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交錯する 2 つの潮流 ─

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要 旨

 日本をはじめ多くの先進国が少子高齢化による社会の停滞を危惧する中でアメリカ合衆国は 毎年 300 万人の人口増加が続いている。ヒスパニック ・ ラティーノ系移民はアメリカ社会に活 力を与え、2010 年には全米の 16・3 %、ロサンゼルスでは 49 %を占めるに至っている。

 他方、今後 30 年の中長期推計で少数派に転落する可能性を危惧する白人層の中には新たな多 数派への不安を示す人々も存在する。ティーパーティ運動は、リバタリアンとしての政府批判を 強調されがちだが、多くの団体が社会保守としての反移民の立場を示している。

 こうした 2 つの潮流がアメリカ政治にどのような変化をもたらしているのか、近年の国政選 挙を中心に検討を試みる。

   はじめに

 10年ごとに行われる米国国勢調査において、2010年のヒスパニック ・ ラティーノ系人口は 5047万7594人となり、全米3億874万5538人の16・3%を占めるに至った。すでに2000年の 調査でアフリカ系を凌ぎ、全米人口の12・5%、3530万5818人を数える最大のマイノリティとな っていたが、今回は10年間で43%の伸びを見せ、1517万1776人もの人口増を示すことになっ た。こうした統計上の人口構成の変化はアメリカ政治の中長期的趨勢にどのような影響を及ぼす のだろうか? ヒスパニックの台頭は、伝統的にエスニック・マイノリティと親和する民主党の 党勢拡大につながるのだろうか? 働く女性やエスニック ・ マイノリティを活力とする社会運動 が勢いを増す一方で、他方、ティーパーティーに象徴される草の根保守の潮流が国政選挙で影響 力を示す局面も同時に現れてきている。過渡期のアメリカ政治においては対照的な2つの潮流が 交錯し、独自の論理と社会的内実を伴いながら様々なドラマを生み出してきている。

 本稿では、人口構成の上でエスニック ・ マイノリティが影響力を拡大し、働く女性やヒスパニ

交錯する 2 つの潮流

─アメリカ政治における人口構成の変化とバックラッシュ─

The Water Shed of the Political System in the United States

—Demographic Changes and Backlash—

高橋 善隆

Yoshitaka TAKAHASHI

(2)

ック ・ ラティーノ系によって新たな社会変動が生まれつつあることをL.A.モデルと呼ばれる運 動形態を中心に検討する。また同時に、これと対照的な方向性を持つ草の根保守の諸潮流が国政 選挙で大きな影響力を持つ現実もあわせて考察の対象とし、2006年の中間選挙 ・2008年の大統 領選挙に見られたトレンドと、2010年中間選挙に示された帰結の相違をどのように解釈しうるの か模索する。交錯する2つの潮流に通低する共通点はあるのか、またいずれの潮流が次世代のパ ラダイムを担いうるのか、近年の選挙結果を検討することによって考察してみたい。

   第 1 章 人口構成の推移とアメリカ社会の変容

(1) センサス2010にみるヒスパニック ・ ラティーノ系の興隆

 2010年の米国国勢調査(センサス)において、アメリカ合衆国の人口は初めて3億人を突破し た。なかでも人口の増加傾向が著しいのがヒスパニック ・ ラティーノ系である。2000年から 2010年の間に全米人口は2億8142万1906人から3億874万5538人へと増加したが、ヒスパニ ック ・ ラティーノ系は、3530万5818人から5047万7594人へと急増している。全米の増加率 9・7%に比べ43%もの伸びをみせている。州ごとの増加率ではアラバマの145%増を頂点に、

アーカンソー、ケンタッキー、メリーランド、ミシシッピー、ノースカロライナ、サウスカロラ イナ、サウスダコタ、テネシーなどの各州で100%を超える増加率を示している。(1)

 全米人口に占めるシェアも2000年の12・5%から2010年には16・3%と比重を増している。す でに2000年のセンサスでアフリカ系を抜き全米最大のエスニック ・ マイノリティとなっていた が、さらにシェアを拡大した結果となっている。

 各州の人口に占めるヒスパニック ・ ラティーノ系のシェアとしては、ニューメキシコ州の 46・3%を頂点に、カリフォルニア ・ テキサスで各々37・6%、アリゾナで29・6%、ネバダで 26・5%、フロリダで22・5%、コロラドで20・7%など西部 ・ 南部の諸州で20%を超えている。

ニューヨーク ・ イリノイなど東部 ・ 中西部の有力州でもシェアは17%に達しており、州人口の 10%以上をヒスパニック ・ ラティーノ系が占める州は17を数える。(2)

 2010年におけるヒスパニック ・ ラティーノ系の人口構成を州ごとに検討すると、カリフォル ニアは1401万3719人で27・8%、テキサスは946万921人で18・7%、フロリダが422万3806 人で8・4%、ニューヨーク341万6922人で6・8%となっている。大統領選の鍵となる4大有力 州でもヒスパニック ・ ラティーノ系の人口は急増しているといえよう。

