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回転同心円筒間溶液流動に於ける滴環の形成

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Academic year: 2021

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(1)Title. 回転同心円筒間溶液流動に於ける滴環の形成. Author(s). 武田, 文司. Citation. 北海道学芸大学紀要. 第二部. A, 数学・物理学・化学・工学編, 13(2) : 17-25. Issue Date. 1963-03. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/5679. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) . 第13巻. ‐北海道学芸大学紀要 (第2部) ●. 第2号. 昭和3 8年3月. 回転同心円筒間溶液流動に於ける渦環の形成 武. 女. 田. 司. 北海道学芸大学函館分校物理学教室. Bt inj i・TAKEDA:. Format ion o f Vortex Rings in a Li guid F1owing between Concent i ing Cyl i r c Ro tat nder s. ′ 1 )t 工 iment( hatvor ingsare formedinal iquid f l t has been known by Tayl t or s exper ex r tween owing be 6 ( ) heconcent i ing cyl inder l b l i i l i h i f t t t i l i deri t t r crot a s m r t ・ t t n e c e n u c a o n r o a n o c v e o n e n e r c y p g y n s y . , iment ioni hi l imi t t o looORPM, Thi s exper ed t alfoundat s repor edin t s paper .. 序 同心円筒 間に溶液を入れ, 内筒亦は外筒を回転させるか或は両者を同時に同一方向亦は逆向きに 任意の速度で回転させた場合, 溶液は一般に同心円流とはな らずにいくつかの規則正 しい安定な渦. 環流となる。 かかる渦環流の形成についての実験並びに流体力学的理論については, 既に古く1923. 1 ) によっ てなされ た 近 時此 の研 究 が再 び行われ s ( 2 ) G.・ TAYもoR( 。 . , .cHANDRASEKHAR , R,J 4 ) D MEK 3 ) w H REID( 5 )等に依る報告がある 筆者も1957年以来日本物理学会に DONNEIY( SYN( , , , , , 。. 年. 61年に, 内筒の長さと渦環の数との関係から溶液の動粘性がかかる流動に 於いて報告し, 特に, 19 ある事 亦実験結果を解析する事によって 重要な要因で , 回転同心円筒間溶液の流動に於ける境界 , ( 6 ) 筆者の実験は 外筒を固定 し 内筒 領域での純末端効果及び動粘性効果の影響範囲を指摘した。 , , 内 筒 数 場 で の 回 転 を1 R P 限 定 した 00O M に のみ を 回 転 した 合 , 。 回 転 数 を 特 に100ORPM に限定 した のにも述 べ た如く 使用 した半径050の” の内筒に於いて最も安定 した 理由については, 前記報告( , ,. 渦環を形成するか らである、 筆者は本報告で, 限定 した実験的根拠を述べる。 尚本文中, 実験装置 6 )と重複するもの である事を了承されたい 並びに測定方法の一部については, 前記報告( 。 測. 定. 方. 法. i 回転同心円筒装置の概略を F g .1に示す。 図より明らかな如く, 本装置は, 外筒を固定 し, 内筒 のみ が回転出来るものである。 1 支持台 ( s α〃〆) を sげew dγあげ で最低の位置におき, 容器 ( o煽げ cメカ〆の) に測定溶液を入 〆 ’〆 “) を 一 定 の 回 転 数 で 回 転 しつ つ s z り αγブ れ る。 内 筒 (γo郷““g cy′ crg むけ で 支 持 台 を 上 昇 さ せ. 内筒を徐々に溶液中に入れる。 液中の内筒の長さが増加すると, 急激に円筒間溶液に一対の渦環を 形 成 す る。 対 を な して い る 2 個 の 渦 環 は, 既 に古 く TAYLOR に よ っ て報 告 さ れ てい る よ う に,i回 転. 方向が互に逆向きであり, 外部より観察する場合に, 此れら渦環の接触 ー面は層となって見える。 内 渦環は不安定となり分裂を起 し 筒の深度増加に共なって, , 更に2個の新 しい渦環を層の部分から. 形成する。 深度増加につれて,その都度どれか任意の1層で新 しい渦環を生ずる。 その結果,内筒の 6 )で定義 した け”あの 尾ぜ解創のあ り Z 深度に無関係に渦環の増加は2個づつとなる。 前報告く s c o彩り 比 よりも小さい領域の溶液では, 最初層は瞬時に して大体内筒を三等分する点に形成されるが,’ ノ 。よ (ヱ7). 83.

