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取締役の法的責任-我が国の現状について-

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Academic year: 2021

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Title

取締役の法的責任

-わが国の現状について-Author(s)

松本博

Citation

福岡工業大学研究論集 第38巻第2号  P199-P221

Issue Date

2006-2

URI

http://hdl.handle.net/11478/806

Right

Type

Departmental Bulletin Paper

Textversion publisher

福岡工業大学 機関リポジトリ 

FITREPO

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福岡工業大学研究論集 Res. Bull. Fukuokalnst. Tech., Vol.38 No. 2 (2006) 199-221

-199-取締役の法的責任

わが国の現状について

(社会環境学科) The Legal Responsibility of the Directors

The review of the present situation in Japan

Hiroshi MATSUMOTO (Department of Social and Environmental Studies)

Abstract

The company system can be called one of the most basic systems in the modem society. How­ ever, in recent years, the opportunity for a disgraceful affair in the company to be reported in the mass communication is increasing. Therefore, it became remarkable socially to the evil of the company sys­ tern. The executive in the company sufficiently recognizes the economic conditions which surrounds a company and must do a judgment in case of management. At this article, it reviewed to make the range and the contents of the legal responsibility of the directors in the company clear.

Keywords: legal responsibility, directors, company system, oblige, representative suit

取締役が問われる法的責任 1. 会社に対する責任 2. 会社債権者に対する責任 取締役の法的責任�、後の展間 取締役が問われる法的責任 会社というシステムが, 現代社会において経済活動 の中心的役割を果たしていることに異論を唱える者は ないだろう。株式会社に代表される会社の経済活動は, 社会の隅々にまで浸透し, その経済活動が直ちに社会 の情勢に影響を与えることは, 近年の景気の動向, 会 社の倒産等の現象をみるだけでも十分理解できる。こ のことからも, 会社制度は現代社会における最も基本 的な制度の一つといえる。 会社は, 経済社会の中で重要な機能を有しており, 平成171028日受付 そのために必要な法的手段が構築されているには違い ないが, 近年では, 会社の経常者が逮捕されて有罪判 決を受ける事例や株主等から損害賭償責任を追及され る事例等, 会社の不祥事がマスコミで報道される機会 が増加し, 会社制度の弊害に社会的な関心が持たれる ようになってきた(l)。また, このような事件を背景に して, 現在, CSR (企業の社会的責任)叫コンプラ イアンス1·•1, コポレ ト・ガバナンス(4)の議論も盛 んになっている。会社が刑法上の違法な行為や杜会的 に不正な行為に関与する場合, あるいは倒産等の経営 破綻の状態に陥ったような場合には, 会社が刑事上, 民事上, または行政上の制裁を受けることがあるほか, その経堂者自身も, 刑事上, 民事」.の責任追及を受け ることになる。 収締役の地位に就くことは, サラリーマンにとって の憧れである一方, その法的義務は広範にわたり, か つ重大であることが見落とされがちである。現代社会 における会社の経済活動は, 商法を始め民法, 経済法,

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