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ウイダール氏反応と診断液に就て(第二報)

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(1)

ウヰダール氏反慮と診断液に獲て︵第二報︶

夙京女子馨學專門學校細菌學教室︵主任吉岡教授︶       良  田

第幽章 緒 言 第二章 實験材料及方法 第三章 實験成績  第一赫即 非豫防接侃狸蕾のウヰダール氏反雁⋮  第二箭伴 豫防接福確者[のウヰダール氏反雁噂  第三笛酵 腸チフス患者及罹患後のウヰダール氏反雁⋮  第[四牌即 働腿毒患者血濾僻のウヰダール軒樋鷹⋮ 第四章 総括及結論    丈 献 J37

第一章 緒

t:  甑に第一報︵東京女書信倉雑誌第三巻第二號︶に慌て﹁チフス﹂患者、非っチフスL性患者及び健康者の血清のウヰダール氏 反証と用ひたる診断液との關係に建て蓮べたるも、その後健康者血清及穣査部に邊附されたる﹁チフス﹂並びに﹁チフス﹂様患 者血振、更に昭和八年七月下旬より八月上旬にかけての本校學生主催至誠會後援の無料診療班に於てワッセルマン氏反慮槍 査の目的にて探直せる非﹁チフス﹂性患者及び健康者の血液の一部を得てウヰダール氏反響を検査せるを以て藪に追加報告せ んとす。  非﹁チフス﹂性患者のウヰダール氏反鷹は主に畷膜炎、肺結核、肺炎、黄疸、謄石、腎孟薬量に於て見らる玉との報告あり 叉健康者にありても豫防接種を行はすして陽性にあらはる、ものあり。近年豫防接種法騒々普及せられて,−劇ギダ劃氏反 鷹の腸﹁チフス﹂の診断に及ぼす早藤は少くなり、その陰陽の判定は一暦困難となりたり。余は健康者及び豫防接種者の劉   良田1ーウヰダール氏反鷹と診断液に就て︵第二報︶      第五巻  三一七

(2)

138   良田1ーウヰダール氏反鷹と診断液に就て︵第二報︶ ダール氏反鷹成績を親察し其の陽否を定むる基準黙を窺はんとせり。

第二章 實験材料及方法

第五巻    一二 一八 二二材料としての血清は既に述べたる如く健康者、非﹁チフス﹂性並びに﹁チフス﹂様高熱患者、及腸﹁チフス﹂患者血清な り。その他の實験材料及方法は第一報と同様なるを以て略す。

第旦章 實 験 成 績

      第一節 非豫防接種者のウヰダー翫氏民器  腸﹁チフス﹂に罹患せし事なズ且つ豫防接種を受けし事なき健康者の血清もウヰダー花氏軍慮の陽性成績を示す事は多くの 報告に嘗て明らかなり。最初ノく置塾は血清十倍稀澤にて腸コチフスしに特異なりとせるもO急げ①50﹁重げ碧炉oQ8﹃ロ等は十 倍,ω置。毛2は四十倍、U①目①≦鴛犀は五十倍乃至二百倍にて陽性なりし例を報告せり。矢部氏は八十倍稀繹にて二九・八 %百六十倍にて一〇・七%、川口氏は二十四時間後の成績にて戴百倍陽性一二%に表はれたるを見たりと。  余は腸﹁チフス﹂の豫防接種を受けたる事なき健康者及び雫熟患者並びに非﹁チフス﹂性熱性患者百滲拾参名︵但し大血製に て行ぴたる激は滲拾七名なり︶につきてウヰダール氏反鷹を行ひたり。その成績は第一表の如し。  健康者五十竈馬は各診断液共に陰性並びに五十倍陽性を示すもの多く最高凝集債は傳研修にて百倍二名︵三・九二%︶なり。 九研製にては一名當教室製にては三名の四百倍陽性者を認めたり。  非﹁チフス﹂性熟性患者二拾七名にありては、健康者に比し五十倍乃至四百倍陽性を示すもの多く傳研製にありては八百倍 陽性一名が最高にして、他の診断液にては四百倍陽性最高なり。  雫熟患者五十五名にありては健康者と熱性患者との中間の成績を示す如し。  以上百滲拾参名の検査成績を見るに