(3) . 回転同心円筒間溶液流 ,動に於ける渦環の形成 Fi g .1 回転同心円筒装置. り多少大きい領域では二等分点に一層を形成する。 ジ 。 : よりかなり大きい領域の溶液では . 溶液表面に近く且. f i x ‐ ‐ ‐ 一 f ÷ ÷ ÷ ÷. つ内筒の近傍から形成きれる。 従って層の 深 度 測 定 Z は, 回転を続行しつつ 〃ぼけの”β eγ夕霧cms cゆe で測 定 した。・層が外筒壁 へ向って上昇の形をとる場合は, 内筒壁での層深度を測定値と した。. ll Pu ey. f i文. \. \. i B n e a こ g ingi nn er R ot at de l in r Cy. i Re st ng 一 1 十 ‐ ‐ ー÷ ou ‐ li t nd er ercy. z 実験に使用 した 溶液は POかs yだ〃. βg“28 ’ e z. 溶液. であり, 揮発性のため実験中の濃度変化に充分の考慮 を行い, 亦溶液の調製にあたって は, 不均一性 (不完 7 )を用いた。 全溶解) をなくするために熱処理法( 測定温度は2庁Cであり, 室内で行ったため温度誤差. o は 土0 .5C で あ る。 - t ÷ ‐ ‐ -÷ St d ‐ n a. 記 号 及び 円 筒. ー ← - -÷ 3 iv ‐ m er cr evdr. ) r cm . 。……外筒内半径 ( ……内筒半径 ( 本報告では1種類のみで r ′ r 孟 =o.50の”). Z ) c ・一・溶液の濃度 (g/ ) L ……液中の内筒の長さ ( cm . H. ……液表面より層迄の長さ (深度)(“””亦は”“). 2 G …… 2 筒 の 円 筒 の 間隔 (“ .創 亦 は ““), R. ダ亦はメカ“ ……内筒の 一分間当りの回転数 (疋P叱 ). i)/H, 渦環断面の馬平度合を表わし, 1 r o-r .00よりずれるにつれて扇平となる。 貫……=( 実験に用いた外筒及び内筒の半径並 びに gαめ は下記の通りである。 い づれも硝子製である。 尚, 下記外筒記号. d a, b, c , , e. は Fig.11~14 に 於 い て そ の ま ま 表 示 さ れ て い る。. ク ト筒記号. 内半径 ( c“の. 1.45. b. 1 95 ゞ 2.35 2,95. 2.45. d. 3.20. 2 .70 2 .85. 1.85. 3.35. 内筒半径 ( r I). 0.50. 実. 験. 結. 果. 1, L一定の場合の 各種濃度溶液に対する H と R の 関 係. 2 L =3 .35 .95 .20 の4種の外筒を用 ,. ,2 ,3 .75の” と 固 定 して, 内 半 径 (のめ. が そ れ ぞ れ 1,95 Z が 90, 100, 120, 160, 200, 220, 250, 280, 300 の 場 合 に つ い て,の H と めgR / い 溶液濃度 g. , との関係を Fig,2~5 に 示 す。. r各図に於いて,・上記各濃度溶液の一部実験曲線が見出されないもの があるが, これは与えられた i 80 00の曲線 条件下で 対をなす渦環が形成されない事を意味する。 例へば, F g ,2で C=250 ,2 ,3 64.

(4) . Fi g ‐2~5 各種濃度の溶液に於ける層の深度と回転数との関係 F i g ‐. 2. F i g.. ・ ▲. ・ ・ . ’ ,. 3. 日mm. 9 5 も =1 c m .. , 。 gR. IO. L :3 7 5 .. 2 1 5×10 おけR. (. . I O. 田. . F i 9.. 4. ′ Fi g ‐ 5. . :. l o gR. 1 〇 .. 1 5〉 <土ず l o gR. ”. -0 ー ・ 2 0 0 2 5 0. - - ‐. 0 0 3. . 7『 . -:L =3 - ▼. .. r.

