粉体の集合特性とBader常数の関係
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(2) . 第18巻第1号. 北海道教育大学紀要 (第二部A). 昭和42年9月. 粉体の集 合 特性と 霧αder 常 数の 関 係 徳. 永. 治 ・ 清. 好. 水. 清. 北海道教育大学函館分校物理学教室 ’ Relat ion between Bader ies of powders s Constant and Nlass Propert by. Yoshiharu TOKUNAGA and Ki yoshi SHIMIDZU Department of Physi i ion Hakodate cs ty of Educat , Hokkaido Univers ,. s1 . 緒 粉粒体の集合特性が構成粒子の特性, すなわち, 形状, 大きさとその分布 および粒子表面の物 , ) さきに 清水および 理化学的性質などによっ て, 大きな影響をうけることはよく知られて いる1 . , 3 )は 粉粒体の層構造に関連して BQde )がその構成粒子の特性をよくあ らわすこと 矢代2 ’ γ 常数4 , , 6 )は 粉粒体の集合特性の一つである最疎空隙率と βα庇γ常数の間には を報告した. また筆者ら5 ’ , 一定の関係があることを見いだ し, さらに粉粒体層 の流体透過率と充 填性の間に一定の関係が存在 ) 本報では 粒度をよく揃えた砂粒を用いて 粉粒体の集合特性の一つであ することを検討 した7 . , ,. る安息角と βαα e γ 常数の関係についてさ らに考察 した. S2 , 実. 験. 法. 2・1. 試料:実験に用いた試料は海岸砂で, 真の密度 p は 2, 649g/cm3 で あ る 試 料 の 調 整 , は標準節を用いてできるだけ粒度分布の幅を小さく した 光学顕微鏡による砂粒の投影面積か ら円 . 形相当径 〆 をもとめ, その300個の砂粒についての体面積平均径 αml n をもって試料の平均粒径 をあ らわ した. 用いた試料の平均粒径 d mm を表1に示 した また その粒度分布を図1にあら . , わ した,. oC の熱湯で洗際 し その後十数回水洗いした ふるい分けされた砂粒は, 測定に供する前に約80 , , o そ の 後 約80 C の蒸溜水中で凝拝しながら熱 して気泡を除去 した 流体透過層として透過測定装置 . 漆 し 側 室. i8mm α=‘. Q2. 6 O .. ′β. a=Q8 7醐 ハ. 2 4 O / . .. 6 0 ,. / O .. をoる斜,ハ. /4 Q2. 図1. 6 O .. O / .. ー. d;Q3ふれ ハ. ‘デ O 2 ・. O .6. 砂 粒 の 粒 度 分 布 曲 線. 乙O. も. Z;o 2 2 mm .. ハ. 乙4 ロ 2 .. 6 O .. O / .. %. 5 ー. ‘4.
