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P61

高知県における水位の連続観測について

○辰己賢一・重富國宏・浅田照行・梅田康弘 1.はじめに 昭和南海地震(1946 年,M8.0)の前に,紀伊 半島から四国の太平洋沿岸で,井戸水の水位が低 下した,あるいは井戸が涸れたという報告がある (水路局:水路要報,1948).高知県下では,浦 戸・小室・佐賀・下田・布の5 地域で,この現象 が報告されている.この報告を今世紀前半に発生 する可能性が高いといわれている南海地震の予 知に役立てるため,地下水位の連続観測を開始し た.図1 に調査観測地域を示す. 現在,佐賀町で4 点,布地区で 1 点,浦戸地区で 1 点の水位・水温の連続観測を実施しており,布, 佐賀ではそれぞれ1 箇所で潮位観測を行っている. これらの観測結果を元に,水位低下のメカニズム の解明を目指すことを目的とした. 2.観測結果 水位・水温の連続観測により,海岸に近い井戸で は潮汐に対応した変動を示す.逆に海岸から離れ るに従い潮汐の振幅が減少しており潮汐変化は かなり小さくなる.また,水位と水温は逆相関を 示し,井戸に低音の海水が浸入しているのか,海 水が真水の層を押し上げているかについて詳し く調査していくことが必要である. 3.データ解析について 観測井での水位変動は 1)潮汐による変動,2) 気圧変化による変動,3)地震波による変動,4)地 震の前・後の地下水位の上昇・低下などが考えら れる.地震に対する地下水位の変動・応答を調べ るためには,潮汐や気圧変化が水位変化に与える 影響について把握しておくことが必要である.こ のようなことから,本報告では,潮汐解析ソフト Baytap-G を利用した.まず,観測データから潮汐 成分の影響を差し引き,次に,大気圧による影響 を除去する.以上により,潮汐や大気圧と地下水 位変動の関係を調べた. 図3. 佐賀での水位・水温の観測記録 Apr.22-Jul.16,2003 図1. 高知県下の調査・観測位置 ●:連続観測井,●№1~4:モデル検証観測井, ●:潮位観測 図2. 高知県佐賀町観測井位置

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