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<報告>パソコン通信を利用した情報交換に関する実験 利用統計を見る

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著者

森 彰

著者別名

Mori Akira

雑誌名

経営論集

30

ページ

101-120

発行年

1988-03-14

URL

http://id.nii.ac.jp/1060/00005757/

Creative Commons : 表示 - 非営利 - 改変禁止 http://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/3.0/deed.ja

(2)

[ 報

告]

パ ソ コン通 信 を利用 し た情報 交換

に関 す る実験

は じ め に 1 2 3 パ ソコン通信実験 (1) パ ソコン通 信実験の概要(2) 実 験の成果 (3) パソ コン通 信実験の詳細と問題点 米国 の大学にみる電 子メール・ システ ム (1) メリ ーランド大学 (2) モ ンタナ大学 これからの方 向(1 )PC 通 信の基 本的な発展方向(2)PC 通 信のシステ ム技術(3 ) 今 後の実験の方向 101

は じ め に

パソコン通信は国際的な学術交流の手段 とし て大きな役割を果 たすものと

期待され てい る。具体的には次に示す ように,パ ソコン通信の特色を生かし

た研究・交流の新しい方式の実用化が可能 とな ると考えられる。

世界的な広が りのある通信システ ム

パソコン通信で主 としで使用する電話回線は世界中には りめぐらされてい

る。したがって,パソコン通信を活用す ることにより,世界的な広がりの中

で学術交流相手を発見し,学術交流相手との学術交流を行な うことが出来 る。

リアル・タイムの通信システム

パソコン通信は発信 と同時に相手方はいつでも受信出来 るリアルタイムに

近 い通信方式 であ る。したがって,これを利用す ることに より非常 に迅速な

(3)

情報交換が出来,そ の結果迅速な共同研究を進めることが出来る・

低価格 の通信システ ム

パソコン通信は,文書を一括伝送することが出来 ,電話での会話に比べて

非常に短い時間で隋報交換を行な うことが出来る。したがって,あまり通話

料を気にしない でも多頻度な対話を行な うことが出来 る。

④24

時間サ ービスの通信システム

パソコン通信 の実体的 な相手はコンピ ュータであ る。言い替え るならコン

ピュータを中間に介在させた通信システムであ る。し たがって,時差があ る

場合や夜間や早朝と行った一般的 には通信しにくト 場合で 乱 通信相手 の都

合を考えないで通信す る事 もできる。

文字ベ ースの通信システ ム

パソコン通信はワープロで作成した文書を一括伝送する方式 を主とし て採

用している。し たがって,文書ベ ースの対話が出来 るため,正確性,詳細性

が保証される。

同報通報の機能のあ る通信システム

パソコン通信では文書をデータペースに一且格納し ている。し たがっで,

文書をデータペ ースに1 回伝送し 同報通報の機能を 使用すれば,参加してい

る共同研究者全員 に即時に一斉にその文書を配布す ることが出来る。参加者

の方でも必要なと きにア クセスするだけ で蓄積されている文書を一括し て受

信す ることもできる。そ うした意味で,情報の発信者にとっても受信者にと

って 乱 非常に効率的な情報伝達が出来るシステムであ ると言え よう。

ノウハウの必要な通信 システム

この種 のパソコン通信システ ムを構築し適切に運営 ・活用す るにはノウハ

ウの蓄積が不可欠である。したがって,パソコン通信 のノウハウの蓄積を進

めるためには早急に実際 の利用を行な う必要かおる。

昨年度はそのために必要な設備・施設・体制等に関し ての研究を行った。

昨年度0 研究に基づ き, 本年度は基本的な施設・設備・体制を整え,そ のシ

ステムの実用化を 目指した基礎的な実験・調査をおこなった。本稿では,そ

れらの実験・調査 のうち筆者が主として担当した実験・調査の結果を報告す

る。

第N こ日米 間でパソコン通信実験を行なったが,そ の結果を報告する。第2

に,メリーランド大学とモンタナ大学におけ るパソコン通信システムの実

(4)

パソコン通信を利用した情報交換に関する実験103 態 に 関す る調 査 の 結果 概 要 を 報 告 す る。 最 後 に, こ れ ら の 実 験 や 実 態 調 査O 成 果 を ふ ま え て , 今 後 ど の よ うな 方 向 で学 術 通 信 シ ス テ ム の 開 発 を 行 うべ き か に 関し て の 検 討 を 行 い た い 。

1。 パソコン 通 信実 験

(1) パソコン通信実験の概要

日米間 のパ ソコン 通信 実験 は次に示 す方 式で 行っ た。

期間

昭和62年8 月5 日より8 月25目までの筆者の短期海外留学O

期間を利用し た。

実験者

涌田宏昭,米田公丸,旭貴朗及び筆者の4 名

使用機器・システム

PC98LT

PC9081VX2

PC-VAN STARFAX

PC-CM202

そ の他必 要 な機器

米国で使用するために携帯し たラップト ップ型 パソコン

本学の2 号館7 階に設置してあるデス クトップ型パソコ

日本電気が主宰するBBS

であ り,今回 は電 子メール機

能のみを利用した

パ ソコンに組み込むファックス・ボードであ り,パソコ

ンに取 り入れた電子A ―ル文書を他のフ ァックスに転送

する300,1.200

ボーのモデ ム

これ らの機器 は図一1 に示 す ような構 成 となっ てい る。

図 1 実 験シ ステムの構成

(5)