(5) . 回転同心円筒間溶液流動に於ける渦環の形成 i l を共い, G=1 が 見 られ な い が, こ れ は 秤〆 e f花c s s鋤 彰γg e .45では対の渦環 が形成されない事を. 示 し, Fig .5 で 120g/Z以下 の 曲 線 が 存 在 しな い の は, こ の 濃 度 以 下 の 溶 液 は G=2 .70 で は 2 層 を. 形成し渦環は3箇になるが, L=3 .75では渦環形成の条件に不適当なため形成されない。 実験結果より次の事項が認められる。 og R は大きくなる。 即ち一定の R では濃度が 大きい程Hは小 ) 1 . 濃度の増加につれて dH/dz Z以 〆 Z を共うような濃度 ( / 250g e ’あげg ダルc さ く △ R に 対 す る △ H が 大 き い。 但 し, We s s , i上) で は, dH/d わg R は再び減少する。. 2). R が 1000~1200の 領 域 で dH/d わg R ≠ 0 と な る の は, Fi g. 2 , 3 で 200g“ 以 下 の 溶 液 で あ る。. 二. .. ゞ3) い づ れ の r に 於 い て も 200g/Z以 上 で は dH/d わg R は0 とならない かかる濃度の領域で ト 。 。 . ・ -は, L. を大きく した場合にも多くの渦環を形成せず, 従って渦環形成の実験には不適当なもの. 6 ) 1で あ る。 (. ・に撹乱状態 となり渦環は形成されない。 00に 41 , R>1600では流動不安定で測定不能となり, 18 dH/dz ogR が 皿0<R < 即0で L Fi 5 ) g ,2~5 で 』 , . 徽 こ破線で示 したのは ÷ 剛直であり, 0 に近 づくのはH≠ ÷ である事を示 している。 各種濃度の溶液について流動を調べ るためには, Rの値如何によってHが変動するのでは意味が なくi なり, 亦多少Rに変動 が起ってもそ の変動によるHの変動 が殆ど0に近いRをあ らか じめ決定 しなけれ ばならない。. Fi g,2~5 で得られる事は, R を 100ORPM か ら 1200RPM に限定する事が望ましいと言う事であ. る。 但 し, 内筒の末端が自由な状態にある場合は, Lを大きくすると揺れを生ずるか ら, 限定され たRの範囲で出 来るだけRの小さいものを選 ぶべ きである。. H R の 関 係, 虹, G ,一 定の場合の 各Lに対する と cゴ120の溶液を用いて, それぞれの g物 に於いてH とRの関係 がLによって 如何に変化するか を 示 L た の が, Fig .6~10 で あ る。. こ日≠ ÷ 飾父立する, ) 1 , 那 加 如何によらず ふ と同様を )ユ 励 Zの溶液では200g“ 以上の溶液と異なり, R の 低いところでも日 鮮 ほ ど ÷ よ り も 2 小さくなっていないが, g噂 が大きくなるにつれて,≧Lの小さいものは渦環を形成 し 難 く な る 。 然 し, その場合も日が ÷ よりも極めてリ 遠くなるのろま R < 即0の領域であって, R> 1. ● .. Fi g .6~10 溶液濃度一定とした場合の各内筒長さに対する層深度と回転数との関係. Fi9. 16 ÷. 3 0 ′. Lc m 2 0 5 . 5 0 4 .. 日mm. . 3 0 0 . 9m r - }=1 . ◆ 2 5 0 0 C=1 r g/』 . i-0. R r/m 66. ( ,20).

(6) . 武 F ig,. 7. F i - g,. 8. 田、 丈. 司. R r/m. R r/- n Fi g ,. 9. R r/ー 1 1 Fi g, 10 L - ” ”. Hmm. /. . /. 1 3m r . o =3 2 0g″ 5 0 C=1 r . i な0. R r/m. i. 1000で は H は 大 体正 常 値 と な る。 正 常 値に な り 得 な い もの は, R <1000の 領 域 に 於 い て も 既 に. 渦環は形成されていない。. 皿, L 及び c 一定の場合の各種外筒に対 する Hと Rとの関係. Fi g ,6~10を 書 き 換 え て, そ れ ぞ れ の L に 於 い て H と R と の 関 係 が g物 に よ っ て 如 何 に変 化 す る か を 示 したの が Fi g.11~14 で あ る。 (βヱ). 67.

(7) . 回転同心円筒間溶液流動に於ける渦環の形成 孫 Fi 1~14 溶液濃度を一定にした場合の各種外筒に対する層深度と回転数との関, g .1. Fig. 11. 5節. R r/m. R r/m Fi g, 13. o o o R r/m. i o o Fi 9. i4. 日mm. ‐. ‐. ・ 書. ー. C;1 2 0 L=3 o o c m . l o o o R r/m」. Fi g ,R~10 を 書 き 換 え た も の で あ る か ら, 図 か ら得 られ る結 論 は 同 一 で あ る が, 更 に 次 の 点 が 明. 瞭となる。. ) 1 , 脚 の如何によらず, R> 則o 離 日≠ ÷ が成立する。 68. (22).

