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静脈内鎮静法の安全運用ガイドライン

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Academic year: 2021

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北海道医療大学学術リポジトリ

静脈内鎮静法の安全運用ガイドライン

著者 國分 正廣

雑誌名 北海道医療大学歯学雑誌

巻 28

号 1

ページ 38‑38

発行年 2009‑06

URL http://id.nii.ac.jp/1145/00006231/

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図1.日本歯科麻酔学会が推奨する患者のバイタルサインの記録 用紙(麻酔記録).

平成2 0年4月の保険改正で,静脈内鎮静法が健保適応 となりました.ミダゾラムなどのベンゾジアゼピン誘導 体を用いた有意識下の鎮静法が1 2 0点です.マスクまた は気管挿管による閉鎖循環式全身麻酔に移行出来る十分 な準備を行った,1 0分以上の静脈麻酔の場合は6 0 0点と 決められました.笑気吸入鎮静法の健保適応は1 9 7 4年で したから,3 5年ぶりの導入になります.

日本歯科麻酔学会の社会保険委員会は2 0年以上前から 当時の厚生省に,6 0 0点程度が妥当として静脈内鎮静法 の健保導入を働き掛けてきました.しかし,この時にネ ックとなったのが医科甲表に1 2 0点で存在する静脈麻酔 でした.歯科治療を安全に行うという鎮静法の概念が 中々理解されず,長い年月を要したうえ,結局1 2 0点の 壁も越えられませんでした.

全身麻酔器があり,プロポフォール(非オピオイド静 脈麻酔薬)等を用いた静脈麻酔には6 0 0点が適応されま すが,有意識下の静脈内鎮静法ではありません.

静脈内鎮静法では常に気道閉塞と呼吸停止のリスクを 負っています.特に高齢者では極少量のベンゾジアゼピ ン誘導体投与でも呼吸停止の報告が多数存在します.し たがって,静脈内鎮静法を行う際には使用薬剤に拘ら ず,酸素吸入や人工呼吸が出来る状態で行う必要があり ます.

そこで,本稿では日本歯科麻酔学会が提唱する静脈内 鎮静法を安全に行うためのガイドラインを述べさせて頂 きます.

1.静脈内鎮静法の実施に際して

静脈内鎮静法を行うにあたっては,鎮静法に関する十 分な知識と経験があり,緊急事態にも対応できる能力 と設備が要求される.

2.基本的には以下の項目について観察,評価し,記録 する(図1の麻酔記録参照) .

1)意識

呼びかけに対する応答を適宜観察する.

2)酸素化

パルスオキシメーターによるSpO

値を連続的に測定

する.

3)換気

胸郭の動きを連続的に観察し,呼吸数および上気道閉 塞の有無と程度を観察する(終末呼気炭酸ガス濃度−

ETCO

を記録し,呼吸曲線と呼吸数を連続測定するのが 望ましい.また,一部のモニターには心電図から呼吸数 を測定できるものもあります. )

4)循環(心拍数と血圧)

血圧,脈拍数の測定を経時的に行い記録する.脈拍数 についてはパルスオキシメーターによる連続測定が望ま しい.循環器疾患や呼吸器疾患を有する患者に対して は,心電図を測定することが望ましい.

5)鎮静度の評価を適宜行い,記録しておくことが望ま しい.

3.上記測定値の記録と保存

術前測定値,治療中は原則的に5分間隔で,術後は覚 醒が十分に観察されるまで,測定・評価・記録を行う

(図1).測定値および鎮静法施行時のエピソードなど は,診療録に記載,または別紙に記載し,診療録ととも に保存する.

[最近のトピックス]

静脈内鎮静法の安全運用ガイドライン

國分 正廣

北海道医療大学歯学部生体機能・病態学系歯科麻酔科学分野 北海道医療大学歯学雑誌 28! 平成21年

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/【K:】Server/歯学雑誌/第28巻1号   4C150 1C133/本文/038     トピ国分 静脈内鎮静法  2009.07.21 17.20.3

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