実 験 手順

米 国 よ り国際電 話を利用し て ラ ップ ト ップ パ ソ コン で作成し た文

書をPC-一VAN

の メ ール ボ ックス1) に伝 送 す る。 日本 に設 置さ れ た パ ソコンを利 用

し て, こ の電 子メ ールを取 り出 す。つ い で, 日本 よ り返 信 の文書をPC-VAN

に伝 送 す る。 米国 でこ の電 子 メ ールを 取 り出し 確 認を す る。以上 の手順 を

繰 り返 し 行い , 日米 間 のパソ コン通 信 の実 現 可能 性 の検討を 行 う。

(2) 実験の成果

昨年 の研究報告書2)ではこ うし たシステ ムを開発 できるとい う事を提示し

たのであるが,実際に行ってみると数多くの問題点 が存在することも明らか

になった。しかしなが。

ら,次の点から見て実験は成功したと評価でき るであ

ろ う。

提帯用のパソコンを端末機とし て使用し ,米国各地から日本のPC-VAN

にアクセスすることが出来た

実際に日米 間のパソコン通信 による文 書交換を行 うことが出来た

フ ァックス・ボード内蔵のパソコンを使用し て,電子メールを他のフ ァ

クシ ミリに転送す る二とが出来 た

(3) パソコン通信実験の詳細と問題点

詳細は表−i に示すとお り,学術通信実験室とし て初めての海外パソコン

通信実験 は成功し た。今回の実験においては,最終的に6 通の送信(米国よ

り日本への伝送) と6 通の受 信( 日本より米国への伝送) が行われた。いず

れ も日本語で100 字から2000字 程度 の小さな文書であるが,実験と言った面

からすればこれで十分であろ う。

この実験を行った結果,重要な技術的な問題点かおることが明かとなった。

表−1 にても明らかなとお り,送信・受 信が確実に出来ない のである。実験1

と2 はシステムの初期値設定に誤 りがあったために発生したものであり,

この実験1 と2 を除外し て 乱 送信・受信 の12通の文書を交換するのに延べ39

回のア クセスがなされた。成功率は30.8% でしかない。パソコン通信に失

敗し唸 状況とし ては次の2 つを挙げるこ とが出来る。

電話回線が接続され,キ ャリヤ音3)が聞こえ てもシェイクハンド できな

いで,回線断がなされてし まう。この現象は実験では17回(43.6% ) も発生

(6)

パソコン通信を利用した情報交換に関する実験105 し た 。 こ の 原 因 とし て は , モ デ ム に 起 因 す る も の, 電 話 回 線 ( ホ テ ル の内 線 国 内 回線 , 国 際 回 線 ) に 起 因 す る も の , が 考 え ら れ る 。 ・ シ ェ イ クハ ン ド 中 に 画 面 に メ チ ャ メ チ ヤな 文 字 が 連 続 的 に 表示 さ れ , う ま く立 ち 上 が ら な い。 こ の 現 象 は 実 験 で は10 回 (or.a % ) も発 生 し た 。 こ の 原 因 とし て は , 通 信 ソ フ ト に 起 因 す る も の が 考 え ら れ る 。 ・ そ の 他 , 電 子 メ ール の 機 能 の制 約 や 操 作 ミ ス に 起 因 す る 失 敗 も多 かっ た。 以 下 , こ れ ら の 原 因 に 関 し て 若 干 の 検 討 を 加 え て お く。 ① モ デ ム に 起 因 す る障 害 モ デ ム4) は 使 用 場 所 を 変 更 す る度 に ダ イ ン 調 整5) を す る 必 要 が あ ると 言 わ 表-1 実 験結果の一覧表 鸚 月 日 通 信 地 域 施 設 名 回 数 送 受 信 成 否 × そ の 状 況 ○ 文 字 数 速 度 時 間 フ ァ イ ル 名 1 8.09 ボ ス ト ン マ リ オ ッ ト ・ ホ テ ル 1 2 3 4 送 × × × × VANPCNEC02 の 入 力 が 出 来 な い 同 上 同 上G キ ー を 押 す の を 忘 れ た た め 未 達 2 8.10 ボ ス ト ン ハ ネ ウ ェ ル ーNEC ス ー パ ー コ ン ビ ユ ー ク ス ㈱ 1 2 送 送 × × 漢 字 コ ー ド 指 定 ミ ス 同 上 3 8.11 ボ ス ト ン マ リ オ ッ ト ・ ホ テ ル 1 2 3 受 送 送 ○ ○ ○ 1175 バ イ ト1200 ボ ー870811901 バ イ ト300 ボ ー2.16M870811-23317 バ イ ト300 ボ ー3.36M870811 4 8.12 ボ ス ト ン マ リ オ ッ ト ・ ホ テ ル 1 受 ○ 祝 開 通870812 5 8.13 ニ ュ ― ヨ ー ク ペ ン ク ・ ホ テ ル 1 2 3 4 5 6 7 受 送 × × × × × ○ ○ 1200 ボ ーPllW こ ラ ー 同 上 同 上 同 上 同 上551 バ イ ト300 ボ ー2.20M8708133375 バ イ ト300 ボ ー3.40M870813

(7)

6 8.14 同 上 1 2 3 4 5 6 7 受 送 ○ × × × × × ○ 325 バ イ ト1200 ボ ー8708151200 ボ ーVANPCNEC02 が 入 力 不 可 同 上 同 上 同 上300 ボ ー 同 上3187 バ イ ト300 ボ ー4.20M870814 7 8.18 メ ソ ブ ィ ス ホ リ デ ー イ ソ 1 2 3 4 受 送 ○ × × ○ 339 バ イ ト1200 ボ ー1.21M870818VANPCNEC02 が 入 力 不 可 同 上2m バ イ ト1200 ボ ー1.47M870818 8 8.21 ソ ル ト レ ー ク・ シ テ ィ ー ク オ リ テ ィ ー イ ソ 1 2 3 4 5 × × × × × 1200 ボ ー でVANPCNEC02 が 入 力 不 可 同 上300 ボ ー で シ ェ ー ク ハ ン ド 音 が 続 き 回 線 断 同 上 同 上 9 8.22 同 上 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 受 送 ○ × × × ○ × × × × × × × 696 バ イ ト1200 ボ ー1.34M870822VANPCNEC02 の 前 に タ チ ャ タ チ ャ な 文 字 出 現 同 上 同 上3976 バ イ ト1200 ボ ー2.18M870822VANPCNEC02 の 前 にy チ ャ メ チ ャ な 文 字 出 現 同 上 同 上 同 上 同 上 同 上 同 上 結 局 最 後 のA ー ル は 送 れ ず

れているが,そのための対向テストに必要な設備をエンドユ ーザ ーは使 うこ

とができない。し たがっ て,回線 の特性にモデ ムを合致させるこ とが出来な

い ために,シェイクハンドが出来ない可能性 もあると思われる。今回は実験

と言 うことで,利用場所を変更し移動端末でデ ータ交換を行ったためにモデ

ムのゲイソ調整 が出来ない といった問題が発生した。

(8)

