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盲ろう者のための触覚フィードバックによる歌唱支援システムの改良

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盲ろう者のための触覚フィードバックによる歌唱支援システムの改良

坂尻正次

筑波技術大学 保健科学部 情報システム学科 キーワード:触覚フィードバック,盲ろう,触覚ディスプレイ,歌唱

筑波技術大学テクノレポート Vol.25 (1) Dec. 2017

1.背景と目的

これまで筆者は科研費等の外部資金を活用し,盲ろう者・

聴覚障害者の歌唱支援のための触覚フィードバックによる 音程制御に関する研究をおこない,2次元触覚ディスプレイ を用いた歌唱支援システムを開発し,その有効性を示して きた。昨年度においては,触覚ディスプレイ上で,通常のカ ラオケで音声ピッチを左右にスクロール表示する方式を参 考に,同様の触覚呈示ができるようにシステムに改良を施し た。また,触覚刺激呈示条件や歌唱時の音声ピッチ周波 数を記録できる機能を付加した。このことにより,本システム を利用する盲ろう者等のユーザが自身の歌唱時の音声ピッ チの変化を触覚により確認でき,さらに,歌唱後に音声ピッ チ等の記録データを参照することができるようになった。

一方で,1 オクターブ以上の音域がある歌の歌唱時には 算出される音声ピッチが 1 オクターブずれる場合があるとい う課題が示された。

平成 28 年度の本研究課題では,上記の課題を解決す るために,入力音声のフィルタ処理や音声ピッチ抽出の信 号処理方式の見直しによる音声ピッチ抽出の正確性向上 のための改良をおこなうことを目標とした。

2.成果の概要

本研究課題では,音声ピッチ抽出の正確性向上のため の改良をおこなった。従来の音声ピッチ周波数決定処理 はピッチ周波数範囲を事前に設定しておき,その設定に 基づいてピッチ周波数を決定するためのフィルタリング処理 をおこなっていたが,本開発においてはピッチ周波数決定 処理の高度化を図るために FFT ケプストラムの手法によ る音声ピッチ抽出をおこなった。使用するプログラム言語 は MicrosoftVisualC++ で,OS は Windows7 以降の OS

(Windows7/8/8.1/10)に対応させた。また,プログラム 開発環境は Microsoft の VisualStudio2010 以降で最新 版の Microsoft Visual Studio 2013 にも対応させた。これ らの改良の結果,音声ピッチ周波数抽出の正確性が向上 し,本研究課題の目的が達成された。

筑波技術大学 紀要

 National University Corporation

Tsukuba University of Technology

参照

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