(3)

第一表 非豫防接腫者のウヰダール氏反礁 (一) 1:50・1:100 1:12!) 1:400 1:800

17@19 13@16 10@11 8  7  8 3  2  6 0  0  0 0 5 8 肌 55 27

健康者

李熱患者 熱性患者 13,0, 教 室 製 0  0  1 0   0   0 0  0泊  4高 2  4  4 13@15 6 36@34 12 51@55 27

健康者

平熱患者 熱性患者 133 傳 研・製 0  0  0 1   0   9一 4凸  ヴ‘  9 15 9 4   4 2t 22.23 90 9 51@55 27

健康者

軍熱患者 熱性患者 0  0  0 0  0  1 1  0  0 4  0  9一 .0刈  Od  3 、8  6  8 15

@8 14

健康者

牢熱患者 熱性患者 ln“,3 .37 九 研 製  大 血 製  傳研製丁丁液にて陰性並びに百倍以下の成績を示 すものは    九四・七三% 九研製にては   八二・七〇% 大血製にては   九四・五九% 當教室製にては  七四・四三%を占む。.  その中各診断液にて陰性一致を示すものは参拾例 ︵二二・五六%︶にして、陽性一致を示すものはパ五 十倍一八百倍︶四十三名︵三三・○八%︶なり。或診 断液には陰性にして他は五十倍乃至四百倍陽性の不 一致を示すは五拾九例︵四四・三六%︶なり。  叉この時の凝集歌態を槻察するに一種或は二種の 診断液に於て陰性にして他の診噺液にて陽性なるも の五十七例を見るに四十九例︵八五・九六%︶に於て ・微細顯粒状に凝集七他の八例にて小雲片歌或は粗大 雲紮状に凝集せり。二種以上の診毒液にて陽性一致 を示す四十四話中三十一例︵七〇・四五%︶にては 各診断液に微細顯粒状を呈し,他の六例は何れも雪 片欣或は雲懸歌にしてその中二例は修訂患者なりき。懸りの七例に於ては或は微細に或は粗大に凝集しその中四例は磯熱せ   る患者なりき。 畑       第二節 豫防接種の馴ヰダー想氏反手     良田Hウヰダール氏反鷹と診蜘液に就て︵第二報︶ 第五巻  三、一九

(4)

i40 第二表 腸「チフス」豫財接種者のウヰダーノL氏反礁 報 告 者

総数

陽 性 数 豫防接種後

o過年月

凝 集 贋   備    考 フ ’ i ︺ 1 Ilage 「{  43人1  44人  22 例P 15 例1  3年後

h鞭

「       1

﹁1

1 一一      一一一  「

@Roth

i133 % : 工年以上  一  .  −    . 一      一  .   . 一    一 v @  .  一 .  .  . 一 . . 一  F 10000人 441 1:20 徽毒患者及其の 疑ひある者 185 1:50 ア7 [ 1=80 352 1 1:100 Huber 23 1:150 1498 コ:200 −  .一 2576中ノ 793 霧灘勤劉      1 1=200 罹患及豫防接種 メノ88%

11

1,翫、%1

    .・12ケ年 i     lI1,160以上 1 大橋茄之助 し1、36」8% }:. 2ケ年 .1 ‘1180 1 i ’ 1 1. 1       i ャ 野 木 … 1 i腸「チフス」及「パラチフス」B混合「ウク Fチン」注射     . @  10日.{   20日 :2288 P609

IF

羽  田 … @     〔 1腸「チフス」及]「パラチフス」 奄`・B混合「ワ 激`ン・注射 ∫10rし 20日 3642 P725.

