幼児の身体表現の「意味」についての研究(II) : 「なわとび」運動が語る内面世界
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(2) 88 今回の論稿の目的として幼児の表現についてその身体表 現を読み取る周囲の大人の問題を取り上げていく。すな わち,幼児の身体のどこを手がかりにして,内面性を読 み取ろうとしているのか,また,そこからどのような感 情的内容を読み取り,解釈しているのか,という問題で ある。我々大人は,お互いの思っていることを主に言語 という表現媒体に頼って相手の思いを汲み取ろうとして いる。しかし,幼児の大きな特色として,言語に依らな い表現行動がその活動の中で多く占められている。00 従って,本研究では主に身体を使った活動に絞って, そこから感じられる内面性について検討を加える。ここ. 結果と考察 記述場面数は, A男が6試行, B男が8試行である。 その記述されたものについて, a-とびはじめる直前, b-とんでいる最中, C-とびおわり,の3場面に分け, さらにそれぞれについて(1)記述者が,幼児の気持ち について,どのような内面性, 「意味付与」を行ってい るか(2)それは幼児のどうような身体の部位に着目 して推察しているのか,何を手がかりにして内面性をよ みとっているのか,という観点から整理した。これらに ついて,記述者独自の見解や4名の記述者共通のものを 事例として整理した。. では,日常の保育の中でよく見られる「なわとび」を対 象として行った。 従来の幼児の運動遊び「なわとび」に関する研究とし ては,「幼児の『短なわとび』の指導について一評価基 準作成に関する一考察(2)」uカ(高田,1988)や「教育・保 育現場における幼児のなわとびを中心とした段階的学習. (1)各場面の内面性の記述(-意味付与)について 記述者4名(i, ii, iii, iv)各自の内面性の読み取 りのついては以下の事例の通りである。ここではA男の 第1試行の3場面(1-a, 1-b, 1-c)について VTRから採取した写真①∼⑥にそって記述例を示す。. に関する-試案(第2報告)」ua(丸山,清水,1990),「『短 なわとび』ができない幼児についての一考察-特にその 動作をとおして-JDカ(高田,1990),「なわとび運動の動 作特性と習熟過程」40(佐々木,1992)等がある。これは, 主に身体の調整力といったなわとびを跳ぶ技術にその研 究の主眼がおかれている。そこでは,運動として「でき る-できない」といった幼児個人の運動能力に関するも のが殆どである。 本研究では,これらの従来の研究と立場を違え,なわ とびを跳ぶ幼児の気持ちについて顧みようとする研究で ある。この運動は表現活動を主とするものではない。こ. 場面A-1-a (写真①, ②)の記述 i-- 「どうすればいいの?どうするの?」と保育者 に問いかけるように視線を送るが,きくことも 出来ず,黙って地面,縄を見る。全身に力が入 らない。力なく,という表情にも見える。唇を なめる。先生の方を見て,肩で息を吸って, 4, 5歩前進する。 「とんで-」と言う声をきいて 一瞬その場に立ちつくす。極度の緊張からだろ うか。苗をさまようように目がうつろに動き, 身体には力が入らない。. れらの運動の試行,習得,練習,習熟の経過において, その幼児の心の在り様も変容していっていることを周囲 の大人も感じることが出来るのではないか,また,前述 したように殆ど言葉を用いないで行われる行動であるこ とからも,身体の動きを介在としものとして適切である. 躊躇してなかなか跳び始められないO唇をなめ る。先生に「ソレッ」というような合図を受け, 「よーし,いくぞ」と言う感じで,足を前後に 開き,タイミングをとろうとしている。. と判断した。 研究方法 幼児のなわとびについて「短なわとび」「長なわとび」 等に関する観察,VTR収録を関東,関西の幼,保育園. ii-一向う側へとべるだろうか,という不安と自分に はとべる,という恩いが入り混じっているよう である。揺れている縄を見ながら,この2つの 思いが頭の中で駆け回っている。. 2カ所で行い,その内対象とするなわとび運動について 検討した。その結果,「長なわとび」のM保育園の男児 2名(Y.0.,6才-A男,A.I.,6才-B男)を抽出し, 対象幼児のVTR編集をした。 VTRをみながら,4名の記述者がそれぞれなわとび. iv一一顔の表情はさまようようであり,手を握って2, 3回リズムにあわせながら, 「どうやってと ぶか」 「自分がとべるかどうか」など不安や緊 張感をもって,試みようとしている。. 場面の幼児の気持ちについて記述を行った。その記述方 法については特別な指示はせずに,なわとびの様子から 受ける幼児の内面性の推測について記述してもらった。 記述者には,そのような記述経験のある大人4名を選択 腰urn HS3. 場面A-1-b (写真(釦)の記述 i--身体は縄に正対している。ジャンプの高さは高 い。ひざはよく曲がり,ももも良く上がり,ひ ざ頭が胸につくくらい。跳ぶこと自体は力強く,.
