二 語 素 に お け る 語 素 の 使 用 頻 度16. 最 後 に 、 第 一 語 素 、 第 二 語 素 を 合 わ せ て の 出 現 回 数 の 結 果 も報 告 す る 。. 表17.第 一 語 素 及 び第 二 語 素 で の 使 用 回 数及 び該 当語 素 数. 使用回数. 該当語素数. 1回. 831. 2∼9回. 1225. 261. 10∼19回. 20∼29回. 69. 30∼39回. 23. 40回 以 上. 18. 表18.第 一 語 素 、及 び第 二 語 素 で の使 用 頻 度 の高 い語 素 第一、二語素. 使用回数. 第一、二語素. 使用回数. 第一、二語素. 使用回数. 子. 134. 力. 49. 友. 44. 人. 75. 行. 48. 一. 43. 不. 61. 地. 46. 出. 41. 大. 58. 代. 46. 用 、 学. 40. 心. 57. 分. 46. 生 、 会 、 美. 39. 劫. 53. 面、定. 45. 法、事. 38. 第 一 語 素 及 び 第 二 語 素 で の 使 わ れ 方 を 見 る と、 ま た 違 っ た 問 題 も 明 ら か に な る 。 例 え ば 、 最 も使 用 回 数 が 多 い134語 て い る が 、 第 一 語 素 と して は"子. で 使 用 さ れ て い る"子"は. 同 様 に"不"も61語 不"、"毫. 不"、"要. 弾"、"子. 、 第 二 語 素 で131語. 弟"、"子 刊、"、の3語. の み で あ っ た。. で 使 わ れ て い る が 、 第 一 語 素 と し て56語 不"、"決. 不"、"自 不"の5語. に使 用 され. 、 第 二 語 素 と し て は"駄. の み で あ っ た。 この よ う に、 第 一 語 素 ま た. は 第 二 語 素 の ど ち ら か に 集 中 し て 使 用 さ れ る 語 素 も あ れ ば 、"地"、"友"、"出"、"法"の よ う に 、 第 一 語 素 、 第 二 語 素 に お い て 均 に 、 高 頻 度 で 使 用 さ れ て い る 語 素 も あ り、 特 に こ の よ う な タ イ プ は 語 素 教 学 法 に お い て 注 目す べ き語 素 と言 え る 。 今 後 、 さ ら に 詳 し く考 察 して い く必 要 が あ る が 、 ま ず 語 素 教 学 法 で の 語 素 の 選 別 と い う. 一234一.
(19) 語素教学法の現状 と課題. 視 点 か ら考 え る と、 この 調査 結 果 を把 握 す る こ とは重 要 で あ る。. 5.4.語 5.4.1.擬 "咬 冴". 素 が手 が か り とな りに くい タイ プ 音 語 、 擬 態 語 、 感 嘆 詞 、 外 来 語(音 、"口合 吟"の. 訳). よ う な 「擬 音 語 、 擬 態 語 、 感 嘆 詞 」 は 、 語 素"咬". と"啄"、"口 合"と"吟"の た 、 外 来 語(音. 訳)も. が 、"沙 友"(ソ. フ ァ)は. 意 味 か ら 語"咬. 厨"、"吟. 吟"に. 繋 が っ て い る わ け で は な い。 ま. 同 様 で あ る 。 先 述 し た よ う に 、 多 くは 一 字 漢 語 一 語 素 の 関 係 に あ る 、"沙"と"友"で. 単 位 で あ る た め 、"沙 友"が. は 意 味 を な さ ず 、"沙 友"で. 初 め て 意 味 を持 つ. 一 つ の 語 素 と考 え るべ きで あ る。 近 年 で は、 こ の タイ プの 音. 訳 に よ る 外 来 語 が 数 多 く存 在 す る 。 こ う し た 語 は 、 音 を 推 測 の 手 が か り に な る こ とが あ る が 、 意 味 か ら は 推 測 の 手 が か り に な ら な い た め 、 語 素"沙"と"友"に. 分 け て考 え る の は. 効 率 的 で は な い 。 よ っ て 、 学 習 者 に は 、 事 前 に こ う した 語 は ま と め て 提 示 す る か 、 指 導 時 に 注 意 を促 す 必 要 が あ る 。. 5.4.2.品. 詞 に よ る判 断. 品 詞 か ら も あ る 程 度 語 素 教 学 法 に 適 す る も の と適 さ な い も の の 選 別 は 可 能 で あ る 。(中 国 語 の 場 合)語. 素 教 学 法 で 対 象 とな る語 は、 基 本 的 に 動 詞 、 名 詞 、 形 容 詞 が 中 心 とな る。. 一 方 、 副 詞 、 助 動 詞 、 介 詞(=前. 置 詞)、 接 続 詞 な ど は 、 語 素 義 と語 義 の 関 係 性 が 低 い も. の が 多 い 。 