(3) . 粉体の集合特性と βαd B γ常数の関係 表1. 試料 (砂) の平均粒径 αと B煽げ 常数の値. 試料番号 平均粒径αmm. α. . ー. e o. 2 ‐ 6 ,36・10 3 - 0 1 2 6 0 ・ , ‐ 3 1 5 1 2 ・ 0 , 4 - 4 7 1 9 0 ・ , ‐4 2 ,31・10. 1 ,38 0 ,865 リ 、 ノA 1 0 ,650 0 ,347 ノ 0 .246 n ノ ム. 0 ,576 0 ,557 0 ,566 0 ,543 0 ,500. dB葵. びC葵葵. 4 ‐ 3 ,1・10 4 - 5 1 0 2 ・ , 4 - 1 5 1 0 ・ . 6 ‐ 1 1 0 , 6 ‐ 7 1 0 9 ・ ,. 4 - 5 ,0・10 4 ‐ 4 0 1 0 ・ , 4 - 1 8 1 0 ・ , 5 ‐ 1 7 8 0 ・ . 一 6 10 0 1 . 0 ,. ※ βα α解 式による透過率 K の標準偏差. 美※ Cα“”の z式による透過率 K の標準偏差. の中に充填された砂粒の重量 W g は, 透 過 率 を 測 定 した 後, 50oC で 24時間乾燥 してから秤量された. 202. 透 過 率 測 定 装 置 : 砂層 の Bα庇γ 常数を決定するために, 図. 2に示 した液体透過装置を用いた, この装置では, 透過率におよぼす透 )の装置を次のように改良した, 過管の壁効果を除去するために, 清水ら3 4 3 充填層( )を装着した, この円 )の下方に透過管(B)と同心の内円管(. 43cm である このとき, 液体を層流条件で透過させ 管 の 内 径 は γ:4 , . 4 )の断面を断面と ながら乳液を流入させると, 乳液の流線は, 内円管( 3 )の部分の管壁では液体が滞留 する鉛直な流管を示 し, 透過管(B)の(. していることがわかる. したがっ て, 透過管(B)の壁効果を十分除去す ることができる. 液体が透過するときの充填層両端の圧力差 4Pg/cm2. 図2 液体透過装置 A:定圧水槽, B:透過管, は圧力計(D)にあらわれ, それを遊動顕微鏡で測定した, また, 室温よ C:導管 D:圧力計 1: , , り高い温度のもとに, 水流真空ポンプで約4時間減圧することにより気 排水口, 2:注水口, 3:試 料層, 4:同心内円管, 5: 泡を除去 した蒸溜水を透過液体として用いた. 金網, 6:流量調節弁. この装置から得られる透過率 K は D′Aγり の法則から,. ( ) 1 ) を 時 間 Z( ) は透過層の断面 A=冗γ2/4(cm2 ) に透過する水の流 で与 え られ る. こ こ で Q( c s e c c. i ) は水の粘性係数である. s ) は厚さ 上( cm) の充填層の両端の圧力差, “( 量,4P(g/ cm2 e po 2・3 試料の充填法:あらかじめ水を満たした透過装置に, 蒸溜水を満た した ビーカーに入っ 4 3 )部分, 内円管( ) ている砂粒を少量づつ静かに流 し入れる, 砂粒は透過管(B)内の( , および透. 4 )との間隙にも沈積 して充填層 が形成される, このときの充填層は水中で粉粒 過管(B)と内円管( 体が沈積 したときの最疎充填状態を示す, その後, 市販のバイ ブレータ ーで透過管の側壁を振動さ せると, 振動時間の長さによっ て任意の空隙率を有する充填層 が得られる. 充填層の空隙率 8 は e=1ー. p(A. ーv). 2 ( ). 4 ) が充填層内でしめ ) は 透 過 管 (B) の断面積, v( ) は内円管 ( c c か ら求 め た. こ こ で, A′(cm2. る体積である. βαdB γ は雪の層の透過率 に と空隙率 て=αJ盤」 -8 8o-. 3 ( )式を書きかえると. 8. ) との関係を実験的に次式で示 した4 3 ) (.