パソコン通信を利用した情報交換に関する実験107 し かし な が ら , 我 々 が 狙 っ て い る の は , 各 々 の 研 究 機 関 , 研 究 者 が オ フ ィ ス や 書 斎 ま た ぱ 端 末 室 に 常 時 設 置 さ れ てい る パ ソ コ ン を 利 用 し て デ ー タ交 換 を 行 うシ ス テ ム で あ る 。 そ うし た 意 味で モ デ ム の ダ イ ン 調 整 の 問 題 は, 通 信 シ ス テ ムが 確 立 さ れ た 後 で は 大 き な 問 題 と は な ら な い で あ ろ う。 モ デ ム に 関 し て は , も う1 つ の問 題 か お る。 そ れ は , こ の 種 の パ ソ;ニ2ン 通 信 に 使用 す る モ デ ム の選 択 に 関 す る問 題 で あ る。 モ デ ムな ど の変 復 調 用 の通 信 機 器 に 関 し て は主 な も の と し て は , モ デ ム, モデ ム電 話。 音 響 カ プ ラ ー の3 つ の装 置 を 挙 げ るこ と が 出 来 る。 モ デ ム は 一 般 的 に は 自 動 ダ イ ヤ ル 機 能 が 付 い てお り, 小 型 で あ る。 パ ソ コ ン の スl==・ツト に 挿 入 で き る ボ ー 下 形 態 の も の も あ る。 モ デ ム電 話 は モ デ ム 回 路 に加 え ハ ン ド セ ッ ト や ダ イ ヤ ル 装 置 , さ ら に , ワン タ ッチ ダ イ ヤ ル や 短 縮 ダ イ ヤ ル の機 能 が 付 い て い る こ と が 多 い 誤 重 く て大 き い 。 音 響 カ プ ラ6)は , 一 般 的 に は600 型 の ハ ン ド セ ッ ト に し か 利 用 で きず , 新 し い デ ザ イ ン の電 話 機 に は 使 え ず , さ ら に 伝 送 速 度 は300 ボ ー だ け であ る。 今 回 は モ デ ムを 外 付 け で利 用 し た が , も っ と も便 利 な の は パ ソ コ ン に内 蔵 出 来 る ギ デ ム で あ り, 今 後 は そ の よ うな モデ ム を 内 蔵 し た パ ソ コ ン を 利 用 す る こ と が 望。まし い 。 モ デ ム の 伝 送 速 度 に 関 し て は,300 ボ ー で は な ん と も ス ピ ード が 遅 く, 使 い勝 手 が悪 い し , 電 話 の 料 金 も か さ む 。1200 ボ ー で は対 話 的 に交 信 す る の で あ れ ば そ れ ほ ど遅 い 感 じ は し な い が , フ ァ イル の ア ップpt ―ド や ダ ウ ン ロ ー ド で はい ら い ら す る く ら い遅 い と 感 じ ら れ た 。 図一2 は 今 回 の 実 験 で 交 信 に 図 一2 ボ ー レ ー ト 毎 の 伝 送 時 間 バ イト 数

(9)

図一

≪>データの伝送ルート

成 功 した 時 の交信時 間を 図化 し た も ので あ る。 パ ソ コン通信 で は,伝 送す べ

きデ ータ の量 とは 無関 係に一定 の時 間 が喰 われ る (図一2 のy 接辺 )

。 これ

はロ グイン時 間 とロ グア ウト時 間で あ る。1200 ボ ーでは1 分20 秒程 度,300 ボ

ーで は1 分50 秒程 度 かかっ てい る。 バ イト数 が4K

とい うのは4000 バ イトを

意 味し (K はキ ロであ る)

, 日本語 文字 で は2000 字 (400 字詰 め原稿用紙5 枚

分) にあ た る。 これ だけ の文 書 を伝 送す るのに,1200 ボ ーで は2 分10 秒,300

ボ ーで は4 分25 秒程度 であ る。 今後 のパ ソ コン通 信 で は最 低 で も1200 ボ ー,

で きれば2400 ボ ーが望 まし いで あろ う。 当 然 の こ となが ら,早け れば早い ほ

ど使 い勝 手 は良い。

電 話回 線( ホテ ル の内線 ,国 内 回線 ,国 際 回線 ) に起因 す るもの

こ の問 題 は① のモデ ムの問 題 と切 り放し て検討 す ること は出来ない であろ

う。 図一3 に示 す よ うに, パ ソコ ン通 信デ ータ は日米 間 で多 く の交 換機 と電

話 回線 を経 由し てい る。 日米 間 のフ ァ クシ ミリ通信 で も経験 す るが(G3

格 のフ ァ クシ ミリは9600 ボーと非 常 に高 遠 であ る), 国際 回線 と内線 とが間

に入 る場 合 には頻繁 に回線障 害 が発 生 す るこ とは周 知 の事実 であ る≒

今 回 の実験 では,回 線障 害 の原 因 とし てど こ が悪 い のかは確 かめるすべ が

無 か っ た が, い ずれにし て も本格 的 な シ ステ ムを稼 働 させ ると きには可 能 な

限 り回線を 単純 化し てお くとか ,高品 位 な回 線を 使 用す るこ とを検討す る必

要 もあ るだろ う。

電 話機 自体 に もい ろいろ な タ イプ の もの があ る。 送受話 機 と回線 との接 続

コネ クタ (ア ウトレ ット) に関し て は, ロ ーゼ ット とモジ ュラ ージ ャッ クと

の2 つ の方式 があ る。 ハンド セ ット に関 し て 乱

伝 統的 な600 型 のものと,

新し い スマ ート なデザ イン の もの とがあ る。 ダ イ ヤル信 号に関し て もダ イヤ

ルパ ル ス方 式 とタ ッチ ト ーン方 式 (プ ッシ ュホ ン) とが あ る。PBX

の信 号

(10)

パソ コン通 信 を利 用 した情 報交 換 に 関す る実験109 表-2 ホ テ ル の 内 線 電 話 機 の タ イ プ

所 在 地

ホテル名

コ ネ ク タ

信号

PBX

ボ ス ト ソ マ リ オ ッ ト ニ ュ ー ヨ ー ク ペ ソ タ ワ シ ソ ト ソ ヒ ル ト ン メ ソ フ ィ ス ホ リ デ ー イ ソ ミ ズ ー ラ キ ャ ン パ ス イ ソ ロ ソ ル ト レ ー ク ク オ リ テ ィ ー イ ン サ ソ フ ラ ソ シ ス コ ホ リ デ ー イ ソ モ ロ モ モ ロ モ μ 600 600 600 600 600 600 600