 次に都市ごとのヒスパニック ・ ラティー系人口を検討する。ニューヨークでは全人口817万 5133人のうち233万6076人を占め全米最大となっている。ロサンゼルスでは全人口379万 2621人のなかで183万8822人を占めるなどそのシェアは49%に及んでおり、ほぼ半数に達し

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図表 1 Census Brief: The Hispanic Population 2010. p.3      ヒスパニック・ラティーノ系移民が各州の人口構成に占めるシェア

     (2000年から2010年にいたる推移)       

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図表 3 Census Brief: The Hispanic Population 2010. p.11

        2010年においてヒスパニック・ラティーノ系のシェアが高い主要都市・地域       

図表 2 Census Brief: The Hispanic Population 2010. p.7   2010年におけるヒスパニック・ラティーノ系移民の州分布状況

      

NewYork

6.8% Florida

8.4%

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ている。このほかにもヒューストン、サンアントニオ、シカゴ、フェニックス、エルパソ、ダラ スなど8都市で50万人を超えている。(3)

 西部 ・ 南部のみならず東部や中西部にもヒスパニック ・ ラティーノ系の拡大が見られること、

大統領選の鍵となる4大有力州での人口増加のみならず、民主共和の接戦州とされる多くの地域 でそのシェアを拡大していることが傾向として示されている。

 ヒスパニック ・ ラティーノ系の増加はアメリカ政治にどのような影響を及ぼすのか? 伝統 的に民主党と親和するエスニック ・ マイノリティが増加することで、リベラル化 ・ 民主党の党 勢拡大が促進されるのか? 2006年の中間選挙や2008年大統領選挙ではヒスパニックの影響力 が民主党の躍進に貢献したことは事実である。しかし2004年の大統領選では必ずしも民主支持 を明確にしていたとは言えず、また地域的にもテキサス ・ フロリダでは他州と事情が異なり民主 共和支持が拮抗しているという地域事情も軽視できない。レーガン期にもヒスパニックは増加し ていたがリベラルにとってのアップライジングは何も起きなかった。そもそもヒスパニックはカ トリックで保守的、家父長的なカルチャーを持ち伝統・慣習を重んじる、予備登録の方法を知ら ない、政治にかかわりたがらない、など消極的な要因は尽きない。しかしブッシュ政権下でのセ ンセンブレナー法案反対デモにみられるように、反移民政策に先鋭化するケースもある。(4)

 所与の前提としてヒスパニック ・ ラティーノ系の人口増加は長期的趨勢をなしているとみな しうるがそのことが政治的には何をもたらすのか。また量的拡大のみならず質的にはアメリカ社 会にどのような変化が生まれるのか。

 またこうした傾向とは対照的な潮流として、ティーパーティ運動に象徴され2010年中間選挙 に示されたような草の根保守の台頭をどう解釈したらよいのか。国民の自意識として自分は保守 であると答える人々が40%を超える調査がある一方で、他方ウォール街占拠運動のようにエス ニック・マイノリティや働く女性と問題意識を共有する大きな流れもうねりを増している。「交 錯する2つの潮流」がアメリカ政治にどのような影響を与え、どのような帰結をもたらすのか、カ リフォルニアの事例や国政選挙を手がかりとして検討してみたい。

(2) 西海岸の新たな潮流と LA モデル

 ロサンゼルスの労働運動を中心にヒスパニック系移民の動向を描いた研究としては、ルース ・ ミルクマンの『L.A.STORY』(2006)がある。(5)また全米を揺るがした一大キャンペーン「移民 のいない日」(2006年5月1日)を指導したビクター・ナローが、ミルクマンと共編者となって

『Working for Justice:L.A.モデルとアドヴォカシーの組織化』(2010)を著している。(6)本節で はこうした研究動向を紹介したい。

 ヒスパニック ・ ラティーノ系の運動といえばセサール ・ チャべスの指導したカリフォルニア のブドウ栽培をめぐる農業労働者の組織化が代表的とされるが、1990年代以降、今日に至る動向

(6)

を理解するためには、都市のサービス業従事者に着目する必要がある。全米第2の巨大都市であ るロサンゼルスがハイテク産業や金融の拠点として機能しうるのも、ジャニターや警備員・飲食 店のサービス産業など各種の下部労働市場を移民労働者が担っているからに他ならない。センサ ス2010でみたようにロサンゼルスの人口は379万2621人のなかで183万8822人がヒスパニッ ク ・ ラティーノ系となっている。人口の49%ほぼ半数を占めている。地区ごとにみればイース ト・ロサンゼルスのように人口の97・1%をヒスパニック ・ ラティーノ系が占める地区も存在す る。全人口の推移と同様にこうした傾向は労働者に占めるシェアにも示されている。(7)

