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ビデオフレームレート顕微鏡観察を 可能にするリサジュー走査軌道

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Academic year: 2021

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2015.3 Laser Focus World Japan

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 米パデュー大学の研究者たちは、ス ピログラフ(SpiroGraph)として知ら れている子供の玩具が描き出す繰り返 しパターンに似た、遠回りのリサジュ ー軌道の視野上をレーザ走査すること によってビーム走査顕微鏡アプリケー ションにおけるフレームレートを約50 倍に向上させ、キロヘルツ台を達成し たと発表した(1)。従来のガルバノ共鳴 走査ヘッドのガルバノ駆動ミラーを第 2の共振ミラーに置き換えてリサジュ ー走査を有効にした。

画像再構成

 高フレームレートの実現にむけて、全 リサジュー軌道はサブ軌道に分割され、 その各々で視野内でまばらだが高速の サンプリングを行った。時間と空間の 両データの最大帰納的推定に基づいて 未サンプリングピクセルを特定のサブ 軌道に投入するために、時空間モデル ベースの画像再構成(MBIR)3Dインペ インティングアルゴリズムを開発し、デー タスタックの全情報内容を使って画像 再構成を実施した。高品質画像(256× 256ピクセル)は、ピクセルの約30%が 直接インテロゲーションされたフレーム から回復され、500Hzイメージングが得 られた。検出器は単純なフォトダイオ ードまたは光電子増倍管であったため、 複数の撮像モダリティをキロヘルツの フレームレートで同時に取得できた。  この研究で、研究者らは一般に高速 イメージングを必要とする2つの重要 な効果に焦点を絞った。すなわち、モ ーションブラーと過渡事象である。高 速な試料移動 (例えば、呼吸や心臓の鼓 動による試料の振動)の影響はサブ軌 道の選択によって低減でき、結果とし てフレームレートは100Hzと1.25kHz になった。100Hz以上にフレームレー トを上げると、25Hzリサジューイメー ジングや従来の15Hzラスタ走査で観 察されたような試料のぶれからくる深 刻な影響が首尾よく除去された(図1)。  固定された視野内の強度の過渡変化 (活動電位イメージング、小泡発芽、結 晶核形成など)は、尿素結晶の高速偏 光変調イメージングの実行によってモ デル化された。入射ビームの偏光の高 速変化と分離された水平及び垂直成分 の検出とによって、様々な結晶ドメイ ンの積分強度が観察された。しかし、 1.46kHzまでフレームレートを増すと、 入射偏光を高速変調した際に、時間の 関数としての強度発展が捕捉された。 必然的なトレードオフがいくつか存在 した。例えば、フレームレートが高す ぎるとサンプリングがまばらになって (サブ軌道あたり約10%のサンプリン グ)、回復画像の品質が低下した。  2、3の他の研究グループは、ファイ バの共振走査またはマイクロエレクト ロメカニカルミラーの使用によってリ サジュー軌道イメージングを実現した が、ビデオレートよりかなり低いフレー ムレートに終始した(2)、(3)。ここに示し た研究の主要な違いは2つである。す なわち、①この研究者らは高い品質因 子と高い周波数(数10キロヘルツ)を もつ位相安定化ミラーを高速データ収 集エレクトロニクスと組み合せて使っ た。そして、②MBIRアルゴリズムを 使って、任意の1つのフレームにおけ る少数のサンプリングピクセルから高 品質画像の回復を実現した。  「この方法の主要な利点は実験の単 純さにある」とパデュー大学のガース・ J・シンプソン教授(Garth J. Simpson) は語っている。「多重並列取得チャン ネルにおけるフレームレートの増加も、 標準の共焦点または多光子顕微鏡のビ ーム経路に1つまたは2つの共振ミラ ーを追加するだけで可能である」。 (Gail Overton)

ビデオフレームレート顕微鏡観察を

可能にするリサジュー走査軌道

高速イメージング

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参考文献

(1)S. Z. Sullivan et al., Opt. Express 22, 20, 24224-24234 (October 6, 2014). (2)Schnitzer et al., Nat. Meth. 2, 12, 941-950 (2005).

(3)Ben-Yaker et al., J. Appl. Opt. 50, 16, 2376-2382 (2011).

LFWJ

図1 USAF 1951解像度チャートイメージの高速試料移動は深刻なブラーを引き起こした(左)。 1.25kHzのリサジュービーム走査技術(中間)を使うことにより、ブラーがかなり低減された(右)。

25Hz サンプリングサブ軌道〔500Hz〕 再構成画像〔500Hz〕 MBIR

参照

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