• 検索結果がありません。

ステンレス鋼分野特集号の発刊にあたって (平松直人)(288KB)

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "ステンレス鋼分野特集号の発刊にあたって (平松直人)(288KB)"

Copied!
1
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

1 〔日 本 製 鉄 技 報 第 416 号〕  (2020)

巻頭言

ステンレス鋼は工業的な歴史としては100年ほどの若い鋼ですが,直近,大きな変化 がありました。国内では,2019年4月に日本製鉄グループの一員として日鉄ステンレス (株)が発足しました。薄板・厚板・棒線を製造する国内最大のステンレス鋼専門メーカー の誕生です。国外では,中国の2019年ステンレス粗鋼生産量は2 940万トンと過去最高 を更新しました。10年前の2倍以上であり世界のステンレス鋼生産量の半分を超えてい ます。これにともないステンレス鋼のマーケットに大きな影響を持つようになりました。 マーケットに目を向ければステンレス鋼の大量生産による汎用化が進む一方で,新し い付加価値のある用途の開発が重要性を増しています。新たな用途としては,次世代自 動車,社会インフラ,環境規制対応などの分野に適した材料が求められ,ステンレス鋼 の基本的特性である耐食性のみならず,高強度,耐熱,非磁性,加工性などの高機能が 付加価値として追求されています。また,ステンレス鋼の基本成分であるクロムやニッ ケルは高価な金属であり,コスト低減や省資源の観点からもこれらの量を少なくするこ とが求められます。日鉄ステンレスでは高付加価値鋼の他に,微量添加元素の耐食性改 善効果を利用した低クロムステンレス鋼や組織制御によるフェライト+オーステナイト 二相ステンレス鋼などの省資源鋼の開発も進めており,お客様へのソリューション提供 に大いに活用されています。 従来は,既存のモノの付加価値を高めることにステンレス鋼は貢献してきました。モ ノの軽量化や長寿命化はその一例です。これからは,新しいモノを実現することにステ ンレス鋼はなお一層貢献することが期待されています。そのためには,たゆまない研究 開発が今までにも増して大切になるとともに,また,それらをハイスペックに製造する プロセス技術の開発も重要です。 デジタル技術の進歩にリードされながら産業の技術革新が進み,AIの活用も議論され ています。鉄鋼分野の研究においても分析・解析テクノロジーはまさしくナノレベルと なり,昨今の研究はこれらの高度な技術によるところが大きいと言えます。とはいえ, やはり研究開発の成果は技術者・研究者が常に鉄鋼材料の 現場 に身を置いて事象を 観察し,五感を研ぎすませて観察や考察をした結果であると思います。 本号では日本製鉄グループのステンレス鋼に関する最近の研究や製造技術開発の一部 を紹介するとともに,ソリューションに活用する各種の高機能ステンレス鋼や省資源ス テンレス鋼をご覧いただくようにいたしました。ステンレス鋼の魅力をご理解いただき, 少しでもお役に立てれば幸いです。

ステンレス鋼分野特集号の

発刊にあたって

平 松 直 人

* 日鉄ステンレス(株) 取締役 常務執行役員

参照

関連したドキュメント

しかしながら、世の中には相当情報がはんらんしておりまして、中には怪しいような情 報もあります。先ほど芳住先生からお話があったのは

遮音壁の色については工夫する余地 があると思うが、一般的な工業製品

人間は科学技術を発達させ、より大きな力を獲得してきました。しかし、現代の科学技術によっても、自然の世界は人間にとって未知なことが

津波到達直前の 11 日 15 時 25 分に RCIC は原子炉水位高により自動停止して いたが、 3 号機は直流電源が使用可能であったため、 16 時 03

「2008 年 4 月から 1

平成 26 年 2 月 28 日付 25 環都環第 605 号(諮問第 417 号)で諮問があったこのことに

自分ではおかしいと思って も、「自分の体は汚れてい るのではないか」「ひどい ことを周りの人にしたので

生育には適さない厳しい環境です。海に近いほど