 ルース ・ ミルクマンは、『L.A.STORY』において、ジャニター ・ 壁職人・トラック運転手・繊 維産業の女性労働者などを対象にキャンペーンの組織化と展開を検討しているが、その背景には、

ヒスパニック ・ ラティーノ系のシェア拡大と、彼 ・ 彼女らによる運動の活性化がある。職種ごと の人口構成を比較してみると、壁職人については1970年に白人80・7%、ヒスパニック16・1% であった比率が2000年には白人24・ 6%、ヒスパニック70・6%と逆転している。こうした傾向 はトラック運転手 ・ 繊維産業労働者についても同様に見て取ることができる。象徴的存在である ジャニター(ビル清掃業)の場合1970年に白人52.0%、ヒスパニック22・1%であったのに対し

2000年には白人が14・1%、ヒスパニックが74・7%となっている。(8)

 いわゆるジャスティス ・ フォー ・ ジャニター・キャンペーンはサービス業労組SEIUを中心に 1990年から2000年にかけてヒスパニック系移民のビル清掃業者を中心に展開された。発端は 1980年代に清掃業務がアウトソーシング化され、担い手がアフリカ系から中南米系へと変化す る中で組織率低下、労働条件の劣悪化が進行したことにある。医療保険も年金も持たず、不安定 な雇用にさらされているビル清掃業者たちが対抗戦略として「非暴力 ・ 不服従」の大規模抗議デ モをビル所有者、管理会社相手に展開し、世論とメディアにアピールした。さまざまなネットワ ークとの結びつきによって地域社会から多数の支持を獲得し、3週間のストにより委託料の26% 引き上げと医療保険を勝ち取った。経済的利害としてではなく、権利や社会正義の問題として世 論を喚起し、従来のビジネスユニオニズムとは異なるソーシャルムーブメントユニオニズムとし て説得力を持ちえたのが成功の要因とされる。(9)

 またミルクマンは、従来教養がなく怠惰で言語能力に欠けるといった理由から組織化が困難と されてきた移民がロサンゼルスのヒスパニックで組織化に成功した理由として3点を指摘してい る。第一に職場や居住地区を通じて、移民の社会的ネットワークが形成されており、これがカト リック教会によって補強されえていることである。第二に、とりわけ中南米系の人々は出身国で 労働組合や運動に関与した経験があり、連帯主義的世界観を共有していることがあげられる。第 三の理由としては、アメリカ国内での差別(不法滞在者への行政サービスを停止させる住民投票

187など)に対抗していくためには組織化が不可欠という事情である。(10)

 次にビクター・ナローがミルクマンと共編者として著した『Working for Justice:L.A.モデル

(7)

とアドヴォカシーの組織化』(2010)について検討しよう。ビクター・ナローは、不法移民のみな らず支援者をも処罰するという反移民治安立法センセンブレナー法案に対抗するため「移民のい ない日」(2006年5月1日)を指導したリーダーのひとりとして知られる。またUCLAレーバ ーセンターに勤務しながらUCLAでチカノ運動史を講義するなど理論家としても実績を残して いる。(11)

 彼がミルクマンとともにまとめた近著では、アドボカシー概念が重視されている。マーク・ウ ォレンが2003年に指摘したように今日のデモクラシーは代議制か直接制かといった2分法では 説明できずアドヴォカシー型のデモクラシーが必要とされている。市民による政治への参画、監 視の可能性を高める多様なチャンネルが重視される。こうした視点は狭義の行政や政治社会のみ ならず、企業や経済社会に対しても不可欠となる。(12)文脈は異なるものの政治理論における「デ モクラシーの第二の転換」と問題意識を共有するアドヴォカシー概念がL.A.モデルと呼ばれるロ サンゼルスのソーシャルムーブメントユニオニズムには共有されている。L.A.モデルの目標は、

権利や正義の視点から、移民の権利や低賃金労働についてのアドヴォカシーを展開すること、未 組織労働者に対する有効な組織化戦略、の2点である。

 第一章では移民の権利を中心に、コリアタウンにおけるエスニック ・ エンクレイブスの機能、

フィリピン系ワーカーズセンターが組織化の軸となるエスニックラインをいかに形成しているか、

「移民の権利についての同盟」をいかに構築し組織化するか、市民権を持たない人々(不法移民)

のシチズンシップをいかにして守るか、などが論じられている。第二章では職業別組織化キャン ペーンの具体的事例として、タクシードライバーの同盟、カーウォッシュキャンペーン、NDLON を中心とする日雇い労働者の組織化、繊維産業女性労働者のフォーエヴァー21キャンペーンな どが紹介されている。また第三章では労働組合と低賃金労働者の組織化を争点として、サービス 産業労組SEIUにおけるアフリカ系コミュニティのリーダーたちが果たす役割、UNITE HEREの ホテル従業員組織化戦略、ビル清掃業者ジャニターの福利厚生を向上させるためのMCTF(メン テナンスコーポレーションファンド)設立などが検討されている。(13)

