アブストラクト
本研究ノートは、拙稿「大学初年次教育における情報リテラシー教育の課題 ─ ICT スキ ルの二極化問題と情報モラル問題に焦点を当てて ─ 」によって調査課題として示された項 目に対し、平成 30 年度に本学で情報リテラシーを履修している初年次の学生に対して行っ た質問紙調査の報告と他大学等で行われた先行研究との比較、検討をまとめたものである。
その結果、本大学の学生も、他大学における調査と大きな差は無いことが判明した一方 で、少数ながら、情報機器活用経験に乏しい学生が存在していることも判明した。
キーワード
情報リテラシー・情報モラル・初年次教育
Key Word
information literacy・information ethics・First Year Experiences
はじめに
本研究ノートは、拙稿「大学初年次教育における情報リテラシー教育の課題 ─ ICT スキ ルの二極化問題と情報モラル問題に焦点を当てて ─ 」において調査課題として示した項目 に対し、平成 30 年度に本学で情報リテラシーを履修している初年次の学生に対して行った 調査報告をまとめたものである。加えて、同様な調査を行っている先行研究と本大学の調 査結果との比較、検討を通して、本大学の初年次学生の特徴や他大学の学生との共通性を 見出すことで、今後の調査項目の充実を図っていくことを意図している。
桑原 和也 貞清 裕介 緒賀 正浩 榎本 立雄
大学初年次教育における情報リテラシー教育の実際
─ 質問紙調査から見えた結果と課題 ─
《研究ノート》
1、情報リテラシー教育の調査課題と先行研究の検討
筆者らが行った昨年の研究報告において、初年次教育として行われている情報リテラ シーの調査課題として挙げたのは次の三点である 1 。一点目は学生の情報機器活用能力 2 に ついて、二点目は情報モラルに関わる SNS(Social Networking Service、以下 SNS とす る)の利用状況及び SNS トラブルについて、三点目は情報検索及び情報収集能力について である。そこで、これらの課題に応じる形で質問紙調査研究を行った。なお、調査の概要 及びその結果については「2、調査概要」、「3、調査結果と考察」でそれぞれまとめる。
次に、本調査の比較対象若しくは参考にした調査研究を挙げていく。一点目の学生の情 報機器活用能力に関する調査研究は数多い。その中でも金井の研究は、初年次の学生に対 して質問紙調査を行っており、その内容が情報機器活用能力の基本的な知識や技能に関す る質問を詳細に行っており、本大学の講義内容で扱っている内容と近い。したがって、本 研究では情報環境に関する項目や、Microsoft office ソフトのスキルなどの情報機器活用能 力に関する調査項目は金井の研究 3 を参考に作成した。このことから、金井の研究は比較 や検討をする上で外すことはできない。
なお、情報機器活用能力について、同様な研究例としては柴田の研究 4 、有田の研究 5 、 篠の研究 6 、本間の研究 7 らが挙げられる。柴田の研究では、入学前と講義受講後の情報リ テラシーの学習効果を検討したものである。有田の研究では、入学以前の知識やスキルか ら学生が情報リテラシー教育に期待している効果について論じている。篠の研究は、2 大 学の入学前の情報教育の履修状況やパソコン環境、情報機器活用能力について調査を行っ ている。最後に本間の研究では、入学前の情報機器活用能力のスキルや高等学校での履修 状況などを調査研究している。それぞれの研究は、入学以前の情報教育の履修や情報機器 活用能力の質問紙調査を行っているが、金井の研究と比較すると入学前における Microsoft office ソフトのスキルについて詳細に調査を行っていないため、本研究ノートでは金井の調 査研究を主にして比較を行っている。
二点目の情報モラルに関わる SNS の利用状況及び SNS トラブルに関する先行研究は一点 目に比べれば多くはない。その中でも、大学生の SNS トラブルに関わる研究を行っている 石川の研究が注目される。ただし、石川の研究はネット炎上や個人情報などのネットトラ ブルに関する調査を詳細に行っている一方で、本研究の SNS トラブルについては、そこま で詳細には調査していない。したがって、全項目の直接的な比較は難しいが、ネットトラ ブルに遭遇したかの項目とは共通性があるために比較することができる。なお、大学生の 情報モラルの研究として、他には野田の研究 8 や飯高の研究 9 が挙げられる。野田の研究は 情報リテラシー受講生の学生の著作権の知識に関する調査を行っており、また、飯高の研 究は個人情報の取扱意識や、ソフトウェアの不正コピーに関する意識、ICT 活用における 著作権に対する意識調査などの質問項目を用いた調査を行っている。これらの先行研究調 査と比較すると、今回の研究で行った調査では、情報モラルの項目に不足している点が見 受けられるため、次回以降の調査ではこれらの項目を充実させていく必要がある。