(4) . 徳 永 好 治 ・ 清 水. 8. 清. e. ( ) 4. o. と な る. こ こ で α お よ び 8o は常数であって 恥 は βα庇γ 常数と呼ばれる , ,. S3 . 実験結果とそ の考察 3 ・1 8 。 と粒 径 の 関 係 : 透 過 率 K の決定は, 一般に レイノルズ数が1以下においてなされ る が粉粒体充填層においては長さの因子として何を とるかが一義的に定め難いため, 必ず しもレイノ ) 本報では広い範囲の圧力差 および流速につい ルズ数のみで測定条件を定めることはできない6 . , Aγり 式を検討 し, その直線性が最も良い実験条件を, すべての充填層において見いだ した後, て D′ 透過率 ” を決定 した,. 4 測定された透過率と空隙率の関係を( )式によって示 した結果が図3である. ( 3 )式は, 他の多 ) ここでも表1に示 した如 くの透過式と比較 しても っともよい近似を与えるといわれる2 もっ . 8 ) と も よ く 用 い られ る 瓦ひ鷲%y‐Cα””” 2 の透過式 にく らべて, 粒径の異なるすべての充填層に対し 7 3 て, 透過率の標準偏差は( )式による方が小さい.. 2. 3. 20. ′6. . せ ミミ. 0. 2. 4. 6. 「 2″3ノ K, のき 「5ノ. 8. o ′O. パ.′o4. 図3 砂の透過率 五 と空隙率8の関係, 直線番号 は表1の試料番号. /. ○ ,5 LO夕 d′mmノ. 0. 図4 砂の平均粒径αと β〆 好 常数 鋤 およ び最疎空隙率em の関係. 図4に 平均粒径 α によ る 8 o および最疎空隙率 8m (こ こ で em は 2・3で の べ た 方 法 に よ り 砂粒. を透過管内の水中に沈積させたときの最疎空隙率をとってある) の変化を示 した, これによれば, 粒 径 の 減 少 に と も な っ て, 8 o および6 m は減少する. ここで用いた粒径の範囲では, 一般 に 8o, 8m. 2 9 ) しか しこ の 測 定 に お い て は は, 粒 径 の 減 少 に と も な っ て 増 大 す る か, あ る い は 変 わ らな い1 ’ ’ . , 用いた砂粒の粒度分布の幅が小さいにもかかわ らず, ・さ い 値 を 示 した. こ れ は, こ こ で用 い た粒. 径の範囲のように, 粗粉体から超微粉体への転移領域においては, 8 。 および8m におよぼす粒径お よびその形状等の粒子特性, あるいは充填性の影響が不安定なためではないかと 思われる. 8。 と 8m の 関 係 :e o と 8m の関係を図5に示 した.. e oと8m の間には比例関係が存在す る. こ の 粒 径 の 範 囲 に お い て は, 粒 径 の 減 少 と と も に, 8 o およびem が減少, あるいは増加のいず 3・2. れ の 傾 向 を 示 して も, 8 o と 8m の 間 に は 図 5 に 示 した 関 係 が 存 在 す る. しか し, 炭 酸 カ ル シ ュ ウ ム.
(5) . 粉体の集合特性と βα庇γ常数の関係. の様な超微粉体は, この比例関係か ら著 しくはずれる. この事実か ら, 粗粉体から超微粉体への転 移領域に含まれる粒 径を有する試料においては, 粉体の集合特性の粒径依存性は極めて不安定であ るにもかかわ らず, 集合特性相互の間には一定の関係が存在するものと思われる,. ◎ 炭画資力 ルシガム. ′ 〆 ○. 、q ネ. ロ .5. 0.6. 0 .ア. 0β. βo. ◎. 0 の糸 の . 30 o .4. 0 ,8. 0 ,6. g m. 図6 最疎空隙率e の もと安息角,の の関係. 図5 βα霞γ常数e れの関係 oと最疎空隙率あ. 6 。と安息角の関係:粉粒体の安息角はそのときの空隙率と密接な関係があり, 粉粒体の o )は この転移領域内の粒径を有する粉粋 ) さきに筆者ら5 集合特性をあらわす重要な因子であるl , . 