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日本人英語学習者はどのように英語詩の解釈を試みるか

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Academic year: 2021

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(1)

日本人英語学習者はどのように

英語詩の解釈を試みるか

県立広島大学 西原貴之 n_takayk@pu-hiroshima.ac.jp http://www.pu-hiroshima.ac.jp/~n_takayk/index.html

(2)

本発表の概要

1.

研究の背景

2.

調査方法

3.

結果

4.

考察

5.

教育的示唆

6.

今後の課題

(3)

本発表の目的

z

これまでに英語詩をほとんど読んだ経験がな

い日本人大学生英語学習者がどのように英

語詩の解釈プロセスを始めようとするか調査

する

z

日本人大学生英語学習者はどのような英語

詩読者のタイプに分かれるのか調査する

z

上記の2点の調査を通して、英語詩読解導入

の際の注意点について示唆を得る

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1. 研究の背景

1.1 近年の英語教育におけるリーディング研究

z英語説明文やTOEIC形式の文章の読解力の養成の重要性の高まり

zその重要性に応えるための指導法や教材の開発(e.g., Grabe, 2009;

Hudson, 2007; Tsuchiya, Yubune, & Benfield, 2010; Ushiro, Nakagawa, & Le Pavoux, 2008; ; 門田・野呂・氏木(編), 2010)

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1. 研究の背景

1.2 外国語における英語詩読解研究 zほぼ研究が皆無であり、指導法はおろか英語詩読解プロセスも明らかに なっていない(第2言語習得におけるnoticing hypothesisとの関係で英語詩 読解プロセスを調べた研究(Hanauer, 2001; 西原, 2006)はあるが、読解プ ロセス自体が研究の主眼ではない)

z教育学的文体論による英語詩読解指導法の提案(Brumfit & Carter

(eds.), 1986; Widdowson, 1992; 斎藤, 2000)があるが、英語を外国語と する学習者がどのように英語詩を読むか、その読解プロセスを反映したもの ではない z教員自身もどのように指導したらよいのか分からない(Muyskens, 1983; 斎藤・室井・中村・海木, 2004) z授業の中で学習者の英語力の拡がりを意図して投げ込み教材として英語 詩を使用しても、教員も学生も途方に暮れてしまう

(6)

1. 研究の背景

1.3 第1言語での英語詩読解研究

z文学能力の規則化(e.g., Bierwisch, 1965/1970; Culler, 1975;

Riffaterre, 1990; Schauber & Spolsky, 1986)

→ただし、このアプローチは実際の英語詩読解プロセスを反映したもの ではなく、英語詩読解はこうあるべきという規範的な考えによる

z説明文読解と同じく、認知心理学的なアプローチによる研究(Hanauer,

1998; Kintsch, 1998; van Dijk, 1979; Zwaam, 1993, 1996)

z英語詩読解を独自の概念で調査するアプローチ(Hoffstaedter, 1987;

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1. 研究の背景

1.4 第1言語での英語詩読解研究の成果 z英語詩ではボトムアップ処理が強く働き、表層記憶が強固に形成される一 方、状況モデルは緩く形成される(Hanauer, 1998; Zwaan, 1993) zテクスト中で目立つ語に注目し、次にその後に関連する語を理解していく という非線形な形で読解が進む(Yaron, 2002, 2003) z英語詩の中の逸脱的表現や反復的表現を高く評価し、意味理解に役立て る(van Peer, 1986) →しかし、いずれにせよ研究の数が少なく、はっきりしたことは分かっていな い。

(8)

1. 研究の背景

1.5 本研究の目的 zこれまでに英語詩をほとんど読んだ経験がない日本人大学生英語学習者 がどのように英語詩の解釈プロセスを始めようとするか調査する z日本人大学生英語学習者はどのような英語詩読者のタイプに分かれるの か調査する z上記の2点の調査を通して、英語詩読解導入の際の注意点について示唆 を得る

