巻頭言:紀要第6号に寄せて
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(2) 巻頭言 ─ 紀要第6号に寄せて ─ 教職大学院長 井 門 正 美 . 本学教職大学院は創設から8年目を迎えた2015(平成27)年度に、コース再編を行いました。これ までの学級経営・学校経営コース、授業開発コース、生徒指導・教育相談コースの3つのコースを、 本年度からは、教職基礎力高度化コース(学部卒院生) 、教職実践力高度化コース(教職経験5年以 上の教員)、学校改善力高度化コース(教職経験概ね10年以上の教員)に編成して再出発をしました。 従来の教育内容のまとまりによるコース編成では、これから教師になる学部卒院生(ストレートマス ター)が学修する上で、内容的な偏りが生じてしまうことや、講義の内容によっては現職院生との経 験や知識・技能等のギャップが大きく協働的な学修も効果的ではない、といった問題が生じていたか らです。この問題を解決するためには、教育内容の特色による編成ではなく、むしろ、院生の経験や 教職における知識・技能による編成が望ましいことから新しいコースに再編成しました。そして、従 来のコースについては教育内容のまとまりとして学級経営・学校経営分野、 授業開発分野、 生徒指導・ 教育相談分野としました。特に、学部卒院生には、これら3分野をバランス良く受講してもらい、教 職基礎力が育成されるように配慮しました。 本年度が、コース再編の初年度であったということから、今回の紀要第6号では、特集として教職 大学院における学部卒院生の養成に焦点を当てることとしました。3つの分野の先生方から4本の論 文を寄稿していただきました。学部卒院生が現職院生と共に学ぶことでどのような学びとなるのか、 実際の講義を取り上げながら論じていただき、特集のねらいを達成することができたと思います。 自由投稿論文は、6本の論文を掲載することができました。教職大学院の先生方と院生の皆さんに よる共同執筆は、事例研究やMOB(My Original Book)における研究を基盤に執筆されています。 理論と実践の往還を体現した論考は教職大学院ならではのものだと考えます。また、本院修了生の方 にも積極的に投稿していただけたことは教育現場における研究実践の継続性の表れと喜ばしく思って います。少し気が早いようですが、次号については、現職院生の学びについて特集することが検討さ れていますので、本号と共に次号にもご期待いただければと思います。 本学教職大学院は、2017(平成29)年度に2回目の教員養成評価機構による認証評価を受ける予定 です。理論と実践の往還、研究者教員と実務家教員の連携、教員と院生及び修了生との共同研究・実 践、修了生の教育現場における実績等は評価の重要な観点となっています。今後より一層、教員・院 生・修了生による教育研究・実践が継続的・発展的になされていくことを期待しています。 2016(平成28)年1月31日記.
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