(3) 幼児の身体表現の「意味」についての研究( Ⅱ). 1la 「どうすればいいの?」と保育者に問いかけるように1-a′ひっかかったO 「えっ!もう終わったの?」自分では. 納得がいかない。じっと縄を見る。. 1-b正面から入る。跳ぶ。縄が後方から来るので膝を思いっ1 -C向きを変えて,その場をすぐに立ち去る。 きり曲げて高く跳ぶ。.
(4) 90. リズミカルである。後方から縄がせまってくる 時は,縄が見えないからか,その時の方が自然. というような嬉しい気持ちで次の順番がまわっ てくるのを待っ。. にひざが高くなる。緊張状態にあり,運動は純 粋にただ運動として遂行されている。 11足を高く引き上げ,視線は下にする。かなり緊. 以上のように,とび始める際の緊張感,とんでいる最 中のリズム感を全身であらわしてる様子,とび終わりの 表情,視線による内面性に着目していることがわかる。. 張しているが,リズムはよい。両手で少し身体 を引き上げる様にしている。 血1-縄が足元にきて,とっさに足を高く上げる。縄 は自分にひっかからないで動いている。とべた といううれしさ,とべるんだという自慢するよ うな気持ちがこみあげているのだが,まだ縄が ひっかからず動いているので,ひっかかるまで,. (2)各記述における身体,身体部位について 次に我々は,各記述における身体,身体部位について それぞれの場面において,身体の動きのどのようなとこ ろに主に注目して内面性の記述をおこなっているのか, 対象児2名(A男, B男)についての記述を整理分析し た。分析対象とした場面は, A男14場面, B男19場 面の計3 3場面であり, 132の記述である。. この気持ちを表すことが出来ない。でもその前 にひっかからずにとぼうとすることで頭が一杯 のように感じる。とぶことだけに精一杯なよう である。 iv-一身体で少しリズムをっかんでとべるようになるO はじめにとべた時の感激やよろこびが心に満た されているのではないだろうか。. 場面A-1 -c (写真④(9⑥)の記述 i一一ひっかかって運動が終わったわけだが,とべた ことに満足している。厳密には, A男にとって は,縄に入れたことの方が重要だが,運動でき た,とべた事への満足の方が実感をもちやすい だろう。一瞬の満足の直後,保育者の方に目を やって,これでいいよね,ぼくとべたんだよね, という表情を弱く送るが,保育者の応答は確か めず,す-つと元の方に下がっていった。一秒 でも早く,その場を立ち去りたいような心境。 11とんで,降りる際,縄を踏んでしまってひっか かり,すぐ先生の方を向く。何か訴えている様 子。 inひっかかった時,まだ自分ではひっかかったと は感じない。 「えっもう終わっちゃったの」と, もうとぶことが終わったことに,まだ自分でも. 表1, 2は, A男, B男について,どのような身体, 身体部位について記述されているか, 4名分の記述をま とめたものである。 A男については(表1), 19の身体, 身体部位について記述頻数が総数127であった。具体的 には視線が43記述と最も多くあり, 14場面中13場面にみ られ,内面を推測する際の有効な手がかりとしてあげら れることは指摘出来よう。ついで両手15,両足12,姿勢 10,全身9の記述数が続く。これは, 「なわとび」という 運動特性にも関連して,主に,とんでいる最中の記述 (場面b)には多くみられる。 B男について(表2)は, 14の身体,身体部位につい て記述頻数が総数85であり,身体13,両足13,視線/良 る12,両手11,顔/表情11であった。この数字の傾向も 表1と同様であるといえよう。ただし,表1では, A男 の顔5,表情8というようにかなり区別して記述されてい たのだが, B男と同様にこの身体部位を手がかりとして いることは,明らかに言えるであろう。 さらに,これらの表から両腕,手首,指,磨,膝,ち も等,身体に関するより細部にわたる記述がみられたこ とも特徴としてあげられよう。同様に,顔についても, 口,唇,目,はは,あご,のように表情を読み取る際に, 視線も含めてかなり細部の記述がみられる。 以上のように,視線,身体の部位,中でも手,足に関 する記述によって,幼児の内面性の推測がされているこ とがわかった。. 納得いかないようである。先生の顔を見て,も う僕の順番は終わりなのか,とわかると列の後 ろ-去っていく。もう少しとびたいな,という 未練がまだあるようである。 ivとんだ後,立ち止まった時,不思議な顔をして いるが, 「なんだ,やればできるんじゃないか」. (3)各記述にみられる感情語 次にどのような感情語が記述されているのかを分類整 理することを試みた。 (表3, 4)表3はA男の各場 面での感情語を整理したものだが, 23語の感情語,記述 頻数の総数72のうち「緊張」 8, 「緊張がとける」 7, 「残 念」7, 「満足/充実」6,とっづく。また,表4のB男.