DP

DP

DP

DP

DP

DP

DP

A

A

A

A

A

A

A

モ: モジ-tラ ージ ャッ ク600:600 型電 話 機DP : ダ イヤル パ ルス方 式A:Analog ロ : ロ ー ゼ ッ ト

方式 に関し ても,伝統的なアナクロ方式 と新しいデジタル方式 の2 つのもの

があ る。

今回の実験 ではホテルの電話機は表__o に示すとお り,全ての電話機はダ

イヤルパルス,600 型 ハンドセット,アナ1ゴグ方式 であった。 コネクタに関

してはローゼットとモジュラージャックは半 々であった。余談ではあるが,

ホテルではコネ クタはベ ッドで隠れ てい ることが多 く,ダブルベッドを動か

し配線をす るのに苦労した。

通信ソフトを起因するもの

今回の実験では通信ソフトとし てはMS-DOS

の非常に簡単な無手順通信

ソフトを 利用し た8)。 そのため,b まくア クセス出来なかったり,利用手順

が非常に煩わしい ものとなった。例えば,次 に挙げ るような煩わし さに直面

し た。

自動ダイヤル機能が無かったためダイヤルタ ッチの回数 が非常 に多くな

ホテルの長距離電話選択1

タ ッチ

国際回線の選択3

タッチ(米国 ではoil)

日本の番号2

タッチ( 日本は81)

日本国内の市街番号1

∼3 タッチ(最初 のO は除 く)

電話番号7

タ ッチ

合計14 ∼16タ ッチとなってし まう。

(11)

・ ロ グ イ ン の た め の パ ラ メ ー タ を 自 動 送 信 す る 機 能 ( オ ー ト1=1 ダ イ ン ) が な い た め 操 作 が 煩 雑 と な っ た 。 具 体 的 に はID 番 号 , パ ス ワ ー ド , プ ロ フ ァ イ ル9)の 修 正 の 有 無, お 知 ら せ の 表 示 の 有 無 ,ダ ウ ン13 − ド や ア ッ プa − ド10) の 指 定 , 等 を い ち い ち マ ニ ュ ア ル 入 力 せ ざ る を 得 な か っ た 。 ・ そ の 他 プ=f グ ラ ム 上 の バ グ 通 信 ソ フ ト を 利 用 し て い る 時 に , キ ー 入 力 を 誤 る と ス ト ー ル ( ど ん な キ ー を 押 し て も 全 く 反 応 し な い ) し て し ま う , セ ッ ト し た フ ロ ッ ピ ー デ ィ ス ク の 中 に 必 要 な フ ァ イ ル が 見 あ た ら な い と ス ト ー ル し て し ま う , 受 信 モ ー ド か ら 送 信 モ ー ド に 切 り 替 え る こ と が 出 来 な い , 等 々 , 多 く の バ グ が あ っ た 。 実 用 シ ス テ ム に あ っ て は , 主 た る 使 用 者 は コ ン ピ ュ ー タ の 素 人 で あ り , こ の よ う な 問 題 が 発 生 し て は 対 処 は 困 難 で あ ろ ‰ そ う し た 意 味 で , 通 信 ソ フ ト の 選 択 は 非 常 に 重 要 な 要 件 と な る で あ ろ ‰ ④ 電 子 メ ー ル の 機 能 の 制 約 に 起 因 す る も の 。 使 用 し たPC-VAN の 電 子 メ ー ル の 機 能 に 次 の よ う な 制 約 か お り , 実 用 上 問 題 が あ る と 考 え ら れ た 。 ト ・ 伝 送 で き る レ コ ― ド サ イ ズ が256 バ イ ト ( 日 本 語 で は128 字 ) で あ り , こ れ 以 上 長 い 文 章 は 後 ろ の 部 分 が 落 と さ れ て し ま5 ( よ り 正 確 に 言 う と 復 帰 コ ー ド 間 り 最 大 文 字 数 は256 バ イ ト )。 一 般 的 な 日 本 語 の 文 章 で は1 つ の 段 落 は128 字 以 上 に な る こ と が 多 い 。 し た が っ て , 段 落 の 後 ろ の 部 分 萌 い こ と が 頻 発 す る の で あ る 。 本 格 的 な 学 術 交 流 の た め の 電 子 メ ー ル シ ス テ ム を 構 築 す る 場 合 に は , レ コ ー ド サ イ ズ に 制 限 が 無 い こ と が 必 要 と さ れ る 。 ・ 電 話 回 線 が 少 な く , 回 線 ビ ジ ー が 非 常 に 多 い 。 そ の た め , な か な か 接 続 で き な い こ と が 多 か っ た 。 ・BBS に 接 続 さ れ て か ら 実 際 に 文 書 を 送 信 ま た は 受 信 す る ま で の メ ニ ュ ー 選 択 に 時 間 が か か る 。 レ ⑤ 操 作 ミ ス に 起 因 す る も の 文 書 作 成 ( ワ ー プ ロ ) 操 作 , 通 信 ソ フ ト の 操 作 , 電 子 メ ー ル 接 続 操 作 , 文 書 の 送 信 ・ 受 信 操 作 , さ ら に 機 器 の 接 続 ( パ ソ コ ン ・ モ デ ム ・ 電 話 回 線 ・ 電 話 機 の 相 互 接 続 ) 等 , 結 構 操 作 ミ ス が 発 生 し た 。 実 用 シ ス テ ム に あ っ て は 素 人 が 操 作 す る の で あ る か ら , 操 作 ミ ス が 発 生 し な い よ う に ワ ン タ ッ チ ・ オ ペ レ ー シ ョ ン が 出 来 る よ う な 機 器 構 成 と 支 援 ソ フ ト11)を 準 備 し て お く 必 要 が あ ろ う 。 ミ・ ・

(12)