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2. 調査方法

2.1 調査参加者 日本人大学生英語学習者32名 zTOEIC-IPを受験している学生は19名で、そのリーディング・セクションのス コアは100~450点、平均点は237.9点(標準偏差71.1) z将来は社会学、東アジア言語(文学)、英語学・英米文学を専攻する学生 が混在 z15名は英語詩を読んだ経験がなく、残り17名は平均で3.6篇程度しか読ん だことがない z2名が日本語詩を読んだ経験がなく、残り30名は平均で18.2篇程度読ん だ経験がある z文学理論や文体論、文学批評などの専門知識は持っていない →英語力と学問分野への興味はばらつきがあるが、英語詩を読んだ経験と 専門知識に関してはばらつきが少ない集団

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2. 調査方法

2.2 調査材料

z英語詩と日本語詩を読んだ経験を訪ねるアンケート(英語詩を読んだ経験

があるか、あるとすれば何篇程度読んだか、日本語詩を読んだ経験がある か、あるとすれば何篇程度読んだか)

z調査で用いる作品としてRobert Frost (1923) の “Stopping by Woods on

a Snowy Evening” を選択 →これらは同一紙面上に印刷

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2. 調査方法

2.2 調査材料

Whose woods these are I think I know. His house is in the village though; He will not see me stopping here To watch his woods fill up with snow.

My little horse must think it queer To stop without a farmhouse near Between the woods and frozen lake The darkest evening of the year.

He gives his harness bells a shake To ask is there is some mistake. The only other sound’s the sweep Of easy wind and downy flake.

The woods are lovely, dark and deep. But I have promises to keep,

And miles to go before I sleep. And miles to go before I sleep.

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2. 調査方法

2.3 調査手順(調査実施手順) zリーディングの授業の中で、調査の趣旨と概要を説明し、了承を得てから 授業中で一斉に実施 zアンケートと英語詩を印刷した用紙を配布 zアンケートに答えてから英語詩の解釈を行う(25分間で実施) z英語詩読解の指示文は「次の作品は、アメリカ詩人Robert Frostの

“Stopping by Woods on a Snowy Evening” という作品です。この作品で作 者が表現しようとしている事柄を理解する際に、重要だと思う箇所(語、句、 文、連、など)はどこだと思いますか。3箇所以内で挙げてください。また、そ の箇所を選んだ理由も記述してください。」 z調査参加者は作品内に重要だと思う箇所に印をつけ、その横になぜその 箇所が重要だと思うのかその理由を記述する z調査終了後にこの作品の理解度をパーセンテージで回答

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2. 調査方法

2.4 調査手順(データ整理手順) z調査参加者が印を付けた箇所とその理由をカードに転写 zそれらのカードを類似したもの同士に分類し、10のカテゴリーへのまとめ 上げ z今回の調査に参加していない2名の大学生英語学習者に調査の目的と各 カテゴリーの説明を行い、改めて個別にカードを10のカテゴリーに分類 z発表者を含めた3名の分類者の間で意見が一致しなかったデータは、話し 合いによりどのカテゴリーのデータとするかを決定

(14)

2. 調査方法

2.4 調査手順(データ整理手順) zカテゴリー分類の一致率は以下の通り 発表者と2名の協力者、計3名の間のカテゴリー分類一致率:78.3% 発表者と協力者Aのカテゴリー分類一致率:

κ

= .82、t = 18.24、p = .00 発表者と協力者Bのカテゴリー分類一致率:

κ

= .88、t = 19.51、p = .00 協力者Aと協力者Bのカテゴリー分類一致率:

κ

= .80、t = 17.72、p = .00 →以上の結果から10のカテゴリーおよび今回のデータ分類に基づいて以下 の考察を行うことを決定 zデータの数 今回の調査では当初71のデータを得たが、分類のプロセスの中でデータの 意味を読み取ることが不可能と判別された2データを除去し、合計で69のデ ータを分析対象とした

