• 検索結果がありません。

André Roussin のコミックについて : 初期作品《La Petite Hutte》をめぐって

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "André Roussin のコミックについて : 初期作品《La Petite Hutte》をめぐって"

Copied!
29
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

Andre Roussin のコミックについて : 初期作品《

La Petite Hutte》をめぐって

著者

森本 達夫

雑誌名

年報・フランス研究

9

ページ

1-28

発行年

1975-12-25

URL

http://hdl.handle.net/10236/9081

(2)

Andr6 :Roussin の コ ミッ ク に つ い て

Andrё

Roussinの

ック に つ い て

― 初期作品 《

La Petite Hutte》

をめ く

って 一

I 一九一一年・ マル セイユに生 まれた Andrё

Roussinは

,現

代 のパ リに於 け る演劇活動 を見 る時

,い

わゆ る

Boulevard劇

の方面 では見落す ことので きな い 喜劇作家の 一^人であ る。 一九五〇年 の 初頭 に

,

彼 の 三 つの作品 Nづ %α !) Bθbο ssθ

,そ

れ に 二α Pθιづιθ″%ノιθ でパ リの三 つの劇場が満員 にな り

,二

世 を

風靡 した ことが

,Ren6 Lalouに

よ って報告 されてお り

,叉

,Georges versini

は, 1970年に

,

戦後

, Roussinが

喜劇界 での

maitreで

あ ることを認 めてい (5) た。 《Thёatre de digestiOn》 の愛好家の多 くが

,

この作家の才能 を称賛 した のであ り

, ROussinの

劇 の 与 える ものが 「 その 日か ぎ りの楽 しみ」 であ るに して も

,そ

れ な りの評判 を保 って きたのであ る。 しか し

,一

方 に於 て

,

この作家の人気 を支 えてい る その

BOulevard劇

的性 格 の故 に

,彼

の作 品の価値 を疑問視す る評家 も少な くない。多少 とも知的な観 客が

,Boulevard劇

とい う言葉 を

,良

い意味 で使 うことは稀 で

,む

しろその場 合 には

,哲

学的深 さ も

,文

学的価値 もな く

,一

般受 けのみ をね らった低級 な芝 居 と して断罪 されてい ると考 えてよ く

,

この作家 も例 に もれず

,何

の形而上学 的苦悩 もない と判断 され

,彼

の劇 に登場す る人物 た ちは

,そ

の俗物 ぶ りを こき 0) お ろ され て い る。 ヽ く 夫 達 本 森

(3)

Andr6 Roussinの コ ミックについて この様 に

,彼

の作品については評価 の基準 に従 って

,好

意的評価 と否定的見 解 との二 つに出会 うが

,双

方共 に

,彼

の劇が

Boulevard劇

genreに

属す る ものであ ると見 なす ところでは一致 してお り

,現

在 この用語 の曖昧性 は認 め ら れ なが ら も

,一

般的 に

,食

後の腹 ごな しに見 る気楽 な娯楽 と しての芝居 とい っ た通念が あ り

,Roussinの

劇 も「 とにか く笑 わせ る」とい う段 階 では

,全

ての層 の観客 を満足 させ る もの を もってはい るのであ る。実際

,彼

が舞台にのせ るテ

ーマは

,彼

自身

Ni de la guerre,ni de folle politique,tout cela me

d6passe et n'est pas th6atrale Ma piё ce est sur le plan strictement COniugal,と Lθ s gJογづι%s況 の 中 で 一 人 の 劇 作 家 に 述 べ させ て い る よ うに, この種 の劇 に伝統的 な家庭生活や

,「

古典的 な三角 関係」 であ り

,登

場人物及 び舞台 で くりひろげ られ る場 は

,ア

クチ ュアルであ ることは認 めつつ も

,テ

ー マ 自体 には何 ら新奇 な ものを打 ちだそ うとい う意図は見い出 され ないのは事実 で あ る。 しか しなが ら

,こ

の作家が果 して

,一

般的 にみな されてい るよ うに

,た

だに 「 陽気 な作家」 であ るだ ろ うか と

,Jean_Paul Lacroixは

彼 の 二ι Lυγθ bJα%θ αι J'加%ο%γ %0づγの中で 自問 し

, Roussinの

劇 の中で起 る事柄 を列挙 して再 (3) 検 討 して い る。

Un gar90n naif et tendre est exp10itё par son arrli, tromp6 par sOn

alnie,(Bοbο ssθ), Un mari accepte,sur une lle d6serte,de partager sa

compagne avec son meilleur ami,et y prend plaisir,(Lα Pθιづιθ月「%ノιθ),

etc.

(9)

そ して

,こ

の本 の著者 は

,MiChel Aubrinatの

次 の言葉 を引用 してい る。

Ses Piaces en apparences joyeuses et libres sont une assez triste galeric de cocus, d'assassins en puissance, de femmes frivoles et cruelles, un

(4)

Andr6 Roussin の コ ミッ ク に つ い て joli monde. 実際

,彼

の作品 を眺 めてみ る時

,そ

れ らは多 くの場合

,夫

婦生活や

,三

角 関 係 とい った風俗的で平 凡な枠 内で終始 してはい るが

,そ

の枠 の中で起 る事柄 そ れ 自体 は

,

しば しば残酷 であ り

,少

な くと も屈託 のない コ ミック とは縁遠 い も のであ ることを認 め ざるを得 ないよ うであ る。 しか しなが ら

,既

に述べ たよ う

に, 彼 の劇 を見終 った観客 は, 」e serais incapable de vous dire aujourd'hui ce qui se passe dans votre pttce! Mais je sais que j'ai bien ri。 と口をそ ろえ る。彼の作品が提供 してい る陽気 な コ ミックのその条件 を成す ところの も のに今一度検討 を加 えてみ ることは可能 であろ う。 一 つの劇が コ ミックとして成立す る条 件は

,実

際 の劇場 での俳優 の演技 や観 客 な ど も含 めた様 々な方面 に探 し求 め られ なけれ ばな らないであろ うが

,

この 小論 では前述 の一見非喜劇 的 なテーマや諸事件 が

,い

か に一個 の コ ミックに仕 立 て られ てい るか を

,

大成功 を収 めた 彼 の初期 の作品 Lα Pθιづιθ∬%ιJθ の分 析 を通 して解 明す る。 そ うす ることに よ り我 々は

Andr6 Roussinの

独 自の喜 劇性 の一端 を明 らか に したい。 Ⅱ Lα PιιづJθ 夏%ιιθの初演 は一九四七年。 彼 のは じめての成功作 であ る。 この 作 品 は

,作

者 自身 を も驚かせ るほ どの成功 を収 め

,一

時期作者 に次 の作 品 を書 くことをため らわせ たほ どの ものであ り

,彼

の その後の作品の トー ンを決定す るほ どの影響 を残 してい るとい って よいであろ う。先ず この劇 に登場す る人物 や事件 をあ らす じと共 にた どってみ よ う。 ただ し

,

この劇 の真 の本質 を成す も のは人物 がそれ ぞれの状況 に於 いて示 す r6actionに あ る。

(5)

Andr6 Roussin の コミッ クにノつい て

Philippeと その妻 Suz〔

tnne,そ

れ に I)1■ilippeの親友 であ り

,同

時 に Su‐

zanneの

隠れ た恋 ノ、で もあ る

Hcnri,

この三 人の人物が航海 中に難破 して南 の孤 島に漂着 し

,そ

こで生活 を始 め るの 今は

Philippeが

常 に身近 にい るので

Henriは , Suzanneと

パ リにいた時のよ うには振舞 えず

,困

った彼はついに

Philippeに

彼 の妻 との仲 を打 ちあけて彼 を説 きふせ

,Suzanneを

共有す るこ

とにな る。数 日後

,彼

等 の前 に この島の王 の息子 と覚 しき一 人の黒 人が突然現

,Philippeと Henriを

縛 りあげ

, Suzanneを

奪 って しま う。 この黒人 を

島の王子 と信 じていた

Suzanneは

,翌

日この男 も同 じくこ、の島に流れついた

船 の給仕 に過 ぎない ことを知 る。 自尊心 を傷 つけ られ た彼女 は

,二

人 の男 を駆 りたてて黒人 を縛 りあげ

,以

,料

理 人 と して こき使 うことにす る。

Henriは

Suzanneの

真 の夫

Philippeに

, Suzanneと

手 を切 ることを約束す るの とこ

ろが その時

,船

の汽笛が聞 こえてパ リに全員帰れ ることが分か ると

,Henriは

Suzanneに ,ま

た以前 と同 じよ うに

,パ

リで幸福 に関係が続 け られ るだろ うと 耳 うち し

,全

員陽気 に舞台 を退 いて幕 とな る。tt Philippeも 以前 と同 じく, パ リで

cocuで

あ り続 け るであろ う。 以上 は

,南

の島 を舞台に した異様 な三角関係 とい って よいだろ う。前述 の如 く

,出

来事 それ 自体 は

,荒

唐無稽 で

,や

や もすれ ば グ ロテス クに傾 き もす る。 面 白味 は恐 らく風変 りな艶笑談 のそれ であろ うが

,Roussinは

この劇が いわゆ る vaudevilleの常套法 に発 してい ることを認 めつつ

,更

,

この作品の創作 意 図 を次 の様 に述べ てい る。

En partant d'une situation de vaudeville, j'ai tent6 d'6crire une

com6die. Celle‐ ci pourrait s'intituler《 La com6die des r6actions》 , 6tant

entendu que l'honnetet6 de chaque persOnnage est absolue.