パソコン通信を利用した情報交換に関する実験m2. 米 国 の 大 学 に み る 電 子 メ ー ル ・シ ス テ ム 米 国 の大 学 の パ ソ コ ン 通 信 に 関 す る 実 態 調 査 とし て は , メ1) ー ラ ン ド大 学 お よび モ ン タ ナ 大 学 の コ ン ピ ュ ータ ・ シ ス テ ムを 見 学 し た 。 電 子 メ ー ル ・ シ ス テ ムや 電 子 コ ン フ ァ レ ン ス ・ シ ス テ ム に 関 し て は , そ の シ ス テ ム の 機 能 の 一 部 は既 に 実 現 さ れ て お り, 実 用 に供 さ れ て い た 。 そ0 面 だ け を 見 れ ば , 学 術 交 流 に パ ソ コ ン 通 信 を 利 用 す る とい っ た 我 々 の実 験 は時 代 遅 れ の様 に も考 え ら れ る。 し か し な が ら , 各 種 の電 子 機 器 を 結 び 付 け , 研 究 の み な ら ず 教 育 に も役 に立 て る, とい っ た 面 で は 先 進 的 な 試 み で あ る と の 感 を 強 く抱 い た 。

mm

メリーランド大学.BOBROW

およびProf.WILKENFELD

の都合がつかなかったため,

ウ ィルケソフ ェ ルド教 授 の 秘 書 であ るMrs.BASS

に面 接 し, 彼女 の話 を

聞 き,い くつ か のデ モン ストレ ーションを 行って もらっ た。 興 味 あ る点 を紹

介し よう。

学生 のた め のビジ ネ ス・ ゲー ム

パソコンを利 用し たビ ジ ネソ ・ ゲームや 政 治 ゲームの教 育 コ ースを世 界的

な規模で提供し てい る12)。 これ は1 セ ミスタ のコ ースであ り,学 部 学生及 び

大 学院生が参 加し てい る。1 回 の コースに世界 中か ら約400 人 が受 講し てい

る との事 であ る。

国際ビジ ネ ス・ ゲ ー ム

ビ ジネス・ヽ

エ グゼ クテ ィブ のた めの1 週 間 のビ ジネ ス・ ゲ ー ムの コ ースも

用 意 され てい る。 ビ ジ ネ ス ゲ ームの入 力変数 とし て,国 際感 覚 , ポ ートフ ォ

リ オ,ジョ イント ・ ベン チ ャーなど に関連し た要因 が盛 り込 んで あ る。

電子 メ ール・ シス テ ム

学 内の 電 子 メ ール ・ シ ス テ ムは 既 に 実用化 の 段階 とな っ てい た 。MicroVax

の電子 メ ール・シ ステ ムをそ の まま 導入し た と 言 うこ とで あ る。Mrs,BASS

はそ の場 で私 と の話 の内容や 私か ら の要望 事項を 端 末機 から キ ー入 力

し , ウィル ケンフ ェ ルド教 授 の メ ール ボ ックスにメ モを 入 れ て ぐれ た。

パソコ ン・ コンフ ァレ ン ス

リアルタ イム・ コン フ ァレ ン ス・ シ ステ ムが既 に稼 働し てい る。IBMPC(

の互 換機),TELENETi3)

,POLNETH(^

リ ーラソド 大学 が 独 自 に 開発

し たネット ワー ク・ シ ステ ム) を 組 み合わ せた世 界的 な学 術交 流 シス テ ムが

(13)

稼 働し てい た。筆者がディスプレ ー上 で見 たコンフ ァレンスは,米国・アル

ゼンチン・ドイツの3 力国を結んだ ものであった。 このシステムには, リッ

スニング・モード, コメント・モ ード,等いろいろなモードが準備されてお

り,一 般的に利用されてい る電子ノ ール以上の機能がある。

(2) モンタナ大学

モ ンタ ナ大学 で は私的 な訪 問 者で あ る筆者 に対し て,夏 休 み期間中 であ る

に もかか わらず, コッ ク学 長 以下多 数 の教員 が 私 の ために時間 をさいて くれ

た。 そ こで 得られ た多 ぐIの情報 の内, パソ コン通 信 や コンピ ュ ータ の活用 に

関 す る特色 を紹 介す る。

情 報機 器 の導入 ( コ ック学 長)

我 々が現 在開 発し てい るパ ソコ ン通信 を 使っ た学 生 の国際的 な文 通シ ステ

ム14)に対し て非常 に大 きな興 味 を持 っ た よ うで あ る。 とい うのは, モンタ ナ

大 学 ではこ れ から日本 語 コ ース を設け , 日本語 教育 を充 実 させ たい と考え て

お り, パ ソ コン通 信に よる文 通 はそ の手段 とし て役 に立つ と判断し た よ うで

あ る。 また, フ ァ クシ ミリに 関し て は全 く知 識 が無 かっ た よ うであ る。そ れ

程 便 利な ものであ るなら 是 非設 置し たい と言 うこ とであ る。

ケース・ スタデ ィ ー(デ イリ ー教 授)

ビ ジネ ス・ ス クール(学 部及 び大 学院 ) で は ケ ース・ スタデ ィ ーを 重視し

てい る15)。学 生 は実際 の企業 に 出向 き, コンサ ル タ ント とし て,現状 の把 握,

問 題 点 の明確 化, 改善 策 の提示 を 行 い, レ ポ ートに まとめあげ そ の企業 に報

告し , 教員に 診断レ ポ ートを 提 出す る16)。 こ のレ ポ ート 作成 は半 年 で行 う。

財 務 分析, 経営 分析 ,予 測等 に は当然 コン ピ ュ ータ を利用 す る。レ ポ ート は

フ ープ=t で作成し てい る。 レ ポ ート の ボ リュ ー ムは50頁 から100 頁 であ り,

そ の半 分若し く は3 分 の2 は資 料 の様 であ る。 コン ピ ュ ータ技術 (た とえば,o/s

, 言 語, ユ ーテ ィリテ ィー, 等) は別 途の トレ ーニン グ・ コ ースで修 得

さ せ る ようにな ってお り, 学部 の専 門 教育 で は コン ピ ュ ータ は日常 的 に使用

す る単な る分析道 具 とし て活用し てい る様 であ る。

コ ンピ ュ ータ・シ ステ ム

図一4 に 示 す よ うに, セン タ ーマ シン はVAX

の クラスタ ー・シ ステ ム

であ り,VAX8600

,VAX8650

,VAXl1/785

の3 台 より構成 されてお り,ETHERNET^"

で相 互 に接 続 され てい る。 各 学 部 はそ れぞれ パ ソコン教 室 を

(14)

