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オーストラリアにおける人事労務管理とワーク・ライフ・バランスに関する一考察(PDF:460KB)

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Academic year: 2021

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日本労働研究雑誌 64  日本では,近年,ワーク・ライフ・バランス(Work- Life Balance, 以下 WLB),ダイバーシティ・マネジ メントやファミリー・フレンドリー企業といった「働 きやすい職場」を意識した用語が飛び交うようになっ た。そうした議論の中心の一つに,労働時間管理のあ り方をめぐる議論があり、国際比較を交えながら,長 時間労働問題是正へ向けた労働時間管理のあり方が模 索されている。  そこで,本稿は,日本よりも労働時間が短いにも関 わらず,日本よりも労働生産性が高く,まとまった期 間の休暇取得も可能であるオーストラリアに着目し た。オーストラリアで働くホワイトカラー労働者(フ ルタイム労働者)を対象としたアンケート調査をもと に,人事労務管理及び,労働時間管理とプライベート 領域での時間可用性(Time Availability),WLB に対 する満足度の関係性について考察した。分析の結果, オーストラリアでは,職場の労働力充足度を高めるこ とで労働者の時間可用性及び WLB 満足度に正の影響 を与えている可能性が示された。また,「コアありフ レックスタイム制度」のもとで働く労働者は,「コア なしフレックスタイム制度」のもとで働く労働者より もプライベート時間可用性と WLB への満足度が高い ことも明らかとなった。この結果は,労働時間の管理 を個人に委ねるよりも,企業側がある程度,労働時間 の管理を行った方が,労働者の時間可用性及び WLB 満足度が高まる可能性を示唆しており,今後の日本の 労働時間管理を考える上で参考となるだろう。  わたべ・あさみ 岩手大学人文社会科学部准教授。人的 資源管理論専攻。  たなか・ひでき 京都学園大学経済経営学部准教授。人 的資源管理論専攻。

オーストラリアにおける人事労務管理と

ワーク・ライフ・バランスに関する一考察

渡部あさみ

(岩手大学准教授)

田中 秀樹

(京都学園大学准教授) 自由論題セッション 第 1 分科会

参照

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