(6)

Andr6 Roussinの コ ミ ッ ク に つ い て 様 々な事柄や問題 に向かわせ

,そ

れ らにあ くまで も絶対的 な誠実 さを もって反 応 させ てゆ くとい うのであろ う。既 に見て きたよ うに, この劇 の中で行われ る 事柄 は

,「

誠実 な」人物 とは相容れ ない ものの よ うであ る。 このお互 いに相矛 盾 す るよ うな二 つの要素が

,い

か に劇 の中で一 つに織 りこまれ, コ ミックとし て成立 して1/9くか を見 ることが

,以

下 の分析の課題 であ る。 第一幕 舞台 は

,熱

帯植物 に囲まれ た南の島の一画 であ る。

Henriが

隅 に座 って物思

いにふけ ってい ると

,`Ri.…

.!Ri。 …。!'とい う女の声 が ひび き

,Sllzanneが

入 って くるの ついで

,

この `Ri'とい う音 をめ く゛って

,二

人 の議論が始 ま る。

Suzanneの

発音す る

`Ri'が

`Henri'と

,

フランス語 で女が親 しい男 を呼ぶ

際 の呼称 の一 つであ る

ch6riの

両方 に聞 きとれ ることが原 因であ る。

Henri

は, 自分が呼 ばれ た もの と思 って振 りむ くのだが

,一

方, この同 じ `Ri'を

分 の妻が

Henriを

`ch6ri'と 呼んだ もの と思 って

,Philippeが

,けげん な顔 を した ことが以前 に も何度かあ ったのであ る。 ついに今

, Philippeも ,自

分 の妻 と

,

親友 との間の親密 な関係 に気づ く (ouvrir ies yeux)の ではないか

,Henriが

懸念 し始 めたのであ る。

この よ うに

,ROussinは

, 一`種の言葉遊 びで第一幕 を始 めてい る。

`Ri'と

い う音 を舞台に与 え

,そ

れが

,同

じ語尾 の二 つの言葉 `Henri'と も `ch6ri'と もとれ ることが

,偶

, Henriと

い う名前 であ る 恋人 を 心配 させ ることにな る。 その音 をめ く゛って

,

両 人が真面 目な議論 を してい る間に

,

観客の方 には

Henriと Suzanne,

それ に

Suzanneの

Philippeが

三角関係にあ ること が半J明 してゆ くとい う仕組 みにな ってい る。

Henriの

その様 な懸念 に対 し

,Suzanneは

, 自分 の夫 が

homme a Ouvrir

les yeuxではない ことを保証す るが

,自

分 の夫 が

Henriに

particuliё

rement

(7)

Andr6 ]Roussin の コミックにヴつい て

aveugleと いわれて黙 ってはいず

,良

き妻 として

,そ

れ を夫 の論理的精神 に帰 して弁護す る。

L'id6e que toi‐ son meineur arrli‐ et moi‐ sa ferrllne‐ puissions le

tromper est une id6e qu'il refuserait d'admettre au moment meme

ot on lui prouverait qu'elle est vraie. Parce qu'a son pOint de vue, il y aurait ltt une malhonnetet6 de notre part, et que sa feⅡ IIne ne serait pas sa fernlne et son arrli ne serait pas son arrli si l'un et l'autre 6taient capables de malhonnetet6。 Tu ne sortiras pas de ce raisonnement ilnpeccable.(。 ¨)On ne peut jamais le prendre en d6‐

0

faut sur le plan de la logique.

自分 と

Henriが

Philippeを

だま してい るとな ると

,

自分 た ち二人 は不誠 実 な もの とい うことにな るのであ り

,「

妻」

,「

親友」 とい う

Philippeに

対 し て誠実 な存在 と しての 自分

, Henriと

矛盾す る故 に

,た

とえ それが 事実 であ ると証 明 されて も

,論

理 的精神 の持主 であ る

Philippeは

,認

め る事 を拒否す るだろ うと

Suzanneは

語 るのであ るの

SuZanneの

話す

Philippeの

この「 論 理 的精神」 は

, Bergsonが

Lθ Rγθの中で, コ ミックの対象 と して批半Jする 現実 よ りも論理 を重 ん じる哲学者 を想起 させ る ものが あ るが

,更

に ここでは, 上掲 の よ うに語 る

Suzanneは ,「

妻」

,「

親友」 とい う観念 は

,不

誠実 さとは 相 いれ ない と主張 してい るわけであ り

,事

実 は と もあれ

,彼

女 は考 え方 の レベ ルでは

,「

堅 固な道徳観 を もった女」 にな りおおせてい るわ けであ る。

Suzanneの

,こ の道徳 にの っ とった論 に勝 てない

Henriは

,話

題 を変 えて, 三週間前 に難破 してか らの,この島での生活 とい う現在の境遇 を嘆 き始 め るが,

Suzanneは

,現

在 の境遇 の中に

Henriと

は異 った ものを見 てお り

,彼

女 にい わせ ると

,生

き残 ったのは三 人だけで

,そ

れが 自分 た ちだ ったのであ り

,今

の 境遇 こそ「 神が存在す る」証拠 だ と

,彼

女 の飛躍 した見解 を述べ る。「 神 が存

(8)

Andr6 Roussin の コ ミッ ク に つ い て

在す る」 とい う観念を持 ちだ されて

,そ

れを敢 えて否定で きない

Henriは

, それで も負けずに

,Sllzanneの

信仰 を盾に とって

,論

破 しようと試み る。

Henri: Je suiS de ton a宙

s,seulement, je ne peux pas m'empecher

de penser aussi que ]Dieu一 ―qui nous a si gentilnent arrach6s la

noyade―一sait maintenant que nous soⅡ IInes ici。 (。¨) Alors, si un

bateau envoy6 par ses bons soins n'arrive pas un de ces quatre

matins pour nous recueillir,je serai en droit de faire toutes rё serves sur les sentilnents ou sur les capacit6s de E)ieu,一 一ou tout au moins

sur son esprit de suite. ()n ne sauve pas les gens d'un naufrage

pour les laisser ellsuite crever sur une ile, que veux… tu l

Suzanne: lVIon ch6ri, ne corrllnence pas a l'indispOser par des

blasphёmes.

Henri:Qui P

Suzanne : ]Dieue Tu doutes de son esprit de suite. Henri: Je lui demande d'etre logique.

Suzanne: Eh bienl il l'este Sois tranquille. I)ieu est la logique l141

merne,一―c。]mILe Philippe.

Henriは

神 に論 理 的 で あ る こ とを求 め るが

,

これ も神 の 忍耐 心 を疑 う冒漬 の言葉 で あ り

, Suzanneの

信 仰 か ら見 れ ば認 め る こ との で きな い考 えな の で あ る。

結局

Suzanneに

とっては

,現

在 の境遇 は

,Nous mangeons,nous dormons

et nous sorrllnes au soleil toute la journ6e avec une temp6rature presque

id6a,le.C'est aussi une chance!