il巳

1 20人 50日 1:400以上 健 康 者 , 44人 83% 4ケ月 〃. 加藤 静一 ‘74入 70% 6−12ケ月 L200 〃  ユ5人1 P ・ 40%. 4ケ月 ;・40Q以上 0,5cΩi同注射 m熱性患者 良、 cπウヰダール氏反磨と診断.液に就て︵第二報︶ 第五 一〇

(5)

 上弓接種後の凝集素の關係は個人により非常に差違を認むれども最高に達するは二乃至四週後にして三ケ月後から急に低 下し五六ケ月後には陰性となるもの多く四百倍以上の陽性は約一〇.%なりとの報告あり。その他母野接種後短日月のものは 柑當高度に陽性を示し二年後も筒二百倍以上のものが相野多数に認められその報告の主なるものを列墨すれば第二表の如 し。  而して余の成績は葉叢接種後ニケ年以上を維過せるもの,ニケ年以下一ケ年以上のもの及び一ケ年以内のものとに分ちて 示せば次の如し。  ︵一︶ 腸コチフス﹂の豫防接種後二ヶ年以上を経過せる者八+単名の成績を見るに 141 第三表 腸「チフス」豫防接種後ニケ年以上の紹    過音のウヰダール氏反1底 (一) 1:50 1:100 1:2)O 1:400 1: 800 15

20v 22 29 4 1

43 23  1正  4  1  0 20

14 31 17 3 1

5

7 10 1  0  0

87@ 87  86  23

一斗麹験警視

良田印ウヰダール氏反雁と診噺液に就て︵第二報︶  陰煙具に百倍以下の成績を示すものは     傳 研 製  八十二名  ︵九四・二五%︶     九  研  製   山ハ十五名   ︵七四●七一%︶     ⋮教 ︷至 製   六十二名   ︵七一・二六.%︶     大  、血  製   二十二下萌  ︵九五・六五%︶ にして二百倍以.上は     傳 研 製    充名  ︵ 五。七五%︶     九 研 製  二十一名  ︵二五・二九%︶     教 室製  二+五名  ︵二八・七四%︶     大 血製    一名  ︵ 四・三五%︶なり。  以上より見れば豫防接種を受けてよウニケ年以上を経過せるものに於ては大 部分に於て陰眠性は百倍以下の成績を示すもウヰグール氏反鷹の際には倫午分 なる注意を要す。       第五巻  三一二

(6)

142

  良田Hウヰダール氏反鷹と診蘇液に就て︵第二報︶      第五巷 三三

 この時最高凝集慣を示す一例は教室製及び九研製に八百倍陽性にして傳研製診断液には四百倍陽性に表はれたる約ニケ年 前に豫防接種を受けし国①巨竺。σq8の患者なりき。  .以上の中、各診断液に陰性一致を示すものは八例にして一、種或は二種以上の白樺液に雪片歌或は雲契歌の凝集朕態を示す ものは二十五例にして他の五十四例は何れにも顯粒状に,五十倍乃至八百倍迄凝集し或は陰性を示せり。  ︵二︶ 一ケ年前,二年以内に豫防接種をなせる五十八名の成績は第四表の如し,       この場合に於ても一ヶ年の経過にて陰性並に百倍以下の成績を示すは 第四表 一ケ年前に豫防接種を施行せるもの     ウヰダール氏反確1 診噺液 〔一)  ユ:50 1=100 1:200 1:400 1:800 警製