も ち ろ ん 語 素 教 学 法 の 対 象 と成 り得 る もの もあ る が 、 こ れ ら は 語 の 単 位 で 意 味 を 理 解 した ほ うが 効 果 的 で は な い か と考 え る 。. 表19.語 素 教 学 に向 か な い 品詞 例. 例. 品詞 副詞. 島 上 「す ぐに 」、 然 后. 助動詞. 庫 核 「∼ す べ き だ 」、 座 当 「∼ す べ き だ 」、 能 移. 介詞. 自 駄 「∼ 以 来 」、 由 干. 接続詞. 因力. 「(原 因)∼. 「しか し」、 也 杵. 「∼ か も しれ な い 」、 尤 其. 「∼ な の で 」、 按 照. 「特 に 」. 「∼ で き る 」. 「∼ に 従 っ て 」. な の で 」、 所 以 「だ か ら ∼ 」、 不 但. 「∼ だ け で な く」、 而 且. 「しか も 、 さ ら に 」. こ の他 に も様 々 な タ イ プが 考 え られ るが 、 この よ うに 「 語 素 義+語 素 義=語 義 」 の 関 係 性 が 低 く特 殊 な タ イ プ を まず 事 前 に把 握 す る こ とが 語 素 教 学 法 に と っ て重 要 な問 題 で あ り、 この 問題 を軽 視 して しま う と、 効 果 的 な語 素 教 学 法 に た ど り着 くこ とは難 しい だ ろ う。. 一235一.
(20) 教 養 ・外 国 語 教 育 セ ン ター 紀 要. また 、 この よ うな語 素 また は語 に関 して は 、語 素教 学 法 とは 別 の 提 示 、 指 導 方 法 を考 え る 必 要 が あ り、 こ れ は筆 者 の今 後 の 課 題 と したい 。. 6.お. わ りに. 実 際 の語 彙 教 育 に は 時 間 に限 りが あ り、 全 て の語 素 を指 導 す る こ とは で きない 。 そ の た め、 語 素 教 学 法 研 究 に は今 回指 摘 した よ うに まず 語 素 の 選 別 を行 う必 要 が あ る。 本 論 で 指 摘 した使 用 頻 度 の問 題 や 、 日本 人 学 習 者 を対 象 に した場 合 に重 要 な 日中同 形 語 素 の問 題 は 語 素 の選 別 の一 つ の判 断基 準 で あ り、 今 回の 調 査 結 果 を指 導 者 が 把 握 して お くこ とで 指 導 時 の 助 け に もな る と考 え る。語 素 の 選 別 には 、 本 論 で 提 案 した 選 別 方 法 以 外 に も様 々 な要 因が 考 え られ る。 今 後 は さ らに一 つ で も多 くの 視 点 か ら語 素 の選 別 に 関 して考 察 して い く 必 要 が あ る。 本 研 究 で は、 特 に 日本 人 中 国 語 学 習 者 を対 象 と した 語 素 教 学 法 の 可 能 性 を指 摘 したが 、 これ は まだ ほ ん の 一 考 察 にす ぎな い 。現 段 階 で 語 素 教 学 法 に は様 々 な課 題 や 問 題 点 を抱 え てい る。 実 際 、 漢 語 にお け る語 素 の 問 題 は非 常 に複 雑 で あ り、 語 素 の 選 別 、 提 示 時 期 、 提 示 方 法 な どを誤 る と、 語 素 教 学 法 は む しろ危 険 な指 導 法 に成 り得 る危 険 性 も含 んで お り、 諸 刃 の 剣 で もあ る。 しか し、語 素教 学 法 は、 大 きな可 能 性 を秘 め てい る テ ーマ で あ り、 今 後 更 な る研 究 が 日本 にお け る 中国 語 語 彙 教 育 に とっ て大 きな役 割 を果 たす と考 えて い る。今 後 は、 さ ら に様 々 な角 度 か ら語 素 教 学 法 を考 察 してい きた い 。. 注. 1. 本 論 文 は2012年6月3日 大 会/高. に 神 田 外 国 語 大 学 で 行 わ れ た 「中 国 語 教 育 学 会 第10回. 全国. 学 校 中 国 語 教 育 研 究 会 全 国 大 会 」 で の 研 究 発 表 「日本 人 中 国 語 初 級 学 習 者 に. 見 ら れ る 語 素 を 手 掛 か り と し た 未 知 語 の 推 測 とそ の 効 果 」 を 元 に 、 加 筆 ・修 正 し た も ので あ る。 9々. 本 研 究 で 言 う 「日本 人 」 と は 、 日本 語 を 母 語 とす る 者 と定 義 付 け る 。. り0. 日本 の 大 学 に お け る 第 二 外 国 語 と し て の 中 国 語 履 修 状 況 は 、1∼2年 コ マ)が. 4. 一 般 的 で あ る 。 輿 水(2005)で. 間(1年1∼2. 詳 し く紹 介 さ れ て い る 。. 「二 字 漢 語 」 は 、 野 村(1974、1975、1988)で. 