と彼女がい うよ うな魅力的 な もので

,そ

の魅力は

,

ヴァカンスの宣伝文句 そのままの よ うな言葉 で表現 され る境遇 であ

る。―一方, I―Ienri に とっては, 夜 にな って

Suzanneが

(9)

Andr6 Roussin の コミックにつ い・て に一方 の小屋 に引込/Lで か らは

,一

人 き りで

,

もう一方 の小屋 で大小屋 の大の よ うに寝 なけれ ばな らない とい う我慢 で きぬ ものであ るの 以上 の よ うに,「 現在 の境遇」 について

,Suzanneは

是 と しての

,Henriは

否 と しての意見 を出 し

,相

手 を説得 しよ うと

,各

々 よ り「論理的」であ ること の優劣 を競 ってい るのだが

,実

,

この二 人が「 現在の境遇」 の中に見 てい る ものは

,そ

れ ぞれ別 の ことで

,決

して同 じ ものではないのであ る。 そ してつい に

,Henriは

Philippeに

,彼

の妻 との六年越 しの仲 を打 ち明け, この島に於 て も彼女 を共有す ることを申 しで るが

,そ

れ も

Philippeの

論理 的精神

,道

義 感

,友

,そ

して誠実 さに訴 え る反論 の余地 のない論理 を もってであ るの

Henri: Et ie lui prouve avec une logique irr6futable que depuis six

ans, lui et moi, nous te partageOns en quelque sorte, et que

depuis six ans il n'en portc pas plus mal, je dirai rrleme qu'il est

parfaitement heureux. Logiquement, il n'y a dOnc aucune raison

pour que nous ne continuions pas a etre aussi heureux en te

partageant ici, cornlne a Paris. J'ajOuterai que, pour lui, ce

partage sera beaucoup moins grave puisqu'il ne sera plus insultant. Je prOuverai a Philippe que, jusqu'ici, i1 6tait un mari tromp6 et

que―toutes choses 6gales d'ailleurs, coΠ llne on dit dans les th6orё ‐

mes―一il ne sera pluso Ce qui est la v6rit6 et la logique meme.

Un mari qui sait n'est plus cocu.

Suzanne: Oh! Henri l

Henri: Je l■'excuse. Peux‐tu rrle dire qu'il aura a opposer a ce raisonnement P

(..。 )

Henri:J'estimc que Philippe,en

peut pas ne pas comprendre que

regardant les choses en face, ne

(10)

Andr6:Roussin の コ ミッ ク に つ い て

solution normale pOur des gens―cornlnent

je dirai meme la seule s01ution morale.

(。

.)

Henri: A la r6flexiOn, je trouve indigne

Philippe de lui cacher nOtre amour, de

ce qul est notre viee Je suiS persuadё sensible a ce sentiment―je dirai:a cette

(..。)

Henri: MOi, je suis certain qu'il nous sera

sant de notre hOnnetet6。

(。.。)

de notre amiti6 pour

lui tenir au dehors de

qu'il sera extremement

d61icatesse.

extremement reconnais‐

dire, aussi li6s que

9

nous

Henri: A Paris,ailleurs, On trOuverait 9a fOu! LIais ici nous soHIIneS

dans une situation exceptiOnnelle, c'est donc une solution ex‐

C61

ceptionnelle qu'il est nOrrrlal d'envisager.

実 は六年来 Philippeと

Henriは ,パ

リで

Suzanneを

共有 していたわ け

であ るが

,三

人 と もそれで十分幸福 だ ったのであ り

,こ

の島でそれ を続 けて , 皆が 幸福 であ りつづ け られない とい う理 由は 皆 目ないのであ る。なぜ な ら,

situatiOnは

全 く同 じだ し, どち らか といえば

,「

事実 を知 ってい る夫」 は も はや

cocuで

はない し

,事

が堂 々 と明か るみに出 ることは

,常

に好 ま しい こと なのであ る。

Henriの

この論 は

,彼

の都合 の よいよ うに仕組 まれた ものではあ るが,それ が

,様

々な観念 を と もな った

,「

論理」 の体裁 を とってい るだけに Philippe は反対す ることがで きない。 しか し彼 は

,妻

Suzanneに

対 しては

,六

年 間, 自分 をだま して きた事 を責 めずにはおれないが

,

この批難 も

Suzanneに

封 じ られ て しま う。彼女 は

,Henriに

は黙 ってい るけれ ど も

Philippeの

ためにつ くした場合 もあ るとい うのであ るの 例 えば

,一

度 な らず

, Henriの

誘 いを断

(11)

Andr6 Roussin の コ ミックにつ い て

って

Philippeの

そばを一晩 中離れず

,彼

の横 で小説 を読 んだ りした ことが あ

るが

,そ

れ こそ

Suzanneに

よれ ば

,恋

人 には分か らない夫の平和 な楽 しみの 一 つ なのだ。 そ うい うことか ら見れ ば

,Suzanneは

, Philippeと

Henriを

同 じよ うにだま して きたので あ り

,片

方が 自分 はだま され た と不平 を云 う理 由 は全然 ないわけだ と

,彼

女 は過去 の特殊 な関係 を平等 とい う一般的観念 に訴 え て説 明す るの論理的 な

Philippeは

つ いに, │¬分の妻 を親友 と共有す ることを 承諾せ ざるを得な くな るのであ るの 今や

Henriの

提 案 も

,観

念 の奇妙 な応用 にあ っ て合理 的 な ものにな って し まい,「 論理上」

,何

の問題 も残 っていないのであ るが

,彼

等 の間に

,い

くば く かの気 まず さがあ ることは事実 であ る。 突然

Suzanneは

,空

に白い十字架 を 認 め

,男

た ちに願 い事 を させ るが

,彼

等の願 いが

,

自分 た ちを救 い出す船 の到 着 だ ったの を聞 いて

,泣

きだ して しま うの彼女 自身 は

,Philippeと

Henriが

以前 と同 じよ うに

,い

つ まで も仲が良いよ うに祈 ったのであ り

,

自分が皆 の幸 福 の ことを考 えていた時 に

,男

た ちは

,船

の ことな どを考 えていた ことに耐 え

られ ないので あ る。

Philippeと

Henriは

,Suzanneの

この優 しさに心 を動

か されずにはおれず

,前

後 の事情 を忘れて

,彼

女 の涙 なが らの頼 みに

,そ

の前

でお互 いに握手 をす ることにな って しま うの そ して

'い

よい よ最終的 な合意 を

全 員で確認す るのであ る。

しか しなが ら

,Philippeが Henriと Suzanneの

そばを離れ よ うとす ると 彼等 は

,

自分 た ちが また もや

,予

期 しなか った事態 にあ るのに気 づ くので あ る。

とい うのは

, Philippeが

妻 と親友 を残 して釣 に出 るとい うと

,二

人 は

,わ

わ ぎ

,夫

の不在 を予告 された よ うで落 ち着かず

,一

,夫

の方 も自分 のいない

(12)

Andr6]Roussin の コ ミッ ク に つ い て

Philippeが

Suzanneを

一週間お きに

,交

互 に所有す ることを提案 して合意 を 得

,Suzanneは

,彼

,真

に論理的で組織 力のあ る男であ り

,現

在 の話題 の特 殊性 には 目をふ さぎ

,事

業 で成 功 した理 由 も分か ると賛美す る。 や っと安心 し た二人 の男は

,心

お きな く釣 に出か け

, Suzanneは

情 の こ もったまな ざ しで

`mon ch6ri'

と思わずい って しま うが

,現

在 の situationを 正 しく認識 し,

`mes ch6ris'と いい直 して彼等 を見送 り

,一

幕が終 わ る。 孤 島での生活 とい う境遇 に投 げ こまれた人物 た ちは

,以

上 の よ うに

,

この新 しい事態 に適応す るだ けでな く

,更

,踵

の水腫 に ココアの実 が効 くことを発 見 した り

,蝶

の好 きな

Philippeは

, Suzanneの

下着 を 葦 の先 につ けて

,昆

虫採集用 の網 に した りして

,そ

れ ぞれ

,そ

こで起 る事柄

,事

物 に積極的 に反応 してゆ くのであ る。

Suzanne: Voila l'avantage d'etre 6chou6s sur une ileo On essaie

tout1 0n va de d6couverte en d6couvertel Jamais a Paris tu

n'aurais eu l'id6e, a une terrasse de caf6, d'essayer l'effet d'un

cocktail sur une ampoule a ton talon.

(。。 。)

Philippe: Parfaitement. Ce n'est pas autrement qu'ont 6t6 trouv6

0う

le th6, le caf6.。 。par accident!