三点目の情報検索及び情報収集能力に関する先行研究に関しても、本研究は一点目の情
報機器活用能力と同様に金井の研究を参考に質問項目を作成したため、金井の研究が主と
して比較検討する対象である。なお、それ以外に柴田の研究も情報検索及び情報収集に関
する調査を行っているため、本研究の比較対象の一つとする。
最後に、大学生の IT(ICT)資格に関するデータは有田の研究がデータを示しているの で参考にしていく。
2、調査概要
本質問紙調査は平成 30 年 4 月、本大学で初年次必修講義として開講されている「情報リ テラシー a」の初回授業時に任意回答の形で実施された。調査対象の学生は本大学の 1 年生 2,118 名で、そのうち回答されたものが 1,802 名であった(回答率 85%)。なお、本質問紙調 査の項目については、先述の先行研究を元にして 10 、学生自身の情報通信環境及び情報機 器活用スキルと IT 関連の資格の有無、そして各種情報ツールを用いる中でトラブルに遭 遇、若しくは巻き込まれたか等についての 26 項目とした。なお、本質問紙調査の内容に関 しては巻末の資料として載せておく。
3、調査結果と考察
(1)情報機器活用能力について
学生の携帯端末の所持は、「持っていない」と回答した 4 名であった。それ以外の学生 は、携帯端末を所持しており、その中でも「iPhone」を所持していると回答した学生が 81%であった。
日常生活の中でパソコンを使っている学生は 75.2%であった。また、その中では「親
(家族)のパソコンを使っている」と回答した学生が 39.2%、次いで、「自分のノートパソ コンを使っている」と回答した学生が 30.5%であった。一方で、パソコンを「使っていな い」と回答した学生は 24.8%であった。
パソコン(タブレット)の使用頻度は、「使わない」と回答した学生が 32.6%と最も多 く、次いで「1 週間に 1 回」と回答した学生が 26.8%、「毎日」と回答した学生が 22.2%であ った。何時からパソコン(タブレット)を使い始めたのかという質問項目については、「小 学校から」と回答した学生が 43.5%であった。これは小・中学校、及び高等学校における カリキュラムとの関係性もあると考えられるが、「小学校入学よりも前」から使用している という回答も合わせれば 47.2%となり、それらの学生は比較的早い時期からパソコン(タ ブレット)を使い始めていた。
パソコン操作及び入力について、金井の調査では「key 入力(ローマ字入力)ができま すか?」では 76.5%の学生が「できる」、「大体できる」と答えていたのに対し 11 、本大学 の学生は合わせて 88.7%が key 入力(ローマ字)を「できる」、「大体できる」と回答した。
したがって、パソコン操作の基本スキルは最低限有していると考えて良いかもしれない。
ほとんどの学生は key 入力(ローマ字)をできると回答しているが、実際授業を行ってい ると key 入力(ローマ字)スピードの差が目立つ場面も見受けられる。したがって、今後 は「ブラインドタッチができるか?」など入力動作の詳細に触れたものも質問項目に入れ る必要がある。
しかし、key 入力(ローマ字)を「できない」、「あまりできない」と回答した学生も
11.2%存在している。このようなパソコンの key 入力(ローマ字)ができないと認識してい る学生にとって、本大学に限らず大学初年次で開講されている情報リテラシー系の講義の 難易度が高い可能性があり、その結果が授業内における理解の差として現れてしまうかも しれない。したがって、これらの学生に対しては、従来の TA を中心としたサポート方法 の他に、授業内容の設定段階からフォローの方法を検討することも必要である 12 。
電子メールの使用経験では、金井の調査では「ある」が 60.5%であったの対して 13 、本 大学の学生は 91.5%が「パソコンと携帯電話の両方で使っている」と答えており、さらに、
パソコンのメールより「携帯電話のみで使っている」と回答した学生が 65.9%であった。ス マートフォンなどの端末が普及している今日では、パソコンより携帯端末を操作する機会 の方が多く、それが電子メールの使用経験ではこのような結果として表れていると言える。