 不法移民や未組織労働者の人権に配慮しつつ彼 ・ 彼女らをいかに組織化してゆくか、下部労働 市場における移民労働者の権利や低賃金労働の実態についていかにアドヴォカシーを有効に機能 させていくかが主要テーマとされている。L.A.モデルは、ロサンゼルスにおけるソーシャルムー ブメントユニオニズムの展開が活性化されることによってこうしたテーマに一定の成果を示して きたといえるだろう。

 ヒスパニック系が49%を占めるロサンゼルスでは2005年に初当選を果たしたヒスパニック系 市長ビヤゴイザ氏が2009年3月に再選を果たした。教職員組合出身で弁護士資格も持つビヤゴ イザ氏の市政は当初の予想よりビジネスよりとの批判も絶えないが、エスニック ・ マイノリティ や働く女性の政治的影響力を象徴する事例といえるだろう。アドヴォカシーの実践、ソーシャ

(8)

ル・ムーブメント・ユニオニズムの展開、ヒスパニック系市長の再選などロサンゼルスでは示唆 に富む試みが多くの成果を挙げている。(14)

   第 2 章 交錯する 2 つの潮流

 人口構成の推移、ヒスパニック ・ ラティーノ系の興隆がアメリカ社会にひとつの潮流を生み出 していることは前章で述べた。2006年の中間選挙、2008年の大統領選挙ではこうした潮流が、働 く女性や若者の動向とともに民主党の勝利やオバマ当選に結びついたといえる。他方、草の根か らの政治運動、反エスタブリッシュメントの共通点を持つものの政治的にはまったく逆の立場に 立つ新たな潮流も台頭している。ティーパーティに象徴される保守の草の根運動は、反民主党、

反オバマというだけでなく既存の共和党主流派とも対決しながら影響力を拡大してきた。2010年 中間選挙はこうした潮流が反映されたものと解釈できる。

 ティーパーティ運動は、「建国の父祖たちを想起し、合衆国憲法の初心に立ち返る」「リバタリ アンの政治思想にたち財政赤字や過度の政府支出を断罪する」といった側面が強調されがちだが、

社会保守としての反移民という立場をも示している。2010年7月に結成されたティーパーティ議 員連盟は51名を数えるが、そのうち42名が下院移民法改革議員連盟として 「適切な書類を持た ない不法移民への市民権付与に反対」 の立場を表明している。また51名中39名がHR1868「適 切な書類を持たない両親の間において米国で生まれた出生児への米国市民権付与を阻止する法 案」(=2009年生得的市民権法案)の共同提出者として名を連ねている。新たな多数派(ヒスパ ニック ・ ラティーノ系)への恐れが彼らの政治行動に現れてきているといえるだろう。

 さらに2011年2月18日にウィスコンシン州で展開された労働争議では、公務員のスト権制限 を法案化しようとするスコット・ウォーカー知事を支援するためティーパーティ運動のメンバー がデモを行い、これを多数のAFL - CIO組合員や働く女性、エスニックマイノリティが取り囲む といった象徴的な光景が展開された。反エスタブリッシュメントという共通点を持ちながら異な る政治的立場をとる2つの新たな潮流は、どのように交錯しいかなる政治的帰結をもたらすのか。

第2章では近年における国政選挙の動向、ティーパーティの社会的内実を検討し、交錯する二つ の潮流がアメリカ政治に何をもたらすことになるのか、その可能性を示唆する。

(1) ヒスパニック ・ ラティーノ系の動向と国政選挙

 2006年中間選挙では民主党が12年ぶりに上下両院の多数を奪還したが、ヒスパニック ・ ラテ ィーノ系の移民はこれに大きく貢献した。ブッシュ政権2期目の中間選挙ということもあり、共 和党の側にもトム・ディレイ院内総務やハスタート下院議長の汚職など問題が多かった。政策的 にはイラク戦争の戦費により2005年の財政赤字は過去最高の4266億ドルに達するなどリバタリ

(9)

アンの離反を招き、ハリケーンカトリーナ被災者への冷淡な対応が保守層の離反を招くなど 2004年にカールローブが掘り起こした宗教右派350万人も沈黙した。象徴的であったのは移民 政策をめぐる国内の動向である。2005年12月に反移民の治安立法「センセンブレナー法案」が 下院を通過したことからブッシュ政権への批判は頂点に達した。この法案は非合法移民のみなら ず、これを支援した知識人や市民をも重罪とする治安立法である。2006年3月10日から5月1 日までの間に全米100都市で500万人が移民法改悪への抗議活動を展開し、ロサンゼルスで50 万人が参加した5月1日の街頭デモと抗議行動は 「移民のいない日」 と呼ばれ全米に衝撃を与え た。こうした潮流を受け、秋の中間選挙では民主党が上院で6議席増、下院で30議席増の躍進を 果たし、上院51議席、下院233議席とともに多数を奪還した。ヒスパニック ・ ラティーノ系の 政党支持率は、民主党69%、共和党29%の結果を示した。(15)