081 彼等 は

, Bergson流

に云 えば

,正

に 良識 を用 いて 対象 に応 じて考 えを変 え なが ら

,絶

えず柔軟 に適応 し

,叉 ,適

応 してゆ こ うと精神的努力 を払 ってい る のであ る。 しか しなが ら

,同

時 に

Suzanncは

立場 と しては

Philippeの

献身的 な妻 で あ り

,叉

,Henriの

魅 力的 な恋 人であ り

,性

格的 には強 い女 で もあれ ば

,感

(13)

Andr6 Roussinの コ ミ ッ クに つ い て

性 も豊か で

,信

仰心 に富 んでお り

,少

々迷信家で もあ る。

Henriは

Philippe の親友 であ り

, Philippeの

Suzanneの

六年来の恋人 で もあ り

,叉

,甘

や か され た子供の よ うな面 を もってい る。

Philippeは

愛妻家 であ り

,叉

,友

人 の

Henriを

信頼 して もいて

, cocuで

もあ るが

, Suzanneに

その論理的精

神 を高 く評価 され てい る成功 した実業家で もあ り

,

この島では青酸 カ リが手に 入 らないので

,採

集 した蝶 を優 し く殺 せ ないのを残念が る男で もあ る。 それ故

,彼

等 は

,以

上 の様 な様 々な面 と立場 と態度 を もって

,前

後 の脈 絡 も な しに事 に接 し

,叉 ,対

象 は

,彼

等 の一 人一 人に個有の反応 を引 き起 こす こと にな るの しか し彼等 は, この地 にあ って もあ くまで論理的態度 を失 うまい と, すべ て を論理 の狙上 において処理 しよ うと

,誠

実 な努力 を払 うわ けであ る。彼 等 の この不断の努力にあ って

,物

事 は彼等 の熱中す る論理 の中では, attitude

10gique,Dieu,honnetetこ

とぃ った観念 に次 々 と照 らされ

,一

様 な らぬ姿 で 現れ て くるのであ る。 こ うして一人 の夫が

,

自分の妻 を もう一人の男 と共有す るとい う

,そ

れ 自体 は不道徳 な事 の運 びではあ るが

,

この劇 の中ではその出来 事 自体 の レベル と別 に もう一つの レベルーー その中で物事 が登場人物 に よって 論理 に組 み こまれ る レベルーー が あ って

,そ

の論理 化の過程 の中で

,現

実 はそ の意味 あいを新 しく与 え られ合理的 な ものにな って しまい

,人

物 た ちは常 に誠 実 で

,非

難 の余地 のない人間であ りつづ け るわ けであ る。 第二幕 それでは次に

,

この劇 の第二幕 に移 り

,彼

等 の と りきめの その後の成 り行 き を見てみ よ う。 この幕 も第一幕 と同 じよ うに “Ri'を め く゛っての一種の言葉遊 びか ら始 ま ってい るの しか し

Suzanneに

,彼

女 の発音す る

`Ri'が

`Henri' と`Chёri'の 両方 に聞 きとれ るのに苦情 をい うのは

,今

度 は Philippeで

,彼

(14)

Andr6:Roussin の コ ミッ ク に つ い て 声 を聞 きつ けて

,

自分が呼 ばれてい る もの と思 った

Henriが

,何

事か と駆 け つ けて くる。

Philippeの

`Ri'に 関す る「 聞 き違 い」 を防 ご うとい う努力が, また一つ別 の「 聞 き違 い」 を起 して しま うのであ る。

Henriは

事情 を知 って, 腹 をたてて立 ち去 る。

Henriが

不気嫌 なの も無理か らぬ事で

,新

しく起 って来 た事態 は

Henriの

提案か ら始 ま ってな された ことではあ るが

,彼

の思惑 を大 き く外れ た ところに あ るのであ る。 とい うのは, 自分 の妻

Suzanneに ,Henriと

い う恋人がい る ことを知 ってか ら

Philippeは

, 自分が夫 であ ることを新 たに意識 し

,今

まで の夫婦生活 のマ ンネ リズムか ら抜 け出 し

,若

が えったのであ る。

Philippcは

上機妹 に

Henriに

ネLを述べ, Savoir que sa femme tient aussi un autre l191

honllne, c'est un ressort prodigieux, par la cOncurrence。 と,「競 争 」 の 功 徳 と して

,

この 意 外 な結 果 を説 明 す る。

Philippe: ..… car les fenllnes n'ailnent qu'une chose: sentir qu'on

pense a elles tout le temps.― C'est la logique meme! Et c'est

tellement logique quc ie ne peux pas arriver a comprendre coΠ l‐

ment notre civilisation sOi‐ disant 6volu6e en est encore a la for_

001

mule du mari unique.

一方

Henriは ,Suzanneと

一緒 にい る時 も

,彼

女 の夫が知 ってい るとい う ことが頭 を離れず楽 しい気分 になれない。

そ こで彼 は

, Philippeの

「 競争」 の理屈 を馬鹿 げた ものであ る事 を証 明 し よ うと試 み る。

Henri: Je pouSSe ton raisonnment i l'absurde puisqu'il ne s'agit quc

01)

de raisonnement。

(15)

Andr6:Roussin の コ ミックにつ い て と

Philippeが

一 つの小屋 に

, Suzanneが

もう一 つの小屋 に一人 で寝起 きす るよ うに提案す る。 そ して

Philippeの

拒絶 にあ うと

,彼

を「 苦 んでい る親友 が助 けを求 めてい る」 のに

,援

助 して くれ ない と非難す る。 この一寸険悪 な空気 は

,一

人 の黒人の突然 の出現 に よって破 られ る。 この黒 人 は一言 も口を きかず

,黙

ったまま

Suzanneに

花環 を捧 げ

,

この鄭重 さに, 彼等 は この男 を島の王 の息子 と判断 し

,つ

いで

,Philippeと

Henriは

,彼

が そばに立 っていた杭 と自分 た ちを交互 に見 くらべ るの を見 て

,王

の儀使兵 に入 れ るつ もりで

,身

長 を計 ってい る もの と思い

,手

助 け しよ うとその杭 に身 を よ せ るが

,た

ちま ちに して その黒人 に杭 に縛 りつ け られて しま うの

Suzanneは

,この黒人の不意の仕打 ちを見て も

,王

子 に対 して礼 を失 した自 人男 た ちには良い教訓 だ と

,彼

等 の甘 い判断 をか らか うだ けで

,同

時 にその黒 人の中に一層の品位 を見 て とる。黒人 はそれか ら

, Suzanneを

小屋 の前 に連 れてゆ き

,一

緒 に中へ入 ろ うと身振 りで示す。今 や その男の意 図は明白だが,

Suzanneは

自分 の善 良 さにか けて も

,

彼の意志 に逆 うわ けにはゆか ないのな ぜ な ら

,ナ

イ フを持 ってい る黒人 を実 力で倒す ことな ど不可能 だ し

,そ

れ に, 危害 を加 えそ うにない彼 を殺 す ことは

,「

優 しさ」 に欠 け ることにな るか らで あ る。他方

,縛

られ た二 人の仲 間 をそのままに して, 自分 だけ逃 げ るわけに も ゆかず結局

,二

人 の縄 を解 いて もらうためは

,黒

人 の申 し出を受 けいれ るほか ない と

,彼

女 は考 え るのであ るの

Suzanne: Alors P que faire? Je ne vais tOut de meme pas Vous

0

laisser fice16s la jusqu'a demain! Ce serait honteux de ma part.

以上のように

,各

々の人物は

,

自分たちの前に突然出現 した物 を云わない黒 人に対 し

,す

く゛さま自分な りの判断を下 して反応 し

,結

局 Philippeと

Henri

(16)

Andr6 Roussin の コ ミッ ク に つ い て 15 は杭 に縛 りつ け られ

, Suzanneを

奪 われ て しま うが

, SuZanneに

よれ ば, IIenriと

Philippeが

縛 られ たのは

,礼

儀知 らず の自人男 た ちへ の良い教訓 で あ り

,叉

,

自分 が黒人 と一緒 に小屋 の中へ入 るのは

,あ

くまで も

,仲

間の 自人 を救 うための高潔 な行為 なのであ る。 第二幕 Philippeと

Suzanneが

テーブル代 わ りの箱 の前に腰 を下 ろ し

,食

事 を して い るが

,Henriだ

けは彼等か ら離れて

,黒

,即

ち自分 た ちの敵 の持 って きた 魚 な ど食べ て け しか らぬ と

,い

きまいてい る。

Suzanneは ,黒

人は敵 ではない し

,

自分 の行為について も

,そ

れ は Philippeと

Henriを

解放 す るために払 った適 当な代価 だ と主張す る。 そんな ところへ

,黒

人が果物 を持 って再 び現れ, 突然 フランス語 を喋 り出 し

,

自分 は船 の給仕 を していたが

,難

破 して この島ヘ 流れついたのだ と告 げ る。 これ を聞 くや

, SuZanneは

これ までの見方 をす っ か り変 え ると同時 に

,何

もしよ うとは しない男た ちに腹 を立 て る。

Suza′nne: Conllnent: Inais non P Et qu'est‐ Ce que ie diSaisP Ce qui

6tait vrai pour un jeune roi sauvage, vivant souS une loi que nous

ignOrOns, n'est plus vrai du tout pour un cuiSinier a bord d'un

paquebot!