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3. 結果

3.1 カテゴリーの種類 観察された10のカテゴリーを更に関連しているもの同士に区分 zグループA: 既習の読解技能の適用(5カテゴリー) zグループB: 反復表現への着目(3カテゴリー) zグループC: 一般英語知識の活用(2カテゴリー)

(16)

3.結果

3.1.1 カテゴリーの種類(グループA: 既習の読解技能の適用) zA-1:説明文の文章構成の知識の転移 zA-2:作者の主張や意志、気持ち zA-3:状況描写 zA-4:代名詞の指示対象と登場人物間の関係 zA-5:題名の影響

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3. 結果

3.1.1 カテゴリーの種類(グループA: 既習の読解技能の適用) A-1:説明文の文章構成の知識の転移(合計5名、5データから構成) S3:第4連最初の2行に対して「結論っぽいから」 S8:第4連最初の2行に対して「全体のまとめっぽいから。他の3つの連と少 し違うような気がするから」 →学習者がその詩全体を通して読解し、その結果として最後の特定の箇所 を作品理解に大切な部分と見なしたというよりは、むしろ学習者が高等学校 までの英語説明文読解指導で学習した文章構成に関するスキーマを英語 詩に適用した結果のように思われる

(18)

3. 結果

3.1.1 カテゴリーの種類(グループA: 既習の読解技能の適用) A-2:作者の主張や意志、気持ち(合計7名、7データから構成) S12:第4連2行目に対して「作者の意志を表した文だから」 S16:第1連3行目に対して「 “I” の心情を表現している」 →1人称代名詞が使用されている箇所に作者が表現しようとした事がらを読 み解くヒントがあると考えているようである

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3. 結果

3.1.1 カテゴリーの種類グループA: 既習の読解技能の適用) A-3:状況描写(合計4名、5データから構成) S11:第4連1行目に対して「木々の美しさが分かるので」 S28:第1連4行目と第2連4行目に対して「この部分だけでほぼその時の周 囲の状況を知ることができるから」 →あらゆる文章において、状況を理解することは重要である。英語文学には 客観的相関物という技法があり、この読み方は英語説明文などとは違った 形で学習者に使用を促すことができる可能性がある

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3. 結果

3.1.1 カテゴリーの種類(グループA: 既習の読解技能の適用) A-4:代名詞の指示対象と登場人物間の関係(合計4名、4データから構成) S20:本文中の “he” と hisに対して「誰(何)を指しているのか」と回答 S5:第1連3行目に対して「彼と私の関係がうかがえるから」 →唯一絶対の指示対象があるという前提だと作品理解が止まってしまうが、 様々に想像することで作品理解を豊かにすることが期待できる

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3. 結果

3.1.1 カテゴリーの種類(グループA: 既習の読解技能の適用) A-5:題名の影響(合計6名、8データから構成) S1: “stopping” という語に対して「詩のタイトルに入っているから」 S11:第1連4行目に対して「タイトルにある大雪の積もる森の木々の様子を 描いているから」 S29:第1連3行目と4行目に対して「タイトルにつながる部分であると感じた から」 →英語詩ではタイトルに述べられている内容を通して他のことを表現する傾 向があるため、タイトルの文字通りの意味や内容にこだわりすぎる読み方は 誤読を招く危険性がある

(22)

3. 結果

3.1.2 カテゴリーの種類(グループB: 反復表現への着目)

zB-1:同一文の反復への注目

zB-2:脚韻への着目

(23)

3. 結果

3.1.2 カテゴリーの種類(グループB: 反復表現への着目) B-1:同一文の反復への注目(合計19名、19データから構成) S5:第4連最後の2行に対して「繰り返されているから」 S17:第4連最後の2行に対して「作者は「自分が死ぬ前に」という表現を繰り 返している」 →同一文を反復するという目立つ表現を使うからにはそれなりの重要なメッ セージが隠されているのではないかと考え、作品中のこの箇所を頼りに作者 が表現しようとした事がらの理解を試みたようである。英語詩読解において は有益な読解方法であると考えられるが、作品理解を導くことはできていな いようであった。