 2008年の大統領選挙も同様に、ヒスパニック・ラティーノ系の動向が民主党の勝利に貢献して いる。前回2004年の選挙では民主党55%、共和党45%とヒスパニック ・ ラティーノ系の政党 支持は拮抗し、テキサス州に至っては民主党41%に対し共和党59%と逆転傾向さえ示していた

図表 4 2008年大統領選 共和党からオバマが奪取した州

Change and Continuity in 2008 Election. P.R.Abramson, J.H.Aldrich, D.W.Rohde, (2010) CQ Press. p.61

(10)

が、2008年にはオバマ支持67%、マケイン支持31%と明確な意思表示をした。2004年に共和党 が獲得し、2008年にオバマが奪取した州は9つに及んでいるが、とりわけニューメキシコ・ネバ ダ・コロラド・フロリダではヒスパニック ・ ラティーノ系の動向が大きく影響した。ニューメキ シコの場合州知事がヒスパニック系のビル ・ リチャードソンだったこともあり、ヒスパニック系 有権者の69%をオバマが獲得している。ネバダでは76%、フロリダでは57%、民主党全国大会 が開催されたコロラドでも61%と各州で多数を獲得している。オバマは365対173でマケイン に圧勝し、このほか議会選挙でも民主党は上院58議席、下院255議席と多数を維持した。(16)

 こうした文脈を受けオバマ政権ではケン・サラザール内務長官とヒルダ・ソリス労働長官がヒ スパニック ・ ラティーノ系閣僚として入閣した。とりわけヒルダ ・ ソリス女史はこれまで論述 してきた西海岸の労働運動とも深い関係があり、父親はメキシコ移民、母親はニカラグア移民と いう背景を持っている。反NAFTA,親労組のNGOアメリカン ・ ライツ ・ アット ・ ワークの理 事を務めるなど代表的なプロ ・ レーバーでもある。エスニック ・ マイノリティや働く女性を活 力とする新たな潮流が2つの国政選挙で大きな影響を及ぼしたことを象徴する事例といえるだろ う。

2) 草の根保守 ・ ティーパーティーと国政選挙

 2010年11月の中間選挙は、2006年・2008年とは対照的に民主党の歴史的大敗に終わった。上 院ではかろうじて53議席と過半数を維持したものの、下院では200議席を割り込み、63議席減 の192議席となった。逆に共和党は242議席を獲得し下院の多数を奪還した。ワシントンポスト の出口調査によればヒスパニック ・ ラティーノ系の民主党への投票は2006年の69%から60% へと減少し、逆に共和党への投票は29%から38%へと9%上昇した。オバマ政権の下での国境 管理は共和党時代より強化され、2010年度の不法移民強制送還数は過去最高の39万2000人に及 ぶなど、演説のレトリックと政策とのギャップをヒスパニック社会が認識した結果とも見て取れ る。

 選挙で重視された争点は、経済63%、医療保険改革18%、不法移民8%、アフガン戦争7% となっており、圧倒的に雇用や景気に投票が左右されたことが示されている。失業率はオバマ就 任時の7・8%から2009年10月には26年ぶりの10・2%へと上昇したのに対して、逆に国民皆 保険法案や金融規制改革法案などの画期的成果は直ちに雇用や格差解消につながる政策領域では ないためにオバマの実績が得票に結びつかなかったという事情もある。(17)

 共和党躍進の活力となったのが、草の根保守のティーパーティ運動である。上院ではパトリッ ク・トゥーミー(ペンシルバニア)、ランド ・ ポール(ケンタッキー)、ジェームス・デミント

(サウスカロライナ)、マルコ・ルビオ(フロリダ)、ロン・ジョンソン(ウィスコンシン)マイ

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ク・リー(ユタ)、が当選を果たし、クリステイン・オドネル(デラウェア)、シャロン・アング ル(ネバダ)、ケネス・バック(コロラド)、ジョセフ ・ ミラー(アラスカ)が敗れたものの6勝 4敗という結果になった。下院では40勝82敗の結果となり当選率は32%とNBCは伝えてい る。前述したように議会におけるティーパーティ議連は51名を数え、全員が共和党である。(18)