ヽrous n'allez tout de meme pas trOuver qu'il est normal

d'accepter 9a de la part d'un civilis6? Oh! quel Sauvage!― 一‐

Ah!

on a raison de dire que le Cin6ma 6duque les masses! Il leur

donne des id6es propres i car iamais, justement, un v6ritable sau‐ vage n'aurait agi de la sorte! JamaiS! Il aurait eu bien trop peur

d'etre puni par son dieu! AL10rS P ヽ戸ous ne le lyncheZ pasP C'est ainsi que vous vous pr6parez a me venger de la violence dont j'ai

6t6宙

ctime P(..。)

0う

(17)

And“ Roussin の コ ミッ ク に つ い て 自分 は暴行 を受 けたのであ り

,そ

の男 を追跡 して包囲 し

,捉

えて リンチにす るべ きだ と

,

尻込 みす る 二 人の男 をけ しか け るのであ る。そ して

,

黒 人が あ の様 な暴挙 に出たの も

,

映画の 影響 だ と 注釈 をつ け るが

,

この シー ンでは,

Suzanneも

映画の感化 を受 けてお り

,

この ヒステ リックな彼女の言葉 も

,

以 前 に この黒人 を島の王子 と判断 したの と同 じく

,彼

女が映画か ら既 に得 ていた イ メージが

,一

つの きっかけで

,反

射的 に

,出

て きただけの ことなのであ る。 この よ うに

,彼

女 の意識 は

,現

実 を きっか けに して

,そ

の極端 な イメージにす く゛に移 向す るのであ る。

Philippeは

,包

囲す るためには二人 だけでは足 りな い し

,相

手 はナ イフを持 ってい ると

,彼

女 を現実 に引 き もどそ うと努 め る し,

Henriは ,そ

こまです るのは グロテス クであ るとの意見 を述べ るの しか し

,一

計 を思 いついた

Suzanneは

,二

人 に黒人 を油断 させ るために, 寝 たふ りを してい るよ うにいい残 して

,黒

人を探 しに行 って しま う。残 された 二 人 は寝 た振 りをす るには

,い

び きをかいた方が よ くはないか と議論 を始 め, その うちに

,Suzanneに

連れ て こ られ た黒人 に

,

もう一度

,手

足 を縛 られ て し ま う。しか し

,今

度 は

Suzanneが

黒人か らナ イ フを取 りあげ

,二

人の縄 をほ どかせ てか ら

,彼

を杭 のそばにつれてゆ き

,注

意 をそ らせ よ うと

,空

の一点 を 指 び さす。 しか し

, Philippeと

Henriは

,Suzanneが

空 に何かの印を見 る 癖 の あ るの を覚 えてい るので

,

叉か と

,

一緒 にな って 空 を見上 げ

, Suzanne

に歯 がゆい思いを させ る。 ついに二人 は

,彼

女 の意図 を理解 し

,空

を眺 めてい る黒人 を杭 に縛 りつ け るのに成 功す るの ついで彼等 は

,以

後 お とな しくして

,料

理人 として仕 えるな らば と

,黒

人 を 自由に してや るが

,

この黒人 の名前 も

,偶

Philippeで

あ り

,叉

もや「 聞 き 違 い」 が起 って

,同

名 の Suzanlleの夫 の優越的態度 を台無 しにす るよ うな こ とにな る。

(18)

Philippe: n'est‐ce

nom P

Le Nolr:

Philippe: ce n'est

Le Nolr:

Philippe: (..。 ) Philippe:

Le Nolr:

Philippe:

Lc Nolr:

Andr6:Roussin の コ ミックについて 17 1l faudra prendre l'habitude de r6pondre: Oui, LIadame,

pas P Conllnent vous appelez‐

vOusP VOusP Vous avez un

Oui,Philippe.

CommentP Je VOus demande de

pas pour que vous me r6pondiez

Pourquoi P

Vous vous f..e de moiP

r6pondre: oui, Madame,

a mLOi: Oui,Philippe.

E〕st‐ce que je vOus ai autOris6 れ Ⅱl'appeler par mon nolnP

Je ne COmprends pas. Je VOuS demande le v6tre.

Oui,Philippe。

Suzanneは

黒人 と二 人 き りにな って,こ れか らの注意事項 を与 えると

,彼

恭 々 しく膝 まづいて手 に接吻す るので

,思

わず叉

,`Oh!princel'と

,夢

見心

地 にな って反応 して しまい

,あ

わてて気 を取 り直す。

一方

, Henriは

Philippeに

, 自分 た ちの友情 が続 くよ うに

,Une amiti6

entre deux hOmmes ne peut pas durer si une femme se trouve l。 とい

う諺 をひ き

,そ

れが一般的に妥 当な ものであ るとして

,suzanneと

手 を切 るこ とを約束 す ると

, Philippeは

何故 自分が

Suzanneを Henriと

共有す ること を認 めたか を

Henriに

打 ちあけ る。 愛妻家 の彼 は

,Suzanneが

溺死 を免れて

元気 に 自分 のそばを生 きて歩 いてい るとい うだけで

,十

分幸福 だ ったのであ る。

Suzanneに

対 す る

Philippeの

この深 い愛情 に

Henriが

感動 してい ると

,船

の汽笛が聞 こえて き

,Philippeは

助 けを求 め る信号 を出 しに行 く。 その間に,

Henriは suzanneに

, Philippeは

自分 た ちの関係 は もうな くな った と思 っ

(19)

Andr6 Roussinの コ ミックにつ いて うに

,

全員幸福 に暮 らしてゆけ るだろ うと話す。 彼等 は もう一人の Philippe (黒人

)を

従 えて

,船

の汽笛の鳴 りひび く中 を

,各

々 自分 な りの思惑 を もって 満足 しなが ら全員陽気 に舞台 を退場 してゆ く。 南 の島で生活 を始 めた二人 は

,様

々な困難に出会 いつつ も

,常

に「 誠実 な人 物」 と して 自分 た ちを守 り通 した姿 とな るわ けで あ るの ところで

,彼

等 は同 じ 場 に あ りなが ら

,各

々違 った形 で物 を見

,反

応 して

,い

わば

,現

実 の中に彼等 がみて とる ものの内部 に狭 く閉 じこめ られてい るのではあ るが

,同

時 に種 々の 観念 を応用 して

,そ

れ らを普遍的 な道理 と して正当化 してゆ くのであ る。云 っ てみれ ば

,彼

等 は全 員

,

自 らの思考 の幸福 な「 と りこ」 で あ る。 そ してそれ 自 体 は突飛 で

,時

には グ ロテス ク とな る事件 の成 り行 き も

,彼

等 の論理 の中では 無害 で

,む

しろ道理 にかな った もの とな り

,そ

れ を生 きる人物 た ち も

,そ

の誠 実 さに関す る限 りは非難 され ない もの とな るので あ る。

Bergsonは

彼 の Lι Rづγιの中で

,喜

劇的人物 と

,喜

劇的集 団に特有 の論理 を 1'inversion toute Sp6ciale du sens communと 名づ け

,次

の よ うに述べ

161

て い る。

Elle consiste a pr6tendre modeler les choses sur une id6e qu'on a, et nOn pas idё es sur les chOSeso Elle consiste a voir devant soi ce a quoi l'On pense,。 。。 Le passage se ferait d'ailleurs insensiblement de

ce qui ne veut rien entendre れcelui qui ne voit plus que ce qu'il

veut。

Roussinの

劇 の人物 た

munの

拡大の中に あ り,

等 は, 同 じ く

BergSOn

ち も, この 1'inversion toute Sp6ciale du sens com‐ その一 つの変形 と して 見 ることが可能 で あろ う。 彼

(20)

Andr6]Roussin の コ ミッ ク に つ い て 適応 し

,叉 ,再

適応 してゆ こ うとす る精神的努カー をはた らかせ

,自

分 た ちに かか わ って くる事柄 に対 して

,そ

の場 に応 じて反応すべ く努力 を してはい る。 だが

,そ

れ らの反応 は

,実

,登

場人物 の一人一人 を特徴 づ けてい るところの 夫

,妻 ,親

,恋

人 とい った立場 や

, Henri,Philippe,Ch6riな

どの名前, 呼称

,そ

れに態度 や信仰

,更

に多分 に映画な どに よって与 え られた既成 の イ メ ージな どによって決定 されてい る。 それ らの要素 はその間に何 の統一 も一貫性 もな しに

,た

だ 雑然 と して

,一

つ一 つ

,い

わば

Bergsonの

い う「 こわば り」 と して

,表

出 され てゆ くのであ る。彼等 は, 自分 たちのか たよった反応 に

,広

く受 け入れ られ た 観念や 価値 を あてはめて

,論

理的に 正 当な もの とし

,現

実 を, 自分 の欲す る様本目に変 えて しま うのであ る。

しか し

,彼

等 の現実への反応 が,1'inversion toute sp6ciale du sens com¨

munで

あ り

,観

客 の 目に喜劇的な もの として映 るいわゆ る「 放心」であ るとし て も

,そ

の原 因 をすべ て, この種 の ジ ャンルの劇 の常套法 であ る

,登

場人物 の 事実 を知 らされて いない ところか ら起 る「 取 り違 え」

quiproquoに

帰す るわ けにはゆかない。 「 取 り違 え」劇 に於 て も

,登

場人物 た ちは

,各

々 自分 にかか わ って くる一連 の事件 の中で,そ れ らに対 して判断 を下 し,反応 してゆ くのではあ るが,そ れ ら の反応 が 喜劇 的 なのは