(24)

3. 結果

3.1.2 カテゴリーの種類(グループB: 反復表現への着目) B-2:脚韻への注目(合計6名、6データから構成) S20:第4連各行末に対して「すべての行がpで終わっている」 S23:第1連から第3連までの1・2・4行末に対して「それぞれの塊で1・2・4行 目の最後の言葉が韻を踏んでいるところ。流れを感じることができるから」 S27:第1連各行末に対して「韻を踏んでいるから」 →全体のaaba/bbcb/ccdc/ddddという構造には気づかず、局所的な韻律パ ターンにしか注目ができていないが、これらの韻律が作品の意味に大きく関 係していると感じている(ただし、形式的に押韻している詩もあるため、常に 韻律から作品理解をしようとするのは危険である)。

(25)

3. 結果

3.1.2 カテゴリーの種類(グループB: 反復表現への着目)

B-3:作中で複数回使用されている語句への注目(合計5名、5データから構 成)

S8: “woods” という語に対して「詩全体で何度か出てくるから」

S9:to不定詞の “to” を含む語句に対して「共通してtoを使っているので重要 さを強調しているのかもしれない」

(26)

3. 結果

3.1.3 一般英語知識の活用(グループC: 一般英語知識の活用)

zC-1:語の意味に関する直観

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3. 結果

3.1.3 カテゴリーの種類(グループC: 一般英語知識の活用) C-1:語の意味に関する直観(合計6名、6データから構成) S6: “darkest” という語に対して「なんか意味深」 S12: “darkest” という語に対して「言い知れぬ不安を表現」 S14:第4連第1行に対して「なんとなく意味深な感じがするから」 →自身のこれまでの言語感覚から、彼らは直観的にこれらの表現に何か重 要な意味が隠されているかもしれないと考えているようである(ただし、なぜ この箇所が重要なのか自分で説明することはできない模様である)

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3. 結果

3.1.3 カテゴリーの種類(グループC: 一般英語知識の活用) C-2:文法知識の活用(合計6名、6データから構成) S7:第2連4行目に対して「最上級が使ってあるから」 S30:第4連2行目に対して「But以下は重要であることが多いから」 →文脈をあまり考慮せず、重要な情報が報告される際に共起することが多 い文法事項に注目している

(29)

3. 結果

3.2 調査参加者の分類 作品解釈の仕方が似ている者同士で調査参加者の分類を試みたが、生の データを綿密に調べても複数の調査参加者間に共通するようなパターンは 発見するにいたらなかった。事実、平方ユークリッド距離を用いたウォード法 による階層的クラスター分析を試みたが、有益な分類結果を得ることができ なかった。 →今回は調査参加者の分類については断念し、調査参加者全体に見られ た傾向を表1から2点指摘するにとどめる。 区分 A B C

カテゴリー A-1 A-2 A-3 A-4 A-5 計 B-1 B-2 B-3 計 C-1 C-2 計 データ数 5 7 5 4 8 29 19 6 5 30 6 4 10 人数 5 7 4 4 6 20 19 6 5 24 6 4 10

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3. 結果

3.3 調査参加者の特徴 表1.各カテゴリーのデータ数と調査参加者の人数 z学習者が英語詩を読む際にどのような情報を頼るかということはかなり個 人差が大きい z目立つ表現があればその表現を頼りに作品解釈を行おうとする学習者が 多い

(31)

3. 結果

3.4 作品の理解度

自己評価による理解度の平均33.5%(標準偏差16.2)