 ティーパーティの起源は、2007年12月ボストンティーパーティ234周年を記念してロン・ポ ールが開催した「ティーパーティ集中献金」とされる。彼は1978年にテキサス州選出共和党下院 議員に当選するも、党を離脱し1988年にはリバタリアン党から大統領選に出馬するなどの経歴 を持つ。1996年共和党の下院議員に返り咲いた後も、主流派批判を展開していた。ブッシュ政権 に対してはイラク戦争反対、4500億ドルに及ぶ財政赤字への懸念からリバタリアニズムを展開し ている。さらに各州の草の根活動家が税や財政赤字への抗議行動を活性化させる中で転換点とな ったのが2009年2月19日である。CNBCの株式解説者であるリック・サンテリは、住宅ローン の債務者を救済するためオバマ政権が2750億ドルの支出を法案化したことに激怒し「負け犬の借 金をなぜ税で肩代わりしなければならないのか」とシカゴ・ティーパーティの開催を呼びかけた とされる。こうした文脈の中で草の根運動が台頭する中で2009年9月12日にはワシントンDC で大規模なオバマ批判の集会が催され、多くの組織が連携を強化するようになった。

 主要な全国組織としては、①フリーダム ・ ワークス、②1776、③レジストネット、④ティーパ ーティ・ネーション、⑤ティー ・ パーティ ・ パトリオッツ、⑥ティーパーティ・エクスプレスな どがある。(19)

 「フリーダムワークス」はメンバー数こそ1万5044人と二番目に少ないものの前下院院内総務 ディック・アーミーを代表とし、2009年9月12日の大会を組織するなど大きな影響力を持って いる。税や財政赤字を主要な争点とし、反移民などの人種問題には消極的とされる。また共和党 との密接な関係から草の根ではなく「人工芝」との批判も受けている。

 「1776」はメンバー数6987人と全国組織では最小で、元海兵隊のデール ・ ロバートソンを代表 とし、反移民 ・ 反ユダヤ主義・人種差別主義の過激な主張を特徴としている。移民排斥の自警団 組織「ミニットマン ・ プロジェクト」が合流するなどの背景が指摘されている。

 「レジストネット」はスティーブ ・ エリオットが運営する営利事業で、8万1248人と全国で2 番目に大きな組織である。アリゾナ州知事ジャン ・ ブリュワーが反移民法案SB1070に署名し、

裁判所から指し止め命令を受けている事件に対して「我々はアリゾナとともにある」計画を推進 するなど移民排外主義が際立っている。

 「ティーパーティ・ネーション」はナッシュビルで弁護士業を営むフィリップス夫妻により組織 され会員数3万1402人と3番目に大きい全国組織である。テネシー州の草の根運動を中核とし ている。反同性愛、反移民などの社会的争点を重視するため、税や大きな政府に焦点を絞り多数 派を目指すフリーダムワークスとの路線対立が顕在化している。

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 「ティーパーティ・パトリオッツ」は11万5311人の会員を要する全国最大の組織である。ジョ ージア州アトランタ出身で共和党の政治コンサルタントであったジェニー ・ ベス ・ マーチン、

カリフォルニア州出身でパンクロックDJから企業家に転進したマーク ・ メクラー、ジョージア 州ロズウェルのエイミー・クレーマーが初期の活動家とされる。「建国の父祖たち」への敬意とと もに、過度に私有財産制を重視する政治信条を持ち、連邦の所得税徴収権限を記した修正第16条 の廃止を求めるなどの論争を提起している。また各州の自警団や民兵組織と広範に連携するなど 強力なネットワークを持っている。

 「ティーパーティ・エクスプレス」は共和党候補を支援する政治献金活動およびバスツアーによ る政治宣伝を主たる活動としており、地方組織はない。創設母体の「よりよいわが国に値する政 治活動委員会」が1506名の献金者を報告しているが、会員登録制度はない。創設者のマーク ・ ウィリアムスはオバマを「生活保護詐欺を行ったインドネシア人イスラム教徒」と攻撃するなど 過激な言動で知られる。創設母体には、1996年にカリフォルニア州で「アファーマティブ・アク ション廃止を求めた住民投票209号」のキャンペーンを担当したルッソ ・ マーシュ&ロジャース 社が深く関与するなど共和党とも長期にわたりつながりがあり、レーガン主義を掲げている。

2010年1月20日にはエドワード・ケネディ没後のマサチュセッツ上院補選で無名のスコット・

ブラウンを支援し34万8000ドルを献金するなど勝利に貢献している。

 こうした組織を大別すると2つの傾向が見て取れる。思想的には「税」や 「大きな政府」 に反 対するリバタリアン・経済保守と、反妊娠中絶・移民排斥などの社会的争点が混在していること、

また運動の背景として草の根の保守とされる人々と、フリーダム ・ ワークスやティーパーティ・

エクスプレスなど共和党の代理人とみなされる団体とは組織構成が異なっている点である。興味 深いことに 「人工芝」 と揶揄されるフリーダムワークス代表の前下院院内総務ディック・アーミ ーは「税と財政赤字に争点を集中し、移民排斥や妊娠中絶反対は争点とすべきでない」と主張し ている。草の根保守の人々は彼に対し「(移民労働力を必要とする)企業の利益を代弁しているだ け」と厳しい批判を展開している。