,

彼等 が 自分 のい る situatiOnに ついて

,

しば しば部 分 的 な

,

もしくは誤 った知識 を 自分 の持分 として

,

作者 に よって 振 り当て ら れ てい るか らであ る。た とえば

, quiproquo劇

の 代表的作 品の一つ Georges

Feydeau作

の 二α Dα%θ αθθんθz ν αχづ名 では

,Petyponが

酒 に酔 って

,踊

り 子 の

Crevetteを

自分 の家 に連れて帰 り

,翌

,訪

問 しに きた叔 父の将軍 に, 彼女 を 自分 の妻 として

,

嘘 をついて紹介す る破 目にな る。 将軍 は

, Petypon

の言葉 を信 じ

,二

人 を夫婦 だ と思 い こんで 自分 の姪 の結婚式へ招待 し

,そ

れ以

(21)

Andr6 Roussin の コ ミックにつ い て 後

,そ

の無知 を丞盤 に して

,発

言 し

,行

動 してゆ くことにな る。 一方

,観

客の方には

,そ

うい った situatiOnの 真 の意味 と

,そ

の様 々な面 が 知 らされ てお り

,将

軍等 の登場 人物 た ちの認識 の段階

,現

実 に対 す る「 放心」 の度合 い と

, Crevetteが

一介の踊 り子に過 ぎない とい う現実 との距離 を計 る ことがで きるのであ る。 そ して

,パ

ーテ ィーの席上で田舎の上流婦人た ちは,

Crevetteの

奇妙 な物腰

,態

度 を

,パ

リの上流階級 の流行 と 思 い こんで真似 を す るよ うにな り

,そ

の真相 を知 らぬまま

,皆

が進 むのであ る。 しか し,腺1も終幕近 くにな って

,将

軍 は

, Crevetteの

素姓

,事

実 を知 らさ れ る と

,た

ちま ち 目を さま し, その「 取 り,皇え」か ら解かれ るべ く

,正

しい認 識 が附与 されてい るので あ るの やがて

'全

員が

, Crevetteと Petyponは

夫 婦 ではない とい う事実 の同一平面 で出会 うことにな るのであ るの それ故

,そ

う い った situationに 於 ては

,登

場 人物 た ちの様 々な「 放心」 に もかかわ らず, それ と平 行 して

,常

に事実 と しての確か さを もった

,唯

一 の現実が あ り

,登

場 人物 た ち も

,真

相 を知 らされ ると

,「

放心」力>ら さめ るこ とが保証 されてい る のであ る。 しか し

,Roussinの

劇 に於 ては

,そ

うい った意味 での確かな現実 も

,登

場人 物 の信頼 に足 る認識 も

,

もはや見 つ け ることはで きないの そ こでは

,既

に見 て きた よ うに

,人

物 の内部 にあ る様 々ので きあいの観念 の塊 りが

,事

実 の認識 そ の ものをゆがめ

,彼

等 を現実か ら放心 させ る原 因にな ってい るのであ る。 そ こ で コ ミックの対象にな ってい るのは

,事

実 の認識 の仕方 その ものであ る。 第三 幕 にな って

,三

人が

,黒

人が船 の給 仕 であ るとい う真相 を知 って しま った段階 に於 て も

,彼

が膝 まづいて

, Suzanneの

手 に恭 々 しく接吻す ると

,彼

女 はそ ② の品位 に打 たれて

,「

Oh!.…

。prince l.…」 と

,再

,夢

見心地 で反応 し て しま うのであ るの

(22)

Andr6]Roussin の コ ミッ ク に つ い て この劇 の中では

,現

実 も

,登

場 人物 の各 々が もつ

,論

理化への欲求 にふ りま わ され て

,い

ろい ろに

,そ

の様相 を変 えるのであ り

,事

実 と しての一義 性 を失 ってい るのであ るの それは

,彼

等 の一人一人 に

,そ

れ ぞれ

,異

った面 を

,二

時 的 に示 す と 同時 に

,

一―方 に於 いて

,

常 に

,彼

等 の 思惑 をす りぬ けてゆ く

,捉

えが たい もの と な ってい るのであ る。

Roussinは

,

彼 の 濠1の 一 つの 中で, 1291

Raisonnons.… e Car 9a change toutと

人物 の一 人 に 語 らせ て い るが

,こ

の 二α Pθιグι′π%Jιι に於 て は

,

この

raisonnementを

極 端 に押 し進 め

,

拡 大 した ところに, この劇 の コ ミックの生 まれ る条 件 が あ る とい え よ う。 Ⅲ 批 評 家 の一 人 は

,Roussinの

劇 を th6atre_miroirと呼 び

,以

下 の よ うに述 べ て い る。 Le th6atre ot le spectateur

travers, ses tics, ses goOts

peut se reconnaitre, et reconnaitre ses

etll et ses d6gOats, et ses passions.

実際 二α Pθι夕ι″%ιιιは,南 の 孤 島 とい う非 日常的な場(しか し,同時 に,これ はエキ ゾチ ックな夢 として

,観

客 の中に一般的に定着 してい るの も事実 であろ う

)を

舞 台に しなが らも

,

そ こでの事実

,

出 くわす 事柄 は

,

登場人物 の中に あ る

,

観客が 日常生活の中で

,

共通 に経験 し

,

よ く知 られていて

,

時 にはあ ま りにあ りふれ ていて変 りば えの しない観念 や価値

,態

,モ

ラル

,信

,好

,叉

イ メージを引 き起す ためにのみあ るのであ る。 いわば

,風

俗的 な 日常生 活 を浮 きば りにす るために, この非 日常的な場が とられてい るのであ り

,そ

こ に

,一

種 の くす く゛りの面 白味がね らわれてい るのだが

,そ

れ らの手法 は叉

,否

定 的に も見 られ て

,彼

の際1の中に登場す る人物が

,平

均的 なモ ラル

,俗

っぱい

(23)

Andr6 Roussin の コミッ クに つ い て 枠 か ら出ていない との評 を受 け るゆ えんで もあ る。確 かに

,セ

リフを一つ一 つ 取 り出 して

,そ

の中に現れてい る もの

,そ

れ 自体 を見れば

,深

み も新鮮 さ も認 め られず

,気

楽 な芝居 を期待 して見 に くる観客 の不意 をつ くよ うな ことは決 し てない よ うな

,一

般 に受 け入れ られ た「 出 きあいの観念」 の陳列 であ ることは 間違 いない よ うであ るの しか し

'既

に述べ て来 たよ うに

,そ

の出 きあいの

,従

ってそれ 自体 の正 当 さは十三分 に保証 され た ものが

,彼

の劇 の中では 1'inver‐

sion toute sp6ciale du sens communの

形 で 現れ るよ うに situationが組

まれ てお り

,

それ を 語 る人物 を コ ミックな 存在 にお と しいれ て しま うところ の

,何

か 滑稽 な ものに

,

突如 として 化 して しま うのに 注 目すべ きであろ う。

Roussinの

劇 が

,同

時代の th6atre_miroirであ ると して も

,そ

れ は

,ゆ

がん だ像 を提供 し

,喜

劇 的 な存在 に して映 しだす一種 の マ ジ ック0ミ ラーなのであ る。 その よ うな situation全 体の中では

,登

場人物 た ちの誠実 さを支 えて きた観 念 は

,結

局 自 ら失墜せ ぎるをえず

,そ

の本来 の価値 を失 うしかないのであ るの この 二αP′ι夕θ〃グιθは

,一

定 の時間の中で

,

開幕か ら 終幕へ と 直線的 に 筋 が進 開 してゆ く構造 を もってい るに もかか わ らず

,内

容的には

,三

人の関係 が以前 パ リにいた時 と同 じ関係 にな って

,元

の通 りの situationに な るところ で幕が下 り

,一

種 の回帰的構造 にな ってい るのであ る。 その途 中の過程 の騒 々 しさは後 には何 も残 さず

,い

わば

,Shakespeare風

に云 えば

,「

夢 と同 じ材料 でで きてい る」 のであ る。 しか も

,終

幕 の彼等 の幸福 と満足 は

, Philippeが

Suzanneと Henriの

仲 を知 らされ ない とい う条件,即ち

,全

員が現実 の同一 平面 に足 を下 さない ことに依 ってお り

,今

後 どうな るか わか らぬままであ る。 1321 Po Surerは

,Roussinの

劇 に登場す る人物 を

,次

の よ うに結論 づけてい る。

(24)

Andr6 Roussinの コ ミッ クに つ い て

Enfin ct surtout, les personnages de Roussin ne sont pas n6s d'une observation attentive de la vie quotidienne: ce ne sont que d'ailna‐ bles fantoches, qui s'6vanouissent dё s qu'ils ont franchi les portants

de la scё ne.