最大36 台 のモデム 接続 最 大256 台 の 端 末 機 接 続 リ コ ン通 信を利 用し た情報 交 換に 関 す る 実験113

図i

モンタナ大学の情報・通信システム

持 ってお り, そ こ には20 台以上 のIBM

コンパチブ ル・ パ ソ コ ンが設 置さ れ

てい る。必 要 とす る研 究室 に は全 てパソ コンが設置 され て い る。 こ れら のパ

ソ コV は当 然 なが らセ ン タ ー・マ シ ンと オン ライン とな っ てい る。

学 内に はGANDALF

とABLE

と呼ば れ てい る2 種 類 の学 内通信 ネ ット

ワー クが敷設 さ れ てお り,全 ての端 本機 はこ れら のネ ット ワ ー クで センタ ー

マシ ンに接 続さ れ てい る。VAX11/785

に は 多 くの 外部 ネ ット ワー クが 接 続 され てい る。 そ れ ら はUSENET,BITNET

,ARPA,CSNET

等 とい うこ とで あ る。 ま た, コン

ピ ュータ・ サ イエン ス学 科 に設置 され てい るVAX750

と9600 ボ ー回 線 で接

続さ れてい る。

3. これからの方向(1)PC

通信の基本的な発展方向

以上,日米間のパソコン通信実験の結果,米国の2 つ の大学 におけ るコン

ピ ュータ・システ ムのおり方を,まとめた。パソコン自体を汎用 コンピ ュー

タの代替とし て利用する18)ことは当然 のことながら,全体の傾向 とし ては,

パソコン通信システムは既に実用化 の段階 に入ってお り19) この技術を利用

し てどのような研究・教育活動が出来 るかが最大の関心事となってい るよう

であ る。言いかえ るなら,コンピ ュータは計算や記録の機械とし てのみ利用

(15)

す るのではなく,ネット ワーク・システムの制御装置として利用し20) 数多

くの端末機を配置し,外部ネット ワーク・システムとの接続を行 うといっ た

利用の方式 が増えてきてい る21)

。 コンピ ュータは,学内の教員間の連絡や 学

術情報の交換のみならず,他 の大学22)や研究機関そし て海外の大学や研究機

関との共同研究の手段23)とし て利用 され,全世界を対象とした通信教育にも

利用されて卜 るよう であ る。

(2)PC

通信のシステム技術

さて ,具 体的 な国際的 な学 術 情報 を交 換 す るため のシ ステ ムとし ては, ど

の様 な機能 が必要 にな るであ ろ うか。 これ ま での検討 をふ まえ て, 最少 限 必

要 とさ れ る機能を 明ら かにし よう。

端 末 とな るパ ソコ ンに必要 な機 能

当然 の事 ながら 国際的 な パ ソ コン通 信 が簡単 に 出来 るシステ ムでなけ れ

ば ならな い。 さら にFAX

機 能 とか テレ ッ クス機能 も簡 単 に追 加で き るこ と

が必 要 とさ れ るノ

丿 ,

鐙'00ボ ー以上 の通信 機 能・‥・‥で きれ ば2400 ボーが望 ましい

適切 な 通信 ソフト‥…・オ ート,ダ イヤ ル, オ ート ロ グイン, ダ ウン ロ ―ド,

ア ップ ロ ―ド がで きるこ と

英文 ワ ープ ロ と日本語 フ ープ9 の機 能… …英文 チ ェッ クソフトや 日英 翻

訳 ソフト も揃 え ることが望 まし い

互換 性 の高 い機種… … 自宅 の書斎 ,大 学 の研究 室, さ らに外出時 な ど,

どこ で も使 え る ように互 換 性 が高 く, さ らに一 般的 に 出回 っ てい る機 種が望

まし い

パソ コン通信 シス テ ムのセ ン タ ーマ シン または サブ セソ タ ーマシ ソに必

要 な機能

パ ソコン会 議 システ ム…… 一心ソコソ ・ コン フ ァレ ンス に必要 とされ る機

能を 持っ てい るこ と

電 話回 線…… 十分 な回 線 かお り, 通 話中 の頻 度 が少 ない こ と

処 理 モ ード… …対 話 モ ード , 割 り込 み モ ーバ, 質問 モ ード ,な ど十 分 な

対 話 がで き るよ う各種 の モ ード を 備え てい るこ と

デ ータ の内容……文 字 デ ータだ け で な く グラフ ィッ クデ ータやフ ァクシ

ミリ のデ ータ も処 理で き るこ とが望 まし い

(16)

115 パ ソ コ ン 通 信 を 利 用 し た 情 報 交 換 に 関 す る 実 験 ベ ー フ 奴I ‰OE 米saao Ξ 米 眠 形 似 唯 £E 朴 利 浙 £E 側 s 侭 蝸 咄 家 訃 旨 卦 前 哨 齢 恥 吠 慨 00 ^SOOVI 戦 λ 々 斡 ≒ 朴 刊 批 珠 胴 区 沙 悩 嘔 同 価 徊 脚 部 ? 回 K 卜y ふ ぃ 肘 く 低 回 鵬 籾 Mll 轟 に 八︷I 冊XVi LI 笏 く ‰ 印 く もK べajL-L 一 一 一 一 「 |自 入 t ド ’` ‰ ︸ ym 吋 心 強 似 ロ ト ー し 惚 柊 二 -A-︵x ぺ いl ` 、y 111 − − ^︵A-A 冪 E OZXViI3N ﹃ ’ y ふ ト ト ト Mm ・IM λ − t ’以K 恥 λyO ﹂ 中 限O 凶 日 μ Q ︷ Z 既 伽 紐 . ・ 1 -: 4 -' X V J 入 々、-1086D<3 気ldy λ に 嶮 も yI て 山I %y1 笏 λ y − てI ベ HJLA I 娠 ` いH 以 ロ ト も ら λ ト 唄 鯛 叫 翠 も ら λ ト 蝦 鯛 吟 似 越 収 奪

(17)