Microsoft office ソフトのうち、使ったことのあるソフトについて金井の調査では Word が 82.7%、Excel が 77.8%、PowerPoint が 71.6%であった 14 のに対して、本大学の学生は Word が 87.3%、Excel が 82%、PowerPoint が 75.6%であった。これは金井の研究と同じく Word の使用経験が最も高く、続いて、Excel、PowerPoint という順に使用されている。
また、Word の「基本的な文章作成」ができると回答した学生は 85.6%、Excel の「デー タの入力」ができると回答した学生は 74%、PowerPoint の「文字だけのスライド」が作成 できると回答した学生は 72.5%となっており、基本的な操作については概ねできるという 結果が得られた。それ以外の Microsoft office ソフトの操作に関する質問項目では、本大学 の学生は PowerPoint の「オブジェクト(図形・写真)の挿入」以外は 50%を切るデータ
表1−1:情報機器活用能力についての状況(基本操作)
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fedcbc 1 15 53 38 8 8 85 5..3 3% %
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が示されており、特に Word の「脚注機能や目次作成機能などを使った複雑な文章作成」
や Excel の「数式作成条件分岐(IF 関数など)の複雑な関数」についてできると回答した 学生は共に 10%を超えなかった。
以上、Microsoft office ソフトの操作内容について、本調査研究と金井の研究を比較した 場合、基本操作(Word の文章入力、Excel のデータ入力、PowerPoint の文字だけのスラ イド)は金井のそれよりも高く、本大学の学生たちは基本操作については最低限の操作は できているという結果が示された 15 。加えて、金井の調査と比較すると Word と Power- Point の「オブジェクト(図形・写真)の挿入」以外の質問項目に対して、10%以上の差が 示されることはなかった 16 。しかし、Excel の「セルの編集」、「簡単な関数の使用」、「グラ フ作成」、PowerPoint の「オブジェクト(図形・写真)の挿入」では 10%以上の差が表れ ていた。
本大学の学生は Excel の「セルの編集」が 39.5%、「簡単な関数の使用」は 28.5%、「グラ フ作成」は 29.9%とそれぞれできると回答していた。一方、金井の調査結果では「セルの 編集」は 53.1%、「簡単な関数の使用」は 44.4%、「グラフ作成」は 40.7%ができると回答さ れており、それぞれ本大学の学生は 10%以上低いデータが示された 17 。ただし、Power- Point の「オブジェクト(図形・写真)の挿入」に関しては、本大学の学生は 54.4%できる と回答しており、金井の調査結果では 33.3%であり、20%以上の差が表れた。この状況を 踏まえると、本大学の学生は Word と PowerPoint の操作は概ね他大学と比較しても概ね大 きな差が見られない一方で、Excel の操作については難を示していると言える 18 。
また、そもそも Microsoft office ソフトを「使ったことがない」と答えている本大学の学 生は Word で 11.7%、Excel で 18.1%、PowerPoint で 21.8%おり、こうした使用経験の差が 授業内における習熟度の差となって表れている可能性が示唆される。したがって、使用経 験の差から来る習熟度の差を授業においてどのように埋めていくかが今後の課題ではない だろうか。加えて、Excel の操作に関する授業については、複雑な操作ができないと認識 している学生も多く、より丁寧に教える必要があると言える。そして、今後の講義内容を 考えていく上では、そのようなパソコンを使ったことがない学生に対する配慮(例:基本 的操作の習得の支援等)も必要であると言える。
表1−2:情報機器活用能力についての状況(各種ソフトの操作について)
~ ~
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(2)情報モラルに関わる SNS の利用状況及び SNS トラブル
自分の「Web ページを持っていない」と回答した学生は 77.2%であり、「ブログを持っ ていない」と回答した学生も 87.8%であった。それに加えて、「Web ページを知らない」と 回答した学生が 19.6%、「ブログを知らない」と回答した学生も 8.2%いた。したがって、