使 っ て い る 表 現 で あ る 。 「二 字 漢 語 」 と. は 、 二 つ の 漢 字 で 構成 さ れ て い る 語 を 指 す が 、 漢 語 は 原 則 一 字 一 音 節 な の で 「二 音 節 語 」 と ほ ぼ 同 義 と考 え て 良 い 。 5. 「語 意 推 測 」 は 、 森 美 子(2004)で. 使 わ れ た 表 現 で あ り、 未 知 語 の 意 味 を 推 測 す る と. い う点 か ら、 本 研 究 に お い て も 「語 意 推 測 」 とい う言 葉 を 使 用 す る 。 6. 「単 語 カ ー ド を 用 い て 語 の 意 味 を 覚 え る と い っ た 『意 図 的 学 習 』(intentional. 一236一.
(21) 語素教学法の現状 と課題. learning)と. は対 照 的 に 、 さ ま ざ ま な言 語 活 動 の 副 産 物 と して未 知 の語 に 関 す る知 識. を 獲 得 す る こ と を 指 す 。」 『応 用 言 語 学 事 典 』(2006:553) 7. 日 中 同 形 語 の 判 断 は 、 『新 選 国 語 辞 典. 第 九 版 』 の 見 出 し語 に あ る 語 を 日 中 同 形 語 、. 見 出 し語 に な い 語 を 日 中 非 同 形 語 とす る 。 ま た 、 中 国 の 簡 体 字 と 日本 の 新 字 体 に よ る 字 体 差 は 考 え な い も の とす る 。(例)中. 国 語"梧"と. 日本 語 「語 」 は 日 中 同 形 と 判 断 。. 8. 中 国語 を専 門 と しな い第 二 外 国語 と して履 修 す る大 学 の ク ラス で あ る。. 9. 筆 者 が 非 常 勤 と して勤 め る 四大 学 で 実 施 。. 10. 『常 用 漢 字 表 』(平 成22年 か ら2136字. 11. 内 閣 告 示 第2号)を. 使 用 す る 。 な お 、 今 回 の 改 訂 で1945字. とな っ た。. 本 節 に お け る 日 中 同 形 語 素 及 び 日 中 非 同 形 語 素 の 判 断 は 、 『常 用 漢 字 表 』(平 成22年 内 閣 告 示 第2号)の2136字 同 形(語. を 基 準 と し、 『常 用 漢 字 表 』 に 掲 載 さ れ て い る 字 を 「日 中. 素)」、 掲 載 さ れ て い な い 字 を 「日 中 非 同 形(語. 素)」 と判 断 し た 。. 12. 日 中 非 同 形 語721語(3.3参. 13. 《汲 活 水 平 洞 江 与 汲 字 級 大 鋼 》 で は 二 字 漢 語 の 数 は 明 記 さ れ て お らず 、 ま た 一 字 漢 語 、. 14. 照)に. 占 め る パ ー セ ン テ ー ジ を表 す 。. 二 字 漢 語 、 三 字 漢 語 の 判 断 基 準 は 見 解 に よ っ て 異 な る 恐 れ が あ る 。6415語. は、本研. 究 独 自 の判 断 基 準 に よ る もので あ る。 "釜 釜" 、"常 常"、"弟 弟"な ど、 前 後 同 じ語 素 で 構 成 さ れ て い る 語 は 全49語. 。 これ ら. は 、 第 一 語 素 、 第 二 語 素 そ れ ぞ れ1回 15. 例 え ば 、 使 用 回 数1回 の 語 素 と して1語. と は 、6415語. と カ ウ ン トす る 。 の 中 で 第 一 語 素 また は 第 二 語 素 の ど ち らか 一 方. だ け に 出 現 す る 語 素 を 指 す 。(例)椴[椴. 燐]、 鴻[鴻. 蛋]、 帽[帽. 子]、 な ど。 16. 注14の. 問 題 に 関 し て 、 こ こ で は"釜. 釜"、"常. 常"、"弟. 弟"は. そ れ ぞ れ 使 用 回 数 を1. 回 と カ ウ ン トす る 。. 参考文献. 1.S.P.ネ ー シ ョ ン著,吉. 田 晴 世/三. 根 浩 訳2005「. 英 語 教 師 の た め の ボ キ ャブ ラ リー ラ ーニ. ン グ 』松 柏 社 阿 部 慎 太 郎2007〈. 日 中 非 同 形 沼 的 刀 得 研 究 一以 活 素 的 意 又 分 析 和 洞 江 推 測 力 中 心 〉 汲 沼. 双 文 化 槍 払 編 輯 委 員 会 編 輯 《中 日研 究 生 国 防 槍 坂2007双 pp.249-262.白. 活汲 文化槍巫 》. 帝社. 荒 川 清 秀2002「. 日 中 漢 語 語 基 の 比 較 」 『国 語 学 』第53巻1号pp.84-96.. 荒 川 清 秀2003「. 中 国 語 辞 典 に お け る 語 素 の あ つ か い に つ い て 」 『文 明21』10号pp.49-59. 一237一.