サ ービス時 間……365日24時間 の サービス体制 であることが不可欠であ

る。

学内 のセンターマシソ……学内電子メールシステムを備えかつ外部のネ

ットワークと自由に接続できねばならない

通信ネ ット ワークに必要な機能

ネットワーク・ ゲートウェイ……他のネットワークと相互乗 入れ出来る

こと

国際回線の使用……専用回線を持つ または国際VAN

な どに加入し,回

線使用料が低額に抑えられること

回線 の品質…… ノイズが少ない こと

(3) 今後の実験の方向

次に, パソコン通信システムのシステム技術 の側面以外の点に関してこれ

からの方向に関し ての説明をしておく。経営学部学術通信 実験室 が狙ってい

るのは, パソコン,AV ,ファクシミリ, ワープ ロ, 等の多様な情報機器を

相互接続し,新しい研究・教育システムを作り上げ るこ とである。昭和e2年

度は図一5 に示す ようなシステ ムを開発し各種の実験を行なった のであ るが,

このような試 みは今の段階では世界的に見ても他にほとんど見られない,東

洋大学経営学部独特 のものであ る。経営学部学術通信実験室 の施設・設備・

体制などは昭和61年度に最少限ではあるが整え るこ とが出来た。そして,そ

の最少限の実験設備を利用して多くの実験を行ったノモれら の実験の結果,

これからの研究・教育 の充実をはかる上で,この種 めシステムは非常に有効

な手段 とし て役立てることが出来るであろ うとの確信を持つに至った。

昭和63年 度以降 で,さらに実用化のための多 くの実験を進めて行きたい。

とくに,昭和63年度は国内の大学・研究機関を組織化し, パソコン通信を用

いてより具体的な実験を行 うことを考史ている24)

。 この種 のシステムとパソ

コン通信 とがどの程度相互接続できるかは未知であ るが,今後 ともこの種の

実験を続け て行 きたいと念じている。

付記

本報告は東洋大学の海外留学規定に もとずいて,筆者が昭和62年8 月5

日から8 月25 日まで米国に短期留学し,実験・調査を行なった結果を踏ま

えて作成された。使用した機器は本学径営学部の学術通信実験室のものであ

(18)

パソコン通信を利用した情報交換に関する実験117 る。 米 国 で の 実 験 で はNEC −ハ ネ ウ ェ ル ・ ス ーパ ー コ ン ビ ュ ー ク ス社 の 協 力 を 頂 い た 。 本 学 の提 携 校 であ る モ ン タ ナ 大 学 の ロ ーレ ン 博 士 (Dr.PaulGordonLauren )を は じ め とし ,多 く の モ ソ タ ナ 大 学 の 教 員 の協 力 が 得 ら れ た こ とに 対 し て 感 謝 致 し ま す。 注 D BBS では加 入者毎に メール ボッ クスが用意されており, そ こに, 自由に デ ー タを記録・修正・削除 する事が出来る。さらにはそのデ ータを 他人 のメ ールボッ クスへ転送する こともできる。 2) 森 彰「 パ ソコン通 信システムを 国際学術交流活動 へ活用 する… …そのため の 情報 システ ムの検討… …」『昭和61年度特別研究報告書』 東 洋大学,28 ∼45頁, 昭和62年10 月

森 彰「OA イヒの新しい 視点」『 コンピュータ・レ ポートJVol.28 ,No.1, 日

本経営研究所, 昭和68 年,48 ∼55頁3 』 キ ャリヤぱ回 線上 に信号を 乗せる搬送周波数 であ る。CCITT のV22 規格で はCALL モ ードでは1200Hz,ANS モ ードでは2400Hz と決められてい る。4 )MODEM (ModulatorDEModulator の略) ト コンピュ ータのデ ジタル信 号を電話のアナログ信 号に変調し た りそ の逆に復調 する装置であ る。5 ) モデ ムの送 出レベルは技術基準により局 の到達 レベルが −15dB 以下 と決め ら れている。 送出 レベルの調整は一般的にはDIP ス イッチで行 な う低 対 向試験 の相手先に特殊 な装置が必要とされるため,一般 のユーザ ーでは ダイン調整を 行 なうこ とは出来ない。6 )MODEM が電気 的に回線 と接続されているのに対して, カプ ラーは一旦音に なおし電話 の送受話機 のマイ クとスピーカを経由し て相手 とり 交 信を行 う。7 ) 公衆回線を 使用した 海外へのファックス通信では3 回に1 回程度 の割 合で通信 エラーが発生 するこ とは周知 の事実であ る。国内のフ ァッ タス通信に おい ても10 回に1 回程 度の割合で通信エ ラーが発生すると言わ れてい る。8 ) 利用した ソフトは「PC-98LT 無 手順 ターモナル・ユーテ ィリティ ー」である。9 ) プロファ イルとは セン ターコンピュータまたぱ交換機にたいし て通信速度, パ リティー,等端 末 の属性な どを知 らせるた めのフ ァイルであ る。KDD のVENUS-P に関し ては,『VENUS-PX.28 ユーザーズマ ニュアルJKDD を 参照された い。10 』 ダウンロ ードとは センタ ーマ シンから受けたデ ータを端 末 のフ ァイルに格納す ることであ る。 アップ ロ ードとはそ の反対に端末のフ ァイル の内容を 連続的に セ ソターマ シソに 伝送 するこ とであ る。 このような方 式を活用 するこ とに より,伝 送処理のスピ ード アップ,正 確化をはかることができる。

(19)