(5) 91. 幼児の身体表現の「意味」についての研究(Ⅱ ). 表1 (A男) 身体/身体部位(記述頻数). Y. 0.男児(6歳) 忘 空軍. 1- a. 目. 口. 磨. 1. 1. 0. はは あご 頑. 顔. 表情 視線 両手 両腕 2. 1- b 1 ーC. 1. 2- b. 1. 1. 2- C. 2. 1. 4- b. 1. 1. 3. 1. 8. 1. 1. 1. 3- c. 4. 1 1. 3- a 3 ーb. 7. 1. 1. 1. 2. 2. 6- b 6I C. 2 1. 2. 1. 1. 1. 5. 1. 2. 3. 尻. 全身 姿勢 3. 1. 2. 1. 1. 蝣 1. 1. 4. 2. 4. 3. 2. 3. 1. 1. 1. 1. o. 1. 1. 1. o. 1. 4 1. 5- C. 3. 1. 5- b. 蝣 1. 上体 両足 ひざ もも. 4. 4- C. 計. 宿. 1. 2. 1. 1. 1. 2. 1. 2 1. 1. 1. 2 8. 総 計. 43. 15. 3. 4. 2. 12. 4. 1. 1. 9. 10. 127. 表2 (B男) 身体/身体部位(記述頻数). A. I.男児(6歳) ∵. .. 1 - b. 顔/ 表情. 口. =. 1. 視線/ 見る. 身体. o. 1. 1 - C. 上半身. 両腕. 両手. 1. 2. 1. 2 - b. 1. 2 - C. 2. 脂. 腰. 1. 膝. 足元. 1. 1. 1 1. b. 1. 3 ーC. 1. 4 - b. 3. 3. 1. 1. 5 - b. 1. 5- C. 1. 1. 2 1. 1. 3. 1. 5 ーa. 1. 1. 4 - C. 1. 1. 1. 1. 1 1. 1 3 1. 6 - b. 1 2. 1 2. 3. 3 1. 1. 1. 1. 6 ーC 7 - b. 1. 1. 7 - C 8 - a. 1. 8 ーb 8 - C 計. 両足. 1. ・ ). 3 T a 3. 手首. 1. 1. 1. 1. 1. 1. 2. 2. 1 1. 1 ll. 3. 2. 総 計 12. 13. 5. 9. ll. 1. 2. 1. 13. 1. 1. 85.