ミ製

ン製

u製

歌:: 58 10

5    11    23    10     9    0 Q1    18    12     6     1    0 U    12    19    12     9    0 O   2   5   2   1  0     傳 研 製  汽十一名  ︵八七・九三%︶     九 研 製  三十七名  ︵六三・七九%︶     教 室製  三十九名  ︵六七・二四%︶なり。  二百倍以上の凝集債を示すは     債吋 耽桝 製     七例   ︵一二・〇六げρ︶     九  研  制次 @  一一十一例・  ︵一二山ハ●一一〇%︶     ⋮教 室 製   十九例  ︵三二・七七%︶  にして最高は四百倍なり。  凝集状態を見るに二十七例︵四六・五五%︶に於て粗大の凝集槻を呈し他は微 細顯粒歌を呈す。  ︵三︶ 豫防接種後一ケ年以内の六十六名の ウヰグール氏反訴の成績は第五表の如し。 既に陰性並びに百倍以下の成績を示すは    債岬 ⋮桝  製   ㎞四・†一二名   ︵六五〇一五%︶

(7)

大融九

血窒研

製製製

第五表 一ケ年以内に務.防接種を受けし66名のウヰダー2t氏反 so(一) so(+) loo(+〉 200(+) gc;o〈+) soo(+) 1600(+) 診闘液      三十名 ︵四五・四五%︶      二十二名  ︵三三・三﹁二%︶        七名  ︵二三。三三%︶なり。          二百倍以上を示すものは       傅研製  二十三名  ︵三四・八四%︶ 3  0  2  1       九  研  製   ご一十六名   ︵五四←血四.%︶ 14@2 9 .3       教室製  四十四名  ︵六六・六六%︶

     9⊥人血製二十三名、︵七六・六六%︶なり。

16   12

@6

         最高凝集債を示すは千六百倍にて九研製二名、教室製三名,大血製一名にして偉研製に          ては八百倍二名なり。五十倍乃至八百倍迄の陽性敏は略等しぐ之等の凝集様態を槻察すれ 11@15 13 10         ば 10     2         ⋮教 @19 16 ︷至 製   ﹁四山ポ一例   ︵山ハニσ一一︸%︶       傅 研 製  二十八例  ︵四二・四二%︶    6  00 6   11       九  研⋮ 禦鴇  一ご十山ハ例   ︵五四←血四%︶

 13

   9   2 6       宙吊製︵但総数指名︶二例  ︵ 六・六六%︶         は粗大に他は顯粒歌に凝集せり。 66@66 66 30       第三節 腸﹁チフス﹂患者及腸チフス罹⋮患後のウヰダール氏反鷹⋮

灘怪禽鴛.既鱗酬渋難七難謡醐難隠忍鍼輔

43@以て同時にウヰダール氏反鷹を検せり。 1     良田聾ウヰダ署ル氏反懸と診噺液に就て︵第二報︶ 第五答   三二三

(8)

144 第六表 腸「チフス」罹患患者のウヰダール氏反 良田1ーウヰダール氏反慮と診断液に就て︵第二報︶ 大円製 束騨製1九研製 教室製

氏名

800 2001〈 400 800 800 160Q 100 400 200 200 1600 1600 400 200 800 400 1600  100GK 400 200 400 3200 400GK 400GK 400 800 400 400 100K 400 100 400 8QO

蹴士姻影写脚m一二珈翻

(+) (十)  井[(→’)    1 石 田1(十⊃    1 笹生i(→一)

島副(+)

(十)  ク (十)  1一  !一

大塚

伊藤

渡邊

1!