web ページを開設、又はブログを開設するよりもコミュニケーションツールとしての利用 が主であることが分かった。
今日、コミュニケーションツールとして浸透しているのが SNS であるが、その中でも LINE、Twitter、Instagram のアカウントを有し、かつ、よく利用している者が多かった。
単体で見れば、本大学の 97.3%の学生が LINE アカウントを持っていると回答した。次い で、Twitter アカウントの保有者が 83.1%、Instagram が 60.2%であった。本質問紙調査で は 23.7%であった Facebook のように、SNS の中には実名での登録が求められているものも あるが、学生の中ではハンドルネーム若しくはニックネームで使えるものの方がよく利用 されている傾向にある。そして、今日の学生は web ページを用いて自ら情報を発信すると いうよりも、コミュニケーションツールとして活用している傾向が強い。
SNS でトラブルに遭遇した経験については、68.3%の学生は「遭遇したことはない」と 答えていた。一方で、「巻き込まれた」と回答した学生も 4.8%おり、「他のアカウントがト ラブルを起こしている場面を見たことがある」と回答した学生も 26.9%いた。本大学の講 義では情報倫理・モラルについても内容として扱っているが、その際にも「過去に危うく 被害に遭いそうになった」と話す学生がいた。本質問紙調査での回答項目は「巻き込まれ た」、「他のアカウントがトラブルを起こしている場面を見たことがある」、「遭遇したこと はない」という 3 項目のみであったが、上記のような報告を踏まえると巻き込まれてはい ないものの、トラブル未遂レベルのものは多くあるのではないかと考えられる。
内閣府の「平成 29 年度青少年のインターネット利用環境実態調査」によると、インター ネットを使っている 10〜17 歳の 2,713 名を対象として、何らかのインターネット上のトラ ブルや問題行動に関連する行為の経験が有ると回答した者が 35.5%であった 19 。したがっ て、本大学の学生のインターネット(SNS)上のトラブル遭遇率も、概ね内閣府の調査と 同じであると言えるだろう。
学部・学科にもよるが、大学においては課外実習や研修、そして自身の教育及び研究活 動等によって外部と関わる機会は多い。したがって、インターネット(SNS)トラブルと 無縁とは言い切れない。大半の学生は、大学入学の時点ではインターネット(SNS)トラ ブルの経験がないものの、そこから「インターネット(SNS)トラブルに遭遇していない から、自分は大丈夫」といった安易な考え方を持たせるのではなく、「インターネット
(SNS)トラブルとは紙一重にあるのだ」ということを学生に意識させて、学生としての活
動を考えさせていくことも必要であると言える 20 。そのためには、学生自身のコミュニケー
ションスキルを向上させていくための方法と合わせて、情報モラルについても考えていく
必要があると言える。
(3)情報検索及び情報収集能力
情報検索及び情報収集能力では、本大学の学生は 68%の学生が web 検索を「頻繁に(1 日 に何回も)使う」と回答し、「時々使う」を回答したものを含めると 95.4%が使っていた。
前述の金井の調査結果では「URL 入力」が 59.3%、「検索エンジン」の利用が 58%であっ た。したがって、金井の研究と比較すると本大学の学生は検索ツールをいずれの形で使用 している状況であった。しかし、web 検索を「使ったことがない」、「あまり使ったことが ない」と回答した学生も合わせて 4.6%いることから、学生間において情報検索、情報収集 能力に差があることは否めない。実際、それが授業内における理解の差となって表れる場 合もあり、検索についても自分が必要としている事象に対して、どのようなアプローチで 調べていくかということも教えていく必要があると言える。
今回の質問紙調査では、キーワード数や検索手法(例:AND 検索・OR 検索等)、知的 財産権、そして著作権・クリエイティブコモンズに関する質問については項目を設定でき ていなかった。柴田の研究では情報検索及び情報収集に関する調査だけではなく、イン ターネット利用に関する項目別スキルとして、知的財産権や著作権に関する調査も行われ ており 21 、他にも本大学では情報リテラシーの講義内容として扱っているクリエイティブ コモンズについて、今後は質問項目に組み込んで、より細かい情報検索及び情報収集能力 の状況の把握が必要であると思われる。
