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東京医科大学雑誌

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Academic year: 2021

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東京医科大学雑誌 第59巻第3号

8.反復する血性腹水と拘束型心筋症様病態を呈する一例

(厚生中央・循環器科)五十嵐祐子、織田勝敬小野晴稔 近藤博英、鎌田満喜、楽得博之、平井明生中島秀一

 遺残リード抜去および遺残リードに因ると思われる三尖 弁逆流に対し心外膜心筋電極と三尖弁形成術後、難台性右 心不全を呈した症例を報告する。

 症例は43歳男性。基礎心疾患に家族性肥大型心筋症を 認める。完全房室ブロックでペースメーカ植え込み後、度重 なるリード断線を起こした。また経過中に心房細動への移行 を認め、リード抜去と三尖弁形成術および除細動目的で cryo・ablationを行った。術後、腹水貯留を認め、進行的で 反復し、現在腹水は約6週間で7000mlを越えその性状は 血性に変化している。術後進行した右心不全は収縮性心膜 炎の存在を示唆するが、心外膜の変化はCT・UCGでも確 認されず、拘束型心筋症類似病態の関与、また術式にとも なう影響も考慮する必要があり、興味深い症例と思われる。

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