(6) 92. についても25語の感情語,記述頻数の総数85のうち,. 見る。先生が気になる,あるいは反応を見たがっ. 「満足/充実」 10, 「照れ臭い」 7, 「微笑」 「楽しい」 「嬉 しい」 「頑張る」 「残念そう」が各6である。表4では,感 情語が各場面1語づっ分散しており, 4名に共通する語は 少ないが3-cの場面,すなわち3回日のとびおわり での「頑張る」という語は3カ所にみられたO. ている,というよりもむしろ,回す人のテンポ やリズムをキャッチしたいから回す人の方を見 ているようだ。. まばたきもしないで,だんだん力強い姿勢,と び方になってくる。 「どうだ,できたでしょう」 という自信のようなものがでてくる。. (4)身体部位と内面性の関わり (1) - (3)において,身体/身体部位及び内面性 (感情語)の記述の概要をみたが,次に,これらの中で も頻数が多く記述されていた, 「視線」に関する事例, 及び感情語の「残念」という事例を検討することによっ て,手がかりとした身体部位と内面性の関わりについて 検討した結果を以下に示す。尚,アンダーラインは「視 線/見る」に関する記述である。. a-縄をよく見てとんでいる。縄の動くリズムを見 三,手でバランスをとり,リズミカルにとぶ。 「9回」というところではずみをっけ,高くジャ ンプする為にリズムがこわれ,ひっかかってし ま>。. [事例4]場面A-6-c (写真⑧) i一一アッパッパで調子よく足を開いて止まった。先. I. 「視線/見る」について. 生の方をちょっと見るが,そのまま槙にいく。. いちいちもう反応は求めない。先生の顔色をう. [事例1] A-2-bの場面 i一一よくとんでいる。緊張のためだと思うが,一見 力強さが動きにある。視線は縄か地面か定かで はないが,下方を見ており,時折目玉が右,左,. かがうようなこともしない。極めて事務的とも 思える対応をして,勢いよく走り出す。 11彦酎ま真剣そのもので,うまくいって「うまい」. 右,左,とキョロキョロ動く。少ししてから上. と先生に言ってもらうまで,ジーツと先生の顔. 方を見る。. を見てその場で止まっている。. 大回しになって身体の向きを正対から横向きに 変えた。すぐに保育者を見た。ほほが緩む。視 緑は地面(-縄)から人に移る。必ずしも縄を 見ない。回している人を見てリズムやテンポを 取っているかのようだ。 (後略). 事例1-4にみられるように,視線はあちらこちらに 移るが, 「人」を見る,ここでは, A男が先生を見るこ とによって, 「ははがゆるむ」や「ゆとり」或いは「不 安」を周囲でみている者に感じさせている。さらに,な わとびをうまくとび終わったことで,先生からの承認や. ii-1縄の動きをよく見て,先生の数える芦にも合わ. 安定感を求めているとも取ることが出来る。また,先生. せて,リズミカルにとぶ。少しゆとりが出てき. を見る意味の中には,回している人,すなわちその人の. て,先生の顔をとびながら見る。 (後略). 動きを見る,そして「もの」を見る,ここでは縄の「動 き」を見ているのだが,それを「じ一つと」しっかり見. [事例2]A-3-aの場面 i一一先生を見る。縄を見ている。どこから入ればい. ることによって,その動きの「リズム,タイミング,チ ンポ」を感じとろうとしていることが窺われる。ここで. いのだろう。どうやったらいいのだろう。 (後. は「眼は単なる知覚のためのものではない。それは人間. 略). そのもののまなざしになる」(15)という心の働きを感じと れる。 A男は自分自身の身体で,その縄の動きをっかみ. ii-一日分がとぶ前にとんでいる仲間の様子をよく見. とろうとしているのである。その身体的な思いともいう. ている。縄の動きを見ている。じ一つと縄を見. べきものが「縄を見る」ということを通して周囲に伝わっ てくるのである。. ている。先生の縄のタイミングを待っている。. [事例3]場面A-4-b (写真⑦) i--いきなりとんでいる。先生の方を向いている。 身体はもう縄に正対していない。縄よりも,先. Ⅱ. 「残怠(そう)」について (点線は「残念(そう)」の感情語を引き出した 状況,身体の動き,部位等の記述). 生(縄の持ち手)を見ている。大回しになると. 徹底的に縄を持って回している人(-先生)杏. [事例1]場面A-3-c (写真⑨).