事実

,彼

等 は

,む

しろ悲劇的 な一連 の事件 を安価 な観念 と突飛 な論理 に満足

して

,深

く悩 み も

,考

え もせずに乗 りきって しま う

,単

純 で善 良な人物 た ちで あ り

,そ

の中身 は

,む

しろマ リオネ ッ トの それであろ う。 しか し

,こ

の単純 な 人形劇 の材料 の よ うな ものでで きた

,

この 気楽 な well‐

made playの

軽快 な

進行 の中で積 み重 な ってゆ くのは

,以

上述べ て きた「 論理」 の中で現 われて く る

,そ

れ とは逆説的 な

,論

理 の愚か しさ

,関

節 のはずれ た人間 と

,空

お そろ し い現実 の欠落であ る。 そ して

, ROussinの

後年 の作品が

,Comiqueで

はな くな り

,悲

劇 的 な色彩 の濃 い

,深

刻 な重苦 しい ドラマであ るとの評 を うけた時

,彼

,

こ う話 してい t331 る。

Pourquoi〈

le dran■e〉 6tait‐il plus perceptible dans cette piё ce que

dans Nづηα, ou L'Иzο %γ /θ

%,Ou Lι

s αo/S αι J'α%ιγ%θんθ P Pour rrloi

pas plus triste que lcs autres,一

ni moinse..。 Non, j'avais 6crit

volontairement une Tragi‐ Com6die.

0

そ して

,ア

メ リカの一批評家 は,

常 に

,喜

劇 を悲劇 に変換 してゆ き,

た事実 の一例 であ ると述べ てい る。

そ して更 に

,Roussin自

身 以下 の よ うに述 べ て い る。

La vie est faite de ce m61ange constant des personnages coⅡliques

130

et des 6v6nements tragiques。

彼 の言葉 に答 え るかの よ うに

,Roussinは

(25)

Andr6:Roussin の コ ミッ クに つ い て 実際

,

この 二αP′JJた 〃ιιノノ′に於 て も

,

筋立 てを展開 してゆ く

motifに

な ってい る ものは

,

一 人の女 を 二人の男が 取 り巻 く (それ に 更 に

,

もう一人 の 男が 加 わ る

)と

い う状況

,

つ ま り

,そ

れ 自体 は

,

動かす ことので きない 事実 であ り

,

腕 力 (非論理

)に

よ る 現実的な 解決法 しか

,

予想 させ ない ものであ る。 しか し

,そ

うい った関係 を生 きなが ら

,常

に現実の もつ険悪 さを避 けて論 理的 であ ることの優 劣 を競 いなが ら解決 してゆ こ うとす る

,誠

実 ではあ るが, 同時 に, コ ミックな人物 を

ROussinは

倉Jってい るのであ る。 しか し, この劇 の中で人物達が

,彼

等 の善良 さを負 ってい る条件 を裏か ら見 ると

,そ

れ はその まま

,虚

妄 の論理 と価値 の上 に築かれた イ リュージ ョンの中に住んでいて

,決

して リア リテ ィーに出会 うことのない一種の現代 の都会人の悲 しい戯画にな る わけであ るの この島での実際 の生活 と経験 は結局

,彼

等 の論理 の材料 にな るの みであ り

,そ

の「 論理」 も

,そ

の後 にで る論理 の前 では

,た

だ愚か しい ものに な りはて る。

Roussinは ,こ

の作品で 50年 代 に

,

演劇史上 空前の ロングランを記録 し, 一躍,喜 劇界の第一 人者 にな ったが,同時 に それ は,彼 に対 して

,Boulevard劇

とい う

,小

ジ ャンルの作家 との見方 を与 えることに もな ったの そ して

,後

年 に な って

,

は じめて彼 は

, vaudevilleを

離 れ た ドラマに傾 いてい った と見 な さ れ てい る。 しか しなが ら

,そ

の ア クチ ュア リテ ィーは認 め られなが らも

,快

い vaude宙 lleの枠 を出 ることはない とされ てい る, この 二α Pθノづ″ι″%″Jι に於 て も

,そ

の根底 にあ る ものは

,

この小論 で見 て きた よ うに

,人

間の存在 が その 中に閉 じこめ られ てい る悲劇的 な条件 その ものであ る。 これ は

,そ

の後の作品 に も

,姿

を変 えつつ

,一

貫 して流れてゆ くものであ るが

,こ

の作品では

,そ

れ を

Roussinは ,同

時 に

,卓

越 した才能 と

,高

度 の技術 を駆使 して喜劇 に仕立 であげ

,笑

いの対象 と して

,当

時 のパ リ人 に提供 した と見 るべ きであろ う。

(26)

Andr6 :Roussin の コ ミッ ク に つ い て 25

(1)1949年初演 で,《Com6dies d'Amour》 の 中 に 収 め られて い る。 (《COm6dies

d'Amour》, Paris,Ed.Calrrlann‐ L6vy, 1959.Coll。 Ouvrage de Th6atre。)

(2)1950年初演 で,《Com6dies de la scёne et de la ville》 の中に収 め られてい る。

(《Corn6dies de la scё ne et de la ville》 , Paris, Ed. Callnann‐ L6vy, 1962.

CoH.Ouvrage de Th6含tre.)

(3)1947年 初演で,《Com6dies de Fantaisie》 の中に収められている。(《Com6dies

de Fantaisie》,Paris,Ed.Callrlann‐L6vy,1960。 Coll.Ouvrage de Th6atre.)

(4)Ren6 Lalou:

二θ7`λιaιγιθπ Fγ απθθαι夕%づSゴ9θθ, Paris,Ed. Presse Uni‐

versitaire de France, 1970。 p。 120.

(5)Georges Versini: 二θ rん′′ノγι´πクαグsごι夕πグSゴ フθθ,Paris,Edo Presse Uni‐

versitaire de France, 1970. p. 113.

(6) Paul Surer: 二θ rttι′ι″ιノレα%クαグS εο%′θ,%クOγαグ%,Paris.Edo Soci6t6 d'Edition et d'Enseignement Sup6rieur, 1964。 p。 335.

Un autre public, et plus encore une certaine critique, entich6s de

haute intellectualit6, criblent de leurs sarcasmes ces faibles cerveaux,

que n'habite aucune angoisse m6taphysique.

(7)1960年考η巻葛。 《Com6dies conjugales》 ,Paris,Edo CalrrlannoL6vy,1961。 Coll.

Ouvrage de Th6atreo p. 9.

,エ

ッセイ集の中で も

,Ronssinは

,このテーマが安易であるとの評に対 し,

次のように答えている。

Nul ne se demande jamais pourquoi,dans le th6atre de Moliere, les per80nnages sont chez cux, ni a quelle heure se passent les 6v6nements

auxquels l'auteur nous fait assistere Parce que ces personnages appar‐ tiennent a une sOci6t6 oisive. Personne ne s'est jamais demand6 non plus

COΠllnent Alceste gagne la vie, ni IPhilinthe, ni les marquis.

(Cοπιιπιι%θ%ι Rαづsο%%αbノθ, Paris,Edo Grasset,1965。 p。 59。)

La soci6t6 plus 6volu6e ot Feydeau prend ses h6ros juit aussi d'une libert6 comparable a celle des seigneurs du XXe, ceux qui portent ja‐

quette l'apres¨ Inidi a cinq heures et soupent en frac chez Maxiln's.

(ibid., 60.)

