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乗務員運用計画の集合被覆問題に対するWedelin解法の適用

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Academic year: 2021

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日本オペレーションス。リサーチ学会 2005年春季研究発表会

瑠一匠−2

乗務最運用計画⑳集合被覆問題打≡謝する閣毎舶且畳m解法の適用

申請中 早稲田大学

01205890(財)鉄道総合技術研究所

01603200 早稲田大学

01012600 東洋大学

三浦礼 MIURARei

福相直登 FUKUMURANaoto

森戸晋

MORITOSnsⅦmu

今泉淳 IMAIZUMIJun

且 研究の背景と悶的

欧米ではパイロットや運転士のクルースケジューリ ングに関する研究ならびに応用が盛んに進められている (たとえば、BarnhartandCohen[3]参照)のに対して、 国内では関連する手法の研究。適用は限られている。 クルースケジューリング問題は、通常、集合被額問 題(SCP)または集合分割問題(SPP)に定式化され、解 法は、(1)最適解法/近似解法、(2)列をあらかじめ列挙 しておく事前列挙/必要に応じて列を生成しながら問題 を解く列生成、の2つの観点から分類できる。真の意味 での最適解法は現在のところ列生成に基づく分枝価格法 に限られるのに対して、最適解を保証しない解法として、 (a)事前に列挙された列から構成される大規模SCp/SPP に対する最適解法の適用、(b)ラグランジュ緩和に基づく 解法、(c)メタ解法、などがある。 ここでは、短時間でよい近似解を得るという観点か ら、SCP定式化に対するラグランジュ緩和法の適用を考 える。ラグランジュ緩和アプローチには、C叩raraら〔4】 の解法とWedelinの解法[1]がある。本研究では後者を 放り上げ、主に事前列挙型問題に対して、実際の国内鉄 道データをもとにWedelin解法の性能を評価するととも に、列生成型への展開について検討する。

男 衆務最運用計画問題

2。且 乗務D行路の定義と問題の提示

ダイヤは所与という仮定の下で、ダイヤ上の列車を束 換可能駅で分割したものを乗務、乗務員の且回の勤務を 構成する一連の乗務の集合を行路と呼ぶ。スケジュール の評価 はダイヤを運行するのに必要な乗務員の総勤務日 数とし、日勤(夜勤)行路のコストを1(2)とする。 このとき、乗務員運用計画問題とは、すべての乗務を 被存する、総勤務日数最小の行路の集合を求める問題で ある。行路には、勤務時間。乗務時間等に関する多数の 制約が存在し(詳細省略)、これらの条件をすべて満足す る行路案が事前に列挙されているものとする。また、こ こでは、2人以上の乗務員が同じ乗務に携わる便乗を許 すものとする。

2。2 集合被覆問題(SCp)による定式化

(SCP) mh z=∑cj諾ノ

ブ∈Ⅳ (1)

s・t・∑α硝≧1,∀i∈〟(2)

j∈」Ⅳ 諾ブ∈(0,1), ∀j∈Ⅳ (3)

3「汎毎de且鼠m解法

3こ孔 基本的考え方 ラグランジュ乗数汀=(汀1,…,汀l叫)を用い制約(2) を緩和して、以下のラグランジュ双対問題を考える。 讐Ⅹエ(汀) .■ノ C . ﹁ノ.ニーJ n . m 二 ︶ 汀 ︵ rム

∑岬擁+∑訂‘

i∈Jば i∈〟 S・t・(3),訂i≧0, ∀壷∈〟 Wede血解法の特徴はラグランジュ緩和を下界値算出 の手段とは考えずに、上界催すなわち実行可能解算出の 手段と考えるところにあり、直接、ラグランジュ双対問 題の最適化を目指す訳ではない。乗数の更新は、劣勾配 法を用いず、訂の特定の要素汀iに関する1次元探索を、 各壷∈Ⅳに対して繰り返すことにより更新するととも に、実行可能解が出やすいように被約費用に修正を加え る(3・2参照)。 ここで重要な点は、ま番目の制約に対応する乗数汀‘を 汀i+9と更新した緩和問題の解が、元の問題のよ番目の 制約を満たす場合にエ(汀+9ei)が9に関して最大値をと る(eiは第i要素を1とする単位ベクト′レ)、すなわち、打 の1次元探索の最大値を与える9が盲番目の制約を満た す9の値と一致する点である(証明略)。以上をもとに、 ラグランジュ乗数を以下の手順で更新する。 S呵P皿行iを含む列を被約費用の小さい順に並べる S軸2被約費用の小さい順にγ【1】,γ【2】とする S七ep39=(γ【1】+γ【2】)/2を計算する S七ep4汀iを叫+9に更新する Wedebm解法の問題点は、最適性の判定できない点、 被約費用を修正しているために元の解法のままでは一般 に−卜界値を提供しない点、事前に最適なパラメータの値 を見つけられない点が挙げられる。