(7) 幼児の身体表現の「意味」についての研究(Ⅱ). 93. 表3 (A男) 内面性(感情語) (記述頻数). Y. O.男児(6歳) ゴ l-* 1 B 堤 面. 用 こ an カ フ l. 港 足 / 充 実. 微. 楽. 笑. 嬉. し. し. い. い. .宗 旨 首 ち デ A. If?*.. 中. び. 1 、a. 自. 刺. 揺. 自. 慢. 意. 欲. 要 求 / 軍 え. る. 頑. 力. 張. 弓 虫. る. い. fx. 1 2. 2 、C. 2. る 1. o. 質. 緊 張 カゞ と ;+ る. 張. く. あ. や し. せ. い. る. 未. 1. 1. 1. 念. 1. 1. 2. 1. 1. 1 蝣 1. 1. 3 、a. 1. 1. 3 、b. 1. 1. 1. 2. 1. 1. 1. S I C. 1 1. 蝣 1 - b 4 、C. 1. 1. 1. o. 1. 5 、b. 1. 1. 1. 1. ・ ) 1. 6 、b. 2. 計. 6. 1. 1. 1. 1. 1. 1. 1. 3. 1. 1. 5 、C 1. ・ 1. 1. 1. 6 、C. 残. 1. 1. 2 、b. い. 苗 杏 さ ま よ う. 拷 す. o 1. 1. l 、C. 蹟. 安. 1. 1 、b. 輿 れ 臭. 2. 2. 1. 4. 4. 2. 4. 2. 1. 3. 4. 3. 1. 2. 1. 8. 7. 3. 「. 1. 7. あ. 気 を. せ. つ 'T る. 痩 れ * て る. 72. -. 表4 (B男) 内面性(感情語) (記述頻数). A. I.男児(6歳). 場 面. 3 HI リ 語 ー カ フ l. 満 足 / 充 実. l. 快. 敬. 蝣 ォ:蝣 嬉 し. 感 1. l. tip. .防 ち デ A菖. 1. 1. 1. 1. 1. 1h b. 1. 1日C. 1. 2- b. 1. 1. 2 J C. 1. 1. い. 刺. 信. 慢. 欲. 欲. 求. 1. 頑. 不. る. 實. 1. 1. 輿. 仕. う. 残. い. れ. 方. ん. 念. や. ii. な. ぎ. そ. が. い. り. う. る. い. 困. る. 1. 2. 1. o. 莱 然 と す る. ¥ や し い. 1 1. 1. 3 - b. 1. 3 { C. 1. 4 】b. 1. 4 ーC. 1. 1. 1. 1. 3. 1. 1 1. 蝣 ) 1. 5 - a. 1. 5 - b. 1. 5 日C. 1. 6 - b. 1. 1. 2. 1. 1. 1. 1. 1. 1. 1. 1. 1. 1. 1. 1 1. 1 1. る. 1. 3 - a. 6 - C. 意. 張 び. い. 自. し 中. 天. 自. 1. 1. 1. 1. 1. 1. 1. 7 - b 7 { C. 1. 1. 1. 1. 1. 8 { a. 1. 1. 1. 1 1. - b. 1. - c 計. 10. 1. 6. 6. 6. 5. 3. 2. 4. 1. 5. 1. b. 2. 7. 1. 1. 1. 6. 1. 1. 2. 1. 4. 2. 1. 1. 総 計. 2. 85.
(8) i一一ひっかかる。先生の方をちょっと見ながら,あ ごをちょっとつき出して天を仰ぐ。折角うまく. いっていたのに残念だ。上体を硬くして足をひ きずるようにして,先生の脇を通り抜けるよう にして去る。 ii少し残念そうにしているが,縄のそばから離れ ない。縄が止まり,先生や小さい子どもの方を 見て待っている。すぐにも続いてとびそうな身 体の姿勢で待っている。 _その緊張感はとけない。 血I-最後までいかずに途中でひっかかってしまった. 「あっ」という思いがあったのだろう。もう少 (写真⑦) 4-b先生をじ一つと見つめながら跳ぶ。. しでとび終わるところでひっかかってしまって 残念,がっかりという思いがA男の表情にあら われていた。 iv一数をかぞえて9回までとべた。 「もうちょっと なのに」残念なくやしい気持ちで胸一杯であろ う。. [事例2] B-1-c i-一縄がひっかかり, "ヮーツ残念"といった表情 で,口をあけ,目をっぶる。. uひっかかっちゃった"と残念な気持ちととも に,たくさんとべた満足感を味わっている。 このように, 「残念」という思いは,縄を9回まで調 (写真⑧). 子よくとんでいたが,最後でひっかかったという状況と,. 6-C 「アッパッパ」が首尾よくいく。. A男の「あごをちょっとつきだして天を仰ぐ」動作, 「上体を硬くして足をひきずるようにして」という動き, B男の「口をあけ,目をつぶる」という表情や, 「がっ かり」という表情で読み取っていることがわかる。 3Cの場面では, 4名共通して「残念な」 A男の気持ちを 感じ敬っている。 総括 ワロン, M.ボンティ,霜山らの身体性の概念を我々 なりに捉え,また, 「子どもの行動の背後には,子ども の内的世界がある。」06という立場に立って,その子ども の行動を"感じながら"見る,とはどのようなことであ るのか,その試みを行った。保育の中で子どもの行為か ら"感じる"重要性は指摘されるもののそれが今回のよ うな「なわとび」においてもそうであったのか,実は,. (写真⑨) 3-C最後までいかずひっかかった。先生をじっと見上げる。. 運動遊びは目にみえて"できる-できない"ということ が明確であるだけその尺度に頼り過ぎ,実はその運動を 行っている子どもの"思い"には気付いていなかったの.