11) 使いやすい通信 ソフトが一 般に市販され るようになった。しかし ながら, モデ ムにはいろいろなタ イプがあ り, パ ソコン通信で使われるモデ ムは主とし て「 ヘ イズ・タイプ」 と「V25bis 準拠 のタイプ」 の2 種類があ る。一般に市販 されて い る通信 ソフトはヘ イズ・ タイプに対応し ているものが多い。「ESTerm 」や「 ま い と∼万く」がそ うである。学術通 信実験室では 「V25bis 準拠 タイプ」 用 のワ ソタ ッチ・オペレ ーションが出来 る通信 ソフトを開発して提供してい る。こ れを 使 うとパ ソコンにフロ ッピ ーを挿 入し電 源をON す るだけ で パ ソコン通信 が出 来 る。12 )BECOMPARTOFTHEGLOBALCLASSROOMWITHICONS,NATIONACOUNCILONFOREIGNLANGUAGEANDINTERNATION-ALSTUDIESOFUNIVERSITYOFMERYLANDICONSSIMULATIONSCEARIO ,PROJECTICONS,UNIVERSITYOFMERYLAND13 ) 米 国には多 くのコンピュ ータ・ネット フ ーグが敷設さ れている。TELENET も それらの1 つである。 涌FH宏昭編著『 経営 情報 科学論』中央経 済社,昭和60 年,266-267 頁 参照14 ) 日本 と米国の学生に, パ ソコン通信を利用して文通を行わせることもできる。 こ れに より非常に安価に,国 際感覚を 会得させ,英語 力を 向上 させ, コソピ ュー タに も興味を もたせ,主体的 な勉強を 行わせるため の動機付け ができると期待で ざる。15 ) ビi> ネスス クールの教育に対し てはい くっ か の批 判があ る。そ れらは, 枝葉 末 節にた りやすい, テ クニカルな 側面に力 が注がれ易い,定量的 な教育が中心 とな ってお り, 過去 の事例研究に ウェイト がお かれており, コソピ ータも分析 の手段 とし ての側面が重視されてい る, といった ものだろ う。 コンピ ュータに関し てい コえば, パソコン通信ネット ワ ―クは新しい コンピュータの使い方 であ り, こ の技 術が教育の分野で活用さ れる ようになれば,かな り大 きな変 化が教育内容に発生 すると 思われる。 たとえば, 文 献デ ータベ ースの利 用, 統計デ ータベースの利 用, 各種の 産業 デ ータベ ースの活用, パ ソコン通信を利用した 世界的 な情報交 流,通 信教育,などが考 えられるが,ここでは コンピ ュ ータは定量的な分析 のツ ールとして の役割に加 えて, 情報 伝達のための インフ ラとい う見方がなされ るよ うに なると思われる。 なお, ハーバ ード・ビ ジネス・ス クールの教育に対 する批判 とし ては下記 の文 献を参照されたい。FrancisJ.Kelley&HeatherMayfieldKelley,WHATTHEYREALLYTEACHYOUATTHEHARVARDBUSINESSSCHOOL,AWarnerCommunicationsCompany,1982MarkH.McCormack,WHATTHEYDON'TTEACHYOUATHARVARDBUSINESS ≒SCHOOL,BantamBooksInc.,1986

(20)

パ ソコ ン通 信 を利 用し た情報 交 換に関 する 実験 119 16) ケ ース・ スタデ ィーのサンプルとし てコ ースの案 内, コンサルテ ィング要 綱, レポ ート執筆要綱,及び, 学生 の作成した レポ ートのコピ ーを譲 り受け てい る。17 ) 代表的 なLAN (LocalAreaNetwork ) であ る。18 ) た とえば, これまではIBM の メーンフレームでしか稼働しなかっ た,米国 の 最 も定評あ る統計分析 システ ムであ るSAS はIBM5550,IBM-PC.PC-9801 ,J3100 といったパ ソコンである程度利用で きる ようになっている。 『日経 パ ソコン』では 毎 号ベスト セラー・ ソフトを紹 介している。 これに よる

と, デ ータ処 理 ソフトでは「p − タス1-2-3 」 や「Multiplan 」,「Nin 」a」等, ワ

ープg ソフトでは「 一太郎」,「ス ーパ ー春望」,「 テラⅢ世」, 特定業務用 ソフト では 各種 の会計処理 ソフト,通信 ソフトでは「 まい と ーく」 や「ESterm 」, グラ フィッ クソフトでは「 花子」,「Z'sSTAFFkid 」, ユ ーテ ィリテ ィーソフトでは 「印 刷工房」,「名筆」 などが見 られ, パ ソコンの利用分野は確実に広力句 , そ の ため のソフトも十分供給される ように なった。 また,経営 学の分野でパ ソコンを利 用した経営分析 のシステムなど多 くの文献 を見ることができる。 ご 田内幸一, 高橋三雄 『パ ソコン活用 のマ ーケティング』 日本経 済新 聞社,昭和57 年StephenJ.Andrioleed,,MicrocomputerDecisionSupportSystems,North-Holland,1986RobertD.Buzzelled..MarketinginanElectronicAge,HARVARDBUSINESSSCHOOL,1985G.L.Lilien&P.Kotler,MarketingDecisionMaking,Harper &Row,198319 ) パ ソコン通 信に関しては下 記の文 献が詳しい 『パ ソコン通信Q&A 』 アスキ ー,昭和60 年9 月 『パ ソコン通信実践 編』 アスキ ー, 昭和60 年12 月 『パ ソコン通信』 アスキ ー,昭 和61年4 月20 ) 涌田宏昭『前掲書』69-90 頁及 び241-252 頁21 ) コソピュ ータの利用方式は 産業 界で も 大 きく変 化しつ つあ る。 特に,INS,VAN,LAN などといった言葉 に代表 される ように, 情報 ネット ワークシテス ム 技術 の発展に伴って,い わゆ るネ ット ワー ク社会が具体的 な形 となって実現しつ つあ る。 今井賢 一『情報 ネット ワーク社会』 岩波書店,1984F.WarrenMcFarlan “InformationTechnologyChangestheWayYouCompete",H.B.R. ,May-June,1984,pp.98-103E.K.Clemonce&F.W.McFarlan “Telecom:HookuporLoseout",H.B.R.,July-Augest,1986,pp.91-97 通商産業省工業 技術院編 『技術 革新 の衝撃』 日本能率協会,昭和58年

(21)

郵政省通信政策局監修『 テレコム基盤技術が開く新時 代』 日刊工業 新聞社,昭 和60 年 二 郵政省通信政策局監修 にテレコ ミュニケーショソ(OECD 報 告)』 日本能率協 会, 昭和59年22 ) 日本国内 の大学間 ネットワ ークに関し ては,N-1 ネットn- ークがす でに稼働し てい る。私学 の情報 システムに関し ては,『私情協会報』 に詳しい。 例えば, 三上市蔵「 私立 大学 間ネット ワークに よる相互利用 の実現について」『私情協 会報』第86-2 号,昭和61 年11 月 し23 ) パ ソコン通信を 実際 の共同研究で利用している例は 日本では まだ 少ない。さ ら に,共 同研 究にパ ソコン通信を利用するときの研究方式 にふ関し て研 究し ている例 は,下記 の研究を除い て皆無である。 旭 貴朗 「通 信ネ ット ワークを利用した学術研 究」『東 洋大学経営論集』第31 号,昭和63 年(予定 )24 ) 具体的には パ ソコV ・ コンファレV スを 行な う。 テ ーマとしては「国 際化・情 報 化時代におけ る新しい 教授法 の開発」を予定してい る。すでにPC-V ΛN の中 にCUG を 設け てお り,いつからで もスタ ート出来る体制を 確立 してあ る。

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