3。2 被約費用の修正と解法の流れ

次のラグランジュ乗数れ+1を更新した際に、それに よる緩和問題の解が元の問題の五番目の制約式を満たさ ない可能性があるため、以下の可変パラメータ勒を用 いることで被約費用を修正する。 乗務の集合 行路案の集合 行路ブ∈Ⅳのコスト 乗務j∈〟が行路ブに含まれるとき1,さもな くば0 行路ブを選択するとき1,さもなくば0 Jば Ⅳ Cメ 叫メ り ー96 − © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

(2)

づ=勺−∑昭(メ)(拘+汀‘)

使用する鉄道データは、被約費用の値の差が比較的小

さいためpij=t/hに変更することでWedelirL解法を適 用した【2]。終了判定基準は、上界値が一定時間更新され ない、もしくは反復回数£がパラメータんを上回った時 点で終了とする。 Stepl壱:=1 Step2ラグランジュ緩和問題を解き(γ;が負なら訂j= 1、正ならば諾j=0)、汀i:=打巨十9、鞘=±ま/んと する Step3解が制約を満たしていたら、上界値を算出 Step4i:=i+1、i≦IMlならばStep2に戻る Step5終了判定基準を満たせば終了、さもなくばStep lに戻る(1反復終了)

4 計算実験による性能評価

4.1 実験のねらい

実験は、4種類の実在線区のデータ(乗務数488,501, 503,526)を用いる。実験目的は以下の通り:

1./ミラメータ値により解の精度・計算時間に影響を与

えることが予想されるため、鉄道データにおけるパ ラメータ分析、Wedehn解法の特徴を調べる 2.分枝限定法の結果と比較することでWedelin解法の 性能を評価する

(使用マシン:Pentium43.20dHz2GBRAM)

4.2 Ⅵ毎delin解法の実験結果

4.2.1 パラメータ感度分析 パラメータ九を変化させたときの最良値・計算時間 の変化を図1に示す。右下がりの変化をしているのが最 良値であり、右上がりの変化は計算時間である。 表1:行路数による最適パラメータ値の変化 行路数 パラメータん 最良値 計算時間 1611 100000 142 59 106830 5000000 141 281 795607 10000 137 890 4.2.2 分枝限定法との比較 表2:Wedekn解法と分枝限定法の性能比較 表2は、列数10フブ程度の問題に対する分枝限定法(商 用パッケージ)とWedelin解法の計算時間を比較してい る。Wedelin解法は、分枝限定法の高々1割程度の時間 で「最適値」を算出している。これら4データではすべ て最適解が算出されていることに注目したい。これは、 Wedelin解法が分枝限定法の分枝操作の代わりに、被約 費用を修正することで状況に応じた最適な列を選択して いるためと考えられる。また、表1の最後の行のように、 分枝限定法で解を出せなかった問題においても、目的関 数値をさらに改善する解が得られている。 4.2.3 Ⅵ毎deじn解法による解の更新状況 表3はWedelin解法の解の更新状況をまとめている。 改善率(%)=(初期値一最良値)/最良値×100 表3:Wedelin解法の暫定解の変化(ん=50000) 488 3 1.6 5187 5189 CG 501 3 1.5 4861 4865 503 2 2.2 5617 5617 526 3 2.9 5649 5651 改善率に関しては、バックトラック(BT)・列生成(CG) ともに低く、初期解算出時点で良い値が得られている。CG では初期解と最良解との差がほとんど見られず、初期解 算出後に数秒の間に暫定解が複数算出されている。

5 結論と今後の課題

本研究では、実際の国内鉄道データをもとにWedelin 解法を適用し、より大規模な問題においても短時間で精 度の良い実行可能解算出に成功した上 また、今後の課題 として列生成型Wedelin解法への展開を検討する。

参考文献

[1]D・Wedelin,AnnalsofOR,Vol.57,Pp.283−301,1995. [2】A.J.Mason,AnnalsofOR,Vol.108,Pp.239−276,2001. [3]C.Barnh揖tandM.Colm,M&SO〟,Vol.6,pP.3− 22,2004. [4】A.Caprara,M.Fischetti,and P.Toth,Opns.Res., Vbl.47,pp.730−743,1999. 100 500 1000 500010000 ∼000(〉100000 5α)m00 パラメータIl 図1:最良値・計算時間の変化 一般にパラメータんを大きく設定することで良い解 が得られるが、一方で計算時間がかかる。〔かし、九を 大きくしすぎると逆に解が悪化する可能性もある。なお、 今回の実験では4データともバックトラック法で生成し た行路(10万弱)を使用した(表1,2も同様)。 また、パラメータんの最適な値は行路数(列数)一によっ ても変化する(表1参照)。行路数が増えるとんの最適な 値が低下する傾向があるのは興味深く、行路数が膨大で も適正なパラメータ値を設定すれば比較的短時間で最良 値算出が可能である∩ −97− © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

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