(9) 幼児の身体表現の「意味」についての研究(Ⅱ). ではなかったのか,と反省させられた。 「出会いの可能 性が,つねに身体性を媒介とするということは,単に手 足の動作やまなざしの変化や身体表現の表情,また行動 の指向性というだけでなく『語ること』もとうぜん含ま れている」qカからも示唆を受けて,本研究で,子どもの 「なわとび」をじっくり見直してみて,その子どもの 「視線」 「表情」 「身体の動き」から内面性を読み取ろう,. 基準作成に関する一考察(2)」 (日本保育学会第41回大会研究 論文集, 1988年pp.318-319) は2)丸山政敏,清水敦彦: 「教育・保育現場における幼児の なわとびを中心とした段階的学習に関する-試案(第二報告)」 (日本保育学会第43回大会研究論文集1990年, pp.498-499). (13)高田忠助: 「『短なわとび』ができない幼児についての一. 感じとろうとすると,その子どもからの気持ち,安JL感,. 考察一特にその動作をとおして-」. 承認を求める気持ち,残念な思い等をメッセージとして. (日本保育学会第43回大会研究論文集1990年,. 感じることができた。正しく,子どもは身体で語り,訴 えているのである。. 95. pp.496-497). (14)佐々木玲子: 「なわとび運動の動作特性と習熟過程」 (日. 4名の記述者の「感じ方」は,今までみてきたように 共通の部分もあれば,それぞれの思いが異なるものもあっ たが,その相違の問題よりも,子どもの行動の背後に内 面世界があり,それぞれが「感じる」ことが出来たと考 えられたことが,今回の研究の収穫と言えよう。そして, 動く縄,その縄を回す先生の動きのもつ律動性に注意を 集中している様子には,実在する身体だけではなく,お 互いの身体間の動きに伴う「律動性」というリズミカル な動的なイメージが有することも示唆された。さらに, 今回は"感じた"ことを文章にすることで4名に共有の ものとしたが,これも「言語」という2次的表現媒体を 用いた表現方法であり,幼児の行動から直接感じるもの としては異なったものとなり得る危険性と限界を考えな くてはならない。これらの課題を吟味しながら,幼児が 身体で語りかけている表現の世界を理解する一助となる 研究を継続していきたい。 註 (1)名須川知子,池田裕意: 「幼児の身体表現の『意味』に ついての研究」 (兵庫教育大学研究紀要第14巻, pp.161-174). (2) H.ダンナ-,浜口順子(釈): 「教育学的解釈学入門」玉川大 学出版部, 1981年p.35 (3) H.ワロン,竹内良知(釈): 「子どもの精神的発達」人文書 醍, 1982年p.158 (4) H.ワロン,波多野完治(監訳): 「ワロン選集上巻」大月書 店, 1983年p.131 (5) H.ワロン,久保田正人(釈): 「児童における性格の起源」 明治図書, 1970年p.83 (6) M.ボンティ,滝沢静雄,木田元(戻): 「幼児の対人関係」 ( 『眼と精神』みすず書房, 1966年, p.134) (7)同上,p.349 (8)霜山徳爾: 「人間の詩と真実」中公新書, 1978年p.30 (9)同上p.fc (10)岡本夏木,吉村啓子: 「からだと心を育てる」 ( 『幼児の生 活と教育第2巻』岩波書店, 1994年p.87) (ll)高田忠助: 「幼児の『短なわとび』の指導について-評価. 本体育学会第43回大会研究論文集, 1992年pp.) (15)前掲書(8), p.75 (16)津守真: 「子ども学のはじまり」フレーベル館, 1979年, p.15. (17)前掲書(8), p.90.
(10) 96. A Study on "Meaning of Expressive Body Movements of children (n) Tomoko NASUKAWA and Hiroe IKEDA. The purpose of this study is to clarify the meaning of expressive body movements of children.We recognize that they are representation through their body actions.But we cannot find how to understand a behavior of. thinking of a child and its meaning. ;We try to give meaning to expressive activity of children's play.We were taken cues by a play of Rope-jumping".So we described the impression of their inner feeling. I recognized the following two points about the rope-jumping activities of children.. (1) We regarded at his eyes,his arms and feet.We guess his inner feeling throuth them. (2) We described feeling words of his inner world.The great number of words was"tension". We notice children reports of his inner feeling through his body movements.We have to recognize about his expression through his body movemennts..
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