最後に、IT 関連の資格についてであるが、資格そのものを「知らない」と回答した学生 が全体の 77.8%を占め、加えて IT 関連の資格を一つも有していない学生は 94.1%占めてい
表 2:情報モラルに関わる SNS の利用状況及び SNS トラブル
rqpo nmlk nmj ih
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<?MAEJ;JB 22 00..11%%
:987 5500 22..88%%
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表 3:情報検索及び情報収集能力
た。つまり、本大学の学生は初年次の段階では IT 関連の資格について知らない、若しくは 資格取得までは至っていない状態であった。このことについて、他大学においても同様の ことと言える 22 。資格の種類にもよるので一概に言えないが、MOS(Microsoft Office Spe- cialist、以下 MOS)資格などは、取得しておけば就職時のエントリーシートに記載できる ものもある。本大学においても MOS の講座を設けて、資格取得できる環境を提供してい るが、環境の提供だけではなく、資格そのものを取得する必要性を学生自身が感じている のかといったことについての把握も併せて行っていく必要もあると言える。
おわりに
ここまで、本学の初年次学生の情報リテラシーの質問紙調査の報告と、それを踏まえて の先行研究との比較を通して、パソコン環境やパソコンスキルの学生の特徴や共通性につ いて論じてきた。今後の課題として、各項目の質問項目の充実が挙げられた。本稿で上が ったものとして、情報機器活用能力に関してはブラインドタッチ等に代表される細かな操 作に関すること、情報モラルに関しては SNS トラブルそのものには至っていない未遂レベ ルに関すること、そして情報検索に関しては高度な情報検索の手法や、知的財産権や著作 権・クリエイティブコモンズなどの知識に関すること、それぞれの質問項目を充実してい くことが課題として挙げられた。
本質問紙調査は今年度より開始したものであり、調査内容・項目については先行研究等 を参考に構成したものの調査・研究としては未完成であることは否めない。したがって、
さらに内容の精度を高めるべく、再考を重ねて、次年度以降も継続的に調査を行っていけ ればと考えている。
なお、本質問紙調査にあたっては本大学「情報リテラシー」担当教員の協力の下で実施、
そして本研究ノートは榎本の監修の下、桑原が 2 と 3、貞清が 1 と 3、緒賀が全体構成の担 当を行った。
表 4:IT 関連の資格について
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]]\ \ H H p pt ts sA A
参考文献一覧
桑原和也、緒賀正浩、貞清裕介、榎本立雄「大学初年次教育における情報リテラシー教育の課題 ─ ICT スキルの二極化問題と情報モラル問題に焦点を当てて ─」『明星大学大学院教育学研究科 年報』第 3 号、2018 年、59 70 頁
有田富美子「情報教育の現状と未来 ─ 東洋英和女学院大学の場合 ─」『東洋英和大学院紀要』第 14 巻、
2018 年、1 15 頁
飯高晶子「大学生の情報モラル意識と情動制御水準の関係」『東京理科大学教職教育研究』第 2 号、2018 年、41 46 頁
神部順子、小原裕二、玉田和恵「ICT 問題解決力を育成するための指導法およびカリキュラム開発に向 けて(1)─ 大学初年次教育における文章処理演習科目の現状と課題 ─」『Informatio:江戸川大学の 情報教育と環境』第 15 号、2018 年、23 27 頁
柴田雅博「福岡県立大学人間社会学部における初年次情報リテラシー教育の効果(2017 年度)」『福岡県立 大学人間社会学部紀要』第 26 巻第 2 号、2018 年、191 204 頁
本間学「大学における情報リテラシー教育の現状とカリキュラムの提案」『中村学園大学・中村学園大学 短期大学部研究紀要』第 50 号、2018 年、265 270 頁
石川真「ネット上のトラブルを対処するための社会的スキルの傾向に関する研究」『上越教育大学研究紀 要』第 36 巻 2 号、2017 年、285 294 頁
金井猛徳「大学新入生の情報リテラシに関する調査と考察」『大阪経大論集』第 68 巻第 1 号、2017 年、
149 159 頁
篠政行「文科系 2 大学における 2017 年度入学生の情報教育の履修に関する意識調査」『駒沢女子大学研究 紀要』第 24 号、2017 年、201 209 頁