田村

!一 !一 ・第五巻   三二四  その中血液、或は糞便中より菌を誰明せるもの曳成績を墨げ れば槍胡乱は八名十一同にして第六表に示す如し。概ね百倍乃 至三千二百倍迄の陽性を示し只一例にありて教室製診幽液にて 五十倍稀澤に陰陽明らかならすして他の診断上に二百倍乃至四 百倍に穎粒歌に表はれたるを見たり。  腸﹁チフス﹂罹患後のウヰダール氏三鷹の消失は個性によりて 異るも早きは既に解熱期より通常は解熱後一ヶ月位より速かに 或は徐々に下降すると云はれピ。算N﹂は解熱後六一八週の間に千 倍より五十倍に下降せるを見たり。叉一月墨壷は一ケ年も五十 倍陽性を示すを見たり。丙α三9は八ケ月迄に百六十倍,一年牛 にして八十倍ないし一例,月回鼻9は罹患後三年牛にして五十 倍陽性なりし例、目・Φ暮Nは七年後も十一年後も同檬に反鷹せる を見たりと。川ロ氏は腸﹁チフス﹂経過後三ヶ月乃至六ケ年の十五名の者にありては四ヶ月後に一千倍のもの一例他は五十倍 乃至二百倍陽性を示すと。  余の行ひたる検査成績は第七表に示す如く罹患後九ケ月及拾五ケ月に害せる同調患者㊨ヴーヰダール氏反影は二百倍乃至四 百倍に雲架歌の凝集状態を呈せり。他の七例にありては罹患後五年乃至四+四年春経過せるものなるも傳研製にては陰性四 例、、五十倍二例、百倍一例にして何れも穎粒歌に凝集せり。他の診断液にては五十倍乃至五百倍の陽性を示すもの乃二百倍 陽性を示すもの一例にして何れも穎粒欣胤り。.  微細顯粒状に起る凝集反慮は非特異性なりとの詮あるも余の成績にては以上の如く雲架状に起る事屡々にて尚同一血清に 劃しても診断液により微細穎粒歌なる事あり又雲黎歩なる事あり。或は璽診噺液にても血清異なれば顯粒歌なる事あり又

(9)

第七表 腸『チフス」罹患後のウヰダ”ル氏反

古品

教室製 傳研製 九傷病 1     」

Oi9ケ月

F400

F200 F400

2 ク 1μ5ケ月

F200

F200 F400

3 川  } 宦p5’年 100 100 4     1x○淺Q郎 10年 50 50 5 宇○江○ウ 20年 50 6 鰹○淺0 26年 100 50 100 7 齋藤○代 27年 200 50 200 8 高○榮○郎 37年 100 一 一 9 吉○タO 44年  100 U 一 100 ca ,K表 A ワ氏陰性豫防接種者130名ウヰダ_ル氏       反鷹陽性寧

磯ト

1:50 1:100 1:200 1:400 L800 正:1600 教蜜製 咩v製 繻、製 11 T1 P7 23 R6 QL 37 Q2 S6 30 ム2 Qδ 17

U15

8−4

1−1

第八表 B ワ氏陽性豫防接種者23名ノウヰダール氏       反鷹成績

q 1:50 1=100 1;200 1:400 1=800 1=1600 教室製 B研製 繻、製

5127

10

U4

337 323

1−1

1−1

一一一

  雲紮状をなす事ありて一定せざるを以て凝集欣態のみによりて非特異性となすには省研究を要せん。        第四節 徽毒患者血清のウヰダール氏反鷹    鈴木・吉田爾氏は腸﹁チフス﹂菌冤疫血清に十倍稀澤にてウヰダール氏反慮陰性にして面罵血清反雁︵ワッセルマン氏反磨︶   陽性なる患者血清の十倍稀繹液を加へる事によりて凝集債の促進せらる玉を見たり。而して操れより徽毒患者血清中には凝   集反鷹を促進せしむる物質の存するためならんと武へり。然らば早耳血清豊楽陽性なる患者にして豫防接種を受けたる者の 菊 ウヰダール氏反慮成績はワッセルマン氏反鷹陰性者のそれに比し⋮幾分密度に現はる玉にあらざるやと思惟す。 1     良田腱ウヰダール氏反慮と診断液に就て︵第二報︶      第五巻  三二五

(10)

