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3-アシルインドール類の4位閉環反応の開発と天然物の全合成

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Academic year: 2021

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Title

3-アシルインドール類の4位閉環反応の開発と天然物の全合

成( 内容の要旨 )

Author(s)

薦田, 太一

Report No.(Doctoral

Degree)

博士(農学) 甲第303号

Issue Date

2003-03-13

Type

博士論文

Version

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12099/2644

※この資料の著作権は、各資料の著者・学協会・出版社等に帰属します。

(2)

氏 名(本(副籍) 学 位 の 種 類 学 位 記 番 号 学位授与年月 日 学位授与の要件 研究科及び専攻 研究指導を受けた大学 学 位 論 文 題 目 審 査 薦 田 太 一 (愛知県) 博士(農学) 農博甲第30岳号 平成15年3月13日 学位規則第4条第1項該当 連合農学研究科 生物資源科学専攻 岐阜大学 3-アシルインドール類の4位閉環反応の開発と 天然物の全合成 主査 岐阜大学 副査 岐阜大学 副査 信州大学 副査 静岡大学 授授授授 教教 教 教 一彦紘 男 進善 英 塚 田原藤 中篠茅 衛 論 文 の 内 容 の 要 旨 最近、アトビ†性皮膚炎やリウ々チといった根本治療が困難な自己免疫疾患が

増えており、痛みや悪寒、麻痩といった、今までは我慢せざるをえなかった不快

感を取り除くための効果的で副作用の少ない医薬品が希求されるようになった。

天然には様々な生理活性物質が存在し、医薬品や機能性食品として利用されて来

た。しかし、`自然界から得られる化合物の量はごく緻量であり、様々な研究に供

給するには有機化学的手法による大量合成が必要であ卑。

麦角アルカロイド(1)はCんⅣね甲∫ク〟甲灯eαが生産するインドールアルカロイド

で、3位と▼4位が6員環を形成したユニークな構造を持っている。インドールのピ

ロール環部分がベンゼン環部分よりも高い反応性を持っているために、4位へ直接 置換基を導入するといった生合成を模した有機合成は極めて困難である。そのた

め3位側鎖を4位に閉環して麦角テルカロイド(1)の全合成を達成した卿ま、2,3?

例外を除き殆どない。 私の所属する研究グ/}-プではインドールアルカロイドの合成研究が行われ、 テレオシジンBやマイト々イシンCといった生理活性物質の全合成が達成されて きた。その中でイン■ドールの持つ反応性が詳細に検討され、これまで困難と考え られてきたインドールのベンゼン環部位を直接修飾する方法に蘭する一重要な知見 が蓄積され、ユニークな構造を持つ麦角ア■ルカロイド(1)の合成研究に応用されて 成果を上げて来た。 これらの研究の応用として、本研究セは3-アシルインドール類による3位側鎖 の4位閉環反応の研究が行われ、その中で3一シンナモイルインドール類(4)が5当

量の無水塩化アルミニウム処理によって4位閉琴反応を起こし、更にフェニル基

が脱率し

てbenz〔c,d]indol-3(1H):one類(5)を与えるという反応が見出された去

この

(3)

-91-反応ではフ.ェニル基が4位閉環反応のプロモーターとして働くだけでなく、2重

結合の保護基として働くことが判明した。 ィン・ドールの4位が置換されたインドー′げルカロイ・ドの合成研究に使う‡封ま収

率的に満足できるものでは無かったキめ、フェニル基上の置換基効果を調べたと

ころ、4・位へ電子供与基のメチル基を導入すると閉幕反応及びフェニル基の脱鱒反

応速度が上がり、・(5)の収率を大幅に向上させることが判り.、反応を改良すること に成功した。

これら反応によって得られたbenz【c.4]ind61-3(1H)一One(5)類は麦角アルカロイ'ド

(1・)の合成中間体として期待されたが)C琴部が芳香環化される性質を持つために

その適用は極めて困難であった。しかし、この反応性は最近構造が決定された

0231B(3)の全合成合成に応用することができた。.0?31A(2)及び0231B(3)特徴線菌

の一種であるぶ呼′叩Cg∫甲・=KIO231め培養溶液から得られた新鹿天然物で、炎

症発症に関わる3α-ヒドロキシステロ`ィド脱水索酵素を顕著に阻害するために抗

炎症剤のリード化合物として有望である。一その母核はもen*・d]indol-3(1jD-One(5)

構造を有しており、逆合成解析の結果、上述のbenz【c.d]ipdol-3(1In-One(5)類の合成

法によって効率的な全合成が達成できると考えた06一メチルイ・ンドールを出発物資 と・して.、桂皮酸誘導体り導入、閉環反応及びトリル基の脱離反応、2位へのサリチ

ル酸誘導体の共役付加の後、酸化、脱保護及び環化などを行うことで0231B(3)の

最初の全合成に10段階、全収率8・l%で成功した。 審 査 結 果 の 要 旨 本博士論文は、多くの薬理活性天然物が知られるインドールアルカロ イドの新規骨格合成法を開発し、それを利用して天然物の全合成を達成 したものである。 合成目標とした天然物は麦角アルカロイ等に共通なインドール環の3 位と・4位が¢員環を形成したユニニクな構造を持っている0一般にイン

ドール類のピロール環部分鱒ベンゼン環部分よ.りも高い反応性を持ろて

いるために、4位へ直接置換基を導入するといった生合成を模した有機合

成は極めて困難であるが、3一アシルインドール韓、特に3一シンナモイルイ

ンドール類が・5当量の無水塩化アルミ土ウム処理によって4位閉環反応

を起こし、更にフェニル基が脱離してbenz【c,d]indol-3(1H)-One類を与え るという新規閉環反応を開発した。この反応ではフェニル基が4位閉環 反応のプロモーターとして働くだけでなく、2重結合の保護基として働

くことが判明した。.さらにフェニル基上の置換基効果を調べ、4一位へ電子

供与基のメチル基を導入すると閉環反応及びフェニル基の脱離反応速度

が上がり、目的物の収率を大幅に改良することにも成功した。 っいでこの合成反応を放線菌の産物で抗炎症剤のリード化合物として

有望視されている0231Bの全合成へと発展させた。0231Bは■∫′r甲′叩γCe∫

甲.=kIO231の培養液から得られた新規天然物で、その母核は

benz[c,d]indol-3(1〃)-One構造を有している06一メチルインドールを出発吻

(4)

-92-資として、桂皮酸側鎖の導入、閉環反応及びトリル基の脱離反応、2位へ

のサリチル酸誘導体の共役付加の後、酸化、脱保護及び環化などを行う ことで0231Bの最初の全合成に10段階、トータル収率8.1%で成功した。 以上について、審査委員全員で本論文が岐阜大学大学院連合農学研究 科の学位論文として十分価値ある・ものと認めた。 基礎となる学術論文・雑誌名 1・Komoda,T・,Shinoda,YandNakatsuka,S+IbtalsynthesisofO231B,an inhibitorof3α一hydroxysteroiddehydrogenaseproducedbyS+rqp(0"U/CeS SP・HKIO23l・Biosci・Bioiechnol・Biochem・,inpress・ 2・Komoda,T・andNakatsuka,S,Efncientsynthesisofbenz[c,d】indole-3- (lH)-Onederivativesbyintramolecularcyclizatiopof3-(4,-methyl-Cinnamoyl)indolesandsubsequenteliminatiohoftoluene・Heterocyclic Commun・,inpress・

参照

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