→調査参加者は様々な情報を頼りに作品理解を試みたが、彼らの読みは 十分な作品理解を彼らにもたらさなかったようである

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4. 考察

z 調査参加者は英語説明文のリーディング指導において有益に機能する 読解技能を英語詩読解においても適用している。誤読を招く危険性のあ るものと、英語説明文とは違った形で英語詩において有益に機能する読 解方法が見られる。 z 調査参加者は英語詩において表現や音の反復に敏感であり、それらが 作品の意味を理解する上で重要であると考える傾向がある。ただし、調 査参加者が注目した表現は極めて限定されていた。 z これまでの英語学習で培った英語知識に頼って英語詩読解を試みてい るものの、あまりに直観的であったり、文脈を考慮していない z 調査参加者の英語詩の読み方は個人差が大きい z このように多様な読解を試みているにもかかわらず、調査参加者は英語 詩をうまく理解することができなかった

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5. 教育的示唆

z 授業で英語詩を投げ込み教材として使用したとしても、学習者はその作 品を理解することができない。教員がかなり手助けをする必要がある。教 員が手助けしない、あるいは手助けの方法が思いつかない場合は、英語 詩は学習者に混乱をもたらしてしまう危険がある。 z 授業で英語詩を活用する場合は、英語詩読解のためのリーディング指導 が新たに必要になる。教育学的文体論などの研究を参考にしつつ英語 詩読解指導法の確立を急ぐとともに、日本人英語学習者の英語詩読解 方法について調査し、不適切な読解方法の適用の回避を促す必要があ る(今回の調査では、説明文の文章構成の知識の転移、1人称代名詞へ の過剰な着目、題名を基にした読解など)。 z 反復表現への着目をどのように解釈に結び付けていくか、その筋道を示 す必要がある z 頭韻など様々な反復表現や逸脱的表現など、テクスト内の幅広い言語表 現への注意を喚起する必要がある

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6. 今後の課題

z ケース・スタディを繰り返すことで、日本人英語学習者の英語詩読解方法 について更にデータを集め、その実態を明らかにする(不適切な読解方 法をリスト化する) z 英語詩読解で必要となる読解技能を明らかにし、指導体系を作り上げる こと z 何をもって英語詩を理解できたとすればよいのかということについて議論 を整理すること

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引用文献

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Brumfit, C. J., & Carter, R. A. (Eds.). (1986). Literature and language teaching. Oxford: Oxford University Press.

Culler, J. (1975). Structuralist poetics: Structuralism, linguistics and the study of literature. Ithaca, NY: Cornell University Press.

Frost, R. (1978). Stopping by woods on a snowy evening. In C. Brooks & R. P. Warren (Eds.), Understanding poetry (4th ed., pp. 191-192). New York: Heinle & Heinle. (Original work published 1923)

Grabe, W. (2009). Reading in a second language: Moving from theory to practice. Cambridge: Cambridge University Press.

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Hanauer, D. I. (2001). The task of poetry reading and second language acquisition. Applied Linguistics, 22 (3), 295-323.

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Kintsch, W. (1998). Comprehension: A paradigm for cognition. Cambridge: Cambridge University Press.

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参考文献

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Riffaterre, M. (1990). Compulsory reader response: The intertextual drive. In M. Worton & J. Still (Eds.), Intertextuality: Theories and practices (pp. 56-78). Manchester, England: Manchester University Press.

Schauber, E., & Spolsky, E. (1986). The bounds of interpretation: Linguistic theory and literary text. Stanford, CA: Stanford University Press.

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参考文献

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Zwaan, R. A. (1996). Toward a model of literary comprehension. In B. Britton & A. Graesser (Eds.), Models of understanding text (pp.241-255). New Jersey: Lawrence Erlbaum Associates.

門田修平・野呂忠司・氏木道人(編).(2010).『英語リーディング指導ハンドブック』.大修館書店. 斎藤兆史(2000).『英語の作法 The Art of English』.東京大学出版会.

斎藤兆史・室井美稚子・中村哲子・海木幸登(2004).「文学こそ最良の教材:英語の授業にどう活かすか?」 .『英語教育増刊号』,53 (8),6-14.

西原貴之(2006).『学習者による言語形式への「気づき」の生起に関する研究-文学的読解と説明文的読 解の比較の観点から-』.関西学院大学出版会.

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