]46   良田Hウヰダτル氏反磨と診断液に就てム第二報ご        第五巷  一二二六  而して豫防接種者を薬毒反慮︵ワッセルマン氏反鷹及マイニツケ氏第三攣法︶陽性者と陰性者とに分ちてそのウヰダール 氏反慮の成績を比較するにワ氏陰性者百参拾名、陽性者戴拾三名にして第八表に示す如き結果を得たゆ。  ワ氏陽性者敬僅少にして正確は期しがたけれど脇ウヰダール氏反鷹陰性並びに五+倍陽性者はワ氏陰性者のそれより多 籔にして百倍以上八百倍迄は順次低率を示し帥ち反封の成績を示せり。

第四章 総括、結論

一、非望防接種の健康者にてはウヰダール氏反慮の陰性並びに百倍以下の陽性者は七八・四三・1一〇〇・0%にして雫熟患 者にありては幾分高度に現はれ非﹁チフス﹁一性熱性患者は更に高度の陽性成績を示すと錐も四百倍以上の陽性者なし。叉この 時の凝集歌態は概ね微細顯粒歌なり。 二,豫防接種者にありては二年以上を経過せるものにて百倍以下の成績を示すものは 七一・二六li九四・二五%なり。一ケ年前に接種せる者にて陰性並びに百倍以下の成績を示すものは六三・七九−八七・九 三%なり。 一ヶ年以内の者にては既に陰性或は百倍以下の成績を示すものは二三・三三一﹂六五・一五%を占む、  凝集歌態は接極後短日月のもの程粗大雲紮歌をなすもの多し。 三、腸﹁チフス﹂患者のウヰダール離反鷹は只一例教窒素墨壷液にて五十倍稀繹にて陰陽明らかならざるものを見たれども他 は百倍乃至三千二百倍迄の陽性を示せり。  腸﹁チフス﹂罹患後のウヰダール干反態成績は九ケ月及び十五ケ月後も省二百倍乃至四百倍の陽性を示す一例と五年乃至四 +四年後も陰性或は二百倍迄を示せる七例に遭遇せり。 四、﹁徹毒患者血清はウヰダール氏反憲の促進を認めす。  皐ダー臼ル.氏寺窓は使用する診噺液によりてその鋭敏度に非常に差違あるを以て深き注意を要するも非豫防接種者にては 百倍、豫防接種後一ヶ年前後は二百倍乃至四百倍、ニケ年以上の経過者は百倍乃至二百倍を基準とするを可とせんか。

(11)

147  ウヰダール氏反憲に於ける凝集歌態は豫防接種後短日月のもの及び腸﹁チフス﹂患者の後期に粗大雲寮歌を示すもの多く, 非豫青年亡者並びに接種後多年月を経過せるものに微細穎短歌を示すもの多しと錐も用ふる診煎薬によりて叉同一診断液と 錐も血清の異なるによりて一定せタ。  稿を絡るに臨み、主佳吉岡教授の御懇篤なる御指導と御校閲の勢を深謝す。 交 戸︶ 類・因。濠鴇閃●国箪塁口巳℃・q竃㊦口写葺 缶。邑ε里馬巽評けぎσq①g巳す8﹁σq・三ωヨ。pH昌奢凸品①ゆ筍&調一﹄。・ ど 国§Φび国09刷Nげr切巴肉宕﹂ 閃傘G。①●ωこ。δ. GQオ ω島①ヨ耳2 Nげいbゴ誌P①﹃︸賢oh◎。Q。ωGo圏● ハ︶ 囹。ぽ即℃ピ、暫N呂・ゆ陶ξ。罫労臥◎。㊤Q。こ。霧. α︶ 国口9凶.目・﹁Nσ﹃切詩[窪●閃oh.㊤⑦麿。。器⑰. O︶ 〆同自βω夢ゴ江ジ図珍プ。械二Nげピ.ゆp匡。﹁.○ユ㏄■お固・ 刈︶ ”βσq①一国Φ一巳腎剛ご Nσぴ●園爵8﹁・○急﹃Q。露鮮 。。 j 出。革一蜀鼠aΦポ Nじいbd騨医①野○急びq.旨9 0︶ 襟田繭一雲“誌嚇伸藩母 誘一翻 戸e 礫飼.浦田.謎叢伸蔚母 一b。﹄。諮. Hご E卦●丑動.彊雲報酔鶴摯︾鯉轟灘 蕪圏磁 Hb。︶ 冷嶺鯛N§.登爵懸壽潔 醤¢。じ。O慧. 回こ。㌔≧ロ重啓 ロ勃職碧激悔諭謬誹讐圏磯 鼠︶ ≧トー●識併轄職誉激鰹紛霞藤 醤ヰロ醗. 毬︶ 誉繰瓢1・踏観々薦吟譲騨 醤十渉薩 聡h薄・ 目e 涛齢罫再警.囎権モ︾潔露 繋比、﹀麟● 旨︶昌亀学§艮聯嚇檀モ海謬誹醤津麟 Hc。︶甘綴藤糸・要禺購整 蟷∴、﹀醸 織メ騒●   良田1ーウヰダール氏反庭晦と即診断液に就て︵第二報︶      第五雀   三二七