(8) . 武・. 田. 女,. 司. 2 ) . R< moの領域でH《 を であって, Rを多少 変化させてもHが大きく 変化じない場合 は その使用 した外筒と内筒の g物 に於いて渦環の対が形成されるために必要なLの限界値に近い 事を示 しており, それよりも小さいLでは層を形成 しない事を暗示するものと考えてよい。 W, L 及び G 一定の場合の各 R に於ける cと ÷ との関係 渦の形態と して円形渦流が最も安定である事は論をまたない。 然しLを漸次増加し渦分裂を起す まで は, 渦 の s Pα““gの形態は変化しつづけ, 上下に扇平な渦が上下に長い形に変化する。 従って. 渦分裂はその扇平度合によってより安定な渦形態となるため起る ものと考えてよい。. G=1 5と し, 各L及びRに対 して, 扇平度合と濃度とが如何なる関 係にあるかを F i .4 g .15~18. に 示 した。. Fi g .15~18 外筒を一定とした場合の各回転数に対する扇平度合と濃度との関係モ . F i g , 15. 2 Lコ5 0m . J 5 G=1 . … . ; ・ ;; 、 . ; , ′ . ; ノ i \ ー ; ・ . . IM 1 2 0 URI. 6 9 0 .. 1 { 0. ‐ ′ ‘ . ー ・ ・ 、 三・ マ リ. 2 0 0 C g/!. Fi g . 16. G 官. J・. 8 o・. ● ●. ‘r. (23). 1 2 U URPM.. ●. ・ ,. 、. 69.

(9) . 回転同心円筒間溶液流動に於ける渦環の形成 Fi g. 17. 6 9. . . . i o o o i 1 2 0K1 ) l 0. C g/Z Fi 9, 18. 6 0 0. 1 0 0 0. 1 20 .. C g/‘. 昔 は 卿 焚 層深度の比でぁり, G-定とするとHの大きい程 旨 副・さくなる 謝 ち, ま軸方向に長い楕円形の渦となる。 1では上 靴 肝 端 となり, ÷ -. 轍 円形, ÷ <.でも g,18)もま, 図 の ÷ 軸 の 内側 鴎 臥 した o g,16), o,96(Fig ,17), 1,20(Fi ,15), o ,80(Fi ,69(Fig. 日≠ ÷ と したときの 喜一の値である。 Lの大きい場合に濃度の低い部分の 実験値の存在 しないの は, 渦環が形成されないのではなく, 多数形成 (最初か ら3箇の渦環, 従 っ て 層 は2箇) -す る た め, 今一層の場合をとりあげているので省略 した。 各図より次の諸点を知り得る。 ) ・ , Gの如何によ らず, 音 の値は H‐ 十 に -致すると見な Lてょ ,醐oでは, c , R〉 70 r. (24).

(10) . 武. 田. 女. 司. 低濃度 ) 2 . Lの増加, 換言すれる紐 - ÷ を満足する ÷ の特定値の増大につれて曲線全体が, 側 へ ず れ る。. 3). [, =, 皿, と 同 様 に 1000<R <1200 が 妥 当 な 回 転 数 で あ る 事 を 示 して い る。. 図からは, 渦環の安定性に対する扇平度の寄与は結論されない。 理由は, 観測で各渦環の渦中心 が中央に存在 しない事実から, 各部分での流速の変化従って内部圧力の非対称性によるものではな いか と 考え られ る。. 結. 論. ) 1 , 1層の場合, H≠ ÷ が成立する。 2). G, L, c, の 如 何 に よ らず rF 0 ,50の〃の 場 合 に は, R を100ORPM か ら 1200RPM 迄 の 範 囲. に限定する事は HのR依存性を出来るだけ小さくするために必要な事である。 女. 歌. ) G,1 or: Trans 1 , . Royalsoc ,289 (1923) . Tayl , A 223 lsoc 2) s , . Roya , A 246 ,301 (1958) . Chandrasekhar: Proc R l l P A 4 G 1 2 2 (1958) D 3 . r o o a s o r 3) R,1 c y , , , , onney : , 258 ,101 (1960) lsoc 4) W, H, Reid: Proc , , Roya , A 244 ,186 (1958) ls R A 1 8 7 o a o c 5) D. Meksyn: Proc y , . , ,480 (1946). 1 61 ) 9 6 ) 武田文司:高分子化学, 198 , 601( 1 2( 19 5 9 ) 7 ) 武田女司:北学大紀要 (第二部) , 0 ,5. 1 7.

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参照

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