 より本質的な問題とされるべきなのはティーパーティの政策とは何か、という点である。オバ マ大統領の出生に疑問を抱き彼を大統領と認めないとする「バーザース」や連邦政府の所得税徴 収権を記した修正16条の廃止など彼らのアピールにはプロパガンダとしか思えないものが多い。

建国の祖父への敬意、立憲主義への回帰といった主張も高度に複雑化した現代社会で実現するこ とはありえず、ポピュリズムにより選挙で勝利したとしても財政金融政策を廃止するなどという ことが現実に実行できるはずもない。

 選挙におけるティーパーティの影響を印象づけたのはマサチュセッツ州上院補選であったが、

勝利した共和党候補スコット・ブラウンはロムニー知事の側近としてマサチュセッツ州皆保険の 実現に貢献した人物であった。2010年3月に成立したオバマの医療保険改革(アフォーダブル ・

(13)

ケア法)に対して、ティーパーティは社会主義だと批判しているが、リベラル派がかつて主張し ていた税方式政府管理のシングルペイヤー案であればともかく、オバマ案はこれまで共和党が主 張してきた「保険市場へのアクセス」「民間保険市場活性化による無保険者の解消」を折衷するも のでありまったく批判には当たらない。ティーパーティのプラカードには「政府は俺たちのメデ ィケアに手を出すな」といった荒唐無稽なものもあり、政策への無理解は際立っている。(20)

 エスニック ・ マイノリティや働く女性を活力とするソーシャル・ムーブメント・ユニオニズ ムが「L.A.モデル」に象徴される政策提言、その実行を積み重ねているのに対し、反エスタブリ ッシュメントの潮流、選挙での影響力という共通点はあるものの草の根保守・ティーパーティ運 動には「次世代の政策体系・オルタナティブ」に相当するものが何ら見出せないように思われる。

哲学や思想の上でリバタリアンを理想とすることは可能でも、政策のない社会でわれわれが生活 を営むことは不可能であろう。

   結びにかえて

 「交錯する2つの潮流」という視点から、本論ではヒスパニック ・ ラティーノ系が生み出す潮 流と、白人保守層のティーパーティについて検討した。日本をはじめ多くの先進国が少子高齢化 による社会の停滞を危惧する中で、アメリカは毎年300万人前後の人口増が続いている。ヒスパ ニック ・ ラティーノ系に象徴される移民は社会に活力を与える役割を果たしているという現実 がある。他方今後30年の中長期的趨勢において少数派に転落する可能性を危惧する白人層のな かには、新たな多数派への不安を示す人々も存在する。ティーパーティ運動はリバタリアンとし ての政府批判という側面を強調されがちだが、多くの団体が社会保守としての反移民の立場を示 している。

 人口構成上の変化のみならず、政策においてもエスニック ・ マイノリティは働く女性ととも に、L.A.モデルなど西海岸の新たな潮流を生み出す活力となっている。

 これに対し、ティーパーティ運動には過激なプロパガンダは存在しても公共政策の次元で具体 的提言らしきものはみられない。共和党穏健派の政策通ミッド・ロムニーが2003年から2007年 に及ぶマサチュセッツ州知事に州皆保険制度を実現したことから、彼らはストップ ・ ロムニー運 動を展開しているが、ティーパーティのインパクトを全米に知らしめたケネディ没後の上院補選 で奇跡の勝利を収めたスコット ・ ブラウンは、ロムニーの側近として皆保険に貢献した人物であ った。彼らの情緒的示威行動には一定の影響力があるものの政策面での整合性 ・ 一貫性は欠如し ている。

 2010年の中間選挙にみられる結果は、草の根保守が何かを生み出したのではなく、オバマ政権 に何かが欠けていることへのシグナルではなかったか。夢の実現を掲げて当選を果たしたオバマ

(14)

のもとでは、7870億ドルのアメリカ回復 ・ 再投資法AARPなどが試みられたものの救済された のはウォール街のビッグビジネスやゼネラルモータースなど既得権益の人々であり、若者たちは 7万ドルの学生ローンを抱えながら卒業後も不定期 ・ 非正規の雇用にしがみつくしかない現実 がある。1%の人々が総所得の24%、総資産の40%を占める格差社会に対し、ウォール街占拠 運動の若者たちが「われわれこそが99%だ」と主張するのは当然のことであろう。多様な価値を 認め合いすべての人々にライフチャンスが与えられる社会は、演説の中に存在しても現実には存 在しない。こうしたオバマへの失望が若者やマイノリティによる支持の失速へとつながったので はないか。

 建国の父祖への郷愁や、移民排斥を望むホワイトバックラッシュからはこうした問題への解決 策は導き出せない。エスニック ・ マイノリティや若者に共存の場所と自己実現の機会を与えるよ うな施策こそが必要とされている。そしてその萌芽はL.A.モデルのように、地域レベルで着実に 実現されてきているように思われる。

(1) The Hispanic Population:2010(2010 Census Brief) P.3 published by U.S.Department of Commerce Economic and Statistic Administration.第一章において紹介する人口構成の変化は、10年ごとに発表され る米国国勢調査(センサス)の2010年版に依拠した。

(2)  Ibid.,pp5-8.