(22) 教 養 ・外 国 語 教 育 セ ン ター 紀 要. 荒 川 清 秀2009『. 中 国 語 を歩 く. 金 田 一 京 助 他 編2011『. 辞 書 と街 角 の 考 現 学』東 方 書 店. 小 池 生 夫 編 集 主 幹2006「. 新 選 国 語 辞 典 』(第 九 版)小. 学館. 応 用 言語 学辞 典』研 究 社. 国 家 双 沼 水 平 考 試 委 員 会 亦 公 室 考 試 中 心2011《. 汲 活 水 平 洞 江 与 双 字 級 大 鋼 》(修 汀 本)鑑. 済 科 学 出版 社 輿 水 優2005「. 中 国 語 の 教 え 方 ・学 び 方 一 中 国 語 科 教 育 法 概 説 一』 日本 大 学 文 理 学 部 叢 書. 朱 徳 煕1982《. 沼 法i井又 》商 劣 印 需 棺. 沈 国 威2002「. 漢 字 形 態 素 の 類 型 と漢 字 ・語 彙 教 育 」 関 西 人 学 文 学 部 中 国 語 中 国 文 学 科 編 『文 化 事 象 と し て の 中 国 』pp.377-396.関. 新 村 出 編1998『. 広 辞 苑 』(第 六 版)岩. 西 大 学 出版 社. 波書店. 中 国 社 会 科 学 院 浩 言 研 究 所 洞 典 編 輯 室 編2005《. 現 代 双 沼 洞 典 第5版. 》商 各 印 需 棺. 野 村 雅 昭1974「. 三 字 漢 語 の 構 造 」 『電 子 計 算 機 に よ る 国 語 研 究VI』pp.37-62.. 野 村 雅 昭1975「. 四 字 漢 語 の 構 造 」 『電 子 計 算 機 に よ る 国 語 研 究 田 』pp.36-79.. 野 村 雅 昭1988「. 漢 字 の 造 語 力 」 佐 藤 喜 代 治 編 『漢 字 講 座 第1巻. 漢 字 と は』pp.193-217明. 治書 院 文化 庁. 「常 用 漢 字 表 』http://wwwbunkago.jp/kokugo_nihongo/pdf/jouyoukanjihyou_h22 pdf. 森 美 子2004「. 【講 演 録 】 語 意 推 測 方 略 の 個 人 差 」 日本 言 語 文 化 学 研 究 会 増 刊 特 別 号 編 集 委 員 会 編 集 「第 二 言 語 習 得 ・教 育 の 研 究 最 前 線 一2004年. 版 一』pp.12-37日. 本言語文化学研究会 昌 文 隼1999《. 対 外 測 吾教 学 沼 法 体 系 研 究 》<建 文 化 大 学 出版 社. 一238一. 立 沼 素 教 学 的 掬 想>pp249-262.北. 京活言.
(23)
関連したドキュメント
2011
教師に 対する 同一視 友人に 対する 同一視 クラス に対す る同一 視... Table 46
本書は、 2007 年~2014
早稲田大学 日本語教 育研究... 早稲田大学
九州大学工学部 学生会員 ○山下 健一 九州大学大学院 正会員 江崎 哲郎 九州大学大学院 正会員 三谷 泰浩 九州大学大学院
金沢大学では「金沢大学 グローバル スタン ード( )の取り組みを推進してい る。また、 2016 年 3 からは、 JMOOC (一 法人日本 ープン
金沢大学における共通中国語 A(1 年次学生を主な対象とする)の授業は 2022 年現在、凡 そ
大学設置基準の大綱化以来,大学における教育 研究水準の維持向上のため,各大学の自己点検評