3 03. ガラスの安息角は, 粒径の減少とともにはじめは減少するが, ある限界粒径よりも小さくなると増 加しはじめることを指摘した, 粉粒体の安息角は, その測定方法によって著 しく変動するが, 筆者 )か ら もっと らは 各 種 の 方 法 に よ る 比 較 測 定5 ,. も容器寸法 お よ び 試 料 種 類 の 影 響 の 少 な い 1 ) を 用 い て 透 過 率 測 定 に用 い Ne z勿2のz の 方 法1. た試料の安息角 の を測定し, 試料の摩擦係数. メニ加” ≠ を 求 め た. 6m と 安 息 角 の の 関 係 を o )の 結 果 と 類 似 図 6 に 示 した, こ こ で は, 大 坪l. の傾向を示 し 8m の増加にともなって, 粒径と は無関係に安息角の増加率は急増する.しかし, 図6の破線に示 した如く, の が. 6m に 比 例す る. と す れ ば, 図 5 に 示 した と 同 じく, 炭 酸 カ ル ッ. ュ ゥ ム は こ の 比 例 関 係 か ら著 しく は ず れ る, す. なわち, 超微粉体の安息角と最疎空隙率の関係 は, 転移領域の粒径を有する粉粒体のそれと明 瞭 に 区 別 で き る,. 次 に, e o-em と ” の関係を図 7 に 示 し た.. ′ダを. ′ 2 O ・. 0砂. ① *おるキカぃラス ー ◎ 炭添資力ルシ ネクム. β .o 4 ・0ー o. U J-4,0. ○.6. \. ー \. 0.8. ,. ′ ,0. , , 一 〆′. .4. ′乏 ◆. -. 1 ぷ -β .o Jz o, , ◎. 0 - ′ 6 ・ -Zoo. -. 1. 1. 図7 e , と安息”角の関係, ”=加“ ≠ ,一8. ◎ 1.
(6) . 徳 永 好 治 ・ 清 水. 清. この結果は, 転移領域における砂および粉粋 ガラスだけではなく, 図5および図6に示 した超微粉 体の炭酸カルシュウムをも含んで, βα霞γ 常数, 最疎空隙率, および摩擦係数の間に , 8 0-8m= - A”十β (A,β>0). 5 ( ) の関係が存在することを示す. ここで A =39.3, B =31.9 は常数である . こ れ らの 事 実 は, βαα87 常 数 8 oを導入するな らば, 粉粒体の集合特性の間に粒径の広い範囲に. わたって, 粒径によ らない単純な関係が 存在することを示すもの と思われる , S4 . 結. 語. 粗粉体か ら超微粉体への転移領域における, 粒度分布の幅の小さい砂粒を用いて Bα庇γ 常数 , , 最疎空隙率, および安 息角を測定 した. この領域における粉粒体のこれ らの集合特性の粒径依存性 は極めて不安定である. それにもかかわ らず, Bαd B γ 常数 8o を導入することによっ て, 粉粒体の 集合特性である最疎空隙率および安息角の間には単純な比例関係 8 0一8m= - A”+β. が成立することを見いだ した. この関係は粒径の広い範囲にわたって成り立つものと思われる 文. 献. 1) 荒川正文・岡田隆夫・水渡英二:材料,14( 196 5 6 4 ) ,7 . 2) 清水清・矢代和祐:材料,14( 196 5 7 4 6 ) , . 3) 清水清・矢代和祐:粉体工学研究会誌, 2( 196 5 1 ) , 25 . l B i l d h G S 4) H,Bader t i G t e a : e z e o o t i f r c e z e o 1939 w , chn g r og ) e e .. , , , . ,Se , Hydrol ,3( , Li , Bem, 5) 徳永好治・清水清:北海道教育大学紀要 (第二部A) 第16巻 ( 1966 第2号 ) 9 2 , , . 6) 徳永好治・清水清:粉体工学研究会誌, 4 196 7 56 ) , ( ,2 . ,7 1967 7) 清水清:粉体工学, 4( ) ,7 , 印刷中, 8) P, C, Car順n:J 1938 ) ,Soc , Chem,lnd , , ,57( ,225 l 9) P.S 2 2( 9 1 3 0 1 2 ) er:lnd . Rol . Eng . Chem, . , , 06. 10 ) 大坪建:粉体工学研究会誌, 2( i96 5 ) ,1 , 179 . 11 i ) B.S. Neuman: F1ow ofdispersesystems t 1953 ed by j ) rman( ,ed .J , He .406 . ,p.
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