Une com6die est toujours plus ou moins affaire de famille et d'amour

(27)

26 Andr6 Roussinの コ ミッ クに つ い て

(ibid。, p・ 59。)

(8) Jcan‐Paul Lacroix et》Iichel Chrestien: 二θ ttjυ/ι b′α,oε `Jθ ′'」り?ι,,zο?ィ′′πθ力′,

Paris, Ed. de la Pens6e Moderne, 1966。 p。 452。

(9) ibid., p。 452。

00 Andr6 Roussin:C θ πιθπιθπθ,″ RαづsO%ηαbιθ,p.16。

0つ Sοπογα%α‐7`あι′′/θ, sπタタJι%θπノ′乃ι′′/α′ “π %°

25

ごι Sοκογαπα, PariS, p. 1960。

02

二α Pθノタθ ttrπιιι,(Corn6dies de Fantaisie,p.140.) OЭ BergSOnは, 自然 の法 員Jにと ってか わ る人為 的 な規 則 とい う もの を紹 介 し

,現

実 よ り も

,む

しろ

,論

理 を先 行 させ る哲 学 者 を例 に あ げて批 判 して い る。

Un philosophe contemporain, argumentateur a outrance, auquel on repr6sentait que ses raisonnemcnts irr6prochablement d6duits avaient

l'cxP6rience contrc eux, Πlit fin a la(liscussiOn par cette silnple parole:

《1'exp6ricnce a tort》.(二θRグ′′ι, pp。36-37.) 0り Cοzιごグθs αι Fα″αづsづθp.142. llう ibid., P。 146。 l161 ibid。, p。 152。 0つ ibid., p。 158。 03 Henri BergsOnは,「良識

Jを

次のように定義 している。

Le bon sens est l'effort d'esprit qui s'adapte et se r6adapte sans cesse, changeant d'id6e quand il change d'objeto C'est une mobilit6 de l'intel‐ ligence qui se rёgle exactement sur la mobilit6 des chosese C'est la

continuit6 mouvantc de notre attention a la vie.

(二ιRづγθ,Paris,Ed.Presse Universitaire de France,1950。 p。 140。 )

09 c01m6dies de Fantaisie p.212。 00 ibid., p. 212. 0ゆ ibid。 , p. 217. 02 ibid。 , p. 231。 10 ibid。 , p. 240. 0の ibid., p. 249. 00 ibid., p 258。 120 Henri Bergson:op.cite,pp。 141-142.

の Georges Feydeauは

,い

わゆる Belle EPoqueの vaude宙lleの代表的作家で,

(28)

And“ :Roussin の コ ミッ クに つ い て 27 の Cο%ιググθs αθ Fα%ιαづsづθ,P,251。

29

二'EεοJθ ごθs Dπ夕θS,Cο%ιαづθs Cο,cプ%gαJιS, Paris,Edo Callnann¨L6vy, 1961。

p。 269。

Reste Callne. Raisonnons. C'est le meilleur moyen de retrouver

toute ta lucidit6 et peut‐ etre celui de ne pas souffriro Car, 9a change

tout!

⑩ Antoine Adam, Georges Lerrninier, Edouard Morot‐ sir: 二づιιιγαιπγι´/α%‐

づsθ, tome second, Paris,Ed. Larousse, 1967. p。 348。

0⇒ ヽVilliam Shakespeare: rん θ rθ%夕ιsι,Acte IV,scёne l。 156.

...We are such stuff As dreams are made on;...

(Williarn shakespeare: The Corrlplete Works, edited with an intro‐

duction and glossary by peter Alexander, Collins, 1968. p。 21) 02 Paul Surer: op. cit., p。 337.

00 Cο πιθ%ιθ%θ%ι RαづsοηπαbJθ :p。 149。

び,oα%οπγ g%づ%づノクαS(1963年2月初演

)で

,Roussinは

「 ドラマ」

に転向し

,叉

, 二αy。

ノα%ιθ(同年11月初演

)は

,メ ロ ドラマであるとの評を受け た。

0め ヽVallace Fowlie: И G%グ αιιο Cο%′ι%夕Oγαγノ Fγθπεん 二づιθ″αι%γθ

,New York,

Ed. LIerdian Books, 1960. p。 189.

Roussin is constantly converting the comic into the tragic, and his

theater is a example of the fact that the terrns cornic and tragic have

lost any well“defined meaning. 00 Cοπιθη′ι

`%θπJ Rαづ

sOππαb′θ p. 150.

参 考 書 目

Antoine Adam,Georges Lerminier,Edouard Morot‐ sir: 二づノノιγαノ%γι/7α%‐ fαづsι, tome second, ]Paris, ]Ede Laroussc, 1967.

Marc Bcigbeder: 二θrんιaιγθθ% Fγα夕3ειごθ%づSノα二づわιγαιづο%,Paris,Ed。

Bordas,1959。

Henri Bergson:二θRづγθ,θssαづs%γ Jα sづg%│ル θαιづο%αtι εο%づg%θ,Paris,Ed.

Presse Universitaire de「 rance, 1950.

(29)

28

1948.

ヽVallace Fowlie:И G%づαι′οC οπιθ,7ι夕ογα/ノ F/θπελ Lづιθ/αιιιγθ,New York,

Ed. LIerdianl BOOks, 1957。

」ean‐JacquC Gautier: r力ι′ιγθご'α%ノο7ι/α'ん%ら Paris。 ]Ed. Julliard,1972.

JCan‐Paul Lacroix et PIichel Chrestien: 二ι二づυ/ι b′α,oθ αι J'〃 ππθπγ

ηθづγ, ]Paris, iEde de la Pens6e Lttodernc, 1966.

Ren6 Lalou: 二ι T乃′αιγθι,o F/αηθιごθ夕πづS1900,Paris,Edo Presse Uni‐

versitaire de Francc, 1951.

Paul Surer: Lc Thノ α′′′θ/γαηクαづS θοルoιι′κ夕ο/αグ

'0, Paris, Edo Soci6t6 d'Edi‐

tion d'enseignement Sup6rieur, 1964。

Georges Versini: Lc Th6atrc francais depuis 1900, Paris, Ed. Presse

Universitairc de Francc, 1970.

5οπογα,ηα‐Tλιαι,′ι,s%タタJι

'%ιπιι

ttι′rJ′αJ`ι:ι ,0° 25 αι sοηθ/α ,,tα,Paris,1960。

主 要 作 品

1。 Andr6 Roussin:Cο ,ηιαづθsご'И″ιθιι′′, I)aris, Ed.Calmann‐L6vy, 1959,Con. 《Ouvrage de Th6atre.》

2. ――― : C 0夕 ηιごグθs αι Fαπιαグsづι, Paris, Ed. Calnlann¨L6vy, 1960.Coll.

《Ouvrage de Th6atre.》

3. 一――― : C‐ο夕ηιαグθs ごθ Fα ηガ〃θ, Paris, Edo Calnlann‐ L6vy, 19∞e CoH.

《Ouvrage de Th6atre.》

4. ―一一 : C OZιαづθs Cο%ノ πgα ′θS, Paris, Edo Calmann‐ L6vy, 1961.CoH. 《Ouvrage de Th6atre.》

5。 ―――― : εο夕πιαづθsご θたI Sεらκι ιノαθ Jα T/グ′ノι, Paris,Ede Cal■ lann‐L6vy, 1962。

Coll.《Ouvrage dc Th6atre.》

6。 一―一: εO“ιαグθs I)γα zαιづgπθs, Paris, Ede Calmann‐ L6vy. 1964.Coll.

《Ouvrage de Th6atre.》

7。 ― ― : 二α 工Q,η夕γzα, PIOnaco, ]Edo du Rocher, 1957。

8. ― ― : び′ι Cο πノθ%ιθη3θ,oノ fぞαづsο ,t′αb′θ。. 。sπづυづごθノθノ′/θ sχ″′ιθ 7`あι′ιγθ ご'απノοπ/グ'力πづ,Paris,Ed.Grasset,1965。 Coll。 ■loi et mes Personnages.

9.

参照

関連したドキュメント

Stendhal dit que tous les amours sont le « miracle de la civilisation (49) .» Il veut dire par là que : dans une société plus ou moins civilisée, l'instinct d'auto-défense

Je pense que la France aurait intérêt à s’occuper, de fa- çon un peu systématique, de cette grande question. Nous ne sommes pas désarmés devant ce problème. L’intérêt

– There are growing numbers of repositories for research data and it’s possible an author’s or editor’s preferred repository is not listed by Springer Nature, FAIRsharing

The author is going to discuss on morphological and phonological properties of, in traditional Japanese study KOKUGOGAKU, so-called auxiliary verb RAMU and related some

[r]

に本格的に始まります。そして一つの転機に なるのが 1989 年の天安門事件、ベルリンの

7 ) Henri Focillon, ‘L’Eau-forte de reproduction en France au XIXe siècle’, Revue de l’art ancien et moderne, 28/ 1910,

賠償請求が認められている︒ 強姦罪の改正をめぐる状況について顕著な変化はない︒