(3)  Ibid.,pp11-13.

(4) ヒスパニック ・ ラティーノ系移民の興隆がアメリカ政治にもたらす影響については、高橋善隆(2010)

「移民のいない日(2006年5月1日)の衝撃」 を参照。(『国民国家の境界』加藤哲郎・小野一 ・ 田中ひか る ・ 堀江孝編、日本経済評論社 所収)

(5) Ruth, Milkman(2006) L.A.STORY, Imimigrant Worker and the Future of theU.S.Labour Movement, Russell Sage Foundation, New York.

(6) Working for Justice: The L.A.Model of Organiging and Advocacy, edited by Ruth Milkman,Joshua Bloom,Victor Narro, (2010) ILR Press an imprint of Cornell University Press,Ithaca and London.

(7) Census 2010, op,cit., p11.

(8) Milkman, op,cit., pp108-113.

(9) ロサンゼルスにおける新たな労働運動の展開については、高橋善隆(2008)「ソーシャル ・ ユニオニズ ムと現代アメリカ政治-ヒスパニック系移民の動向を中心に」跡見学園女子大学文学部紀要第41号、を 参照。

(10) Millkman, op,cit., pp133-140.

(11)平成19-21年度文部省科学研究費補助金(基盤研究B)「移動と情報ネットワークの政治学」(研究代 表 加藤哲郎)の助成により2008年12月の海外研修でビクター・ナロー氏の知見を得ることができた。

「移民のいない日」主催者総括報告書など貴重な情報をいただき、ロサンゼルスの新たな潮流について御 教示いただいた。現在でも毎年定期的にUCLAレーバーセンターを訪問し交流を続けている。

(12)デモクラシーの「第二の転換」については、『ポスト代表制の比較政治—熟議と参加のデモクラシー』

小川有美編(2007)早稲田大学出版、Warren, Mark E.and Hilary Pierse(2008), Designing Deliberative Democracy, Camblidge University Press.を参照。

(15)

(13)ルース・ミルクマン、ジョシュア ・ ブルーム、ビクター・ナローを編者とする近著、Working for Justice,

(2010)ではUCLAの若手研究者、現場の活動家たちの分野ごとの論考に加え、ビクター・ナロー自身が

1990年代以降のロサンゼルスにおける運動の流れを概観し総括しており、記念碑的なテキストとなって いる。

(14)ロサンゼルス市政、カリフォルニア州政治、住民投票をめぐるヒスパニック系の動向については、高橋 善隆(2009)「ヒスパニック系移民と現代アメリカ政治」跡見学園女子大学文学部紀要第43号を参照。

(15) 2006年中間選挙の概況 ・ 背景 ・ 帰結については、高橋善隆(2011)「米国政治における分割政府時代の

中間選挙— 1994年と2006年の比較を中心に」跡見学園女子大学人文学フォーラム第9号、66-68頁を 参照。

(16) 2008年大統領選挙の概況 ・ 背景 ・ 帰結については、高橋善隆(2009)「アメリカ民主党の支持基盤とそ

の変容-エスニック ・ マイノリティ、労働組合、南部問題の交錯-」跡見学園女子大学人文学フォーラム 第7号、105-107頁を参照。

(17)ヒスパニック ・ ラティーノ系の支持率変化、選挙での争点についてはワシントンポストの出口調査に依 拠した。http://www.washingtonpost.com/wp-srv/special/politics/election-results-2010/exit-poll/

(18) “Just 32% of Tea Party candidates win.”

   http://www.msnbc.msn.com/politics/ MSNBCはリベラルな論調で報道しており、選挙結果の解釈には 異なる見解も多数存在する。

(19)ティーパーティの類型については、 Institute for Research & Education on Human Rights, eds., Tea Party Nationalism:A Critical Examination of the Tea Party Movement and the Size, and Focus of its National

Factions, Aug.24.2010.に依拠した。(『ティーパーティ運動』藤本一美 ・ 末次俊之(2011)に抄訳が所収)

(20)国民皆保険をめぐる歴代民主党政権のアプローチについては、高橋善隆「福祉政治の理論とアメリカの 社会的内実― “いまあるような福祉の終焉” の再検討」(2010)跡見学園女子大学文学部紀要第45号を 参照。

(16)

図表  1 Census  Brief:  The  Hispanic  Population  2010.  p.3      ヒスパニック・ラティーノ系移民が各州の人口構成に占めるシェア
図表  3 Census  Brief:  The  Hispanic  Population  2010.  p.11

参照

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