野田佳邦「短期大学生を対象とした著作権リテラシー教育の試み」『大分県立芸術文化短期大学研究紀要』
第 55 巻、2017 年、1 10 頁
内閣府「平成 29 年度 青少年のインターネット利用環境実態調査」
https://www8.cao.go.jp/youth/youth-harm/chousa/h29/net-jittai/pdf-index.html(2018.12.20 確認)
1詳しくは、拙稿「大学初年次教育における情報リテラシー教育の課題 ─ ICT スキルの二極化問題と情 報モラル問題に焦点を当てて ─」『明星大学大学院教育学研究科 年報』第 3 号 65 66 頁を参照。
2なお、本稿において情報機器活用能力とは、大きく二つに分類され、一つは情報端末の所持、小中高で のパソコンを用いた授業、パソコンの使用頻度、key 入力(ローマ字入力)や電子メールなどの学生の 情報環境であり、もう一方は Microsoft office ソフトの Word、Excel、PowerPoint のスキルの二つに分 けている。
3金井猛徳「大学新入生の情報リテラシに関する調査と考察」『大阪経大論集』第 68 巻第 1 号、2017 年、
149 159 頁
4柴田雅博「福岡県立大学人間社会学部における初年次情報リテラシー教育の効果(2017 年度)」『福岡県 立大学人間社会学部紀要』第 26 巻第 2 号、2018 年、191 204 頁
5有田富美子「情報教育の現状と未来 ─ 東洋英和女学院大学の場合 ─」『東洋英和大学院紀要』第 14 巻、
2018 年、1 15 頁
6篠政行「文科系 2 大学における 2017 年度入学生の情報教育の履修に関する意識調査」『駒沢女子大学研究 紀要』第 24 号、2017 年、201 209 頁
7本間学「大学における情報リテラシー教育の現状とカリキュラムの提案」『中村学園大学・中村学園大学 短期大学部研究紀要』第 50 号、2018 年、265 270 頁
8野田佳邦「短期大学生を対象とした著作権リテラシー教育の試み」『大分県立芸術文化短期大学研究紀 要』第 55 巻、2017 年、1 10 頁
9飯高晶子「大学生の情報モラル意識と情動制御水準の関係」『東京理科大学教職教育研究』第 2 号、2018 年、41 46 頁
10前掲、金井猛徳「大学新入生の情報リテラシに関する調査と考察」
11同上、153 頁
12具体的な例として復習課題の設定やサポート資料の充実、入学前教育・リメディアル教育で key 入力
(ローマ字)の訓練を行うことなどが挙げられる。
13前掲、金井猛徳「大学新入生の情報リテラシに関する調査と考察」、153 頁
14同上
15同上
16同上。金井の報告は次のとおりである。Word の「文章入力」は 81.5%、「図や表の作成」は 38.3%、
「複雑な文章作成」は 12.3%、未回答は 12.3%であった。また、Power Point の「文字のスライド」は 63%、「オブジェクトの挿入」は 33.3%、「アニメーション機能」43.2%、「未回答」は 24.7%という結果 が示されている。
17同上
18なお、Excel の複雑な操作の習熟度が Word、PowerPoint に比べて低い傾向は、柴田の研究でも指摘さ れている。詳しくは、前掲、柴田雅博「福岡県立大学人間社会学部における初年次情報リテラシー教育 の効果(2017 年度)」、図 1、図 4 参照。
19内閣府「平成 29 年度 青少年のインターネット利用環境実態調査」
https://www8.cao.go.jp/youth/youth-harm/chousa/h29/net-jittai/pdf-index.html(2018.12.20 確認)
20なお、インターネットトラブルの詳細についての調査は、石川真「ネット上のトラブルを対処するため の社会的スキルの傾向に関する研究」『上越教育大学研究紀要』第 36 巻 2 号、2017 年。以下、石川真の 一連の研究が参考になる。次年度以降の調査では、石川の研究を参考に、より詳細な調査を実施したい。
21前掲、柴田雅博「福岡県立大学人間社会学部における初年次情報リテラシー教育の効果(2017 年度)」
22有田の報告では資格を取得している学生は 2.1%との報告が出ている。
(前掲、有田富美子「情報教育の現状と未来 ─ 東洋英和女学院大学の場合 ─」、7 頁)
【参考】質問紙調査内容
なお、本質問紙調査への協力は自由意志とし、無記名とした。
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