(12)

◎う

  蝋田=心膏嵐一ミ蟹区讐唱継鍾混9翼》(蜘僻) 19)     〃    實瞼嚢琴報  170號. 20) 穴澤養一・成彊會臨床 第叶巻 第一號及び第二雀 第:二號・ 21)渡口精鴻.衛生學博染病學會難誌飾+八怨 22) 八木薙:薄.治療と塵方 152號・ 23) 岡部宗功.讐學中央難誌 第廿九谷・ 24) 鈴木.吉田.日本傳染病學會難誌 第五雀・ 25)西川裏.醤學中央蘇誌 第十滲巻・ 26) 山崎.近藤.治療及虚方 148號 27) 吉岡正明.東京女醤學會難誌 第三巻 第二號。 28)良田圭子。東京女馨學會難誌 第竃巻 第ご號・ 藩解駒  lllllピ

(13)

Bd. V. Ht.3 Juli. 1935

UEBER DIE WIDAL REAKTION UND DIE

BAKTERIENAUFSCHWEMMUNG

Von

Tamako Yoshida

(Im bakteriologischen Institute der Tokyo medizinischen Schule für Frauen)

(Direktor: Prof. Dr. M. Yoshioka)

1) Ich untersuchte die Widal-Reaktion der schutzgeimpftC!n und nicht geimpften Menschen, und erzielte dabei folgende Resultate:

( 1) Die Widal-Rmktion der nicht geimpften Menschen ist negativ oder postiv unter 1. : 100.

e

2) Die Widal-Reaktion der schutzgeimpfcen Menschen von weniger als einem Jahre ist 1. : 200 bis 1. : 400.

(3) Die Widal Reaktion der schutzgeimpften Menschen von mehr als 2 Jahren ist positiv bis

1. :

200 oder negativ.

2) Die Agglutinationszllstände der Widal-Reaktion sind verschieden durch die verwendete Bakterienaufschwemmung und das Serllln. Aber die Seren der schutzgeimpften Menschen von weniger als einem Jahre und der Rekonvalescenz .des typhösen Kranken zeigen meist grobflo:kige Agglutinationszustände, die der nicht geimpften und der schutzgeimpften von mehr als einem Jahre zeigen feinflockige. (Autoreferat )

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 医薬品医療機器等法(以下「法」という。)第 14 条第1項に規定する医薬品

桑原真二氏 ( 名大工 ) 、等等伊平氏 ( 名大核融合研 ) 、石橋 氏 ( 名大工 ) 神部 勉氏 ( 東大理 ) 、木田重夫氏 ( 京大数理研

マニフェスト義務違反: 1 年以下の懲役又は 100 万円以下の罰金(法第 27 条の2第 1 号~第 8

エネルギー状況報告書 1 特定エネルギー供給事業者の概要 (1) 特定エネルギー供給事業者の氏名等

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